JP6179854B2 - 照明器具 - Google Patents
照明器具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6179854B2 JP6179854B2 JP2013152717A JP2013152717A JP6179854B2 JP 6179854 B2 JP6179854 B2 JP 6179854B2 JP 2013152717 A JP2013152717 A JP 2013152717A JP 2013152717 A JP2013152717 A JP 2013152717A JP 6179854 B2 JP6179854 B2 JP 6179854B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- light emitting
- emitting element
- sealing portion
- lighting fixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Led Device Packages (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
Description
また、この光反応を応用した、単色光の用途は多様である。例えば、紫外線は殺菌・生物誘引・日焼け・樹脂硬化などの用途に、青色光は植物育成・集魚・防犯などの用途に、黄色光・緑色光は防虫などの用途に、赤色光は植物育成・防虫などの用途に、赤外線は分析やセンサ、暖房などの用途に用いられる。
次に、図22に記載する方法を用いれば、上記重複コスト、設置スペースの問題は解決できる。一方、この方法では、白色光L93と単色光L94とが同範囲に照射される。したがって、白色光L93と単色光L94とを同時に照射する際は、視認上の違和感を低減するために、単色光L94の放射エネルギーを制約する必要がある。例えば、特許文献2の照明器具93では、赤色光L94の放射エネルギーは白色光L93の放射エネルギーの1/2以下としている。
また、本発明の別態様に係る照明器具は、上記態様において、さらに第1の発光部が、基板面上に配置された第1の発光素子と、基板面上で第1の発光素子を封止する透光性の第1の封止部と、を備え、第2の発光部が、基板面上に配置された第2の発光素子と、基板面上で第2の発光素子を封止する透光性の第2の封止部と、を備え、基板面と平行な一方向を固定した場合において、第1の発光素子の上面の中心である第1の中心点から、基板面と直交する方向に沿った第1の封止部の外表面までの距離をT1とし、第1の中心点から、上記一方向に沿った第1の封止部の外表面までの距離をR1とし、第2の発光素子の上面の中心である第2の中心点から、基板面と直交する方向に沿った第2の封止部の外表面までの距離をT2とし、第2の中心点から、上記一方向に沿った第2の封止部の外表面までの距離をR2とするとき、第2の発光素子に対するT2/R2の値が、第1の発光素子に対するT1/R1の値よりも大きくなる上記一方向が存在する。
また、本発明の別態様に係る照明器具は、上記態様において、第2の封止部について、基板面と平行な断面のうち、面積が最大となる最大断面が、第2の発光素子の上面を基準に基板と反対側にあり、最大断面の中心点から、基板面と直交する方向に沿った第2の封止部の外表面までの距離をT3とし、最大断面の中心点から、基板面と平行な方向に沿った第2の封止部の外表面までの距離をR3とするとき、基板面と平行なすべての方向について、第2の封止部におけるT3/R3の値が、第1の発光素子に対するT1/R1の値より大きい。
また、本発明の別態様に係る照明器具は、上記態様において、第2の発光部が発する光のピーク波長が、400nm以上700nm以下である。
また、本発明の別態様に係る照明器具は、上記態様において、第1の発光部が、複数個存在し、第2の発光部が、第1の発光部のなす配列の内部にある。
また、本発明の別態様に係る照明器具は、上記態様において、白色光の光源色が、昼光色、昼白色、白色、温白色、電球色のいずれかである。
以下では、本発明の一態様に係る照明器具1について、図面を参照しながら説明する。
1.照明器具1の構成
まず、本実施の形態に係る照明器具1について図1を用いて説明する。図1は、照明器具1を示す断面図である。
(1)各部の説明
筐体3は、例えば、金属製であり、ランプ収容部3a、回路収容部3b及び外鍔部3cを有する。ランプ収容部3aは、例えば、有底円筒状である。回路収容部3bは、例えば、ランプ収容部3aの底側に延長する円筒状である。外鍔部3cは、例えば、ランプ収容部3aの開口部から外部方向へ向けて延長する円環状である。
ランプユニット10は、着脱自在な状態で、ランプ収容部3a内部に収容されている。また、リード線71及びコネクタ72は、ランプ収容部3aの底部から回路収容部3b側に引き出されている。回路ユニット4は、回路収容部3b内部に収容されている。回路ユニット4及びランプユニット10は、コネクタ4b及びコネクタ72で接続されており、コネクタ4bとコネクタ72とは着脱可能である。回路ユニット4及び調光ユニット5は電気的に接続しており、使用者の操作を受けて調光ユニット5は回路ユニット4へ調光信号を出力する。
2.ランプユニット10の構成
次に、照明器具1が備えるランプユニット10について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、ランプユニット10を示す斜視図である。図3は、ランプユニット10を示す分解斜視図である。
(1)各部の説明
ベース20は、例えば、アルミダイキャスト製の円板状であり、カバー50側の面の中央に発光モジュール100を搭載する搭載部21を有する。搭載部21の両側には、ねじ孔22が、ベース20の周部には、ボス孔23及び切欠部24が形成されている。
化粧カバー40は、例えば、白色不透明の樹脂などの非透光性材料からなり、円環状であって、中央には、窓孔41が形成されている。
カバー押え部材60は、例えば、アルミニウムなどの金属や白色不透明の樹脂のような非透光性材料からなり、円環状である。カバー押え部材60には、切欠き部53に対応する位置に、ベース20側へ突出する円柱状のボス部61が形成されている。
発光モジュール100は、基板110と、基板110のカバー50側の面上に配された第1の発光部である第1の封止部140及び第2の発光部である第2の封止部150とを備える。
ホルダ30は、押え板部31で発光モジュール100を搭載部21に押えつけた状態で、挿入孔34に挿入した組立ねじ33がねじ孔22に螺合される。これにより、ホルダ30及び発光モジュール100は、ベース20に固定されている。
カバー押え部材60は、外鍔部52をベース20の周部に押えつけた状態で、ボス部61がボス孔23に挿入される。これにより、カバー50とカバー押え部材60は、ベース20に固定されている。なお、この際、挿入したボス部61の先端部にレーザ光などを照射して、ボス孔23から抜けない形状に塑性変形すれば、さらに固定強度を高めることができる。
配線部材70は、リード線71のコネクタ72側と反対の端部で発光モジュール100に接続されており、切欠部24を通じて、コネクタ72側がランプユニット10の外部側へ引き出されている。
次に、ランプユニット10が備える発光モジュール100について図4及び図5を用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係る発光モジュール100を示す図である。図4(a)は平面図、図4(b)は右側面図、図4(c)は正面図である。図5は図4(a)に示すX−X線で切った断面図である。
(1)各部の説明
基板110は、例えば、セラミックや熱伝導樹脂などからなる絶縁層とアルミなどからなる金属層との多層構造を有し、方形板状である。
第2の発光素子130は、赤色光を発する発光素子であり、例えばピーク波長が615nm以上660nm以下の光を発するチップ型の赤色LEDである。
第1の封止部140、第2の封止部150は、それぞれ第1の発光素子120、第2の発光素子130を封止する透光性の封止部である。第1の封止部140及び第2の封止部150は、例えば、波長変換材料が混入された透光性材料で形成されている。波長変換材料としては、例えば、サイアロン蛍光体などの酸窒化物蛍光体、硫化物蛍光体、シリケート系蛍光体及びそれら蛍光体のうちの2種類以上を混合した混合物などを用いることができる。透光性材料としては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、シリコーンとエポキシのハイブリッド樹脂、ユリア樹脂などを用いることができる。なお、透光性材料には、拡散材が混入されていてもよい。
配線171,172は端子部161〜164と第1の発光素子120及び第2の発光素子130を電気的に接続するものであり、基板110の表面及び内部を通る導体パターン(不図示)とボンディングワイヤとからなる。
第1の発光素子120及び第2の発光素子130は、基板110の一面である基板上面111にCOB(Chip on Board)技術を用いてフェイスアップ実装されている。第1の発光素子120は、複数個存在し、お互いに平行な4つの素子列をなしている。同様に第2の発光素子130は、複数個存在し、お互いに平行な4つの素子列をなしている。また、図4(a)に示すように、第1の発光素子120がなす素子列と、第2の発光素子130がなす素子列とは、お互いに平行であり、それぞれが交互に配置されている。
配線171は、端子部161、162と第1の発光素子120を電気的に接続している。配線172は、端子部163、164と第2の発光素子130を電気的に接続している。第1の発光素子120及び第2の発光素子130は、配線171,172、端子部161〜165、リード線71、コネクタ72、コネクタ4bを介して回路ユニット4と接続されている(図1参照)。
図6は、照明器具1の接続状態を説明するための配線図である。回路ユニット4は、点灯回路部4c、調光比検出回路部4d及び制御回路部4eを有し、調光ユニット5、端子部161〜164及び外部の商用交流電源(不図示)と電気的に接続されている。
点灯回路部4cは、商用交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換し、また、制御回路部4eからの指示に基づき、端子部161〜164及び配線171,172を通じて、第1の発光素子120及び第2の発光素子130に直流電圧を印加する。調光比検出回路部4dは、使用者が設定した調光比の情報を含む調光信号を調光ユニット5から取得し、制御回路部4eへ調光比情報を出力する。制御回路部4eは、当該調光比情報に基づいて点灯回路部4cが変換する直流電圧をPWM制御し、第1の発光素子120及び第2の発光素子130の発光強度を制御する。
第1の発光部140が発する白色光及び第2の発光部150が発する赤色光は、窓枠35、窓枠41及び本体部51を通ってランプユニット10の外部へ照射される。
5.第1の封止部140及び第2の封止部150の形状
本実施の形態に係る照明器具1が備える発光モジュール100は、第1の封止部140及び第2の封止部150の形状について、特定の条件を満たしている。以下にその条件と、それによって得られる効果を説明する。なお、説明の便宜上、発光モジュール100において、白色光及び赤色光が照射される向きのうち、基板上面111と直交するものを「上方向」とする。また、ある対象に対して、あるいはある対象において、上方向にあることを単に「上」と表現する。以下、発光モジュールにおいて、単に「上」と表現した場合は同様とする。
図5に示すように、第1の発光素子120の上面121の中心を第1の中心点122とする。また、当該第1の発光素子120を封止する第1の封止部140(図5では分割体140a)について、第1の中心点122から上方向に進んだ際の外表面との交点を外表面部141とし、第1の中心点122から各分割体の短手方向に進んだ際の外表面との交点を外表面部142とする。
このとき、本実施の形態では、各第2の発光素子130に対応するT2/R2が、すべての第1の発光素子120に対応するどのT1/R1よりも大きくなるように、第1の封止部140及び第2の封止部150が形成されている。
まず、基板上面111に、第1の発光素子120及び第2の発光素子130を複数個実装し、第1の発光素子120からなる素子列及び第2の発光素子130からなる素子列を形成する。次に、基板上面111において、例えばディスペンサを用いて、上記素子列に沿って樹脂ペーストをライン上に塗布する。塗布後の樹脂ペーストを固化させることによって、上記素子列ごとに個別に第1の封止部140及び第2の封止部150の各分割体を形成する。
(2)得られる効果
(1)の条件を満たす場合、各分割体の短手方向に関して、照明器具1が発する赤色光の配光角は、白色光の配光角よりも小さくなる。以下、詳細を説明する。
i.封止部の形状と配光角との関係
図7は、封止部の形状による配光(屈折方向)の差異を説明するための模式断面図である。
封止部S51〜S53は同一の透光性樹脂材料からなり、半楕円体状である。ここで、発光素子ILを通り、出射方向Zに直交する直線の一つを直交軸Xとする。出射方向Z及び直交軸Xを含む仮想平面で切断した封止部S51〜S53の断面は、いずれも出射方向Zと直交軸Xのいずれか一方を長軸方向、他方を短軸方向とする半楕円形である。
発光素子ILが発する光L51、光L52、光L53は、それぞれ封止部S51、封止部S52、封止部S53を透過し、空気中に出射される。ここで、封止部S51〜S53は樹脂であるため、その屈折率nは、空気の屈折率より大きい(例えば、n=1.3〜1.6である)。したがって、光L51〜L53は、封止部S51〜S53の外表面への入射角が0度となる場合を除き、封止部S51〜S53の外表面で屈折し、その出射角は入射角より大きくなる。
次に、封止部S52は、封止高さH52が封止半径R51より大きい。したがって、光L52は、図7に示すように、進行方向が出射方向Zである場合を除き、光L52が通過する封止部S52の外表面における接線T52に対する法線N52に対して、出射方向Zの無限遠点(以下、「無限遠点」という。)とは反対側から、入射角AI52にて外表面に入射する。前記のとおり、出射角AE52は入射角AI52より大きくなるため、光L52は法線N52に対して、無限遠点側に屈折する。すなわち、封止部S52は、発光素子ILが発する光の配光角を小さくする。
封止部S61〜S63の封止半径はいずれも等しく、R61である。一方、封止高さは封止部S61、封止部S62、封止部S63に対し、それぞれH61、H62、H63である。ここで、H61=R61<H62<H63である。
ここで、封止高さH63は封止高さH62より大きい。したがって、図8に示すように、光L63の外表面への入射角(法線N63となす鋭角)は、光L62の外表面への入射角(法線N62となす鋭角)よりも大きくなる。よって、光L63は、光L62よりも大きく無限遠点側に屈折する。すなわち、封止部S63による発光素子ILの集光効果(配光角を小さくする効果)は、封止部S62の集光効果より大きい。
ii.発光素子の形状と配光角との関係
次に、図9は、発光素子の形状(高さ)による配光(屈折の大きさ)の差異を説明するための模式断面図である。図9は、図7、図8から発光素子E71,E72のみを変更し、その他は同様である。
発光素子E71,E72の上面を、それぞれ上面E71a,E72aとすると、出射方向Zに沿った、直交軸Xから上面E71a,E72aまでの距離(以下、「発光素子の高さ」という。)はそれぞれH71及びH72であり、H71<H72である。
上面E71a,E72aの端点から、出射方向Zに対して同じ角度で発する光L71,L72は、ともに封止部S71を透過し、封止部S71の外表面で無限遠点側に屈折して、空気中に出射される。ここで、図9に示すように、光L72の外表面への入射角は、光71の外表面への入射角より小さい。したがって、光L72は、封止部S71の外表面で、光L71よりも小さく屈折する。すなわち、高さが大きい発光素子E72に対する封止部S71の集光効果は、高さが小さい発光素子E71に対する封止部S71の集光効果よりも小さくなる。
iii.封止部の集光(拡散)効果のまとめ
i.及びii.より、発光素子の発する光の配光角は、封止部の形状によって変化させることができる。また、図5の符号を用いた場合、その効果は、T1/R1又はT2/R2で表すことができる。このT1/R1又はT2/R2を「素子上面中心基準のアスペクト比」とする。ある方向について、配光角を小さくしたい場合は、その方向における素子上面中心基準のアスペクト比を大きくすればよい。また、逆に、配光角を大きくしたい場合は、その方向における素子上面中心基準のアスペクト比を小さくすればよい。
このとき、各分割体の短手方向について、第2の封止部150の外表面で屈折して出射する赤色光の配光角は、第1の封止部140の外表面で屈折して出射する白色光の配光角より小さくなる。すなわち、発光モジュール100を備えた照明器具1では、各分割体の短手方向について、赤色光の配光角が、白色光の配光角よりも小さい。
また、発光モジュール100では、すべての発光素子に対応するT1/R1及びT2/R2が、T1/R1<T2/R2を満たすように各分割体を形成したが、必ずしもこの条件を満たす必要はない。例えば、すべての第2の発光素子130に対応するどのT2/R2より小さいT1/R1を持つ第1の発光素子120が少なくとも一つ存在すればよい。
なお、対応するT1/R1の値が、T2/R2の最小値より小さい第1の発光素子130が多いほど、白色光の照射領域内における照度の不均一が低減されるため、視認上の違和感を低減することが可能である。
図10は、照明器具1の使用状態を示す模式断面図である。図10の断面は、発光モジュール100における基板110と直交する方向と、各分割体の短手方向とを含む仮想平面で切断した断面である。照射物6は、光合成を行う生体であって、例えば植物である。境界B11,境界B12は、それぞれ白色光L11,赤色光L12の照射領域の境界を示している。
したがって、図10の断面において、境界B11は、照射器具1から見て、境界B12の外側にある。このとき、境界B12に挟まれた領域、すなわち赤色光L12の照射領域を領域8とし、境界B11に挟まれた領域(白色光L11の照射領域)から、領域8を除いた領域を領域7とする。照射物6は、領域8に配置されている。
また、照明器具1は、白色光L11を発する第1の発光部140を備え、白色光L11の照射領域は、領域7及び領域8である。よって、照射物6が配置された赤色光L12の照射領域(領域8)及びその周辺(領域7)を、視認用の白色光L11で照らすことができ、別途視認用の照明を設置する必要がない。そして、第1の発光部140は第2の発光部150が配置された筐体3内に配置されているため、大きな追加スペースを必要としない。したがって、照明器具1は、省スペースを実現できる。
また、照明器具1は、領域7に直接影響を与えることなく、領域8、すなわち照射物6に赤色光L12を照射できる。したがって、赤色光L12の照射エネルギーへの制約を低減できる。
7.照明器具1の使用方法
照明器具1の使用時には、図10に示すように照射物6は、領域8に配置されているが、その方法としては、例えば以下のようにできる。
次に、そのような配光角を満たすよう、第1の発光部140及び第2の発光部150の形状を調整した照明器具1を用意する。ここで、照明器具1に対し、内部にある発光モジュール100の素子列の長手方向を判別できるようにマーキングしておく。
なお、白色光L11及び赤色光L12の配光角を調整する際、第1の発光部140及び第2の発光部150の形状を、その材料や製造パラメータで調節する方法を用いれば、金型などを用いて調節する方法を用いるよりも低コストかつ簡易に調節でき、様々な照射物6の配置に対して対応が容易である。また、照射物6のなす列が複数必要な場合は、各列の直上に照明器具1をそれぞれ配置すればよい。
<変形例>
以上、本発明の一態様である実施の形態を説明したが、本発明はこれに限られない。以下に、本発明の一態様に係る照明器具の変形例について説明する。なお、既に説明した部材と同じ部材が使用されている場合は、その部材と同じ符号を付して説明を簡略又は省略している。
上記実施の形態に係る発光モジュール100では、一方向(各分割体の短手方向)における、白色光及び赤色光の配光角に差異をつけていたが、複数の方向や全方向の配光角に差異をつけることも可能である。
図11は、変形例1に係る照明器具が備える発光モジュール200を示す図である。図11(a)は平面図、図11(b)は図11(a)に示すY−Y線で切った断面図、図11(c)は図11(a)に示すX−X線で切った断面図である。なお、変形例1に係る照明器具は、発光モジュール200を除いて照明器具1と同様である。
第1の封止部240、第2の封止部250は、それぞれ第1の発光素子120、第2の発光素子130を素子ごとに1つずつ封止している。第1の封止部240及び第2の封止部250は、例えば、略半楕円体状であり、平面視においては、円形状である。なお、第1の封止部240及び第2の封止部250の形状は、このようなものに限られず、例えば略直方体形状であってもよい。なお、第1の封止部240及び第2の封止部250は、上記実施の形態に係る第1の封止部140及び第2の封止部150と同じ材料からなる。
なお、発光モジュール200では、第1の発光部240が複数個存在し、第2の発光部250が、第1の発光部240のなす配列の内部にある。これにより、変形例1に係る照明器具を直接視認した場合に、白く光る第1の封止部240が主に見え、赤く光る第2の封止部250が見えにくくなり、照明器具自体の視認上の違和感を低減することができる。
変形例1では、第2の封止部250は略半楕円体状であったが、これ以外の形状を用いてもよい。図12は、変形例2に係る照明器具が備える発光モジュールにおける第2の封止部350の形状を説明する模式断面図である。なお、変形例2に係る照明器具は、第2の封止部350の形状を除いて変形例1に係る照明器具と同じ構成である。
3.変形例3
実施の形態及び変形例1、2では、発光素子を封止する封止部の形状によって、赤色光の照射領域を、白色光の照射領域よりも小さくしていたが、これ以外の方法を用いることも可能である。
ここで、基板上面411上には、第1の封止部440と第2の封止部450の両方が配置され、基板傾斜面412上には、第1の封止部440のみが配置されている。このようにすることで、白色光L41のみ、角度θの分だけ、配光角が大きくなる。
よって、発光モジュール400では、第2の発光部(封止部)450が発する赤色光L42の配光角が、第1の発光部(封止部)440が発する白色光L41の配光角より小さい。したがって、発光モジュール400を備えた変形例3に係る照明器具では、照射する赤色光L42の照射領域が、照射する白色光L41の照射領域よりも小さく、かつ白色光L41の照射領域に含まれる。
4.変形例4
上記実施の形態に係る照明器具1では、ダウンライトであったが、照明器具の形態は上記実施の形態に限定されない。図14は、変形例4に係る照明器具500を示す分解斜視図である。照明器具500は、直管型LEDランプであって、長尺筒状の筐体501と、筐体501内に配置された基台502と、基台502に搭載された発光モジュール503と、筐体501の両端部に取り付けられた一対の口金504,505を備える。
発光モジュール503は、基板510と、基板510の上面に実装された第1の発光素子120及び第2の発光素子130と、それら第1の発光素子120と第2の発光素子130とをそれぞれ封止している第1の封止部540、第2の封止部550とを備える。第1の発光素子120及び第2の発光素子130は、それぞれ基台502の長手方向に沿った直線状の素子列を構成するように配置されている。第1の封止部540及び第2の封止部550は、それぞれが基台502の長手方向に沿った長尺状であり、間隔をあけて互いに平行に並べて配置されている。なお、第1の封止部540及び第2の封止部550は、上記実施の形態に係る第1の封止部140及び第2の封止部150と同じ材料からなる。
5.変形例5
図15は、変形例5に係る照明器具600を示す断面図である。変形例5に係る照明器具600は、LED電球であって、発光モジュール100、ホルダ620、回路ユニット630、回路ケース640、口金650、グローブ660及び筐体670を主な構成とする。
ホルダ620は、モジュール保持部621と回路保持部622とを備える。モジュール保持部621は、発光モジュール100を筐体670に取り付けるための略円板状の部材であって、アルミニウムなどの良熱伝導性材料からなり、その材料特性によって、発光モジュール100からの熱を筐体670へ熱を伝導する熱伝導部材としても機能する。回路保持部622は、例えば合成樹脂で形成された略円形皿状であって、ねじ623によってモジュール保持部621に固定されている。回路保持部622の外周には回路ケース640に係合させるための係合爪624が設けられている。
回路ケース640は、回路ユニット630を内包した状態で回路保持部622に取り付けられている。回路ケース640には、回路保持部622の係合爪624と係合する係合孔641が設けられており、係合爪624を係合孔641に係合させることによって、回路保持部622に回路ケース640が取り付けられている。
筐体670は、例えば円筒状であって、一方の開口側に発光モジュール100が配置され、他方の開口側に口金650が配置されている。筐体670は、発光モジュール100からの熱を放散させる放熱部材(ヒートシンク)として機能させるために、熱伝導性の良い材料、例えばアルミニウムを基材として形成されている。
図16は、変形例6に係る照明器具700を示す斜視図である。図17は、変形例6に係る照明器具700を示す断面図である。変形例6に係る照明器具700は、LED電球であって、発光モジュール710、筐体720、ステム730、支持部材740、ケース750、回路ユニット760、及び口金770を主な構成とする。
基板711は、透光性材料で構成される透光性の基板であって、その上面711aには第1の発光素子120及び第2の発光素子130が実装されている。第1の発光素子120と第2の発光素子130は、基板上面711a上で、それぞれお互いに平行な直線状の素子列をなしており、各素子列が2列ずつ配置されている。第1の封止部714は、第1の発光素子120を素子列ごと別々に封止する分割体714a,714bで構成されている。また、第2の封止部715は、第2の発光素子130を素子列ごと別々に封止する分割体715a,715bで構成されている。分割体714a,714b及び分割体715a,715bは、例えば、長尺状であって、間隔をあけて互いに平行に並べて配置されている。また、長手方向両端部はR形状(具体的には略四半楕円体形)になっており、平面視における長手方向両端部の形状は略半楕円形である。さらに、長手方向と直交する仮想面で切断した断面の形状は略半楕円形である。なお、第1の封止部714及び第2の封止部715は、上記実施の形態に係る第1の封止部140及び第2の封止部150と同じ材料からなる。
7.変形例7
図18は、変形例7に係る照明器具800を示す斜視図である。図19は、変形例7に係る照明器具800を示す断面図である。図20は、変形例7に係る照明器具800を示す分解斜視図である。
載置部材810は、照明器具800を装置設置面に固定するための固定部材として機能する。また、載置部材810は、発光モジュール100の基板110が取り付けられる台座として機能する。載置部材810は、例えば、Alなどの熱伝導性が高い材料で構成されている。
カバー830は、筐体820の内部に収容された発光モジュール100などを保護する役割を果たす部材であって、筐体820の光出射側に形成された開口を塞ぐように、接着剤、リベット又はねじなどによって筐体820に取り付けられている。カバー830は、発光モジュール100からの光を効率良く透光できるように、ポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂で構成されており、カバー830越しに筐体820の内部が透けて見える。
図20に示すように、載置部材810と筐体820とは固定用ねじ860によって互いに固定されている。
回路ユニット880は、回路基板と、回路基板に実装された複数個の電子部品とからなり、図面では電子部品が省略されている。回路ユニット880は、円形状の開口が形成された円環状の形状をしており、筐体820の内部であって反射鏡870の外周の空間に配置されている。
上記実施の形態及び変形例に係る発光モジュールでは、第1の発光素子120を、青色光を発する発光素子としたが、これ以外の構成も可能である。封止部との組み合わせで白色光を発光する構成であればよく、例えば、紫外光を発する発光素子などを用いることができる。この場合、封止部の波長変換機能を適宜変更する。
また、上記実施の形態及び変形例に係る照明器具は、植物育成用を兼ね備えた照明であって、第2の発光部を植物育成用の光を発する発光部としたが、第2の発光部はこれに限られず、光反応を誘発させる光を発する発光部であればよい。光反応を誘発させる光は、例えば、殺菌・生物誘引・日焼け・工業(染料・樹脂変性)用途などの紫外線、集魚・防犯用途などの青色光、防虫用途などの緑色光・黄色光・赤色光、分析・センサ・暖房用途などの赤外線などを含む。ただし、照射物の表面で反射させるための光、例えば照射物の視認性向上(輝度や彩度を高める)用途の赤色光などは含まない。なお、照明器具は、複数の用途を兼ね備えた照明であってもよい。
3、501、670、720、820 筐体
6 照射物
7、8 領域
110、210、410、510、711 基板
111、211、411、711a 基板上面
120 第1の発光素子
130 第2の発光素子
140、240、440、540、714 第1の封止部(第1の発光部)
150、250、350、450、550、715 第2の封止部(第2の発光部)
Claims (9)
- 筐体と、
白色光を発し、前記筐体内に配置された第1の発光部と、
前記白色光とは異なる発光スペクトルを有し、照射物に光反応を誘発させる光を発し、前記筐体内に配置された第2の発光部と、
を備え、
前記第2の発光部が発する光の照射領域が、前記白色光の照射領域よりも小さく、かつ前記白色光の照射領域に含まれ、
さらに基板を備え、
前記第1の発光部が、
前記基板面上に配置された第1の発光素子と、
前記基板面上で前記第1の発光素子を封止する透光性の第1の封止部と、
を備え、
前記第2の発光部が、
前記基板面上に配置された第2の発光素子と、
前記基板面上で前記第2の発光素子を封止する透光性の第2の封止部と、
を備え、
前記基板面と平行な一方向を固定した場合において、
前記第1の発光素子の上面の中心である第1の中心点から、前記基板面と直交する方向に沿った前記第1の封止部の外表面までの距離をT1とし、前記第1の中心点から、前記一方向に沿った前記第1の封止部の外表面までの距離をR1とし、
前記第2の発光素子の上面の中心である第2の中心点から、前記基板面と直交する方向に沿った前記第2の封止部の外表面までの距離をT2とし、前記第2の中心点から、前記一方向に沿った前記第2の封止部の外表面までの距離をR2とするとき、
前記第2の発光素子に対するT2/R2の値が、前記第1の発光素子に対するT1/R1の値よりも大きくなる前記一方向が存在する
照明器具。 - 前記第1の発光部と前記第2の発光部が、前記基板の同一面上に配置されている、
請求項1に記載の照明器具。 - 前記基板面と平行なすべての方向について、前記第2の発光素子に対するT2/R2の値が、前記第1の発光素子に対するT1/R1の値より大きい、
請求項2に記載の照明器具。 - 前記第2の封止部について、前記基板面と平行な断面のうち、面積が最大となる最大断面が、前記第2の発光素子の上面を基準に前記基板と反対側にあり、
前記最大断面の中心点から、前記基板面と直交する方向に沿った前記第2の封止部の外表面までの距離をT3とし、前記最大断面の中心点から、前記基板面と平行な方向に沿った前記第2の封止部の外表面までの距離をR3とするとき、
前記基板面と平行なすべての方向について、前記第2の封止部におけるT3/R3の値が、前記第1の発光素子に対するT1/R1の値より大きい、
請求項3に記載の照明器具。 - 前記照射物が植物である、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の照明器具。 - 前記第2の発光部が発する光のピーク波長が、400nm以上700nm以下である、
請求項5に記載の照明器具。 - 前記第1の発光部が、複数個存在し、
前記第2の発光部が、前記第1の発光部のなす配列の内部にある、
請求項6に記載の照明器具。 - 前記第2の発光部が発する光のピーク波長が、400nm以上500nm以下又は600nm以上660nm以下である、
請求項6又は7のいずれかに記載の照明器具。 - 前記白色光の光源色が、昼光色、昼白色、白色、温白色、電球色のいずれかである、
請求項1から請求項8のいずれかに記載の照明器具。
以上
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013152717A JP6179854B2 (ja) | 2013-07-23 | 2013-07-23 | 照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013152717A JP6179854B2 (ja) | 2013-07-23 | 2013-07-23 | 照明器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015022989A JP2015022989A (ja) | 2015-02-02 |
JP6179854B2 true JP6179854B2 (ja) | 2017-08-16 |
Family
ID=52487247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013152717A Active JP6179854B2 (ja) | 2013-07-23 | 2013-07-23 | 照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6179854B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3154096B1 (en) | 2015-10-08 | 2021-03-17 | Nichia Corporation | Light emitting device, integrated light emitting device and light emitting module comprising the same |
JP6506899B2 (ja) * | 2015-10-08 | 2019-04-24 | 日亜化学工業株式会社 | 発光装置、集積型発光装置および発光モジュール |
JP6685738B2 (ja) * | 2016-01-25 | 2020-04-22 | コーデンシ株式会社 | 発光装置 |
JP6653474B2 (ja) | 2016-04-25 | 2020-02-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 照明システム及び照明器具 |
JP6593319B2 (ja) | 2016-12-27 | 2019-10-23 | 日亜化学工業株式会社 | 発光装置、及びその発光装置を備える光照射装置 |
KR101868743B1 (ko) * | 2017-04-04 | 2018-06-18 | 강원대학교산학협력단 | 식생정보를 이용한 식물 재배 장치 |
JPWO2021149426A1 (ja) * | 2020-01-20 | 2021-07-29 | ||
JP7572174B2 (ja) | 2020-07-19 | 2024-10-23 | 株式会社アイ・アンド・プラス | 植物栽培用人工光源装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100880638B1 (ko) * | 2007-07-06 | 2009-01-30 | 엘지전자 주식회사 | 발광 소자 패키지 |
JP4740934B2 (ja) * | 2007-12-07 | 2011-08-03 | シャープ株式会社 | 照明装置 |
JP2012239417A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Ushio Inc | 植物育成用光源装置 |
US8779660B2 (en) * | 2011-09-22 | 2014-07-15 | Paragon Semiconductor Lighting Technology Co., Ltd. | Illumination device for enhancing plant growth |
JP5832274B2 (ja) * | 2011-12-22 | 2015-12-16 | 三菱電機株式会社 | 照明装置 |
-
2013
- 2013-07-23 JP JP2013152717A patent/JP6179854B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015022989A (ja) | 2015-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6179854B2 (ja) | 照明器具 | |
US8646948B1 (en) | LED lighting fixture | |
CN103363345B (zh) | 发光装置、照明设备以及使用其的灯具 | |
JP2013214735A (ja) | 発光装置、これを用いた照明装置及び照明器具 | |
JP6277510B2 (ja) | 発光モジュール、照明装置および照明器具 | |
JP2016170912A (ja) | 照明装置 | |
JP4987141B2 (ja) | Led電球 | |
US10679975B2 (en) | Lighting device with UV LED | |
JP2015082550A (ja) | 発光モジュール、照明装置および照明器具 | |
JP4989671B2 (ja) | 照明装置 | |
JP6611036B2 (ja) | 発光装置及び照明用光源 | |
JP6008275B2 (ja) | 光源装置及びこれを用いた照明器具 | |
JP6583671B2 (ja) | 照明装置 | |
JP5320627B2 (ja) | 口金付ランプおよび照明器具 | |
JP2014135437A (ja) | 発光モジュール、照明装置および照明器具 | |
JP5824680B2 (ja) | ランプ及び照明装置 | |
JP2015018693A (ja) | 照明器具、照明装置および発光モジュール | |
JP6685006B2 (ja) | 照明器具 | |
JP2016058650A (ja) | 発光装置、照明用光源、及び照明装置 | |
JP2012142316A (ja) | Led電球 | |
JP2015060972A (ja) | 発光モジュール、照明装置および照明器具 | |
JP6945174B2 (ja) | 発光装置及び照明装置 | |
JP7065324B2 (ja) | 照明器具 | |
JP2016162979A (ja) | 発光装置及び照明用光源 | |
CN118775830A (zh) | 照明装置和照明器具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20150312 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170707 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6179854 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |