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JP6176589B2 - 湯水混合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、供給された湯及び水を混合し、適温に調整された湯水を吐出させる湯水混合装置に関する。
従来の湯水混合装置の一例として、円筒状の湯水混合装置本体内部に摺動可能に配置された円筒状の主弁体の両側に感温ばねとバイアスばねが配置され、これらのばねによる付勢力が釣り合う位置に主弁体が移動されるようになっているものが知られている。このような湯水混合装置においては、混合された湯の温度が上昇すると、感温ばねの付勢力が増加して湯水混合装置本体に形成された湯側シート面と主弁体との間の隙間が狭くなり、水側シート面と主弁体との間の隙間が広くなるように主弁体が移動され、湯水混合装置から吐出される湯の温度が操作ハンドルにより設定された所定の温度に調整されるようになっている。
これらの湯水混合装置において、湯と水の供給圧力条件によって、吐水温度にばらつきが生じてしまうという問題が存在する。また、それぞれの吐水に必要な圧力(それぞれの吐水口に発生する抵抗)が異なることから水栓のスパウトから吐水される温度と、シャワーから吐水される温度が異なってしまうという問題も存在した。
これらの課題を解決するために、特開2000−266227号公報(特許文献1)には、湯水混合装置の温度調節性能を向上させ、吐出される湯の温度の設定温度からのずれを抑制するには、湯側シート面と水側シート面との間で移動される主弁体のストロークを小さくすることが有効であることが記載されている。また、吐水量が定期的に振動する所謂ハンチングや、ウォーターハンマーといった現象の低減にも、ストロークを小さくすることが有効であることが知られている。
しかし、ストロークを小さくするということは、湯と水の流入面積が減るということを意味しており、必然的に流量が低下してしまうという課題が存在する。そのため、特開2007−205547号公報(特許文献2)では、シート面の形状を変更することで流入量を増加させる試みが提案されている。
しかしながら、シート面の形状を複雑化するとシール性能の低下を引き起こし、水のみを利用したい場合でも湯が流入してしまい、給湯器が着火してしまう可能性があるため、シール性能を向上させる工夫が必要であるなどの課題が存在した。
これを回避するためには、現場の給水圧条件や望まれる性能に応じて別々の湯水混合装置を設置するという方法が考えられるが、施工現場において、必要な湯水混合装置を選び、設置対応を行うのは複雑であり、面倒である。
特開2000−266227号公報 特開2007−205547号公報
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、現場の湯と水の供給圧力条件に応じた正確な温度調節性能と、吐水性能(吐水量)と、を使用者が望むバランスに調整することができる湯水混合装置を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、供給された湯及び水を混合し、適温に調整された湯水を吐水口から吐出させる湯水混合装置であって、湯側シート面及び水側シート面を備えた湯水混合装置本体と、両側にシート部が形成されており、前記湯水混合装置本体の内部に移動可能に配置され、移動されることにより、前記各シート部と前記湯側シート面及び前記水側シート面との間の隙間を変化させ、前記湯水混合装置本体内に流入する湯及び水の流量を変化させる主弁体と、前記主弁体を前記吐水口へ向かう方向に摺動させるように付勢する付勢手段と、前記付勢手段とは逆の方向に前記主弁体を付勢し、前記湯水混合装置本体内で混合された湯水の温度に応じて付勢力が変化する感温付勢手段と、を有し、前記湯水混合装置本体は、前記湯側シート面及び前記水側シート面のうち一方が設けられた第1本体部と、前記湯側シート面及び前記水側シート面のうち他方が設けられた第2本体部と、を備え、前記第2本体部は、前記第1本体部に対して、前記主弁体の移動方向に沿って離散した複数位置に組みつけられることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、第2本体部は、第1本体部に対して、主弁体の移動方向に沿って離散した複数位置に組みつけられる。これにより第1本体部と第2本体部との相対的距離、つまり主弁体が移動できる距離(ストローク)を調整でき、供給圧力条件に応じた正確な温度調節性能と、吐水性能(吐水量)と、を使用者が望むバランスに調整することができる。具体的には、主弁体が移動できる距離(ストローク)を小さくすることで温度調節性能を向上させ、逆に大きくすることで吐水性能を向上させることができる。また、現場の給水圧条件や使用者の所望の性能に応じて別々の湯水混合装置を設置する必要がなく、手間がかからない。
本発明において、好ましくは、前記第2本体部は、前記第1本体部に設けられた開口部へ挿入されることで結合し、前記第1本体部又は前記第2本体部には、外部へ突出する突出部が設けられており、前記突出部が設けられていない方の前記第1本体部又は前記第2本体部には、前記突出部と嵌合し、前記突出部が前記開口部方向へ移動することを規制する複数の段部によって段状に形成された嵌合部が設けられており、前記突出部が、前記複数の段部を移動することで、前記第1本体部に対する前記第2本体部の挿入量を調整するように構成されている。
このように構成された本発明においては、第1本体部又は第1本体部には段状に形成された嵌合部とそれに嵌合される突出部が設けられているので、突出部は複数の段部間を移動することで簡単にストロークを調整できる。また、ストロークを段階的に調整できるので、使い勝手が良い。
本発明において、好ましくは、前記複数の段部のうち、前記開口部から最も離間した段部若しくは最も接近した段部に、前記開口部方向へ凸設した凸部が設けられているように構成されている。
このように構成された本発明においては、複数の段部のうち、第1本体部から最も離間した段部若しくは最も接近した段部に、開口部方向へ凸設した凸部が設けられているため、使用者が意図せず、第1本体部と第2本体部とが分離してしまうことを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、前記複数の段部には、前記突出部を前記複数の段部に固定するために、前記開口部方向へ凸設した凸部が設けられているように構成されている。
このように構成された本発明においては、複数の段部には、突出部を複数の段部に固定するために、開口部方向へ凸設した凸部が設けられているため、使用者が意図せずに第2本体部が段部間を移動してしまうことを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、前記第2本体部が、前記第1本体部に対して回転することで、前記第1本体部に対する前記第2本体部の挿入量を調整し、前記第1本体部は、基準位置となる第1表示部を備え、前記第2本体部は、前記突出部が前記複数の段部を移動したとき、前記第1表示部と同一直線上に位置する箇所にそれぞれ第2表示部を備えるように構成されている。
このように構成された本発明においては、使用者は第2本体部の挿入量を調整するために、第2本体部を回転させることになる。このとき、第1本体部が基準位置となる第1表示部を備えており、また第2本体部が、突出部が位置する複数の段部のそれぞれに応じて第2表示部を備えていることによって、両者を見比べることで突出部が現在どの段部に嵌合しているかを目視で確認することができるようになる。このような構造を採用することで、通常は目視で確認できない程度に微細なストロークの調整量を、目視できるようになり、確実に望みのストロークに設定することができるようになる。
本発明の湯水混合装置によれば、現場の湯と水の供給圧力条件に応じて、正確な設定温度で吐水動作を行うことができる湯水混合装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による湯水混合水栓全体を示す外観図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓に内蔵されている湯水混合装置の断面図である。 図2における湯水混合装置を示す外観図である。 本発明の一実施形態による湯水混合水栓に内蔵されている湯水混合装置の断面図である。 図4における湯水混合装置を示す外観図である。 吐出口側から見た、図3における湯水混合装置を示す図である。 吐出口側から見た、図5における湯水混合装置を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による湯水混合水栓を、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態による湯水混合水栓全体を示す外観図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による湯水混合水栓1は、水栓本体2と、この水栓本体2に給湯器(図示せず)からの湯を供給する湯供給脚4と、水栓本体2に水道水を供給する水供給脚6と、を有する。さらに、湯水混合水栓1は、水栓本体2左端部に取り付けられた湯温調節用操作ハンドル8と、右端部に取り付けられた吐止水切替ハンドル10と、を有する。また、湯水混合水栓1は、温度調節された湯を吐出させる吐出部であるカラン12及びシャワーヘッド14を有する。さらに、水栓本体2には、開閉弁である切替バルブ16が内蔵されている。本実施形態の湯水混合水栓1は、湯供給脚4及び水供給脚6からそれぞれ供給された湯及び水を、湯温調節用操作ハンドル8によって設定された温度になるように混合し、吐止水切替ハンドル10を操作して、カラン12又はシャワーヘッド14から吐出させるように構成されている。
湯供給脚4は、壁面に設けられた給湯管(図示せず)と水栓本体2とを連結し、水栓本体2に湯を供給するように構成されている。
水供給脚6は、壁面に設けられた水道管(図示せず)と水栓本体2とを連結し、水栓本体2に水を供給するように構成されている。
水栓本体2には、湯供給脚4及び水供給脚6を介して導入された湯及び水を、適宜混合して所望の温度に調節する湯水混合装置20が内蔵されている。また、水栓本体2に取り付けられた吐止水切替ハンドル10は、これを回転操作することによって、水栓本体2に内蔵された切替バルブ16を切替え、止水状態、カラン12からの吐水状態、シャワーヘッド14からの吐水状態が切替えられるようになっている。吐止水切替ハンドル10をカランの側に回転させると、湯水混合装置20によって適温に混合された湯がカラン12から吐水され、吐止水切替ハンドル10をシャワーの側に回転させると、適温に混合された湯が、シャワーヘッド14から吐水される。
また、湯温調節用操作ハンドル8は、これを廻すことによって水栓本体2に内蔵された湯水混合装置20を操作し、湯水混合装置20によって調節される湯の温度を変化させることができるように構成されている。
つぎに、図2を参照して、本実施形態の湯水混合水栓1に内蔵された湯水混合装置20を説明する。図2は湯水混合装置20の断面図である。
図2に示すように、湯水混合装置20は、第1本体部材(第1本体部)22と、この第1本体部材22に取り付けられている第2本体部材(第2本体部)24と、湯温調節用操作ハンドル8に連結される送りねじ26と、この送りねじ26に螺合され、送りねじ26が回転されると第1本体部材22内で摺動する摺動部材28と、を有する。
また、湯水混合装置20は、第1本体部材22の内部に移動可能に配置された主弁体30と、主弁体30を図2における右方向に付勢する付勢部であるバイアスばね32と、バイアスばね32とは反対方向の図2における左方向に主弁体30を付勢する感温付勢部である感温ばね(感温付勢手段)34と、を有する。本実施形態においては、感温ばね34として、形状記憶合金製のコイルばねを使用している。
第1本体部材22は、概ね円筒状の形態であり、図2において右側に位置する第2本体部材24と嵌合されることにより湯水混合装置本体20aを構成している。また、第1本体部材22には、湯を流入させるための湯導入口22a及び水を流入させるための水導入口22bがそれぞれ円周方向に設けられている。また、湯導入口22aの図2における左側の端面は、主弁体30と当接する湯側シート面22cとして形成されている。
第2本体部材24は、概ね円筒状の形態であり、第1本体部材22に設けられた開口部60へ挿入し、その外周端部に形成された突出部25を、第1本体部材22の端部に形成された嵌合部23と嵌合させることによって、第1本体部材22に組み付けられている。具体的な組み付け構造に関しては、後述する。また、第2本体部材24の第1本体部材22挿入側の先端部は、主弁体30と当接する水側シート面24bとして形成されている。さらに、第2本体部材24の水側シート面24bとは反対側の端部には、湯水混合装置本体20a内で混合された湯を流出させる吐出口24cが形成されている。
送りねじ26は、第1本体部材22の内部に回転可能に配置されている。送りねじ26の一方の端部には、湯温調節用操作ハンドル8が取り付けられるスプライン部26aが形成され、他方の端部には、摺動部材28と螺合される送り雄ねじ部26bが形成されている。
摺動部材28は、概ね円筒形の形態であり、第1本体部材22の内部に摺動可能に配置されている。また、摺動部材28の外側には、軸線方向の溝(図示せず)が形成されており、この溝(図示せず)が、第1本体部材22の内部に形成された軸線方向に延びる突起(図示せず)を受け入れることによって、摺動部材28の第1本体部材22に対する回転が拘束されている。さらに、摺動部材28の内側には、送りねじ26の送り雄ねじ部26bと螺合される送り雌ねじ部28aが形成されている。これにより、送りねじ26を回転させると、摺動部材28は第1本体部材22の軸線方向に摺動される。
主弁体30は、概ね円筒状の円筒部30aを有し、この円筒状の円筒部30aの両端には、湯側シート面22cと当接する湯側シート部30bと、水側シート面24bと当接する水側シート部30cがそれぞれ形成されている。
主弁体30の図2における左側には、ブッシュ44、バイアスばね32、ばね押え部材46、及び、クリップ48が配置されている。ブッシュ44は、クリップ48を介してばね押え部材46に連結されている。ブッシュ44は、主弁体30とは別体として、主弁体30の内部に軸方向に相対的に移動可能に配置され、湯水混合装置本体20a内に供給された湯及び水の混合を促進する湯水混合促進部材として機能している。ばね押え部材46は、中央部が隆起したドーナツ板状の金具であり、摺動部材28とバイアスばね32との間に介在して設けられており、バイアスばね32の左側端部を押えて保持している。これらの構成により、湯温調節用操作ハンドル8の操作によって摺動部材28が図2における右方向に摺動してばね押え部材46に当接すると、ばね押え部材46が図2における右方向に移動し、バイアスばね32が圧縮されて主弁体30を図2における右方向に付勢するようになっている。
一方、主弁体30の図2における右側には、感温ばねガイド部材50及び感温ばね34が配置されている。感温ばねガイド部材50は、概ね円筒状の部材であり、第2本体部材24の内部で摺動可能に配置されている。
また、感温ばねガイド部材50の図2における左側端部は主弁体30に当接するように配置され、この左側端部には、湯水混合装置本体20aに流入した湯及び水を混合させ、温度を均一にするための放射状の羽根50aが設けられている。
さらに、感温ばね34は、感温ばねガイド部材50の内部に配置されており、この感温ばね34の図2における左側の端部は、感温ばねガイド部材50に当接し、右側端部は第2本体部材24の内壁面の端部に当接するように配置されている。この構成により、感温ばね34は、感温ばねガイド部材50を介して、主弁体30を図2における左方向に付勢する。
また、第1本体部材22の外側には、湯導入口22a及び水導入口22bを覆うように、円筒状のフィルター52、54がそれぞれ配置されており、湯又は水に混入したゴミ等が、湯水混合装置20内に流入するのを防止している。
図3は、図2における湯水混合装置20の外観図である。図3において、フィルター52、54は、説明の都合上、図示していない。
図3に示すように、第2本体部材24は、第1本体部材22へ挿入し、挿入方向に対して右ねじの回転を加え、その外周端部に形成された突出部25を、第1本体部材22の端部に形成された嵌合部23と嵌合させることによって、第1本体部材22に組み付けられている。突出部25が形成された第2本体部材24と主弁体30との隙間が水導入口22bであり、水導入口22bの面積の大きさで、外部から導入する水の水量が設定される。また、水導入口22bの面積が大きくなると、主弁体30が移動できる範囲、即ちストロークが大きくなり、水導入口22bの面積が小さくなると、ストロークが小さくなるといえる。
第1本体部材22の嵌合部23には、挿入方向へ離散した位置に、第1段部(段部)23a及び第2段部(段部)23bが設けられており、第1段部23a及び第2段部23bによって、嵌合部23は段状に形成されている。
また、第1本体部材22には、第2本体部24が挿入される端部となる開口部60に最も接近した段部である第1段部23aに、挿入方向へ凸設した第1凸部(凸部)56が設けられている。第1凸部56によって、第2本体部材24の突出部25が、使用者が意図せず、挿入方向に対して左ねじの回転が加わることで、嵌合部23から外れてしまうことを防ぐ。突出部25と嵌合部23との結合を解除するためには、第2本体部材24を第1本体部材22への挿入方向に向かって押し込みながら、挿入方向に対して左ねじの回転を加えればよい。このときの押し込み量は、突出部25が第1凸部56を乗り越えることができる大きさであればよい。このような動作を行うことで、突出部25は第1凸部(凸部)56を乗り越えることができ、突出部25と嵌合部23との結合を解除できる。
次に、図4、5を用いて、第2本体部材24の突出部25が、第1段部23aから第2段部23bへ移動することで、水導入口22bの面積の大きさを、図2、3に示した状態から変更した場合の湯水混合装置20について説明する。
図4は湯水混合装置20の断面図であるが、各構成要素の役割は図2において説明したものと同じであるため、省略する。図4の湯水混合装置20は、図2で示した湯水混合装置20の状態から、第2本体部材24を、第1本体部材22への挿入方向に対して右ねじの回転方向へ、所定角度だけ回転させた状態、即ち第1本体部材22を、第2本体部材24が挿入される方向に対して左ねじの回転方向へ、所定角度だけ回転させた状態を表す図である。
このとき、第2本体部材24の水側シート面24bと主弁体30との隙間である水導入口22bは、図2で示した湯水混合装置20の状態での水導入口22bと比べ、面積が小さくなっている。これは、第2本体部材24の第1本体部材22に対する挿入量が変更されたためである。この変更動作について、図5を用いて説明する。
図5は、図4における湯水混合装置20の外観図である。即ち、図5の湯水混合装置20は、図3で示した湯水混合装置20の状態から、第2本体部材24を、第1本体部材22への挿入方向に対して右ねじの回転方向へ、所定角度だけ回転させた状態、即ち第1本体部材22を、第2本体部材24が挿入される方向に対して左ねじの回転方向へ、所定角度だけ回転させた状態を表す図である。図5においても、図3と同様に、フィルター52、54は、説明の都合上、図示していない。
第1本体部材22には、第2段部23bに、挿入方向へ凸設した第2凸部(凸部)58が設けられている。第2凸部58によって、第2本体部材24の突出部25が、使用者が意図せず、挿入方向に対して左ねじの回転が加わることで、第2段部23bから第1段部23aへ外れてしまうことを防ぐ。第2本体部材24の突出部25を、図3の状態から、第1本体部材22の嵌合部23に対して相対的に回転させるためには、第2本体部材24を第1本体部材22への挿入方向に向かって押し込みながら、挿入方向に対して左ねじの回転を加えればよい。このときの押し込み量は、突出部25が第2凸部58を乗り越えることができる大きさであればよい。
突出部25を第2段部23bから第1段部23aへ移動させるためには、第2本体部材24を第1本体部材22への挿入方向に向かって押し込みながら、挿入方向に対して左ねじの回転を加えればよい。このときの押し込み量は、突出部25が第2凸部58を乗り越えることができる大きさであればよい。このような動作を行うことで、突出部25は第2凸部58を乗り越えることができ、突出部25を第2段部23bから第1段部23aへ移動させることができる。
次に、図3、5、6、7を用いて、突出部25が嵌合している段部の位置を表示する表示手段について説明する。
図3は、上述した通り、第2本体部材24の突出部25が、第1本体部材22の第1段部23aの位置に嵌合されている状態での湯水混合装置20を示す図である。図3に示すように、第1本体部材22には切り欠き部(第1表示部)62が設けられており、第2本体部材24に対する切り欠き部62の相対位置を見る事で、第1本体部材22の第2本体部材24に対する相対角度の大きさがわかる。一方、第2本体部材24には第1凹部(第2表示部)64a及び第2凹部(第2表示部)64bが設けられており、第1本体部材22に対する第1凹部64a又は第2凹部64bの相対位置を見る事で、第2本体部材24の第1本体部材22に対する相対角度の大きさがわかる。図3において、切り欠き部62の位置と第1凹部64aの位置は、第2本体部材24を第1本体部材22への挿入方向に対してほぼ直線上に設けられている。
図6は、吐出口側から見た、図3における湯水混合装置を示す図である。図6からもわかる通り、切り欠き部62の位置と第1凹部64aの位置は、第2本体部材24を第1本体部材22への挿入方向に対してほぼ直線上に設けられており、切り欠き部62の位置と第1凹部64aの位置を見比べることで、第2本体部材24の突出部25が、第1本体部材22の第1段部23aの位置に嵌合されているか否かがわかる。
図5は、上述した通り、第2本体部材24の突出部25が、第1本体部材22の第2段部23bの位置に嵌合されている状態での湯水混合装置20を示す図である。図5において、切り欠き部62の位置と第2凹部64bの位置は、第2本体部材24を第1本体部材22への挿入方向に対してほぼ直線上に設けられている。
図7は、吐出口側から見た、図5における湯水混合装置を示す図である。図7からもわかる通り、切り欠き部62の位置と第2凹部64bの位置は、第2本体部材24を第1本体部材22への挿入方向に対してほぼ直線上に設けられており、切り欠き部62の位置と第2凹部64bの位置を見比べることで、第2本体部材24の突出部25が、第1本体部材22の第2段部23bの位置に嵌合されているか否かがわかる。
このように、切り欠き部62の位置が、第1凹部64aの位置と第2凹部64bの位置のうち、どちら側に設けられているかを見ることで、第2本体部材24の突出部25が、第1本体部材22の第1段部23aの位置に嵌合されている状態なのか、第1本体部材22の第2段部23bの位置に嵌合されている状態なのかがわかる。即ち、水導入口22bの面積が大きい状態なのか、小さい状態なのかが、一目でわかる。よって、湯水混合装置20を分解せずとも、主弁体30のストロークの大きさを調整することが可能である。
以上より、上述した本発明の一実施形態の湯水混合水栓1によれば、現場の湯と水の供給圧力条件に応じた正確な温度調節性能と、吐水性能(吐水量)と、を使用者が望むバランスに調整することができる湯水混合装置を提供することができる。
本発明の一実施形態においては、第1本体部材22に湯側シート面22c、第2本体部材24に水側シート面24bを設ける構成にしたが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、例えば第1本体部材22に水側シート面24b、第2本体部材24に湯側シート面22cを設ける構成にしてもよい。その場合、水導入口22bではなく、湯導入口22aの面積の大きさを調整することで、主弁体30のストロークの大きさを調整する構成となる。
また、本発明の一実施形態においては、第2本体部材24を第1本体部材22への挿入方向に向かって押し込みながら、挿入方向に対して回転を加えることで、段部の切替えを行う構成としたが、本発明はそれに限らず、例えば、スナップフィットによって第1本体部材22と第2本体部材24とを固定する構造にすれば、第2本体部材24を第1本体部材22へ挿入方向に向かって押し込むだけで、段部の切替えを行うことができる。
さらに、本発明の一実施形態においては、第1段部23aと第2段部23bの2つの段部によって、2段階のストローク調整について述べたが、本発明はそれに限らず、段部を3つ以上設けてもよい。また、本発明の一実施形態においては、第1本体部材22に段部を設ける構成にしたが、第2本体部材24に設けてもよい。また、本発明の一実施形態においては、第1段部23a及び第2段部23bは、図3、5に示すように、第2本体部材24の第1本体部材22への挿入方向に対して垂直に、平らに形成されているが、斜めに形成した鋸状であってもよい。いずれにせよ、離散的に複数段階の調整を可能とすることによって、ネジをきるなどの無段階調整と比較して調整が行い易いという利点がある。ストローク調整量は非常に微量であり、無段階調整の機構で正確に調整を行うためには、別途隙間ゲージなどが必要となり、調整の難易度が上昇する。対して、本発明の構造を採用することで、設定量を離散的な複数の段階に限定することによって、簡単に所望のストローク量に設定することが可能となるのである。また、無段階調整の場合では、ゆるみが生じても気づきにくいが、離散的な段階であれば、ゆるみに気付きやすい。また、本発明の一実施形態のように、段階を表示する手段を設けることで、さらにゆるみに気付きやすくすることが出来る。
加えて、本発明の一実施形態においては、切り欠き部62と第1凹部64a及び第2凹部64bによって、主弁体30のストロークの状態を表示する構成としたが、本発明は、それに限らず、第1本体部材22及び第2本体部材24の表面に絵や文字を記載して、それらの位置を見比べることで、主弁体30のストロークの状態を表示する構成等も含まれる。
1 湯水混合水栓
2 水栓本体
4 湯供給脚
6 水供給脚
8 湯温調節用操作ハンドル
10 吐止水切替ハンドル
12 カラン
14 シャワーヘッド
16 切替バルブ
20 湯水混合装置
20a 湯水混合装置本体
22 第1本体部材(第1本体部)
22a 湯導入口
22b 水導入口
22c 湯側シート面
23 嵌合部
23a 第1段部(段部)
23b 第2段部(段部)
24 第2本体部材(第2本体部)
24b 水側シート面
24c 吐出口
25 突出部
26 送りねじ
26a スプライン部
26b 送り雄ねじ部
28 摺動部材
28a 溝
30 主弁体
30a 円筒部
30b 湯側シート部
30c 水側シート部
32 バイアスばね
34 感温ばね(感温付勢手段)
44 ブッシュ
46 ばね押え部材
48 クリップ
50 感温ばねガイド部材
50a 羽根
52,54 フィルター
56 第1凸部(凸部)
58 第2凸部(凸部)
60 開口部
62 切り欠き部(第1表示部)
64a 第1凹部(第2表示部)
64b 第2凹部(第2表示部)

Claims (5)

  1. 供給された湯及び水を混合し、適温に調整された湯水を吐水口から吐出させる湯水混合装置であって、
    湯側シート面及び水側シート面を備えた湯水混合装置本体と、
    両側にシート部が形成されており、前記湯水混合装置本体の内部に移動可能に配置され、移動されることにより、前記各シート部と前記湯側シート面及び前記水側シート面との間の隙間を変化させ、前記湯水混合装置本体内に流入する湯及び水の流量を変化させる主弁体と、
    前記主弁体を前記吐水口へ向かう方向に摺動させるように付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段とは逆の方向に前記主弁体を付勢し、前記湯水混合装置本体内で混合された湯水の温度に応じて付勢力が変化する感温付勢手段と、を有し、
    前記湯水混合装置本体は、前記湯側シート面及び前記水側シート面のうち一方が設けられた第1本体部と、
    前記湯側シート面及び前記水側シート面のうち他方が設けられた第2本体部と、を備え、
    前記第2本体部は、前記第1本体部に対して、前記主弁体の移動方向に沿って離散した複数位置に組みつけられることを特徴とする湯水混合装置。
  2. 前記第2本体部は、前記第1本体部に設けられた開口部へ挿入されることで結合し、
    前記第1本体部又は前記第2本体部には、外部へ突出する突出部が設けられており、
    前記突出部が設けられていない方の前記第1本体部又は前記第2本体部には、前記突出部と嵌合し、前記突出部が前記開口部方向へ移動することを規制する複数の段部によって段状に形成された嵌合部が設けられており、
    前記突出部が、前記複数の段部を移動することで、前記第1本体部に対する前記第2本体部の挿入量を調整することを特徴とする請求項1に記載の湯水混合装置。
  3. 前記複数の段部のうち、前記開口部から最も離間した段部若しくは最も接近した段部に、前記開口部方向へ凸設した凸部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の湯水混合装置。
  4. 前記複数の段部には、前記突出部を前記複数の段部に固定するために、前記開口部方向へ凸設した凸部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の湯水混合装置。
  5. 前記第2本体部が、前記第1本体部に対して回転することで、前記第1本体部に対する
    前記第2本体部の挿入量を調整し、
    前記第1本体部は、基準位置となる第1表示部を備え、
    前記第2本体部は、前記突出部が前記複数の段部を移動したとき、前記第1表示部と同
    一直線上に位置する箇所にそれぞれ第2表示部を備えることを特徴とする請求項乃至4
    の何れか1項に記載の湯水混合装置。
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