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JP6141802B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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JP6141802B2
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Description

本発明は、電気自動車、ハイブリッド自動車等に搭載可能な回転電機のステータに関する。
従来より、ステータコアのティースに巻線を巻回してコイルを製作した回転電機のステータが知られている。ステータコアのティースに巻線を巻回することでコイルを製作する従来の回転電機では、巻線とステータコアとを別々に取り扱う必要があり、また、絶縁紙を挟みながら巻線を巻回するため、巻回処理が煩雑であり、且つ、絶縁紙が噛み込むことなどから、適切な絶縁性能を確保できなくなる虞があった。
そこで、近年では、他の回転電機のステータとして、板状導体からなるセグメントコイルを用いた回転電機が提案されている。例えば、特許文献1に記載の回転電機のステータでは、ステータコアのスロットに挿入される複数のスロットコイル(辺部導体)と、ステータコアの軸方向端面よりも軸方向外側において同相のスロットコイル同士を接続する複数の接続コイル(端部導体)とを用いてコイルループを形成している。
また、特許文献1に記載の接続コイルには、スロットコイルと給電端子とを接続する給電側接続コイル(端子導体)が含まれている。特許文献1に記載の給電側接続コイルは、給電端子と接続される側の端部に、締結孔を有する締結面が形成されており、この締結面がボルト等の締結具を用いて給電端子に接続される。
特開2010−239798号公報
しかしながら、特許文献1に記載の給電側接続コイルは、板表面が周方向に沿うように、言い換えると、軸方向に交わるように接続コイル配列部に配列されており、給電端子と接続される締結面も、周方向に沿う状態で接続コイル配列部の外周側に突設されているので、給電側接続コイルを給電端子に接続する際の位置決め、特に周方向の位置決めが難しいという問題があった。そこで、従来においては、給電端子を支持する端子台に、給電側接続コイルの締結面を位置決めするための位置決め構造を設けることで対応していたが、端子台の構造が複雑になりコストアップの虞があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、給電側接続コイルを給電端子に接続する際の位置決めが容易な回転電機のステータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
複数のスロット(例えば、後述の実施形態のスロット23)を有するステータコア(例えば、後述の実施形態のステータコア21)と、
前記ステータコアに取付けられるコイル(例えば、後述の実施形態のコイル50)と、を備えた回転電機のステータ(例えば、後述の実施形態のステータ10)において、
前記コイルは、前記スロットに挿入される複数のスロットコイル(例えば、後述の実施形態のスロットコイル25)と、前記ステータコアの軸方向端面(例えば、後述の実施形態の端面21a、21b)よりも軸方向外側において前記スロットコイル間を接続する複数の接続コイル(例えば、後述の実施形態の接続コイル40)と、を有し、前記スロットコイルと前記接続コイルとが当接部(例えば、後述の実施形態の当接面P2、P3)において接合されることによって構成され、
前記接続コイルは、前記スロットコイルと給電端子(例えば、後述の実施形態の給電端子141)とを接続する給電側接続コイル(例えば、後述の実施形態の給電側接続コイル130)を含み、
前記給電側接続コイルは、平面状の板表面を有する板状導体によって形成されており、前記給電端子と接続される側の端部(例えば、後述の実施形態の給電端子接続部43)に、突当面(例えば、後述の実施形態の突当面132)と、前記突当面に対してL字状に配置された締結面(例えば、後述の実施形態の締結面133)と、を有し、
前記突当面は、軸方向及び径方向に沿うように配置され、
前記締結面は、周方向及び径方向に沿うように配置されている
請求項に記載の発明は、
複数のスロット(例えば、後述の実施形態のスロット23)を有するステータコア(例えば、後述の実施形態のステータコア21)と、
前記ステータコアに取付けられるコイル(例えば、後述の実施形態のコイル50)と、を備えた回転電機のステータ(例えば、後述の実施形態のステータ10)において、
前記コイルは、前記スロットに挿入される複数のスロットコイル(例えば、後述の実施形態のスロットコイル25)と、前記ステータコアの軸方向端面(例えば、後述の実施形態の端面21a、21b)よりも軸方向外側において前記スロットコイル間を接続する複数の接続コイル(例えば、後述の実施形態の接続コイル40)と、を有し、前記スロットコイルと前記接続コイルとが当接部(例えば、後述の実施形態の当接面P2、P3)において接合されることによって構成され、
前記接続コイルは、前記スロットコイルと給電端子(例えば、後述の実施形態の給電端子141)とを接続する給電側接続コイル(例えば、後述の実施形態の給電側接続コイル130)を含み、
前記給電側接続コイルは、平面状の板表面を有する板状導体によって形成されており、前記給電端子と接続される側の端部(例えば、後述の実施形態の給電端子接続部43)に、突当面(例えば、後述の実施形態の突当面132)と、前記突当面に対してL字状に配置された締結面(例えば、後述の実施形態の締結面133)と、を有し、
前記給電側接続コイルは、前記板表面が軸方向に沿うように接続コイル配列部(例えば、後述の実施形態のベースプレート31L)に配列され、
前記突当面は、前記給電側接続コイルにおいて前記給電端子と接続される側の端部を径方向に沿うように曲げ成形することにより形成されている。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の発明において、
前記接続コイルは、複数相のコイルに対応した複数の前記給電側接続コイルを含み、
複数の前記給電側接続コイルの前記締結面は、前記突当面の端部から周方向において同じ方向に延出している。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記接続コイルは、複数相のコイルに対応した複数の前記給電側接続コイルを含み、
少なくとも1つの前記給電側接続コイルは、前記接続コイル配列部の外径側において、前記突当面及び前記締結面が他の前記給電側接続コイルの前記突当面及び前記締結面に近づくように周方向に沿って延びる延長部(例えば、後述の実施形態の延長部135)を有する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
同相の前記コイル同士を接続する、複数相のコイルに対応した複数のバスバー(例えば、後述の実施形態のバスバー61U、61V、61W)と、
異なる相の前記コイル同士を接続する中点バスバー(例えば、後述の実施形態の中点バスバー62)と、を備え、
前記バスバー及び前記中点バスバーは、前記接続コイル配列部の内径側に配置されている。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、
前記接続コイルを構成する前記板状導体のうち、前記給電側接続コイルを構成する前記板状導体の板厚と、前記給電側接続コイル以外の前記接続コイルを構成する前記板状導体の板厚と、が等しい。
請求項1の発明によれば、給電側接続コイルには、給電端子と接続される側の端部に、突当面と、突当面に対してL字状に配置された締結面とが形成されているので、給電側接続コイル自体に少なくとも2方向の位置決めを行う位置決め構造が付与されることになり、その結果、給電側接続コイルを給電端子に接続する際の位置決めが容易になる。
また、突当面は、軸方向及び径方向に沿うように配置され、締結面は、周方向及び径方向に沿うように配置されているので、突当面への突き当てによって周方向の位置決めを行いつつ、締結面を軸方向から給電端子に当接させて両部材を容易に締結することができる。
請求項の発明によれば、給電側接続コイルには、給電端子と接続される側の端部に、突当面と、突当面に対してL字状に配置された締結面とが形成されているので、給電側接続コイル自体に少なくとも2方向の位置決めを行う位置決め構造が付与されることになり、その結果、給電側接続コイルを給電端子に接続する際の位置決めが容易になる。
また、給電側接続コイルは、板表面が軸方向に沿うように接続コイル配列部に配列され、突当面は、給電側接続コイルにおいて給電端子と接続される側の端部を径方向に沿うように曲げ成形することにより形成されているので、軸方向及び径方向に沿う突当面を給電側接続コイルに容易に形成することができる。
請求項の発明によれば、複数の給電側接続コイルの締結面は、突当面の端部から周方向において同じ方向に延出しているので、周方向における一方向の突き当て操作にもとづいて、複数の給電側接続コイルの締結面を同時に位置決めすることができる。
請求項の発明によれば、少なくとも1つの給電側接続コイルは、接続コイル配列部の外径側において、突当面及び締結面が他の給電側接続コイルの突当面及び締結面に近づくように周方向に沿って延びる延長部を有するので、複数の給電側接続コイルの締結面同士を可及的に近づけて配置することができ、その結果、端子台の小型化及びコストダウンが可能になる。
請求項の発明によれば、バスバー及び中点バスバーは、接続コイル配列部の内径側に配置されているので、給電側接続コイルの突当面、締結面及び延長部を接続コイル配列部の外径側に配置する際、バスバー及び中点バスバーが邪魔にならないだけでなく、配置スペースを良好に分散して回転電機の小型化が図れる。
請求項の発明によれば、給電側接続コイルを構成する板状導体の板厚と、給電側接続コイル以外の接続コイルを構成する板状導体の板厚とが等しいので、共通の板状導体から両接続コイルを形成して歩留まりの向上が図れる。
本発明に係る回転電機のステータの斜視図である。 図1に示すステータの分解斜視図である。 図2に示す一方のベースプレート組立体の分解斜視図である。 図2に示す他方のベースプレート組立体の分解斜視図である。 スロットコイルの斜視図である。 スロットコイルの分解斜視図である。 図1に示すステータの一部を示す縦断面図である。 図3及び図4に示すベースプレート組立体の一部を示す正面図である。 図4に示すベースプレート組立体の一部を示す正面図である。 図4に示すベースプレート組立体の一部を示す背面図である。 複数相のコイルの斜視図である。 図8の正面図である。 図8に示す複数相のコイルから1相分のコイルを抜き出して示す斜視図である。 U相のコイルの結線態様を示す展開図である。 U相、V相、W相のコイルの結線態様を示す模式図である。 外側接続コイルの斜視図である。 内側接続コイルの斜視図である。 外側接続コイル延出部と内側接続コイル延出部との接合を説明するための斜視図である。 外側接続コイルの内径側端部と外径側スロットコイルの段差部との接合及び内側接続コイルの内径側端部と内径側スロットコイルの段差部との接合を説明するための斜視図である。 給電側接続コイルと給電端子の接続例を示す断面図である。
以下、本発明の回転電機のステータの一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
[ステータ]
図1及び図2に示すように、本実施形態の回転電機のステータ10は、ステータコア組立体20と、一対のベースプレート組立体30L、30Rと、を備え、ベースプレート組立体30L、30Rが、ステータコア組立体20の両側に配置されて組み付けられている。ステータコア組立体20とベースプレート組立体30L、30Rとの間には、例えば、シリコンシートなどの絶縁シート65が配置され、ステータコア組立体20とベースプレート組立体30L、30Rとを絶縁している。
[1 ステータコア組立体]
ステータコア組立体20は、ステータコア21と、複数(図に示す実施形態では108個)のスロットコイル25と、を備える。
[1−1 ステータコア]
ステータコア21は、例えば、プレス抜きされた複数枚の珪素鋼板が積層されて構成され、その径方向内側に、複数(図に示す実施形態では108個)のティース22と、隣接するティース22間に形成される複数(図に示す実施形態では108個)のスロット23とを備える。スロット23は、ステータコア21の軸方向に貫通して形成され、軸方向から見てステータコア21の径方向に長い略長円形状に形成され、開口部24がステータコア21の内周面に開口している。
[1−2 スロットコイル]
各スロット23に挿入されるスロットコイル25は、図5A、図5B及び図6も参照して、断面長方形状の板状導体である外径側スロットコイル26と内径側スロットコイル27とを有し、外径側スロットコイル26と内径側スロットコイル27の軸方向両端部を除く周囲が射出成形された樹脂などの断面長方形状の絶縁材28で被覆されて一体に形成されている。具体的に、外径側スロットコイル26は、ステータコア21の軸方向幅L1と後述する接続コイル40の4枚分の軸方向幅(4×L2)の和と略等しい長さ(L1+4×L2)に設定され、軸方向両端部がそれぞれ接続コイル40の2枚分の軸方向幅と略等しい長さ(2×L2)だけ絶縁材28から露出している。さらに、外径側スロットコイル26の軸方向一端部は、接続コイル40の1枚分の軸方向幅と等しい長さ(L2)分だけ周方向一方を向く面が段状に切り欠かれて板厚が薄くなることで段差部26aが形成され、外径側スロットコイル26の軸方向他端部は、接続コイル40の1枚分の軸方向幅と等しい長さ(L2)分だけ周方向他方を向く面が段状に切り欠かれて板厚が薄くなることで段差部26aが形成されている。
内径側スロットコイル27は、ステータコア21の軸方向幅(L1)と後述する接続コイル40の2枚分の軸方向幅(2×L2)の和と略等しい長さ(L1+2×L2)に設定され、軸方向両端部がそれぞれ接続コイル40の1枚分の軸方向幅と略等しい長さ(L2)だけ絶縁材28から露出している。さらに、内径側スロットコイル27の軸方向一端部は、接続コイル40の1枚分の軸方向幅と等しい長さ(L2)分だけ周方向他方を向く面が段状に切り欠かれて板厚が薄くなることで段差部27aが形成され、内径側スロットコイル27の軸方向他端部は、接続コイル40の1枚分の軸方向幅と等しい長さ(L2)分だけ周方向一方を向く面が段状に切り欠かれて板厚が薄くなることで段差部27aが形成されている。
言い換えると、スロットコイル25は、外径側スロットコイル26が接続コイル40の2枚分の軸方向幅と略等しい長さ(2×L2)分だけ軸方向両側にそれぞれ絶縁材28から露出するとともに、内径側スロットコイル27が接続コイル40の1枚分の軸方向幅と等しい長さ(L2)分だけ軸方向両側にそれぞれ絶縁材28から露出し、外径側スロットコイル26と内径側スロットコイル27の両先端部にはそれぞれ接続コイル40の1枚分の軸方向幅と等しい長さ(L2)分だけ段差部26a、27aが周方向で反対側を向くように形成されている。また、軸方向一端部と軸方向他端部では、外径側スロットコイル26の段差部26a同士と内径側スロットコイル27の段差部27a同士がそれぞれ周方向で反対側を向くように形成されている。
外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27からなる複数(図に示す実施形態では108個)のスロットコイル25は、外径側スロットコイル26が径方向外側となり内径側スロットコイル27が径方向内側となるようにステータコア21の径方向に配置される。各スロットコイル25は、ステータコア21の複数のスロット23にそれぞれ挿入されてステータコア21の周方向に並べられ、ステータコア組立体20を構成する。
外径側スロットコイル26は、接続コイル40の略2枚分の軸方向幅と略等しい長さ(2×L2)分だけ先端部がステータコア21の両方の端面21a、21bからそれぞれ突出するようにスロット23に挿入され、内径側スロットコイル27は、接続コイル40の略1枚分の軸方向幅と等しい長さ(L2)分だけ先端部がステータコア21の両方の端面21a、21bからそれぞれ突出するようにスロット23に挿入されている。
また、外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27と、ステータコア21のスロット23と、の間には、両スロットコイル26、27を被覆する絶縁材28が介在してステータコア21との絶縁が確保されている。
外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27を被覆する絶縁材28は、スロット23よりも僅かに大きくスロット23と略同一形状を有しており、圧入によってスロット23へ容易に固定できる。また、外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27は、従来の巻回された巻線からなるコイルと比較して太いので、スロット23への占積率が向上する効果も有する。
[2 ベースプレート組立体]
ステータコア組立体20の両側にそれぞれ配置されるベースプレート組立体30L、30Rは、図3及び図4に示すように、ベースプレート31L、31Rと、複数の接続コイル40と、を備える。
[2−1 ベースプレート]
ベースプレート31L、31Rは、絶縁性を有する樹脂(非磁性材)等によって成形され、ステータコア21と略等しい内外径を有する略円環状部材である。
ベースプレート31Rの内径側には、図3に示すように、ステータコア21のスロット23に挿入された各スロットコイル25の外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27にそれぞれ対応して、複数(図に示す実施形態では108個)の外径側貫通孔32及び複数(図に示す実施形態では108個)の内径側貫通孔33が、それぞれ等間隔にベースプレート31Rを貫通して外側面35と内側面36とを連通するように形成されている。ステータコア組立体20にベースプレート組立体30Rを組み付けることで、ベースプレート31Rの外径側貫通孔32には、ステータコア21のスロット23に挿入されステータコア21の端面21a、21bから突出する外径側スロットコイル26の先端部が配置され、ベースプレート31Rの内径側貫通孔33には、ステータコア21のスロット23に挿入されステータコア21の端面21a、21bから突出する内径側スロットコイル27の先端部が配置される。なお、外径側貫通孔32に関しては、内側面36の開口部が外側面35の開口部よりも小さくなっており、外径側スロットコイル26の先端部が通る部分のみベースプレート31Rを貫通している。
ベースプレート31Rの外径側には、さらに複数(図に示す実施形態では108個)の外周側孔34が等間隔にベースプレート31Rを貫通して外側面35と内側面36とを連通するように形成されている。ベースプレート31Rの外側面35及び内側面36には、図7Aに示すように、それぞれ外側面35及び内側面36に開口する断面略コの字型の複数(図に示す実施形態ではいずれも108個、108個)の外側面溝37及び内側面溝38が、インボリュート曲線に沿って円周方向に近接して形成されている。
ベースプレート31Lも、基本的にはベースプレート31Rと同様の構造を有し、内径側には、ステータコア21のスロット23に挿入された各スロットコイル25の外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27にそれぞれ対応して、複数(図に示す実施形態では108個)の外径側貫通孔32及び複数(図に示す実施形態では108個)の内径側貫通孔33が、それぞれ等間隔にベースプレート31Lを貫通して外側面35と内側面36とを連通するように形成されている。
一方で、ベースプレート31Lの外径側には、図中上方部分に径方向外側に扇状に延びる展開部31aが設けられており、展開部31a以外の部分では、複数の外周側孔34が等間隔にベースプレート31Lを貫通して外側面35と内側面36とを連通するように形成されている。展開部31aにおいては、他の外周側孔34より僅かに大きな開口面積を有する外周側孔34aが6つの外周側孔34を挟むようにU、V、W相の各相2つを一組として2組ずつ形成されるとともに、給電端子接続用切欠部34cが各相1つずつ等間隔に形成されている。給電端子接続用切欠部34cには給電端子接続部43が一体に形成された後述する3つの内側接続コイル42b(給電側接続コイル130)の給電端子接続部43が配置される。
ベースプレート31Lの展開部31aの内径側には、各相2つを一組として一組のバスバー用切欠部(不図示)が内周側に形成された外径側貫通孔32aが8つの外径側貫通孔32を挟んで形成され、さらに各相1つずつの中点バスバー用切欠部(不図示)が内周側に形成された内径側貫通孔33aが11個の内径側貫通孔33を挟んで形成されている。バスバー用切欠部には、同相のコイル同士を接続するバスバー61U、61V、61Wのバスバー接続部が配置され、中点バスバー用切欠部には、U、V、W相のコイル同士を接続する中点バスバー62の中点バスバー接続部が配置される。
ベースプレート31L、31Rの外周側孔34、34aには、後述する外側接続コイル41の外径側端部112と内側接続コイル42の外径側端部123とが配置される。外径側貫通孔32、32a、内径側貫通孔33、33a及び外周側孔34、34aは、軸方向から見て矩形形状を呈し、これらの内部に配置されるコイル部材よりも大きな空間を有している。
また、ベースプレート31Lの外側面35と内側面36にも、それぞれ外側面35及び内側面36に開口する断面略コの字型の複数(図に示す実施形態では外側面35に102個、内側面36に102個)の外側面溝37及び内側面溝38が、インボリュート曲線に沿って円周方向に近接して形成されている。ベースプレート31Lの展開部31aには、外側面35に他の外側面溝37よりも僅かに長く形成された外側面溝37aが各相4個ずつ合計で12個形成されるとともに、内側面36に他の内側面溝38よりも僅かに長く形成された内側面溝38aが各相5個ずつ合計で15個形成されている。外側面溝37、37aの数は、ベースプレート31Rに形成される外側面溝37よりも各相2本ずつ合わせて6本分少なくなるとともに、内側面溝38、38aの数は、ベースプレート31Rに形成される内側面溝38よりも各相1本ずつ合わせて3本分少なくなっており、代わりにバスバー61U、61V、61Wによって同相のコイル同士が接続されるとともに中点バスバー62によって異相のコイル同士が接続されるようになっている。これらベースプレート31L、31Rにおいては、図6に示すように、互いに隣接する各外側面溝37、37a間、及び各内側面溝38、38a間は、ベースプレート31Lから立設する壁31bによって隔離され、また、軸方向において対向する外側面溝37、37aと内側面溝38、38aとは隔壁31cによって隔離され、それぞれ電気的に絶縁される。
また、ベースプレート31L、31Rは、内径側貫通孔33が形成される最内径部39が、接続コイル40の1枚分の軸方向幅と等しい長さ(L2)に設定されており、外径側貫通孔32及び外周側孔34が形成される最内径部39以外の領域が、接続コイル40の2枚分の軸方向幅(2×L2)と隔壁31cの厚さ(L3)との合計に略等しい軸方向幅(2×L2+L3)に設定されている。
ベースプレート組立体30L、30Rでは、図7Aに示すように、ベースプレート31L、31Rの各外側面溝37は、正面視において、外周側孔34と、この外周側孔34から反時計方向に所定の角度離間した外径側貫通孔32とを接続するように、インボリュート曲線に沿って湾曲して形成されている。但し、図7Bに示すように、ベースプレート31Lの複数の外側面溝37の内、展開部31aに向かって延びる12個の外側面溝37aは、外周側孔34aと、この外周側孔34aから反時計方向に前記所定の角度を僅かに超えて離間した外径側貫通孔32とを接続するようにインボリュート曲線に沿って湾曲して形成されている。なお、図7A及び図7Bでは、外側面溝37及び内側面溝38に後述する外側接続コイル41及び内側接続コイル42を収容した状態を示している。
また、ベースプレート31L、31Rの各内側面溝38は、正面視において、外周側孔34と、この外周側孔34から反時計方向に(図7A側から見て時計方向に)所定の角度離間した内径側貫通孔33とを、外径側貫通孔32を避けて屈曲しながら接続するように形成されている。但し、図7Bに示すように、ベースプレート31Lの複数の内側面溝38の内、ベースプレート31Lの展開部31aに向かって延びる12個の内側面溝38aは、外周側孔34aと、この外周側孔34aから反時計方向に前記所定の角度を僅かに超えて離間した内径側貫通孔33とを接続するようにインボリュート曲線に沿って湾曲して形成されている。15個の内側面溝38aのうち残り3個の内側面溝38aは、給電端子接続用切欠部34cと連通する。
即ち、図7A及び図7Bに示すように、外径側貫通孔32と内径側貫通孔33とは、外側面溝37及び内側面溝38が共通に連続する外周側孔34、又は外側面溝37a及び内側面溝38aが共通に連続する外周側孔34aを介して接続されている。
[2−2 接続コイル]
接続コイル40は、銅などの導電材料によって板状に形成されており、外側面溝37、37aにそれぞれ挿入される外側接続コイル41(41a、41b)と、内側面溝38にそれぞれ挿入される内側接続コイル42(42a、42b)とに分けることができ、さらに、内側接続コイル42bには、給電端子接続部43を備えた給電側接続コイル130が含まれる。なお、ここで言う外側接続コイル41とは、ステータコア組立体20とベースプレート組立体30L、30Rとが組み付けられたとき、ステータ10の軸方向外側となる接続コイル40のことであり、内側接続コイル42とは、ステータ10の軸方向内側となる接続コイル40のことである。
外側接続コイル41aは、図13Aに示すように、一様厚を有する断面長方形状の板状導体であって、外側面溝37と同一形状のインボリュート曲線に沿って形成された外側接続コイル本体110から内径側端部111が径方向に屈曲するとともに、外径側端部112も外側接続コイル本体110から径方向に屈曲している。外側接続コイル41aの外径側端部112には軸方向内側に延出するように外側接続コイル延出部113が形成されている。外側接続コイル本体110及び内径側端部111の軸方向幅(L2)は、外側面溝37の溝深さと等しくなっており、外側接続コイル延出部113の軸方向幅(L4)は、外側面溝37と内側面溝38との各溝深さと隔壁31cの厚さ(L3)との合計に等しい軸方向幅(2×L2+L3)に設定されている。また、12個の外側接続コイル41bは、外側接続コイル本体110が外側面溝37aと同一形状に湾曲して形成されている以外、外側接続コイル41aと同様の構成を有している。
内側接続コイル42aは、図13Bに示すように、一様厚を有する断面長方形状の板状導体であって、内側面溝38と同一形状のインボリュート曲線に沿って形成された内側接続コイル本体120から外径側貫通孔32を迂回するように形成された迂回部121を経由して内径側端部122が径方向に屈曲するとともに、外径側端部123も内側接続コイル本体120から径方向に屈曲している。内側接続コイル42aの外径側端部123には、軸方向外側に延出するように内側接続コイル延出部124が形成されている。内側接続コイル本体120及び内径側端部122の軸方向幅(L2)は、内側面溝38の溝深さと等しくなっており、内側接続コイル延出部124の軸方向幅(L4)は、外側面溝37と内側面溝38との各溝深さと隔壁31cの厚さとの合計に等しい軸方向幅(2×L2+L3)に設定されている。また、内側面溝38aに挿入される15個の内側接続コイル42bは、内側接続コイル本体120が内側面溝38aと同一形状に湾曲して形成されている以外、基本的に内側接続コイル42aと同様の構成を有しているが、15個の内側接続コイル42bのうち、給電端子接続用切欠部34cに対応する位置に配置される3個の内側接続コイル42b、即ち、給電側接続コイル130には、給電端子141(図7C及び図16参照)に接続するための給電端子接続部43が給電端子接続用切欠部34cに嵌るように外径側端部に一体に形成されている。
給電側接続コイル130は、電気の流れ方向において最も給電側に配置されるスロットコイル25を給電端子141に接続するための接続コイルであり、他の接続コイル40と同様に、平面状の板表面を有する板状導体によって形成されている。給電側接続コイル130においてスロットコイル25と接続される側の端部には、内側接続コイル42bと略同形状の内径側端部131が形成され、給電側接続コイル130において給電端子141と接続される側の端部には、給電端子接続部43を構成する突当面132及び締結面133が形成されている。
締結面133は、ボルト142などの締結具を用いて給電端子141に締結するための締結孔134を有しており、給電端子141との締結に際しては位置決めが必要となる。本発明の実施形態に係る給電側接続コイル130の給電端子接続部43には、突当面132と、突当面132に対してL字状に配置された締結面133とが形成されており、突当面132と締結面133とで形成されるL字状のコーナー部により少なくとも2方向の位置決めを行う位置決め構造が付与されている。本実施形態の給電側接続コイル130において、突当面132は、軸方向及び径方向に沿うように配置され、締結面133は、周方向及び径方向に沿うように配置される。
給電側接続コイル130は、板表面が軸方向に沿うように、言い換えると、周方向に交わるようにベースプレート31Lに配列されている。したがって、突当面132は、給電側接続コイル130において給電端子141と接続される側の端部を径方向に沿うように曲げ成形することにより形成される。また、締結面133は、突当面132の一端部(本実施形態では、ベースプレート31Lの外側面35側の端部)に延出形成される部位を周方向に曲げ形成することにより形成される。
給電側接続コイル130は、U相、V相及びW相のコイル50に対応して3つ設けられている。3つの給電側接続コイル130に形成される突当面132は、ベースプレート31Lの外周部から周方向に所定の間隔をあけて突出するように配置されており、締結面133は、各突当面132の端部から周方向に延出される。このとき、3つの給電側接続コイル130に形成される締結面133は、各突当面132の端部から周方向に延出するにあたり、周方向において同じ方向に延出されている(例えば、図7Cにおいて左方向)。
また、3つの給電側接続コイル130のうち、突当面132及び締結面133が周方向において両端側に位置する2つの給電側接続コイル130には、ベースプレート31Lの外径側において、突当面132及び締結面133が中央の給電側接続コイル130の突当面132及び締結面133に近づくように周方向に沿って延びる延長部135が形成されている。この延長部135は、ベースプレート31Lの展開部31aに配置される。ベースプレート31Lの周方向の領域において、展開部31aの形成領域には、同相のコイル同士を接続するバスバー61U、61V、61Wや、U、V、W相のコイル同士を接続する中点バスバー62も配置されるが、バスバー61U、61V、61W及び中点バスバー62は、ベースプレート31Lの内径側に配置されるので、ベースプレート31Lの外径側、即ち展開部31aに延長部135を配置するにあたり、バスバー61U、61V、61W及び中点バスバー62が邪魔になることはない。
外側接続コイル41及び内側接続コイル42(給電側接続コイル130を含む)は同一の板厚(t1)を有し、この外側接続コイル41及び内側接続コイル42の板厚(t1)は、同じく同一の板厚を有する外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27と同じ板厚に設定されている。この外側接続コイル41及び内側接続コイル42の板厚(t1)は、外側接続コイル41及び内側接続コイル42(外側接続コイル本体110及び内側接続コイル本体120)の軸方向幅(L2)より小さくなっている。なお、上記した「接続コイル40のx(x=1、2、4)枚分の軸方向幅」は、外側接続コイル本体110及び内側接続コイル本体120の軸方向幅を意味している。また、「略等しい」とは、隔壁31c分の誤差を含む表現である。絶縁シート65の厚さについては考慮しないものとした。
外側接続コイル41、内側接続コイル42(給電側接続コイル130を含む)、及びスロットコイル25は、所定の板厚(t1)を有する金属板(例えば銅板)からプレス打抜等の加工を行うことにより、所望の軸方向幅及び所望の平面形状に形成することができる。さらに、外側接続コイル41については、打抜かれた板状導体を曲げ成形することにより、外側面溝37、37aと同一形状のインボリュート曲線に沿って形成された外側接続コイル本体110と、外側接続コイル本体110から屈曲するように接続された内径側端部111、外径側端部112とを形成することができる。同様に、内側接続コイル42についても、打抜かれた板状導体を曲げ成形することにより、内側面溝38、38aと同一形状のインボリュート曲線に沿って形成された内側接続コイル本体120と、内側接続コイル本体120から屈曲するように接続された内径側端部122、外径側端部123とを形成することができ、さらに、給電側接続コイル130においては、打抜かれた板状導体を曲げ成形することにより、突当面132、締結面133、延長部135などを形成することができる。
外側接続コイル41a、41bは、ベースプレート31L、31Rの外側面溝37、37aに挿入される。外側接続コイル41の内径側端部111は外径側貫通孔32に配置され、図15に示すように、ステータコア組立体20とベースプレート組立体30L、30Rとの組み付けの際に同じくステータコア21のスロット23に挿入されて外径側貫通孔32に配置される外径側スロットコイル26の段差部26aと当接する。
内側接続コイル42a、42bは、ベースプレート31L、31Rの内側面溝38、38aに挿入される。内側接続コイル42a、42bの内径側端部122は内径側貫通孔33に配置され、図15に示すように、ステータコア組立体20とベースプレート組立体30L、30Rとの組み付けの際に同じくステータコア21のスロット23に挿入されて内径側貫通孔33に配置される内径側スロットコイル27の段差部27aと当接する。
外側接続コイル41a、41bの外径側端部112と内側接続コイル42a、42bの外径側端部123とは、図14に示すように、いずれも外周側孔34に配置され、外側接続コイル延出部113の周方向一方を向く側面113aと内側接続コイル延出部124の周方向他方を向く側面124aとが径方向及び軸方向全面に亘って当接する。
[3 接合]
互いに当接する、外側接続コイル41の内径側端部111と外径側スロットコイル26の段差部26a、内側接続コイル42の内径側端部122と内径側スロットコイル27の段差部27a、及び、外側接続コイル41の外側接続コイル延出部113と内側接続コイル42の内側接続コイル延出部124は、いずれも板厚方向に対して交差する平面状の板表面同士が溶接により、好ましくはレーザー溶接により接合される。以下の説明ではレーザー溶接により接合する場合を例に説明する。
図14に示すように、外側接続コイル延出部113と内側接続コイル延出部124とは、いずれも板厚方向に対して交差し軸方向に沿う平面状の板表面である、外側接続コイル延出部113の周方向一方を向く側面113aと内側接続コイル延出部124の周方向他方を向く側面124aとを対向させて当接させることで互いの板表面が径方向及び軸方向全面に亘って面接触する。両方の側面113a、124aを面接触させた状態で、外周側孔34の軸方向外側から径方向に延びる当接面P1に沿ってレーザー溶接することで当接面P1において接合される。
これにより、同じ外周側孔34に位置する外側接続コイル41の外径側端部112と内側接続コイル42の外径側端部123とが電気的に接続され、ベースプレート組立体30L、30Rが構成される。なお、図14においては、ベースプレート31L、31Rを省略している。図15についても同様である。
図15に示すように、ステータコア組立体20とベースプレート組立体30L、30Rとの組み付けにおいては、絶縁シート65を介在させて互いの周方向の相対位置をあわせて軸方向に組み付けることで、外側接続コイル41の内径側端部111と外径側スロットコイル26の段差部26aとが当接し、内側接続コイル42の内径側端部122と内径側スロットコイル27の段差部27aとが当接することで、両者が位置決めされる。
外径側スロットコイル26の段差部26aと当接する外側接続コイル41の内径側端部111は、平面状の板表面である周方向他方を向く側面111aが段差部26aの側面26b全面に亘って当接するとともに、底面111bが段差部26aの底面26c全面に亘って当接する。板厚方向に対して交差し軸方向に沿う平面状の両側面111a、26bを面接触させた状態で、外径側貫通孔32の軸方向外側から径方向に延びる当接面P2に沿ってレーザー溶接することで当接面P2において接合される。
内径側スロットコイル27の段差部27aと当接する内側接続コイル42の内径側端部122は、平面状の板表面である周方向一方を向く側面122aが段差部27aの側面27b全面に亘って当接するとともに、底面122bが段差部27aの底面27c全面に亘って当接する。板厚方向に対して交差し軸方向に沿う平面状の両側面122a、27bを面接触させた状態で、内径側貫通孔33の軸方向外側から径方向に延びる当接面P3に沿ってレーザー溶接することで当接面P3において接合される。
同様に、バスバー用切欠部が形成された外径側貫通孔32aに配置された外径側スロットコイル26の段差部26aとバスバー用切欠部に配置されるバスバー61U、61V、61Wのバスバー接続部とをレーザー溶接し、中点バスバー用切欠部が形成された内径側貫通孔33aに配置された内径側スロットコイル27の段差部27aと中点バスバー62の中点バスバー接続部とをレーザー溶接することでバスバー61U、61V、61W及び中点バスバー62が外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27にそれぞれ接合される。
外径側貫通孔32、32a、内径側貫通孔33、33a及び外周側孔34は、軸方向から見て矩形形状を呈し、これらの内部に配置されるコイル部材よりも大きな空間を有しているので、即ち、レーザー光の照射部分とベースプレート31L、31R間には隙間が設けられているので、レーザー光によるベースプレート31L、31Rの損傷を防止できる。
このように接合することで、ステータコア21のスロット23に挿入された外径側スロットコイル26と内径側スロットコイル27とが、外側接続コイル41及び内側接続コイル42を介して電気的に接続された状態でステータコア組立体20にベースプレート組立体30L、30Rが組み付けられる。外側接続コイル41及び内側接続コイル42は、同相(例えば、U相)のスロットコイル25同士を接続してコイル50の渡り部を構成する。
従って、例えば図10に示すように、同一のスロット23に配置された外径側スロットコイル26及び内径側スロットコイル27に関して、外径側スロットコイル26の一端側(図中手前側)で接続された外側接続コイル41は、径方向外側、且つ、時計回りに延びて同相の内側接続コイル42に接続され、外径側スロットコイル26の他端側(図中奥側)で接続された外側接続コイル41は、径方向外側、且つ、反時計回りに延びて同相の内側接続コイル42に接続される。また、内径側スロットコイル27の一端側(図中手前側)で接続された内側接続コイル42は、径方向外側、且つ、反時計回りに延びて同相の外側接続コイル41に接続され、内径側スロットコイル27の他端側(図中奥側)で接続された内側接続コイル42は、径方向外側、且つ、時計回りに延びて同相の外側接続コイル41に接続される。
このようにステータ10は、ステータコア組立体20の両側に一対のベースプレート組立体30L、30Rを組みつけることで構成され、これによりセグメント化されたコイル50が、同一構造を有する各相6つのコイルループ(U相コイル50U、V相コイル50V、及びW相コイル50W)を形成する。この各相6つのコイルループ(U相コイル50U、V相コイル50V、及びW相コイル50W)は、2つのコイルループを1組として3組のU相コイル50U、3組のV相コイル50V、及び3組のW相コイル50Wが、反時計方向にこの順で波巻きされる(図11参照)。図8は、理解を容易にするためステータ10からセグメント化された複数相(UVW相)のコイルを抜き出して示す複数相のコイルの斜視図、図9は、図8の正面図、図10は、更に一相分(例えば、U相)のコイルを抜き出して示す斜視図、図11は、U相のコイルの結線態様を示す展開図、図12は、U相、V相、W相のコイルの結線態様を示す模式図である。
U相コイルを例に各相の結線態様について図11を参照しながらより詳細に説明すると、U相コイルを構成する6つのコイルループは、3つのコイルループ(Uループ)が連続して時計方向に波巻きされるとともに3つのコイルループ(ループ)が連続して反時計方向に波巻きされ、Uループとループが直列にバスバー61Uで結線されている。1つのスロット23内に配置される、絶縁材28で被覆された外径側スロットコイル26と内径側スロットコイル27とは、Uループを構成するコイルとループを構成するコイルとからなっており、電流の流れ方向が同一方向となっている。
例えば、1つのUループに着目すると、図11に示すように、U相のスロット23に配置された外径側スロットコイル26の軸方向一端(図の右手側)から、外側接続コイル41、内側接続コイル42の順に接続されて、次のU相のスロット23における、内径側スロットコイル27に接続される。その後、内径側スロットコイル27の軸方向他端(図の左手側)から、内側接続コイル42、外側接続コイル41の順に接続されて、さらに次のU相のスロット23における、外径側スロットコイル26に接続される。以降、この接続構成を繰り返してUループが形成されている。
同様に、他の2相、即ち、V相コイル(W相コイル)を構成する6つのコイルループも、反対方向に波巻きされた3つのVループ(Wループ)と3つのループ(ループ)が直列にバスバー61U(バスバー61W)で結線され、1つのスロット23内に配置される外径側スロットコイル26と内径側スロットコイル27とはVループ(Wループ)を構成するコイルとループ(ループ)を構成するコイルとからなっており、電流の流れ方向が同一方向となっている。これらU相コイル50U、V相コイル50V、及びW相コイル50Wは、図12に示すように、中点バスバー62でスター結線されている。
ステータ10では、外側接続コイル41と内側接続コイル42とが、ステータコア21を軸方向に投影した領域内に配置されると共に、軸方向に異なる位置に配置される。また、ステータ10の軸方向外側に配置される複数の外側接続コイル41a、41bの外側面は、ベースプレート31L、31Rの端面と面一となっている。
[4 給電端子との締結]
上記のように構成されたステータ10は、所定のモータケース(不図示)に組込まれる。モータケースには、給電端子141を支持する端子台140が設けられており、ステータ10を組込む際には、給電側接続コイル130の給電端子接続部43(締結面133)を、端子台140及び給電端子141に対して位置決めしつつ、ボルト142を用いて給電端子141と締結させる。
図7C及び図16に示すように、本発明の実施形態に係る給電側接続コイル130は、給電端子141と接続される側の端部である給電端子接続部43に、突当面132と、突当面132に対してL字状に配置された締結面133とが形成されるので、給電側接続コイル自体に少なくとも2方向の位置決めを行う位置決め構造が付与される。したがって、例えば図16に示すように、突当面132と締結面133とからなるL字状のコーナー部を端子台140のコーナー部に突き当てることより、締結面133の締結孔134を給電端子141に対して精度良く位置決めし、ボルト142を用いて両部材を容易に締結することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の回転電機のステータ10によれば、給電側接続コイル130において給電端子141と接続される側の端部には、突当面132と、突当面132に対してL字状に配置された締結面133とが形成されているので、給電側接続コイル自体に少なくとも2方向の位置決めを行う位置決め構造が付与されることになり、その結果、給電側接続コイル130を給電端子141に接続する際の位置決めが容易になるだけでなく、端子台140に設けられる位置決め構造が不要になってコストダウンを図ることができる。
また、突当面132は、軸方向及び径方向に沿うように配置され、締結面133は、周方向及び径方向に沿うように配置されているので、突当面132への突き当てによって周方向の位置決めを行いつつ、締結面133を軸方向から給電端子141に当接させて両部材を容易に締結することができる。
また、給電側接続コイル130は、板表面が軸方向に沿うようにベースプレート31Lに配列され、突当面132は、給電側接続コイル130において給電端子141と接続される側の端部を径方向に沿うように曲げ成形することにより形成されているので、軸方向及び径方向に沿う突当面132を給電側接続コイル130に容易に形成することができる。
また、複数の給電側接続コイル130の締結面133は、突当面132の端部から周方向において同じ方向に延出しているので、周方向における一方向の突き当て操作にもとづいて、複数の給電側接続コイル130の締結面133を同時に位置決めすることができる。
また、少なくとも1つの給電側接続コイル130には、ベースプレート31Lの外径側で周方向に沿って延長され、突当面132及び締結面133を他の給電側接続コイル130の突当面132及び締結面133に近づける延長部135が形成されているので、複数の給電側接続コイル130の締結面133同士を可及的に近づけて配置することができ、その結果、端子台140の小型化及びコストダウンが可能になる。
また、バスバー61U、61V、61W及び中点バスバー62は、ベースプレート31Lの内径側に配置されているので、給電側接続コイル130の突当面132、締結面133及び延長部135をベースプレート31Lの外径側に配置する際、バスバー61U、61V、61W及び中点バスバー62が邪魔にならないだけでなく、配置スペースを良好に分散して回転電機の小型化が図れる。
また、給電側接続コイル130を構成する板状導体の板厚と、給電側接続コイル130以外の接続コイル40を構成する板状導体の板厚とが等しいので、共通の板状導体から両接続コイルを形成して歩留まりの向上が図れる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記実施形態では、円周方向に隣接する3つのスロット毎に同相のコイルが配置されるトリプルスロットタイプのステータを例示したが、これに限らず、円周方向の1つのスロット毎に各相のコイルが配置されるシングルスロットタイプ、円周方向に隣接する2つのスロット毎に同相のコイルが配置されるダブルスロットタイプのステータを用いてもよい。
また、コイルの結線については、上記実施形態に限らず、任意の仕様を選択でき、直列結線及び並列結線も適宜選択できる。
また、一対のベースプレート組立体30L、30Rの軸方向外側に絶縁性のカバーを配置してもよく、樹脂等で被覆してもよい。
10 回転電機のステータ
20 ステータコア組立体
21 ステータコア
23 スロット
25 スロットコイル
26 外径側スロットコイル
27 内径側スロットコイル
28 絶縁材
30L、30R ベースプレート組立体
31L、31R ベースプレート(接続コイル配列部)
40 接続コイル
41、41a、41b 外側接続コイル
42、42a、42b 内側接続コイル
43 給電端子接続部
50 コイル
61 バスバー
62 中点バスバー
130 給電側接続コイル
132 突当面
133 締結面
134 締結孔
135 延長部
140 端子台
141 給電端子
142 ボルト
P2、P3 当接面(当接部)

Claims (6)

  1. 複数のスロットを有するステータコアと、
    前記ステータコアに取付けられるコイルと、を備えた回転電機のステータにおいて、
    前記コイルは、前記スロットに挿入される複数のスロットコイルと、前記ステータコアの軸方向端面よりも軸方向外側において前記スロットコイル間を接続する複数の接続コイルと、を有し、前記スロットコイルと前記接続コイルとが当接部において接合されることによって構成され、
    前記接続コイルは、前記スロットコイルと給電端子とを接続する給電側接続コイルを含み、
    前記給電側接続コイルは、平面状の板表面を有する板状導体によって形成されており、前記給電端子と接続される側の端部に、突当面と、前記突当面に対してL字状に配置された締結面と、を有し、
    前記突当面は、軸方向及び径方向に沿うように配置され、
    前記締結面は、周方向及び径方向に沿うように配置されている、回転電機のステータ。
  2. 複数のスロットを有するステータコアと、
    前記ステータコアに取付けられるコイルと、を備えた回転電機のステータにおいて、
    前記コイルは、前記スロットに挿入される複数のスロットコイルと、前記ステータコアの軸方向端面よりも軸方向外側において前記スロットコイル間を接続する複数の接続コイルと、を有し、前記スロットコイルと前記接続コイルとが当接部において接合されることによって構成され、
    前記接続コイルは、前記スロットコイルと給電端子とを接続する給電側接続コイルを含み、
    前記給電側接続コイルは、平面状の板表面を有する板状導体によって形成されており、前記給電端子と接続される側の端部に、突当面と、前記突当面に対してL字状に配置された締結面と、を有し、
    前記給電側接続コイルは、前記板表面が軸方向に沿うように接続コイル配列部に配列され、
    前記突当面は、前記給電側接続コイルにおいて前記給電端子と接続される側の端部を径方向に沿うように曲げ成形することにより形成されている、回転電機のステータ。
  3. 請求項又はに記載の回転電機のステータであって、
    前記接続コイルは、複数相のコイルに対応した複数の前記給電側接続コイルを含み、
    複数の前記給電側接続コイルの前記締結面は、前記突当面の端部から周方向において同じ方向に延出している、回転電機のステータ。
  4. 請求項に記載の回転電機のステータであって、
    前記接続コイルは、複数相のコイルに対応した複数の前記給電側接続コイルを含み、
    少なくとも1つの前記給電側接続コイルは、前記接続コイル配列部の外径側において、前記突当面及び前記締結面が他の前記給電側接続コイルの前記突当面及び前記締結面に近づくように周方向に沿って延びる延長部を有する、回転電機のステータ。
  5. 請求項に記載の回転電機のステータであって、
    同相の前記コイル同士を接続する、複数相のコイルに対応した複数のバスバーと、
    異なる相の前記コイル同士を接続する中点バスバーと、を備え、
    前記バスバー及び前記中点バスバーは、前記接続コイル配列部の内径側に配置されている、回転電機のステータ。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
    前記接続コイルを構成する前記板状導体のうち、前記給電側接続コイルを構成する前記板状導体の板厚と、前記給電側接続コイル以外の前記接続コイルを構成する前記板状導体の板厚と、が等しい、回転電機のステータ。
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