JP6177554B2 - マンガン酸リチウムの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、2種類以上のマンガン酸化物を含み、マンガン原子の平均価数(Z1)が3≦Z1<4であるマンガン原料を得る工程を備える、マンガン酸リチウムの製造方法である。
このような製造方法を、以下では「本発明の製造方法」ともいう。
また、本発明の製造方法によって得られるマンガン酸リチウムを、以下では「本発明のマンガン酸リチウム」ともいう。
本発明のマンガン酸リチウムは、下記式(I)で表されるものであることが好ましい。
式(I):Li(x+y)Mn(2-y-p-q)M1 pM2 qO(4-a)
ただし、式(I)において、M1はNi、Co、Mg、Fe、Ti、AlおよびCrからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、M2はB、P、Pb、S、Sb、SiおよびVからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、1.0≦x≦2.0、0≦y≦0.2、0≦p≦1.0、0<2−y−p−q、0≦q≦1.0、0≦a≦1.0である。
式(II):Li(x+y)Mn(2-y-p-q)AlpBqO4
ただし、式(II)において、1.0≦x<1.2、0≦y≦0.2、1.0≦x+y≦1.2、0<p≦1.0、0.0005≦q≦0.1である。
式(I)においてaは0≦a≦1.0を満たし、a=0であることが好ましい。
酸素欠損量が小さいと(すなわちaが小さいと)充放電試験における3.2V以下容量が小さくなる傾向がある。酸素欠損量が小さいと結晶構造が安定し、常温よりも高温でのサイクル特性が向上する傾向がある。
初めに、本発明のマンガン酸リチウムとケイ素粉末とを混合し、従来公知のX線回折装置(例えば、株式会社リガク製「MultiFlex」)を使用してX線回折測定を行う。そして、得られたX線回折パターンに現れる、立方晶のスピネル構造に帰属される15〜90degのピークから最小二乗法により格子定数を求める。なお、内部標準であるケイ素を基準として、スピネル構造に帰属されるピークの回折角を補正する。X線回折における測定条件等は以下の通りとする。
X線源:Cu
電圧:40kV
電流:40mA
検出器:シンチレーションカウンター
スリット:DS 1deg.、SS 1deg.、RS 0.15mm
サンプリング:0.01deg.
FIXED TIME:1s
式(III):Z2=−(A×α+C×γ+D×ω)/β
(A=Liの価数、C=Mの価数、D=Oの価数)
例えば、組成式がLi1.07Mn1.80Al0.1B0.03O4である場合、Z2は以下に算出される。
Z2=−(1×1.07+3×0.1+3×0.03−2×4)/1.80
Z2=3.63
本発明のマンガン酸リチウムは、主として二次粒子の態様であることが好ましく、主として球状の二次粒子の態様であることがより好ましい。ただし、一次粒子の態様であってもよい。また、一次粒子と二次粒子とが含まれていてもよい。
ここで、結晶子(単結晶部)の集合体であり、5000倍のSEM観察において視認できる最少の粒子単位を一次粒子、また一次粒子が焼結してなる、ハンドリングにおいて一粒の粒子として振る舞う粒子を二次粒子と定義する。
また、一次粒子のメジアン径は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、本発明のマンガン酸リチウムを倍率5000倍で写真撮影し、得られた写真から任意に500個を選び、ノギスを用いて各々の投影面積円相当径を測定して積算粒度分布(体積基準)を求め、それよりメジアン径を算出して求める値とする。
初めに、室温大気中で、本発明のマンガン酸リチウムをヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液に添加し、超音波分散し撹拌することで分散させてスラリーとする。次に、このスラリーを80〜90%の透過率となるように調節した後、従来公知のレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所:LA−950v2)を用いて積算粒度分布(体積比率)を測定し、メジアン径を算出する。
本発明のマンガン酸リチウムはBET比表面積が0.1〜2.0m2/gのものであることが好ましく、0.2〜1.0m2/gのものであることがより好ましい。比表面積が大きい、すなわち一次粒子又は二次粒子が小さすぎる場合、電解液と接触した結晶の表面からMnが溶出しやすくなり、結晶の崩壊を招くため好ましくない。比表面積が小さい、すなわち一次粒子又は二次粒子が大きすぎる場合、電解液との接触面積が少なくなるため、出力特性の低下を招く可能性があるため好ましくない。
本発明のマンガン酸リチウムは、タップ密度が1.5〜2.5g/cm2であることが好ましい。タップ密度が低いと、電極単位面積当たりの電気容量が低下するため好ましくない。
本発明のマンガン酸リチウムを正極活物質として用いてなるリチウムイオン二次電池の初期放電容量は、80〜130mAh/gであることが好ましく、100〜125mAh/gであることがより好ましい。初期放電容量が小さいと、リチウムイオン二次電池の容量が低下するため好ましくない。また、初期放電容量が大きいと、本発明のマンガン酸リチウム中にMn溶出の原因となる3価のマンガンを多く含むこととなり、サイクル特性が低下するため好ましくない。
初めに、本発明のマンガン酸リチウムを85質量%、アセチレンブラックを7.5質量%、ポリフッ化ビニリデンを7.5質量%の割合で秤量し、ノルマルメチルピロリドンに分散させて合剤を得る。そして、得られた合剤を約0.04mmの厚さとなるようにAl箔上に塗布して、約110℃で真空乾燥した後、14mmφのポンチを用いて打ち抜き、正極を作製する。
次に、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを体積比で1:1となるように混合して非水溶液を得た後、LiPF6を添加して、LiPF6濃度が1mol/Lの非水電解液を得る。
次に、得られた正極を、露点−60℃以下に管理されたAr雰囲気のグローブボックス内で、2032型コインセルに配置し、さらにセパレータとしてポリプロピレン不織布および負極として金属リチウム箔(厚さ0.2μm)を積層した後、非水電解液を十分に含浸させて、コイン缶をかしめ、リチウムイオン二次電池を得る。
次に、このようにして作成したリチウムイオン二次電池について初期充電容量および初期放電容量を測定する。具体的には、本発明のマンガン酸リチウムの質量に対して電流密度が15mA/gとなるよう定電流で、充電電位4.3Vまで充電した後、放電電位3.0Vまで放電することで、本発明のマンガン酸リチウム単位質量あたりの初期充電容量(mAh/g)および初期放電容量(mAh/g)を測定する。
本発明のマンガン酸リチウムを正極活物質として用いてなるリチウムイオン二次電池の初期放電容量は、このようにして測定して得た値を意味するものとする。
本発明のマンガン酸リチウムを正極活物質として用いてなるリチウムイオン二次電池の初期放電容量に対する初期充電容量の比(百分率、以下においてクーロン効率ともいう)は、95%〜100%であることが好ましく、特に98%〜100%であることがより好ましい。クーロン効率が小さいと、正極と負極の設計によって、リチウムイオン二次電池の容量低下を招く可能性があるため好ましくない。
本発明のマンガン酸リチウムを正極活物質として用いてなるリチウムイオン二次電池は、初期放電において3.2V容量が0.8mAh/g以下であることが好ましく、特に0.3mAh/g以下であることがより好ましい。3.2V容量は酸素欠損型のスピネルマンガン酸リチウムの量と比例するため、3.2V容量が大きいと酸素欠損型のスピネルマンガン酸リチウムが増加しサイクル特性が低下するため好ましくない。
本発明のマンガン酸リチウムを正極活物質として用いてなるリチウムイオン二次電池のサイクル特性は、容量維持率(以下「サイクル容量維持率」ともいう。)として98%以上が好ましい。サイクル容量維持率が低下すると、リチウムイオン二次電池の容量劣化要因となるため好ましくない。
初めに、前述のリチウムイオン二次電池の初期充電容量および初期放電容量(mAh/g)を測定する場合と同様の方法でリチウムイオン二次電池を作成する。
そして、リチウムイオン二次電池を55℃の恒温槽に設置し、電流密度を150mA/gとすること以外は上記の初期充電容量および初期放電容量の測定と同様に、充電電位4.3V、放電電位3.0Vまでの電位規制の条件で100回の充放電試験を行い、次式によりサイクル容量維持率を求める。
サイクル容量維持率(%)=(100回目の放電容量/1回目の放電容量)×100
本発明のマンガン酸リチウムを正極活物質として用いてなるリチウムイオン二次電池のレート特性は、容量維持率(以下「レート容量維持率」ともいう)として93%以上であることが好ましく、96%以上であることがより好ましい。レート容量維持率が低下すると、例えばハイブリッド車やパワーツールといった出力が大きい用途で使用する場合、リチウムイオン二次電池の容量劣化要因となるため好ましくない。
初めに、前述の初期充電容量および初期放電容量を測定する場合と同様の方法で、リチウムイオン二次電池を作製する。
そして、放電時の電流密度を1500mA/gとし、その他については上記の初期充電容量および初期放電容量の測定の場合と同一とした試験を行い、そのときの放電容量を測定する。
このような電流密度を1500mA/gとしたときの放電容量と、前述の方法(電流密度を15mA/gとした初期放電容量の測定方法)で得られた初期放電容量とから、次式によりレート容量維持率を求める。
レート容量維持率(%)=(1500mA/gでの放電容量)/(初期放電容量)×100
本発明の製造方法は、2種類以上のマンガン酸化物を含み、マンガン原子の平均価数(Z1)が3≦Z1<4であるマンガン原料を得る工程を備え、それ以外の工程は従来公知の方法を適用することができる。例えば、原料混合工程(必要に応じて粉砕工程及び乾燥工程を含む)、焼成工程を経ることによって本発明のマンガン酸リチウムを製造することができる。以下に各工程を詳細に説明する。
本発明の製造方法において原料は、前記マンガン原料を含むものであれば、その他の原料として、リチウム化合物、置換元素成分の化合物等の従来公知の原料を適用することができる。
本発明の製造方法に用いるリチウム化合物は、水酸化リチウム、炭酸リチウム、硝酸リチウム、酢酸リチウム等であることが好ましく、特に水酸化リチウム、炭酸リチウムが価格や反応性、分解ガスの有害性の点で好ましい。
本発明の製造方法では、2種類以上のマンガン酸化物を含むマンガン原料を原料の一部として用いる。マンガン原料におけるマンガン原子の平均価数(Z1)は3≦Z1<4であり、3≦Z1≦3.5であることが好ましい。
マンガン原料はマンガン酸化物以外のマンガン化合物を含んでもよい。マンガン原料は、マンガン酸化物を80質量%以上含むことが好ましく、90質量%以上含むことがより好ましく、実質的に100質量%含む、すなわち2種類以上のマンガン酸化物から実質的になることがさらに好ましい。ここで「実質的になる」とは、原料や製造過程から不可避的に含まれる不純物や破損物は含まれ得るが、それ以外は含まないことを意味する。なお、以下に示す本発明の説明において「実質的に」は、このような意味で用いる。
本発明の製造方法では、マンガン原子の平均価数(Z1)が3≦Z1<4となるように、2種類以上のマンガン酸化物の混合比を調整してマンガン原料を得る。2種類以上のマンガン酸化物の混合は、従来公知の方法を利用することができる。また、後の原料混合工程の説明において記すように、2種類以上のマンガン酸化物を他の原料と共に混合してマンガン原料を含む原料を得ることもできる。
前記マンガン原料の少なくとも一部として2種類以上のマンガン酸化物を用いることで、前記マンガン原料におけるマンガン原子の平均価数(Z1)を上記の範囲に調整することが可能となる。また、マンガン原子の平均価数(Z1)が3未満の場合は、焼成工程にて酸素の供給が十分に行われないと、酸素欠損型のマンガン酸リチウムができやすく電池特性が著しく低下するため好ましくない。更に、マンガン原子の平均価数(Z1)が4以上の場合は、焼成工程にて4価のマンガンを含むLi2MnO3が異相として生成しやすくなる。Li2MnO3がマンガン酸リチウムに異相として混在すると、電池特性、特にレート特性が低下するため好ましくない。
式(IV):Z3=Z1/Z2×100
前述のマンガン原料のマンガン原子の平均酸化数を本発明のマンガン酸リチウムのマンガン原子の平均酸化数に近づけることで、酸素欠損型のマンガン酸リチウムやLi2MnO3の生成を抑制してマンガン酸リチウムを製造することができる。
本発明の製造方法に用いる置換元素の化合物は、M1を含む原料およびM2を含む原料であることが好ましい。元素M1および元素M2は、前述の式(I)の説明において定義した元素を意味する。このような原料としては、B、Ni、Co、Mg、Fe、Ti、AlおよびCr等のM1およびM2の酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、有機酸塩などが好ましい。
原料混合工程は、リチウム化合物、マンガン酸化物を少なくとも一部として含むマンガン原料、置換元素成分の化合物等の原料を均一に混合させることができる方法であれば特に限定されず、従来公知の方法を適用することができる。例えば、ミキサーやシェイカーなどを用いることによりこれらの原料を均一に混合することができる。また、乾式又は湿式で混合しても構わないが、湿式で混合する方が原料の分散性がよいため好ましい。
焼成工程は、マンガン酸リチウムの前駆体を所定の焼成温度及び雰囲気にて焼成できるものであれば、従来公知のものを適応することができる。例えば、箱型焼成炉、ローラーハースキルンなどを使用して前記前駆体を焼成することができる。特に、ローラーハースキルンは、連続式の焼成炉であるため、生産効率が高く好ましい。
本発明の正極活物質について説明する。
本発明の正極活物質は、本発明のマンガン酸リチウムを用いた非水系電解質二次電池用正極活物質である。
本発明の正極活物質は、本発明のマンガン酸リチウムを80質量%以上含むことが好ましく、90質量%以上含むことがより好ましく、実質的に100質量%含む、すなわち本発明のマンガン酸リチウムから実質的になることがさらに好ましい。
本発明の正極は、本発明の正極活物質を用いてなるものであれば、例えば従来公知の正極と同様の態様であってよい。例えば、本発明の正極活物質に必要に応じて導電助剤、結着剤などを添加し混合したものからなる層を集電体上に形成してなるものが挙げられる。具体的には、本発明の正極活物質に導電助剤、結着剤およびN−メチルピロリドンなどの有機溶媒を混練してインク(スラリー)を調製し、このインクを集電体のアルミ箔に塗布し乾燥した後、ローラープレス機にかけることにより得ることができる。ローラープレス機にかけることによって、正極活物質と集電体との接触を良くすると共に正極活物質の密度を高めることができる。また、本発明の正極活物質に導電助剤および結着剤を充分混合したのち、ローラープレスでシート状に成形して正極を得ることができる。
ここで、導電助剤として、黒鉛(天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛など)やアセチレンブラック、ケッチェンブラックなどのカーボンブラック系材料などが挙げられる。
また、結着剤として、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレンプロピレンジエンゴム、フッ素ゴム、スチレンブタジエン、セルロース系樹脂、ポリアクリル酸などが挙げられる。
また、集電体についても限定されず、例えば従来公知のネット状、シート状、フィルム状のものを用いることができる。
本発明の二次電池について説明する。
本発明の二次電池は、正極として本発明の正極を用いること以外は、通常のリチウムイオン二次電池と同様の構成であってよく、円筒型、角型、コイン型、ボタン型などであってよい。すなわち、正極、負極および非水系電解質を主たる電池構成要素とし、これら要素が、例えば電池缶内に封入されている。正極および負極はそれぞれリチウムイオンの担持体として作用し、充電時には、リチウムイオンが負極中に吸蔵され、放電時には負極から離脱する。
負極は、負極活物質がリチウムやリチウム合金の場合は、そのまま用いるか、あるいは集電体に圧着することによって製造することができる。また、負極活物質がリチウムイオンを吸蔵放出可能な炭素系材料(グラファイト、カーボンブラックなど)の場合は、必要に応じて正極の場合と同様の結着剤を負極活物質に添加して混合し、溶剤を用いてペースト状にし、得られた負極合剤含有ペーストを銅箔などからなる負極集電体に塗布し、乾燥して負極合剤層を形成し、必要に応じて加圧成形する工程を経ることによって製造することができる。
有機系電解質中のリチウム塩の濃度は0.1〜3.0mol/lが好ましく、0.2〜2.0mol/lがより好ましい。非水系電解質のイオン電導率が高くなり、非水系電解質中にリチウム塩が析出し難く、高性能な電池性能を備えるリチウム電池が得られるからである。
これらの中で、酸化還元安定性の観点などから、ポリビニリデンフルオライドやビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などのフッ素系樹脂を用いることが好ましい。
ポリマー電解質中の溶媒の割合は10〜90質量%が好ましく、30〜80質量%がより好ましい。このような割合であると、導電率が高く、機械的強度が強く、フィルム化しやすい。
また高分子固体電解質は、溶媒成分を含むゲル状であってもよい。
セパレータは特に限定されず、例えば従来公知のものを用いることができ、例えば織布、不織布、合成樹脂製微多孔膜などが挙げられる。合成樹脂製微多孔膜が好適であるが、なかでもポリオレフィン系微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗の面で好適である。具体的には、ポリエチレンおよびポリプロピレン製微多孔膜、またはこれらを複合した微多孔膜等である。
なお、非水系電解質として有機系電解質またはポリマー電解質を用いる場合、通常セパレータが使用されるが、固体電解質の場合、セパレータを使用せずに固体電解質をセパレータとしてもよい。
マンガン酸リチウムとケイ素粉末を混合し、X線回折装置(株式会社リガク製「MultiFlex」)を使用してX線回折測定を行った。得られたX線回折パターンに現れた、立方晶のスピネル構造に帰属される15〜90degのピークから最小二乗法により格子定数を求めた。なお、内部標準であるケイ素を基準として、スピネル構造に帰属されるピークの回折角を補正した。X線回折における測定条件等は以下のとおりとした。
X線源:Cu
電圧:40kV
電流:40mA
検出器:シンチレーションカウンター
スリット:DS 1deg.、SS 1deg.、RS 0.15mm
サンプリング:0.01deg.
FIXED TIME:1s
比表面積は窒素吸着法(BET1点法)により算出した。具体的には、比表面積測定装置(mountech製、Macsorb1220)を用いて、本発明のマンガン酸リチウムを測定セルに入れ、窒素ガス気流中、400℃以下の温度で40分間脱ガス処理を行った後、窒素30容積%とヘリウム70容積%の混合ガス気流中で液体窒素温度に保ち、窒素を試料に平衡吸着させた。そして、上記混合ガスを流しながら試料の温度を徐々に室温まで上昇させ、その間に脱離した窒素量を測定し、測定後の試料重量で割ることで試料の比表面積を算出した。
初めに、室温大気中で、マンガン酸リチウムをヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液に添加し、超音波分散し撹拌することで分散させてスラリーとした。次に、このスラリーを80〜90%の透過率となるように調節した後、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所:LA−950v2)を用いて積算粒度分布(体積比率)を測定し、メジアン径を算出した。
原料スラリーにヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液を添加し、超音波分散および撹拌によって分散させ、30〜60%の透過率となるように調節した後、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所:LA−950v2)を用いて屈折率2.20の条件で積算粒度分布(体積基準)を測定し、メジアン径および最大粒子径を算出した。
初めに、本発明のマンガン酸リチウムを85質量%、アセチレンブラックを7.5質量%、ポリフッ化ビニリデンを7.5質量%の割合で秤量し、ノルマルメチルピロリドンに分散させて合剤を得た。そして、得られた合剤を約0.04mmの厚さとなるようにAl箔上に塗布して、約110℃で真空乾燥した後、14mmφのポンチを用いて打ち抜き、正極を作製した。
次に、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを体積比で1:1となるように混合して非水溶液を得た後、LiPF6を添加して、LiPF6濃度が1mol/Lの非水電解液を得た。
次に、得られた正極を、露点−60℃以下に管理されたAr雰囲気のグローブボックス内で、2032型コインセルに配置し、さらにセパレータとしてポリプロピレン不織布および負極として金属リチウム箔(厚さ0.2μm)を積層した後、非水電解液を十分に含浸させて、コイン缶をかしめ、リチウムイオン二次電池を得た。
上記のようにして得られたリチウムイオン二次電池について、前述の方法で測定した。すなわち、本発明のマンガン酸リチウムの重量に対して電流密度15mA/gとなるよう定電流で、充電電位4.3Vまで充電し、放電電位3.0Vまで放電し、初期充電容量および初期放電容量を測定した。また、得られた初期放電容量の放電カーブから3.0〜3.2Vに該当する容量を読み取り、3.2V容量とした。さらに、測定により得られた初期充電容量および初期放電容量を用いて、次式からクーロン効率を算出した。
クーロン効率(%)=初期放電容量/初期充電容量×100
前述の方法でレート特性を測定した。
すなわち、初期充電容量及び初期放電容量の測定が終了したリチウムイオン二次電池について、電流密度を15mA/gで充電電位4.3Vまで充電し、1500mA/gで放電電位3.0Vで放電し、その時の放電容量を測定した。そして、レート容量維持率を次式により求めた。
レート容量維持率(%)=(1500mA/g放電容量)/(初期放電容量)×100
前述の方法でサイクル特性を測定した。
すなわち、試験用電池を55℃の恒温槽に設置し、電流密度を150mA/gとした以外は上記の充放電試験における初期放電容量の測定と同様に、充電電位4.3Vまで、放電電位3.0Vまでの電位規制の条件で100回の充放電試験を行い、サイクル容量維持率を次式により求めた。
サイクル容量維持率(%)=(100回目の放電容量/1回目の放電容量)×100
リチウム源としてLiOH・H2O、マンガン源としてMnO2及びMn3O4、アルミニウム源としてAl2O3、ホウ素源としてH3BO3を用意し、それぞれの原料を、最終的に得られるリチウムの組成がLi1.07Mn1.80Al0.10B0.03O4となり、かつMnO2とMn3O4の質量比が0.25:0.75となり、さらに原料総質量が10kgとなるように秤量した。そして、懸濁槽へ純水20Lを投入し、撹拌しながら、上記原料の全量を投入し、原料スラリーを調製した。このとき、原料スラリーの原料濃度は、33.3質量%であった。
Mn原料として、MnO2とMn3O4との質量比が0.50:0.50となるように秤量したこと以外は、全て実施例1と同様の操作を行い、同様の方法で各種分析を行った。結果を第1表に示す。
Mn原料としてMnO2のみを使用したこと以外は、全て実施例1と同様の操作を行い、同様の方法で各種分析を行った。結果を第1表に示す。
Mn原料としてMn3O4のみを使用したこと以外は、全て実施例1と同様の操作を行い、同様の方法で各種分析を行った。結果を第1表に示す。
Claims (5)
- MnO2およびMn3O4からなり、MnO2およびMn3O4の合計質量に対するMnO2の質量の比(百分率)が25〜50質量%であり、マンガン原子の平均価数(Z1)が3≦Z1<4であるマンガン原料を得る工程と、前記マンガン原料を含むすべての原料を混合した後に湿式粉砕する工程と、を備え、下記式で表されるマンガン酸リチウムが得られる、マンガン酸リチウムの製造方法。
式:Li(x+y)Mn(2-y-p-q)AlpBqO4(ただし、式において、1.0≦x<1.2、0≦y≦0.2、1.0≦x+y≦1.2、0<p≦1.0、0.0005≦q≦0.1である。 - マンガン酸リチウムにおけるマンガン原子の平均価数(Z2)に対する、前記マンガン原料におけるマンガン原子の平均価数(Z1)の比(Z3)が、80≦Z3≦100である、請求項1に記載のマンガン酸リチウムの製造方法。
- 請求項1または2に記載の製造方法によってマンガン酸リチウムを得た後、それを用いて正極活物質を得る、正極活物質の製造方法。
- 請求項3に記載の製造方法によって正極活物質を得た後、それを用いてリチウムイオン二次電池用正極を得る、リチウムイオン二次電池用正極の製造方法。
- 請求項4に記載の製造方法によってリチウムイオン二次電池用正極を得た後、そのリチウムイオン二次電池用正極と、負極と、電解液とを用いてリチウムイオン二次電池を得る、リチウムイオン二次電池の製造方法。
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