JP6171312B2 - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
[1]
紫外線硬化型インクを被記録媒体に向けて吐出し付着させるヘッドと、
インク容器から前記ヘッドに前記紫外線硬化型インクを供給するインク経路と、
28℃における粘度が8mPa・s以上である前記紫外線硬化型インクを加温して、吐出される該インクの温度を28〜40℃とし、かつ、該温度における該インクの粘度を15mPa・s以下とする加温機構と、
前記紫外線硬化型インクを脱気し、脱気した該インクを前記ヘッドに供給する脱気機構と、
前記被記録媒体に付着した前記紫外線硬化型インクに紫外線を照射して、該インクを硬化させる光源と、
を備える、インクジェット記録装置。
[2]
前記脱気機構が前記インク経路に設けられる、[1]に記載のインクジェット記録装置。
[3]
前記インク経路の少なくとも一部が、前記紫外線硬化型インクを循環させるインク循環路である、[1]又は[2]に記載のインクジェット記録装置。
[4]
前記インク循環路から前記ヘッドに供給される単位時間当たりの前記紫外線硬化型インクのインク流入量が、前記ヘッドから前記紫外線硬化型インクを吐出する単位時間当たりの最大インク吐出量の2倍以上である、[3]に記載のインクジェット記録装置。
[5]
前記ヘッドに供給される前記紫外線硬化型インクの溶存酸素量が、20ppm以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
[6]
前記加温機構及び前記脱気機構は前記インク循環路に設けられ、
前記脱気機構は、インクが循環する方向であって、前記加温機構の下流側であり、かつ、前記ヘッドの上流側に設けられる、[3]〜[5]のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
[7]
前記紫外線硬化型インクがチオキサントン系光重合開始剤を含む、[1]〜[6]のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
[8]
前記ヘッドにおいて、前記紫外線硬化型インクと接触する部分の少なくとも一部にエポキシ樹脂が用いられる、[1]〜[7]のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
[9]
前記光源は発光ダイオードであり、かつ、前記発光ダイオードは800mW/cm2以上の照射ピーク強度を有する紫外線を照射するものである、[1]〜[8]のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
[10]
[1]〜[9]のいずれかに記載のインクジェット記録装置を用いて記録を行う、インクジェット記録方法。
本発明の一実施形態は、インクジェット記録装置、即ちインクジェットプリンターに係る。当該インクジェット記録装置(以下、単に「記録装置」ともいう。)は、所定の物性を有する紫外線硬化型インク(以下、単に「インク」ともいう。)を用いるものであり、ヘッド、当該ヘッドにインクを供給するインク経路、加温機構、脱気機構、及び光源を少なくとも備える。
プリンター1は、被記録媒体上に画像を形成する記録装置であり、外部装置であるコンピューター130と通信可能に接続されている。
なお、インク供給ユニット(インク供給装置)10についてはより詳細に後述する。
なお、ヘッド(インクジェットヘッド)についてはより詳細に後述する。また、ここでは便宜上「紙」という文言を用いたが、本実施形態における被記録媒体としては、後述の被記録媒体を用いることができる。
インクジェット記録装置(プリンター1)が有するヘッドユニット30は、上述のように、紫外線硬化型インクを被記録媒体に向けて吐出して記録を行うヘッド(インクジェットヘッド)を備える。
本実施形態のインクジェット記録装置のうちインク供給ユニット10は、インク供給量を調節する装置(インク供給装置)を備える。当該インク供給装置は、例えば、インクタンクやインクカートリッジ等のインク容器とヘッドとの間に備えられる。そして、当該インク供給装置が備えるインク経路は、ヘッドにインクを供給するものである。より詳しく言えば、当該インク経路は、インク容器及びヘッドを接続し、インク容器からヘッドにインクを供給するものである。
なお、本明細書における溶存酸素量は、従来公知の方法により測定することができるが、便宜上、後述の実施例において実施した測定方法により得られた値を採用するものとする。
まず、インク供給装置10の動作により、インクの初期充填が行われる。インクを収容するインクカートリッジ50がホルダー52に装着されると、バルブ53が「開」にされ、供給ポンプ54によりインクが、インクの異物をろ過するフィルター55を介して、サブタンク70に供給される。サブタンク70のインク液量が所定の第1の液量以上になったことが液量センサー71によって検出されたら、供給ポンプ54を停止し、バルブ53を「閉」にする。加圧ポンプ56によりサブタンク70を加圧し、サブタンク70からインク循環路80にインクを供給する。ここで、インク循環路80に完全にインクを充填する前に、サブタンク70の液量が所定の第2の液量(即ち、所定の第1の液量より少ない量)を下回ったら、一旦、加圧ポンプ56を停止してサブタンク70を常圧に戻す。それから上記と同様にして、再度インクカートリッジ50からサブタンク70にインクを供給し、再度サブタンク70からインク循環路80にインクを供給する。このような動作を繰り返すことにより、インク循環路80にインクが完全に充填されたら、加圧ポンプ56を停止しサブタンク70を大気圧に戻して、サブタンク70の液量が所定の第1の液量以上となるように、再度インクカートリッジ50からサブタンク70にインクを供給する。このようにして、インクの初期充填を完了させる。
なお、上記の吐出動作及び硬化動作は、それぞれ後述の吐出工程及び硬化工程において詳細に説明することとする。
加温機構90及び脱気機構100は、図3においてはインク循環路80の途中にそれぞれ位置する。だが、加温機構90及び脱気機構100は、インク循環路80の途中に限らず、互いに独立して、インク容器(インクカートリッジ50)からヘッド60のノズル(図示せず)の手前までの任意の位置に設けることができる。つまり、吐出されるインクの温度及び粘度が上述の所定範囲内である限り、上記任意の位置に設けられてもよく、インクカートリッジ50からサブタンク70との間に設けられてもよい。中でも、脱気効率に優れるため、加温機構90の下流側に脱気機構100を設けることが好ましい。あるいは、脱気効率に優れ、かつ、インクを加温する場合のインクの温度が安定しやすくなるため、加温機構90及び脱気機構100を、互いに独立して、図3に示すようにインク循環路80に設けることが好ましい。
また、図3のようにヘッド60内をインク循環路80の一部が通過する形態に限られず、インク循環路80から伸びたインク経路51がヘッド60内に終点を有する変形形態であってもよい。具体的に言えば、インク循環路80は、各ヘッド60の手前(図3で言うと、ヘッド60の上方にある黒点部分に相当する。)に分岐を有するものである(図3で言うと、当該黒点が分岐点に相当する。)。当該分岐の一方は、インク経路51を介してヘッド60まで伸び、そこで終点となる。換言すると、インク循環路80からヘッド60へと流れるインクは、もはや循環することはなく、ヘッド60のノズルから吐出されるか、又はインク経路51中に滞留する。また、当該分岐のもう一方は、インク循環路80を流れていき、次のヘッド60の手前に設けられた同様の分岐に到達する(分岐後の経路は上述したとおりであるため、ここでの説明を省略する。)。そして、インク循環路80の最も下流側に位置する、ヘッド60の手前に設けられた分岐において、ヘッド60側でなくインク循環路80側にインクが流れる場合、やがて当該インクはサブタンク70に還流する。その後、再びインクがサブタンク70からインク循環路80を流れる。
上記の変形形態においても、上記分岐(分岐点)へ流入したインクの量をインク流入量とし、上記分岐点からサブタンク70に還流したインクの量をインク流出量とし、上記分岐点からヘッド60へ供給されたインクの量をインク吐出量とする。加えて、当該変形形態の場合であってもヘッド60より上流側という場合には、上記分岐点より上流側を意味するものである。
本発明の一実施形態は、インクジェット記録方法(以下、単に「記録方法」ともいう。)に係る。当該記録方法は、上記実施形態のインクジェット記録装置を用い、かつ、当該記録方法に適用する際の28℃での粘度が8mPa・s以上である紫外線硬化型インクを用いて、インクジェット記録を行うものである。当該記録方法は、28〜40℃に加温し粘度を15mPa・s以下にするとともに脱気した紫外線硬化型インクを、ヘッドから被記録媒体に向けて吐出する吐出工程と、吐出されて被記録媒体に着弾(付着)した当該インクを硬化させる硬化工程と、を含むものである。このようにして、被記録媒体上で硬化したインクにより、インクの硬化物が形成される。
上記記録方法に用いる紫外線硬化型インクは、28℃において、8mPa・s以上、好ましくは8〜25mPa・s、より好ましくは8〜20mPa・sの粘度を有する。このような粘度を有する紫外線硬化型インクを用いることにより、得られる硬化物における硬化シワの発生を効果的に防止することができる。硬化シワが発生する原理は次のように推測されるが、本発明の範囲は以下の推測によって何ら限定されることはない。硬化シワは、インクの塗膜において、塗膜表面が先に硬化した後、塗膜内部が塗膜表面よりも遅れて硬化する際に、先に硬化した塗膜表面が変形したり、後から硬化するまでの間に塗膜内部のインクが不規則に流動したりすることなどにより、発生すると推測される。また、粘度が低い紫外線硬化型インクは硬化に伴う重合収縮率(所定の質量を有する硬化前のインクの体積に対する、当該インクの体積と硬化後の当該インク(硬化物)の体積との差)が大きい傾向が見られ、このため硬化シワの発生が顕著であると推測される。また、後述する単官能(メタ)アクリレート、中でも一般式(I)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリレートを含有する紫外線硬化型インクは、硬化シワが発生しやすい傾向が見られ、特に、一般式(I)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリレートを含有し、かつ、粘度が低い紫外線硬化型インクは、硬化シワの発生が顕著であると推測される。本実施形態のインクジェット記録方法に用いられる紫外線硬化型インクは、これらを含有する場合でも、粘度を上記の範囲とすることにより、硬化シワの発生を効果的に防止することができる。なお、本明細書における粘度は、後述の実施例で行った方法により測定された値を採用することができる。
そのうち、本実施形態においてインクの粘度は、特に、E型粘度計を用いて測定することができる。E型粘度計の使用に際しては、粘度計の取扱説明書に従い測定するものであることは一般常識の範疇であり、よって、ローターの種類や回転速度は、取扱説明書に従い、測定対象とするインクの粘度が正常に測定可能なものに設定して測定するものであることは特段言うまでもないことであり、本実施形態においてもインクの粘度を、取扱説明書に従い、測定対象とするインクの粘度が正常に測定可能なものに設定して測定することは自明である。
上記の被記録媒体として、例えば、インク非吸収性又は低吸収性の被記録媒体が挙げられる。当該被記録媒体のうち、インク非吸収性の被記録媒体としては、例えば、インクジェット記録用に表面処理していない(すなわち、インク吸収層を形成していない)プラスチックフィルム、紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているものやプラスチックフィルムが接着されているもの等が挙げられる。ここでいうプラスチックとしては、ポリ塩化ビニル(塩ビ)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等が挙げられる。インク低吸収性の被記録媒体の例としては、アート紙、コート紙、マット紙等の印刷本紙などが挙げられる。
本実施形態における吐出工程は、紫外線硬化型インク(以下、単に「インク」という。)をヘッドから被記録媒体に向けて吐出するものである。そして、吐出される紫外線硬化型インクの温度は28〜40℃であり、かつ、当該温度における紫外線硬化型インクの粘度は15mPa・s以下である。
続いて、VXに目標粘度を設定し、上記の数式(1)に基づきVXが目標粘度となるよう各重合性化合物の組成比(質量比)を決める(ステップ2)。目標粘度は、最終的に得たいインクの粘度であり、8〜15mPa・sの範囲のうちのある粘度とする。所定温度は28〜40℃の範囲のうちのある温度とする。
続いて、重合性組成物の粘度が上記の目標粘度に凡そ近い場合(本ステップ4では、「目標粘度±5mPa・s」になっていればよい。)、当該重合性組成物と、光重合開始剤や顔料など重合性化合物以外の成分(以下、「重合性化合物以外の成分」と言う)と、を含むインクを調製し、当該インクの粘度を測定する(ステップ4)。当該ステップ4において、重合性化合物以外の成分であって、例えば顔料のように顔料分散液の形態でインクに混合する成分がある場合、顔料分散液に予め含まれている重合性化合物もインクに持ち込まれてしまうため、ステップ2で決めた各重合性化合物の組成比から、顔料分散液としてインクに持ち込まれてしまう重合性化合物の質量比を差し引いた質量比で、インクを調整する必要がある。
本実施形態の記録方法は、インク容器からヘッドにインクを供給するインク経路の少なくとも一部が、インクを循環させるインク循環路である、インクジェット記録装置を用いて記録を行うものであってもよい。換言すれば、当該記録方法は、インクジェット記録装置のヘッドにインクを供給するインク経路の少なくとも一部にインクを循環させるインク循環路を備え、当該インク循環路においてインクの循環を行うインク供給工程をさらに含んでもよい。ヘッドから流出したインクがインク経路の少なくとも一部で循環することにより、インク循環路中のインクの温度が安定しやすくなり、ひいては吐出量が安定しやすくなる。
本実施形態の記録方法に含まれる硬化工程は、被記録媒体に付着した紫外線硬化型インクを、光源から紫外線(光)が照射されることによって硬化させるものである。本工程において、インクに含まれる光重合開始剤が紫外線の照射により分解して、ラジカル、酸、及び塩基などの開始種を発生し、光重合性化合物の重合反応が、その開始種の機能によって促進される。あるいは本工程において、紫外線の照射により光重合性化合物の重合反応が開始する。このとき、インクにおいて光重合開始剤と共に増感色素が存在すると、系中の増感色素が紫外線を吸収して励起状態となり、光重合開始剤と接触することによって光重合開始剤の分解を促進させ、より高感度の硬化反応を達成させることができる。
なお、画素当たりのインクの吐出量の下限値は、2ng/画素が好ましく、3ng/画素がより好ましい。一方、当該吐出量の上限値は、200ng/画素が好ましく、160ng/画素がより好ましく、50ng/画素がさらに好ましく、20ng/画素がさらにより好ましい。また、ノズル密度(ノズル列におけるノズル間距離)は、180〜720dpiが好ましく、300〜720dpiがより好ましい。
また、本発明の一実施形態は、上記実施形態のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に用いることのできる紫外線硬化型インクに係る。上述のように、当該紫外線硬化型インクは、28℃での粘度、並びに吐出温度及び当該温度における粘度がそれぞれ所定の範囲であることを特徴とする。当該粘度を所定の範囲とするためのインクは、上述したようなインク設計方法により設計することができる。
本実施形態のインクに含まれる重合性化合物は、単独で、又は後述する光重合開始剤の作用により、光照射時に重合されて、印刷されたインクを硬化させることができる。その他の重合性化合物としては、従来公知の、単官能、2官能、及び3官能以上の多官能といった種々のモノマー及びオリゴマーが使用可能である。上記モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸及びマレイン酸等の不飽和カルボン酸やそれらの塩又はエステル、ウレタン、アミド及びその無水物、アクリロニトリル、スチレン、種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、並びに不飽和ウレタンが挙げられる。また、上記オリゴマーとしては、例えば、直鎖アクリルオリゴマー等の上記のモノマーから形成されるオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレート、オキセタン(メタ)アクリレート、脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート、芳香族ウレタン(メタ)アクリレート及びポリエステル(メタ)アクリレートが挙げられる。
以下、これらの(メタ)アクリレートを中心として、重合性化合物を詳細に説明する。
本実施形態のインクは、下記一般式(I)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を含むことが好ましい。
CH2=CR1−COOR2−O−CH=CH−R3 ・・・(I)
(式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数2〜20の2価の有機残基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜11の1価の有機残基である。)
本実施形態のインクは、単官能(メタ)アクリレートを含むことが好ましい。ここで、本実施形態のインクが上述のビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類(但し、単官能(メタ)アクリレートであるものに限る。)を含む場合、当該ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類も上記単官能(メタ)アクリレートに含まれるものとするが、当該ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類についての説明は省略する。以下では、上述のビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類以外の単官能(メタ)アクリレートについて説明する。インクが当該単官能(メタ)アクリレートを含有することにより、インクを低粘度化することができ、かつ、光重合開始剤その他の添加剤の溶解性及びインクの硬化性が共に優れたものとなる。さらに言えば、光重合開始剤その他の添加剤の溶解性が優れたものとなることに起因してインクの吐出安定性が優れたものとなり、また塗膜の強靭性、耐熱性、及び耐薬品性が増す。
本実施形態のインクは、上記以外の重合性化合物(以下、「その他の重合性化合物」という。)をさらに含有してもよい。その他の重合性化合物としては上述のモノマー及びオリゴマーが挙げられるが、中でも2官能以上の(メタ)アクリレートが好ましい。
本実施形態のインクは、光重合開始剤を含んでもよい。当該光重合開始剤は、紫外線の照射による光重合によって、被記録媒体の表面に存在するインクを硬化させて印字を形成するために用いられる。光の中でも紫外線(UV)を用いることにより、安全性に優れ、且つ光源ランプのコストを抑えることができる。紫外線のエネルギーによって、ラジカルやカチオンなどの活性種を生成し、上記重合性化合物の重合を開始させるものであれば、制限はないが、光ラジカル重合開始剤や光カチオン重合開始剤を使用することができ、中でも光ラジカル重合開始剤を使用することが好ましい。
光重合開始剤の含有量は、紫外線硬化速度を向上させて硬化性を優れたものとすることができ、かつ、光重合開始剤の溶け残りや光重合開始剤に由来する着色を避けるため、インクの総質量(100質量%)に対して、20質量%以下であることが好ましい。
本実施形態のインクは、色材を含んでもよい。色材としては、顔料及び染料のうち少なくとも一方を用いることができる。
色材として顔料を用いることにより、インクの耐光性を向上させることができる。顔料は、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。
色材として染料を用いることができる。染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能である。前記染料として、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド 52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー 9,45,249、C.I.アシッドブラック 1,2,24,94、C.I.フードブラック 1,2、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー 1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクドブラック 19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド 14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック 3,4,35が挙げられる。
本実施形態のインクが顔料を含む場合、顔料分散性をより良好なものとするため、分散剤を含んでもよい。分散剤として、特に限定されないが、例えば、高分子分散剤などの顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤が挙げられる。その具体例として、ポリオキシアルキレンポリアルキレンポリアミン、ビニル系ポリマー及びコポリマー、アクリル系ポリマー及びコポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、アミノ系ポリマー、含珪素ポリマー、含硫黄ポリマー、含フッ素ポリマー、及びエポキシ樹脂のうち一種以上を主成分とするものが挙げられる。高分子分散剤の市販品として、味の素ファインテクノ社製のアジスパーシリーズ(商品名)、アビシア社(Avecia Co.)から入手可能なソルスパーズシリーズ(Solsperse 32000,36000等〔以上、商品名〕)、BYKChemie社製のディスパービックシリーズ(商品名)、楠本化成社製のディスパロンシリーズ(商品名)が挙げられる。
本実施形態のインクは、重合禁止剤を含んでもよい。インクが重合禁止剤を含有することにより、硬化前における上記重合性化合物の重合反応を防止できる。
本実施形態のインクは、界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、シリコーン系界面活性剤として、ポリエステル変性シリコーンやポリエーテル変性シリコーンを用いることができ、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサンを用いることが特に好ましい。スリップ剤の市販品としては、BYK−347、BYK−348、BYK−UV3500、3510、3530、3570(以上、BYK社製)を挙げることができる。
本実施形態のインクは、上記に挙げた添加剤以外の添加剤(成分)を含んでもよい。このような成分としては、特に制限されないが、例えば従来公知の、蛍光増白剤、重合促進剤、浸透促進剤、及び湿潤剤(保湿剤)、並びにその他の添加剤があり得る。上記のその他の添加剤として、例えば従来公知の、定着剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、及び増粘剤が挙げられる。
実施例及び比較例において使用した材料は、下記に示すとおりである。
〔重合性化合物〕
・2−MTA(2−メトキシエチルアクリレート、大阪有機化学工業社(OSAKA ORGANIC CHEMICAL INDUSTRY LTD.)製商品名、単官能(メタ)アクリレート)
・4−HBA(4−ヒドロキシブチルアクリレート、大阪有機化学工業社製商品名、単官能(メタ)アクリレート)
・VEEA(アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、日本触媒社(Nippon Shokubai Co., Ltd.)製商品名、単官能(メタ)アクリレート、以下「VEEA」と記載した。)
・ニューフロンティアPHE(フェノキシエチルアクリレート、第一工業製薬社(Dai-ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.)製商品名、単官能(メタ)アクリレート、以下「PEA」と記載した。)
・V#160(ベンジルアクリレート、大阪有機化学工業社製商品名、単官能(メタ)アクリレート、以下「BZA」と記載した。)
・IBXA(イソボルニルアクリレート、大阪有機化学工業社製商品名、以下「IBX」と記載した。)
・A−DPH(トリプロピレングリコールジアクリレート、2官能(メタ)アクリレート、新中村化学社(SHIN-NAKAMURA CHEMICAL CO.、LTD.)製商品名、以下「TPGDA」と記載した。)
・SR295(ペンタエリスリトールテトラアクリレート、4官能(メタ)アクリレート、サートマー社(Sartomer Company Inc.)製商品名)
〔光重合開始剤〕
・Lucirin TPO(BASF社製商品名、以下「TPO」と記載した。)
・Speedcure DETX(Lambson社製商品名、以下「DETX」と記載した。)
・Quantacure ITX(ビドル・ソイヤー社(Biddle Sawyer Corporation)製商品名、以下「ITX」と記載した。)
・IRGACURE 369(BASF社製商品名、以下「369」と記載した。)
〔重合禁止剤〕
・p−メトキシフェノール(東京化成工業社(Tokyo Chemical Industry Co., Ltd.)製商品名、p−メトキシフェノール、以下「MEHQ」と記載した。)
〔界面活性剤〕
・BYK−UV3500(ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、BYK社製、以下「BYK3500」と記載した。)
〔色材〕
・Cyanine Blue KRO(C.I.ピグメントブルー15:3(フタロシアニン顔料)、山陽色素社(SANYO COLOR WORKS, Ltd.)製商品名、顔料粒径80nm、以下「ブルー15:3」と記載した。)
〔分散剤〕
・Solsperse 32000(アビシア(Avecia)社製商品名、以下「SOL32000」と記載した。)
下記表1に記載の各材料を、表1に記載の含有量(単位:質量%)となるように添加し、これを高速水冷式撹拌機で撹拌することにより、紫外線硬化型インクA〜Oを得た。
〔1.28℃でのインクの粘度ランク〕
DVM−E型回転粘度計(東京計器社製)を用いて、上記で調製した各インクの、28℃での粘度を測定した。
ローターは、コーン角度1°34’、コーン半径2.4cmのDVM−E型用コーンを使用した。回転速度は10rpmとした。
評価基準は以下のとおりである。評価結果を下記表1に示す。
A:8mPa・s未満であった。
B:8mPa・s以上10mPa・s以下であった。
C:10mPa・sを超えて12mPa・s以下であった。
D:12mPa・sを超えて15mPa・s以下であった。
E:15mPa・sを上回った。
上記で調製した各インクを室温で30分間撹拌した。撹拌後、光重合開始剤の溶け残りの有無を目視で観察した。
評価基準は以下のとおりである。評価結果を下記表1に示す。なお、表1において本評価欄を「開始剤溶解性」と略記した。
A:光重合開始剤の溶け残りが見られなかった。
B:光重合開始剤の溶け残りが見られた。
ルミラー#125−E20(東レ社製商品名、PETフィルム)に、テスター産業社(TESTER SANGYO CO., LTD.)製のバーコーターで、上記の各インクを塗布した。塗布した膜厚は硬化後で10μmであった。次に、波長395nmにピークを有するLED(Firefly〔商品名〕、Phoseon社製)から、照射ピーク強度1,000mW/cm2の紫外線を、塗布したインクに所定の時間、照射し、硬化したインク塗膜を得た。照射後、荷重100gの条件下で上記インク塗膜の表面をジョンソン&ジョンソン製の綿棒で20往復擦り、上記所定の時間を変えて、擦過痕がつかなくなるまでに要した照射エネルギーを測定した。
評価基準は以下のとおりである。評価結果を下記表1に示す。
A:300mJ/cm2以下であった。
B:300mJ/cm2を超えて400mJ/cm2以下であった。
C:400mJ/cm2を上回った。
図2のヘッド及び各仮硬化用光源42a〜42dは使用せず、本硬化用光源に395nmにピーク波長を有する照射ピーク強度1,000mW/cm2のLEDを配置して、上記「インクの硬化性評価」と同様にフィルムにインクをバーコーターで塗布し、フィルムを本硬化用光源に搬送してインクに向けて照射を行った。照射時間を調整して、硬化性試験と同じ試験方法で硬化するまで照射するような照射エネルギーとした。ただし、インクの硬化後の膜厚は12μmとした。
そして、目視で硬化膜の表面を観察した。評価基準は以下のとおりである。評価結果を下記の表1に示す。
A:シワが全く発生していなかった。
B:シワが硬化膜の一部の領域で発生していた。
C:シワが硬化膜の表面の全体に発生していた。
以下、各実施例及び各比較例における記録方法について説明する。
図3のインク供給装置を備え、図2に示す、被記録媒体の画像が記録されるべき幅(被記録幅)にほぼ相当する長さを有し4個のヘッド60を幅方向に並べて構成されるラインヘッドを備えるラインプリンターを使用した。ヘッドのノズル密度は600dpiとした。また、インクカートリッジのインクの溶存酸素量は20ppmとした。当該溶存酸素量の測定は、後述する方法により行った。
インク流入量Aを変更し、「インク流入量A/最大インク吐出量B」を下記表2及び表3に記載した数値とした点以外は、上記実施例1等と同様にして記録を行った。
図3中、加温機構90及び脱気機構100の位置を互いに入れ替えた(加温機構90を脱気機構100の下流にした)点以外は、上記実施例1等と同様にして記録を行った。
硬化シワ評価における照射ピーク強度を1,000mW/cm2から500mW/cm2に変更した点以外は、上記実施例1等と同様にして記録を行った。
ヒーターをオフにして温度調整をしなかった点以外は、上記実施例1等と同様にして記録を行った。このとき、ノズル温度(下記表2及び表3中の「吐出温度」)は25℃であった。
脱気機構100のポンプを停止して脱気を行わなかった点以外は実施例2と同様にして評価を行った。
[比較例15,16]
インク流入量Aを変更し、「インク流入量A/最大インク吐出量B」を下記表2及び表3に記載した数値とした点、並びにヒーターをオフにして温度調整をしなかった点以外は、上記実施例1等と同様にして記録を行った。このとき、ノズル温度(下記表2及び表3中の「吐出温度」)は25℃であった。
ヒーターをオフにして温度調整をしなかった点、及び図3中の加温機構90及び脱気機構100の位置を互いに入れ替えた(加温機構90を脱気機構100の下流にした)点以外は、上記実施例1等と同様にして記録を行った。このとき、ノズル温度(下記表2及び表3中の「吐出温度」)は25℃であった。
〔1.吐出時のインクの粘度ランク〕
測定温度を表2及び表3の吐出温度とした点以外は、前述の28℃でのインクの粘度ランクと同様にして、各インクの吐出時における粘度を測定した。
評価基準は前述の28℃でのインクの粘度ランクと同様である。評価結果を下記の表2及び表3に示す。
ラインプリンターのうちヘッド内から、上記で調製した各インクを採取した。そして、ガスクロマトグラフィー Agilent 6890(アジレント・テクノロジー社製)を用いて、当該各インクの溶存酸素量を測定した。キャリアガスとしてはヘリウム(He)ガスを使用した。なお、溶存酸素量を測定することにより、脱気度を測定したことになる。測定結果を下記の表2及び表3に示す。
1つのヘッドの全ノズルを5分間吐出させた場合の、不吐出ノズルの本数で評価を行った。
評価基準は以下のとおりである。評価結果を下記の表2及び表3に示す。
A:不吐出ノズルが2個以下であった。
B:不吐出ノズルが3〜5個であった。
C:不吐出ノズルが6〜8個であった。
×:不吐出ノズルが9個以上であった。
ヘッドの耐久性は、接着剤の膨潤率を測定・算出することにより評価した。
エポキシ樹脂の接着剤(シェル(shell)社製のエポキシ樹脂であるEPIKOTE 828及びコグニス(COGNIS)社製の硬化剤であるVERSAMID 125を等量混合したもの)を約0.2g硬化させ接着剤片を作成し重量を測定した。その後、スクリュー管に入れた各インク中に、上記接着剤片を浸漬して蓋をし、6か月間放置した。放置中の温度は、下記の表2及び表3に記載した、各インクの吐出温度とした。放置後、接着剤片を取り出しインクをよく洗い流した後、重量を測定した。そして、膨潤率は下記の数式より算出した。
評価基準は下記のとおりである。評価結果を下記の表2及び表3に示す。
A:50%未満であった。
B:50%以上であった。
図2のヘッド及び各仮硬化用光源42a〜42dは使用せず、本硬化用光源に395nmにピーク波長を有する照射ピーク強度1000mW/cm2のLEDを配置して、前述のインクの硬化性評価と同様にフィルムにインクをバーコーターで塗布し、フィルムを本硬化用光源に搬送してインクに向けて照射を行った。照射時間を調整して、硬化性試験と同じ試験方法で硬化するまで照射するような照射エネルギーとした。ただし、インクの硬化後の膜厚は12μmとした。
そして、目視で硬化膜の表面を観察した。評価基準は以下のとおりである。評価結果を下記の表2及び表3に示す。
A:シワが全く発生していなかった。
B:シワが硬化膜の一部の領域で発生していた。
C:シワが硬化膜の表面の全体に発生していた。
Claims (13)
- 紫外線硬化型インクを被記録媒体に向けて吐出し付着させるヘッドと、
インク容器から前記ヘッドに前記紫外線硬化型インクを供給するインク経路と、
28℃における粘度が8mPa・s以上である前記紫外線硬化型インクを加温して、吐出される該インクの温度を28〜40℃とし、かつ、該温度における該インクの粘度を15mPa・s以下とする加温機構と、
前記紫外線硬化型インクを脱気し、脱気した該インクを前記ヘッドに供給する脱気機構と、
前記被記録媒体に付着した前記紫外線硬化型インクに紫外線を照射して、該インクを硬化させる光源と、を備え、
前記インク経路に大気と前記紫外線硬化型インクとが接する液面を有するサブタンクを有し、
前記インク経路の少なくとも一部が、前記紫外線硬化型インクを循環させるインク循環路であり、
前記インク循環路において、前記サブタンクと前記加温機構と前記脱気機構と前記ヘッドは、インクが循環する方向に、前記サブタンク、前記サブタンクの下流側に前記加温機構、前記加温機構の下流側に前記脱気機構、前記脱気機構の下流側に前記ヘッド、と設けられており、
前記脱気後の前記ヘッドに供給される前記紫外線硬化型インクの溶存酸素量が、3〜20ppmである、インクジェット記録装置。 - 前記インク循環路からインクが供給される前記ヘッドとして複数個のヘッドを有する、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク循環路から前記ヘッドに供給される単位時間当たりの前記紫外線硬化型インクのインク流入量が、前記ヘッドから前記紫外線硬化型インクを吐出する単位時間当たりの最大インク吐出量の1.5倍以上である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク循環路から前記ヘッドに供給される単位時間当たりの前記紫外線硬化型インクのインク流入量が、前記ヘッドから前記紫外線硬化型インクを吐出する単位時間当たりの最大インク吐出量の2倍以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記ヘッドに供給される前記紫外線硬化型インクの溶存酸素量が、5〜20ppmである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記紫外線硬化型インクが光重合開始剤としてアシルフォスフィンオキサイド化合物を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記紫外線硬化型インクがチオキサントン系光重合開始剤を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記ヘッドにおいて、前記紫外線硬化型インクと接触する部分の少なくとも一部にエポキシ樹脂が用いられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記光源は発光ダイオードであり、かつ、前記発光ダイオードは800mW/cm2 以上の照射ピーク強度を有する紫外線を照射するものである、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記紫外線硬化型インクが、単官能(メタ)アクリレートをインクの総質量に対し30〜90質量%と、2官能以上の(メタ)アクリレートと、を含む、請求項1〜9の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記紫外線硬化型インクが、水性インクではないものである請求項1〜10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置を用いて記録を行う、インクジェット記録方法。
- 紫外線硬化型インクを被記録媒体に向けてヘッドから吐出し付着させる工程と、
インク容器からインク経路を介して前記紫外線硬化型インクを前記ヘッドに供給する工程と、
28℃における粘度が8mPa・s以上である前記紫外線硬化型インクを加温機構で加温して、吐出される該インクの温度を28〜40℃とし、かつ、該温度における該インクの粘度を15mPa・s以下とする加温工程と、
前記紫外線硬化型インクを脱気機構で脱気し、脱気した該インクを前記ヘッドに供給する脱気工程と、
前記被記録媒体に付着した前記紫外線硬化型インクに光源から紫外線を照射して、該インクを硬化させる工程と、を備え、
前記インク経路に大気と前記紫外線硬化型インクとが接する液面を有するサブタンクを有し、
前記インク経路の少なくとも一部が、前記紫外線硬化型インクを循環させるインク循環路であり、
前記インク循環路において、前記サブタンクと前記加温機構と前記脱気機構と前記ヘッドは、インクが循環する方向に、前記サブタンク、前記サブタンクの下流側に前記加温機構、前記加温機構の下流側に前記脱気機構、前記脱気機構の下流側に前記ヘッド、と設けられており、
前記脱気後の前記ヘッドに供給される前記紫外線硬化型インクの溶存酸素量が、3〜20ppmである、インクジェット記録方法。
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