JP6217390B2 - 挿抜性に優れた錫めっき銅合金端子材 - Google Patents
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Description
近年、例えば自動車においては急速に電装化が進行し、これに伴い電気機器の回路数が増加するため、使用するコネクタの小型・多ピン化が顕著になっている。コネクタが多ピン化すると、単ピンあたりの挿入力は小さくても、コネクタを挿着する際にコネクタ全体では大きな力が必要となり、生産性の低下が懸念されている。そこで、錫めっき銅合金材の摩擦係数を小さくして単ピンあたりの挿入力を低減することが試みられている。
特許文献2では、表面めっき層を、Snめっき層とAgまたはInを含むめっき層とをリフロー処理または熱拡散処理された層としている。
また、特許文献3では、Snめっき層の上にAgめっき層を形成して熱処理することにより、Sn−Ag合金層を形成することが示されている。
これらの特許文献2、3記載の技術は、いずれも熱処理しSn合金層としたものであり、表面全体が硬いSn合金層で覆われているため、オス、メス両端子に用いた場合には摩擦抵抗の低減効果があるが、片側の端子が汎用のSnめっき端子材の場合、アブレシブ摩耗が発生してしまう問題があった。
ここで、コネクタの挿入力Fは、メス端子がオス端子を圧し付ける力(接圧)をP、動摩擦係数をμとすると、通常オス端子は上下2方向からメス端子に挟まれるので、F=2×μ×P となる。このFを小さくするには、Pを小さくすることが有効だが、コネクタ嵌合時のオス・メス端子の電気的接続信頼性を確保するためにはいたずらに接圧を小さくすることができず、3N程度は必要とされる。多ピンコネクタでは、50ピン/コネクタを超えるものもあるが、コネクタ全体の挿入力は100N以下、できれば80N以下、あるいは70N以下が望ましいため、動摩擦係数μとしては、0.3以下が必要とされる。
いずれも最表面がSnめっきであるため、同種のSnどうしが接触することでSnの凝着が発生して摩擦係数低減の効果が半減する。特に、低挿入力端子材は、Sn系表面層の直下に硬いCuSn合金層が配置されているため、汎用のSnめっき端子材の軟らかいSnめっき層のSnが削れて凝着すると考えられる。
発明者らは鋭意研究した結果、最表面に薄くAg被覆層を形成することで、低挿入力端子材の摩擦係数低減効果を確保しつつ、さらにSnの凝着を抑制し、他方の端子に汎用材を用いても摩擦抵抗の低減が可能となることを見出した。
Ag被覆層の膜厚が0.05μmを超えると、Sn系表面層とCuSn合金層との特殊な界面形状による摩擦係数低減効果とAg被覆層によるSn凝着抑制効果とを同時に得ることができず、Ag被覆層による凝着抑制効果のみであるため十分な摩擦係数低減効果が得られず、また、Ag被覆層を厚くするほどコスト高となる。このAg被覆層の膜厚は0.005μm以上とするのが好ましい。
ここで、表面の動摩擦係数は、本発明の錫めっき銅合金端子材同士の間ではもちろんのこと、最表面にSnめっき層を有する汎用のSnめっき端子材に対しても、0.3以下とされる。最表面にSnめっき層を有する汎用のSnめっき端子材とは、基材にCuめっき、Snめっきを施してリフロー処理することにより得られるが、CuSn合金層の局部山頂の平均間隔Sが0.8μm未満あるいは2.0μmを超え、平均厚み0.2μm以上3μm以下のSnめっき層を最表面に有するSnめっき端子材、あるいは、リフロー処理することなく、基材に厚み0.5μm以上3μm以下のSnめっき層を形成したSnめっき端子材をいう。
Ni含有量を1at%以上と規定したのは、1at%未満ではCu6Sn5のCuの一部がNiに置換した化合物合金層が形成されず、急峻な凹凸形状とならないためであり、25at%以下と規定したのは、25at%を超えるとCuSn合金層の形状が微細になりすぎる傾向にあり、CuSn合金層が微細になりすぎると動摩擦係数を0.3以下にすることができない場合があるためである。
本実施形態の錫めっき銅合金端子材は、図1に模式的に示したように、Cu又はCu合金からなる基材5上の表面にSn系表面層6が形成され、Sn系表面層6と基材5との間に、CuSn合金層7/NiSn合金層8/Ni又はNi合金層9がSn系表面層6から順に形成され、Sn系表面層6の上に0.05μm以下のAg被覆層10が形成されており、表面の動摩擦係数が0.3以下である。
Ni又はNi合金層は、純Ni、Ni−CoやNi−W等のNi合金からなる層である。
CuSn合金層は、Cu6Sn5を主成分とし、Cu6Sn5のCuの一部がNiに置換した化合物合金層であり、NiSn合金層は、Ni3Sn4を主成分とし、Ni3Sn4のNiの一部がCuに置換した化合物合金層である。これら化合物層は、後述するように基材の上にNiめっき層、Cuめっき層、Snめっき層を順に形成してリフロー処理することにより形成されたものであり、Ni又はNi合金層の上に、NiSn合金層、CuSn合金層の順に形成される。
また、CuSn合金層とSn系表面層との界面は、急峻な凹凸状に形成され、CuSu合金層の局部山頂の平均間隔Sが0.8μm以上2.0μm以下とされる。局部山頂の平均間隔Sは、粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さだけ抜き取り、隣合う局部山頂間に対応する平均線の長さを求め、その基準長さの範囲内で求めた多数の局部山頂間の平均値である。Ag被覆層及びSn系表面層をエッチング液にて除去した後のCuSn合金層の表面を測定することにより、求められる。
また、Sn系表面層の平均厚みは0.2μm以上0.6μm以下であり、このSn系表面層の最表面に0.05μm以下、好ましくは0.005μm以上のAg被覆層が形成されている。
この場合、Cu6Sn5中へのNi含有量は、1at%以上25at%以下とされる。Ni含有量を1at%以上と規定したのは、1at%未満ではCu6Sn5のCuの一部がNiに置換した化合物合金層が形成されず、急峻な凹凸形状とならないためであり、25at%以下と規定したのは、25at%を超えるとCuSn合金層の形状が微細になりすぎる傾向にあり、CuSn合金層が微細になりすぎると動摩擦係数を0.3以下にすることができない場合があるためである。
一方、Ni3Sn4合金層中へのCuの含有量は、5at%以上20at%以下がよい。Cu含有量が少ない条件は、すなわちCu6Sn5中に含有するNi量も少なくなることを意味し(Ni3Sn4中にCuが置換しない条件では、Cu6Sn5中へNiが置換することが少ない)、急峻な凹凸形状にならない。上限を設けたのは、事実上20%を超えるCuはNi3Sn4中には入らないからである。
基材として、Cu又はCu−Ni−Si系等のCu合金からなる板材を用意する。この板材に脱脂、酸洗等の処理をすることによって表面を清浄にした後、下地Niめっき、Cuめっき、Snめっきをこの順序で施す。
下地Niめっきは一般的なNiめっき浴を用いればよく、例えば硫酸(H2SO4)と硫酸ニッケル(NiSO4)を主成分とした硫酸浴を用いることができる。めっき浴の温度は20℃以上50℃以下、電流密度は1〜30A/dm2以下とされる。この下地Niめっき層の膜厚は0.05μm以上1.0μm以下とされる。0.05μm未満では、(Cu,Ni)6Sn5合金に含有するNi含有量が少なくなり、急峻な凹凸形状のCuSn合金層が形成されなくなり、1.0μmを超えると曲げ加工等が困難となるためである。
Cuめっきは一般的なCuめっき浴を用いればよく、例えば硫酸銅(CuSO4)及び硫酸(H2SO4)を主成分とした硫酸銅浴等を用いることができる。めっき浴の温度は20〜50℃、電流密度は1〜30A/dm2とされる。このCuめっきにより形成されるCuめっき層の膜厚は0.05μm以上0.20μm以下とされる。0.05μm未満では、(Cu,Ni)6Sn5合金に含有するNi含有量が大きくなり、CuSn合金層の形状が微細になりすぎてしまい、0.20μmを超えると、(Cu,Ni)6Sn5合金に含有するNi含有量が少なくなり、急峻な凹凸形状のCuSn合金層が形成されなくなるためである。
Snめっき層形成のためのめっき浴としては、一般的なSnめっき浴を用いればよく、例えば硫酸(H2SO4)と硫酸第一錫(SnSO4)を主成分とした硫酸浴を用いることができる。めっき浴の温度は15〜35℃、電流密度は1〜30A/dm2とされる。このSnめっき層の膜厚は0.5μm以上1.0μm以下とされる。Snめっき層の厚みが0.5μm未満であると、リフロー後のSn系表面層が薄くなって電気接続特性が損なわれ、1.0μmを超えると、表層部をSnとCuSn合金の複合構造とすることができず、摩擦係数を0.3以下にすることが難しい。
<基材温度を240℃以上360℃以下まで昇温後の保持時間>
(1)Snめっき層の厚みが0.5μm以上0.7μm未満に対して、Cuめっき層の厚みが0.05以上0.16μm未満の場合は1秒以上6秒以下、Cuめっき層の厚みが0.16μm以上0.20μ以下の場合は3秒以上9秒以下
(2)Snめっき層の厚みが0.7μm以上1.0μm以下に対して、Cuめっき層の厚みが0.05以上0.16μm未満の場合は3秒以上9秒以下、Cuめっき層の厚みが0.16μm以上0.20μ以下の場合は6秒以上12秒以下
240℃未満の温度、保持時間がこれら(1)(2)に示す時間未満の加熱ではSnの溶解が進まず、360℃を超える温度、保持時間が(1)(2)に示す時間を超える加熱ではCuSn合金層中の結晶が大きく成長してしまい所望の形状を得られず、またCuSn合金層が表層にまで達しSn系表面層が残留しなくなるためである。また、加熱条件が高いとSn系表面層の酸化が進行して好ましくない。
このメス端子2は、図2に示す例では、全体としては角筒状に形成され、その一方端の開口部15からオス端子1を嵌合することにより、このオス端子1を両側から挟持した状態に保持して接続される。メス端子2の内部には、嵌合されるオス端子1の一方の面に接触される弾性変形可能な接触片16が設けられるとともに、この接触片16に対向している側壁17に、オス端子1の他方の面に接触する半球状の凸部18がエンボス加工により内方に突出した状態に形成されている。接触片16にも、凸部18に対向するように山折り状の折り曲げ部19が設けられている。これら凸部18及び折り曲げ部19は、オス端子1を嵌合したときにオス端子1に向けて凸となるように突出しており、該オス端子1に対する摺動部11となる。
オス端子1は平板状に形成され、銅合金板にCuめっき及びSnめっきをこの順に施した後、リフロー処理することにより形成される。この場合、リフロー処理の加熱条件としては、一般には、240℃以上400℃以下の温度で1秒以上20秒以下の時間保持した後、急冷される。
なお、リフロー処理することなく、Cu合金からなる基材にSnめっきにより平均厚み0.5μm以上3μm以下のSnめっき層を形成した端子材をオス端子材としてもよい。
前述したように、メス端子2は、CuSn合金層とSn系表面層との界面がCuSn合金層の局部山頂の平均間隔Sを0.8μm以上2.0μm以下とする急峻な凹凸形状に形成され、かつSn系表面層の平均厚みが0.1μm以上0.6μm以下、Sn系表面層の最表面に0.05μm以下の膜厚のAg被覆層が形成されているので、メス端子2の凸部18及び折り曲げ部19の表面にSnが凝着することが抑制され、CuSn合金層とSn系表面層との界面が急峻な凹凸形状に形成されていることによる動摩擦係数の低減効果が有効に発揮され、オス端子1が通常のリフロー処理によるSn系表面層のものであっても、動摩擦係数を0.3以下にすることができる。
比較例として、下地Niめっきの厚さ、Cuめっきの厚さ、Snめっきの厚さを変量したもの、Ag被覆層を形成しなかったものも作製した。
この場合、各めっきの条件は表1に示す通りとした。表1中、Dkはカソードの電流密度、ASDはA/dm2の略である。
各めっき層の厚さ、リフロー条件は、表2に示す通りとした。
Ag被覆層の厚み、リフロー後のSn系表面層及びCuSn合金層の厚みは、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製蛍光X線膜厚計(SFT9400)にて測定した。リフロー後のSn系表面層及びCuSn合金層の厚みは、Ag被覆層を形成する前の試料について、最初にリフロー後の試料の全Sn系表面層の厚みを測定した後、例えばレイボルド株式会社製のL80等の、純SnをエッチングしCuSn合金を腐食しない成分からなるめっき被膜剥離用のエッチング液に5分間浸漬することによりSn系表面層を除去し、その下層のCuSn合金層を露出させ純Sn換算におけるCuSn合金層の厚みを測定した後、(全Sn系表面層の厚み−純Sn換算におけるCuSn合金層の厚み)をSn系表面層の厚みと定義した。
(Cu,Ni)6Sn5層中のNi含有量、(Ni,Cu)3Sn4層の有無は、断面STEM像及びEDS線分析により求めた。
CuSn合金層の局部山頂の平均間隔Sは、Snめっき被膜剥離用のエッチング液に浸漬してSn系表面層を除去し、その下層のCuSn合金層を露出させた後、株式会社キーエンス製レーザ顕微鏡(VK−X200)を用い、対物レンズ150倍(測定視野96μm×72μm)の条件で、長手方向で5点、短手方向で5点、計10点測定したSの平均値より求めた。
オス端子試験片として、板厚0.25mmの銅合金(C2600、Cu:70室量%−Zn:30質量%)を基材とし、Cuめっき、Snめっきを順に施し、リフロー処理した。このオス端子材のリフロー条件としては、基材温度270℃、保持時間6秒とし、リフロー後のSnめっき層の厚みは0.6μm、CuSn合金層の厚みは0.5μmとした。このCuSn合金層の局部山頂の平均間隔Sは2.1μmとした。
また、電気的信頼性を評価するため、大気中で150℃×500時間加熱し、接触抵抗を測定した。測定方法はJIS−C―5402に準拠し、4端子接触抵抗試験機(山崎精機研究所製:CRS―113−AU)により、摺動式(1mm)で0から50gまでの荷重変化−接触抵抗を測定し、荷重を50gとしたときの接触抵抗値で評価した。
これらの測定結果、評価結果を表2に示す。
これに対して、各比較例は以下のような不具合が認められた。比較例1、3はいずれもAg被覆層がないので、動摩擦係数が大きい。比較例2は、(Ni,Cu)3Sn4層が無く、Ag被覆層を形成するだけでは低減効果はあるものの大きな効果は得られない。比較例4は、Ag被覆層の膜厚が大きいため、CuSn合金層による動摩擦係数の低減効果を十分に得られず動摩擦係数が0.3を超えている。比較例5はCuめっき厚が薄すぎるためCuSn合金層の局部山頂の平均間隔S が下限を下回ってしまい動摩擦係数が0.3を超えている。比較例6,8,9はCuSn合金層が大きく成長しすぎてしまい、表面に残留するSn系表面層が少なくなり過ぎるため、はんだ濡れ性が悪くなる。動摩擦係数が0.3を超えている比較例7は、Cuめっき厚が厚すぎるため、(Ni,Cu)3Sn4層が無く、Cu6Sn5中にNiを含有していないため大きな効果が得られない。
図5,6は実施例6の断面STEM像とEDS線分析結果であり、図7,8は比較例7の断面STEM像とEDS線分析結果である。図5及び図6の(i)が基板、(ii)がNi層、(iii)が(Ni,Cu)3Sn4層、(iv)が(Cu,Ni)6Sn5層である。図7及び図8では、(i´)がNi層、(ii´)がCu3Sn層、(iii´)がCu6Sn5層である。
これらの写真を比較してわかるように、実施例のものは、図6に示されるようにCu6Sn5中にNiが含有されていること及びNi層とCu6Sn5層との界面にCuを含むNi3Sn4層が形成されていることがわかる。実施例の端子材におけるNi3Sn4層中のCu含有量は、5〜20at%の範囲内と想定される。例えば実施例2では11at%であった。
比較例のものは、図8に示されるようにNi3Sn4層が形成されず、Cu6Sn5中にもNiを含有していないことがわかる。
図9は実施例2の動摩擦係数測定後のオス端子試験片の摺動面の顕微鏡写真であり、図10は比較例1の顕微鏡写真であり、図11は比較例7の顕微鏡写真である。これらの写真を比較してわかるように、実施例のものは、Snの凝着が抑制され摺動面が滑らかなのに対し、比較例はSnの凝着のため摺動面が粗い。メス側の局部山頂の平均間隔Sが大きい比較例7は、Ag被覆層があってもSnの凝着が発生し摺動面が粗くなっている。
2 メス端子
5 基材
6 Sn系表面層
7 CuSn合金層
8 NiSn合金層
9 Ni又はNi合金層
10 Ag被覆層
11 摺動部
15 開口部
16 接触片
17 側壁
18 凸部
19 折り曲げ部
21 基材
22 Snめっき層
23 CuSn合金層
31 台
32 オス端子試験片
33 メス試験片
34 錘
35 ロードセル
Claims (2)
- Cu又はCu合金からなる基材上の表面にSn系表面層が形成され、該Sn系表面層と前記基材との間に、前記Sn系表面層から順にCuSn合金層/NiSn合金層/Ni又はNi合金層が形成された錫めっき銅合金端子材であって、前記CuSn合金層は、Cu6Sn5を主成分とし、該Cu6Sn5のCuの一部がNiに置換した化合物合金層であり、前記NiSn合金層は、Ni3Sn4を主成分とし、該Ni3Sn4のNiの一部がCuに置換した化合物合金層であり、前記CuSn合金層の局部山頂の平均間隔Sが0.8μm以上2.0μm以下であり、かつ前記Sn系表面層の平均厚みが0.2μm以上0.6μm以下であり、前記Sn系表面層の最表面に0.05μm以下の膜厚のAg被覆層が形成されてなり、表面の動摩擦係数が0.3以下であることを特徴とする錫めっき銅合金端子材。
- 前記CuSn合金層は、前記Cu6Sn5中にNiが1at%以上25at%以下含有されていることを特徴とする請求項1記載の錫めっき銅合金端子材。
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