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JP6256861B2 - 湯水混合吐水装置 - Google Patents

湯水混合吐水装置 Download PDF

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JP6256861B2
JP6256861B2 JP2014061634A JP2014061634A JP6256861B2 JP 6256861 B2 JP6256861 B2 JP 6256861B2 JP 2014061634 A JP2014061634 A JP 2014061634A JP 2014061634 A JP2014061634 A JP 2014061634A JP 6256861 B2 JP6256861 B2 JP 6256861B2
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Description

本発明は湯水混合吐水装置に関し、特に、供給された湯及び水を混合し、適温に調整した湯水を吐出させる湯水混合吐水装置に関する。
登録実用新案第3023926号(特許文献1)には、水道用蛇口が記載されている。この水道用蛇口は、水道管に接続される接続部と、吐水、止水を切り換える栓機能部と、接続部と栓機能部の間に設けられた吸気弁と、を有する。水道用蛇口が寒冷地に設置された場合、夜間に、蛇口本体内や水道管内の水が凍結するのを防止するために水抜きを行う必要がある。登録実用新案第3023926号記載の水道用蛇口によれば、水道管の途中に設けた水抜栓を水抜き側に操作することにより、流路に滞留している水が排出される。即ち、吸気弁から流路内に大気が吸入されることにより、水抜栓の下流側から水道用蛇口の栓機能部の上流側までの流路に滞留している水が排出される。なお、栓機能部の下流側の水は吐水口から排出されており、下流側には水は滞留していない。
登録実用新案第3023926号
しかしながら、寒冷地における水抜きを、温度調節機能付きの従来の湯水混合吐水装置について行う場合には、操作が煩雑になるという問題がある。
次に、図8を参照して、温度調節機能付きの従来の湯水混合吐水装置における水抜きを説明する。図8は、従来の湯水混合吐水装置の概略を示すブロック図である。
図8に示すように、従来の湯水混合吐水装置100は、温度調節部102と、吐水切換部104と、を有する。温度調節部102には湯供給管106及び水供給管108が接続されており、これらから供給された湯及び水が温度調節部102内で混合され、吐水切換部104に流入する。吐水切換部104では、温度調節部102において混合された湯水を、カラン側104aから吐水させるか、シャワー側104bから吐水させるか、或いは双方からの吐水を停止させるように切り換えられる。従って、湯水混合吐水装置100においては、止水状態であっても温度調節部102内に水が充満し、温度調節部102内には湯及び水の供給圧力が作用している。
さらに、温度調節部102の上流側の、湯供給管106及び水供給管108には、逆止弁106a、108aが夫々設けられている。即ち、湯供給管106と水供給管108は、止水状態においても、温度調節部102を介して連通しているため、給湯圧力と給水圧力に差がある場合、供給圧力の高い側から低い側へ逆流が発生する虞がある。逆止弁106a、108aを設けることにより、温度調節部102から湯供給管106又は水供給管108への湯水の逆流を防止している。
このような構造の湯水混合吐水装置100について水抜きを行う場合、まず、逆止弁106a、108aの上流側に設けられた吸気弁106b、108bを水抜き側に操作して開放する。湯供給管106、水供給管108の上流側の流路に設けられた水抜栓(図示せず)が水抜き側に操作されると、吸気弁106b、108bから外気が取り込まれ、逆止弁106a、108aの上流側に滞留している湯及び水が夫々排出される。しかしながら、逆止弁106a、108aの下流側から、温度調節部102内、及び吐水切換部104内に滞留している湯水は、逆止弁106a、108aに阻止され、排出されることがない。従って、逆止弁106a、108aの下流側の何れかの箇所に、更なる吸気用のコック110を設けておき、これを操作して外気を取り込めるように開放すると同時に、吐水切換部104を操作して、カラン側104aまたはシャワー側104bと連通させて、温度調節部102内等に滞留している湯水を排出するという追加の作業が必要になる、という問題がある。また、吸気弁106b、108b又は水抜き用のコック110及び吐水切換部104の何れかの操作を忘れた場合、滞留している水が凍結して、温度調節部102等を損傷する虞がある。
従って、本発明は、煩雑な操作を要することなく、簡単に水抜きをすることができる湯水混合吐水装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、供給された湯及び水を混合し、適温に調整した湯水を吐出させる湯水混合吐水装置であって、供給された湯を流入させる湯流入口及び供給された水を流入させる水流入口を備えた湯水混合室と、湯流入口及び水流入口から湯水混合室内へ夫々流入する湯及び水の量を調節する主弁体と、湯流入口及び水流入口の上流側の流路に夫々設けられ、流路内が負圧になったとき、外気を流路内に吸入する吸気弁と、湯水混合室内で混合された湯水を吐出させる吐水部と、この吐水部からの吐水が停止されているとき、湯水混合室内の湯水を排水可能な排水部と、吐水部からの吐水及び止水を切り換える吐止水切換機構と、を有し、吐止水切換機構は、止水状態に切り換えられたとき、湯流入口及び水流入口を閉鎖させると共に、湯水混合室と、排水部及び吐水部とを連通させることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、湯流入口及び水流入口から湯水混合室へ流入する湯及び水の量が主弁体によって調整される。吐止水切換機構は、湯水混合室内で混合された湯水の吐水部からの吐水及び止水を切り換える。吐止水切換機構は、止水状態に切り換えられたとき、湯流入口及び水流入口を閉鎖させると共に、湯水混合室と、排水部及び吐水部とを連通させる。
このように構成された本発明によれば、止水状態において、湯水混合吐水装置の水抜きをする際には、単に、湯流入口及び水流入口の上流側の流路に設けられた水抜栓を水抜き側に操作するだけで、吸気弁から流路に外気が導入され、湯流入口及び水流入口の上流側の水抜きが完了する。一方、各流入口の下流側については、止水状態において、湯流入口及び水流入口が閉鎖されていると共に、湯水混合室と排水部及び吐水部が連通されているので、湯水混合室内に残留した湯水は、排水部から排出されている。この結果、湯水混合吐水装置に対しては、特別な水抜きの操作を行う必要がなく、極めて容易に水抜きを行うことができる。また、このように構成された本発明によれば、湯水混合室内の残水が排水部から排出されるので、排水部を使用者の目につきにくい位置に設けることにより、湯水混合吐水装置の品位を損なうことなく水抜きをすることができる。
また、本発明は、供給された湯及び水を混合し、適温に調整した湯水を吐出させる湯水混合吐水装置であって、供給された湯を流入させる湯流入口及び供給された水を流入させる水流入口を備えた湯水混合室と、湯流入口及び水流入口から湯水混合室内へ夫々流入する湯及び水の量を調節する主弁体と、湯流入口及び水流入口の上流側の流路に夫々設けられ、流路内が負圧になったとき、外気を流路内に吸入する吸気弁と、湯水混合室内で混合された湯水を吐出させる第1吐水部と、湯水混合室内で混合された湯水を吐出させる第2吐水部と、第1吐水部からの吐水、第2吐水部からの吐水及び止水を切り換える吐止水切換機構と、を有し、吐止水切換機構は、止水状態に切り換えられたとき、湯流入口及び水流入口を閉鎖させると共に、湯水混合室と、第1吐水部及び第2吐水部とを連通させることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、湯流入口及び水流入口から湯水混合室へ流入する湯及び水の量が主弁体によって調整される。吐止水切換機構は、湯水混合室内で混合された湯水の第1吐水部からの吐水、第2吐水部からの吐水及び止水を切り換える。吐止水切換機構は、止水状態に切り換えられたとき、湯流入口及び水流入口を閉鎖させると共に、湯水混合室と、第1吐水部及び第2吐水部とを連通させる。
このように構成された本発明によれば、止水状態において、湯水混合吐水装置の水抜きをする際には、単に、湯流入口及び水流入口の上流側の流路に設けられた水抜栓を水抜き側に操作するだけで、吸気弁から流路に外気が導入され、湯流入口及び水流入口の上流側の水抜きが完了する。一方、各流入口の下流側については、止水状態において、湯流入口及び水流入口が閉鎖されていると共に、湯水混合室と第1吐水部及び第2吐水部が連通されているので、湯水混合室内に残留した湯水は、第1吐水部又は第2吐水部から排出されている。この結果、湯水混合吐水装置に対しては、特別な水抜きの操作を行う必要がなく、極めて容易に水抜きを行うことができる。また、このように構成された本発明によれば、特別な排水部を設けることなく、湯水混合室を水抜きすることができる。
本発明において、好ましくは、第1吐水部はカランにより構成され、第2吐水部はシャワーヘッドにより構成されている。
このように構成された本発明によれば、カラン及びシャワーヘッドを備えた、最も一般的な構成の湯水混合吐水装置に本発明を適用することができる。
本発明において、好ましくは、吐止水切換機構は、湯水混合室の下流側に設けられた切換バルブを備え、この切換バルブは、湯水混合室と第1吐水部を連通させる第1弁口及び湯水混合室と第2吐水部を連通させる第2弁口を備え、第1吐水部からの吐水時においては第1弁口のみが開弁され、第2吐水部からの吐水時においては第2弁口のみが開弁され、止水状態に切り換えられたときは、第1弁口及び第2弁口の両方が開弁される。
このように構成された本発明によれば、簡単な構成で、止水状態において湯水混合室と第1吐水部及び第2吐水部を連通させることができる。
本発明において、好ましくは、吐止水切換機構は、更に、入口バルブ駆動機構を備え、この入口バルブ駆動機構は、切換バルブと連動して、切換バルブが止水状態に切り換えられたとき、湯流入口及び水流入口を閉鎖させる。
このように構成された本発明によれば、入口バルブ駆動機構が、切換バルブと連動して湯流入口及び水流入口を閉鎖させるので、切換バルブに対する単一の操作で、湯流入口及び水流入口の閉鎖と、吐水部の切り換えとを同時に行うことができる。
本発明において、好ましくは、湯水混合室は、湯流入口の一部を形成する湯側シート部、及び水流入口の一部を形成する水側シート部を備え、主弁体は、湯側シート部に当接する位置と水側シート部に当接する位置の間で摺動されることにより、湯流入口及び水流入口から湯水混合室内へ夫々流入する湯及び水の量を調節するように構成され、吐止水切換機構は、止水状態に切り換えられたとき、湯側シート部又は水側シート部を摺動させることにより、主弁体を湯側シート部及び水側シート部の両方に同時に当接させて湯流入口及び水流入口を閉鎖させる。
このように構成された本発明によれば、湯流入口及び水流入口を閉鎖させるための特別な弁体を設けることなく、各流入口を閉鎖させることができる。
本発明において、好ましくは、更に、湯流入口に湯を供給する湯供給脚と、水流入口に水を供給する水供給脚と、を有し、湯供給脚及び水供給脚には、内部に形成された流路を閉鎖する止水栓が夫々設けられ、吸気弁は、止水栓に夫々設けられている。
このように構成された本発明によれば、吸気弁が止水栓に設けられているので、汎用の湯供給脚及び水供給脚に備えられている止水栓を、吸気弁を備えた止水栓に交換するだけで、容易に湯水混合室の上流側に吸気弁を設けることができる。
本発明の湯水混合吐水装置によれば、煩雑な操作を要することなく、簡単に水抜きをすることができる。
本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置全体を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の湯水混合吐水装置において、水栓本体の背面側に設けられた水供給脚の断面図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置の断面図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置に内蔵された湯水混合温調装置及び切換バルブの斜視図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置に内蔵された湯水混合温調装置及び切換バルブの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の湯水混合吐水装置において、吐止水切換ハンドルの回動角度を横軸に、切換バルブ及び湯水混合温調装置の通水路面積を縦軸に示したグラフである。 本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置の水抜き操作を説明するためのブロック図である。 従来の湯水混合吐水装置の概略を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による湯水混合吐水装置に備えられている湯供給脚の断面図である。 図9の湯供給脚において、吸気弁が開弁された状態を拡大して示す断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1乃至図7を参照して、本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置全体を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置1は、水栓本体2と、この水栓本体2に給湯器(図示せず)からの湯を供給する湯供給脚4と、水栓本体2に水道水を供給する水供給脚6と、を有する。さらに、湯水混合吐水装置1は、水栓本体2左端部に取り付けられた湯温調節用ダイヤル8と、右端部に取り付けられた吐止水切換ハンドル10と、を有する。また、湯水混合吐水装置1は、温度調節された湯水を吐出させる第1吐水部であるカラン12及び第2吐水部であるシャワーヘッド14を有する。さらに、水栓本体2には、開閉弁である切換バルブ16が内蔵されている。本実施形態の湯水混合吐水装置1は、湯供給脚4及び水供給脚6から夫々供給された湯及び水を、湯温調節用ダイヤル8によって設定された温度になるように混合し、吐止水切換ハンドル10を操作して、カラン12又はシャワーヘッド14から吐出させるように構成されている。
さらに、湯供給脚4には、湯供給脚4内の流路が負圧になったとき、外気を湯供給脚4内に吸入する吸気弁4aが設けられている。同様に、水供給脚6には、水供給脚6内の流路が負圧になったとき、外気を水供給脚6内に吸入する吸気弁6aが設けられている。また、水栓本体2下部には、カラン12及びシャワーヘッド14からの吐水が停止されているとき、水栓本体2内の湯水を外部に排水可能な排水部18が設けられている。
湯供給脚4は、壁面に設けられた給湯管(図示せず)と水栓本体2とを連結し、水栓本体2に湯を供給するように構成されている。
水供給脚6は、壁面に設けられた水道管(図示せず)と水栓本体2とを連結し、水栓本体2に水を供給するように構成されている。
水栓本体2には、湯供給脚4及び水供給脚6を介して導入された湯及び水を、適宜混合して所望の温度に調節する湯水混合温調装置20(図4)が内蔵されている。また、水栓本体2に取り付けられた吐止水切換ハンドル10は、これを回転操作することによって、水栓本体2に内蔵された切換バルブ16を切換え、止水状態、カラン12からの吐水状態、シャワーヘッド14からの吐水状態が切換えられるようになっている。吐止水切換ハンドル10をカランの側に回転させると、湯水混合温調装置20(図4)によって適温に混合された湯水がカラン12から吐水され、吐止水切換ハンドル10をシャワーの側に回転させると、適温に混合された湯水が、シャワーヘッド14から吐水される。
また、湯温調節用ダイヤル8は、これを廻すことによって水栓本体2に内蔵された湯水混合温調装置20を操作し、湯水混合温調装置20によって調節される湯の温度を変化させることができるように構成されている。
次に、図2乃至図5を参照して、本実施形態の湯水混合吐水装置1の内部構成を説明する。
図2は、水栓本体の背面側に設けられた水供給脚の断面図である。
まず、図2を参照して、水供給脚6に設けられた吸気弁6aの構造を説明する。図2に示すように、吸気弁6aは、吸気弁本体19aと、この吸気弁本体19a内に摺動可能に配置された吸気弁体19bと、この吸気弁体19bを付勢する吸気弁体付勢ばね19cと、を有する。
吸気弁本体19aは、概ね円筒状の部材であり、先端部には吸気弁口19dが形成されている。
吸気弁体19bは、吸気弁口19dに着座する弁部と、この弁部から背面側に延びる弁軸部と、を有し、弁軸部が吸気弁本体19aによって軸方向に摺動可能に支持されている。
吸気弁体付勢ばね19cは、弁軸部を取り囲むように配置されたコイルばねであり、吸気弁体19bを弱い付勢力で付勢して、吸気弁体19bを吸気弁口19dに着座させている。ここで、水供給脚6の上流側の流路に設けられた水抜栓(図示せず)が水抜き側に操作されると、流路内に滞留している水が流出し、流路内に負圧が発生する。流路内に負圧が発生すると、水供給脚6内の流路にも負圧が発生し、吸気弁体19bが吸気弁体付勢ばね19cの付勢力に抗して、吸気弁口19dから引き離される。これにより、吸気弁口19dを介して水供給脚6内及びこれに連通している流路に外気が引き込まれる。
なお、ここでは、水供給脚6に設けられた吸気弁6aの構造を説明したが、湯供給脚8に設けられた吸気弁8aの構造も同様であり、同様に作用する。
次に、図3を参照して排水部18の構成を説明する。図3は、湯水混合吐水装置1の断面図である。
図3に示すように、排水部18は、排水弁本体18aと、この排水弁本体18a内に摺動可能に配置された排水弁体18bと、この排水弁体18bを付勢する排水弁体付勢ばね18cと、排水弁体18bが着座する排水弁口形成部材18dと、を有する。また、排水部18は、カラン12と並列に、カラン12に連通するように設けられている。
排水弁本体18aは概ね円筒状の部材であり、その先端側には排水弁口形成部材18dが配置されている。
排水弁体18bは、排水弁口形成部材18dの弁口に着座する弁部と、この弁部から背面側に延びる弁軸部と、を有し、弁軸部が排水弁本体18aによって軸方向に摺動可能に支持されている。
排水弁体付勢ばね18cは、排水弁体18bの弁軸部の周囲に配置され、排水弁体18bを弱い付勢力で開弁側(図3における上方)に付勢している。
このように構成されることにより、カラン12からの吐水が行われている状態においては、切換バルブ16からカラン12へ至る通水路内の圧力が上昇するため、排水弁体18bは排水弁体付勢ばね18cの付勢力に抗して押し下げられ、排水弁口形成部材18dの弁口が閉弁される。また、カラン12からの吐水が停止されている状態においては、通水路内の圧力が低下するため、排水弁体付勢ばね18cの付勢力により排水弁口形成部材18dの弁口は開弁され、排水可能な状態となる。
次に、図3乃至図5を参照して、水栓本体内に内蔵された湯水混合温調装置及び切換バルブの構造を説明する。
図4は湯水混合温調装置及び切換バルブの斜視図である。また、図5は湯水混合温調装置及び切換バルブの分解斜視図である。
まず、図3乃至図5を参照して、湯水混合温調装置20の構成を説明する。
図3に示すように、湯水混合温調装置20は、第1本体部材22と、この第1本体部材22に結合される第2本体部材24と、この第2本体部材24内に摺動可能に配置された摺動スリーブ25と、摺動スリーブ25を摺動させるカム部材27と、湯温調節用ダイヤル8に連結される送りねじ26と、この送りねじ26に螺合され、送りねじ26が回転されると第1本体部材22内で摺動する摺動部材28と、を有する。また、湯水混合温調装置20は、第1本体部材22の内部に移動可能に配置された主弁体30と、主弁体30を図3における右方向に付勢する付勢手段であるバイアスばね32と、バイアスばね32とは反対方向の図3における左方向に主弁体30を付勢する感温付勢手段である感温ばね34と、を有する。本実施形態においては、感温ばね34として、形状記憶合金製のコイルばねを使用している。
図3及び図5に示すように、第1本体部材22は、概ね円筒状の形態であり、図3において右側に位置する第2本体部材24と結合される。また、第1本体部材22には、湯を流入させるための湯流入口22a及び水を流入させるための水流入口22bが夫々円周方向に設けられている。また、湯流入口22aの図3における左側の端面は、主弁体30と当接する湯側シート部22cとして形成されている。従って、湯側シート部22cは湯流入口22aの一部を形成している。
第2本体部材24は、概ね円筒状の形態であり、その端部が第1本体部材22の端部に受け入れられることによって、第1本体部材22と結合されている。これら第1本体部材22及び第2本体部材24の内部の空間は、湯流入口22a及び水流入口22bから流入した湯及び水を混合する湯水混合室21として機能する。
摺動スリーブ25は、概ね円筒状の形態であり、第2本体部材24の内部に摺動可能に配置されている。また、摺動スリーブ25の先端部は、主弁体30と当接する水側シート部25aとして形成されている。このため、摺動スリーブ25を第2本体部材24に対して摺動させることにより、湯側シート部22cと水側シート部25aの間の距離を変化させることができる。さらに、摺動スリーブ25の第1本体部材22とは反対側の端部には、湯水混合室21内で混合された湯を流出させる吐出口25bが形成されている。なお、供給された水は、主弁体30の一端部と水側シート部25aの間を通って湯水混合室21内に流入するので、水側シート部25aは水流入口の一部を形成している。
カム部材27は、円環状の部材であり、第2本体部材24の内部に回転可能に配置されている。また、カム部材27の図3における右側の端部は、第2本体部材24の右側の端部から突出される。カム部材27の、摺動スリーブ25側の端面には、軸線方向の高さが変化するように構成されたカム27aが形成されている。一方、摺動スリーブ25の、カム部材27側の端面にもカム部25cが形成されており、このカム部25cがカム27aに対して摺動する。この構成により、カム部材27が回転されると、摺動スリーブ25が軸線方向に移動される。後述するように、止水状態においては、摺動スリーブ25は、湯側シート部22c及び水側シート部25aの両方が同時に主弁体30と当接する位置に摺動され、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖される。一方、吐水状態においては、湯側シート部22cと水側シート部25aの間の距離が止水状態よりも長くなるように、摺動スリーブ25が摺動される。
このように、本実施形態の湯水混合吐水装置1においては、摺動スリーブ25の摺動によって吐水、止水が切り換えられ、切換バルブ16によってカラン12からの吐水とシャワーヘッド14からの吐水が切り換えられる。従って、切換バルブ16及び摺動スリーブ25は、吐止水切換機構として機能する。また、摺動スリーブ25及びこれに対して摺動するカム部材27の作用によって、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖されるので、摺動スリーブ25及びカム部材27は入口バルブ駆動機構として機能する。
送りねじ26は、第1本体部材22の内部に回転可能に配置されている。送りねじ26の一方の端部には、湯温調節用ダイヤル8が取り付けられるスプライン部26aが形成され、他方の端部には、摺動部材28と螺合される送り雄ねじ部26bが形成されている。
摺動部材28は、概ね円筒形の形態であり、第1本体部材22の内部に摺動可能に配置されている。また、摺動部材28の外側には、軸線方向の溝28a(図5)が形成されており、この溝28aが、第1本体部材22の内部に形成された軸線方向に延びる突起(図示せず)を受け入れることによって、摺動部材28の第1本体部材22に対する回転が拘束されている。さらに、摺動部材28の内側には、送りねじ26の送り雄ねじ部26bと螺合される送り雌ねじ部28bが形成されている。これにより、送りねじ26を回転させると、摺動部材28は第1本体部材22の軸線方向に摺動される。
主弁体30は、図5に示すように、概ね円筒状の弁体である。円筒状の主弁体30の両端には、湯側シート部22c、水側シート部25aと夫々当接するように、パッキンが一体成形されている。
また、図3に示すように、Oリング42が、主弁体30の外周に配置されている。このOリング42は、主弁体30の外周面と第1本体部材22の内壁面との間に位置し、湯水混合室21内に流入した湯及び水が主弁体30の外側で混合されるのを防止している。
また、Oリング42の水側(図3における右側)には、脚付スペーサーリング46が配置されている。図5に示すように、脚付スペーサーリング46は、軸線方向に延びる6本の脚部46aを備えたリングである。脚付スペーサーリング46により、Oリング42の位置は、脚付スペーサーリング46と、第1本体部材22の内壁に形成された段部によって規制され、第1本体部材22内の所定の位置に位置決めされる。
さらに、図3及び図4に示すように、主弁体30の左側には、脚付環状部材38と、整流部材39と、バイアスばね32と、ばね押え金具36と、U字金具44が配置されている。脚付環状部材38は、その脚部が主弁体30に当接するように配置されている。整流部材39は一端が細く閉鎖された円筒状の部材であり、脚付環状部材38の環状部の中に受け入れられるように配置される。ばね押え金具36は、中央部が隆起したドーナツ板状の金具であり、U字金具44によって整流部材39と連結されている。バイアスばね32は、脚付環状部材38の環状部とばね押え金具36の間に挟まれ、予め圧縮された状態で第1本体部材22の内部に配置される。この構成により、バイアスばね32は、摺動部材28がばね押え金具36に当接すると、主弁体30を、図3における右方向に付勢する。
また、図3に示すように、主弁体30の右側には、混合羽根部材40と、感温ばね34が配置されている。混合羽根部材40は、概ね円板状の部材であり、摺動スリーブ25の内部で摺動可能に配置されている。また、混合羽根部材40の図3における左側の端部は主弁体30に当接するように配置され、この端部には、湯水混合室21に流入した湯及び水を混合させ、温度を均一にするための放射状の羽根40a(図5)が設けられている。感温ばね34の図3における左側の端部は、混合羽根部材40に当接し、右側の端部は摺動スリーブ25の内壁面の端部に当接するように配置されている。この構成により、感温ばね34は、混合羽根部材40を介して、主弁体30を図3における左方向に付勢する。
一方、第1本体部材22の外側には、湯流入口22a及び水流入口22bを覆うように、円筒状のフィルター52、54が夫々配置されており、湯又は水に混入したゴミ等が、湯水混合温調装置20内に流入するのを防止している。
次に、図3乃至図5を参照して、切換バルブ16の構成を説明する。
切換バルブ16は、切換バルブ本体60と、この内側に配置されたパッキン押さえ部材62と、パッキン押さえ部材62の内部に回転可能に配置された回転シリンダ64と、回転シリンダ64を回転させるための切換軸部材66と、を有する。
切換バルブ本体60は概ね円筒状の部材であり、その側面には、湯水混合室21内で混合された湯水をカラン12側へ流出させる第1弁口であるカラン流出口60aと、シャワーヘッド側へ流出させる第2弁口であるシャワー流出口60bが設けられている。図5に示すように、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bは、切換バルブ本体60の軸線方向にずれた位置に形成されると共に、円周方向には中心角約90゜ずれた位置に形成されている。
パッキン押さえ部材62は、肉薄の円筒状の部材であり、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bに夫々整合する位置に開口部が設けられている。これらの開口部にはパッキン62a、62bが夫々嵌め込まれている。これにより、パッキン62a、62bは、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bの周囲を夫々取り囲むように保持されている。
回転シリンダ64は円筒状の部材であり、パッキン押さえ部材62の内側に回転可能に嵌め込まれている。回転シリンダ64の湯水混合温調装置20側(図3における左側)の端部には、切欠64cが設けられている。この切欠64cは、第2本体部材24の端部から突出しているカム部材27に設けられた突起27b(図5)を受け入れるように形成されている。この構成により、カム部材27と回転シリンダ64が係合され、回転シリンダ64の回転と共にカム部材27が回転される。
また、回転シリンダ64の側面には、2組の流出開口64a、64b(図5には64bのみ図示)が、回転シリンダ64の軸線方向にずれた位置に形成されている。さらに、各流出開口64a、64bは、円周方向にも所定角度ずれた位置に形成されている。パッキン押さえ部材62の内側で回転されることにより、回転シリンダ64は、カラン流出口60aと流出開口64aのみが連通する位置、シャワー流出口60bと流出開口64bのみが連通する位置、及びカラン流出口60a及びシャワー流出口60bが夫々流出開口64a、64bと連通する位置をとることができる。なお、本実施形態の切換バルブ16においては、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bの両方が、流出開口64a、64bと連通しない状態となることはない。即ち、本実施形態の切換バルブ16においては、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bの少なくとも一方が、常に流出開口64a、64bと連通した状態となっている。
切換軸部材66は、細長い軸部材であり、一端が回転シリンダ64の端部に取り付けられ、他端が吐止水切換ハンドル10(図3)に取り付けられている。これにより、吐止水切換ハンドル10が回動されると、切換軸部材66、回転シリンダ64、及びカム部材27が共に回動される。
次に、図3を参照して、本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置1における湯水混合温調装置20の作用を説明する。
まず、湯水混合吐水装置1の使用者は、湯温調節用ダイヤル8を所望の温度に設定する。ここで、湯温調節用ダイヤル8を最低温度に設定した場合には、摺動部材28は図3における左端に位置される。この状態では、図3に示すように、摺動部材28がばね押え金具36から離間するのでバイアスばね32による付勢力は作用せず、主弁体30の図3における左側の端部は、感温ばね34の付勢力により湯側シート部22cに当接される。即ち、湯水混合室21内には、水のみが流入できる状態となる。
次に、使用者が設定温度を上昇させるために、湯温調節用ダイヤル8を操作して送りねじ26を回転させると、摺動部材28は図3における右方向に移動され、摺動部材28はばね押え金具36と当接する。これにより、バイアスばね32による付勢力も主弁体30に作用するようになり、主弁体30は、バイアスばね32の付勢力と感温ばね34の付勢力が釣り合う位置に移動される。
主弁体30が移動されることにより、湯供給脚4から導入された湯は、フィルター52を介して湯導入口22aに流入し、水供給脚6から導入された水は、フィルター54を介して水導入口22bに流入する。湯導入口22aから流入した湯は主弁体30と湯側シート部22cの間を通って湯水混合室21内部に流入し、水導入口22bから流入した水は主弁体30と水側シート部25aの間を通って湯水混合室21内部に流入する。
湯水混合室21に流入した湯は、主弁体30の内側を通って、図3における右方向に流れる。また、湯水混合室21に流入した水は、主弁体30の中を流れる湯と混合され、主に感温ばね34の内部を通って吐出口25bから流出する。この際、混合羽根部材40の羽根40aにより、湯と水の混合が促進され、ほぼ均一な温度に混合されて感温ばね34の内部を流れる。吐出口25bから流出した湯は、切替バルブ16を通って、カラン12又はシャワーヘッド14から吐出される。
感温ばね34の内部を流れる湯の温度が設定温度よりも高い場合には、感温ばね34は伸びるように作用するので、感温ばね34による付勢力が増大する。これにより、感温ばね34による付勢力とバイアスばね32による付勢力が釣り合う位置が図3における左側に移動し、主弁体30は左方向に移動される。その結果、主弁体30の左端部と湯側シート部22cの間の距離は短くなり、主弁体30の右端部と水側シート部24bの間の距離は長くなるので、湯水混合室21に流入する水の割合が増大し、吐出される湯の温度が低下する。逆に、感温ばね34の内部を流れる湯の温度が設定温度よりも低い場合には、感温ばね34による付勢力は減少し、主弁体30は図3における右方向に移動されて、吐出される湯の温度が上昇する。これらの作用により、カラン12又はシャワーヘッド14から吐出される湯の温度が、設定温度に調節される。
次に、図6を参照して、切換バルブ16の作用を説明する。
図6は、吐止水切換ハンドルの回動角度を横軸に、切換バルブ及び湯水混合温調装置の通水路面積(弁開度)を縦軸に示したグラフである。なお、図6において、切換バルブ16の通水路面積は破線及び一点鎖線で示され、切換バルブ16の通水路面積は、カラン流出口60aの通水路面積(一点鎖線)及びシャワー流出口60bの通水路面積(破線)からなる。また、図6において、湯水混合温調装置20の通水路面積は実線で示され、湯水混合温調装置20の通水路面積とは、湯流入口22aと水流入口22bの通水路面積の合計を意味している。ここで、湯側シート部22cから水側シート部25a(図3)までの距離が、主弁体30(図3)の軸線方向長さと等しい場合には、湯流入口22a及び水流入口22bは閉鎖され、湯水混合温調装置20の通水路面積はゼロとなる。摺動スリーブ25が図3における右側に移動され、湯側シート部22cから水側シート部25aまでの距離が主弁体30の軸線方向長さよりも長くなるほど、湯水混合温調装置20の通水路面積は増大する。
図6に示すように、吐止水切換ハンドル10の角度が0゜(中央位置)にある状態においては、摺動スリーブ25のカム部25cとカム部材27のカム27a(図5)の凸部同士が当接し、摺動スリーブ25は図3における最も左側へ移動されている。この状態では、主弁体30の両端が、湯側シート部22c及び水側シート部25aと夫々当接しているため、湯流入口22a及び水流入口22bは閉鎖された状態となる。この角度0゜の状態を中心として、吐止水切換ハンドル10の回転角度約±5゜の範囲に亘って、摺動スリーブ25はほぼ同一の位置に維持され、主弁体30と湯側シート部22c及び水側シート部25aは当接された状態に維持される。なお、この角度範囲における摺動スリーブ25の僅かな移動は、主弁体30の両端部に形成されたパッキンの弾性変形により吸収され、主弁体30と湯側シート部22c及び水側シート部25aは当接された状態に維持される。これにより、湯流入口22a及び水流入口22bは閉鎖された状態に維持される。
一方、図6に示すように、切換バルブ16におけるカラン流出口60a及びシャワー流出口60bは、吐止水切換ハンドル10の回転角度0゜を中心とする角度約±5゜の範囲に亘って、両方とも開いた状態に維持される。しかしながら、上述したように、この角度範囲においては、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖された状態にあるため、カラン12、シャワーヘッド14からの吐水は行われず、止水状態となる。
さらに、吐止水切換ハンドル10を約+5゜以上シャワー側へ回動させると、カラン流出口60aが回転シリンダ64により閉鎖される(図6の一点鎖線)一方、シャワー流出口60bの通水路面積は増大する(図6の破線)。この吐止水切換ハンドル10の回動に連動して、湯水混合温調装置20のカム部材27が回動される。これにより、カム27aの凸部が、摺動スリーブ25のカム部25cの凹部付近と当接するようになり(図5)、摺動スリーブ25は、図3における右方向に移動される。摺動スリーブ25が移動されることにより、湯水混合温調装置20の通水路面積が確保される。これにより、湯流入口22a及び水流入口22bから流入した湯及び水が湯水混合室21内で混合されて、切換バルブ16に流入し、シャワー流出口60bを通ってシャワーヘッド14から吐出される。
また、吐止水切換ハンドル10を約−5゜以上カラン側へ回動させると、シャワー流出口60bが回転シリンダ64により閉鎖される(図6の破線)一方、カラン流出口60aの通水路面積は増大する(図6の一点鎖線)。この吐止水切換ハンドル10の回動に連動して、カム27aの凸部が、摺動スリーブ25のカム部25cの凹部付近と当接するようになり、摺動スリーブ25は、図3における右方向に移動される。これにより、湯水混合室21内で混合された湯及び水が、切換バルブ16に流入し、カラン流出口60aを通ってカラン12から吐出される。
次いで、吐止水切換ハンドル10が中央位置付近(回転角度約±5゜の範囲)に戻されると、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖されて止水状態となる一方、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bは開いた状態になる。この状態においては、シャワーヘッド14の散水孔、及びカラン12の吐水口は、切換バルブ16(及びこれに連通した湯水混合室21)を介して連通した状態となる。さらに、図3に示すように、カラン12と排水部18は常に連通された状態にあるため、排水部18も、シャワーヘッド14の散水孔、及び湯水混合室21と連通した状態となる。また、止水状態においては、切換バルブ16から排水部18に至る通水路内の圧力が低下しているため、排水部18の排水弁体18bは開弁位置に移動されている。
このような止水状態において、湯水混合室21内に残留していた湯水は、カラン流出口60aを介して、カラン12及び/又は排水部18から排出される。これと同時に、湯水混合室21内には、シャワーヘッド14の散水孔、シャワー流出口60bを介して外気が吸入される。
次に、図7を参照して、本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置における水抜き操作を説明する。
図7は、本実施形態による湯水混合吐水装置1の水抜き操作を説明するためのブロック図である。
まず、水抜きをする際には、湯水混合吐水装置1を止水状態とし、湯供給脚4、水供給脚6の上流側に夫々設けられた水抜栓(図示せず)を水抜き側に操作する。これにより、湯流入口22a及び水流入口22bよりも上流側に滞留している湯及び水が排出されると共に、吸気弁4a、6aを介して各通水路内に外気が導入される。また、止水状態においては、上述したように、湯水混合温調装置20の湯流入口22a及び水流入口22bは閉鎖されていると共に、湯水混合温調装置20の湯水混合室21内の湯水は、カラン12及び/又は排水部18から排出されている。従って、本実施形態の湯水混合吐水装置1によれば、単に水抜栓(図示せず)を水抜き側に操作するだけで全ての水抜き操作が完了する。
本発明の第1実施形態の湯水混合吐水装置1によれば、止水状態において、湯水混合吐水装置1の水抜きをする際には、単に、湯流入口22a及び水流入口22bの上流側の流路に設けられた水抜栓(図示せず)を水抜き側に操作するだけで、吸気弁4a、6aから流路に外気が導入され、湯流入口22a及び水流入口22bの上流側の水抜きが完了する。一方、各流入口の下流側については、止水状態において、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖されていると共に、湯水混合室21と排水部18及び吐水部であるカラン12及びシャワーヘッド14が連通されているので、湯水混合室21内に残留した湯水は、排水部18又はカラン12から排出されている。この結果、湯水混合吐水装置1に対しては、特別な水抜きの操作を行う必要がなく、極めて容易に水抜きを行うことができる。
また、本実施形態の湯水混合吐水装置1においては、吐止水切換機構の一部として、湯水混合室21の下流側に設けられた切換バルブ16を備え、この切換バルブ16は、湯水混合室21とカラン12を連通させるカラン流出口60a及び湯水混合室21とシャワーヘッド14を連通させるシャワー流出口60bを備え、カラン12からの吐水時においてはカラン流出口60aのみが開弁され、シャワーヘッド14からの吐水時においてはシャワー流出口60bのみが開弁され、止水状態に切り換えられたときは、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bの両方が開弁される。このため、簡単な構成で、止水状態において湯水混合室と第1吐水部であるカラン12及び第2吐水部であるシャワーヘッド14を連通させることができる。
さらに、本実施形態の湯水混合吐水装置1においては、吐止水切換機構の一部として、入口バルブ駆動機構であるカム部材27及び摺動スリーブ25を備えている。このカム部材27は、切換バルブ16と連動して、切換バルブ16が止水状態に切り換えられたとき摺動スリーブ25を摺動させて、湯流入口22a及び水流入口22bを閉鎖させる。このため、切換バルブ16に対する単一の操作で、湯流入口22a及び水流入口22bの閉鎖と、カラン12又はシャワーヘッド14からの吐水の切り換えとを同時に行うことができる。
また、本実施形態の湯水混合吐水装置1においては、湯水混合室21は、湯流入口22aの一部を形成する湯側シート部22c、及び水流入口22bの一部を形成する水側シート部25aを備えている。また、主弁体30は、湯側シート部22cに当接する位置と水側シート部25aに当接する位置の間で摺動されることにより、湯流入口22a及び水流入口22bから湯水混合室21内へ夫々流入する湯及び水の量を調節するように構成されている。吐止水切換機構の一部であるカム部材27及び摺動スリーブ25は、止水状態に切り換えられたとき、水側シート部25aを摺動させることにより、主弁体30を湯側シート部22c及び水側シート部25aの両方に同時に当接させて湯流入口22a及び水流入口22bを閉鎖させる。このため、湯流入口22a及び水流入口22bを閉鎖させるための特別な弁体を設けることなく、各流入口を閉鎖させることができる。
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第2実施形態による湯水混合吐水装置を説明する。
本実施形態の湯水混合吐水装置は、湯供給脚及び水供給脚の構成が、上述した第1実施形態とは異なり、その他の構成は第1実施形態と同一である。従って、ここでは、本発明の第2実施形態の、第1実施形態とは異なる部分のみを説明し、同様の部分については説明を省略する。
図9は、本実施形態の湯水混合吐水装置に備えられている湯供給脚の断面図であり、内蔵されている吸気弁が閉弁された状態を示す。図10は、図9に示した湯供給脚において、内蔵されている吸気弁が開弁された状態を拡大して示す。なお、本実施形態の湯水混合吐水装置に備えられている水供給脚は、湯供給脚と同一の構成であるため、説明を省略する。
図9及び図10に示すように、本実施形態の湯水混合吐水装置に備えられている湯供給脚100は、供給脚本体102と、この供給脚本体102に内蔵された止水栓104と、を有する。
供給脚本体102は、クランク状に湾曲した中空の管状部材である。供給脚本体102の下端部には、給湯管(図示せず)に接続するための供給管接続部102aが壁面側に突出するように設けられている。供給脚本体102の上端部には、水栓本体(図9には図示せず)に接続するための本体接続部102bが、水栓本体側に突出するように設けられている。さらに、供給管接続部102aの反対側には、止水栓104を受け入れるための、供給管接続部102aと連通した弁体受入凹部102cが設けられている。
止水栓104は、給湯圧(給水圧)の調圧機能、止水栓機能及び吸気弁機能が一体的に組み込まれたユニットである。止水栓104は、止水弁体106と、この止水弁体106の周囲を取り囲むように配置された調圧弁体108と、止水弁体106の内部に配置された吸気弁体110と、を有する。さらに、止水栓104は、止水弁体106を供給脚本体102に固定するための弁体押さえ112と、調圧弁体108を開弁方向に付勢する調圧弁付勢ばね114と、吸気弁体110を開弁方向に付勢する吸気弁付勢ばね116と、を有する。
止水弁体106は、概ね円柱状の部材であり、その先端部には止水栓を開閉するための雄ねじ部106aが設けられ、他方の端部には、ドライバー等で止水弁体106を回転させるための切欠106bが設けられている。さらに、止水弁体106の中間部には調圧弁付勢ばね114を係合させるための鍔部106cが設けられている。また、吸気弁体110を摺動可能に受け入れるための中心ボア106dが、止水弁体106の中心軸線上に沿って、止水弁体106を貫通するように形成されている。
供給脚本体102には、止水弁体106の雄ねじ部106aを螺合させるための雌ねじ部102dが設けられている。また、鍔部106cの先端側(雄ねじ部106aの側)には、止水弁用の環状パッキン118が取り付けられている。一方、供給脚本体102の、環状パッキン118に対向する位置には、シート面102eが形成されている。この構成により、止水弁体106を回転させると、雄ねじ部106aが雌ねじ部102dにねじ込まれ、止水弁体106が供給管接続部102aの方へ移動される。止水弁体106が移動され、環状パッキン118がシート面102eに当接すると、供給脚本体102内部の流路が閉鎖され、止水される。
調圧弁体108は、薄肉の段付き筒状の部材であり、止水弁体106を取り囲むように、止水弁体106に対して摺動可能に配置されている。また、止水弁体106と調圧弁体108の間には、調圧弁付勢ばね114が配置されている。調圧弁付勢ばね114は、止水弁体106を取り囲むように配置されたコイルばねであり、その周囲を取り囲むように調圧弁体108が配置されている。
また、調圧弁体108は、止水弁体106に取り付けられた環状パッキン118を取り囲んで当接するように配置されており、これにより、調圧弁体108の内側に湯(水)が流入しないようになっている。さらに、調圧弁付勢ばね114は、その一端が止水弁体106の鍔部106cに当接し、他端が調圧弁体108の段部に当接するように配置されている。このため、調圧弁体108は、調圧弁付勢ばね114により、シート面102eから離れる方向に付勢されている。
弁体押さえ112は、環状のキャップ状部材であり、止水弁体106を供給脚本体102の弁体受入凹部102cに固定するように構成されている。弁体押さえ112の先端部外周には雄ねじ部112aが形成され、この雄ねじ部112aが供給脚本体102に設けられた雌ねじ部に螺合されることにより、弁体押さえ112は供給脚本体102に固定される。一方、弁体押さえ112の中心軸線上には、段付き円形ボア112bが形成されており、この中に調圧弁体108が受け入れられている。調圧弁体108は、調圧弁付勢ばね114によって、弁体押さえ112に向けて付勢されており、この付勢力により、調圧弁体108の段部が段付き円形ボア112bの段部に押しつけられている。
吸気弁体110は段付き丸棒状の弁体であり、止水弁体106の中心ボア106d内で軸線方向に摺動可能に配置されている。また、吸気弁体110の中間部には、テーパー部が設けられており、このテーパー部には吸気弁体パッキン110aが取り付けられている。一方、吸気弁体110を受け入れている中心ボア106dにもテーパーした内壁面が形成されており、このテーパーした内壁面に吸気弁体パッキン110aが当接することにより、中心ボア106dが閉鎖され、閉弁される。
また、中心ボア106dの内部には吸気弁付勢ばね116が配置されており、この吸気弁付勢ばね116は吸気弁体110の先端部を付勢している。吸気弁付勢ばね116は、弱いばねであり、吸気弁体110の吸気弁体パッキン110aが、中心ボア106dの内壁面から離間するように、吸気弁体110を付勢している。吸気弁付勢ばね116は弱いばねであるため、供給脚本体102の通水路内に通常の給水圧が作用している状態では、吸気弁体110に作用する圧力により、吸気弁体パッキン110aは中心ボア106dの内壁面に当接され、図9に示すように吸気弁体110は閉弁されている。
次に、本実施形態の湯水混合吐水装置に備えられている湯供給脚100の作用を説明する。なお、上述したように、本実施形態においては水供給脚(図示せず)も湯供給脚100と同一の構成を有し、内部を水が流れる点を除き、湯供給脚100と同様に作用する。
まず、吐止水切換ハンドルが操作され、吐水状態とされると、湯供給脚100及び水供給脚(図示せず)内に、湯及び水が夫々流れるようになる。供給管接続部102aから流入した湯は、供給脚本体102内を図9に矢印で示す経路に沿って流れ、本体接続部102bから流出する。湯供給脚100、水供給脚(図示せず)を夫々通過した湯及び水は、湯水混合室21に流入する。湯及び水が湯水混合室21に流入した後の湯水混合吐水装置の作用は、上述した第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。
また、供給管接続部102aからの供給圧力が高い場合には、湯供給脚100に流入した湯は、調圧弁体108の外周面と段付き円形ボア112bの内壁面の間の隙間から湯が侵入し、調圧弁体108の段部と段付き円形ボア112bの段部との間の環状の隙間120の圧力が高くなる。環状の隙間120の圧力が高くなることにより、調圧弁体108は、調圧弁付勢ばね114の付勢力に抗して、シート面102eの方向に移動される(環状の隙間120が広がる)。調圧弁体108がシート面102eに向けて移動されると、調圧弁体108の先端(シート面102eの側)とシート面102eとの間の隙間が狭くなり、この隙間を通る流れの流路抵抗が大きくなる。これにより、供給脚本体102から流出する湯の圧力が所定の値に調節される。なお、水供給脚(図示せず)に備えられた調圧弁も、同様に作用する。
さらに、メンテナンス等の目的で、水栓本体2への湯及び水の供給を停止させる場合には、止水弁体106により、止水を行う。即ち、止水弁体106の切欠106bにドライバ等を差し込んで回転させることにより、雄ねじ部106aを雌ねじ部102dにねじ込み、止水弁体106をシート面102eに向けて移動させる。環状パッキン118がシート面102eに当接されるまで止水弁体106が移動されると、止水弁が閉弁され、湯供給脚100の流路が閉鎖される。なお、水供給脚(図示せず)に備えられた止水弁も、同様に作用する。
また、水抜きをする際には、湯水混合吐水装置を止水状態とし、湯供給脚100、水供給脚(図示せず)の上流側に設けられた水抜栓(図示せず)を水抜き側に操作する。これにより、湯流入口22a及び水流入口22bよりも上流側の配管内が負圧になる。上流側の配管内が負圧になると、吸気弁体110に作用していた圧力が低下して、吸気弁付勢ばね116の付勢力により、吸気弁体110は図9に示す状態から、図10に示す状態に移動される。これにより、吸気弁体パッキン110aが中心ボア106dの内壁面から離間して吸気弁が開弁される。また、水供給脚(図示せず)に設けられている吸気弁も、同様に開弁される。吸気弁が開弁されることにより、図10に矢印で示す経路を通って、外気が配管内に流入し、湯流入口22a及び水流入口22bよりも上流側に滞留している湯及び水が排出される。従って、本実施形態の湯水混合吐水装置によれば、単に水抜栓(図示せず)を水抜き側に操作するだけで全ての水抜き操作が完了する。
本発明の第2実施形態の湯水混合吐水装置によれば、吸気弁を湯供給脚、水供給脚にコンパクトに設けることができる。また、本実施形態によれば、吸気弁が、止水栓及び調圧弁と一体化されているので、汎用の湯供給脚(水供給脚)の止水栓を、吸気弁を含めてユニット化された止水栓に交換するだけで、水抜き機能を有する湯水混合吐水装置を構成することができる。
なお、上述した第2実施形態においては、止水栓には調圧弁及び吸気弁が備えられていたが、止水栓に吸気弁のみを設けることもできる。また、上述した第2実施形態においては、吸気弁体110は吸気弁付勢ばね116により開弁側に付勢されていたが、吸気弁付勢ばねは、吸気弁体を閉弁側に付勢するように設けることもできる。この場合には、配管内に発生した負圧により、吸気弁体が開弁側に移動され、外気が配管内に導入される。或いは、吸気弁体を付勢する部材を省略することもできる。この場合には、配管内に作用する給水圧力により吸気弁体は閉弁側に移動され、配管内が負圧になると、吸気弁体は開弁側に移動される。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、第1吐水部としてカラン12を備え、第2吐水部としてシャワーヘッド14を備え、さらに排水部18を備えていたが、変形例として、排水部18を省略することができる。この場合には、湯水混合吐水装置1が止水状態にされたとき、湯水混合室21内の湯水は一方の吐水部から排出されると共に、他方の吐水部から外気が吸入されて、湯水混合室21内が水抜きされる。このように構成された本変形例によれば、カラン及びシャワーヘッドを備えた、最も一般的な構成の湯水混合吐水装置に大幅な変更を加えることなく本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態においては、第1吐水部としてカラン12を備え、第2吐水部としてシャワーヘッド14を備え、さらに排水部18を備えていたが、変形例として、第1吐水部又は第2吐水部の何れか一方を省略することができる。この場合には、湯水混合吐水装置1が止水状態にされたとき、湯水混合室21内の湯水は排水部18から排出されると共に、単一の吐水部から外気が吸入されて、湯水混合室21内が水抜きされる。また、このように構成された本変形例によれば、湯水混合室21内の残水が排水部18から排出されるので、排水部18を使用者の目につきにくい位置に設けることにより、湯水混合吐水装置1の品位を損なうことなく水抜きをすることができる。
1 本発明の第1実施形態による湯水混合吐水装置
2 水栓本体
4 湯供給脚
4a 吸気弁
6 水供給脚
6a 吸気弁
8 湯温調節用ダイヤル
10 吐止水切換ハンドル
12 カラン(第1吐水部)
14 シャワーヘッド(第2吐水部)
16 切換バルブ
18 排水部
18a 排水弁本体
18b 排水弁体
18c 排水弁体付勢ばね
18d 排水弁口形成部材
19a 吸気弁本体
19b 吸気弁体
19c 吸気弁体付勢ばね
19d 吸気弁口
20 湯水混合温調装置
21 湯水混合室
22 第1本体部材
22a 湯流入口
22b 水流入口
22c 湯側シート部
24 第2本体部材
25 摺動スリーブ
25a 水側シート部
25b 吐出口
25c カム部
26 送りねじ
26a スプライン部
26b 雄ねじ部
27 カム部材
27a カム
27b 突起
28 摺動部材
28a 溝
28b 送り雌ねじ部
30 主弁体
32 バイアスばね(付勢手段)
34 感温ばね(感温付勢手段)
36 ばね押え金具
38 脚付環状部材
39 整流部材
40 混合羽根部材
40a 羽根
42 Oリング(弾性シール部材)
44 U字金具
46 脚付スペーサーリング
52 フィルター
54 フィルター
60 切換バルブ本体
60a カラン流出口(第1弁口)
60b シャワー流出口(第2弁口)
62 パッキン押さえ部材
62a、62b パッキン
64 回転シリンダ
64a、64b 流出開口
64c 切欠
66 切換軸部材
100 湯供給脚
102 供給脚本体
102a 供給管接続部
102b 本体接続部
102c 弁体受入凹部
102d 雌ねじ部
102e シート面
104 止水栓
106 止水弁体
106a 雄ねじ部
106b 切欠
106c 鍔部
106d 中心ボア
108 調圧弁体
110 吸気弁体
110a 吸気弁体パッキン
112 弁体押さえ
112a 雄ねじ部
112b 段付き円形ボア
114 調圧弁付勢ばね
116 吸気弁付勢ばね
118 環状パッキン
120 環状の隙間

Claims (7)

  1. 供給された湯及び水を混合し、適温に調整した湯水を吐出させる湯水混合吐水装置であって、
    供給された湯を流入させる湯流入口及び供給された水を流入させる水流入口を備えた湯水混合室と、
    上記湯流入口及び上記水流入口から上記湯水混合室内へ夫々流入する湯及び水の量を調節する主弁体と、
    上記湯流入口及び上記水流入口の上流側の流路に夫々設けられ、流路内が負圧になったとき、外気を流路内に吸入する吸気弁と、
    上記湯水混合室内で混合された湯水を吐出させる吐水部と、
    この吐水部からの吐水が停止されているとき、上記湯水混合室内の湯水を排水可能な排水部と、
    上記吐水部からの吐水及び止水を切り換える吐止水切換機構と、を有し、
    上記吐止水切換機構は、止水状態に切り換えられたとき、上記湯流入口及び上記水流入口を閉鎖させると共に、上記湯水混合室と、上記排水部及び上記吐水部とを連通させることを特徴とする湯水混合吐水装置。
  2. 供給された湯及び水を混合し、適温に調整した湯水を吐出させる湯水混合吐水装置であって、
    供給された湯を流入させる湯流入口及び供給された水を流入させる水流入口を備えた湯水混合室と、
    上記湯流入口及び上記水流入口から上記湯水混合室内へ夫々流入する湯及び水の量を調節する主弁体と、
    上記湯流入口及び上記水流入口の上流側の流路に夫々設けられ、流路内が負圧になったとき、外気を流路内に吸入する吸気弁と、
    上記湯水混合室内で混合された湯水を吐出させる第1吐水部と、
    上記湯水混合室内で混合された湯水を吐出させる第2吐水部と、
    上記第1吐水部からの吐水、上記第2吐水部からの吐水及び止水を切り換える吐止水切換機構と、を有し、
    上記吐止水切換機構は、止水状態に切り換えられたとき、上記湯流入口及び上記水流入口を閉鎖させると共に、上記湯水混合室と、上記第1吐水部及び上記第2吐水部とを連通させることを特徴とする湯水混合吐水装置。
  3. 上記第1吐水部はカランにより構成され、上記第2吐水部はシャワーヘッドにより構成されている請求項2記載の湯水混合吐水装置。
  4. 上記吐止水切換機構は、上記湯水混合室の下流側に設けられた切換バルブを備え、この切換バルブは、上記湯水混合室と上記第1吐水部を連通させる第1弁口及び上記湯水混合室と上記第2吐水部を連通させる第2弁口を備え、上記第1吐水部からの吐水時においては上記第1弁口のみが開弁され、上記第2吐水部からの吐水時においては上記第2弁口のみが開弁され、止水状態に切り換えられたときは、上記第1弁口及び上記第2弁口の両方が開弁される請求項2又は3記載の湯水混合吐水装置。
  5. 上記吐止水切換機構は、更に、入口バルブ駆動機構を備え、この入口バルブ駆動機構は、上記切換バルブと連動して、上記切換バルブが止水状態に切り換えられたとき、上記湯流入口及び上記水流入口を閉鎖させる請求項4記載の湯水混合吐水装置。
  6. 上記湯水混合室は、上記湯流入口の一部を形成する湯側シート部、及び上記水流入口の一部を形成する水側シート部を備え、上記主弁体は、上記湯側シート部に当接する位置と上記水側シート部に当接する位置の間で摺動されることにより、上記湯流入口及び上記水流入口から上記湯水混合室内へ夫々流入する湯及び水の量を調節するように構成され、上記吐止水切換機構は、止水状態に切り換えられたとき、上記湯側シート部又は上記水側シート部を摺動させることにより、上記主弁体を上記湯側シート部及び上記水側シート部の両方に同時に当接させて上記湯流入口及び上記水流入口を閉鎖させる請求項1又は2に記載の湯水混合吐水装置。
  7. 更に、上記湯流入口に湯を供給する湯供給脚と、上記水流入口に水を供給する水供給脚と、を有し、上記湯供給脚及び上記水供給脚には、内部に形成された流路を閉鎖する止水栓が夫々設けられ、上記吸気弁は、上記止水栓に夫々設けられている請求項1乃至6の何れか1項に記載の湯水混合吐水装置。
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