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JP6124584B2 - 発光装置及びその製造方法 - Google Patents

発光装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子を有する発光装置及びその製造方法に関する。特に、タンデム素子を有する発光装置及びその製造方法に関する。
有機ELディスプレイの商品化が加速している。屋外での使用にも耐えられるよう、ディスプレイに求められる輝度は年々増加している。
一方、有機EL素子の発光輝度は電流に比例して大きくなることが知られており、高い輝度で発光させることが可能である。
しかし、大きな電流を流すと有機EL素子の劣化を早めてしまう。このため、少ない電流で高い輝度を得ることができれば、発光素子の寿命を延ばすことが可能である。そこで、少ない電流で高い輝度が得られる発光素子として、複数の発光ユニットが積層されたタンデム素子が提案されている(例えば特許文献1参照)。
なお、本明細書において、発光ユニットとは、両端から注入された電子と正孔が再結合する領域を1つ有する層または積層体をいう。
タンデム素子は、発光ユニットが一つの発光素子の半分の密度の電流を流すことによって、同等の発光を得ることができ、例えば電極間に一の構成の発光ユニットをn個積層する構成とすれば、電流密度を上昇させることなくn倍の輝度を実現できる。
隣接してタンデム素子が設けられた発光パネルにおいては、クロストーク現象の発生という課題がある。クロストーク現象とは、隣接するタンデム素子に一の導電性の高い層が設けられている場合、当該導電性の高い層を介して隣接するタンデム素子に電流がリークして発光してしまう現象である。
タンデム素子では、導電性の高い中間層を介して複数の層を積層しており、構造上導電性の高い層と導電性の低い層とを有する。また、タンデム素子では、駆動電圧の上昇を抑制するために有機化合物と金属酸化物との混合層や導電性高分子等の導電性の高いキャリア注入層を用いることが多い。また、タンデム素子はシングル素子と比較して陽極と陰極極間の電気抵抗が高く、導電性の高い層を経由して隣接画素へ電流が広がりやすい。
図7(A)は、導電性の高い中間層86によってクロストーク現象が発生することを説明するための模式図である。白色を呈する光を発するタンデム素子が3本のストライプ状に設けられた発光パネル(白色パネル)において、第2のタンデム素子のみ駆動させた様子を示す断面図である。
発光パネルは、互いに隣接して配置された第1〜第3のタンデム素子を有している。第1のタンデム素子は、上部電極81と第1の下部電極82との間に配置されている。第2のタンデム素子は、上部電極81と第2の下部電極83との間に配置されている。第3のタンデム素子は、上部電極81と第3の下部電極84との間に配置されている。
第1〜第3のタンデム素子それぞれは、第1の発光ユニット85、中間層86及び第2の発光ユニット87が順に積層されている。例えば、第1の発光ユニット85は青色を呈する光を発する発光層を有し、第2の発光ユニット87は緑色を呈する光を発する発光層及び赤色を呈する光を発する発光層を有する構成とすれば、白色を呈する発光を得ることができる。
透光性を有する上部電極を用いる場合、上部電極上に対向ガラス基板88を配置することができ、反射性を有する電極を下部電極に用いることができる。対向ガラス基板88は図示されていない青色カラーフィルタ、赤色カラーフィルタ及び緑色カラーフィルタを有している。赤色カラーフィルタは第1の下部電極82に重ねられ、青色カラーフィルタは第2の下部電極83に重ねられ、緑色カラーフィルタは第3の下部電極84に重ねられている。
上記の発光パネルにおいて第2の下部電極83と上部電極81に電圧を印加して青ライン(第2のタンデム素子)のみを駆動する際に、導電性の高い中間層86を介して隣接する第1のタンデム素子または第3のタンデム素子に電流がリークし、赤ライン(第1のタンデム素子)または緑ライン(第3のタンデム素子)が発光してクロストーク現象が発生することがある。
図7(B)は、導電性の高いキャリア注入層(正孔注入層または電子注入層)89によってクロストーク現象が発生することを説明するための模式図であり、発光パネル(白色パネル)において青ライン(第2のタンデム素子)のみ駆動させた様子を示す図である。
第1〜第3のタンデム素子それぞれは、導電性の高いキャリア注入層89を含む第1の発光ユニット85と、中間層86と、第2の発光ユニット87と、が順に積層されている。キャリア注入層89としては例えば有機化合物と金属酸化物との混合材料や導電性高分子等を用いた導電性の高い層が挙げられる。
特開2008−234885号公報
本発明の一態様は、タンデム素子を有する発光装置のクロストーク現象の発生を抑制することを課題とする。
本発明の一態様は、絶縁層と、前記絶縁層上に形成された第1の下部電極と、前記絶縁層上に形成された第2の下部電極と、前記絶縁層上に形成され、前記第1の下部電極と前記第2の下部電極の間に位置する隔壁と、前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に形成された第1の発光ユニットと、前記第1の発光ユニット上に形成された中間層と、前記中間層上に形成された第2の発光ユニットと、前記第2の発光ユニット上に形成された上部電極と、を具備し、前記隔壁は、第1の凹みを有することを特徴とする発光装置である。
また、本発明の一態様において、前記第1の凹みによって形成された斜面上に位置する前記中間層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記中間層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
また、本発明の一態様において、前記絶縁層に形成された第2の凹みを具備し、前記隔壁は、前記第2の凹み内及び前記絶縁層上に形成され、前記第1の凹みは、前記第2の凹み上に位置するとよい。
また、本発明の一態様において、前記第1の発光ユニットはキャリア注入層を有し、前記斜面上に位置する前記キャリア注入層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
また、本発明の一態様において、EL層は前記第1の発光ユニット、前記中間層及び前記第2の発光ユニットを有し、前記斜面上に位置する前記EL層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記EL層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
本発明の一態様は、絶縁層と、前記絶縁層上に形成された第1の下部電極と、前記絶縁層上に形成された第2の下部電極と、前記絶縁層上に形成され、前記第1の下部電極と前記第2の下部電極の間に位置する隔壁と、前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に形成された第1の発光ユニットと、前記第1の発光ユニット上に形成された中間層と、前記中間層上に形成された第2の発光ユニットと、前記第2の発光ユニット上に形成された上部電極と、を具備し、前記隔壁は、谷部と、前記谷部に対して前記第1の下部電極側に位置する第1の山部と、前記谷部に対して前記第2の下部電極側に位置する第2の山部を有し、前記第1の山部の頂点と前記谷部の間に位置する第1の斜面、及び前記第2の山部の頂点と前記谷部の間に位置する第2の斜面それぞれの上に位置する前記中間層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記中間層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置である。
また、本発明の一態様において、前記絶縁層に形成された溝を具備し、前記隔壁は、前記溝内及び前記絶縁層上に形成され、前記谷部は、前記溝の底部上に位置するとよい。
また、本発明の一態様において、前記第1の発光ユニットはキャリア注入層を有し、前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれの上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
また、本発明の一態様において、EL層は前記第1の発光ユニット、前記中間層及び前記第2の発光ユニットを有し、前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれの上に位置する前記EL層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記EL層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
また、本発明の一態様において、前記隔壁上に位置する前記上部電極と近接または接するカラーフィルタを有し、前記カラーフィルタは、前記第1の下部電極と重なる第1の色と、前記第2の下部電極と重なる第2の色を有するとよい。
また、本発明の一態様において、前記隔壁は着色されているとよい。
本発明の一態様は、絶縁層上に第1の下部電極および第2の下部電極を形成し、前記絶縁層上に、前記第1の下部電極と前記第2の下部電極の間に位置する隔壁を形成し、前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に第1の発光ユニットを形成し、前記第1の発光ユニット上に中間層を形成し、前記中間層上に第2の発光ユニットを形成し、前記第2の発光ユニット上に上部電極を形成し、前記隔壁は、第1の凹みを有することを特徴とする発光装置の製造方法である。
本発明の一態様は、第1の配線及び第2の配線の上に絶縁層を形成し、前記絶縁層を加工することにより、前記第1の配線上に位置する第1の接続孔、前記第2の配線上に位置する第2の接続孔、及び第2の凹みを前記絶縁層に形成し、前記第2の凹みの一方側に位置する第1の下部電極を前記第1の接続孔内及び前記絶縁層上に形成するとともに、前記第2の凹みの他方側に位置する第2の下部電極を前記第2の接続孔内及び前記絶縁層上に形成し、前記第2の凹み内及び前記絶縁層上に隔壁を形成し、前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に第1の発光ユニットを形成し、前記第1の発光ユニット上に中間層を形成し、前記中間層上に第2の発光ユニットを形成し、前記第2の発光ユニット上に上部電極を形成し、前記隔壁は、前記第2の凹み上に位置する第1の凹みを有することを特徴とする発光装置の製造方法である。
また、本発明の一態様において、前記第1の凹みによって形成された斜面上に位置する前記中間層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記中間層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
また、本発明の一態様において、前記第1の発光ユニットはキャリア注入層を有し、前記斜面上に位置する前記キャリア注入層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
また、本発明の一態様において、EL層は前記第1の発光ユニット、前記中間層及び前記第2の発光ユニットを有し、前記斜面上に位置する前記EL層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記EL層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
本発明の一態様は、第1の配線及び第2の配線の上に絶縁層を形成し、前記絶縁層を加工することにより、前記第1の配線上に位置する第1の接続孔、前記第2の配線上に位置する第2の接続孔、及び溝を前記絶縁層に形成し、前記溝の一方側に位置する第1の下部電極を前記第1の接続孔内及び前記絶縁層上に形成するとともに、前記溝の他方側に位置する第2の下部電極を前記第2の接続孔内及び前記絶縁層上に形成し、前記溝内及び前記絶縁層上に隔壁を形成し、前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に第1の発光ユニットを形成し、前記第1の発光ユニット上に中間層を形成し、前記中間層上に第2の発光ユニットを形成し、前記第2の発光ユニット上に上部電極を形成し、前記隔壁は、前記溝の底部上に位置する谷部と、前記谷部に対して前記第1の下部電極側に位置する第1の山部と、前記谷部に対して前記第2の下部電極側に位置する第2の山部を有し、前記第1の山部の頂点と前記谷部の間に位置する第1の斜面、及び前記第2の山部の頂点と前記谷部の間に位置する第2の斜面それぞれの上に位置する前記中間層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記中間層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置の製造方法である。
また、本発明の一態様において、前記第1の発光ユニットはキャリア注入層を有し、前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれの上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
また、本発明の一態様において、EL層は前記第1の発光ユニット、前記中間層及び前記第2の発光ユニットを有し、前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれの上に位置する前記EL層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記EL層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いとよい。
また、本発明の一態様において、前記上部電極を形成した後に、前記隔壁上に位置する前記上部電極と近接または接するカラーフィルタを配置し、前記カラーフィルタは、前記第1の下部電極と重なる第1の色と、前記第2の下部電極と重なる第2の色を有するとよい。
また、本発明の一態様において、前記隔壁は着色されているとよい。
なお、本明細書中における発光装置は、発光素子を画素(または副画素)に備える表示装置を含むものとする。また、発光パネルは、発光素子を備える画素が隣接して設けられる表示パネルを含むものとする。なお、発光モジュールは発光素子を含んで構成され、発光素子は発光層を含む発光ユニットを備える。
本発明の一態様を適用することで、クロストーク現象の発生を抑制することができる。
(A)は本発明の一態様の表示装置に用いることができる表示パネルの構造の上面図、(B)は(A)の切断線A−BおよびC−Dにおける断面を含む構造の側面図。 (A)は画素の上面図、(B)は(A)の切断線E−Fにおける断面を含む構造の側面図、(C)は(A)の切断線H−Iおよび切断線J−Kにおける断面を含む画素の構造の側面図。 (A)は本発明の一態様に係る表示装置の画素の上面図、(B)は隔壁418に第1の凹みを設ける方法の変形例を示す側面図。 (A)〜(G)は、本発明の一態様に係る隔壁の製造方法を示す断面図。 図4(G)に示す部分Hを拡大した断面図。 (A)は発光素子の構成の一例を示す図、本発明の一態様の発光素子の構成を説明するための図、(B)は発光ユニットの具体的な構成の一例を示す図、(C)は発光ユニットが複数積層されたタンデム型の発光素子の構成を示す図。 (A)は導電性の高い中間層によってクロストーク現象が発生することを説明するための模式図、(B)は導電性の高いキャリア注入層によってクロストーク現象が発生することを説明するための模式図。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
<表示パネルの構成>
本発明の一態様の表示装置に用いることができる表示パネルの構成を図1に示す。図1(A)は本発明の一態様の表示装置に用いることができる表示パネルの構造の上面図であり、図1(B)は図1(A)の切断線A−BおよびC−Dにおける断面を含む構造の側面図である。
本実施の形態で例示して説明する表示パネル400は、第1の基板410上に表示部401を有し、表示部401には画素402が複数設けられている。また、画素402には複数(例えば3つ)の副画素が設けられている(図1(A))。また、第1の基板410上には表示部401と共に当該表示部401を駆動するソース側の駆動回路部403s、ゲート側の駆動回路部403gが設けられている。なお、駆動回路部を第1の基板410上ではなく外部に形成することもできる。
表示パネル400は外部入力端子を備え、FPC(フレキシブルプリントサーキット)409を介して、ビデオ信号、クロック信号、スタート信号、リセット信号等を受け取る。
シール材405は、第1の基板410と第2の基板440を貼り合わせ、その間に形成された空間431に表示部401が封止されている(図1(B)参照)。
表示パネル400の断面を含む構造を図1(B)参照して説明する。表示パネル400は、ソース側の駆動回路部403sと、画素402に含まれる副画素402Gと、引き回し配線408を備える。なお、本実施の形態で例示する表示パネル400の表示部401は、図中に示す矢印の方向に光を射出して、画像を表示する。
ソース側の駆動回路部403sはnチャネル型トランジスタ413と、pチャネル型トランジスタ414とを組み合わせたCMOS回路を含む。なお、駆動回路はこの構成に限定されず、種々のCMOS回路、PMOS回路またはNMOS回路で構成しても良い。
引き回し配線408は外部入力端子から入力される信号をソース側の駆動回路部403sおよびゲート側の駆動回路部403gに伝送する。
副画素402Gは、スイッチング用のトランジスタ411と電流制御用のトランジスタ412と発光モジュール450Gとを有する。なお、トランジスタ411等の上には、絶縁層416と隔壁418とが形成されている。発光モジュール450Gは、反射膜と半透過・半反射膜と、反射膜と半透過・半反射膜の間に発光素子420Gとを有し、発光素子420Gが発する光を射出する半反射膜の側にカラーフィルタ441Gが設けられている。本実施の形態で例示する発光モジュール450Gは、発光素子420Gの第2の下部電極421Gが反射膜を、上部電極422が半透過・半反射膜を兼ねる構成となっている。なお、表示部401が画像を表示する方向は、発光素子420Gが発する光が取り出される方向により決定される。
また、カラーフィルタ441Gを囲むように遮光性の膜442が形成されている。遮光性の膜442は表示パネル400が外光を反射する現象を防ぐ膜であり、表示部401が表示する画像のコントラストを高める効果を奏する。なお、カラーフィルタ441Gと遮光性の膜442は、第2の基板440に形成されている。
絶縁層416は、トランジスタ411等の構造に由来して生じる段差を平坦化、または、トランジスタ411等への不純物の拡散を抑制するための、絶縁性の層であり、単一の層であっても複数の層の積層体であってもよい。隔壁418は開口部を有する絶縁性の層であり、発光素子420Gは隔壁418の開口部に形成される。
発光素子420Gは第2の下部電極421Gと、上部電極422と、発光性の有機化合物を含む層(以下「EL層」ともいう。)423を含む。
<トランジスタの構成>
図1に例示する表示パネル400には、トップゲート型のトランジスタが適用されているがこれに限られず、ボトムゲート型のトランジスタも適用することができる。ソース側の駆動回路部403s、ゲート側の駆動回路部403g並びに副画素にはさまざまな構造のトランジスタを適用できる。また、これらのトランジスタのチャネルが形成される領域には、さまざまな半導体を用いることができる。具体的には、アモルファスシリコン、ポリシリコン、単結晶シリコンの他、酸化物半導体などを用いることができる。酸化物半導体の一例としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜鉛(Zn)を含む酸化物半導体を挙げることができ、InとZnを含む酸化物半導体が好ましい。また、これらの酸化物半導体が、ガリウム(Ga)またはスズ(Sn)から選ばれた一種または複数を含むと、特に好ましい。
トランジスタのチャネルが形成される領域に単結晶半導体を用いると、トランジスタサイズを微細化することが可能となるため、表示部において画素をさらに高精細化することができる。
半導体層を構成する単結晶半導体としては、単結晶シリコン基板などの半導体基板の他、絶縁表面上に単結晶半導体層が設けられたSOI(Silicon On Insulator)基板を用いることができる。
<画素の構成>
表示部401に設けられた画素402の構成について、図2(B)を参照して説明する。図2(A)は画素402の上面図であり、図2(B)は図2(A)の切断線E−Fにおける断面を含む構造の側面図であり、図2(C)は図2(A)の切断線H−Iおよび切断線J−Kにおける断面を含む画素の構造の側面図である。
本実施の形態で例示する画素402は副画素402Gを含み、副画素402Gは、反射膜を兼ねる第2の下部電極421G、半透過・半反射膜を兼ねる上部電極422、発光ユニット423aと発光ユニット423b、その間の中間層424を含むEL層423を有する発光素子420Gを備える。中間層424の導電性は発光ユニット423aより高い。また、副画素402Gは、発光素子420Gと重なるように上部電極422の側にカラーフィルタ441Gを含む(図2(B)参照)。
また、画素402は、青色を呈する光Bを射出する副画素402B、緑色を呈する光Gを射出する副画素402G、赤色を呈する光Rを射出する副画素402Rを有する。それぞれの副画素は、駆動用トランジスタと発光モジュール450B,450G,450Rとを備える。発光モジュールは、それぞれ反射膜と、半透過・半反射膜と、反射膜と半透過・半反射膜の間に位置する発光素子420B,420G,420Rを備える。
発光モジュールの構成としては、反射膜を兼ねる第2の下部電極421Gと半透過・半反射膜を兼ねる上部電極422の間に、発光ユニット423aと発光ユニット423b並びに中間層424を含むEL層423を有する発光素子420Gを備える。
反射膜と半透過・半反射膜を重ねて微小共振器を構成し、その間に発光素子420Gを設けると、半透過・半反射膜から特定の波長の光を効率良く取り出せる。取り出す光が強め合うように微小共振器の光学距離を設けると、光を取り出す効率を高められる。取り出す光の波長は、反射膜と半透過・半反射膜の間の距離に依存し、その距離は、反射膜と半透過・半反射膜の間に光学調整層を形成して調整できる。
光学調整層に用いることができる材料としては、可視光に対して透光性を有する導電膜の他、発光性の有機化合物を含む層を適用できる。例えば、電荷発生領域の厚さを調整することにより、電荷発生領域が光学調整層を兼ねる構成としてもよい。または、正孔輸送性の高い物質と正孔輸送性の物質に対してアクセプター性の物質を含む領域の厚さを調整することにより、当該混合材料層が光学調整層を兼ねる構成としてもよく、この構成を用いると、光学調整層が厚い構成であっても駆動電圧の上昇を抑制できるため好ましい。
なお、発光素子の構成例については、実施の形態2で詳細に説明する。
本実施の形態で例示する発光モジュール450B,450G,450Rは、それぞれの発光モジュールに設けられた発光素子の上部電極422が、半透過・半反射膜を兼ねる構成となっている。詳細には、発光素子420Bと発光素子420Gと発光素子420Rとに共通して設けられた上部電極422が、発光モジュール450Bと発光モジュール450Gと発光モジュール450Rの半透過・半反射膜を兼ねる。
また、それぞれの発光モジュールには、発光素子の下部電極が電気的に独立して設けられており、下部電極は、発光モジュールの反射膜を兼ねる構成となっている。具体的には、発光素子420Bに設けられた第1の下部電極421Bが発光モジュール450Bの反射膜を、発光素子420Gに設けられた第2の下部電極421Gが発光モジュール450Gの反射膜を、発光素子420Rに設けられた第3の下部電極421Rが発光モジュール450Rの反射膜を兼ねる。
発光モジュール450B,450G,450Rそれぞれの反射膜を兼ねる第1〜第3の下部電極421B,421G,421Rは、反射膜上に光学調整層が積層された構成を有する。光学調整層は可視光に対する透光性を有する導電膜で形成され、反射膜は可視光に対する反射率が高く、導電性を有する金属膜が好ましい。
光学調整層の厚さは、発光モジュールから取り出す光の波長の長さに応じて調整する。以下に詳細に説明する。
例えば、発光モジュール450Bを、青色を呈する光を透過するカラーフィルタ441Bと、400nm以上500nm未満の波長の光を強め合うように光学距離を調整された反射膜を兼ねる第1の下部電極421Bと半透過・半反射膜を兼ねる上部電極422を備える構成とする。
また、発光モジュール450Gを、緑色を呈する光を透過するカラーフィルタと、500nm以上600nm未満の波長の光を強め合うように光学距離を調整された反射膜と半透過・半反射膜を備える構成とする。
また、発光モジュール450Rを、赤色を呈する光を透過するカラーフィルタと、600nm以上800nm未満の波長の光を強め合うように光学距離を調整された反射膜と半透過・半反射膜を備える構成とする。
このような構成の発光モジュールは、反射膜と半透過・半反射膜の間で発光素子が発する光が干渉し合い、400nm以上800nm未満の波長を有する光のうち特定の光が強め合い、さらにカラーフィルタが不要な光を吸収する。
なお、発光モジュール450B、発光モジュール450Gおよび発光モジュール450Rは、いずれも発光ユニット423aと発光ユニット423b並びに中間層424を有するEL層423を含む。また、発光素子420B,420G,420Rそれぞれの一対の電極(第1の下部電極421B,第2の下部電極421G,第3の下部電極421Rと上部電極422)の一方が反射膜を兼ね、他方が半透過・半反射膜を兼ねている。
このような構成の発光モジュールは、発光ユニットを同一の工程で形成できる。
<隔壁の構成>
図2(C)の左図は、図2(A)の切断線H−Iにおける断面を含む構造の側面図である。図2(C)の右図は、図2(A)の切断線J−Kにおける断面を含む構造の側面図である。
図2(A)に示すように、隔壁418は、画素402の周囲及び副画素402B,402G,402Rの周囲に形成されている(図2(A)参照)。隔壁418は第1の下部電極421B、第2の下部電極421Gおよび第3の下部電極421Rの端部を覆って形成されている(図2(B)参照)。隔壁418の材料としては、ポジ型やネガ型の感光性樹脂を用いることができる。
また、隔壁418は、第1の凹み418aを有し、第1の凹み418aによって形成された第1及び第2の斜面418b,418cを有する。第1の凹み418aには曲率を有する曲面が形成されているとよい。図2(A)に示す発光パネルにおける隔壁418の第1の凹み418aは、発光色が異なる副画素402B,402G,402Rの間に設けられ、発光色が同じ副画素の間には設けられていない。ただし、図2(A)に示す隔壁418の第1の凹み418aの配置に限定されることはなく、図3(A)に示す発光パネルのように、隔壁418の第1の凹み418aを、発光色が異なる副画素402B,402G,402Rの間だけでなく、発光色が同じ副画素の間にも設けてもよい。即ち、副画素の間のすべてに隔壁418の第1の凹み418aを設けてもよい。
隔壁418をさらに詳細に説明すると、隔壁418は、谷部418dと、谷部418dに対して第1の下部電極421B側に位置する第1の山部418eと、谷部418dに対して第2の下部電極421G側に位置する第2の山部418fを有する(図2(C)参照)。
隔壁418の第1の凹み418aの形成方法の一例は、隔壁418の下地となる層、例えば絶縁層416に第2の凹みとしての溝416aを設け、溝416aに重ねて隔壁418を形成する方法がある(図2(C)参照)。絶縁層416に形成する溝416aは、第2の下部電極421Gとトランジスタを接続するための開口部(図示せず)と同一の工程で形成すると、工程を簡略化することができる。絶縁層416下に配線415を設け、絶縁層416をエッチングする際のエッチングストッパーとして配線415を用いて、溝416aを形成してもよい。
また、隔壁418の第1の凹み418aは2つ以上あってもよい。つまり、谷部が2つ以上あり、山部が3つ以上あってもよい。この場合の形成方法の一例は、例えば絶縁層416に第2の凹みとしての溝416aを2つ以上設け、2つ以上の溝416aに重ねて隔壁418を形成する方法がある。
なお、隔壁418の第1の凹みの詳細な形成方法は後述する。
EL層423は、第2の下部電極421Gに垂直な方向についての厚さに比べて、隔壁418の第1及び第2の斜面(第2の凹みとしての溝416aによって形成された斜面)418b,418cに垂直な方向についての厚さが薄くなる。このため、EL層423に含まれる導電性の高い層(例えばキャリア注入層423a1等)の厚さについても同様に、第2の下部電極421Gに垂直な方向についての厚さに比べて、隔壁418の第1及び第2の斜面418b,418cに垂直な方向についての厚さが薄くなる(図2(C))。これにより、隔壁418の斜面に重なる部分の導電性の高い層は電気抵抗が高くなり導電性が損なわれ、その結果、中間層に流れる電流が抑制され、隣の発光色が異なる画素間、または副画素間でのクロストーク現象を抑制することができる。
また、第2の下部電極421Gに垂直な方向についての中間層424aの厚さに比べて、隔壁418の第1及び第2の斜面418b,418cに垂直な方向についての中間層424bの厚さが薄くなる。これにより、隔壁418の斜面に重なる部分の中間層424bは電気抵抗が高くなり導電性が損なわれ、その結果、中間層に流れる電流が抑制され、隣の発光色が異なる画素間、または副画素間でのクロストーク現象を抑制することができる。
また、隔壁418の第1及び第2の斜面418b,418c上に位置する中間層424bを含むEL層423及び上部電極422それぞれは、段切れしてもよいが、上部電極422は段切れしないことが好ましい。上部電極422を段切れさせないと、隣接する画素において、上部電極422の電位が等しくなり、上部電極422が面状に等電位、好ましくは上部電極422の全体が等電位となり、電圧降下を抑制できる等の効果がある。
また、隔壁418に第1の凹み418aを設けることにより、一方の副画素から他方の副画素に流れる電流の経路が長くなる。つまり、第1の凹み418a上の中間層424bの長さが第1の凹みのない隔壁上の中間層に比べて長くなる。このため、第1の凹み418a上の中間層424bの電気抵抗を高くすることができる。これにより、中間層に流れる電流が抑制され、画素間、または副画素間でのクロストーク現象を抑制できる。
つまり、隔壁の高さを高くすることなく、中間層424bを流れる電流の経路を長くすることで、電気的なクロストークを防止できる。
また、カラーフィルタ441Gを隔壁418上に位置する上部電極422に近接または接するように配置することにより、カラーフィルタ441Gを発光素子420Gに近接して設けることができる。このため、副画素に対して斜め方向から観察した時に生じる光学的なクロストーク(光漏れともいうことができる)を防止できる。
詳細には、カラーフィルタ441Gと発光素子420Gの距離が離れていると、発光させる発光素子420Gに隣接するカラーフィルタ441B,441Rに光が混じる現象が起こり、色純度が低下する。これに対し、高テーパの部分を備える2つ以上の山部418e,418fを隔壁418に形成することで、谷がなく山が1つの隔壁に比べて、隔壁418の高さを低くすることができる。このため、高さを低くした隔壁418上に位置する上部電極422に近接または接するカラーフィルタ441Gを、発光素子420Gに重ねて設けると、カラーフィルタ441Gと発光素子420Gの間の距離を、谷がなく山が1つの隔壁に比べて縮めることができ、パネルの色純度を向上させることができる。
また、2つの山部418e,418fの間に谷部418dを形成すると、導波光が直進できなくなるため、一方の画素の光が隔壁418を通過して隣接する画素に到達することが困難になる。その結果、光学的なクロストークの発生を抑制できる。
また、隔壁418に第1の凹み418aを設け、且つ隔壁418に可視光を吸収する材料を適用して隔壁418を着色されたものとすることで、隔壁内に入り込んだ発光素子の導波光を吸収することができる。従って、隣接する発光素子の一方から他方へ光が漏れる現象を抑制する効果を奏する。
また、第1の下部電極および第2の下部電極を含む下部電極として半透過・半反射膜を第1の基板410側に設けて、発光モジュールが発する光を第1の基板410側に取り出すことにより、画像を第1の基板410側に表示してもよい。
<封止構造>
本実施の形態で例示する表示パネル400は、第1の基板410、第2の基板440、およびシール材405で囲まれた空間431に、発光素子を封止する構造を備える(図1参照)。
空間431は、不活性気体(窒素やアルゴン等)で充填される場合の他、樹脂で充填される場合もある。また、不純物(代表的には水および/または酸素)の吸着材(例えば、乾燥剤など)を空間431に導入しても良い。
シール材405および第2の基板440は、大気中の不純物(代表的には水および/または酸素)をできるだけ透過しない材料であることが望ましい。シール材405にはエポキシ系樹脂や、ガラスフリット等を用いることができる。
第2の基板440に用いることができる材料としては、ガラス基板や石英基板の他、PVF(ポリビニルフロライド)、ポリエステルまたはアクリル等からなるプラスチック基板や、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)等をその例に挙げることができる。
<隔壁の製造方法>
図4(A)〜(G)は、本発明の一態様に係る隔壁の製造方法を示す断面図である。
まず、第1の基板410上に第1の配線415b及び第2の配線415gを形成する(図4(A)参照)。
次いで、第1の配線415b、第2の配線415g及び第1の基板の上に平坦化膜となる感光性の絶縁層416を形成する(図4(B)参照)。
次に、感光性の絶縁層416を露光及び現像することにより、第1の配線415b及び第2の配線415gそれぞれの上に位置する第1の接続孔416b及び第2接続孔416gと第2の凹みとしての溝416aを絶縁層416に形成する(図4(C)参照)。こうすることで、第1の接続孔416b及び第2接続孔416gとクロストーク対策の溝416aを同時に作製することができる。なお、非感光性の絶縁層416を用いる場合は、第1の接続孔416b及び第2接続孔416gと第2の凹みとしての溝416aをエッチング法で形成する。このとき、第1の配線415bを第1の接続孔416bの位置に設け、第2の配線415gを第2接続孔416gの位置に設け、第1の配線415bと第2の配線415gの間の配線を溝416aの位置に設けることでエッチングストッパーとして機能する。
なお、第1の接続孔416b及び第2接続孔416gは第1の配線415b及び第2の配線415gまで到達する必要があるが、溝416aは必ずしも配線に到達しなくてもよい。配線に到達しない溝416aを形成する場合は、第1の接続孔416b及び第2接続孔416gを形成するためのフォトマスクおよび別のフォトマスクを用いて、二回に分けて露光するか、ハーフトーンマスクを用いることにより、作製できる。
次に、第1の接続孔416b、第2接続孔416g、溝416a及び絶縁層416の上に電極層を形成し、この電極層上にフォトレジスト膜(図示せず)を形成し、このフォトレジスト膜を露光及び現像することにより、電極層上にはレジストマスクが形成される。次いで、このレジストマスクをマスクとして電極層をエッチング加工することにより、第1の下部電極118b、第2の下部電極118g及び第3の下部電極118rを含む下部電極を形成する(図4(D)参照)。詳細には、溝416aの一方側に位置する第1の下部電極118bを第1の接続孔416b内及び絶縁層416上に形成するとともに、溝416aの他方側に位置する第2の下部電極118gを第2の接続孔416g内及び絶縁層416上に形成する。ただし、第1の下部電極118bおよび第2の下部電極118gは、溝416a内に形成されていない。
次に、溝416a内、第1の下部電極118bの端部上および第2の下部電極118gの端部上に隔壁418を形成する(図4(E)参照)。この隔壁418は、第2の凹みとしての溝416a上に位置する第1の凹みを有し、第1の凹みによって形成された第1及び第2の斜面を有する。別言すれば、隔壁418は、溝416aの底部上に位置する谷部と、谷部に対して一方の第1の下部電極118b側に位置する第1の山部と、谷部に対して他方の第2の下部電極118g側に位置する第2の山部を有する。第1の山部の頂点と谷部の間には第1の斜面が形成され、第2の山部の頂点と谷部の間には第2の斜面が形成される。
具体的には、感光性の樹脂層を、第2の凹みとしての溝416aが設けられた絶縁層416および第1の下部電極118bと第2の下部電極118gを含む下部電極上に形成する。その際、当該感光性の樹脂層は溝416aの影響を受け、溝416a上に第1の凹みが形成される。次いで、当該感光性の樹脂層を、フォトマスクを用いて露光し、現像することにより、溝416a上に位置する第1の凹みを有する隔壁418を形成する。なお、第1の下部電極118bと第2の下部電極118gを含む下部電極と溝416aの形状に沿って形成する層(後に隔壁となる層)は感光性の材料でなくてもよく、その場合は当該層上にフォトレジスト膜を積層し、フォトリソグラフィ法により当該層を島状にパターニングし、隔壁を形成してもよい。
隔壁418に第1の凹みを設ける方法の変形例として、隔壁418にプラズマを照射する方法がある。隔壁418にプラズマを照射すると、隔壁418の表面が粗くなり、複数の、幅が狭く、深さが浅い凹みを設けることができる。なお、複数の、幅が狭く、深さが浅い凹みを設ける構成は、溝が設けられた絶縁層416上に形成される上述の隔壁418に適用してもよいが、溝が設けられていない絶縁層上に形成する隔壁418に適用してもよい(図3(B)参照)
また、隔壁418に第1の凹みを設ける方法の他の変形例としては、多階調マスク(ハーフトーンマスクともいう)を用いる方法が挙げられる。溝が設けられていない絶縁層および第1の下部電極118bと第2の下部電極118gを含む下部電極上に隔壁となる層を形成し、当該層上にフォトレジスト膜を積層する。次いで、隔壁となる層を残す部分と残さない部分を、多階調マスクの透過率の高い部分と低い部分でフォトレジスト膜を露光および現像してレジストパターンを形成し、第1の凹みの部分を、多階調マスクの中間の透過率を有する部分でフォトレジスト膜を露光及び現像してレジストパターンを形成する。次いで、当該レジストパターンをマスクとして隔壁となる層をエッチング加工することで、第1の凹みを有する隔壁を形成する。なお、隔壁となる層にポジ型の感光性の樹脂層を用いる場合は、当該樹脂層を除去する部分に透過率の高い部分を備え、隔壁を形成する部分に透過率の低い部分を備え、第1の凹みを形成する部分に中間の透過率を有する部分を備える多階調マスクを用いるとよい。
次に、第1の下部電極118b、第2の下部電極118g及び隔壁418の上に蒸着法により発光ユニット423aを形成し、この発光ユニット423a上に蒸着法により導電性の高い層である中間層424aを形成する。次に、中間層424a上に蒸着法により発光ユニット423bを形成し、この発光ユニット423b上に上部電極422を形成する。第1及び第2の斜面上に位置する中間層は、第1の下部電極118bおよび第2の下部電極118g上に位置する中間層より厚さが薄い(図4(F)、図5参照)。
次に、隔壁418上に位置する上部電極422と近接または接するカラーフィルタ441B,441G,441Rを配置し、シール材(図示せず)によって発光素子を不活性気体または樹脂と共に第1の基板410と第2の基板440の間に封止する。カラーフィルタは、例えば、第2の基板440、第1の下部電極118bと重なる青色のカラーフィルタ441Bと、第2の下部電極118gと重なる緑色のカラーフィルタ441Gを有し、青色のカラーフィルタ441Bと緑色のカラーフィルタ441Gの間には遮光性の膜105が形成されている(図4(G)参照)。
(実施の形態2)
本発明の一態様の発光モジュールに用いることができる発光素子の構成について図6を参照しつつ説明する。
本実施の形態で例示する発光素子は、下部電極、上部電極及び下部電極と上部電極の間に発光性の有機化合物を含む層(以下「EL層」という。)を備える。下部電極または上部電極のいずれか一方は陽極、他方は陰極として機能する。EL層は下部電極と上部電極の間に設けられ、該EL層の構成は下部電極と上部電極の材質に合わせて適宜選択すればよい。
<発光素子の構成例>
発光素子の構成の一例を図6(A)に示す。図6(A)に例示する発光素子は、陽極1101と陰極1102の間に発光ユニット1103aと発光ユニット1103bを含むEL層が設けられている。さらに、発光ユニット1103aと、発光ユニット1103bとの間には中間層1104が設けられている。
陽極1101と陰極1102の間に、発光素子の閾値電圧より高い電圧を印加すると、EL層に陽極1101の側から正孔が注入され、陰極1102の側から電子が注入される。注入された電子と正孔はEL層において再結合し、EL層に含まれる発光物質が発光する。
陽極1101と陰極1102の間に設ける発光ユニットの数は2つに限定されない。図6(C)に例示する発光素子は、発光ユニット1103が複数積層された構造、所謂、タンデム型の発光素子の構成を備える。但し、例えば陽極と陰極の間にn(nは2以上の自然数)層の発光ユニット1103を設ける場合には、m(mは自然数、1以上(n−1)以下)番目の発光ユニットと、(m+1)番目の発光ユニットとの間に、それぞれ中間層1104を設ける構成とする。
発光ユニット1103は、少なくとも発光物質を含む発光層を1つ以上備えていればよく、発光層以外の層と積層された構造であっても良い。発光層以外の層としては、例えば正孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、正孔輸送性に乏しい(ブロッキングする)物質、電子輸送性の高い物質、電子注入性の高い物質、並びにバイポーラ性(電子及び正孔の輸送性の高い)の物質等を含む層が挙げられる。特に、陽極に接して設けられる正孔注入性の高い物質を含む層および陰極に接して設けられる電子注入性の高い物質を含む層は、電極から発光ユニットへのキャリアの注入に係る障壁を低減する。これらの層はキャリア注入層ということができる。
発光ユニット1103の具体的な構成の一例を図6(B)に示す。図6(B)に示す発光ユニット1103は、正孔注入層1113、正孔輸送層1114、発光層1115、電子輸送層1116、並びに電子注入層1117が陽極1101側からこの順に積層されている。
中間層1104の具体的な構成の一例を図6(A)に示す。中間層1104は少なくとも電荷発生領域を含んで形成されていればよく、電荷発生領域以外の層と積層された構成であってもよい。例えば、第1の電荷発生領域1104c、電子リレー層1104b、及び電子注入バッファ層1104aが陰極1102側から順次積層された構造を適用することができる。
中間層1104における電子と正孔の挙動について説明する。陽極1101と陰極1102の間に、発光素子の閾値電圧より高い電圧を印加すると、第1の電荷発生領域1104cにおいて、正孔と電子が発生し、正孔は陰極1102側に設けられた発光ユニット1103bへ移動し、電子は電子リレー層1104bへ移動する。
電子リレー層1104bは電子輸送性が高く、第1の電荷発生領域1104cで生じた電子を電子注入バッファ層1104aに速やかに受け渡す。電子注入バッファ層1104aは発光ユニット1103aに電子を注入する障壁を緩和し、発光ユニット1103aへの電子注入効率を高める。従って、第1の電荷発生領域1104cで発生した電子は、電子リレー層1104bと電子注入バッファ層1104aを経て、発光ユニット1103aの最低空軌道準位(以下、「LUMO準位」という。)に注入される。
また、電子リレー層1104bは、第1の電荷発生領域1104cを構成する物質と電子注入バッファ層1104aを構成する物質が界面で反応し、互いの機能が損なわれてしまう等の相互作用を防ぐことができる。
陰極側に設けられた発光ユニット1103bに注入された正孔は、陰極1102から注入された電子と再結合し、当該発光ユニット1103bに含まれる発光物質が発光する。また、陽極側に設けられた発光ユニット1103aに注入された電子は、陽極側から注入された正孔と再結合し、当該発光ユニット1103aに含まれる発光物質が発光する。よって、中間層1104において発生した正孔と電子は、それぞれ異なる発光ユニットにおいて発光に至る。
なお、発光ユニット同士を接して設けることで、両者の間に中間層と同じ構成が形成される場合は、発光ユニット同士を接して設けることができる。具体的には、発光ユニットの一方の面に電荷発生領域が形成されていると、当該電荷発生領域は中間層の第1の電荷発生領域として機能するため、発光ユニット同士を接して設けることができる。
なお、陰極とn番目の発光ユニットの間に中間層を設けることもできる。
<発光素子に用いることができる材料>
次に、上述した構成を備える発光素子に用いることができる具体的な材料について、陽極、陰極、EL層、電荷発生領域、電子リレー層並びに電子注入バッファ層の順に説明する。
<陽極に用いることができる材料>
陽極1101は、仕事関数の大きい(具体的には4.0eV以上が好ましい)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などを用いることが好ましい。具体的には、例えば、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、珪素若しくは酸化珪素を含有したインジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide)、酸化タングステン及び酸化亜鉛を含有した酸化インジウム等が挙げられる。
この他、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)、または金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン等)、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、ルテニウム酸化物、タングステン酸化物、マンガン酸化物、チタン酸化物等が挙げられる。
但し、陽極1101と接して第2の電荷発生領域を設ける場合には、仕事関数を考慮せずに様々な導電性材料を陽極1101に用いることができる。具体的には、仕事関数の大きい材料だけでなく、仕事関数の小さい材料を用いることもできる。第2の電荷発生領域を構成する材料については、第1の電荷発生領域と共に後述する。
<陰極に用いることができる材料>
陰極1102は、仕事関数の小さい(具体的には4.0eV未満)材料が好ましいが、陰極1102に接して第1の電荷発生領域を、発光ユニット1103との間に設ける場合、陰極1102は仕事関数の大小に関わらず様々な導電性材料を用いることができる。
なお、陰極1102および陽極1101のうち少なくとも一方を、可視光を透過する導電膜を用いて形成する。可視光を透過する導電膜としては、例えば酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などを挙げることができる。また、光を透過する程度(好ましくは、5nm以上30nm以下程度)の金属薄膜を用いることもできる。
<EL層に用いることができる材料>
上述した発光ユニット1103を構成する各層に用いることができる材料について、以下に具体例を示す。
<正孔注入層>
正孔注入層は、正孔注入性の高い物質を含む層である。正孔注入性の高い物質としては、例えば、モリブデン酸化物やバナジウム酸化物、ルテニウム酸化物、タングステン酸化物、マンガン酸化物等を用いることができる。この他、フタロシアニン(略称:H2Pc)や銅フタロシアニン(略称:CuPc)等のフタロシアニン系の化合物、或いはポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT/PSS)等の高分子等によっても正孔注入層を形成することができる。
なお、正孔注入層の代わりに第2の電荷発生領域を用いてもよい。第2の電荷発生領域を用いると、仕事関数を考慮せずに様々な導電性材料を陽極1101に用いることができるのは前述の通りである。第2の電荷発生領域を構成する材料については第1の電荷発生領域と共に後述する。
<正孔輸送層>
正孔輸送層は、正孔輸送性の高い物質を含む層である。正孔輸送層は、単層に限られず正孔輸送性の高い物質を含む層を二層以上積層したものでもよい。電子よりも正孔の輸送性の高い物質であればよく、特に10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する物質が、発光素子の駆動電圧を低減できるため好ましい。
<発光層>
発光層は、発光物質を含む層である。発光層は、単層に限られず発光物質を含む層を二層以上積層したものでもよい。発光物質は蛍光性化合物や、燐光性化合物を用いることができる。発光物質に燐光性化合物を用いると、発光素子の発光効率を高められるため好ましい。
発光物質は、ホスト材料に分散させて用いるのが好ましい。ホスト材料としては、その励起エネルギーが、発光物質の励起エネルギーよりも大きなものが好ましい。
<電子輸送層>
電子輸送層は、電子輸送性の高い物質を含む層である。電子輸送層は、単層に限られず電子輸送性の高い物質を含む層を二層以上積層したものでもよい。正孔よりも電子の輸送性の高い物質であればよく、特に10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する物質が、発光素子の駆動電圧を低減できるため好ましい。
<電子注入層>
電子注入層は、電子注入性の高い物質を含む層である。電子注入層は、単層に限られず電子注入性の高い物質を含む層を二層以上積層したものでもよい。電子注入層を設ける構成とすることで陰極1102からの電子の注入効率が高まり、発光素子の駆動電圧を低減できるため好ましい。
電子注入性の高い物質としては、例えばリチウム(Li)、セシウム(Cs)、カルシウム(Ca)、フッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、フッ化カルシウム(CaF2)等のアルカリ金属、アルカリ土類金属またはこれらの化合物が挙げられる。また電子輸送性を有する物質中にアルカリ金属又はアルカリ土類金属、マグネシウム(Mg)又はそれらの化合物を含有させたもの、例えばAlq中にマグネシウム(Mg)を含有させたもの等を用いることもできる。
<電荷発生領域に用いることができる材料>
第1の電荷発生領域1104c、及び第2の電荷発生領域は、正孔輸送性の高い物質と正孔輸送性の物質に対してアクセプター性物質を含む領域である。なお、電荷発生領域は、同一膜中に正孔輸送性の高い物質と正孔輸送性の物質に対してアクセプター性物質を含有する場合だけでなく、正孔輸送性の高い物質を含む層と正孔輸送性の物質に対してアクセプター性物質を含む層とが積層されていても良い。但し、陰極に接して設けられる第1の電荷発生領域が積層構造の場合には、正孔輸送性の高い物質を含む層が陰極1102と接する構造となる。陽極に接して設けられる第2の電荷発生領域が積層構造の場合には、正孔輸送性の物質に対してアクセプター性物質を含む層が陽極1101と接する構造となる。
なお、電荷発生領域において、正孔輸送性の高い物質に対して質量比で、0.1以上4.0以下の比率で正孔輸送性の物質に対してアクセプター性物質を添加することが好ましい。
電荷発生領域に用いる正孔輸送性の物質に対してアクセプター性物質としては、遷移金属酸化物、特に元素周期表における第4族乃至第8族に属する金属の酸化物が好ましい。具体的には、酸化モリブデンが特に好ましい。なお、酸化モリブデンは、吸湿性が低いという特徴を有している。
また、電荷発生領域に用いる正孔輸送性の高い物質としては、芳香族アミン化合物、カルバゾール誘導体、芳香族炭化水素、高分子化合物(オリゴマー、デンドリマー、ポリマーを含む)など、種々の有機化合物を用いることができる。具体的には、10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する物質であることが好ましい。但し、電子よりも正孔の輸送性の高い物質であれば、これら以外のものを用いてもよい。
<電子リレー層に用いることができる材料>
電子リレー層1104bは、第1の電荷発生領域1104cにおいて正孔輸送性の物質に対してアクセプター性物質がひき抜いた電子を速やかに受け取ることができる層である。従って、電子リレー層1104bは、電子輸送性の高い物質を含む層であり、またそのLUMO準位は、第1の電荷発生領域1104cにおける正孔輸送性の物質に対してアクセプター性物質のアクセプター準位と、発光ユニット1103のLUMO準位との間に位置する。具体的には、およそ−5.0eV以上−3.0eV以下とするのが好ましい。
電子リレー層1104bに用いる物質としては、例えば、ペリレン誘導体や、含窒素縮合芳香族化合物が挙げられる。なお、含窒素縮合芳香族化合物は、安定な化合物であるため電子リレー層1104bに用いる物質として好ましい。さらに、含窒素縮合芳香族化合物のうち、シアノ基やフッ素などの電子吸引基を有する化合物を用いることにより、電子リレー層1104bにおける電子の受け取りがさらに容易になるため、好ましい。
<電子注入バッファ層に用いることができる材料>
電子注入バッファ層1104aは、第1の電荷発生領域1104cから発光ユニット1103aへの電子の注入を容易にする層である。電子注入バッファ層1104aを第1の電荷発生領域1104cと発光ユニット1103aの間に設けることにより、両者の注入障壁を緩和することができる。
電子注入バッファ層1104aには、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、およびこれらの化合物(アルカリ金属化合物(酸化リチウム等の酸化物、ハロゲン化物、炭酸リチウムや炭酸セシウム等の炭酸塩を含む)、アルカリ土類金属化合物(酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩を含む)、または希土類金属の化合物(酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩を含む))等の電子注入性の高い物質を用いることが可能である。
また、電子注入バッファ層1104aが、電子輸送性の高い物質とドナー性物質を含んで形成される場合には、電子輸送性の高い物質に対して質量比で、0.001以上0.1以下の比率でドナー性物質を添加することが好ましい。なお、ドナー性物質としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、およびこれらの化合物(アルカリ金属化合物(酸化リチウム等の酸化物、ハロゲン化物、炭酸リチウムや炭酸セシウム等の炭酸塩を含む)、アルカリ土類金属化合物(酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩を含む)、または希土類金属の化合物(酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩を含む))の他、テトラチアナフタセン(略称:TTN)、ニッケロセン、デカメチルニッケロセン等の有機化合物を用いることもできる。なお、電子輸送性の高い物質としては、先に説明した発光ユニット1103の一部に形成することができる電子輸送層の材料と同様の材料を用いて形成することができる。
<発光素子の作製方法>
発光素子の作製方法の一態様について説明する。下部電極上にこれらの層を適宜組み合わせてEL層を形成する。EL層は、それに用いる材料に応じて種々の方法(例えば、乾式法や湿式法等)を用いることができ、例えば、真空蒸着法、インクジェット法またはスピンコート法などを選んで用いればよい。また、各層で異なる方法を用いて形成してもよい。EL層上に上部電極を形成し、発光素子を作製する。
以上のような材料を組み合わせることにより、本実施の形態に示す発光素子を作製することができる。この発光素子からは、上述した発光物質からの発光が得られ、その発光色は発光物質の種類を変えることにより選択できる。
また、発光色の異なる複数の発光物質を用いることにより、発光スペクトルの幅を拡げて、例えば白色発光を得ることもできる。白色発光を得る場合には、例えば、発光物質を含む層を少なくとも2つ備える構成とし、それぞれの層を互いに補色の関係にある色を呈する光を発するように構成すればよい。具体的な補色の関係としては、例えば青色と黄色、あるいは青緑色と赤色等が挙げられる。
さらに、演色性の良い白色発光を得る場合には、発光スペクトルが可視光全域に拡がるものが好ましく、例えば、一つの発光素子が青色を呈する光を発する層、緑色を呈する光を発する層、赤色を呈する光を発する層を備える構成とすればよい。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
81 上部電極
82 第1の下部電極
83 第2の下部電極
84 第3の下部電極
85 第1の発光ユニット
86 中間層
87 第2の発光ユニット
88 対向ガラス基板
89 キャリア注入層
105 遮光性の膜
118b 第1の下部電極
118g 第2の下部電極
400 表示パネル
401 表示部
402 画素
402B 青色を呈する光を射出する副画素
402G 緑色を呈する光を射出する副画素
402R 赤を呈する光を射出する副画素
403g ゲート側の駆動回路部
403s ソース側の駆動回路部
405 シール材
408 引き回し配線
409 FPC(フレキシブルプリントサーキット)
410 第1の基板
411 スイッチング用のトランジスタ
412 電流制御用のトランジスタ
413 nチャネル型トランジスタ
414 pチャネル型トランジスタ
415 配線
416 絶縁層
416a 第2の凹みとしての溝
416b 接続孔
416g 接続孔
418 隔壁
418a 第1の凹み
418b 第1の斜面
418c 第2の斜面
418d 谷部
418e 第1の山部
418f 第2の山部
420B 発光素子
420G 発光素子
420R 発光素子
421B 第1の下部電極
421G 第2の下部電極
421R 第3の下部電極
422 上部電極
423 発光性の有機化合物を含む層「EL層」
423a 発光ユニット
423b 発光ユニット
424 中間層
424a 中間層
424b 中間層
431 空間
440 第2の基板
441B カラーフィルタ
441G カラーフィルタ
441R カラーフィルタ
442 遮光性の膜
450B 発光モジュール
450G 発光モジュール
450R 発光モジュール
1101 陽極
1102 陰極
1103 発光ユニット
1103a 発光ユニット
1103b 発光ユニット
1104 中間層
1104a 電子注入バッファ層
1104b 電子リレー層
1104c 電荷発生領域
1113 正孔注入層
1114 正孔輸送層
1115 発光層
1116 電子輸送層
1117 電子注入層

Claims (22)

  1. 絶縁層と、
    前記絶縁層上に形成された第1の下部電極と、
    前記絶縁層上に形成された第2の下部電極と、
    前記絶縁層上に形成され、前記第1の下部電極と前記第2の下部電極の間に位置する隔壁と、
    前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に形成された第1の発光ユニットと、
    前記第1の発光ユニット上に形成された中間層と、
    前記中間層上に形成された第2の発光ユニットと、
    前記第2の発光ユニット上に形成された上部電極と、
    前記絶縁層に形成された第2の凹みと、
    を具備し、
    前記隔壁は、前記第2の凹み内及び前記絶縁層上に形成され、
    前記隔壁は、第1の凹みを有し、
    前記第1の凹みは、前記第2の凹み上に位置することを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の凹みによって形成された斜面上に位置する前記中間層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記中間層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1の発光ユニットはキャリア注入層を有し、
    前記斜面上に位置する前記キャリア注入層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置。
  4. 請求項2またはにおいて、
    EL層は前記第1の発光ユニット、前記中間層及び前記第2の発光ユニットを有し、
    前記斜面上に位置する前記EL層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記EL層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記発光装置はさらに、複数の副画素からなる画素を有し、
    前記第1の凹みは、発光色が異なる副画素の間に設けられ、発光色が同じ副画素の間には設けられないことを特徴とする発光装置。
  6. 絶縁層と、
    前記絶縁層上に形成された第1の下部電極と、
    前記絶縁層上に形成された第2の下部電極と、
    前記絶縁層上に形成され、前記第1の下部電極と前記第2の下部電極の間に位置する隔壁と、
    前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に形成された第1の発光ユニットと、
    前記第1の発光ユニット上に形成された中間層と、
    前記中間層上に形成された第2の発光ユニットと、
    前記第2の発光ユニット上に形成された上部電極と、
    前記絶縁層に形成された溝と、
    を具備し、
    前記隔壁は、前記溝内及び前記絶縁層上に形成され、
    前記隔壁は、谷部と、前記谷部に対して前記第1の下部電極側に位置する第1の山部と、前記谷部に対して前記第2の下部電極側に位置する第2の山部を有し、
    前記第1の山部の頂点と前記谷部の間に位置する第1の斜面、及び前記第2の山部の頂点と前記谷部の間に位置する第2の斜面それぞれの上に位置する前記中間層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記中間層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄く、
    前記谷部は、前記溝の底部上に位置することを特徴とする発光装置。
  7. 請求項において、
    前記第1の発光ユニットはキャリア注入層を有し、
    前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれの上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置。
  8. 請求項6または7において、
    EL層は前記第1の発光ユニット、前記中間層及び前記第2の発光ユニットを有し、
    前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれの上に位置する前記EL層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記EL層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか一項において、
    前記発光装置はさらに、複数の副画素からなる画素を有し、
    前記谷部は、発光色が異なる副画素の間に設けられ、発光色が同じ副画素の間には設けられないことを特徴とする発光装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項において、
    前記隔壁上に位置する前記上部電極と近接または接するカラーフィルタを有し、
    前記カラーフィルタは、前記第1の下部電極と重なる第1の色と、前記第2の下部電極と重なる第2の色を有することを特徴とする発光装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項において、
    前記隔壁は着色されていることを特徴とする発光装置。
  12. 第1の配線及び第2の配線の上に絶縁層を形成し、
    前記絶縁層を加工することにより、前記第1の配線上に位置する第1の接続孔、前記第2の配線上に位置する第2の接続孔、及び第2の凹みを前記絶縁層に形成し、
    前記第2の凹みの一方側に位置する第1の下部電極を前記第1の接続孔内及び前記絶縁層上に形成するとともに、前記第2の凹みの他方側に位置する第2の下部電極を前記第2の接続孔内及び前記絶縁層上に形成し、
    前記第2の凹み内及び前記絶縁層上に隔壁を形成し、
    前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に第1の発光ユニットを形成し、
    前記第1の発光ユニット上に中間層を形成し、
    前記中間層上に第2の発光ユニットを形成し、
    前記第2の発光ユニット上に上部電極を形成し、
    前記隔壁は、前記第2の凹み上に位置する第1の凹みを有することを特徴とする発光装置の製造方法。
  13. 請求項12において、
    前記第1の凹みによって形成された斜面上に位置する前記中間層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記中間層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置の製造方法。
  14. 請求項13において、
    前記第1の発光ユニットはキャリア注入層を有し、
    前記斜面上に位置する前記キャリア注入層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置の製造方法。
  15. 請求項13または14において、
    EL層は前記第1の発光ユニット、前記中間層及び前記第2の発光ユニットを有し、
    前記斜面上に位置する前記EL層の前記斜面に垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記EL層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置の製造方法。
  16. 請求項12乃至15のいずれか一項において、
    前記発光装置はさらに、複数の副画素からなる画素を有し、
    前記第1の凹みは、発光色が異なる副画素の間に設けられ、発光色が同じ副画素の間には設けられないことを特徴とする発光装置の製造方法。
  17. 第1の配線及び第2の配線の上に絶縁層を形成し、
    前記絶縁層を加工することにより、前記第1の配線上に位置する第1の接続孔、前記第2の配線上に位置する第2の接続孔、及び溝を前記絶縁層に形成し、
    前記溝の一方側に位置する第1の下部電極を前記第1の接続孔内及び前記絶縁層上に形成するとともに、前記溝の他方側に位置する第2の下部電極を前記第2の接続孔内及び前記絶縁層上に形成し、
    前記溝内及び前記絶縁層上に隔壁を形成し、
    前記第1の下部電極、前記隔壁及び前記第2の下部電極の上に第1の発光ユニットを形成し、
    前記第1の発光ユニット上に中間層を形成し、
    前記中間層上に第2の発光ユニットを形成し、
    前記第2の発光ユニット上に上部電極を形成し、
    前記隔壁は、前記溝の底部上に位置する谷部と、前記谷部に対して前記第1の下部電極側に位置する第1の山部と、前記谷部に対して前記第2の下部電極側に位置する第2の山部を有し、
    前記第1の山部の頂点と前記谷部の間に位置する第1の斜面、及び前記第2の山部の頂点と前記谷部の間に位置する第2の斜面それぞれの上に位置する前記中間層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記中間層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置の製造方法。
  18. 請求項17において、
    前記第1の発光ユニットはキャリア注入層を有し、
    前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれの上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記キャリア注入層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置の製造方法。
  19. 請求項17または18において、
    EL層は前記第1の発光ユニット、前記中間層及び前記第2の発光ユニットを有し、
    前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれの上に位置する前記EL層の前記第1の斜面及び前記第2の斜面それぞれに垂直な方向についての厚さは、前記第1の下部電極上に位置する前記EL層の前記第1の下部電極に垂直な方向についての厚さより薄いことを特徴とする発光装置の製造方法。
  20. 請求項17乃至19のいずれか一項において、
    前記発光装置はさらに、複数の副画素からなる画素を有し、
    前記谷部は、発光色が異なる副画素の間に設けられ、発光色が同じ副画素の間には設けられないことを特徴とする発光装置の製造方法。
  21. 請求項12乃至20のいずれか一項において、
    前記上部電極を形成した後に、前記隔壁上に位置する前記上部電極と近接または接するカラーフィルタを配置し、
    前記カラーフィルタは、前記第1の下部電極と重なる第1の色と、前記第2の下部電極と重なる第2の色を有することを特徴とする発光装置の製造方法。
  22. 請求項12乃至21のいずれか一項において、
    前記隔壁は着色されていることを特徴とする発光装置の製造方法。
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