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JP6217781B2 - 電線保護部材及びワイヤーハーネスモジュール - Google Patents

電線保護部材及びワイヤーハーネスモジュール Download PDF

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JP6217781B2 JP2016083369A JP2016083369A JP6217781B2 JP 6217781 B2 JP6217781 B2 JP 6217781B2 JP 2016083369 A JP2016083369 A JP 2016083369A JP 2016083369 A JP2016083369 A JP 2016083369A JP 6217781 B2 JP6217781 B2 JP 6217781B2
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Description

この発明は、車両等に組込まれる電線を保護する技術に関する。
特許文献1は、可撓管部と非可撓管部とを有し、これらが一体である外装部材を開示している。非可撓管部には、クランプが取付けられ、このクランプを介して外装部材が固定対象に対し取付けられる。
特開2013−243900号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、非可撓管部は、直管形状に形成されているため、この非可撓管部にクランプを取付けると、当該クランプが非可撓管部の延在方向に位置ずれしたり、周方向に回転したりすることがある。
そこで、本発明は、管部と蛇腹管部とが一体形成された電線保護部材に、車両固定部品を位置決めして取付けられるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線保護部材は、蛇腹管部と、前記蛇腹管部と一体形成され、前記蛇腹管部よりも曲げ困難な管部と、を備え、前記管部と前記蛇腹管部との少なくとも一方に、車両固定部品を、前記管部又は前記蛇腹管部の延在方向及び周方向において位置決めする位置決め部が形成されているものである。また、前記位置決め部は、前記管部又は前記蛇腹管部の中心を挟む両側の位置に形成された一対の位置決め溝であるものを含む。
第2の態様は、第1の態様に係る電線保護部材であって、前記位置決め部は、前記管部に形成されたものを含む。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る電線保護部材であって、前記位置決め部は、底部が平面をなす溝状に形成されたものを含む。
第4の態様に係るワイヤーハーネスモジュールは、第1から第3のいずれか1つの態様に係る電線保護部材と、前記電線保護部材内に挿通されたワイヤーハーネスと、前記一対の位置決め溝にスライド挿入された一対の挿入部と前記一対の挿入部の一端部同士を連結する連結部とを含む保護部材側固定部と、前記保護部材側固定部と一体形成された車両固定部とを備える車両固定部品とを備える。
第5の態様は、第4の態様に係るワイヤーハーネスモジュールであって、前記電線保護部材に、内部に前記ワイヤーハーネスを挿入するためのスリットが形成され、前記一対の位置決め溝は、前記スリットを挟む両側位置に形成されているものである。
第6の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る電線保護部材であって、前記位置決め部は、前記管部又は前記蛇腹管部の周方向において部分的に突出する突起部であるものを含む。
第7の態様は、第1から第3及び第6のいずれか1つの態様に係る電線保護部材であって、前記位置決め部は、前記管部又は前記蛇腹管部の中心を挟む両側の位置で部分的に突出するように形成された一対の突起部であるものを含む。
第8の態様に係るワイヤーハーネスモジュールは、第7の態様に係る電線保護部材と、前記電線保護部材内に挿通されたワイヤーハーネスと、それぞれ前記突起部が嵌り込んだ凹部が形成された一対の挟込み片と前記一対の挟込み片一端部同士を連結する連結部とを含む保護部材側固定部と、前記保護部材側固定部と一体形成された車両固定部とを備える車両固定部品とを備える。
第9の態様は、第8の態様に係るワイヤーハーネスモジュールであって、前記電線保護部材に、内部に前記ワイヤーハーネスを挿入するためのスリットが形成され、前記一対の突起部は、前記スリットを挟む両側位置に形成されているものである。
第10の態様は、第1から第3、第6及び第7のいずれか1つの態様に係る電線保護部材であって、前記位置決め部が複数形成されているものである。
第11の態様は、第1から第3、第6、第7及び第10のいずれか1つの態様に係る電線保護部材と、前記電線保護部材内に挿通されたワイヤーハーネスと、前記位置決め部で位置決めされた状態で前記電線保護部材に取付けられた車両固定部品とを備える。
第12の態様は、第11の態様に係るワイヤーハーネスモジュールであって、前記車両固定部品は、前記ワイヤーハーネスを曲げた状態に保持する曲げ状態保持用車両固定部品を少なくとも1つ含む。
第13の態様は、第12の態様に係るワイヤーハーネスモジュールであって、前記曲げ状態保持用車両固定部品は、前記ワイヤーハーネスの延在方向に沿って離れた位置に設けられた他の車両固定部品と合体可能なものを含む。
第14の態様は、第12又は第13の態様に係るワイヤーハーネスモジュールであって、前記曲げ状態保持用車両固定部品は、前記ワイヤーハーネスのうち前記電線保護部材から延出する部分又は前記ワイヤーハーネスの端部に取付けられているコネクタを嵌込可能な嵌め込み保持部が形成されたものを含む。
第1〜第14の態様によると、車両固定部品を、位置決め部によって、管部又は蛇腹管部の延在方向及び周方向において位置決めすることができるため、管部と蛇腹管部とが一体形成された電線保護部材に、車両固定部品を位置決めして取付けることができる。
第2の態様によると、管部において、車両固定部品を位置決めして取付けることができる。
第3の態様によると、位置決め部を容易に形成できる。
第1の態様によると、位置決め部を容易に形成でき、また、一対の位置決め溝によってより確実に車両固定部品を位置決めして取付けることができる。
第4の態様によると、一対の挿入部を一対の位置決め溝に挿入することで、車両固定部品を容易に電線保護部材に取付けることができる。
第5の態様によると、一対の位置決め溝に一対の挿入部をスライド挿入した状態で、一対の挿入部が、スリットを閉じた状態に保つことができる。
第6の態様によると、突起部によって車両固定部品を位置決めすることができる。
第7の態様によると、一対の突起部によってより確実に車両固定部品を位置決めして取付けることができる。
第8の態様によると、一対の挟込み片の凹部のそれぞれに突起部を嵌め込むようにすることで、車両固定部品を容易に電線保護部材に取付けることができる。
第9の態様によると、一対の挟込み片の凹部のそれぞれに突起部が嵌り込んだ状態で、一対の挟込み片が、スリットを閉じた状態に保つことができる。
第10の態様によると、電線保護部材に対して、複数箇所で車両固定部品を位置決めして取付けることができる。
第12の態様によると、ワイヤーハーネスモジュールの搬送形態等をある程度規制でき、また、ワイヤーハーネスモジュールの車両への取付作業の容易化を図ることができる。
第13の態様によると、曲げ状態保持用車両固定部品と他の車両固定部品とを掴んでそれらの合体状態を解除し、この後、曲げ状態保持用車両固定部品及び他の車両固定部品を車両に固定すればよい。あるいは、曲げ状態保持用車両固定部品又は他の車両固定部品を車両に固定した後、曲げ状態保持用車両固定部品と他の車両固定部品との合体状態を解除すればよい。このため、ワイヤーハーネスモジュールを車両に容易に組込むことができる。
第14の態様によると、電線保護部材から延出するワイヤーハーネスの部分を一定形態に保持できる。

第1実施形態に係るワイヤーハーネスモジュールを示す概略斜視図である。 図1のII−II線概略断面図である。 ワイヤーハーネスモジュールの部分概略側面図である。 ワイヤーハーネスモジュールの部分概略底面図である。 蛇腹管部に位置決め部を形成した例を示す説明図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスモジュールを示す概略斜視図である。 第1曲げ状態保持用車両固定部品を示す斜視図である。 第2曲げ状態保持用車両固定部品を示す斜視図である。 第1曲げ状態保持用車両固定部品と第2曲げ状態保持用車両固定部品との合体状態を示す斜視図である。 搬送形態におけるワイヤーハーネスモジュールを示す概略斜視図である。 車両への組付途中状態におけるワイヤーハーネスモジュールを示す概略斜視図である。 変形例に係るワイヤーハーネスモジュールを示す概略斜視図である。 変形例に係るワイヤーハーネスモジュールを示す概略断面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る電線保護部材及びワイヤーハーネスモジュールについて説明する。図1はワイヤーハーネスモジュール10を示す概略斜視図であり、図2は図1のII−II線概略断面図であり、図3はワイヤーハーネスモジュール10の部分概略側面図であり、図4はワイヤーハーネスモジュール10の部分概略底面図である。
このワイヤーハーネスモジュール10は、ワイヤーハーネス22と、電線保護部材30と、車両固定部品50とを備える。
ワイヤーハーネス22は、複数の電線24が束ねられた構成とされている。多くの場合、複数の電線24は、配設先となる車体の配線経路、接続先部材の位置等に応じて分岐しつつ束ねられるが、これは必須ではない。ワイヤーハーネス22には、光ケーブル等が含まれていてもよい。また、通常、ワイヤーハーネス22の各端部には、コネクタが取付けられ、本ワイヤーハーネス22は、当該コネクタを通じて他の電気部品等にコネクタ接続される。
電線保護部材30は、樹脂等で一体成型された部材であり、管部32と、蛇腹管部40とを備える。
管部32は、同一断面形状がその延在方向に沿って連続する筒形状に形成されており、上記蛇腹管部40よりも曲げ困難な性質を有している。ここでは、管部32は、円筒状に形成されている。管部は、その他、楕円筒形状、多角形筒形状等に形成されていてもよい。また、ここでは、管部32は、真っ直ぐに延在する直管形状に形成されているが、必ずしもそのような形状である必要は無く、配線先となる経路形状に応じて、事前に曲がった形状に形成されていてもよい。この管部32は、真っ直ぐな形状又は曲がった形状で形成され、運搬、保管時、及び、車両等に組み込まれた状態において、当該初期の製造形態を維持する。
蛇腹管部40は、太環状部42と細環状部44とが交互に連なる筒形状に形成されている。かかる蛇腹管部40は、太環状部42と細環状部44との間の角部分等で容易に曲がることができ、従って、蛇腹管部40は、全体として容易に曲がることができる。ここでは、蛇腹管部40の延在方向に直交する断面形状は、円状に形成されているが、その他、楕円状、多角形状等に形成されていてもよい。また、太環状部と細環状部とは、螺旋を描いていてもよい。
上記管部32と蛇腹管部40とは、それらの延在方向において連なるように一体形成され、全体として1本の筒部材を構成している。ここでは、電線保護部材30は、管部32と蛇腹管部40とが交互に連なっており、電線保護部材30の一端部には管部32が設けられている。
また、電線保護部材30には、その内部にワイヤーハーネス22を挿入するためのスリット31が形成されている。ここでは、電線保護部材30の延在方向に沿って1本のスリット31が形成されている。スリット31は、電線保護部材30の周りで螺旋を描いていてもよい。また、スリット31は、形成されていなくてもよい。
そして、ワイヤーハーネス22が上記スリット31を通じて電線保護部材30内に挿通される。この状態で、電線保護部材30の端部と当該端部から延出するワイヤーハーネス22の部分に、粘着テープ等が巻回される。これにより、ワイヤーハーネス22が電線保護部材30によって保護される。スリット31が省略される場合、ワイヤーハーネス22は、例えば、電線保護部材30の一端側開口から挿通される。
上記管部32及び蛇腹管部40の少なくとも一方に、車両固定部品50を、管部32又は蛇腹管部40の延在方向及び周方向において位置決めする位置決め部34が形成されている。ここでは、管部32に位置決め部34が形成されている。
位置決め部34は、管部32の外周部において、底部が平面をなす溝状に形成された位置決め溝35を含む。ここでは、位置決め部34は、管部32の中心を挟む両側の位置に形成された一対の位置決め溝35を含む。一対の位置決め溝35は、スリット31を挟む両側位置に形成されている。
より具体的には、各管部32の延在方向中間部に位置決め部34が形成されている。位置決め部34を構成する一対の位置決め溝35の底部35fは、互いに平行な方向に延在しており、従って、位置決め溝35は、互いに平行な方向に延在している。
管部32は、位置決め部34が形成された場所で、非円形断面形状となるため、当該位置決め部34に取付けられた車両固定部品50を周方向に位置決めすることができる。また、位置決め溝35は、管部32の延在方向においてその前後の部分よりも凹んでいるため、車両固定部品50を当該位置決め溝35に嵌め込むことで、車両固定部品50を管部32の延在方向において位置決めすることもできる。
車両固定部品50は、上記電線保護部材30を車体等に固定するための部品である。上記位置決め部34に取付けられる車両固定部品50は、樹脂等で金型成形された部品であり、保護部材側固定部52と、車両固定部58とを備える。
保護部材側固定部52は、一対の挿入部54と、連結部56とを備える。連結部56は長尺状に形成されており、一対の挿入部54の一端部同士を連結している。一対の挿入部54は、連結部56の両端部から当該連結部56の延在方向に対して直交する同じ方向に延出している。一対の挿入部54の間隔寸法は、上記2つの底部35fの間隔寸法と同じに設定されている。また、一対の挿入部54は、位置決め溝35の延在方向の寸法よりも大きく設定されており、その先端部に内向きに突出する係止凸部55が形成されている。係止凸部55は、挿入部54の先端側に向けて徐々に高さ寸法が小さくなる形状に形成されている。
また、車両固定部58は、車体パネル等に形成された取付孔に挿入固定される部分である。かかる車両固定部58としては、取付孔に嵌め込んで係止可能な一対の係止爪を有する部材、例えば、車両用クランプ又は車両用クリップと呼ばれる部品の車体固定用部分と同様形状を採用することができる。
ここでは、車両固定部58は、連結部56の延在方向中間部から挿入部54とは逆向きに突出するように形成されているが、その他、連結部56のいずれか一端寄りの位置、又は、挿入部54の外向き部分等に突設されてもよい。
上記保護部材側固定部52は、次のようにして、管部32に取付けられている。すなわち、一対の挿入部54のそれぞれが、一対の位置決め溝35内にスライド挿入される。この際、係止凸部55の先端部が位置決め溝35の底部35fに接触することで、一対の挿入部54が外向きに弾性変形する。そして、一対の挿入部54が一対の位置決め溝35内に奥まで挿入され、係止凸部55が底部35fを越えると、一対の挿入部54が元の平行姿勢に戻る。この状態では、係止凸部55が連結部56とは逆側から位置決め溝35の延在方向一方側に抜け止係止し、この逆側から、連結部56が管部32の外周側に当接している。そして、一対の挿入部54が一対の位置決め溝35内に嵌まり込み、かつ、挿入部54の内向きの平面が底部35fの平面に面接触する。このため、車両固定部品50は、管部32に対してその延在方向及び周方向に位置決めされた状態で固定される。なお、車両固定部品50は、スリット31の反対側から位置決め部34にスライド挿入されてもよいし、スリット31側から位置決め部34にスライド挿入されてもよい。
また、上記状態では、一対の挿入部54は、一対の位置決め溝35の底部35fが離れる方向に移動しないように位置規制している。ここで、スリット31は、一対の底部35fの間に位置していることから、スリット31は、保護部材側固定部52の一対の挿入部54によって開かないように保持される。
上記例では、管部32に位置決め部34を形成した例を説明したが、図5に示すように、蛇腹管部40においても、その延在方向において、部分的に太環状部42及び細環状部44の構成を省略等することで、上記と同様の、位置決め部34を形成し、ここに、車両固定部品50を位置決め固定することができる。
以上のように構成された電線保護部材30及びワイヤーハーネスモジュール10によると、車両固定部品50を、位置決め部34によって、管部32又は蛇腹管部40の延在方向及び周方向において位置決めすることができるため、管部32と蛇腹管部40とが一体形成された電線保護部材30に、車両固定部品50を位置決めして取付けることができる。これにより、ロボット等によって、ワイヤーハーネスモジュール10を車両に自動組付する作業も容易となる。
もっとも、曲げ困難な管部32に位置決め部34を設け、ここに、車両固定部品50を取付ける構成とすれば、車両固定部品50を車両に固定した状態で、車両固定部品50に対して管部32を一定位置及び姿勢でより確実に保持できることになる。
また、位置決め部34として、底部35fが平面である位置決め部34を有する構成とすることで、位置決め部34を容易に形成することができる。特に、上記のような蛇腹管部40を含む電線保護部材30は、軟化した樹脂を筒形状に押出し、これを循環回転する金型にて所望の筒形状にバキューム形成すれば、容易に生産することができるところ、上記のような簡易な形状の位置決め部34であれば、そのような製法によっても容易に加工できる。
また、位置決め部34として、一対の位置決め溝35含む形状とすれば、そのような位置決め部34を容易に形成することができ、また、一対の位置決め溝35によってより確実に車両固定部品50を位置決めして取付けることができる。
また、車両固定部品50は、一対の挿入部54を一対の位置決め溝35に挿入して電線保護部材30に取付けられる構成であるため、当該車両固定部品50を電線保護部材30に容易に取付けることができる。
しかも、一対の位置決め溝35に、一対の挿入部54をスライド挿入した状態で、一対の挿入部54がスリット31を閉じた状態に保つことができる。これにより、スリット31の開きを有効に抑制することができる。
なお、車両固定部品50の構成は、上記例に限られない。例えば、車両固定部品として、一般的なバンド付クランプ部品等が用いられ、そのバンドが位置決め溝35の部分に巻き付けられていてもよい。この場合でも、バンド付クランプが、上記位置決め溝35が形成された断面非円形部分に巻付けられれば、その回転及び電線保護部材30の延在方向における移動が抑制される。
また、電線保護部材30には、複数の位置決め部34が形成されているため、複数箇所で車両固定部品50を位置決めして取付けることができる。
なお、電線保護部材30のうち位置決め部34が形成されていない箇所、電線保護部材30から延出するワイヤーハーネス22の部分等に、バンド付クランプ部品等が取付けられていてもよい。
{第2実施形態}
第2実施形態では、保管時、運搬時等において、ワイヤーハーネスモジュール110を曲げた一定状態に保持できるようにした形態を説明する。図6はワイヤーハーネスモジュール210を示す概略斜視図である。なお、実施形態において、上記第1実施形態と同様構成部分については、同一符号を付してその説明を省略することがある。
本第2実施形態では、電線保護部材130は、2つの管部32の間に蛇腹管部40が設けられ、これらが1つの管を形成するように連なった構成とされている。上記2つの管部32のそれぞれに、上記したのと同様の位置決め部34が設けられている。
ワイヤーハーネス122は、複数の電線が適宜分岐するように束ねられている。ワイヤーハーネス122の幹線122aは、上記電線保護部材130内に挿入されている。幹線122aの両端部は、電線保護部材130の両端側開口から外方に延出しており、その各端部にコネクタ123が取付けられている。幹線122aの延在方向中間部から分岐する分岐部分122bは、電線保護部材130に形成された孔、切欠き等を通じて外部に引出されている。分岐部分122bの端部にもコネクタ123が取付けられている。
本第2実施形態に係るワイヤーハーネスモジュール110が、上記第1実施形態に係るワイヤーハーネスモジュール10と異なる主な点は、ワイヤーハーネスモジュール110を曲げた一体状態に保持できるようにするため、車両固定部品として、ワイヤーハーネスモジュール110を曲げた状態に保持する曲げ状態保持用車両固定部品150、160を少なくとも1つ含む点である。
図7は第1曲げ状態保持用車両固定部品150を示す斜視図であり、図8は第2曲げ状態保持用車両固定部品160を示す斜視図であり、図9は第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160との合体状態を示す斜視図である。
第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160は、電線保護部材130に対してその延在方向において離れた位置に取付けられた部品である。ここでは、第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160とは、上記蛇腹管部40を介して隔てられた2つの管部32のそれぞれに設けられている。
第1曲げ状態保持用車両固定部品150は、電線保護部材130の車両固定部品であり、樹脂等によって一体的に金型成形された部品であり、保護部材側固定部52と、車両固定部58と、嵌め込み保持部156、158とを備える。
保護部材側固定部52及び車両固定部58は、上記第1実施形態で説明したのと同様構成である。
嵌め込み保持部156、158は、ワイヤーハーネス122のうち電線保護部材130から延出する部分を保持可能に構成されている。
ここでは、一対の挿入部54の一方側に嵌め込み保持部156が形成され、他方側に嵌め込み保持部158が形成されている。
嵌め込み保持部156、158は、保持対象となるワイヤーハーネス122の部分、ここでは、ワイヤーハーネス122の幹線122aの一端部と、分岐部分122bとを保持可能に構成されている。
具体的には、嵌め込み保持部156、158は、一対の挿入部54の外向き部分に、電線保護部材130の延在方向に沿った溝を形成することによって形成されている。
溝は幹線122aの一端部又は分岐部分122bを圧入状態で嵌め込むことができる程度の幅及び深さに形成されている。ここでは、溝は、断面半円弧状の溝形状に形成されている。溝は、幹線122aの一端部又は分岐部分122bをより確実に保持できるように、開口外側で幅狭(やや幅狭)となる形状(例えば、断面半円弧よりも中心角が大きい溝形状)に形成されていることが好ましいが、これは必須ではない。
そして、幹線122aの一端部又は分岐部分122bを、電線保護部材130の延在方向に沿うように当該電線保護部材130の外周部に沿って配設し、嵌め込み保持部156、158に嵌め込む。これにより、幹線122aの一端部又は分岐部分122bの基端側部分が曲げられ、その曲げ部分よりも先端側の部分が電線保護部材130に沿って配設された状態で保持される(図10参照)。そして、幹線122aの一端部又は分岐部分122bを、電線保護部材130の嵌め込み保持部156、158から離れる方向に移動させることで、当該嵌め込み保持部156、158から取外すことができる。
上記のように幹線122aの一端部又は分岐部分122bを、嵌め込み保持部156、158に嵌め込むと、それらの先端部のコネクタ123は、車両固定部品である第1曲げ状態保持用車両固定部品150を介して車両に対して一定位置に配設されるように保持される。つまり、コネクタ123は、当該コネクタ123から延出するワイヤーハーネス122の部分である幹線122aの一端部又は分岐部分122bを、嵌め込み保持部156、158に嵌め込むことで、第1曲げ状態保持用車両固定部品150に対して一定位置に保持される。第1曲げ状態保持用車両固定部品150は、車両に対して一定位置に固定される部品であるので、車両に対して一定位置に配設されるように保持されているといえる。また、コネクタ123、取外し可能な状態で、第1曲げ状態保持用車両固定部品150に保持されている。
第2曲げ状態保持用車両固定部品160は、電線保護部材130用の車両固定部品であり、樹脂等によって一体的に金型成形された部品であり、保護部材側固定部52と、車両固定部164と、嵌め込み保持部166、168とを備える。
保護部材側固定部52は、上記第1実施形態で説明したのと同様構成である。
車両固定部164は、車両の取付対象部位に固定可能に構成されている。ここでは、車両の取付対象部位には、上記第1曲げ状態保持用車両固定部品150の車両固定部58が固定される孔から離れた位置に取付突部が設けられている。この取付突部は、上記車両固定部58と同様構成である。
車両固定部164は、一対の固定突部165aを含む。一対の固定突部165aは、連結部56の外面の中央部の間隔をあけた位置から外方に向けて突出している。一対の固定突部165aの基端部間には間隔が隔てられており、一対の固定突部165aの先端部には、内向きに突出する突部165acが突設されている。突部165ac間にも隙間が設けられているが、この隙間の間隔は、一対の固定突部165aの基端部間の間隔よりも小さい。従って、一対の固定突部165aの基端部の間であって、一対の突部165acの内側には、一対の突部165acの隙間よりも大きな幅の空間が広がっている。また、一対の突部165acの先端部には、弧状の凹部165adが形成されている。一対の凹部165adは、互いに向合っており、車両の取付対象部位側の取付突部又は上記車両固定部58を挿入固定可能な孔状の空間を形成している。
車両固定部58と取付対象部位の取付突部とは同様構成であるため、取付突部又は車両固定部58を一対の凹部165ad内に挿入すると、上記車両固定部58が取付対象部位の孔に挿入固定されるとの同様構成によって、一対の凹部165adに抜止め係止される。
そして、車両固定部58を、車両固定部164に挿入係止することで、第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160とは、合体可能とされている。
この状態から、車両固定部58を、一対の先端部間の隙間に沿った側方に移動させることによって、車両固定部58を車両固定部164から引抜くことができる。つまり、第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160とは、分離可能に合体可能とされている。
嵌め込み保持部166は、ワイヤーハーネス122のうち電線保護部材130から延出する部分を保持可能に構成されている。
ここでは、嵌め込み保持部166は、一対の挿入部54の一方に形成されており、上記嵌め込み保持部156、158と同様構成とされ、分岐部分122bを保持可能に構成されている。
また、嵌め込み保持部168は、一対の挿入部54の他方に形成されており、ワイヤーハーネス122の端部に取付けられているコネクタ123を嵌め込み保持可能に構成されている。
ここでは、一対の挿入部54の他方にL字状の面168fが形成されており、その面168fの一端部及び他端部に係止突部168pが形成されている。そして、コネクタ123がL字状の面168fによって囲まれる空間内に配設されると、各係止突部168pがコネクタ123に係止して、コネクタ123が嵌め込み保持部168に対して嵌め込み保持される。
そして、幹線122aの他端部を、電線保護部材130の延在方向に沿うように当該電線保護部材130の外周部に沿って配設し、コネクタ123を嵌め込み保持部168に嵌め込む。これにより、幹線122aの他端部の基端側部分が曲げられ、その曲げ部分よりも先端側の部分が電線保護部材130に沿って配設された状態で保持される。つまり、コネクタ123は、車両固定部品である第2曲げ状態保持用車両固定部品160に保持される。第2曲げ状態保持用車両固定部品160は、車両に固定される部品であるので、コネクタ123は、車両に対して一定位置に配設されるように保持されているともいえる。
また、コネクタ123を、電線保護部材130の嵌め込み保持部168から離れる方向に移動させることで、当該嵌め込み保持部168から取外すことができる。
上記例では、本ワイヤーハーネス122の端部のコネクタ123の全ては、車両固定部品である第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160を介して車両に対して一定位置に配設されるように保持されている。もっとも、これは必須ではない。
上記ワイヤーハーネスモジュール110は、例えば、次のようにして、車両に組み込まれる。
まず、図10に示すように、ワイヤーハーネスモジュール110が搬送形態とされたものを準備する。搬送形態では、コネクタ123から延出するワイヤーハーネス22の部分である幹線122a一端部又は分岐部分122bは、嵌め込み保持部156、158、166に嵌め込まれ、前記ワイヤーハーネスに対して一定位置にて、取外し可能な状態で保持されている。コネクタ123は、嵌め込み保持部168に嵌め込まれることで、第2曲げ状態保持用車両固定部品160に対して一定位置にて、取外し可能な状態で保持されている。さらに、電線保護部材130は、蛇腹管部40で曲げられ、2つの管部32が並列状態に揃えられ、第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160が合体した状態となっている。この状態では、ワイヤーハーネスモジュール110はコンパクトな形態に畳まれている。また、ワイヤーハーネスモジュール110の端部のコネクタ123は、電線保護部材130に対して一定位置に保持され、他と絡み難くなっている。このため、ワイヤーハーネスモジュール110を容易に運搬、保管等することができる。
そして、図11に示すように、第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160との合体状態を解除し、第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160とを車両に固定する。この際、第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160とを掴んで、それらの合体状態を解除した後、そのまま第1曲げ状態保持用車両固定部品150と第2曲げ状態保持用車両固定部品160とを車両に固定すればよいため、それらの合体状態外徐作業及び取付作業を連続的に容易に行える。
このように、電線保護部材130を、第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160を介して車両に固定した状態で、コネクタ123は、第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160に対して一定位置に保持され、もって、車両に対して一定位置に保持されることになる。このため、作業者は各コネクタ123を容易に見つけることができる。そして、幹線122aの一端部及び分岐部分122bを嵌め込み保持部156、158、166から取外し、各コネクタ123を車両の各電気部品のコネクタに接続する。また、コネクタ123を嵌め込み保持部168から取外し、当該コネクタ123を車両の電気部品に接続する。
このように構成されたワイヤーハーネスモジュール110によると、上記第1実施形態で説明した作用効果に加えて、第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160によって、ワイヤーハーネス122が曲げた状態に保持されるため、ワイヤーハーネスモジュール110の搬送形態等をある程度規制でき、コンパクトな形態による搬送等が可能となる。また、第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160の合体を解除した後、そのまま、第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160を車両に固定すればよいため、その取付作業の容易化を図ることができる。
また、第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160には、ワイヤーハーネス22のうち電線保護部材130から延出する部分又はワイヤーハーネス122の端部に取付けられているコネクタ123を嵌込保持可能な嵌め込み保持部156、158、166、168が形成されているため、電線保護部材130から延出するワイヤーハーネス122の部分を一定形態に保持できる。このため、コネクタ123の接続作業前において、ワイヤーハーネス122に対する各コネクタ123の位置が定まっている。これにより、各コネクタ123の位置を容易に把握することができる。従って,作業者等は、各コネクタ123を車両の電気部品等に接続する作業を容易に行える。
なお、例えば、各コネクタ123を車両の電気部品等に接続する作業をロボットハンド等で掴んで行う場合でも、コネクタ123の位置が一定に定まっているため、その位置のティーチング、コネクタの位置認識処理等を容易に行える。このため、上記構成は、ワイヤーハーネスモジュール10の車両への自動組付にも適する。
また、ワイヤーハーネスモジュール110は、ワイヤーハーネス122を覆う電線保護部材130を備えるため、ワイヤーハーネス122がある程度曲げ規制される。これにより、ワイヤーハーネス122に対するコネクタ123の保持位置がより確実に一定となる。これにより、各コネクタ123の位置をより容易に把握することができる。
しかも、電線保護部材130に取付けられた第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160によって、コネクタ123が車両に対して一定位置に保持されることになる。このため、第1曲げ状態保持用車両固定部品150及び第2曲げ状態保持用車両固定部品160、つまり、車両を基準として、つまり、各コネクタ123の位置が定まる。このため、各コネクタ123の位置をより把握し易くなる。
{変形例}
上記第1実施形態では、位置決め部34は、位置決め溝35が形成された構成であると説明したが、必ずしもそのような構成である必要は無い。
図12及び図13に示す変形例に係るワイヤーハーネスモジュール210では、電線保護部材230における管部32に対応する管部232に位置決め部234が形成されている。位置決め部234は、管部32の周方向において部分的に突出する突起部235を含む。この突起部235によって、車両固定部品250を位置決めするようにしている。
より具体的には、位置決め部234は、管部232の中心を挟む両側の位置で部分的にと突出するように形成された一対の突起部235を含む。ここでは、突起部235は、短円柱状の突起に形成されている。突起部は、その他、半球状の突起形状、短角柱状の突起形状等であってもよい。一対の突起部235は、スリット31を挟む位置に形成されている。
車両固定部品250は、保護部材側固定部252と、車両固定部58とを備える。車両固定部58は、上記第1実施形態で説明したのと同様構成である。
保護部材側固定部252は、一対の挟込み片254と、連結部258とを備える。一対の挟込み片254は、長尺形状に形成されており、その一端部に突起部235を嵌込可能な凹部254hが形成されている。ここでは、凹部254hは、突起部235の表裏を貫通する孔であるが、必ずしもその必要は無い。連結部258は、一対の挟込み片254の一端部同士を連結し、一対の挟込み片254が管部32の幅(外径)をあけて並列状に並ぶように支持する。ここでは、連結部258は、弧状に延在する長尺形状に形成され、その両端部に上記一対の挟込み片254が支持されている。
上記保護部材側固定部252は、次のようにして、管部232に取付けられている。すなわち、一対の挟込み片254の先端部が広げられた状態で、一対の挟込み片254の内側に管部32のうち位置決め部234が形成された部分が挿入され、一対の突起部235が一対の挟込み片254の凹部254hに内側から嵌まり込む。この状態では、連結部258は、管部232の外周部に沿って配設される。そして、一対の突起部235が一対の挟込み片254の凹部254hに嵌まり込む構成によって、管部232の周方向において保護部材側固定部52が位置決めされる。また、一対の突起部235が一対の挟込み片254の凹部254hに嵌まり込む構成及び連結部258が管部232の外周に接触する構成によって、管部232の延在方向において保護部材側固定部52が位置決めされる。
このため、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。勿論、一対の挟込み片254が管部232をスリット31の両側から押さえ込むため、スリット31の開きも抑制できる。
なお、この変形例では、電線保護部材230のうちスリット31を挟む両側縁部に、凹部31a(ここでは、半円状の凹部31a)が形成され、この一対の凹部31aによって形成される孔を通って、分岐部分122bが外方に引出されている。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
例えば、同一の電線保護部材において、第1実施形態で説明した位置決め部34と、変形例で説明した位置決め部234とが混在していてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110、210 ワイヤーハーネスモジュール
22、122 ワイヤーハーネス
24 電線
30、130、230 電線保護部材
31 スリット
32、232 管部
34、234 位置決め部
35 位置決め溝
35f 底部
40 蛇腹管部
50、250 車両固定部品
52、252 保護部材側固定部
54 挿入部
56、258 連結部
58 車両固定部
123 コネクタ
150 第1曲げ状態保持用車両固定部品
156、158、166、168 嵌め込み保持部
160 第2曲げ状態保持用車両固定部品
164 車両固定部
235 突起部
254 挟込み片
254h 凹部

Claims (14)

  1. 蛇腹管部と、
    前記蛇腹管部と一体形成され、前記蛇腹管部よりも曲げ困難な管部と、
    を備え、
    前記管部と前記蛇腹管部との少なくとも一方に、車両固定部品を、前記管部又は前記蛇腹管部の延在方向及び周方向において位置決めする位置決め部が形成されており、
    前記位置決め部は、前記管部又は前記蛇腹管部の中心を挟む両側の位置に形成された一対の位置決め溝であるものを含む、電線保護部材。
  2. 請求項1に記載の電線保護部材であって、
    前記位置決め部は、前記管部に形成されたものを含む、電線保護部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線保護部材であって、
    前記位置決め部は、底部が平面をなす溝状に形成されたものを含む、電線保護部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電線保護部材と、
    前記電線保護部材内に挿通されたワイヤーハーネスと、
    前記一対の位置決め溝にスライド挿入された一対の挿入部と前記一対の挿入部の一端部同士を連結する連結部とを含む保護部材側固定部と、前記保護部材側固定部と一体形成された車両固定部とを備える車両固定部品と、
    を備えるワイヤーハーネスモジュール。
  5. 請求項4に記載のワイヤーハーネスモジュールであって、
    前記電線保護部材に、内部に前記ワイヤーハーネスを挿入するためのスリットが形成され、
    前記一対の位置決め溝は、前記スリットを挟む両側位置に形成されている、ワイヤーハーネスモジュール。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電線保護部材であって、
    前記位置決め部は、前記管部又は前記蛇腹管部の周方向において部分的に突出する突起部であるものを含む、電線保護部材。
  7. 請求項1から請求項3及び請求項6のいずれか1項に記載の電線保護部材であって、
    前記位置決め部は、前記管部又は前記蛇腹管部の中心を挟む両側の位置で部分的に突出するように形成された一対の突起部であるものを含む、電線保護部材。
  8. 請求項7に記載の電線保護部材と、
    前記電線保護部材内に挿通されたワイヤーハーネスと、
    それぞれ前記突起部が嵌り込んだ凹部が形成された一対の挟込み片と前記一対の挟込み片一端部同士を連結する連結部とを含む保護部材側固定部と、前記保護部材側固定部と一体形成された車両固定部とを備える車両固定部品と、
    を備えるワイヤーハーネスモジュール。
  9. 請求項8に記載のワイヤーハーネスモジュールであって、
    前記電線保護部材に、内部に前記ワイヤーハーネスを挿入するためのスリットが形成され、
    前記一対の突起部は、前記スリットを挟む両側位置に形成されている、ワイヤーハーネスモジュール。
  10. 請求項1から請求項3、請求項6及び請求項7のいずれか1項に記載の電線保護部材であって、
    前記位置決め部が複数形成されている、電線保護部材。
  11. 請求項1から請求項3、請求項6、請求項7及び請求項10のいずれか1項に記載の電線保護部材と、
    前記電線保護部材内に挿通されたワイヤーハーネスと、
    前記位置決め部で位置決めされた状態で前記電線保護部材に取付けられた車両固定部品と、
    を備えるワイヤーハーネスモジュール。
  12. 請求項11記載のワイヤーハーネスモジュールであって、
    前記車両固定部品は、前記ワイヤーハーネスを曲げた状態に保持する曲げ状態保持用車両固定部品を少なくとも1つ含む、ワイヤーハーネスモジュール。
  13. 請求項12記載のワイヤーハーネスモジュールであって、
    前記曲げ状態保持用車両固定部品は、前記ワイヤーハーネスの延在方向に沿って離れた位置に設けられた他の車両固定部品と合体可能なものを含む、ワイヤーハーネスモジュール。
  14. 請求項12又は請求項13に記載のワイヤーハーネスモジュールであって、
    前記曲げ状態保持用車両固定部品は、前記ワイヤーハーネスのうち前記電線保護部材から延出する部分又は前記ワイヤーハーネスの端部に取付けられているコネクタを嵌込可能な嵌め込み保持部が形成されたものを含む、ワイヤーハーネスモジュール。
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