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JP6550702B2 - 止水栓及び水栓装置 - Google Patents

止水栓及び水栓装置 Download PDF

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Description

本発明は止水栓及び止水栓を備えた水栓装置に関する。
水栓装置が寒冷地に設置された場合、冬季の夜間など、水栓本体内や水道管内の水が凍結してしまうことがある。水栓本体内や水道管内の水が凍結すると、膨張による過剰な力が加わることによって破損してしまったり、明朝、氷が溶けるまで吐水が不可能になってしまったりするなどの問題が発生してしまう。
これを防止するために、凍結が予想される時期には水栓本体内や水道管内の水抜きを行う必要がある。寒冷地においては、建物配管に水抜栓が設けられており、この栓を操作することで建物配管に接続された水周り機器から水を抜くことができるように構成されている。しかしながら、水栓装置が止水状態にある場合、外部から空気を取り込むことができず、止水弁よりも上流側の配管の水抜きを十分に行うことができない。これを防止する為に、水抜きを行う際には全ての水栓装置を通水状態に操作するか、別途設けた水抜きコックを操作して、水栓装置の内部を大気開放し、水抜きを行う必要があった。湯水混合水栓装置の場合などは、複数個所の水抜きコックの開操作が必要になるため、水抜き作業のわずらわしさが問題になっている。
上記の問題を解決する為に、水道管に接続される接続部と、吐水、止水を切り換える栓機能部と、接続部と栓機能部の間に設けられた吸気弁と、を有する水栓装置が提案されている(特許文献1)。この発明によれば、水道管の途中に設けた水抜栓を水抜き側に操作することにより、流路に滞留している水が排出される。即ち、自動的に吸気弁から流路内に大気が吸入されることにより、水抜栓の下流側から水道用蛇口の栓機能部の上流側までの流路内に発生した負圧が破壊され、滞留している水が排出される。つまり、配管内の負圧で作動する吸気弁を使用することで、水抜栓の操作を行うだけで水抜きを行うことができ、水抜き操作工程が低減し、水抜き作業が簡素化される。
登録実用新案第3023926号
しかし、特許文献1に記載されているように吸気弁をそのまま取り付けた場合、接続継手分が製品の前出を長くしたり、製品の意匠性が低下したりする。また、偏芯脚に一体で設計したとしても、専用部品の設計で部品点数の増加などがあり製品コストが大きく上がってしまう。また、寒冷地にしようする為だけに全体を変更する必要がある、などの様々な問題があった。
従って、本発明は、従来の水栓装置から全体の設計を大きく変更することなく、水抜き機能を有する水栓装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、実施形態の一態様に係る吸気弁付き止水栓は、通水路を止水状態又は通水状態に切り替え、外気を前記通水路内に吸入する吸気弁付き止水栓であって、水栓装置の上流側に形成される通水路内に螺合されるねじ部と、一端部が前記ねじ部の一部と一体的に形成されて他端部が長手方向軸線の軸線回りの回転操作可能な操作部となる回転軸部と、この回転軸部から半径方向外側に突出し前記ねじ部及び前記回転軸部の回転に応じて前記通水路の流入口に対して軸方向に相対的に移動して前記流入口を開閉する止水弁体部と、を備えた止水栓部材と、前記止水弁体部に対して移動可能に取り付けられ、前記止水弁体部より上流側の前記通水路内に外気を吸入可能な吸気弁と、を有し、前記吸気弁を外部から強制的に開弁させる、手動開弁手段を有し、前記手動開弁手段は、指で操作可能な押圧部を備え、前記押圧部は、前記吸気弁の先端に設けられ、押圧されると、前記吸気弁を開弁させることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、止水栓に吸気弁を設けることにより、従来の水栓装置から全体の設計を大きく変更することなく、水抜き機能を有する水栓装置を構成することができる。また、既に設置されている水栓装置の止水栓と交換することによって、水抜き機能を有する湯水水栓装置を構成することができる。
また、このように構成された本発明によれば、吸気弁を強制的に開弁させる手動開弁手段を有するため、吸気弁が固着するなどして、吸気弁が動作しにくい場合であっても、手動開弁手段を操作することによって、確実に吸気を行い、水抜きすることができる。
また、本発明において好ましくは、前記吸気弁は、前記通水路内の水圧により閉弁側に移動され、前記通水路内が負圧になると開弁側に移動される。
このように構成された本発明によれば、吸気弁は、通水路内の水圧により閉弁側に移動され、通水路内が負圧になると開弁側に移動される、すなわち吸気弁は、水圧に応じて移動するため、吸気弁を開弁するために特別な操作を行う必要がない。よって、特別な水抜きの操作を行う必要がなく、極めて容易に水抜きを行うことができる。
また、本発明において好ましくは、前記吸気弁を開弁側に付勢する吸気ばねを有する。
このように構成された本発明によれば、吸気弁を開弁側に付勢する吸気ばねを有するため、建物配管の水抜き操作が行われて吸気弁にかかる水圧が低下すると、確実に通水路内に外気を吸入することができる。
また、実施形態の一態様に係る水栓装置は、上述した吸気弁付き止水栓を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、従来の水栓装置から全体の設計を大きく変更することなく、水抜き機能を有するようにした水栓装置を提供することができる。
本発明の吸気弁付き止水栓によれば、従来の水栓装置から全体の設計を大きく変更することなく、水抜き機能を有することができる。
本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置全体を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の湯水混合水栓装置において、水栓本体の背面側に設けられた水供給脚の断面図である。 図2の水供給脚において、吸気弁が開弁された状態を拡大して示す断面図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置の断面図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置に内蔵された湯水混合温調装置及び切換バルブの斜視図である。 本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置に内蔵された湯水混合温調装置及び切換バルブの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の湯水混合水栓装置において、吐止水切換ハンドルの回動角度を横軸に、切換バルブ及び湯水混合温調装置の通水路面積を縦軸に示したグラフである。 本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置の水抜き操作を説明するためのブロック図である。 本発明の第2実施形態による湯水混合水栓装置に備えられている湯供給脚を拡大して示す断面図である。 図9の湯供給脚において、手動で開弁された状態を示す断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1乃至図8を参照して、本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置全体を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置1は、水栓本体2と、この水栓本体2に給湯器(図示せず)からの湯を供給する湯供給脚4と、水栓本体2に水道水を供給する水供給脚6と、を有する。さらに、湯水混合水栓装置1は、水栓本体2左端部に取り付けられた湯温調節用ダイヤル8と、右端部に取り付けられた吐止水切換ハンドル10と、を有する。また、湯水混合水栓装置1は、温度調節された湯水を吐出させる第1吐水部であるカラン12及び第2吐水部であるシャワーヘッド14を有する。さらに、水栓本体2には、開閉弁である切換バルブ16が内蔵されている。本実施形態の湯水混合水栓装置1は、湯供給脚4及び水供給脚6から夫々供給された湯及び水を、湯温調節用ダイヤル8によって設定された温度になるように混合し、吐止水切換ハンドル10を操作して、カラン12又はシャワーヘッド14から吐出させるように構成されている。
さらに、湯供給脚4には、湯供給脚4内の流路が負圧になったとき、外気を湯供給脚4内に吸入する吸気弁付きの止水栓104が設けられている。同様に、水供給脚6にも、水供給脚6内の流路が負圧になったとき、外気を水供給脚6内に吸入する吸気弁付きの止水栓104が設けられている。また、水栓本体2下部には、カラン12及びシャワーヘッド14からの吐水が停止されているとき、水栓本体2内の湯水を外部に排水可能な排水部18が設けられている。
湯供給脚4は、壁面に設けられた給湯管(図示せず)と水栓本体2とを連結し、水栓本体2に湯を供給するように構成されている。
水供給脚6は、壁面に設けられた水道管(図示せず)と水栓本体2とを連結し、水栓本体2に水を供給するように構成されている。
水栓本体2には、湯供給脚4及び水供給脚6を介して導入された湯及び水を、適宜混合して所望の温度に調節する湯水混合温調装置20(図5)が内蔵されている。また、水栓本体2に取り付けられた吐止水切換ハンドル10は、これを回転操作することによって、水栓本体2に内蔵された切換バルブ16を切換え、止水状態、カラン12からの吐水状態、シャワーヘッド14からの吐水状態が切換えられるようになっている。吐止水切換ハンドル10をカラン側に回転させると、湯水混合温調装置20(図5)によって適温に混合された湯水がカラン12から吐水され、吐止水切換ハンドル10をシャワーの側に回転させると、適温に混合された湯水が、シャワーヘッド14から吐水される。
また、湯温調節用ダイヤル8は、これを廻すことによって水栓本体2に内蔵された湯水混合温調装置20を操作し、湯水混合温調装置20によって調節される湯の温度を変化させることができるように構成されている。
次に、図2乃至図6を参照して、本実施形態の湯水混合水栓装置1の内部構成を説明する。
図2は、本実施形態の湯水混合水栓装置に備えられている水供給脚の断面図であり、内蔵されている吸気弁が閉弁された状態を示す。図3は、図2に示した水供給脚において、内蔵されている吸気弁が開弁された状態を示す。なお、本実施形態の湯水混合水栓装置に備えられている湯供給脚は、水供給脚と同一の構成であるため、説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態の湯水混合水栓装置1に備えられている湯供給脚4は、供給脚本体102と、この供給脚本体102に内蔵された止水栓104と、を有する。
供給脚本体102は、クランク状に湾曲した中空の管状部材である。供給脚本体102の下端部には、給水管(図示せず)に接続するための供給管接続部102aが壁面側に突出するように設けられている。供給脚本体102の上端部には、水栓本体(図2には図示せず)に接続するための本体接続部102bが、水栓本体側に突出するように設けられている。さらに、供給管接続部102aの反対側には、止水栓104を受け入れるための、供給管接続部102aと連通した弁体受入凹部102cが設けられている。
止水栓104は、給水圧(給湯圧)の調圧機能、止水栓機能及び吸気弁機能が一体的に組み込まれたユニットである。止水栓104は、止水栓部材106と、この止水栓部材106の周囲を取り囲むように配置された調圧弁体108と、止水栓部材106の内部に配置された吸気弁体110と、を有する。さらに、止水栓104は、止水栓部材106を供給脚本体102に固定するための弁体押さえ112と、調圧弁体108を開弁方向に付勢する調圧弁付勢ばね114と、吸気弁体110を開弁方向に付勢する吸気弁付勢ばね116と、を有する。
止水栓部材106は、概ね円柱状の部材であり、弁体受入凹部102cより上流側の供給管接続部102aの内周に沿って形成された雌ねじ部102dに螺合される雄ねじ部107を備えている。
また、止水栓部材106は、前後方向に延びる回転軸部109を備え、この回転軸部109の後端部は、雄ねじ部107の前面の一部から前方へ突出する柱部107aに一体的に形成されている。
一方、回転軸部109の前端部は、回転軸部109について止水栓104の長手方向の中心軸線Cの軸線回りに回転操作可能な操作部109bとなっている。この操作部109bには、切り欠き109cが形成され、この切り欠き109cにマイナスドライバー等の工具(図示せず)を嵌め込んで回すことにより、止水栓部材106の雄ねじ部107及び回転軸部109について中心軸線Cの軸線回りの回転操作を行うことができるようになっている。
さらに、止水栓部材106は、回転軸部109の後端部109aから半径方向外側に突出するように形成された止水弁体部111を備え、この止水弁体部111は、止水栓部材106の操作部109bによる回転操作が行われると、回転軸部109の軸回りの回転に応じて供給管接続部102aに対して軸方向に相対移動することにより、供給脚本体102の内部流路を開閉することができるようになっている。
また、止水栓部材106の止水弁体部111は、前後方向に所定間隔をおいて半径方向外側に突出するように形成された前側支持突起111a及び後側支持突起111bと、これらの前側支持突起111aと後側支持突起111bとの間に取り付けられて保持される円環状のシール部材であるパッキン118とを備えている。パッキン118は、ゴム材料又は樹脂材料、或いはこれらの複合材料によって形成され、図2に示すように、止水栓部材106の止水弁体部111の後側支持突起111bの後端部(回転軸部109の後端部109a)及びパッキン118が供給脚本体102に形成されたシート面102eに当接して密着しているときには、シート面102eが弁座となって供給脚本体102の内部流路供給脚本体102の内部流路が止水された状態となるようになっている。
一方、図3に示すように、止水栓部材106の止水弁体部111の後側支持突起111b及びパッキン118が供給脚本体102に形成されたシート面102eに当接していないときには、供給脚本体102の内部流路が通水された状態となるようになっている。
さらに、止水栓部材106の中間部には調圧弁付勢ばね114を係合させるための前側支持突起111aが設けられている。また、吸気弁体110を摺動可能に受け入れるための中心ボア109dが、止水弁部材106の中心軸線上に沿って、止水弁部材106の回転軸部109を貫通するように形成されている。
調圧弁体108は、薄肉の段付き筒状の部材であり、止水弁部材106を取り囲むように、止水弁部材106に対して摺動可能に配置されている。また、止水弁部材106と調圧弁体108の間には、調圧弁付勢ばね114が配置されている。調圧弁付勢ばね114は、止水弁部材106を取り囲むように配置されたコイルばねであり、その周囲を取り囲むように調圧弁体108が配置されている。
また、調圧弁体108は、止水弁部材106に取り付けられた環状パッキン118を取り囲んで当接するように配置されており、これにより、調圧弁体108の内側に湯(水)が流入しないようになっている。さらに、調圧弁付勢ばね114は、その一端が止水弁部材106の鍔部111aに当接し、他端が調圧弁体108の段部に当接するように配置されている。このため、調圧弁体108は、調圧弁付勢ばね114により、シート面102eから離れる方向に付勢されている。
弁体押さえ112は、環状のキャップ状部材であり、止水弁部材106を供給脚本体102の弁体受入凹部102cに固定するように構成されている。弁体押さえ112の先端部外周には雄ねじ部112aが形成され、この雄ねじ部112aが供給脚本体102に設けられた雌ねじ部に螺合されることにより、弁体押さえ112は供給脚本体102に固定される。一方、弁体押さえ112の中心軸線上には、段付き円形ボア112bが形成されており、この中に調圧弁体108が受け入れられている。調圧弁体108は、調圧弁付勢ばね114によって、弁体押さえ112に向けて付勢されており、この付勢力により、調圧弁体108の段部が段付き円形ボア112bの段部に押しつけられている。
吸気弁体110は段付き丸棒状の弁体であり、止水弁部材106の中心ボア109d内で軸線方向に摺動可能に配置されている。また、吸気弁体110の中間部には、傾斜したテーパー部が設けられており、このテーパー部には吸気弁体パッキン110aが取り付けられている。一方、吸気弁体110を受け入れている中心ボア109dにも傾斜した内壁面が形成されており、この傾斜した内壁面に吸気弁体パッキン110aが当接することにより、中心ボア109dが閉鎖され、閉弁される。
また、中心ボア109dの内部には吸気弁付勢ばね116が配置されており、この吸気弁付勢ばね116は吸気弁体110の先端部を付勢している。吸気弁付勢ばね116は、弱いばねであり、吸気弁体110の吸気弁体パッキン110aが、中心ボア109dの内壁面から離間するように、吸気弁体110を付勢している。すなわち、吸気弁体110を開弁側に付勢している。吸気弁付勢ばね116は弱いばねであるため、供給脚本体102の通水路内に通常の給水圧が作用している状態では、吸気弁体110に作用する圧力により、吸気弁体パッキン110aは中心ボア109dの内壁面に当接され、吸気弁体110は閉弁されている。
次に、本実施形態の湯水混合水栓装置に備えられている水供給脚6の作用を説明する。なお、上述したように、本実施形態においては湯供給脚(図示せず)も水供給脚6と同一の構成を有し、内部を水が流れる点を除き、水供給脚6と同様に作用する。
まず、吐止水切換ハンドルが操作され、吐水状態とされると、水供給脚6及び湯供給脚(図示せず)内に、湯及び水が夫々流れるようになる。供給管接続部102aから流入した湯は、供給脚本体102内を図2に矢印で示す経路に沿って流れ、本体接続部102bから流出する。水供給脚6、湯供給脚(図示せず)を夫々通過した湯及び水は、湯水混合室21に流入する。湯及び水が湯水混合室21に流入した後の湯水混合水栓装置の作用は、後ほど詳細に説明する。
また、供給管接続部102aからの供給圧力が高い場合には、水供給脚6に流入した湯は、調圧弁体108の外周面と段付き円形ボア112bの内壁面の間の隙間から水が侵入し、調圧弁体108の段部と段付き円形ボア112bの段部との間の環状の隙間120の圧力が高くなる。環状の隙間120の圧力が高くなることにより、調圧弁体108は、調圧弁付勢ばね114の付勢力に抗して、シート面102eの方向に移動される(環状の隙間120が広がる)。調圧弁体108がシート面102eに向けて移動されると、調圧弁体108の先端(シート面102eの側)とシート面102eとの間の隙間が狭くなり、この隙間を通る流れの流路抵抗が大きくなる。これにより、供給脚本体102から流出する湯の圧力が所定の値に調節される。なお、湯供給脚(図示せず)に備えられた調圧弁も、同様に作用する。
さらに、メンテナンス等の目的で、水栓本体2への湯及び水の供給を停止させる場合には、止水弁部材106により、止水を行う。即ち、止水弁部材106の切欠109cにドライバ等を差し込んで回転させることにより、雄ねじ部107を雌ねじ部102dにねじ込み、止水弁部材106をシート面102eに向けて移動させる。環状パッキン118がシート面102eに当接されるまで止水弁部材106が移動されると、止水弁が閉弁され、水供給脚6の流路が閉鎖される。なお、湯供給脚(図示せず)に備えられた止水弁も、同様に作用する。
次に、図4を参照して排水部18の構成を説明する。図4は、湯水混合水栓装置1の断面図である。
図4に示すように、排水部18は、排水弁本体18aと、この排水弁本体18a内に摺動可能に配置された排水弁体18bと、この排水弁体18bを付勢する排水弁体付勢ばね18cと、排水弁体18bが着座する排水弁口形成部材18dと、を有する。また、排水部18は、カラン12と並列に、カラン12に連通するように設けられている。
排水弁本体18aは概ね円筒状の部材であり、その先端側には排水弁口形成部材18dが配置されている。
排水弁体18bは、排水弁口形成部材18dの弁口に着座する弁部と、この弁部から背面側に延びる弁軸部と、を有し、弁軸部が排水弁本体18aによって軸方向に摺動可能に支持されている。
排水弁体付勢ばね18cは、排水弁体18bの弁軸部の周囲に配置され、排水弁体18bを弱い付勢力で開弁側(図4における上方)に付勢している。
このように構成されることにより、カラン12からの吐水が行われている状態においては、切換バルブ16からカラン12へ至る通水路内の圧力が上昇するため、排水弁体18bは排水弁体付勢ばね18cの付勢力に抗して押し下げられ、排水弁口形成部材18dの弁口が閉弁される。また、カラン12からの吐水が停止されている状態においては、通水路内の圧力が低下するため、排水弁体付勢ばね18cの付勢力により排水弁口形成部材18dの弁口は開弁され、排水可能な状態となる。
次に、図4乃至図6を参照して、水栓本体内に内蔵された湯水混合温調装置及び切換バルブの構造を説明する。
図5は湯水混合温調装置及び切換バルブの斜視図である。また、図6は湯水混合温調装置及び切換バルブの分解斜視図である。
まず、図4乃至図6を参照して、湯水混合温調装置20の構成を説明する。
図4に示すように、湯水混合温調装置20は、第1本体部材22と、この第1本体部材22に結合される第2本体部材24と、この第2本体部材24内に摺動可能に配置された摺動スリーブ25と、摺動スリーブ25を摺動させるカム部材27と、湯温調節用ダイヤル8に連結される送りねじ26と、この送りねじ26に螺合され、送りねじ26が回転されると第1本体部材22内で摺動する摺動部材28と、を有する。また、湯水混合温調装置20は、第1本体部材22の内部に移動可能に配置された主弁体30と、主弁体30を図4における右方向に付勢する付勢手段であるバイアスばね32と、バイアスばね32とは反対方向の図4における左方向に主弁体30を付勢する感温付勢手段である感温ばね34と、を有する。本実施形態においては、感温ばね34として、形状記憶合金製のコイルばねを使用している。
図4及び図6に示すように、第1本体部材22は、概ね円筒状の形態であり、図4において右側に位置する第2本体部材24と結合される。また、第1本体部材22には、湯を流入させるための湯流入口22a及び水を流入させるための水流入口22bが夫々円周方向に設けられている。また、湯流入口22aの図4における左側の端面は、主弁体30と当接する湯側シート部22cとして形成されている。従って、湯側シート部22cは湯流入口22aの一部を形成している。
第2本体部材24は、概ね円筒状の形態であり、その端部が第1本体部材22の端部に受け入れられることによって、第1本体部材22と結合されている。これら第1本体部材22及び第2本体部材24の内部の空間は、湯流入口22a及び水流入口22bから流入した湯及び水を混合する湯水混合室21として機能する。
摺動スリーブ25は、概ね円筒状の形態であり、第2本体部材24の内部に摺動可能に配置されている。また、摺動スリーブ25の先端部は、主弁体30と当接する水側シート部25aとして形成されている。このため、摺動スリーブ25を第2本体部材24に対して摺動させることにより、湯側シート部22cと水側シート部25aの間の距離を変化させることができる。さらに、摺動スリーブ25の第1本体部材22とは反対側の端部には、湯水混合室21内で混合された湯を流出させる吐出口25bが形成されている。なお、供給された水は、主弁体30の一端部と水側シート部25aの間を通って湯水混合室21内に流入するので、水側シート部25aは水流入口の一部を形成している。
カム部材27は、円環状の部材であり、第2本体部材24の内部に回転可能に配置されている。また、カム部材27の図4における右側の端部は、第2本体部材24の右側の端部から突出される。カム部材27の、摺動スリーブ25側の端面には、軸線方向の高さが変化するように構成されたカム27aが形成されている。一方、摺動スリーブ25の、カム部材27側の端面にもカム部25cが形成されており、このカム部25cがカム27aに対して摺動する。この構成により、カム部材27が回転されると、摺動スリーブ25が軸線方向に移動される。後述するように、止水状態においては、摺動スリーブ25は、湯側シート部22c及び水側シート部25aの両方が同時に主弁体30と当接する位置に摺動され、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖される。一方、吐水状態においては、湯側シート部22cと水側シート部25aの間の距離が止水状態よりも長くなるように、摺動スリーブ25が摺動される。
このように、本実施形態の湯水混合水栓装置1においては、摺動スリーブ25の摺動によって吐水、止水が切り換えられ、切換バルブ16によってカラン12からの吐水とシャワーヘッド14からの吐水が切り換えられる。従って、切換バルブ16及び摺動スリーブ25は、吐止水切換機構として機能する。また、摺動スリーブ25及びこれに対して摺動するカム部材27の作用によって、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖されるので、摺動スリーブ25及びカム部材27は入口バルブ駆動機構として機能する。
送りねじ26は、第1本体部材22の内部に回転可能に配置されている。送りねじ26の一方の端部には、湯温調節用ダイヤル8が取り付けられるスプライン部26aが形成され、他方の端部には、摺動部材28と螺合される送り雄ねじ部26bが形成されている。
摺動部材28は、概ね円筒形の形態であり、第1本体部材22の内部に摺動可能に配置されている。また、摺動部材28の外側には、軸線方向の溝28a(図6)が形成されており、この溝28aが、第1本体部材22の内部に形成された軸線方向に延びる突起(図示せず)を受け入れることによって、摺動部材28の第1本体部材22に対する回転が拘束されている。さらに、摺動部材28の内側には、送りねじ26の送り雄ねじ部26bと螺合される送り雌ねじ部28bが形成されている。これにより、送りねじ26を回転させると、摺動部材28は第1本体部材22の軸線方向に摺動される。
主弁体30は、図6に示すように、概ね円筒状の弁体である。円筒状の主弁体30の両端には、湯側シート部22c、水側シート部25aと夫々当接するように、パッキンが一体成形されている。
また、図4に示すように、Oリング42が、主弁体30の外周に配置されている。このOリング42は、主弁体30の外周面と第1本体部材22の内壁面との間に位置し、湯水混合室21内に流入した湯及び水が主弁体30の外側で混合されるのを防止している。
また、Oリング42の水側(図4における右側)には、脚付スペーサーリング46が配置されている。図6に示すように、脚付スペーサーリング46は、軸線方向に延びる6本の脚部46aを備えたリングである。脚付スペーサーリング46により、Oリング42の位置は、脚付スペーサーリング46と、第1本体部材22の内壁に形成された段部によって規制され、第1本体部材22内の所定の位置に位置決めされる。
さらに、図4及び図5に示すように、主弁体30の左側には、脚付環状部材38と、整流部材39と、バイアスばね32と、ばね押え金具36と、U字金具44が配置されている。脚付環状部材38は、その脚部が主弁体30に当接するように配置されている。整流部材39は一端が細く閉鎖された円筒状の部材であり、脚付環状部材38の環状部の中に受け入れられるように配置される。ばね押え金具36は、中央部が隆起したドーナツ板状の金具であり、U字金具44によって整流部材39と連結されている。バイアスばね32は、脚付環状部材38の環状部とばね押え金具36の間に挟まれ、予め圧縮された状態で第1本体部材22の内部に配置される。この構成により、バイアスばね32は、摺動部材28がばね押え金具36に当接すると、主弁体30を、図4における右方向に付勢する。
また、図4に示すように、主弁体30の右側には、混合羽根部材40と、感温ばね34が配置されている。混合羽根部材40は、概ね円板状の部材であり、摺動スリーブ25の内部で摺動可能に配置されている。また、混合羽根部材40の図4における左側の端部は主弁体30に当接するように配置され、この端部には、湯水混合室21に流入した湯及び水を混合させ、温度を均一にするための放射状の羽根40a(図6)が設けられている。
感温ばね34の図4における左側の端部は、混合羽根部材40に当接し、右側の端部は摺動スリーブ25の内壁面の端部に当接するように配置されている。この構成により、感温ばね34は、混合羽根部材40を介して、主弁体30を図4における左方向に付勢する。
一方、第1本体部材22の外側には、湯流入口22a及び水流入口22bを覆うように、円筒状のフィルター52、54が夫々配置されており、湯又は水に混入したゴミ等が、湯水混合温調装置20内に流入するのを防止している。
次に、図4乃至図6を参照して、切換バルブ16の構成を説明する。
切換バルブ16は、切換バルブ本体60と、この内側に配置されたパッキン押さえ部材62と、パッキン押さえ部材62の内部に回転可能に配置された回転シリンダ64と、回転シリンダ64を回転させるための切換軸部材66と、を有する。
切換バルブ本体60は概ね円筒状の部材であり、その側面には、湯水混合室21内で混合された湯水をカラン12側へ流出させる第1弁口であるカラン流出口60aと、シャワーヘッド側へ流出させる第2弁口であるシャワー流出口60bが設けられている。図6に示すように、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bは、切換バルブ本体60の軸線方向にずれた位置に形成されると共に、円周方向には中心角約90゜ずれた位置に形成されている。
パッキン押さえ部材62は、肉薄の円筒状の部材であり、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bに夫々整合する位置に開口部が設けられている。これらの開口部にはパッキン62a、62bが夫々嵌め込まれている。これにより、パッキン62a、62bは、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bの周囲を夫々取り囲むように保持されている。
回転シリンダ64は円筒状の部材であり、パッキン押さえ部材62の内側に回転可能に嵌め込まれている。回転シリンダ64の湯水混合温調装置20側(図4における左側)の端部には、切欠64cが設けられている。この切欠64cは、第2本体部材24の端部から突出しているカム部材27に設けられた突起27b(図6)を受け入れるように形成されている。この構成により、カム部材27と回転シリンダ64が係合され、回転シリンダ64の回転と共にカム部材27が回転される。
また、回転シリンダ64の側面には、2組の流出開口64a、64b(図6には64bのみ図示)が、回転シリンダ64の軸線方向にずれた位置に形成されている。さらに、各流出開口64a、64bは、円周方向にも所定角度ずれた位置に形成されている。パッキン押さえ部材62の内側で回転されることにより、回転シリンダ64は、カラン流出口60aと流出開口64aのみが連通する位置、シャワー流出口60bと流出開口64bのみが連通する位置、及びカラン流出口60a及びシャワー流出口60bが夫々流出開口64a、64bと連通する位置をとることができる。なお、本実施形態の切換バルブ16においては、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bの両方が、流出開口64a、64bと連通しない状態となることはない。即ち、本実施形態の切換バルブ16においては、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bの少なくとも一方が、常に流出開口64a、64bと連通した状態となっている。
切換軸部材66は、細長い軸部材であり、一端が回転シリンダ64の端部に取り付けられ、他端が吐止水切換ハンドル10(図4)に取り付けられている。これにより、吐止水切換ハンドル10が回動されると、切換軸部材66、回転シリンダ64、及びカム部材27が共に回動される。
次に、図4を参照して、本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置1における湯水混合温調装置20の作用を説明する。
まず、湯水混合水栓装置1の使用者は、湯温調節用ダイヤル8を所望の温度に設定する。ここで、湯温調節用ダイヤル8を最低温度に設定した場合には、摺動部材28は図4における左端に位置される。この状態では、図4に示すように、摺動部材28がばね押え金具36から離間するのでバイアスばね32による付勢力は作用せず、主弁体30の図4における左側の端部は、感温ばね34の付勢力により湯側シート部22cに当接される。即ち、湯水混合室21内には、水のみが流入できる状態となる。
次に、使用者が設定温度を上昇させるために、湯温調節用ダイヤル8を操作して送りねじ26を回転させると、摺動部材28は図4における右方向に移動され、摺動部材28はばね押え金具36と当接する。これにより、バイアスばね32による付勢力も主弁体30に作用するようになり、主弁体30は、バイアスばね32の付勢力と感温ばね34の付勢力が釣り合う位置に移動される。
主弁体30が移動されることにより、湯供給脚4から導入された湯は、フィルター52を介して湯導入口22aに流入し、水供給脚6から導入された水は、フィルター54を介して水導入口22bに流入する。湯導入口22aから流入した湯は主弁体30と湯側シート部22cの間を通って湯水混合室21内部に流入し、水導入口22bから流入した水は主弁体30と水側シート部25aの間を通って湯水混合室21内部に流入する。
湯水混合室21に流入した湯は、主弁体30の内側を通って、図4における右方向に流れる。また、湯水混合室21に流入した水は、主弁体30の中を流れる湯と混合され、主に感温ばね34の内部を通って吐出口25bから流出する。この際、混合羽根部材40の羽根40aにより、湯と水の混合が促進され、ほぼ均一な温度に混合されて感温ばね34の内部を流れる。吐出口25bから流出した湯は、切替バルブ16を通って、カラン12又はシャワーヘッド14から吐出される。
感温ばね34の内部を流れる湯の温度が設定温度よりも高い場合には、感温ばね34は伸びるように作用するので、感温ばね34による付勢力が増大する。これにより、感温ばね34による付勢力とバイアスばね32による付勢力が釣り合う位置が図4における左側に移動し、主弁体30は左方向に移動される。その結果、主弁体30の左端部と湯側シート部22cの間の距離は短くなり、主弁体30の右端部と水側シート部24bの間の距離は長くなるので、湯水混合室21に流入する水の割合が増大し、吐出される湯の温度が低下する。逆に、感温ばね34の内部を流れる湯の温度が設定温度よりも低い場合には、感温ばね34による付勢力は減少し、主弁体30は図4における右方向に移動されて、吐出される湯の温度が上昇する。これらの作用により、カラン12又はシャワーヘッド14から吐出される湯の温度が、設定温度に調節される。
次に、図7を参照して、切換バルブ16の作用を説明する。
図7は、吐止水切換ハンドルの回動角度を横軸に、切換バルブ及び湯水混合温調装置の通水路面積(弁開度)を縦軸に示したグラフである。なお、図7において、切換バルブ16の通水路面積は破線及び一点鎖線で示され、切換バルブ16の通水路面積は、カラン流出口60aの通水路面積(一点鎖線)及びシャワー流出口60bの通水路面積(破線)からなる。また、図7において、湯水混合温調装置20の通水路面積は実線で示され、湯水混合温調装置20の通水路面積とは、湯流入口22aと水流入口22bの通水路面積の合計を意味している。ここで、湯側シート部22cから水側シート部25a(図4)までの距離が、主弁体30(図4)の軸線方向長さと等しい場合には、湯流入口22a及び水流入口22bは閉鎖され、湯水混合温調装置20の通水路面積はゼロとなる。摺動スリーブ25が図4における右側に移動され、湯側シート部22cから水側シート部25aまでの距離が主弁体30の軸線方向長さよりも長くなるほど、湯水混合温調装置20の通水路面積は増大する。
図7に示すように、吐止水切換ハンドル10の角度が0゜(中央位置)にある状態においては、摺動スリーブ25のカム部25cとカム部材27のカム27a(図6)の凸部同士が当接し、摺動スリーブ25は図4における最も左側へ移動されている。この状態では、主弁体30の両端が、湯側シート部22c及び水側シート部25aと夫々当接しているため、湯流入口22a及び水流入口22bは閉鎖された状態となる。この角度0゜の状態を中心として、吐止水切換ハンドル10の回転角度約±5゜の範囲に亘って、摺動スリーブ25はほぼ同一の位置に維持され、主弁体30と湯側シート部22c及び水側シート部25aは当接された状態に維持される。なお、この角度範囲における摺動スリーブ25の僅かな移動は、主弁体30の両端部に形成されたパッキンの弾性変形により吸収され、主弁体30と湯側シート部22c及び水側シート部25aは当接された状態に維持される。
これにより、湯流入口22a及び水流入口22bは閉鎖された状態に維持される。
一方、図7に示すように、切換バルブ16におけるカラン流出口60a及びシャワー流出口60bは、吐止水切換ハンドル10の回転角度0゜を中心とする角度約±5゜の範囲に亘って、両方とも開いた状態に維持される。しかしながら、上述したように、この角度範囲においては、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖された状態にあるため、カラン12、シャワーヘッド14からの吐水は行われず、止水状態となる。
さらに、吐止水切換ハンドル10を約+5゜以上シャワー側へ回動させると、カラン流出口60aが回転シリンダ64により閉鎖される(図7の一点鎖線)一方、シャワー流出口60bの通水路面積は増大する(図7の破線)。この吐止水切換ハンドル10の回動に連動して、湯水混合温調装置20のカム部材27が回動される。これにより、カム27aの凸部が、摺動スリーブ25のカム部25cの凹部付近と当接するようになり(図6)、摺動スリーブ25は、図4における右方向に移動される。摺動スリーブ25が移動されることにより、湯水混合温調装置20の通水路面積が確保される。これにより、湯流入口22a及び水流入口22bから流入した湯及び水が湯水混合室21内で混合されて、切換バルブ16に流入し、シャワー流出口60bを通ってシャワーヘッド14から吐出される。
また、吐止水切換ハンドル10を約−5゜以上カラン側へ回動させると、シャワー流出口60bが回転シリンダ64により閉鎖される(図7の破線)一方、カラン流出口60aの通水路面積は増大する(図7の一点鎖線)。この吐止水切換ハンドル10の回動に連動して、カム27aの凸部が、摺動スリーブ25のカム部25cの凹部付近と当接するようになり、摺動スリーブ25は、図4における右方向に移動される。これにより、湯水混合室21内で混合された湯及び水が、切換バルブ16に流入し、カラン流出口60aを通ってカラン12から吐出される。
次いで、吐止水切換ハンドル10が中央位置付近(回転角度約±5゜の範囲)に戻されると、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖されて止水状態となる一方、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bは開いた状態になる。この状態においては、シャワーヘッド14の散水孔、及びカラン12の吐水口は、切換バルブ16(及びこれに連通した湯水混合室21)を介して連通した状態となる。さらに、図4に示すように、カラン12と排水部18は常に連通された状態にあるため、排水部18も、シャワーヘッド14の散水孔、及び湯水混合室21と連通した状態となる。また、止水状態においては、切換バルブ16から排水部18に至る通水路内の圧力が低下しているため、排水部18の排水弁体18bは開弁位置に移動されている。
このような止水状態において、湯水混合室21内に残留していた湯水は、カラン流出口60aを介して、カラン12及び/又は排水部18から排出される。これと同時に、湯水混合室21内には、シャワーヘッド14の散水孔、シャワー流出口60bを介して外気が吸入される。
次に、図8を参照して、本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置における水抜き操作を説明する。
図8は、本実施形態による湯水混合水栓装置1の水抜き操作を説明するためのブロック図である。
まず、水抜きをする際には、湯水混合水栓装置1を止水状態とし、湯供給脚4、水供給脚6の上流側に夫々設けられた水抜栓(図示せず)を水抜き側に操作する。これにより、湯流入口22a及び水流入口22bよりも上流側の配管内が負圧になる。上流側の配管内が負圧になると、吸気弁体110に作用していた圧力が低下して、吸気弁付勢ばね116の付勢力により、吸気弁体110は図2(a)に示す状態から、図3に示す状態に移動される。これにより、吸気弁体パッキン110aが中心ボア109dの内壁面から離間して吸気弁が開弁される。また、湯供給脚(図示せず)に設けられている吸気弁も、同様に開弁される。吸気弁が開弁されることにより、図3に矢印で示す経路を通って、外気が配管内に流入し、湯流入口22a及び水流入口22bよりも上流側に滞留している湯及び水が排出される。従って、本実施形態の湯水混合水栓装置によれば、単に水抜栓(図示せず)を水抜き側に操作するだけで全ての水抜き操作が完了する。
本実施形態の第1実施形態の吸気弁付き止水栓104によれば、止水栓104に吸気弁体110を設けることにより、吸気弁体110を湯供給脚、水供給脚にコンパクトに設けることができる。また、本実施形態によれば、止水栓104に吸気弁体110を設けることにより、水抜き機能がない湯水混合水栓装置と同一の概観を保持したまま、水抜き機能を有する湯水混合水栓装置を構成することができる。すなわち、従来の水栓装置から全体の設計を大きく変更することなく、水抜き機能を有する水栓装置を構成することができる。また、本実施形態によれば、吸気弁体110が、止水栓104及び調圧弁108と一体化されているので、汎用の湯供給脚(水供給脚)の止水栓を、吸気弁を含めてユニット化された止水栓に交換するだけで、水抜き機能を有する湯水混合水栓装置を構成することができる。
また、本発明の吸気弁付き止水栓104によれば、吸気弁体110は、通水路内の水圧により閉弁側に移動され、通水路内が負圧になると開弁側に移動される。そのため、止水状態において、湯水混合水栓装置1の水抜きをする際には、単に、湯流入口22a及び水流入口22bの上流側の流路に設けられた水抜栓(図示せず)を水抜き側に操作するだけで、吸気弁体110から流路に外気が導入され、湯流入口22a及び水流入口22bの上流側の水抜きが完了する。一方、各流入口の下流側については、止水状態において、湯流入口22a及び水流入口22bが閉鎖されていると共に、湯水混合室21と排水部18及び吐水部であるカラン12及びシャワーヘッド14が連通されているので、湯水混合室21内に残留した湯水は、排水部18又はカラン12から排出されている。この結果、湯水混合水栓装置1に対しては、特別な水抜きの操作を行う必要がなく、極めて容易に水抜きを行うことができる。
また、本発明の吸気弁付き止水栓104によれば、吸気弁体110を開弁側に付勢する吸気ばね116を有するため、建物配管の水抜き操作が行われて吸気弁体110にかかる水圧が低下すると、確実に通水路内に外気を吸入することができる。
また、本発明の吸気弁付き止水栓104によれば、吸気弁体110を強制的に開弁させる手動開弁手段を有するため、吸気弁が固着するなどして、吸気弁が動作しにくい場合であっても、手動開弁手段を操作することによって、確実に吸気を行い、水抜きすることができる。
また、本発明の湯水混合水栓装置1によれば、吸気弁付き止水栓104を備えることで、従来の湯水混合水栓装置から全体の設計を大きく変更することなく、水抜き機能を有するようにした湯水混合水栓装置を提供することができる。
また、本実施形態の湯水混合水栓装置1においては、吐止水切換機構の一部として、湯水混合室21の下流側に設けられた切換バルブ16を備え、この切換バルブ16は、湯水混合室21とカラン12を連通させるカラン流出口60a及び湯水混合室21とシャワーヘッド14を連通させるシャワー流出口60bを備え、カラン12からの吐水時においてはカラン流出口60aのみが開弁され、シャワーヘッド14からの吐水時においてはシャワー流出口60bのみが開弁され、止水状態に切り換えられたときは、カラン流出口60a及びシャワー流出口60bの両方が開弁される。このため、簡単な構成で、止水状態において湯水混合室と第1吐水部であるカラン12及び第2吐水部であるシャワーヘッド14を連通させることができる。
さらに、本実施形態の湯水混合水栓装置1においては、吐止水切換機構の一部として、入口バルブ駆動機構であるカム部材27及び摺動スリーブ25を備えている。このカム部材27は、切換バルブ16と連動して、切換バルブ16が止水状態に切り換えられたとき摺動スリーブ25を摺動させて、湯流入口22a及び水流入口22bを閉鎖させる。このため、切換バルブ16に対する単一の操作で、湯流入口22a及び水流入口22bの閉鎖と、カラン12又はシャワーヘッド14からの吐水の切り換えとを同時に行うことができる。
また、本実施形態の湯水混合水栓装置1においては、湯水混合室21は、湯流入口22aの一部を形成する湯側シート部22c、及び水流入口22bの一部を形成する水側シート部25aを備えている。また、主弁体30は、湯側シート部22cに当接する位置と水側シート部25aに当接する位置の間で摺動されることにより、湯流入口22a及び水流入口22bから湯水混合室21内へ夫々流入する湯及び水の量を調節するように構成されている。吐止水切換機構の一部であるカム部材27及び摺動スリーブ25は、止水状態に切り換えられたとき、水側シート部25aを摺動させることにより、主弁体30を湯側シート部22c及び水側シート部25aの両方に同時に当接させて湯流入口22a及び水流入口22bを閉鎖させる。このため、湯流入口22a及び水流入口22bを閉鎖させるための特別な弁体を設けることなく、各流入口を閉鎖させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図9〜図10を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一の部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すのは本実施形態における湯供給脚4を拡大して示す断面図である。本実施形態においては、吸気弁体110の先端部分に、指で操作可能な押圧部122を備えてなる。この押圧部122は、吸気弁体110が止水位置にある状態で、止水栓端面112cよりも、距離Aだけ突出するように設けられている。
図10は押圧部122を指などで外部から押圧した状態を示す断面図である。押圧部122が押圧されることによって、吸気弁体110も図面下方側へ移動する。これにより、吸気弁体パッキン110aが中心ボア109dの内壁面から離間して吸気弁が開弁された状態となる。これにより、負圧が発生した場合と同様に、吸気弁が開弁されることにより、図10に矢印で示す経路を通って、外気が配管内に流入し、湯流入口22aよりも上流側に滞留している湯が排出される。水供給脚6に設けた場合も同様である。
このように構成することによって、吸気弁体110が固着するなどして、吸気弁体110が動作しにくい場合であっても、押圧部122を操作することによって、確実に吸気を行い、水抜きすることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、第1吐水部としてカラン12を備え、第2吐水部としてシャワーヘッド14を備え、さらに排水部18を備えていたが、変形例として、排水部18を省略することができる。この場合には、湯水混合水栓装置1が止水状態にされたとき、湯水混合室21内の湯水は一方の吐水部から排出されると共に、他方の吐水部から外気が吸入されて、湯水混合室21内が水抜きされる。このように構成された本変形例によれば、カラン及びシャワーヘッドを備えた、最も一般的な構成の湯水混合水栓装置に大幅な変更を加えることなく本発明を適用することができる。
なお、上述した実施形態においては何れも、止水栓には調圧弁が備えられていたが、調圧弁を備えずに構成することもできる。また、上述した実施形態においては、吸気弁体110は吸気弁付勢ばね116により開弁側に付勢されていたが、吸気弁付勢ばねは、吸気弁体を閉弁側に付勢するように設けることもできる。この場合には、配管内に発生した負圧により、吸気弁体が開弁側に移動され、外気が配管内に導入される。或いは、吸気弁体を付勢する部材を省略することもできる。この場合には、配管内に作用する給水圧力により吸気弁体は閉弁側に移動され、配管内が負圧になると、吸気弁体は開弁側に移動される。
また、上述した実施形態においては、第1吐水部としてカラン12を備え、第2吐水部としてシャワーヘッド14を備え、さらに排水部18を備えていたが、変形例として、第1吐水部又は第2吐水部の何れか一方を省略することができる。この場合には、湯水混合水栓装置1が止水状態にされたとき、湯水混合室21内の湯水は排水部18から排出されると共に、単一の吐水部から外気が吸入されて、湯水混合室21内が水抜きされる。また、このように構成された本変形例によれば、湯水混合室21内の残水が排水部18から排出されるので、排水部18を使用者の目につきにくい位置に設けることにより、湯水混合水栓装置1の品位を損なうことなく水抜きをすることができる。
また、上述した実施形態においては何れも、湯水混合水栓装置に止水栓104が備えられていたが、いわゆる単水栓装置や、シングルレバー水栓に止水栓104を備える構成とすることもできる。
1 本発明の第1実施形態による湯水混合水栓装置
2 水栓本体
4 湯供給脚
6 水供給脚
8 湯温調節用ダイヤル
10 吐止水切換ハンドル
12 カラン(第1吐水部)
14 シャワーヘッド(第2吐水部)
16 切換バルブ
18 排水部
18a 排水弁本体
18b 排水弁体
18c 排水弁体付勢ばね
18d 排水弁口形成部材
20 湯水混合温調装置
21 湯水混合室
22 第1本体部材
22a 湯流入口
22b 水流入口
22c 湯側シート部
24 第2本体部材
25 摺動スリーブ
25a 水側シート部
25b 吐出口
25c カム部
26 送りねじ
26a スプライン部
26b 雄ねじ部
27 カム部材
27a カム
27b 突起
28 摺動部材
28a 溝
28b 送り雌ねじ部
30 主弁体
32 バイアスばね(付勢手段)
34 感温ばね(感温付勢手段)
36 ばね押え金具
38 脚付環状部材
39 整流部材
40 混合羽根部材
40a 羽根
42 Oリング(弾性シール部材)
44 U字金具
46 脚付スペーサーリング
52 フィルター
54 フィルター
60 切換バルブ本体
60a カラン流出口(第1弁口)
60b シャワー流出口(第2弁口)
62 パッキン押さえ部材
62a、62b パッキン
64 回転シリンダ
64a、64b 流出開口
64c 切欠
66 切換軸部材
102 供給脚本体
102a 供給管接続部
102b 本体接続部
102c 弁体受入凹部
102d 雌ねじ部
102e シート面
104 止水栓(吸気弁付き止水栓)
106 止水弁部材
107 雄ねじ部
107a 柱部
109 回転軸部
109a 後端部
109b 操作部
109c 切欠
109d 中心ボア
108 調圧弁体
110 吸気弁体
110a 吸気弁体パッキン
111 止水弁体部
111a 前側支持突起
111b 後側支持突起
112 弁体押さえ
112a 雄ねじ部
112b 段付き円形ボア
112c 止水栓端面
114 調圧弁付勢ばね
116 吸気弁付勢ばね
118 環状パッキン
120 環状の隙間
122 押圧部

Claims (4)

  1. 通水路を止水状態又は通水状態に切り替え、外気を前記通水路内に吸入する吸気弁付き止水栓であって、
    水栓装置の上流側に形成される通水路内に螺合されるねじ部と、一端部が前記ねじ部の一部と一体的に形成されて他端部が長手方向軸線の軸線回りの回転操作可能な操作部となる回転軸部と、この回転軸部から半径方向外側に突出し前記ねじ部及び前記回転軸部の回転に応じて前記通水路の流入口に対して軸方向に相対的に移動して前記流入口を開閉する止水弁体部と、を備えた止水栓部材と、
    前記止水弁体部に対して移動可能に取り付けられ、前記止水弁体部より上流側の前記通水路内に外気を吸入可能な吸気弁と、
    を有し、
    前記吸気弁を外部から強制的に開弁させる、手動開弁手段を有し、
    前記手動開弁手段は、指で操作可能な押圧部を備え、
    前記押圧部は、前記吸気弁の先端に設けられ、押圧されると、前記吸気弁を開弁させることを特徴とする吸気弁付き止水栓。
  2. 前記吸気弁は、前記通水路内の水圧により閉弁側に移動され、前記通水路内が負圧になると開弁側に移動されることを特徴とする請求項1に記載の吸気弁付き止水栓。
  3. 前記吸気弁を開弁側に付勢する吸気ばねを有することを特徴とする請求項2に記載の吸気弁付き止水栓。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の吸気弁付き止水栓を備えたことを特徴とする水栓装置。
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