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JP6136316B2 - 超電導コイルおよび超電導コイル装置 - Google Patents

超電導コイルおよび超電導コイル装置 Download PDF

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JP6136316B2 JP2013019485A JP2013019485A JP6136316B2 JP 6136316 B2 JP6136316 B2 JP 6136316B2 JP 2013019485 A JP2013019485 A JP 2013019485A JP 2013019485 A JP2013019485 A JP 2013019485A JP 6136316 B2 JP6136316 B2 JP 6136316B2
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Description

本発明は、超電導コイルおよび超電導コイル装置に関する。
特開2010−98267号公報(特許文献1)は、超電導コイルに接続された電極を開示する。この電極は、超電導コイルの超電導線材に接続される第1電極と、第1電極に一体化された第2電極とを備える。第1電極は、超電導コイルの超電導線材の端末部に沿って周方向に延在する円弧状接触部と、該円弧状接触部の周方向の一端側でフランジに固定するとともに該フランジより突出させた固定部とを有する。第2電極は、フランジより外方に突出するとともに電源供給ケーブルとの接続部を有する形状とされる。第1電極の円弧状接触部は、超電導線材の端末部に半田付けされる。
特開2010−98267号公報
特開2010−98267号公報によれば、第1電極および第2電極は銅板により形成される。すなわち、超電導コイルの超電導線材は、銅電極に接続される。銅電極と超電導線材との接続部では、剛性が大きく変化する可能性がある。
たとえば超電導コイルの冷却および昇温が繰返される。この場合、銅電極と超電導線との間で熱収縮の度合いが異なることに起因する歪みが、銅電極と超電導線材との接続部に生じうる。また、コイルに電流が流れたときに、磁場と電流の相互作用による電磁力が生じうる。この電磁力によって超電導線材が応力を受ける。一方、コイルに電流が流れない時には上記の電磁力は生じない。したがって、コイルの通電および非通電を繰り返すことにより、銅電極と超電導線材との接続部には、応力が繰返して印加される。これらの応力によって、銅電極と接続される超電導線材の部分が損傷するという問題が生じうる。そして、超電導線材が酸化物超電導体で構成される場合、超電導線材は、歪に弱い。歪に弱い酸化物超電導線材に、銅電極と超電導線材との接続部に繰り返して応力が印加されることは好ましくない。
さらに、電極および/または超電導コイルのサイズに依存するものの、電極および超電導コイルの全体の熱容量が大きくなる場合がある。このような場合には、電極と超電導コイルの超電導線材とを半田付けするためには、電極と超電導線材との接続部分に大量の熱を与えて半田を溶かさなければならない。しかし超電導コイルの端部といった局所的な部分に大量の熱が与えられるため、超電導コイルの端部において超電導線材が損傷する可能性がある。そして、上記と同様に、超電導線材が酸化物超電導体で構成される場合、超電導線材は、歪に弱い。したがって、局所的な部分に大量の熱が与えられると、特に超電導線材が損傷する可能性がある。
上記のような超電導線材の損傷は、超電導線材の電気抵抗の上昇をもたらす。
したがって超電導コイルと接続される電極には、当該超電導コイルの端部での損傷を防ぐ構成を有することが求められる。しかしながら、特開2010−98267号公報には、電極と超電導線材との接続部分において超電導線材が損傷する可能性があるという課題が示されておらず、そのため、その課題を解決するための方法も開示されていない。
本発明の目的は、超電導線材の損傷を防ぐことが可能な電極を備えた超電導コイルおよび、その超電導コイルを備えた超電導コイル装置を提供することである。
本発明のある局面に係る超電導コイルは、超電導線材が巻回されることによって形成されたコイル部と、コイル部に接続された第1の電極部材とを備える。第1の電極部材は、導電性材料からなる第1の引出電極と、第1の接続部材とを含む。第1の接続部材は、超電導線材からなる。第1の接続部材は、コイル部の超電導線材と第1の引出電極とを接続する。
この構成によれば、コイルの超電導線材は、第1の接続部材を介して第1の引出電極に接続される。第1の接続部材は、超電導線材からなる。したがってコイルの超電導線材と第1の接続部材との間での剛性の変化を小さくすることができる。第1の引出電極とコイル部の超電導線材との間で剛性が大きく異なる場合であっても、コイル部の端部に生じる応力(たとえば超電導コイルの冷却および昇温によって生じる応力)を小さくすることができる。したがって、コイル部の端部において超電導線材が損傷する可能性を小さくすることができる。
「剛性」とは、単位変形を起こすのに必要な力(荷重/変形量)として表現することができる。「剛性が高い(大きい)」とは、力に対して変形が小さいことであり、「剛性が低い(小さい)」とは、力に対する変形が大きいことであると定義することができる。
好ましくは、第1の引出電極の剛性は、コイル部を形成する超電導線材の剛性よりも高い。第1の接続部材の剛性は、第1の引出電極よりも低い。
この構成によれば、コイル部の超電導線材に接続される第1の接続部材の剛性は、第1の引出電極の剛性よりも小さい。したがって、第1の電極部材(第1の引出電極および第1の接続部材)とコイル部の端部の超電導線材との接続部分における剛性の変化を小さくすることができる。
好ましくは、コイル部を形成する超電導線材は、第1の超電導体と、第1の超電導体を被覆する、導電性の第1のシースとを含む。第1の接続部材は、第2の超電導体と、導電性の第2のシースとを含む。第2のシースは、第1のシースと同じ材料を含み、第2の超電導体を被覆する。
この構成によれば、コイル部を形成する超電導線材のシース(第1のシース)と、第1の接続部材のシース(第2のシース)とが同じ材料を含む。したがって、コイル部を形成する超電導線材と第1の接続部材との間で剛性の変化を小さくすることができる。
好ましくは、第1の接続部材は、コイル部が接続される第1の接続部と、第1の引出電極が接続される第2の接続部と、第1の接続部と第2の接続部との間に位置し、コイル部および第1の引出電極のいずれにも接続されていない中間部とを含む。
この構成によれば、たとえば、第1の接続部材の中間部が、第2の接続部における応力を緩和するバッファとして機能する。したがって、第1の接続部が、第2の接続部における応力の影響を受けることを回避できる。
好ましくは、超電導コイルは、コイル部に接続された第2の電極部材をさらに備える。第2の電極部材は、導電性材料からなる第2の引出電極と、第2の接続部材とを含む。第2の接続部材は、超電導線材からなり、コイル部と第2の引出電極とを接続する。
この構成によれば、超電導コイルは、第1の接続部材に加えて第2の接続部材を備える。第1の接続部材を第2の接続部材を、コイル部の入力電極および出力電極のうちの一方及び他方として使用することができる。第2の接続部材とコイル部との接続部分においても、コイル部の超電導線材が損傷する可能性を小さくすることができる。
好ましくは、超電導コイルは、第1の電極部材と第2の電極部材とを絶縁する絶縁部材をさらに備える。第1の引出電極と、第2の引出電極とは、絶縁部材を介在して一体化される。
この構成によれば、第1の引出電極と第2の引出電極とを近づけることができる。したがって、超電導コイル装置の第1の引出電極および第2の引出電極を、別の電気部品(たとえば電流リードなど)に接続する際の作業性を向上させることができる。
好ましくは、第1の接続部材の剛性は、少なくともコイル部を形成する超電導線材の剛性と同じである。
好ましくは、超電導線材は、酸化物超電導体で構成される。
この場合、酸化物超電導体で構成される超電導線材で形成されたコイル部の端部において、超電導線材が損傷する可能性を小さくできる。
本発明の他の局面に係る超電導コイル装置は、上記の超電導コイルを備える。
この構成によれば、コイル部の端部において超電導線材が損傷する可能性を小さくすることができる。
本発明によれば、超電導線材の損傷を防ぐことが可能な電極を備えた超電導コイルおよび、その超電導コイルを備えた超電導コイル装置を実現できる。
本発明の第1の実施の形態に係る超電導コイルの構成を概略的に示す図である。 図1に示した電極12a,12bのうちの引出電極についての構成を概略的に示した図である。 コイル部10と、電極12a,12bとの接続を説明するための平面図である。 コイル部10が備える超電導線材31、および接続部材14aの断面を模式的に示した図である。 接続部材14aの別の構成を示した模式的断面図である。 電極12aに流れる電流を説明するための図である。 引出電極13aの構成を示した図である。 引出電極13aの厚みと接続部材14aの厚みとの間の関係を説明するための図である。 図7に示すX方向から見た接続部材14aの先端の形状の例を示した図である。 引出電極13aと接続部材14aとの接続および接続部材14aとコイル11aとの接続を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る超電導コイル1が備える電極の別の構成例を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る超電導コイル1が備える電極のさらに別の構成例を説明するための図である。 電極の接続の向きの第1の例を示した図である。 電極の接続の向きの第2の例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る超電導コイルの構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置101の構成を示した図である。 本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置201の構成を示した図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付して、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る超電導コイルの構成を概略的に示す図である。図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る超電導コイル1は、コイル部10を有する。コイル部10は、酸化物系の超電導線材を巻回することによって形成される。この実施の形態では、コイル部10は、いわゆるダブルパンケーキ型のコイルであり、コイル11a,11bを有する。コイル11a,11bは、その内周側で超電導線材を架け渡して連続させている。
超電導コイル1は、さらに、コイル部10に接続される電極12a,12bを備える。電極12aは、コイル11aに接続される。電極12bは、コイル11bに接続される。電極12a,12bは、超電導コイル1の入力端子および出力端子のうちの一方および他方としての役割を担う。
電極12a,12bの各々は、同じ構成を有する。具体的には、電極12aは、引出電極13aと、超電導線からなる接続部材14aとを含む。電極12bは、引出電極13bと、超電導線からなる接続部材14bとを含む。
引出電極13a,13bは、導電性材料(代表的には金属、一例では銅)からなる電極である。引出電極13a,13bには、たとえば図示しない電流リードをネジによって接続するための穴21a,21bがそれぞれ形成される。
接続部材14aは、引出電極13aと、コイル部10を形成する超電導線材とを電気的に接続する。接続部材14bは、引出電極13bと、コイル部10を形成する超電導線材とを電気的に接続する。
超電導コイル1は、さらに、固定ブロック15と、伝熱部16a,16bとを備える。固定ブロック15は、たとえばFRP(Fiber Reinforced Plastics)などの絶縁部材によって形成される。固定ブロック15は、引出電極13aと引出電極13bとの間に配置される。
図2は、図1に示した電極12a,12bのうちの引出電極についての構成を概略的に示した図である。図2を参照して、引出電極13a,13bは、固定ブロック15を挟んだ状態で固定ブロック15に固定される。これにより、引出電極13a,13bが一体化される。図2に示されるZ方向は、引出電極13a,13bが重ねられる方向である。この方向は引出電極13a,13bの厚み方向に相当する。Y方向はZ方向に直交する方向であるとともに、引出電極13a,13bの延在する方向である。X方向は、Z方向およびY方向の両方に直交する方向である。
引出電極13a,13bが近づけられて配置されているので、引出電極13a,13bに電流リードなどの別の電気部品を接続する際の作業性を向上させることができる。引出電極13a,13bを固定ブロック15に固定するための方法としては、たとえばネジによる固定など公知の方法を用いることができる。
引出電極13aは、先端部22aと、湾曲部23aと、後端部24aとを有する。引出電極13bは、先端部22bと、湾曲部23bと、後端部24bとを有する。引出電極13aの先端部22aおよび引出電極13bの先端部22bは、コイル部10に向けられる部分である。
図1に戻り、伝熱部16aは、コイル11aと接触する。同じく、伝熱部16bは、コイル11bと接触する。伝熱部16a,16bは、コイル11a,11bをそれぞれ冷却あるいは昇温させるにコイル11a,11bに熱を伝える。なお、ネジなどの固定部材によって、固定ブロック15と伝熱部16a,16bとを固定してもよい。
図1に示された構成では、超電導コイル1は、伝熱部16a,16bの両方を有する。ただし、超電導コイル1は、伝熱部16a,16bの一方のみを有していてもよい。また、超電導コイル1をLNやLHeなどの冷媒に直接浸漬する場合、伝熱部16a,16bを省略することができる。
図3は、コイル部10と、電極12a,12bとの接続を説明するための平面図である。図3を参照して、コイル部10(図3では、コイル11aが示される)は、酸化物超電導体を用いた超電導線材31が巻回されることにより形成される。
電極12aにおいて、引出電極13aと接続部材14aとは半田によって機械的かつ電気的に接続される。接続部材14aは、半田によって、コイル11aの超電導線材31に機械的かつ電気的に接続される。
接続部材14aは、第1の接続部と、第2の接続部と、中間部とを有する。接続部19aは、コイル11aの超電導線材31に接続される接続部材14aの部分であり、第1の接続部に相当する。第2の接続部は、引出電極13aに接続される接続部材14aの部分である。引出電極13aに沿う接続部材14aの部分が、第2の接続部に相当する。中間部20aは、接続部材14aの第1の接続部(接続部19a)と、接続部材14aの第2の接続部との間の部分である。接続部材14aの中間部20aは、コイル部(コイル11a)および引出電極13aのいずれにも接続されていない。
同じように、電極12bにおいて、引出電極13bと接続部材14bとは半田によって機械的かつ電気的に接続される。接続部材14bは、半田によって、コイル11aの超電導線材31に機械的かつ電気的に接続される。
接続部材14bは、第1の接続部と、第2の接続部と、中間部とを有する。接続部19bは、コイル11b(図1参照)の超電導線材31に接続される接続部材14bの部分であり、第1の接続部に相当する。第2の接続部は、引出電極13bに接続される接続部材14bの部分である。引出電極13bに沿う接続部材14bの部分が、第2の接続部に相当する。中間部20bは、接続部材14bの第1の接続部(接続部19b)と、接続部材14bの第2の接続部との間の部分である。接続部材14bの中間部20bは、コイル部(コイル11b)および引出電極13bのいずれにも接続されていない。
図3に示された構成では、引出電極13a,13bとコイル部10との間に隙間が設けられる。ただし、このように限定される必要はない。コイル部10の外周部分と引出電極13a,13bとの間の電気的絶縁を確保できるのであれば、コイル部10の外周部分と、引出電極13a,13bとが接触していてもよい。
図4は、コイル部10が備える超電導線材31、および接続部材14aの断面を模式的に示した図である。図4を参照して、超電導線材31は、長手方向に延びる複数の超電導体32aと、複数の超電導体32aの全周を被覆するシース部32bとを有する。シース部32bは超電導体32aに接触している。シース部32bの材質は、たとえば銀、銀合金である。しかしながら、シース部32bの材質は、銀、銀合金に限定されない。なお、超電導体32aの本数は、単数でもよい。
超電導線材である接続部材14aは、超電導線材31と同じ構造を有する。接続部材14aは、長手方向に延びる複数の超電導体と、複数の超電導体の全周を被覆するシース部とを有する。接続部材14aのシース部の材質は、超電導線材31のシース部と同じ材質からなり、具体的には、たとえば銀、銀合金である。
図5は、接続部材14aの別の構成を示した模式的断面図である。図4および図5を参照して、接続部材14aは、長手方向に延びる複数の超電導体32aと、複数の超電導体32aの全周を被覆するシース部32bと、シース部32bを覆うシース部材33aを有する。シース部材33aの材質は、たとえばステンレス鋼や銅合金が例示される。また、シース部32bの側面は、必要に応じて半田33bなどで覆われる。
接続部材14bの構成は、接続部材14aと同様であり、図4あるいは図5に示された構成を有する。したがって接続部材14bの構成については詳細な説明を以後繰り返さない。
本実施の形態に係る構成の特徴について、代表的に電極12aについて説明する。引出電極13aは、銅板によって形成される。超電導線材31の剛性は引出電極13aの剛性よりも小さい。すなわち超電導線材31は引出電極13aに比べて、応力による影響を受けやすい。コイル部10の超電導線材31に引出電極13aを半田によって接続すると、超電導線材31と引出電極13aとの接続部において剛性が大きく変化する。
しかしながら、本実施の形態では、コイル部10の超電導線材31には、超電導線材からなる接続部材14aが接続される。超電導線材31と接続部材14aとは、たとえば図4に示した構成を有する。コイルの超電導線材31と接続部材14aとの間での剛性の変化は小さい。これにより、超電導コイル1の冷却および昇温によって、超電導線材31と引出電極13aとの間に生じる応力を緩和することができる。あるいは、電磁力によって超電導コイル1に作用する力が働く場合にもコイル部10の端部に生じる応力を小さくすることができる。
超電導線材31に損傷部分が生じると、その損傷部分の電気抵抗が高くなる。本実施の形態によれば、接続部材14aと接続される超電導線材31の部分が損傷する可能性を小さくすることができる。したがって上記の問題が生じる可能性を小さくすることができる。特に、超電導線材が酸化物超電導体で構成される場合、超電導線材は歪に弱い。したがって、コイル部10の端部に生じる応力をできる限り小さくすることが、超電導線材31の損傷を防ぐ点で好ましい。したがって、本実施の形態に係る電極12aなどを採用することが良い。
また、引出電極13aと超電導コイルの超電導線材31とを半田により直接接続する場合、半田を溶かすために、電極と超電導線材との接続部分に大量の熱を与える必要がある。しかし、超電導線材31の一部に過大な熱負荷がかかるため、その部分が損傷する可能性が高くなる。本実施の形態によれば、電極12aは、接続部材14aと引出電極13aとを半田で接続しておくことによって予め形成することができる。従来の電極は、電極の熱容量が大きいために、電極全体をヒータあるいは恒温槽によって温めた状態でなければ半田ごてによる半田付けが困難であった。これに対して、この実施の形態によれば、超電導線材である接続部材14aの先端を温めれば、接続部材14aをコイル部10に半田で接続することができる。これにより、半田ごてを用いて電極をコイルに接続することを容易にすることができる。
また、コイル11aの超電導線材31と、接続部材14aである超電導線材とは、同じ構成を有していてもよい(図4を参照)。したがって、コイル11aの超電導線材31が有するシース部の材質と、接続部材14aである超電導線材が有するシース部の材質とは、同じであってもよい。この場合、接続部材14aの剛性とコイル11aの超電導線材31の剛性とが実質的に同じとなる。したがって、電極12aとコイル部10の超電導線材31との接続部分における剛性の変化を小さくすることができる。上記のように、たとえばコイル11aの超電導線材31が有するシース部と、接続部材14aである超電導線材が有するシース部とは、銀、銀合金よりなってもよい。
あるいは、接続部材14aの剛性は、コイル11aの超電導線材31の剛性よりも高くてもよい。ただし、接続部材14aの剛性は引出電極13aの剛性よりも低い。この場合にも、接続部材14aをコイル11aの超電導線材31に半田付することにより、引出電極13aをコイル11aの超電導線材31に直接に半田付するよりも剛性の変化を小さくすることができる。
さらに本実施の形態によれば、接続部材14aは、コイル部10が接続される第1の接続部(接続部19a)と、引出電極13aが接続される第2の接続部と、第1の接続部と第2の接続部との間に位置する中間部20aとを含む。接続部材14aの中間部20aは、コイル部10および引出電極13aのいずれにも接続されていない。超電導コイル1の冷却および昇温によって、各部材が収縮および膨張する。接続部材14aの中間部20aは、引出電極13aの該当の部材が収縮および膨張することによって第2の接続部に生じる応力を吸収するバッファとして機能する。これにより、接続部材14aの第1の接続部が、第2の接続部に生じる応力の影響を受けることを防ぐことができる。
さらに、本実施の形態によれば、引出電極13aと接続される接続部材14aの部分(すなわち接続部材14aの第2の接続部)が引出電極13aに沿っている。これにより、電極12a全体の電気抵抗を小さくすることができる。
図6は、電極12aに流れる電流を説明するための図である。図6を参照して、コイル11aの超電導線材31から出力された電流35は、接続部材14aを流れる。電流は、接続部材14aから引出電極13aへと流入して、引出電極13aの後端部24aから出力される。
接続部材14aは超電導線材であるため、接続部材14aの電気抵抗の値は、引出電極13aの電気抵抗の値よりも大幅に小さい。コイル11aから電流を取り出す際には、電流は、電気抵抗の低い部分、すなわち接続部材14aを流れる。引出電極13aにおける電流35の経路が短くなるので、電極12a全体の電気抵抗を小さくすることができる。なお、電流35の流れの向きが図5に示された向きと逆であっても、上記の説明が成り立つ。
このように、接続部材14aは、引出電極13aの後端部24a(すなわち電流リードが接続される部分)に近づけて取り付けられることが好ましい。これによって、引出電極13aにおける電流経路を短くすることができる。したがって、電極12aの抵抗を小さくすることができる。
続いて、引出電極13aおよび接続部材14aについて、さらに詳細に説明する。図7は、引出電極13aの構成を示した図である。図7を参照して、引出電極13aは、後端部24aから先端部22aに向かうほど細くなるように形成されている。接続部材14aは、引出電極13aに沿って引出電極13aに接続される(図3を参照)。引出電極13aを先細りの形状とすることによって、引出電極13aと、接続部材14aとの間での剛性の変化をより小さくする(緩和する)ことができる。引出電極13aの先細りの部分は、できるだけ長いことが好ましい。これにより、剛性の変化を緩和する効果を大きくすることができる。
さらに、超電導線材である接続部材14aは、引出電極13aの湾曲部23aにおいて曲げられる。したがって、湾曲部23aの曲率半径は、接続部材14aの許容両曲げ直径の1/2よりも大きいことが好ましい。接続部材14aすなわち超電導線材の許容両曲げ直径は、たとえば、超電導線材の臨界電流値が、超電導線材を曲げる前の値に対して95%まで低下したときの曲げ直径と定義される。
図8は、引出電極13aの厚みと接続部材14aの厚みとの間の関係を説明するための図である。図8では、図7に示すY方向に沿って電極12aを見たときの引出電極13aおよび接続部材14aが示される。
図7および図8を参照して、引出電極13aの厚みをT1とし、接続部材14aの厚みをT2とする。引出電極13aの厚みT1と、接続部材14aの厚みT2との間には、T1≧T2の関係が成立する。
仮に、T2≧T1であるとすると、Z方向において、接続部材14aが引出電極13aからはみ出る。このため、たとえば、引出電極13aの穴21aにリード(図示せず)をネジによって固定する際に、ネジ留めが難しくなる可能性がある。図8に示されるように、接続部材14aの厚みT2を引出電極13aの厚みT1以下にすることによって、引出電極13aに関する各種の作業(たとえば上述のようなリードの固定)を容易にすることができる。
図9は、図7に示すX方向から見た接続部材14aの先端の形状の例を示した図である。図9に示されるX方向、Y方向およびZ方向は、図7および図8に示されたX方向、Y方向およびZ方向とそれぞれ同じである。図9(a)〜(e)に示されるように、接続部材14aの先端部は、先細りの形状を有していてもよい。たとえば接続部材14aの先端部を切断して、図9(a)〜(e)の各々に示された形状を得ることができる。接続部材14aの先端部(先細りの部分)によって、コイル11aと接続部材14aとが接続された状態での剛性の変化を緩和することができる。先細りの部分の長さLが大きいことで好ましい。剛性の変化を緩和する効果をより発揮することができる。
先細りの具体的形状には、さまざまな形状を採用することができる。たとえば図9(a),(b)に示されるように、直線的な傾斜を有する形状であってもよい。あるいは図9(c)に示されるように、丸みをつけた形状であってもよい。あるいは、図9(d)に示されるように、厚み方向の中央部分を除去した形状であってもよい。あるいは、図9(e)に示されるように、角の部分が切断された形状であってもよい。
図10は、引出電極13aと接続部材14aとの接続および接続部材14aとコイル11aとの接続を説明するための図である。図10を参照して、接続部材14aは、引出電極13aの先端部22a付近において、引出電極13aおよびコイル11aに接続されていないことが好ましい。具体的には、接続部材14aのうち、引出電極13aの先端から引出電極13a側に延びる長さL1の部分は、引出電極13aに半田付けされていない。さらに接続部材14aのうち、引出電極13aの先端から接続部材14aの先端側に延びる長さL2の部分は、コイル11aには半田付けされていない。
引出電極13aの先端に接続部材14aが半田付けされている場合、接続部材14aと引出電極13aとの間での剛性の違いが大きくなる。したがって、超電導コイル1の冷却および昇温によって、接続部材14aの損傷が生じる(たとえば接続部材14aが折れる)といった問題が発生する可能性がある。図10に示されるように、引出電極13aの先端には接続部材14aが半田付けされていないことで、剛性の変化を緩和することができる。したがって上記の問題が生じるのを防ぐことができる。
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る超電導コイル1が備える電極の別の構成例を説明するための図である。図11を参照して、電極42aは、接続部材14cが追加される点において電極12a(図3を参照)と異なる。接続部材14cは接続部材14aと同様に超電導線材である。接続部材14cは、たとえば図4あるいは図5に示された構成を有する。接続部材14aのみでは電流容量あるいは剛性が不足する場合には、このように追加の接続部材を設けることができる。なお、追加の接続部材(超電導線材)の本数は特に限定されるものではない。
さらに、接続部材の本数が複数である場合には、それらの先端の位置をずらすことが好ましい。これにより、接続部材がコイル11aに半田付けされた状態において剛性の変化を緩和することができる。図11では、接続部材14cの先端が、接続部材14aの先端よりも、より引出電極13aから遠く離れた位置にある。この構成によれば、接続部材の冗長性を期待することができる。すなわち、接続部材14aまたは接続部材14cの一部が損傷した場合でも接続部材14cまたは接続部材14aに電流が流れる。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る超電導コイル1が備える電極のさらに別の構成例を説明するための図である。図11に示された構成では、接続部材14aの先端が、接続部材14cの先端よりも、より引出電極13aから遠く離れた位置にある。この構成によれば、接続部材14aがコイル11aに接続される。したがって、電極12aをコイル11aに半田付けする際の作業が容易となる。
さらに、コイル部10に電流が流れることによってコイル部10にはフレミングの左手の法則に従う電磁力(ローレンツ力)が発生する。コイル部10に接続される接続部材は、この電磁力(ローレンツ力)を受ける。この電磁力の作用する方向を考慮して、電極の向きを決定することが好ましい。
図13は、電極の接続の向きの第1の例を示した図である。図14は、電極の接続の向きの第2の例を示した図である。図13および図14を参照して、コイル11aに流れる電流の方向は同じである。図13に示すように電極42aを取り付けた場合、コイル11aの中心に向かう電磁力Fが接続部材14a,14cに対して発生する。したがって、接続部材14aがコイル11aに接続された状態を確保することができる。一方、図14に示すように電極42aを取り付けた場合、コイル11aの中心から外側に向かう電磁力Fが接続部材14a,14cに対して発生する。すなわち接続部材14aがコイル11aから剥がれる方向に電磁力Fが作用する。したがって、図13に示されるように、コイル11aの中心に向かう電磁力Fが接続部材14a,14cに対して発生するように電極42aの向きを決定することが好ましい。
なお、図13および図14では、電極42aに電流が流入する場合について示されている。電極42aから電流が出力される場合にも、同様に、コイル11aの中心に向かう電磁力Fが接続部材14a,14cに対して発生するように電極42aの向きを決定することが好ましい。また、図13および図14では、接続部材の本数が複数の場合について示されているが、接続部材の本数は単数であってもよい。
[実施の形態2]
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る超電導コイルの構成を概略的に示す図である。図15を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る超電導コイル1aは、電極12a,12bが離れた位置にある点において、本発明の第2の実施の形態に係る超電導コイル1と異なる。この構成では、固定ブロック15が省略される。
電極12a,12bの構成は、実施の形態1と同様であり、引出電極(13a,13b)と、超電導線材からなる接続部材(14a,14b)とを有する。引出電極とコイル部とは、接続部材によって接続される。実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、電極とコイルの超電導線材との接続部分における剛性の変化を緩和することができる。したがって、超電導コイルへの電極の取り付け時における超電導線材の損傷、あるいは、超電導コイルの熱サイクルによる超電導コイルの超電導線材の損傷の可能性を低減することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、実施の形態1または実施の形態2に係る超電導コイルを備えた超電導コイル装置が開示される。
図16は、本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置101の構成を示した図である。図16を参照して、超電導コイル装置101は、超電導コイル1と、超電導コイル1を取り付けるためのボビン102とを有する。超電導コイル1は、コイル部10と電極12a,12bとを有する。コイル部10は、コイル11a〜11hを有する。軸Axはコイル11a〜11hの積層方向に対応する。
ボビン102は、積層されたコイル11a〜11hの内側に配置される胴部103と、胴部103の上端に設けられるフランジ104aと、胴部103の下端に設けられるフランジ104bとを有する。胴部103には、円筒空間(ボア)105が形成されている。超電導コイル装置101に直流電流が流れることにより、ボア105には、静磁場が生じる。なお、超電導コイル装置101に交流電流が流れた場合、ボア105には、動磁場が生じる。
コイル11a〜11hはパンケーキ型コイルである。最上層のコイル11aには、電極12aが接続される。一方、最下層のコイル11hには、電極12bが接続される。電極12a,12bは、コイル部10の同じ側(図16では紙面の左側)から引出される。なお、超電導コイル1の詳細な構成は、実施の形態1に係る超電導コイルの構成と同じでもよく、実施の形態2に係る超電導コイルの構成と同じでもよい。
図17は、本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置201の構成を示した図である。図17を参照して、超電導コイル装置201は、超電導マグネットとして適用される。超電導コイル装置201は、超電導コイル装置101と、電流リード111,113と、高温超電導リード112と、クライオスタット120と、熱シールド121と、冷凍機130と、ヒータ133とを備える。冷凍機130は、第1ステージ131と、第2ステージ132とを備える。超電導コイル装置101に電流が流れることによって室温ボア141内に静磁場が生じる。
超電導コイル装置101は、図16に示された構成と同様の構成を有する。したがって超電導コイル装置101の構成については詳細な説明を繰り返さない。なお、コイル11a〜11hの各々には伝熱部16bが接続される。各コイルに接続された伝熱部16bは1箇所で統合されて、たとえば第2ステージ132とヒータ133によって所定の温度に調節される。
電流リード111は、超電導コイル装置101の電極12a,12bに接続されるとともに、高温超電導リード112に接続される。電流リード113は、外部の電源(図示せず)に接続される。電流リード113からの熱侵入を出来るだけ抑制するため、断熱が良くジュール熱の発生しない高温超電導リード112が電流リード113に接続される。
超電導コイル1および熱シールド121は、クライオスタット120の内部に収められる。冷凍機130の第1ステージ131によって、熱シールド121が冷却される。超電導コイル装置101は、冷却された熱シールド121によって覆われる。クライオスタット120の内部は真空とされている。
伝熱部16b(冷却板)から第2ステージ132までは、熱抵抗が少なくなるように充分な断面積を有するクーリングパスにより連結される。(クーリングパスは、たとえば銅やアルミニウムで構成される。)電流リード111,113は、ヒータ133と第2ステージ132によって所定の温度に調節される。
以上のように実施の形態3によれば、実施の形態1または実施の形態2に係る超電導コイルを備える。したがって実施の形態3によれば、超電導線材から形成されたコイル部と電極との接続部分におけるコイル部の損傷を防ぐことができる。
上記の各実施の形態では、電極12a,12bは、本発明の超電導コイルが備える「第1の電極部材」および「第2の電極部材」を実現する。ただし、たとえば電極12aが「第1の電極部材」に対応し、電極12bが「第2の電極部材」に対応すると限定される必要はない。たとえば電極12aが「第2の電極部材」に対応し、電極12bが「第1の電極部材」に対応してもよい。
また、上記の各実施の形態では、2つの電極(12a,12b)を有する超電導コイルが示されている。しかしながら、超電導線材が巻回されることによって形成されたコイル部と、そのコイル部に接続された1つの電極部材とを備える構成であれば、本発明の範囲に含まれる。したがって2つの電極が必須であると限定される必要はない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1a 超電導コイル、10 コイル部、11a〜11h コイル、12a,12b,42a 電極、13a,13b 引出電極、14a〜14c 接続部材、15 固定ブロック、16a,16b 伝熱部、19a,19b 接続部、20a,20b 中間部、21a,21b 穴、22a,22b 先端部、23a,23b 湾曲部、24a,24b 後端部、31 超電導線材、32a 超電導体、32b シース部、33a シース部材、33b 半田、35 電流、101,201 超電導コイル装置、102 ボビン、103 胴部、104a,104b フランジ、105 ボア、111,113 電流リード、112 高温超電導リード、120 クライオスタット、121 熱シールド、130 冷凍機、131 第1ステージ、132 第2ステージ、133 ヒータ、Ax 軸、F 電磁力。

Claims (9)

  1. 超電導線材が巻回されることによって形成されたコイル部と、
    前記コイル部に接続された第1の電極部材とを備え、
    前記第1の電極部材は、
    導電性材料からなる第1の引出電極と、
    超電導線材からなり、前記コイル部の前記超電導線材と前記第1の引出電極とを接続する第1の接続部材とを含み、
    前記第1の引出電極は、
    前記コイル部の外周に沿うように位置し、先細りの形状を有する先端部と、
    前記先端部よりも前記コイル部から離れて位置する後端部と、
    前記先端部と前記後端部との間に位置し、前記コイル部の軸方向から見て湾曲した表面とを有する湾曲部とを有し、
    前記第1の接続部材は、
    前記コイル部が接続される第1の接続部と、
    前記第1の引出電極の前記後端部、前記湾曲部および前記先端部が接続される第2の接続部と、
    前記第1の接続部と前記第2の接続部との間に位置し、前記コイル部および前記第1の引出電極のいずれにも接続されていない中間部とを含み、
    前記中間部と前記コイル部との間に隙間が設けられている、超電導コイル。
  2. 前記第1の引出電極の剛性は、前記コイル部を形成する前記超電導線材の剛性よりも高く、
    前記第1の接続部材の剛性は、前記第1の引出電極よりも低い、請求項1に記載の超電導コイル。
  3. 前記コイル部を形成する前記超電導線材は、
    第1の超電導体と、
    前記第1の超電導体を被覆する、導電性の第1のシースとを含み、
    前記第1の接続部材は、
    第2の超電導体と、
    前記第1のシースと同じ材料を含み、前記第2の超電導体を被覆する、導電性の第2のシースとを含む、請求項1または2に記載の超電導コイル。
  4. 前記第1の接続部材の前記第2の接続部は、前記第1の引出電極の先端部において、前記第1の引出電極に物理的に固定されていない、請求項1から3のいずれか1項に記載の超電導コイル。
  5. 前記超電導コイルは、
    前記コイル部に接続された第2の電極部材をさらに備え、
    前記第2の電極部材は、
    導電性材料からなる第2の引出電極と、
    超電導線材からなり、前記コイル部と前記第2の引出電極とを接続する第2の接続部材とを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の超電導コイル。
  6. 前記超電導コイルは、
    前記第1の電極部材と前記第2の電極部材とを絶縁する絶縁部材をさらに備え、
    前記第1の引出電極と、前記第2の引出電極とは、前記絶縁部材を介在して一体化される、請求項5に記載の超電導コイル。
  7. 前記第1の接続部材の剛性は、少なくとも前記コイル部を形成する超電導線材の剛性と同じである、請求項2に記載の超電導コイル。
  8. 前記超電導線材は、酸化物超電導体で構成される、請求項1から7のいずれかに記載の超電導コイル。
  9. 請求項1に記載の超電導コイルを備える、超電導コイル装置。
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