JP6089747B2 - 光学材料用重合性組成物 - Google Patents
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Description
これら組成物を重合硬化して得られる光学材料は高屈折率化が達成されているが、硫黄原子および/またはセレン原子を有する無機化合物は常温で固体で溶解性の低いものが多く、組成物とした場合に析出したり、同化合物を高濃度にすると溶解が不完全となったりする問題があった。
そこで、硫黄原子および/またはセレン原子を有する無機化合物と、この無機化合物と反応可能なポリエピスルフィド化合物などの含硫黄有機化合物を事前に予備重合反応させる手法が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、硫黄原子および/またはセレン原子を有する無機化合物の含有量が増えると重合性組成物の粘度が高くなり過ぎて、ろ過やモールド注入などの通常の注型重合操作が困難になる為、予備重合反応時に粘度を低下させるため、SH基を一個有する化合物(特許文献3参照)、NH基および/またはNH2基を1個以上有する化合物(特許文献4参照)、あるいは、ジスルフィド結合を1個以上有する化合物(特許文献5参照)を添加することが提案されている。しかしながら、硫黄原子および/またはセレン原子を有する無機化合物の含有量が10質量部以上の組成物では、これらの粘度を下げる添加剤を加えた場合でも、予備重合反応を過剰に行った場合および/または組成物調合後の温度が高すぎた場合などに組成物の粘度が上昇したり、通常工業的に光学材料を製造する際に必要な注入時間である3時間程度経過後の粘度上昇が大きくなるなど、ろ過やモールド注入などの通常の注型操作が困難となり、ろ過および注入装置の大型化や注入ラインの短縮が必要となるなどの問題点があった。さらに、光学材料の生産性を向上させるために、ろ過や注入操作がより容易なさらなる低粘度の光学材料用重合性組成物が望まれていた。
また、前記参照文献の予備重合反応は通常50℃〜70℃で行われるため、モールド注入後の重合開始温度である室温程度に組成物を冷却する必要があり、予備重合反応が終了した後に冷却工程が必要となり、反応スケールを大きくするには冷却装置の大型化や反応装置内への冷却コイルの導入などを行わなければ冷却に要する時間が長くなったり都度変化したりする事も問題になっている。このため、室温に近い反応温度で予備重合反応可能な光学材料用重合性組成物の製造方法が望まれていた。
下記(a)化合物10〜50質量部と(c)化合物1〜20質量部とを(b)化合物50〜90質量部存在下、(d)化合物0.001〜10質量部を予備重合触媒とすることで、予備重合反応時の粘度上昇速度が小さく、かつ反応温度を室温付近する事が可能となり、さらに、低粘度かつ粘度上昇の小さい光学材料用重合性組成物となること見出し、本発明に至った。
(a)硫黄(以下(a)化合物)
(b)下記(1)式で表されるエピスルフィド基を分子内に2個有する化合物(以下(b)化合物)
(c)SH基を2個有する化合物(以下(c)化合物)
(d)下記(2)式で表される化合物(以下(d)化合物)。
(Rは炭素数1〜4のアルキル基、
Xはビニル基、ビニリデン基またはビニレン基のいずれかを有する炭素数2〜11の有機基)
(b)化合物の具体例としては、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(β−エピチオプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)エタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ブタンなどのエピスルフィド基を分子内に2個有するエピスルフィド化合物である。(a)化合物は単独でも、2種類以上を混合して用いてもかまわない。 中でも好ましい具体例は、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド(式(3))および/またはビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド(式(4))であり、最も好ましい具体例は、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィドである。
(3)
本発明で使用する(c)化合物の添加量は、(a)および(b)化合物の合計を100質量部とした場合、1〜20質量部使用するが、好ましくは2〜18質量部、より好ましくは3〜15質量部、特に好ましくは4〜12質量部、最も好ましくは5〜10質量部である。(c)化合物の割合が上記範囲よりも小さい場合、予備重合反応時の粘度上昇速度を抑える効果が小さくなってしまう。一方、上記範囲よりも多い場合には、得られる光学材料のTgが低くなるなどの問題が発生する。
(c)化合物具体例としては、メタンジチオール、1,2−ジメルカプトエタン、1,2−ジメルカプトプロパン、1,3−ジメルカプトプロパン、2,2−ジメルカプトプロパン、1,4−ジメルカプトブタン、1,6−ジメルカプトヘキサン、ビス(メルカプトメチル)エーテル、ビス(2−メルカプトエチル)エーテル、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、ビス(2−メルカプトエチル)ジスルフィド、1,2−ビス(2−メルカプトエチルオキシ)エタン、1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)エタン、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、1,3−ジメルカプト−2−プロパノール、エチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、エチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、ジエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,4−ブタンジオールビス(2−メルカプトアセテート)、1,4−ブタンジオールビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,2−ジメルカプトシクロヘキサン、1,3−ジメルカプトシクロヘキサン、1,4−ジメルカプトシクロヘキサン、1,3−ビス(メルカプトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(メルカプトメチル)シクロヘキサン、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(2−メルカプトエチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(2−メルカプトエチルチオメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1−チアン、2,5−ビス(2−メルカプトエチル)−1−チアン、2,5−ビス(メルカプトメチル)チオフェン、1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、2,2’−ジメルカプトビフェニル、4、4’−ジメルカプトビフェニル、ビス(4−メルカプトフェニル)メタン、2,2−ビス(4−メルカプトフェニル)プロパン、ビス(4−メルカプトフェニル)エーテル、ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィド、ビス(4−メルカプトフェニル)スルホン、ビス(4−メルカプトメチルフェニル)メタン、2,2−ビス(4−メルカプトメチルフェニル)プロパン、ビス(4−メルカプトメチルフェニル)エーテル、ビス(4−メルカプトメチルフェニル)スルフィド等があげられる。なかでも好ましい具体例としては、メタンジチオール、1,2−ジメルカプトエタン、1,2−ジメルカプトプロパン、1,3−ジメルカプトプロパン、2,2−ジメルカプトプロパン、ビス(メルカプトメチル)エーテル、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、ビス(2−メルカプトエチル)ジスルフィド、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(2−メルカプトエチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(メルカプトメチル)チオフェン、1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、ビス(4−メルカプトフェニル)メタン、ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィドである。より好ましくはメタンジチオール、1,2−ジメルカプトエタン、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、ビス(2−メルカプトエチル)ジスルフィド、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(メルカプトメチル)チオフェン、1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、特に好ましくは1,2−ジメルカプトエタン、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼンである。なお、これらのSH基を2個有する化合物は単独でも、2種類以上を混合して用いてもかまわない。
(d)化合物の添加量は、(a)および(b)化合物の合計100質量部に対して、0.001〜10質量部であり、好ましくは0.001〜5質量部であり、より好ましくは0.002〜3質量部であり、より特に好ましくは0.003〜1質量部である。
(6)
(7)
(8)
(a)化合物10〜50質量部と(c)化合物1〜20質量部とを(b)化合物50〜90質量部存在下、(d)化合物0.001〜10質量部を予備重合触媒として予備重合反応させる具体的な方法は、(a)、(b)、(c)および(d)化合物を0℃〜45℃で、好ましくは5℃〜40℃、より好ましくは10℃〜40℃で撹拌混合する。この際、全ての成分を同一容器内で同時に撹拌下に混合しても、段階的に添加混合しても、数成分を別々に混合後さらに同一容器内で再混合しても良い。
反応は窒素、酸素、水素、硫化水素などの気体の存在下、常圧または加減圧による密閉下または減圧下等の任意の雰囲気下で行ってよいが、得られる光学材料の色調、耐熱性、耐光性等の物性を保持するためには酸素等の酸化性気体分圧を可能な限り低減させることが好ましい。
予備重合反応の際には液体クロマトグラフィーおよび/または粘度および/または比重および/または屈折率および/または発生ガス量を測定する事は、反応進行度を検知し、反応を制御する事により一定の光学材料を製造するうえで好ましい。なお、予備重合反応の停止点は、得られる予備反応物(プレポリマー)における(a)化合物の再析出や粘度などを考慮して適宜設定されるが、(a)化合物の50%以上を反応させることが好ましい。
また、重合硬化のために必要に応じて公知の重合触媒および/または重合調節剤を別途加える事ができる。重合触媒としては、アミン類、ホスフィン類、第4級アンモニウム塩類、第4級ホスホニウム塩類、アルデヒドとアミン系化合物の縮合物、カルボン酸とアンモニアとの塩、ウレタン類、チオウレタン類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、スルフェンアミド類、チウラム類、ジチオカルバミン酸塩類、キサントゲン酸塩、第3級スルホニウム塩類、第2級ヨードニウム塩類、鉱酸類、ルイス酸類、有機酸類、ケイ酸類、四フッ化ホウ酸類、過酸化物、アゾ系化合物、酸性リン酸エステル類を挙げることができる。これら重合触媒は単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。これらのうち好ましい具体例は、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、1−n−ドデシルピリジニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド等の第4級ホスホニウム塩が挙げられる。これらの中で、さらに好ましい具体例は、トリエチルベンジルアンモニウムクロライドおよび/またはテトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイドである。重合調節剤は、長期周期律表における第13〜16族元素のハロゲン化物を挙げることができる。これら重合調節剤は、単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。これらのうち好ましいものはケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンのハロゲン化物である。より好ましくはケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンの塩化物であり、さらに好ましくはアルキル基を有するゲルマニウム、スズ、アンチモンの塩化物である。最も好ましいものの具体例はジブチルスズジクロライド、ブチルスズトリクロライド、ジオクチルスズジクロライド、オクチルスズトリクロライド、ジブチルジクロロゲルマニウム、ブチルトリクロロゲルマニウム、ジフェニルジクロロゲルマニウム、フェニルトリクロロゲルマニウム、トリフェニルアンチモンジクロライドである。
[粘度]
B型粘度計(東機産業製、TV10M型)を使用し、予備重合液の20℃での粘度を測定した。
[光学材料の耐熱性測定]
サンプルを厚さ3mmに切り出し、0.5mmφのピンに10gの加重を与え、30℃から10℃/分で昇温してTMA測定(セイコーインスツルメンツ製、TMA/SS6100)を行い、軟化点を測定した。
[光学材料の屈折率、アッベ数]
光学材料の屈折率、アッベ数はデジタル精密屈折率計(株式会社島津製作所製、KPR−200)を用い、25℃でのe線での屈折率、d線でのアッベ数を測定した。
(a)化合物である硫黄15.9質量部、(b)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィド(以下b−1化合物と呼ぶ)84.1質量部、(c)化合物としてビス(2−メルカプトエチル)スルフィド(以下c−1化合物と呼ぶ)7.8質量部に(d)化合物として1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジルメタクリレ−ト(以下d−1化合物と呼ぶ)0.016質量部を加えて、窒素雰囲気常圧下、30℃で反応させた。反応開始から0.5時間後の予備反応物は黄色透明で、硫黄等の固体の析出は見られず、20℃での粘度は36mPa・sであった。さらに、10Torrで脱気しながら、20℃になるまで0.1時間冷却に要した。従って、反応時間と冷却時間を合わせた予備反応時間は0.6時間であった。得られた反応液は黄色透明で、硫黄等の固体の析出は見られなかった。得られた反応液に、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド0.81質量部、ジ−n−ブチルスズジクロライド0.27質量部、テトラブチルアンモニウムブロマイド0.11質量部を加え、10Torrで脱気処理して光学材料用重合性組成物とした。得られた組成物の20℃での粘度は42mPa・sであり、20℃で3時間保持後の粘度は49mPa・sとなり3時間での粘度上昇率は17%であった。結果を表1に示す。
表1記載の各化合物、量に変更する以外は実施例1と同様に行った。また、得られた光学材料用重合性組成物の粘度の結果を表1に示した。
(a)化合物である硫黄15.9質量部、(b)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィド(以下b−1化合物と呼ぶ)84.1質量部、(c)化合物としてビス(2−メルカプトエチル)スルフィド(以下c−1化合物と呼ぶ)7.8質量部に予備重合触媒として2−メルカプト−1−メチルイミダゾール(以下MMIと呼ぶ)0.25質量部を加えて、窒素雰囲気常圧下、60℃で反応させた。反応開始から1.0時間後の予備反応物は黄色透明で、硫黄等の固体の析出は見られず、20℃での粘度は49mPa・sであった。さらに、10Torrで脱気しながら、20℃になるまで1.0時間冷却に要した。従って、反応時間と冷却時間を合わせた予備反応時間は2.0時間であった。得られた反応液は黄色透明で、硫黄等の固体の析出は見られなかった。得られた反応液に、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド0.81質量部、ジ−n−ブチルスズジクロライド0.27質量部、テトラブチルアンモニウムブロマイド0.11質量部を加え、10Torrで脱気処理して光学材料用重合性組成物とした。得られた組成物の20℃での粘度は55mPa・sであり、20℃で3時間保持後の粘度は115mPa・sとなり3時間での粘度上昇率は109%であった。結果を表1に示す。
(d)化合物を使用しない以外は、比較例1を繰り返した。(d)化合物を用いていないため、反応が不十分で反応開始から24.0時間後の反応液は液濁りがあり硫黄が析出したままであった。結果を表1に示す。
表1に記載の各化合物、量にする以外は実施例1を繰り返した。しかし、(d)化合物の量が多い為、急速重合が起こり光学材料用重合組成物は得られなかった。
表1に記載の各化合物、量、時間にする以外は実施例1を繰り返した。しかし、(d)化合物の量が少ない為、硫黄が溶け残り光学材料用重合組成物は得られなかった。
(d)化合物の代わりに、2,2,6,6−テトラメチルピペリジル−4−メタクリレート(TMPMと呼ぶ)を使用する以外は実施例1と同様に行った。しかし、急速重合が起こり光学材料用重合組成物は得られなかった。
(d)化合物の代わりに、1,2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(PMPと呼ぶ)を使用する以外は実施例1と同様に行った。しかし、急速重合が起こり光学材料用重合組成物は得られなかった。
(c)化合物の代わりに、1,2,6,7−テトラメルカプト−4−チアヘプタン(TMTHと呼ぶ)を使用する以外は実施例1と同様に行った。しかし、ゲル化が起こり光学材料用重合組成物は得られなかった。
実施例1で得られた光学材料用重合性組成物を1μmのPTFE製メンブランフィルターでろ過をし、ガラス板とガスケットから構成される厚さ2.5mmのモールドに注入した。この成形モールドを20℃から100℃まで、21時間掛けて緩やかに昇温加熱して重合硬化させた後に室温まで冷却して、モールドから離型し、光学材料を得た。得られた光学材料の屈折率、アッベ数、耐熱性および外観の評価結果を表2に示す。
実施例2で得られた光学材料用重合性組成物を使う以外は、参考例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率、アッベ数、耐熱性および外観の評価結果を表2に示す。
実施例11で得られた光学材料用重合性組成物を使う以外は、参考例1と同様に行った。得られた光学材料の屈折率、アッベ数、耐熱性および外観の評価結果を表2に示す。
a:硫黄
b-1:ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド
b-2:ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド
c-1:ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド
c-2:m−キシリレンジチオール
c-3:2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン
c-4:p−キシリレンジチオール
c-5:1,2−ジメルカプトエタン
d-1:1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−メタクリレ−ト
d-2:1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−アクリレ−ト
d-3:1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−ビニルベンゾエート
TMTH:1,2,6,7−テトラメルカプト−4−チアヘプタン
MMI:2−メルカプト−1−メチルイミダゾール
TMPM:2,2,6,6−テトラメチルピペリジル−4−メタクリレ−ト
PMP:1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン
TBAB:テトラブチルアンモニウムブロマイド
TEBAC:トリエチルベンジルアンモニウムクロライド
DBTC:ジ−n−ブチルスズジクロライド
Claims (1)
- 下記(a)化合物10〜50質量部と下記(c)化合物1〜20質量部とを下記(b)化合物50〜90質量部存在下(ただし、(a)化合物と(b)化合物との合計は100質量部とする)、下記(d)化合物0.001〜10質量部を予備重合触媒として、混合温度は5℃から40℃の範囲で予備重合反応させることにより得た反応液に重合触媒を添加する光学材料用重合性組成物の製造方法。
(a)硫黄((a)化合物)
(b)下記(1)式で表されるエピスルフィド基を分子内に2個有する化合物((b)化合物)
(c)SH基を2個有する化合物((c)化合物)
(d)下記(2)式で表される化合物((d)化合物)。
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