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JP6237669B2 - 車両の上部車体構造 - Google Patents

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JP6237669B2
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Description

この発明は、車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるように設けられた左右一対のルーフレールと、左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、を備えた車両の上部車体構造に関する。
車両の上部車体構造としては、特許文献1,2に開示の上部車体構造に例示されるように、車体のルーフ部を形成するルーフパネルの下部において車幅方向に延びるように配設されたルーフレインフォースメントを備えたものが知られている。
下記特許文献1には、車両前後両端部及び車両前後方向中央部にルーフパネルの下面に接合する接合面を設けるとともに、該接合面以外の部位がルーフパネルの下面から所定長さ以上、下方に離間するように側面視略W形状に形成したルーフレインフォースメントをルーフパネルの下面に接合した車両の上部車体構造が開示され、この構成により、ルーフパネルの張り剛性の向上を図っている(特許文献1中の段落[0038]、[0049]参照)。
下記特許文献2に開示には、ルーフレインフォースメントとしての第1クロスメンバと第2クロスメンバを、平面視X字状に配置した車両の上部車体構造としての車両用サンルーフ構造が開示され、平面視X字状に配置した第1・第2クロスメンバにより、ルーフの剛性を高めることができるとされている(特許文献2中の段落[0027]参照)。
しかし、特許文献1,2に開示の車両の上部車体構造は、いずれもルーフ自体の面剛性の向上を図るためのものであり、車体全体のねじり剛性の向上を目的として提案されたものではなく、車体ねじり剛性の向上を図るために、さらなる検討の必要があった。
特開2014−58224号公報 特開2002−248943号公報
そこでこの発明は、車体ねじり剛性が向上し、操安性の向上を図る車両の上部車体構造の提供を目的とする。
この発明による車両の上部車体構造は、車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるように設けられた左右一対のルーフレールと、前記左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、前記ルーフパネルの後部に車幅方向に配設されたリヤヘッダと、該リヤヘッダの後方に配設された開口部と、該開口部を覆うリヤウインドウ、又は開閉部材と、を備えた車両の上部車体構造であって、後部が前記リヤヘッダに結合されると共に、前方側程車幅方向外方に傾斜して延びる後側傾斜ルーフレインが配設され、上部が前記ルーフレールに結合されると共に、下方へ延びるピラーを備え、前記ルーフレールと前記ピラーがサイドドアの開口部の一部を形成し、前記ピラーと前記リヤヘッダとの間の位置において、前記後側傾斜ルーフレインの前部が前記ルーフレールに結合し、前記サイドドアの開口部を、前記ピラーと、前記ルーフレールの後部と、該ルーフレールの後端部に連続して上下方向に延びるリヤピラーと、リヤフェンダを含む後部ボディサイド部と、前記ピラー下部が接合されて車両前後方向に延びるサイドシルとで囲繞して形成し、前記後側傾斜ルーフレインの前部を、前記サイドドアの開口部の車両前後方向における中間位置でルーフレールに結合したものである。
上記構成によれば、前方側程車幅方向外方に傾斜して延びる後側傾斜ルーフレインの後部をリヤヘッダに結合したため、リヤヘッダの後方に配設された開口部の変形を抑制することにより車体ねじり剛性が向上し、操安性の向上を図ることができる。
ここで、前記後側傾斜ルーフレインを車幅方向の両側に一対備えた構成の場合において、これら一対の後側傾斜ルーフレインは、前方側程車幅方向外方に傾斜して延びていれば、車両平面視略V字形状に配設するに限らず、他の形状で配設してもよい。また、一対の後側傾斜ルーフレインの左右各側の後部は、リヤヘッダに結合していれば、互いに離間した状態でリヤヘッダに結合された態様であってもよい。
また、前記開口部は、ハッチバックタイプの車両後部に有する後部荷室から後方に向けて前記開閉部材によって閉塞可能に開口する後部荷室開口部や、車両後部に設けられ、リヤウインドウによって覆われているリヤウインドウ開口部のいずれをも含むものとする。
さらに、前記リヤウインドウ開口部は、ハッチバックタイプの車両のリヤヘッダの後方に設けられたものに限らず、セダンなどのノッチバックタイプの車両後部に設けられたものも含む。
また、前記開閉部材としては、例えば、リフトゲート(バックドア)を挙げることができる。
さらにまた、上部が前記ルーフレールに結合されると共に、下方へ延びるピラーを備え、前記ルーフレールと前記ピラーがサイドドアの開口部の一部を形成し、前記ピラーと前記リヤヘッダとの間の位置において、前記後側傾斜ルーフレインの前部が前記ルーフレールに結合したものであり、このように、前記後側傾斜ルーフレインの前部を、前記ピラーと前記リヤヘッダとの間の位置において前記ルーフレールに結合したため、サイドドアの開口部の変形を抑制することにより、さらに車体ねじり剛性が向上し、操安性の向上を図ることができる。
ここで、前記ピラーは、ヒンジピラーとセンタピラーとのいずれをも含むものとする。具体的には、前記後側傾斜ルーフレインの前部は、前記センタピラーと前記リヤヘッダとの間の位置、及び前記ヒンジピラーと前記センタピラーとの間の位置のれの位置において前記ルーフレールに結合した構成であってもよい。
またこの発明の一実施態様においては、前記一対のルーフレール間で車幅方向に延びる車幅方向ルーフレインが配設され、前記後側傾斜ルーフレインの前部が前記車幅方向ルーフレインと前記ルーフレールとで形成される角部近傍で、前記ルーフレールに結合したものである。
上記構成によれば、車幅方向両側のルーフレールと車幅方向ルーフレインとリヤヘッダとで囲まれたルーフパネル部分の変形を抑制する(すなわち、ルーフパネルの面剛性を確保する)ことにより、さらに車体ねじり剛性が向上し、操安性の向上を図ることができる。
この発明によれば、リヤヘッダの後方に配設された開口部の変形を抑制することにより車体ねじり剛性が向上し、操安性の向上を図ることができる。
第1実施形態に係る車両を一部省略して示した斜視図。 第1実施形態に係る車両のフレーム構造を示す斜視図。 第1実施形態に係る車両の上部車体構造の底面図。 第1実施形態に係る車両の上部車体構造の前側部分の斜視図。 第1実施形態に係るフロントヘッダの内部構造を示す断面図。 第2実施形態に係る車両の上部車体構造の底面図。 第3実施形態に係る車両の上部車体構造の底面図。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は第1実施形態に係る車両を一部省略して前側左斜め上方から見た斜視図であり、図2は第1実施形態に係る車両のフレーム構造を前側左斜め上方から見た斜視図である。図3は第1実施形態に係る車両の上部車体構造を底面から視た図であり、図1中のA−A線矢視断面図を示す。図4は図2中の領域Zにおける車両の上部車体構造の前側部分の拡大図である。図5(a)は図3中のB−B線矢視端面図を示し、図5(b)は図3中のC−C切断線を前側左斜め上方から見た断面図を示す。図6は第2実施形態に係る車両の上部車体構造を底面から視た図であり、図1中のA−A線矢視に対応する断面図を示す。図7は第3実施形態に係る車両の上部車体構造を底面から視た図であり、図1中のA−A線矢視に対応する断面図を示す。なお、図中、矢印(F)は車体前方、矢印(R)は車体後方、矢印(U)は車体上方を示す。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る車両Vの上部には、図1、及び図2に示すように、車幅方向の両側において前側下部から後側上部に向けて延びるフロントピラー1,1が設けられ、これらフロントピラー1,1の下部は上下方向に延びるヒンジピラー2,2に連結されている。
フロントピラー1はフロントピラーインナとフロントピラーアウタとを接合して、ヒンジピラー2はヒンジピラーインナとヒンジピラーアウタとを接合して、いずれも閉断面を備えた車体剛性部材である。
上述の左右のフロントピラー1,1の後端には、図1〜図3に示すように、車両前後方向に延びる左右一対のルーフレール3,3(ルーフサイドレール)が連続して形成され、左右のフロントピラー1,1の上端部相互間には、車幅方向に延びるフロントヘッダ11(図2、図3参照)が架設されるとともに、左右のルーフレール3,3の後端部相互間には、車幅方向に延びるリヤヘッダ12が架設されている。
フロントヘッダ11の車幅方向両端部には、図2、図3、及び図4に示すように接合フランジ11aが接合されており、この接合フランジ11aを介してルーフレール3に結合(接合固定)されている。
なお、この接合フランジ11aは、車幅方向の内端がフロントヘッダ11と略同じ幅(車両前後方向長さ)で形成され、車幅方向外側程幅広に形成している(図3、図4参照)。
そして、上述の左右一対のルーフレール3,3、フロントヘッダ11、及びリヤヘッダ12に囲まれた領域は、車両上部において車両前後方向及び車幅方向に広がるように配設された鋼板製のルーフパネル13によって覆われている(図1、図3参照)。
このルーフパネル13は、上記領域に加えてフロントヘッダ11、及びリヤヘッダ12の少なくとも一部を覆うように上方から配置されているため、フロントヘッダ11とリヤヘッダ12とは、いずれも上方に配置したルーフパネル13とで略閉断面構造を構成し、それぞれルーフパネル13の前部、後部において車幅方向に延びる車体剛性部材としている。
フロントヘッダ11の閉断面構造について詳述すると、フロントヘッダ11は、図5(a),(b)に示すように、車幅方向の直交断面視で上方に開口した上方開口を有する略ハット形状に形成しているため、フロントヘッダ11の内部には該上方開口を覆うルーフパネル13との間に閉断面空間11Aを構成している。
なお、図5(a),(b)中の符号9はシール部材である。
また、図1〜図3に示すように、車両前後方向に延びるルーフレール3の前後方向中央部(図3中の二点鎖線で示す円形部位3C)よりも前側には、上下方向に延びるセンタピラー31が連続して形成され、ルーフレール3の後端部には、上下方向に延びるリヤピラー32が連続して形成されている。
一方、車両下部には、図1及び図2に示すように、ヒンジピラー2の下部から車両後方に向かって延びるサイドシル33が配設され、サイドシル33の車両前後方向中央部には、上下方向に延びる上記センタピラー31の下部が接合されている。
さらにまた、車両前部には、フロアパネル7の前端から立ち上がるとともに車幅方向の略全幅に亘って延びて、エンジンルームEと車室Cとを仕切るダッシュパネル21を備え、ダッシュパネル21の上方には、車幅方向に延び、その略全幅に亘ってフロントウインドウ22の下端を支持するカウルパネル23が配設されている(同図参照)。
なお、図1、及び図2中の符号24は、ダッシュパネル21の前部におけるエンジンルームEの側方にて夫々車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレームであり、符号25は、フロントサイドフレーム24に対して車幅方向外方、且つ上方に離間した位置にヒンジピラー2の上端部から車両前方へ延びる左右一対のエプロンレインフォースメントであり、符号26はエンジンルームEの車幅方向両側に配設されたサスペンションタワー部である。
そして、車両Vには、図2に示すように、上述のフロントヘッダ11と、左右のフロントピラー1,1とカウルパネル23とで囲繞されたフロントウインドウ開口部22Aが形成され、ヒンジピラー2と、フロントピラー1と、ルーフレール3の前部と、センタピラー31と、サイドシル33とで囲繞されたフロント側のサイドドア開口34Aが形成され、センタピラー31と、ルーフレール3の後部と、リヤピラー32と、リアフェンダを含む後部ボディサイド部37と、サイドシル33とで囲繞されたリヤ側のサイドドア開口35Aとが形成されている。フロントウインドウ開口部22Aには、フロントウインドウ22が配設され(図1、図3参照)、また、フロント側のドア開口34Aには図示省略するフロントサイドドアが配設され、リヤ側のドア開口35Aには図示省略するリヤサイドドアがそれぞれ開閉可能に配設されている。
一方、車両後部には、車室C後方に有する後部荷室Crから後方に向けて開口する後部荷室開口CrAが形成され(図2、図3参照)、図1、及び図3に示すように、リフトゲート41(バックドア)によってルーフパネル13の後端部(リヤヘッダ12部分)を開閉支点として後部荷室開口CrAを覆うように形成して、ハッチバック型の車両を構成している。このリフトゲート41には、リフトゲート開口部41Aが設けられ、該リフトゲート開口部41Aを閉塞するリヤウインドウ42を備えている(図1、図3参照)。
さらに、図2、及び図3に示すように、ルーフパネル13の下方側(車室C側)には、上述したフロントヘッダ11とリヤヘッダ12との間に、複数のルーフレインフォースメント15〜17が設けられ、上述したルーフパネル13と、フロントヘッダ11、リヤヘッダ12、及び複数のルーフレインフォースメント15〜17によりルーフ部10が構成されている(図1、図3参照)。
ところで上述したフロントヘッダ11、リヤヘッダ12、各ルーフレインフォースメント15〜17の上面には、接着剤8が塗布されており(例えば、図5(a)、(b)参照)、この接着剤8により、ルーフパネル13の下面に接着されている。
また、図2、及び図3に示すように、上述した複数のルーフレインフォースメント15〜17は、前側車幅方向ルーフレインフォースメント15、後側傾斜ルーフレインフォースメント16、及び前側傾斜ルーフレインフォースメント17で構成している。
前側車幅方向ルーフレインフォースメント15は、左右一対のルーフレール3,3間において車幅方向に直線状に延び、その車幅方向両外端部の夫々には、図3に示すように、接合フランジ15aが接合されており、この接合フランジ15aを介して車両前後方向においてセンタピラー31に少なくとも一部が重なる位置でルーフレール3に結合されている。
また、後側傾斜ルーフレインフォースメント16は、車幅方向において一対備え、図2、及び図3に示すように、夫々の後部がリヤヘッダ12に結合されると共に、前方側程車幅方向外方に傾斜して延びるように配設されている。
具体的には、左右各側の後側傾斜ルーフレインフォースメント16,16は、後部同士が互いに結合するとともに、リヤヘッド12の車幅方向の中央部に後端フランジ部16arを介して結合し、リヤヘッド12の車幅方向の中央部から前方側程車幅方向に幅広となるように車両平面視略V字形状に配設している。
さらに、図2、及び図3に示すように、後側傾斜ルーフレインフォースメント16の前部は、センタピラー31とリヤヘッダ12との間の位置においてルーフレール3に結合されている。
具体的には、後側傾斜ルーフレインフォースメント16の前部は、前側車幅方向ルーフレインフォースメント15とルーフレール3とで形成される角部CN近傍で、該ルーフレール3に前端フランジ部16afを介して結合されている。
また、上述した前側傾斜ルーフレインフォースメント17は、図2、及び図3に示すように、車幅方向に並ぶように左右一対設けられ、前部がフロントヘッダ11に結合されるとともに、後方側程車幅方向外方に傾斜しながら延びており、本実施例においては、左右一対の前側傾斜ルーフレインフォースメント17,17は、後方程徐々に拡幅して平面視略ハの字形状に延びている(図3参照)。そして、前側傾斜ルーフレインフォースメント17の後部は、センタピラー31とルーフレール3との結合部T1近傍に位置に結合されている(図2、図3参照)。
詳しくは、左右一対の前側傾斜ルーフレインフォースメント17,17の前後両端部には、図3に示すように、接合フランジ17af,17ar(前端接合フランジ17af、及び後端接合フランジ17ar)が一体または一体的に形成されている。そして、図3、及び図4に示すように、車幅方向左側の前側傾斜ルーフレインフォースメント17の前部は、前端接合フランジ17afを介してフロントヘッダ11の中央部11Cと車幅方向左側の外側端部(左側の接合フランジ11a)との間に結合され(図5(a)参照)、車幅方向右側の前側傾斜ルーフレインフォースメント17の前部は、前端接合フランジ17afを介してフロントヘッダ11の中央部11Cと車幅方向右側の外側端部(右側の接合フランジ11a)との間に結合されている。
さらに、車幅方向の左右各側において、前側傾斜ルーフレインフォースメント17の後端接合フランジ17arは、図3に示すように、前側車幅方向ルーフレインフォースメント15の車幅方向の外側端部に有する接合フランジ15aと略同位置、或いは該接合フランジ15aよりも車幅方向の内側に結合されている。
ところで、上述したフロントヘッダ11の閉断面空間11A(図5(a)、(b)参照)には、図3、及び図4に示すように、該フロントヘッダ11の車幅方向において前側傾斜ルーフレインフォースメント17とフロントヘッダ11との結合部位Tbと車幅方向に重ならない位置に節部材51,52が配設されている。
詳しくは、図4に示すように、節部材51,52は、フロントヘッダ11の閉断面空間11Aにおいて1つの中央節部材51と2つの外側節部材52とを備え、中央節部材51はフロントヘッダ11の車幅方向の中央部11Cに配設されるとともに(図3、図4、図5(b)参照)、外側節部材52は、フロントヘッダ11の車幅方向両外側、すなわちフロントヘッダ11の付け根部分に1つずつ配設されている(図3、図4参照)。
これら中央節部材51と外側節部材52は、互いに略同一形状に形成しているが、フロントヘッダ11の車幅方向における夫々の配置箇所のスペース、形状に応じた形状で夫々形成している。
なお、このように、フロントヘッダ11内の車幅方向において前側傾斜ルーフレインフォースメント17に重ならない位置に節部材51,52を配設することで、前側傾斜ルーフレインフォースメント17と節部材51,52との協働でフロントウインドウ22の上下振動を抑制することができ、軽量な構造で乗心地性能(振動減衰性能)を向上させることが可能となる。
以上、詳述した第1実施形態の車両Vの上部車体構造は、車体のルーフ部10の左右両端部に車両前後方向に延びるように設けられた左右一対のルーフレール3,3と、左右一対の両ルーフレール3,3間に配設されたルーフパネル13と、ルーフパネル13の後部に車幅方向に配設されたリヤヘッダ12と、該リヤヘッダ12の後方に配設された開口部としてのリフトゲート開口部41A及び後部荷室開口CrAと、リフトゲート開口部41Aを覆うリヤウインドウ42、及び後部荷室開口CrAを覆う開閉部材としてのリフトゲート41と、を備えた車両の上部車体構造であって、後部が後端フランジ部16arを介してリヤヘッダ12に結合されると共に、前方側程車幅方向外方に傾斜して延びる後側傾斜ルーフレインフォースメント16が配設されたものである(図2、図3参照)。
上記構成によれば、前方側程車幅方向外方に傾斜して延びる後側傾斜ルーフレインフォースメント16の後部をリヤヘッダ12に結合したため、後部荷室開口CrA、及びリフトゲート開口部41Aの変形を抑制することにより車体ねじり剛性が向上し、操安性の向上を図ることができる。
この発明の態様によれば、上部がルーフレール3に結合されると共に、下方へ延びるピラーとしてのセンタピラー31を備え、ルーフレール3とセンタピラー31がサイドドアの開口部としてのリヤ側のサイドドア開口35Aの一部を形成し、センタピラー31とリヤヘッダ12との間の位置において、後側傾斜ルーフレインフォースメント16の前部が前端フランジ部16afを介してルーフレール3に結合したものである(図2、図3参照)。
上記構成によれば、リヤ側のサイドドア開口35Aの変形を抑制することができ、さらに車体ねじり剛性が向上し、操安性の向上を図ることができる。
またこの発明の態様によれば、一対のルーフレール3,3間で車幅方向に延びる車幅方向ルーフレインフォースメントとしての前側車幅方向ルーフレインフォースメント15が配設され、後側傾斜ルーフレインフォースメント16の前部が前側車幅方向ルーフレインフォースメント15とルーフレール3とで形成される角部CN近傍で、ルーフレール3に結合したものである(図2、図3参照)。
上記構成によれば、車幅方向両側のルーフレール3と前側車幅方向ルーフレインフォースメント15とリヤヘッダ12とで囲まれたルーフパネル13部分の変形を抑制する(すなわち、ルーフパネル13の面剛性を確保する)ことができ、さらに車体ねじり剛性が向上し、操安性の向上を図ることができる。
その他にも、第1実施形態の車両Vの上部車体構造は、車両平面視ハの字形状に備えた前側傾斜ルーフレインフォースメント17,17や前側車幅方向ルーフレインフォースメント15のそれぞれを、交差部分を有さずに直線状に延びるフレームでシンプルに構成したため、生産性に優れたレインフォースメントとして備えることができる(図2、図3参照)。
さらに、第1実施形態の車両Vの上部車体構造は、前側車幅方向ルーフレインフォースメント15を備えることで、側突安全性能の向上を図ることができる。
続いて第2実施形態について説明する。但し、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
(第2実施形態)
第2実施形態の車両Vaは、車両前後方向におけるフロントヘッダ11と前側車幅方向ルーフレインフォースメント15との間に配設した前側傾斜ルーフレインフォースメント17に代えて、図6に示すように、左右一対のルーフレール3,3間で車両平面視クロス状に車幅方向に延びる前側クロス状ルーフレインフォースメント71を配設している。
前側クロス状ルーフレインフォースメント71は、車幅方向の略中間位置であるとともに車両前後方向のフロントヘッダ11とヒンジピラー2との間の略中間位置において交差する交差部分(以下、「中央交差部分」という。)を有するクロス状に形成している。
そして、前側クロス状ルーフレインフォースメント71は、上記中央交差部分に配設した交差フレーム72と、交差部分以外に配設した直線フレーム73とを互いに連結して一体に形成している(図6参照)。
このような前側クロス状ルーフレインフォースメント71は、その車幅方向両側の前部、及び後部に、接合フランジ71af,71ar(前端接合フランジ71af、後端接合フランジ71ar)がそれぞれ接合されており、これら接合フランジ71af,71arを介してルーフレール3に結合されている(同図参照)。
具体的には、図6に示すように、前側クロス状ルーフレインフォースメント71は、車幅方向の両側の後端接合フランジ71arが、車両前後方向においてセンタピラー31に重なる位置で、車幅方向において夫々対応する側のルーフレール3に結合されるとともに、車幅方向の両側の前端接合フランジ71afが、フロントヘッダ11とルーフレール3とで形成される角部CNr近傍において、夫々対応する側のルーフレール3に結合されている。
なお、車幅方向の左右各側において、前側クロス状ルーフレインフォースメント71の前端接合フランジ71afと、フロントヘッダ11の接合フランジ11aとは一体に形成している。さらに、車幅方向の左右各側において、前側クロス状ルーフレインフォースメント71の後端接合フランジ71arと、前側車幅方向ルーフレインフォースメント15の接合フランジ15aと、後側傾斜ルーフレインフォースメント16の前端フランジ部16afとは一体に形成している。
第2実施形態の車両Vaは、上述したように前側クロス状ルーフレインフォースメント71を備えることにより、ルーフレール3と各ピラー(フロントピラー1とセンタピラー31)の結合部の剛性をさらに向上させることができ、車体骨格が捩じれ難くなり、車体ねじり剛性(いわゆる箱感)をさらに向上させることができる。
さらに、第2実施形態の車両Vaの上部車体構造は、第1実施形態の車両Vの上部車体構造と同様に、前側車幅方向ルーフレインフォースメント15を備えているため(図6参照)、側突安全性能の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の車両Vbは、図7に示すように、フロントヘッダ11とセンタピラー31との間において第1実施形態の車両Vに備えた車両平面視ハの字形状の前側傾斜ルーフレインフォースメント17,17と、第2実施形態の車両Vaに備えた前側クロス状ルーフレインフォースメント71とを組み合わせたフレーム構造で構成している。
但し、第3実施形態の車両Vbは、車両前後方向においてセンタピラー31に重なる位置に前側車幅方向ルーフレインフォースメント15を備えていない。
具体的には、第3実施形態の前側クロス状ルーフレインフォースメント81は、車幅方向の上記中央交差部分に加えて、前側傾斜ルーフレインフォースメント17,17のそれぞれと交差する交差部分を備え、これら交差部分についても交差フレーム82を配設し、前側傾斜ルーフレインフォースメント17と結合している。
一方、第3実施形態の車両Vbについても車両前後方向におけるセンタピラー31とリヤヘッダ12との間には、第2実施形態における後側傾斜ルーフレインフォースメント16,16と同様に、後部が後端フランジ16arを介してリヤヘッダ12に結合されると共に、前方側程車幅方向外方に傾斜して延びる車両平面視略V字形状の後側傾斜ルーフレインフォースメント116が配設されている。但し、この後側傾斜ルーフレインフォースメント116の前部は、前側車幅方向ルーフレインフォースメント15とルーフレール3とで形成される角部CN近傍でルーフレール3に結合せずに、ルーフパネル13の車両前後方向の略中間位置3C(フロントヘッダ11とリヤヘッダ12との中間位置3C)においてルーフレール3に結合している(図7参照)。
上記構成によれば、第3実施形態の車両Vbは、上述したように、車両平面視ハの字形状の前側傾斜ルーフレインフォースメント17,17を備えることに加え、上述したように前側クロス状ルーフレインフォースメント81を備えることにより、ルーフレール3と各ピラー(フロントピラー1とセンタピラー31)の結合部の剛性をさらに向上させることができ、車体骨格が捩じれ難くなり、車体ねじり剛性(いわゆる箱感)をさらに向上させることができる。
さらに、ルーフパネル13の車両前後方向の略中間位置3C(図7参照)は、前側車幅方向ルーフレインフォースメント15とルーフレール3とで形成される角部CNと比較してリヤ側のドア開口35Aの車両前後方向のより中間位置に相当するため、上述したように、後側傾斜ルーフレインフォースメント116の前部を前端フランジ116afを介して、ルーフパネル13の車両前後方向の略中間位置3Cにおいてルーフレール3に結合することでリヤ側のサイドドア開口35Aの変形をより一層、抑制することができ、車体ねじり剛性がさらに向上し、操安性の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、この発明の車幅方向ルーフレインは、上述の実施形態の前側車幅方向ルーフレインフォースメント15、前側クロス状ルーフレインフォースメント71、又は前側クロス状ルーフレインフォースメント81に対応し、以下、同様に、
ピラーは、センタピラー31に対応し、
サイドドアの開口部は、リヤ側のサイドドア開口35Aに対応し、
開閉部材は、リフトゲート41に対応し、
開口部は、後部荷室開口CrA、又はリフトゲート開口部41Aに対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、本発明の上述した実施形態においては、フロントヘッダ11の閉断面空間11Aには、節部材51,52を配設したが(図4参照)、本発明は、これら中央節部材51と外側節部材52とのうち、少なくとも1つを配設した構成であってもよい。また、節部材51,52を備えることで、フロントウインドウ22の上下振動を抑制することができ、軽量な構造で乗心地性能(振動減衰性能)を向上させることができるため有効であるが、節部材51,52は必須ではなく、該節部材51,52を備えていない構成であってもよい。
また、本発明は、第3実施形態に係る車両Vbにおいて、後側傾斜ルーフレインフォースメント116に代えて、第1実施形態に係る車両V、又は第2実施形態に係る車両Vaに備えた後側傾斜ルーフレインフォースメント16を備えてもよく、また、第1実施形態に係る車両V、又は第2実施形態に係る車両Vaにおいて、後側傾斜ルーフレインフォースメント16に代えて後側傾斜ルーフレインフォースメント16を備えてもよい。
以上説明したように、本発明は、例えば、車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるように設けられた左右一対のルーフレールと、左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、ルーフパネルの後部に車幅方向に配設されたリヤヘッダと、該リヤヘッダの後方に配設された開口部と、該開口部を覆うリヤウインドウ、又は開閉部材と、を備えた車両の上部車体構造について有用である。
V…車両
3…ルーフレール
10…ルーフ部
12…リヤヘッダ
13…ルーフパネル
15…前側車幅方向ルーフレインフォースメント(車幅方向ルーフレイン)
16,116…後側傾斜ルーフレインフォースメント
31…センタピラー(ピラー)
32…リヤピラー
33…サイドシル
35A…リヤ側のサイドドア開口(サイドドアの開口部)
37…後部ボディサイド部
41…リフトゲート(開閉部材)
41A…リフトゲート開口部(開口部)
42…リヤウインドウ
81,71…前側クロス状ルーフレインフォースメント(車幅方向ルーフレイン)
CrA…後部荷室開口(開口部)
CN…車幅方向ルーフレインフォースメントとルーフレールとで形成される角部

Claims (2)

  1. 車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるように設けられた左右一対のルーフレールと、
    前記左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、
    前記ルーフパネルの後部に車幅方向に配設されたリヤヘッダと、
    該リヤヘッダの後方に配設された開口部と、
    該開口部を覆うリヤウインドウ、又は開閉部材と、を備えた車両の上部車体構造であって、
    後部が前記リヤヘッダに結合されると共に、前方側程車幅方向外方に傾斜して延びる後側傾斜ルーフレインが配設され
    上部が前記ルーフレールに結合されると共に、下方へ延びるピラーを備え、前記ルーフレールと前記ピラーがサイドドアの開口部の一部を形成し、
    前記ピラーと前記リヤヘッダとの間の位置において、前記後側傾斜ルーフレインの前部が前記ルーフレールに結合し、
    前記サイドドアの開口部を、前記ピラーと、前記ルーフレールの後部と、該ルーフレールの後端部に連続して上下方向に延びるリヤピラーと、リヤフェンダを含む後部ボディサイド部と、前記ピラー下部が接合されて車両前後方向に延びるサイドシルとで囲繞して形成し、
    前記後側傾斜ルーフレインの前部を、前記サイドドアの開口部の車両前後方向における中間位置でルーフレールに結合した
    車両の上部車体構造。
  2. 前記一対のルーフレール間で車幅方向に延びる車幅方向ルーフレインが配設され、前記後側傾斜ルーフレインの前部が前記車幅方向ルーフレインと前記ルーフレールとで形成される角部近傍で、前記ルーフレールに結合した
    請求項1に記載の車両の上部車体構造。
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