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JP6146436B2 - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒 Download PDF

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Description

本発明は、排気ガス浄化用触媒に関するものである。
従来より、ストイキ近傍においてHC,CO,NOxを同時に浄化する三元触媒が知られており、例えば触媒金属としてのPt,Pd,Rhが、Ceを含有する酸素吸蔵放出材等のサポート材粒子表面に担持されたもの等が使用されている。そして、上記触媒金属が担持されたサポート材粒子は、通常バインダ機能を有する微細粒子材を介してハニカム担体のセル壁に担持されている。
このような微細粒子材として、例えば上記酸素吸蔵放出材に触媒金属としてのRhをドープしたものを微粉砕して用いることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された触媒は、Rhを含む上層とPdを含む下層とを備え、上層には触媒機能を有するRhドープCeZr複合酸化物、下層には触媒機能を有さないZrOが微細粒子材として含有されている。これによれば、排気ガスが触媒層内を拡散して流れていく途中において上層の微細粒子材自体が触媒性能を有していることにより、排気ガスと触媒との接触機会が増えて浄化性能が向上することが知られている。
特開2011−200817号公報
ここで、上記特許文献1は本出願人によるものであるが、その後の実験・検討の結果、排気ガス温度が低温から次第に高温となる過渡期において、HC,CO,NOxの浄化性能に改善の余地があることが分かった。
従って、本発明は、上記微細粒子材を改良することで、上記のように排気ガス温度が低温から次第に高温となる過渡期において、HC,CO,NOxのより高い浄化性能を得ることを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明では、Rhを含有する触媒層内に、Ceを含有しないRhドープZr複合酸化物の微細粒子を含有させるようにした。
すなわち、ここに開示する排気ガス浄化用触媒は、触媒金属としてのRhと粒子材とを含むRh含有触媒層を備えた触媒であって、上記粒子材は、平均粒径D50が50nm以下のCe非含有RhドープZr複合酸化物であることを特徴とする。
一般に、Ceを含有する複合酸化物は、Ceの価数変化を伴う反応が可逆的に進行することにより排気ガス中の酸素を吸蔵して活性酸素として放出する。このため酸素放出速度が速く、空燃比(A/F)の変動を効果的に吸収できる。
しかしながら、例えば排気ガス雰囲気がリーンからリッチに切り替わった直後は、Ce含有複合酸化物による酸素放出が急速に進むため、Ce含有複合酸化物に触媒金属としてRhがドープされている場合には、当該Rhの多くは酸化状態をとりやすく、NOx浄化に不利となり、雰囲気切替直後から生じ始める排気ガス中のNOxを効果的に浄化できない。
本発明によれば、Ceを含有しないZr複合酸化物は酸素イオン交換反応が可能であり、Ceを含有する複合酸化物(リーン雰囲気で酸素を吸蔵しストイキ又はリッチ雰囲気で活性な酸素を放出する機能を有する)に比べて活性な酸素を放出する速度が穏やかであるため、粒子材としてCe非含有RhドープZr複合酸化物を含むことにより、例えばA/Fがリーンからリッチに切り替わり、排気ガス温度が上昇していく過程において、Rhが適度な酸化状態或いは還元状態を保って、上記NOxを効果的に浄化することができる。
そして、Ce非含有RhドープZr複合酸化物を微細粒子として含有することにより、排気ガス又は酸素が拡散移動する拡散経路が短くなるから、互いに凝集して形成された二次粒子表面部だけでなく、当該二次粒子内部の一次粒子も活性な酸素の放出に有効に働く。また、粒子材には、触媒金属としてのRhがドープされているため、触媒金属と排気ガスとの接触機会が多くなるから、触媒層全体が無駄なく排気ガス浄化に働き、触媒の浄化性能が向上する。
好ましい態様では、上記粒子材は、Rhに加え、Ce以外の希土類金属を含む。
Ce以外の希土類金属を含むことにより、Zr複合酸化物は、表面塩基性を有するようになり、NOxの吸着性が向上する。従って、このようなZr複合酸化物に、触媒金属としてRhをドープし、ナノスケールまで微細化することで、反応サイトが増加し、これにより反応温度をより低温化することができる。なお、Ce以外の希土類金属は、例えばLa,Y,Nd,Scなどであり、より好ましくは、La,Yである。
従って、特に好ましい態様では、上記粒子材は、RhドープZrLaY複合酸化物である。ZrLaY複合酸化物は、上述のごとく表面塩基性を有するため、NOxを効果的に吸着し、浄化することができ、反応温度を効果的に低下させることができる。
好ましい態様では、上記Rh含有触媒層は、さらに追加の粒子材を含み、上記追加の粒子材は、平均粒径D50が50nm以下のCe含有RhドープZr複合酸化物である。
上述のごとく、Ce含有複合酸化物は酸素吸蔵放出能に優れ、A/Fが変動しても効果的に酸素を放出してA/Fの変動を吸収することができる。そして、RhはNOxの浄化には還元状態であるメタル状態が好ましい一方、HC、COの浄化には酸化状態が好ましいため、粒子材に加え、追加の粒子材として酸素吸蔵放出能に優れたCe含有RhドープZr複合酸化物の微細粒子を含むことにより、Rhがさらに適度な酸化状態或いは還元状態を維持することができ、触媒性能を効果的に向上させることができる。
なお、追加の粒子材は、Ce及びRhに加え、さらにCe以外の希土類金属を含有してもよい。Ce以外の希土類金属は、例えばNd,Y,La,Scなどであり、特に好ましくは、Nd,Yである。
従って、特に好ましい態様では、上記追加の粒子材は、RhドープCeZrNd複合酸化物である。これにより、Rhがさらに適度な酸化状態或いは還元状態を維持することができ、触媒性能を効果的に向上させることができる。
好ましい態様では、上記Rh含有触媒層は、上記粒子材及び/又は追加の粒子材よりも平均粒径の大きいサポート粒子材をさらに含有し、上記サポート粒子材は、活性アルミナ、CeZr複合酸化物、ZrLa複合酸化物の群から選ばれる少なくとも一種であり、上記粒子材及び/又は追加の粒子材は、上記サポート粒子材の粒子間に介在されるように混合されている。これにより、上記粒子材及び/又は追加の粒子材は、上記サポート粒子材の粒子間のバインダ機能を有し、これらを効果的に結合させることができる
ましい態様では、前記Rh含有触媒層は、排気ガス通路壁上に設けられたPd含有触媒層の表面上に形成されている。これにより、排気ガス中のHC,CO,NOxを効果的に浄化することができる。
また、ここに開示する排気ガス浄化用触媒の製造方法は、触媒金属としてのRhと粒子材とを含有するRh含有触媒層を備えた排気ガス浄化用触媒の製造方法であって、上記粒子材は、平均粒径D50が50nm以下のCe非含有RhドープZr複合酸化物であり、平均粒径D50が150nm以上のCe非含有RhドープZr複合酸化物を粉砕することにより上記粒子材を作製し、上記粒子材を溶媒に懸濁させてスラリーを調製し、上記スラリーに基材を浸漬した後に、該基材を乾燥させて上記粒子材を上記基材上に担持することを特徴とする。
本発明によれば、触媒金属としてのRhがドープされたサポート粒子材としてのCe非含有Zr複合酸化物をさらに微細化することにより、粒子材を作製している。これにより、バインダ機能を有する専用材は不要になり、或いは専用材と上記粒子材とを併用する場合でも、その専用材の量を少なくすることができる。また、粒子材自体が触媒機能を有するため、触媒の浄化性能を効果的に向上させることができる。
好ましい態様では、上記Rh含有触媒層は、さらに追加の粒子材として平均粒径D50が50nm以下のCe含有RhドープZr複合酸化物を含んでおり、平均粒径D50が200nm以上のCe含有RhドープZr複合酸化物を粉砕することにより上記追加の粒子材を作製し、上記スラリーを調製するときに、上記粒子材に加え、上記追加の粒子材を溶媒に懸濁させて上記スラリーを調製する。これにより、A/Fが変動しても、Rhが適度な酸化状態或いは還元状態を維持し、優れた触媒性能を有する排気ガス浄化用触媒をもたらすことができる。
なお、前記粒子材及び/又は追加の粒子材は、CO還元熱処理が施されていることが好ましい。
通常、Rhの多くは酸化状態で粒子材及び追加の粒子材中に固溶している。このとき、酸化状態のRhは、粒子材の表面に拡がるような形態で固溶してその内部に含まれており、粒子材から露出するRhの総表面積は小さい。一方、粒子材に対して還元処理を行うと、酸化状態の固溶化Rhは、酸素が解離して金属化し、この金属Rhは、粒子材の表面に析出し、粒子材表面全体に散在する。その結果、Rhの表面積が増大し、排気ガスとの接触面積が増大するから、活性点が増加し、効率良く排気ガスを浄化することが可能となり、粒子材の触媒性能を向上させることができる。
以上述べたように、本発明によると、粒子材としてCe非含有RhドープZr複合酸化物を含むことにより、例えばA/Fがリーンからリッチに切り替わり、排気ガス温度が上昇していく過程において、Rhが適度な酸化状態或いは還元状態を保って、上記NOxを効果的に浄化することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気ガス浄化用触媒を示す模式的な断面図である。 図2は、本実施形態におけるCe含有バインダ材及び触媒材の粒度分布(頻度分布)を示すグラフである。 図3は、本実施形態におけるCe非含有バインダ材及び触媒材の粒度分布(頻度分布)を示すグラフである。 図4は、本実施形態おけるLa−Alの粒度分布(頻度分布)を示すグラフである。 図5は、実施例及び比較例の排気ガス浄化用触媒において、排気ガス成分毎に浄化率が50%となる排気ガス温度(T50)を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1は本実施形態に係る自動車の排気ガスの浄化に適した排気ガス浄化用触媒(三元触媒)の基本構成を示す。同図において、1はハニカム担体(基材)のセル壁(排気ガス通路壁)であり、該セル壁1に積層された複数の触媒層、すなわち、第1触媒層(Pd含有触媒層)2と、該第1触媒層2の表面上に形成された第2触媒層(Rh含有触媒層)3とが設けられている。
[第1触媒層]
図1に示すように、第1触媒層2は、活性アルミナ粒子4とCe含有酸化物粒子6とCe含有酸化物粒子8とを含有する。上記粒子4,6には、触媒金属5が担持されている。そして、これらの粒子間にバインダ粒子7が介在する。
活性アルミナ粒子4は、耐熱性・耐久性に優れるとともに、比表面積が大きく触媒金属の分散性が高い。活性アルミナ粒子4に触媒金属5を担持することにより、触媒金属の分散性が向上し、排気ガスとの接触面積が増えて触媒性能が向上する。
Ce含有酸化物粒子6,8は、酸素吸蔵放出材であり、Ceの価数変化を伴う反応が可逆的に進行することにより排気ガス中の酸素を吸蔵して活性酸素として放出する。Ce含有酸化物粒子6には、触媒金属5が担持されており、Ce含有酸化物粒子8には担持されていない。これらの含有比率を調整することにより触媒金属量を調節することができる。また、Ce含有酸化物粒子8に異なる触媒金属を担持することもできる。
触媒金属5はPt、Pd、及びRhの群から選ばれる少なくとも1種であり、特にPdであることが好ましい。本実施形態では触媒金属5としてPdが担持されている。
バインダ粒子7としては、例えば酸素イオン伝導性を有するZrYOの微細粒子等を使用することが好ましい。これにより、排気ガス雰囲気がリーン及びリッチのいずれに傾いたときでも、酸素イオン伝導性を有するバインダ粒子7がまわりから酸素を取り込んで活性酸素を放出するから、該活性酸素によって排気ガスの浄化促進が図れる。
[第2触媒層]
図1に示すように、第2触媒層3は、RhドープCeZr複合酸化物粒子9と活性アルミナ粒子(活性アルミナ)10とZrLa複合酸化物粒子(ZrLa複合酸化物)12とを含有する。そして、これらの粒子間に、バインダ粒子13が介在する。
RhドープCeZr複合酸化物粒子9は、サポート粒子材としてのCeZr複合酸化物の粒子に、触媒金属としてのRhが固溶したものである。活性アルミナ粒子10は、上述のごとく触媒の耐熱性・耐久性を向上させる。サポート粒子材としてのZrLa複合酸化物粒子12には、触媒金属としてのRh11が担持されている。
CeZr複合酸化物は、酸素吸蔵放出材であり、Ceの価数変化を伴う可逆反応に基づく優れた酸素吸蔵放出能を有しているため、排気ガスの空燃比(A/F)が変動しても、CeZr複合酸化物が酸素を吸蔵・放出することによって空燃比の変動を吸収する。このようなCeZr複合酸化物に触媒金属としてのRhをドープすることにより、RhがHC、CO及びNOxの浄化に有効に働く空燃比ウインドウが拡大する。CeZr複合酸化物は、Ceに加え、さらにCe以外の希土類金属を含有してもよい。Ce以外の希土類金属は、例えばNd,Y,La,Scなどであり、特に好ましくは、Nd,Yである。
ZrLa複合酸化物は、Ceを含有しないZr複合酸化物にLaを含有させたものである。Zr複合酸化物は、Ce以外の希土類金属をさらに含むことにより、表面塩基性を有するようになり、NOxの吸着性が向上する。従って、このようなZr複合酸化物に、触媒金属としてRh11を担持することにより、NOxの浄化性能を向上させることができる。なお、RhはZr複合酸化物にドープする構成としてもよい。また、Ce以外の希土類金属は、本実施形態のLa以外には、例えばY,Nd,Scなどである。特に、Ce以外の希土類金属としてLa,Yを含有するZrLaY複合酸化物が好ましい。
ここで、バインダ粒子13は、Ce含有バインダ粒子(追加の粒子材)13aとCe非含有バインダ粒子(粒子材)13bとの混合物よりなる。
Ce含有バインダ粒子13aは、酸素吸蔵放出材である上記CeZr複合酸化物に触媒金属としてのRhを担持又はドープさせたものである。Ce含有バインダ粒子13aは、例えば別途作製したRhドープCeZr複合酸化物の微細粒子を使用してもよいし、サポート粒子材、又はサポート粒子材に触媒金属が担持若しくはドープされた触媒材として触媒層に含有されるものをさらに粉砕して微細化したものを使用してもよい。別途作製する場合には、バインダ粒子に含有される触媒金属のRh量の調節や、CeZr複合酸化物の構成の調節が可能となり、効果的に触媒全体の触媒性能を向上させることができる。また、サポート粒子材又は触媒材をさらに微細化したものを使用する場合には、バインダ材を簡易に調製することができるとともに、触媒に効果的な触媒性能を付与することができる。本実施形態においては、Ce含有バインダ粒子13aは、上記RhドープCeZr複合酸化物粒子9をさらに粉砕することにより作製したものである。
なお、Ce含有バインダ粒子13aに使用するCeZr複合酸化物も、Ceに加え、さらにCe以外の希土類金属を含有してもよい。Ce以外の希土類金属は、例えばNd,Y,La,Scなどであり、特に好ましくは、Nd,Yである。
Ce含有バインダ粒子13aに含有されるRhは、担持されたものであっても、ドープ(固溶)されたものであってもよい。好ましくは、ドープされたものである。これにより、Ce含有バインダ粒子13aの酸素吸蔵放出能をさらに高めることができるとともに、Rhの凝集を抑制することができ、A/F変動下での触媒の浄化性能を向上させることができる。
Ce非含有バインダ粒子13bは、Ceを含有しないZr複合酸化物に触媒金属としてのRhを固溶させたものである。Ce非含有バインダ粒子13bにおいても、Ce含有バインダ粒子13aと同様に、別途作製した微細粒子を使用してもよい。これによりバインダ粒子に含有されるRh量の調節や、Zr複合酸化物の構成の調節が可能となり、効果的に触媒全体の触媒性能を向上させることができる。また、Ce非含有バインダ粒子13bとして、サポート粒子材又は触媒材として触媒層に含有されるものをさらに粉砕して微細化したものを使用してもよい。これにより、バインダ材を簡易に調製することができるとともに、触媒に効果的な触媒性能を付与することができる。本実施形態において、Ce非含有バインダ粒子13bは、別途Ce非含有RhドープZr複合酸化物を作製し、微細化することにより作製したものである。
なお、Ce非含有バインダ粒子13bに使用するZr複合酸化物も、Ce以外の希土類金属を含むことが好ましい。上述のごとく、Ce以外の希土類金属を含むことにより、NOxの吸着性が向上する。また、Rhをドープし、ナノスケールまで微細化することで、反応サイトが増加し、反応温度をより低温化することができる。なお、Ce以外の希土類金属は、例えばLa,Y,Nd,Scなどであり、より好ましくは、La,Yである。
Ce非含有バインダ粒子13bに含有されるRhは、ドープ(固溶)されたものである。これにより、Ce非含有バインダ粒子13bのRhの凝集を抑制することができ、且つRhを酸素過剰雰囲気下でもメタル状態に維持することができる。
本実施形態は、上記バインダ粒子13として、Ce非含有バインダ粒子13bを含むことを特徴とする。Ceを含有しないZr複合酸化物は酸素イオン交換反応が可能であり、Ceを含有する複合酸化物に比べて活性な酸素を放出する速度が穏やかであるため、粒子材としてCe非含有RhドープZr複合酸化物を含むことにより、例えばA/Fがリーンからリッチに切り替わり、排気ガス温度が上昇していく過程において、Rhが適度な酸化状態或いは還元状態を保って、上記NOxを効果的に浄化することができる。また、バインダ粒子13を上記Ce含有バインダ粒子13a及びCe非含有バインダ粒子13bの混合物とすることにより、上述のごとく、Rhがさらに適度な酸化状態或いは還元状態を維持することができ、触媒性能を効果的に向上させることができる。
なお、上記Ce含有バインダ粒子13aとCe非含有バインダ粒子13bとの混合割合は、バインダ粒子13の全含有量に対するCe非含有バインダ粒子13bの含有量で、質量比として、好ましくは30〜90%、より好ましくは50〜85%、特に好ましくは60〜80%である。
また、第2触媒層3中のバインダ粒子13の含有量は、第2触媒層3の担持量のうち、好ましくは3〜25%、より好ましくは5〜20%、特に好ましくは7〜15%である。
<触媒の製造方法>
−サポート粒子材及び触媒材の調製−
各触媒層に含有されるサポート粒子材及び触媒材は、共沈法を用いて調製することができる。共沈法は、複合酸化物に含有される金属塩、好ましくは硝酸塩の酸性溶液に、塩基性溶液を添加し、水酸化物の共沈物を得た後、当該水酸化物を乾燥、粉砕、焼成することにより所望の複合酸化物を調製する方法である。
なお、触媒金属を複合酸化物中にドープさせる場合は、触媒金属の金属塩を上記酸性溶液に含有させて共沈させることにより行うことができる。また、触媒金属を担持させる場合は、上記共沈法により得られた複合酸化物に、蒸発乾固法などを用いて担持させることができる。
なお、サポート粒子材及び触媒材、特にRhがドープされているものは、CO還元熱処理を施してもよい。これにより、Rhの表面積が増大し、排気ガスとの接触面積が増大するから、活性点が増加し、効率良く排気ガスを浄化することが可能となり、粒子材の触媒性能を向上させることができる。
−バインダ材の調製−
第1触媒層2に含有されるバインダ粒子7は、例えばZr複合酸化物を湿式粉砕して得ることができる。
第2触媒層3に含有されるCe含有バインダ粒子13aは、上記共沈法により調製したCe含有RhドープZr複合酸化物を焼成前又は焼成後に所望の平均粒径になるまで粉砕することにより調製することができる。なお、サポート粒子材又は触媒材として使用する平均粒径の大きなCe含有RhドープZr複合酸化物Aを焼成により調製後に、さらに粉砕して、バインダ粒子としての平均粒径の小さなCe含有RhドープZr複合酸化物Bを得ることが好ましい。
また、Ce非含有バインダ粒子13bは、Ce含有バインダ粒子13aと同様に、Ce非含有RhドープZr複合酸化物を用いて調製することができる。この場合も、平均粒径の大きなCe非含有RhドープZr複合酸化物Aを調製後に、さらに粉砕して、平均粒径の小さなCe非含有RhドープZr複合酸化物Bを得ることが好ましい。
また、バインダ粒子13a,13bは、CO還元熱処理を施すことが好ましい。これにより、Rhの表面積が増大し、排気ガスとの接触面積が増大するから、活性点が増加し、効率良く排気ガスを浄化することが可能となり、粒子材の触媒性能を向上させることができる。
−触媒のハニカム担体への担持−
まず、上記第1触媒層2に含有される、上記サポート粒子材、触媒材、及びバインダ粒子7を溶媒に懸濁させてスラリーを調製し、このスラリーにハニカム担体を浸漬した後に、この担体を乾燥させることにより、第1触媒層2を担体のセル壁上に形成することができる。次に、上記第2触媒層3に含有される、上記サポート粒子材、触媒材、及びバインダ粒子13a,13bを溶媒に懸濁させてスラリーを調製し、このスラリーに第1触媒層2が形成されたハニカム担体を浸漬した後に、この担体を乾燥させることにより、第2触媒層3をセル壁上に設けられた第1触媒層2の表面上に形成することができる。
なお、このようにして形成された触媒では、上記バインダ粒子13a,13bは、上記サポート粒子材及び触媒材の粒子間に介在されるように混合されている。これにより、上記バインダ粒子13a,13bは、上記サポート粒子材及び触媒材の粒子間のバインダ機能を有し、これらを効果的に結合させることができる。
<粒径について>
上記第2触媒層3に含有されるサポート粒子材及び触媒材は、上記Ce含有バインダ粒子13a及び/又はCe非含有バインダ粒子13bよりも平均粒径が大きい。平均粒径は、好ましくは100nm以上、より好ましくは120nm以上、特に好ましくは150nm以上である。
上記Ce含有RhドープZr複合酸化物Aの平均粒径は、好ましくは150nm以上、より好ましくは180nm以上、特に好ましくは200nm以上である。
上記Ce含有バインダ粒子13aの平均粒径は、好ましくは80nm以下、より好ましくは50nm以下、特に好ましくは40nm以下である。
上記Ce非含有RhドープZr複合酸化物Aの平均粒径は、好ましくは100nm以上、より好ましくは120nm以上、特に好ましくは150nm以上である。
上記Ce非含有バインダ粒子13bの平均粒径は、好ましくは80nm以下、より好ましくは50nm以下、特に好ましくは40nm以下である。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
−実施例1−
[担体]
図1に示す触媒構成において、担体1としては、セル壁厚さ3.5mil(8.89×10−2mm)、1平方インチ(645.16mm)当たりのセル数600のセラミックス製ハニカム担体(容量約1L)を用いた。
[第1触媒層]
表1に、第1触媒層2の触媒構成を示す。
Figure 0006146436
第1触媒層2は、Pd担持La−Al、Pd担持CeZrNdLaYO、触媒金属無担持のCeZrNdLaYO、並びに酸素イオン伝導性を有するバインダ粒子7としてのZrYバインダを混合して含有する構成とした。
第1触媒層2のPd担持La−Alは、活性アルミナ4としてのLa−Alに触媒金属5としてPdを担持させたものである。なお、La−AlはLaを4質量%含有する活性アルミナである。Pd担持CeZrNdLaYOは、Ce含有酸化物6としてのCeZrNdLaYO(CeとZrとNdとLaとYとを含有する複合酸化物)に触媒金属5としてPdを担持させたものである。触媒金属無担持のCeZrNdLaYOは、Ce含有酸化物粒子8として含有されている。ZrYバインダは、Yを3モル%含有するZrOを湿式粉砕して得たZrYゾル(ZrY複合酸化物粉末のゾル)をバインダとして利用したものである。上記Pdの担持には蒸発乾固法を採用した。
なお、第1触媒層2は、後述する実施例2、比較例1,2においても同じ触媒構成である。
[第2触媒層]
次に、第2触媒層の触媒構成を表2に示す。
Figure 0006146436
第2触媒層3は、RhドープCeZr複合酸化物粒子9としてのRhドープCeZrNdLaYO、活性アルミナ粒子10としてのLa−Al、Rh担持ZrLaYO、並びにCe含有バインダ粒子13aとしてのRhドープCeZrNdLaYOバインダ、Ce非含有バインダ粒子13bとしてのRhドープZrLaYOを混合して含有する構成とした。
RhドープCeZrNdLaYOには、触媒金属としてのRhが固溶されている。また、Rh担持ZrLaYOは、ZrLa複合酸化物粒子12としてのZrLaYOに触媒金属としてのRhを担持したものである。
[触媒材及びバインダ材の調製]
La−Alは、市販されている粉末を使用した。
RhドープCeZrNdLaYOは、次のようにして調製した。すなわち、硝酸セリウム6水和物とオキシ硝酸ジルコニウム、硝酸ネオジム6水和物、硝酸ランタン、硝酸イットリウム、硝酸ロジウムとをイオン交換水に溶かし、この硝酸塩溶液に28質量%アンモニア水の8倍希釈液を混合して中和させることにより、共沈物を得た。この共沈物を遠心分離法で水洗した後、空気中において150℃の温度で一昼夜乾燥させ、粉砕した後、空気中において500℃の温度に2時間保持する焼成を行なった。次いで、CO雰囲気下、550℃以上800℃以下で加熱処理することにより、RhドープCeZrNdLaYO粉末Aを得た。
RhドープCeZrNdLaYOバインダは、上記RhドープCeZrNdLaYO粉末Aをさらに粉砕し微細化することにより得た。すなわち、RhドープCeZrNdLaYO粉末Aにイオン交換水を添加してスラリー(固形分25質量%)とし、このスラリーをボールミルに投入して、0.5mmのジルコニアビーズによって粉砕した(約3時間)。このようにして、粒径が小さくなったRhドープCeZrNdLaYO粉末Bを得た。
RhドープZrLaYOバインダは、平均粒径の大きなRhドープZrLaYO粉末を作製し、その後さらに粉砕し、微細化することにより調製した。すなわち、オキシ硝酸ジルコニウム、硝酸イットリウム、硝酸ロジウムとをイオン交換水に溶かした。この硝酸塩溶液に28質量%アンモニア水の8倍希釈液を混合して中和させることにより、共沈物を得た。この共沈物に、さらに硝酸ロジウム水溶液、次いで硝酸ランタン水溶液を用いて蒸発乾固法によりRh、及びLaを担持させた後、空気中において150℃の温度で一昼夜乾燥させ、粉砕した後、空気中において500℃の温度に2時間保持する焼成を行うことにより、RhドープZrLaYO粉末を得た。このRhドープZrLaYO粉末に、CO雰囲気下、550℃以上800℃以下で加熱処理することにより、RhドープZrLaYO粉末Aを得た。なお、共沈物に加えたRh量は、全Rh量の35%である。このRhドープZrLaYO粉末Aにイオン交換水を添加してスラリー(固形分25質量%)とし、このスラリーをボールミルに投入して、0.5mmのジルコニアビーズによって粉砕した(約3時間)。以上により、RhドープZrLaYOバインダとして、粒径が小さくなったRhドープZrLaYO粉末Bを得た。
Rh担持ZrLaYOは、オキシ硝酸ジルコニウム、硝酸ランタン、硝酸イットリウムとをイオン交換水に溶かした。この硝酸塩溶液に28質量%アンモニア水の8倍希釈液を混合して中和させることにより、共沈物を得た。この共沈物を遠心分離法で水洗した後、空気中において150℃の温度で一昼夜乾燥させ、粉砕した後、空気中において500℃の温度に2時間保持する焼成を行なうことにより、ZrLaYO粉末を得た。このZrLaYO粉末に、硝酸ロジウム水溶液を用いて蒸発乾固法によりRhを担持させた後、CO雰囲気下、550℃以上800℃以下で加熱処理することにより、Rh担持ZrLaYO粉末を得た。
[触媒材及びバインダ材の平均粒径について]
上記RhドープCeZrNdLaYO粉末A,Bは、図2に示すような粒度分布(頻度分布)を有し、その平均粒径D50は、それぞれ250nm、40nmである。
また、上記RhドープZrLaYO粉末A,Bは、図3に示すような粒度分布(頻度分布)を有し、その平均粒径D50は、それぞれ190nm、30nmである。
また、上記La−Alは、図4に示すような粒度分布(頻度分布)を有し、その平均粒径D50は、1400nmである。
[触媒材及びバインダ材のハニカム担体への担持方法]
実施例1の触媒の調製法は次のとおりである。まず、表1の触媒材、バインダ材及びイオン交換水を混合してスラリーを調製し、これを担体にコーティングし乾燥・焼成することによって、第1触媒層2を形成する。次に、表2の触媒材、バインダ材及びイオン交換水を混合してスラリーを調製し、これを第1触媒層2の上にコーティングし乾燥・焼成することによって、第2触媒層3を形成する。
−実施例2−
実施例2の第2触媒層3の構成を表3に示す。
Figure 0006146436
第2触媒層3は、実施例1のRh担持ZrLaYOをRhドープZrLaYO粉末Aとして含有量を減らすとともに、La−Alの含有量を増加させた点で、上記実施例1と異なる。
−比較例1−
比較例1の第2触媒層3の構成を表4に示す。
Figure 0006146436
第2触媒層3は、触媒材として、RhドープCeZrNdLaYOの代わりに、Rh担持CeZrNdLaYOを使用するとともに、バインダ粒子13として、Ce含有バインダ粒子13aのRhドープCeZrNdLaYOバインダのみを使用した点で、実施例1と異なる。
Rh担持CeZrNdLaYOは、上記RhドープCeZrNdLaYO粉末Aの調製方法と同様に、CeZrNdLaYO粉末を得た後、硝酸ロジウム水溶液を使用して蒸発乾固法によりRhを担持することにより調製した。
−比較例2−
比較例2の第2触媒層3の構成を表5に示す。
Figure 0006146436
第2触媒層3は、バインダ粒子13として、Ce含有バインダ粒子13aのRhドープCeZrNdLaYOバインダのみを使用した点で、実施例1と異なる。
[排気ガス浄化性能の評価]
実施例1,2及び比較例1,2の各触媒にベンチエージング処理を施した。これは、各触媒をエンジン排気系に取り付け、(1)A/F=14の排気ガスを15秒間流す→(2)A/F=17の排気ガスを5秒間流す→(3)A/F=14.7の排気ガスを40秒間流す、というサイクルが合計100時間繰り返されるように、且つ触媒入口ガス温度が930℃となるように、エンジンを運転するというものである。
しかる後、各触媒から担体容量約25mL(直径25.4mm,長さ50mm)のコアサンプルを切り出し、これをガス流通反応装置に取り付け、HC、CO及びNOxの浄化に関するライトオフ温度T50(℃)及び排気ガス浄化率C400を測定した。T50(℃)は、触媒に流入するモデル排気ガス温度を常温から漸次上昇させていき、浄化率が50%に達したときの触媒入口のガス温度である。排気ガス浄化率C400は、触媒入口でのモデル排気ガス温度が400℃であるときのガスの各成分の浄化率である。モデル排気ガスは、A/F=14.7±0.9とした。すなわち、A/F=14.7のメインストリームガスを定常的に流しつつ、所定量の変動用ガスを1Hzでパルス状に添加することにより、A/Fを±0.9の振幅で強制的に振動させた。空間速度SVは60000h−1、昇温速度は30℃/分である。A/F=14.7、A/F=13.8及びA/F=15.6のときのガス組成を表6に示し、T50の測定結果を表7及び図5、C400の測定結果を表7に示す。
Figure 0006146436
Figure 0006146436
比較例1は、バインダ粒子13として、従来のCe含有バインダ粒子13aのみを採用した場合であり、比較例2は、比較例1の触媒材であるRh担持CeZr複合酸化物材をRhドープCeZr複合酸化物材としたものである。
一方、実施例1は、比較例2のバインダ粒子13をCe含有バインダ粒子13aとCe非含有バインダ粒子13bとの混合物としている。また、実施例2は、実施例1と同様に、バインダ粒子13として上記混合物を使用するとともに、触媒材として含有されているRh担持Zr複合酸化物をRhドープZr複合酸化物としたものである。
表7及び図5によれば、ライトオフ温度(T50)は、HC、CO、及びNOxいずれにおいても、比較例1,2に比べ、実施例1,2の方が低くなっており、ライトオフ性能が向上していることが判る。
NOxのライトオフ性能が向上しているのは、Ce含有バインダ粒子13aに比べ、酸素吸蔵放出速度が穏やかなCe非含有バインダ粒子13bを添加することにより、例えば排気ガス雰囲気がリーンからリッチに切り替わり、排気ガス温度が上昇していく過程において、Rhが適度な酸化状態或いは還元状態を保つことができ、リーン/リッチ切り替え直後から生じ始めるNOxを効果的に浄化することができるためであると考えられる。
また、未浄化のNOxは触媒の被毒要素にもなり得るところ、上述のごとくNOxの浄化が進むことにより、HC及びCOの浄化も効果的に進行し、これらのライトオフ性能も向上していると考えられる。
本発明は、粒子材としてCe非含有RhドープZr複合酸化物を含むことにより、例えばA/Fがリーンからリッチに切り替わり、排気ガス温度が上昇していく過程において、Rhが適度な酸化状態或いは還元状態を保って、上記NOxを効果的に浄化することができるので、極めて有用である。
1 セル壁(排気ガス通路壁)
2 第1触媒層(Pd含有触媒層)
3 第2触媒層(Rh含有触媒層)
9 RhドープCeZr複合酸化物粒子(RhドープCeZr複合酸化物)
10 活性アルミナ粒子(活性アルミナ)
11 Rh
12 ZrLa複合酸化物粒子(ZrLa複合酸化物)
13 バインダ粒子
13a Ce含有バインダ粒子(追加の粒子材)
13b Ce非含有バインダ粒子(粒子材)

Claims (10)

  1. 触媒金属としてのRhと粒子材とを含むRh含有触媒層を備えた排気ガス浄化用触媒であって、
    上記粒子材は、平均粒径D50が50nm以下のCe非含有RhドープZr複合酸化物である
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 請求項1において、
    上記粒子材は、Rhに加え、Ce以外の希土類金属を含む
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記粒子材は、RhドープZrLaY複合酸化物である
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記Rh含有触媒層は、さらに追加の粒子材を含み、
    上記追加の粒子材は、平均粒径D50が50nm以下のCe含有RhドープZr複合酸化物である
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  5. 請求項4において、
    上記追加の粒子材は、RhドープCeZrNd複合酸化物である
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    上記Rh含有触媒層は、上記粒子材及び/又は追加の粒子材よりも平均粒径の大きいサポート粒子材をさらに含有し、
    上記サポート粒子材は、活性アルミナ、CeZr複合酸化物、ZrLa複合酸化物の群から選ばれる少なくとも一種であり、
    上記粒子材及び/又は追加の粒子材は、上記サポート粒子材の粒子間に介在されるように混合されている
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、
    前記Rh含有触媒層は、排気ガス通路壁上に設けられたPd含有触媒層の表面上に形成されている
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  8. 触媒金属としてのRhと粒子材とを含有するRh含有触媒層を備えた排気ガス浄化用触媒の製造方法であって、
    上記粒子材は、平均粒径D50が50nm以下のCe非含有RhドープZr複合酸化物であり、
    平均粒径D50が150nm以上のCe非含有RhドープZr複合酸化物を粉砕することにより上記粒子材を作製し、
    上記粒子材を溶媒に懸濁させてスラリーを調製し、
    上記スラリーに基材を浸漬した後に、該基材を乾燥させて上記粒子材を上記基材上に担持する
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  9. 請求項において、
    上記Rh含有触媒層は、さらに追加の粒子材として平均粒径D50が50nm以下のCe含有RhドープZr複合酸化物を含んでおり、
    平均粒径D50が200nm以上のCe含有RhドープZr複合酸化物を粉砕することにより上記追加の粒子材を作製し、
    上記スラリーを調製するときに、上記粒子材に加え、上記追加の粒子材を溶媒に懸濁させて上記スラリーを調製する
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  10. 請求項8又は請求項9において、
    前記粒子材及び/又は追加の粒子材は、CO還元熱処理が施されている
    ことを特徴とする排気ガス浄化用触媒の製造方法。
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