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JP6084134B2 - プラグ、レセプタクル及び電気機器 - Google Patents

プラグ、レセプタクル及び電気機器 Download PDF

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Description

本発明はプラグとレセプタクルとの嵌合状態を維持するロック機構を備えたロック付きコネクタに関する。
互いに嵌合したプラグとレセプタクルが振動等により簡単に外れないようにするため、ロック機構を備えるコネクタがある。
例えば特許文献1にはプラグとレセプタクルの間のロック機構について記載されている。図17に示すように、同文献のプラグ200はラッチアーム201とアクチュエータ202を備え、ラッチアーム200の先端にはバーブ203を備える。一方、レセプタクル210の開口にはガイドフレーム211が取り付けられ、ガイドフレーム211にはバーブ203に対応するスロット212が設けられている。
特許文献1では、プラグ200とレセプタクル210とが未嵌合の状態から両者を嵌合する際、ユーザは、図18に示すように、アクチュエータ202を引っ張ることによりバーブ203を一時的に持ち上げた状態のまま、バーブ203がスロット212の真上に位置するまでプラグ200とレセプタクル210とを近づけた後、アクチュエータ202の引っ張りをやめてバーブ203をスロット212に下ろして互いに係合させることにより、プラグ200とレセプタクル210の嵌合をロックする。
特表2009−543296号公報、第0022−0040段落、図1−4
従来のロック機構つきコネクタでは次のような問題がある。
まず、従来のこの種のコネクタは、ロック機構の実現を主な目的とする、或いは、ロック機構の実現のみを目的とする部品を用意する必要がある。このため、コネクタが大型化していた。
例えば特許文献1では、ロック機構として、「比較的硬いシートメタル又はプラスチックからできている」(同文献第0030段落)ラッチアーム、「プラスチック若しくは金属又は他の類似の材料から形成」(同文献第0037段落)されたアクチュエータをプラグ側に設ける一方、レセプタクル側には、ラッチアーム先端のバーブを係合するためのスロットを有するガイドフレームを設けている。
このような部品点数の増加によってコネクタの組み立てコストは上昇する。特許文献1では、後部シェルの上面にアクチュエータを乗せ、更にその上にラッチアームを乗せた状態で、リベット、接着剤またはねじを用いてラッチアームを上面に固定している(同文献第0038)。また、部品点数の増加によりコネクタの構造が複雑化するため故障の発生機会が増加する問題もある。
更に、特許文献1のコネクタでは、ロック機構の一部としてガイドフレームにスロットを設けているが、このスロットは筐体の外部にはみ出ている。このため、筐体が周囲の物等に衝突する可能性があり、これによりスロットが変形し、ロック機構として正常に動作しなくなる恐れがある。
特許文献1のコネクタでは、ガイドフレーム及びスロットを筐体内部に配置することにより、衝突等によるスロットの変形を回避することも考えられる。ただし、この場合にはラッチアームの動作を考慮する必要がある。同文献においてラッチアーム先端に設けたバーブをガイドフレームに設けたスロットに嵌合する際には、一時的にラッチアームの先端を持ち上げてバーブをスロットの直上に移動させた後、ラッチアームを下ろしてバーブをスロットに嵌合させる。このため、開口部の内部でスロットの上の位置に、ラッチアームが上下するための空間を確保する必要がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、少ない部品点数でコネクタの小型化が可能なロック付きコネクタを提供することである。
上述の課題を解決するため、本発明は、その一態様として、レセプタクルと接続し、前記レセプタクルとの嵌合状態をロックするロック部を備えたプラグにおいて、
コンタクトと、前記コンタクトを保持するハウジングと、前記ハウジングの少なくとも一部を覆うフード本体部を有するフードを備え、
前記プラグの前記レセプタクルと接続する嵌合側を前記プラグの前方とするとき、
前記フード本体部は、前記前方を向く側に開口を有する中空の四角柱の形状を有し、
前記フード本体部の対向する側部のうち、少なくとも一方の側部は、前記側部を切り欠いて形成された変形許容部を有し、
前記ロック部は、前記フード本体部に前記変形許容部と隣接形成され、かつ前記フード本体部から前記前方に向かって突出するラッチアームを備え、
前記ラッチアームに設けられた係合部は、前記レセプタクル、或いは、前記レセプタクルを実装する筐体に設けられた被係合部と係合することにより、前記プラグ及び前記レセプタクルの間の嵌合をロックし、
前記ロック部は、前記側部の厚さ方向と直交する前記側部の幅方向に弾性変形し、前記変形許容部は前記ロック部の弾性変形を許容し、前記変形許容部を前記ロック部の弾性変形許容空間とした、ことを特徴とするプラグを提供する。
前記変形許容部は、前記フード本体部の前記開口側から後方に向けて延びたスリットによって構成されることが考えられる。
前記変形許容部は、前記フード本体部の対向する前記側部の両方に形成されることが考えられる。
前記開口側の前記フード本体部の上部に、ロックを解除する際に押し下げる位置を示す操作部を備えることとしてもよい。こうすれば、ロックを解除する際に押し下げる力が少なくて済む位置をユーザに対して伝えることができる。
前記係合部の前記前方が丸みを有するか、或いは、前記前方から後方に向かう上り傾斜を有することとすれば、プラグをレセプタクルに押し込む力の一部が係合部を下げる力に変換されるので、ユーザはプラグを押し込むだけでロックをかけることができる。
前記ハウジングを覆うシールド部材を更に備え、前記シールド部材はロック機構の一部としての穴を設ける必要がないので、シールド性能の向上を図ることができる。
上述のプラグに対応するレセプタクルは、前記係合部と係合するための前記被係合部を相手側ハウジングに設けることとしてもよいし、シェルに設けることとしてもよい。或いは、前記被係合部をレセプタクルに設ける代わりに、レセプタクルを実装した電気機器の筐体に、前記係合部と係合するための前記被係合部を設けることとしてもよい。
本発明のプラグによれば、コンタクト及びハウジングをフードにて覆い、フードと一体に成形し、ラッチアームの幅方向に弾性変形するようにしたラッチアームにてレセプタクル或いはレセプタクルを実装する電気機器の筐体に設けたラッチ受けと係合する。このため、ロック機構を実現するために、フードとは別の部品としてラッチやアクチュエータを成形し、それらをフードに組み付ける必要がなく、コネクタの小型化ができる。
本発明の一実施の形態であるロック付きコネクタ1を構成するプラグ2の斜視図である。 プラグ2の分解斜視図である。 プラグ2を左側面から見たときの図である。 レセプタクル5の斜視図である。 上から見たときのレセプタクル5の分解斜視図である。 下から見たときのレセプタクル5の分解斜視図である。 プラグ2をレセプタクル5に嵌合する過程について説明するための側面図である。 プラグ2をレセプタクル5に嵌合する過程について説明するための側面図である。 プラグ2をレセプタクル5に嵌合する過程について説明するための側面図である。 プラグ2をレセプタクル5から離脱する過程について説明するための側面図である。 プラグ2をレセプタクル5から離脱する過程について説明するための側面図である。 プラグ2をレセプタクル5から離脱する過程について説明するための側面図である。 プラグ2をレセプタクル5に嵌合した状態におけるシールド効果に関して説明するための斜視図である。 プラグ2をレセプタクル5に嵌合した状態におけるシールド効果に関して説明するための断面斜視図である。 レセプタクル5の変形例であるレセプタクル8について説明するための斜視図である。 レセプタクル5の変形例であるレセプタクル9及び筐体10について説明するための斜視図である。 従来のロック付きコネクタについて説明するための斜視図である。 従来のロック付きコネクタについて説明するための側面断面図である。
本発明の一実施の形態であるロック付きコネクタ1について説明する。ロック付きコネクタ1は、プラグ2とレセプタクル5からなる。
図1を参照して説明すると、プラグ2は、フード21、シールド部材22、コンタクト23、ハウジング41を備える。フード21の中にシールド部材22が収容され、更にシールド部材22の中にコンタクト23を保持したハウジング41が収容されている。以下、説明の便宜上、図1においてレセプタクル5との嵌合側をフード21の前方とし、ケーブル24がプラグ2より引き出される側をフード21の後方とする。図1では見えないが、フード21の後方にはケーブル24を挿入するための穴が設けられており、ケーブル24の導線(図示せず)とコンタクト23はシールド部材22の内部にて接続されている。
図2に示すように、シールド部材22はシールド部材22A、22Bからなる。シールド部材22Aは金属板を、前側は断面が四角形の管状に折り曲げ、後側は断面がコ字形(U字形)の形状に折り曲げ加工したものであり、図中左側の開口からコンタクト23を保持したハウジング41を嵌め込む。シールド部材22Bは金属板の左右と後方の三方に壁面を設けた形状をしており、後方の壁面にはケーブル24を通すための穴を有する引出部22Cが設けられている。
プラグ2の組立は、ケーブル24の導線(図示せず)と接続したコンタクト23を保持したハウジング41をシールド部材22Aに嵌め込み、そのシールド部材22Aのコ字形(U字形)部分に下方からシールド部材22Bを嵌め込んだものを、フード21に収容する。
フード21は、弾性変形可能な材料、例えば合成樹脂からなり、フード本体部27と一対のロック部29とを有する。フード本体部27は、一対の側部27L、27R、上部27U、下部27Bを有し、概略としては中空の四角柱状の形状を有する。なお、フード21の材料に金属を用いても良い。フード21の前方には、ハウジング41を組み付けたシールド部材22を収容するための開口25を有し、後方には、引出部22Cから出たケーブル24を引き出すための穴(図示せず)を有する引出部26が設けられている。
ここで、フード21のフード本体部27の中空の四角柱の一対の側部の内、図中手前側を左側部27Lとし、図中奥側を右側部27Rとする。左側部27Lには、開口25の下端(フード本体部27の下部27Bで嵌合側端部)から斜め上方向に向かってスリット28Lが設けられている。開口25の上端(フード本体部27の上部27Uで嵌合側端部)からスリット28Lの手前までの部分は前方に延びて一対のロック部29の一方であるラッチアーム29Lを形成している。ラッチアーム29Lの先端には上に向かって突出する係合部(以下ラッチという)30Lが形成されている。特に図3から分かるように、ラッチ30Lはその前方から上方にかけて丸みを帯びている。右側部27Rについても同様にしてスリット28R、ラッチアーム29R、係合部(以下ラッチという)30Rが形成されている。更に、フード21の上面(即ち、スリット上部32の一部である上部27U)、開口25の上には操作部(以下凸部という)31が形成されている。
後述するように、互いにロックしたプラグ2とレセプタクル5を分離する際、ロックを解除するため、スリット上部32を押し下げる必要がある。凸部31はその際に指等で押し下げる位置を明示的にユーザに提示する機能を有する。操作部31は、押し下げる位置をユーザに通知すればよいので、本例のように必ずしも凸状である必要はなく、逆に凹状であってもよい。或いは、スリット上部32の他の部分とは異なる色で着色する、或いは、何らかのマークを描く等、ユーザに対してスリット上部32の押し下げるべき位置を伝えることができるものであればよい。
また、凸部31は開口25に接する位置、フード21の前端部に設けられる。これは、スリット上部32がてこのように作用する際の支点となる位置から、てこに力を加える位置、即ち力点の位置をできるだけ遠ざけることにより、力点に加えるべき力を小さくするためである。凸部31をフード21の前端部に設けることにより、ロックを解除する際にユーザが凸部31に加えるべき力が小さくて済むこととなる。
フード21はスリット28L、28Rにより上下に区分される。フード21のうち、スリット28L、28Rよりも上の部分をスリット上部32、下の部分をスリット下部33とする。なお、スリット上部32の少なくとも一部がロック部29を構成する。
このように、フード21は、スリット28L、28R、ラッチアーム29L、29R、ラッチ30L、30R、凸部31を備えるが、これらは例えば樹脂をモールド成形(金属の場合にはプレス加工等)して、フード21の全体を一体の部品として成形する。
フード21は弾性変形可能な材料でできていて、その側部にスリット28L、28Rを設けているため、凸部31を指先等で押し下げることにより、スリット28L、28Rの隙間が小さくなるように変形する。すると、スリット28L、28Rの付け根を支点として、スリット上部32がてこのように作用し、矢印34の方向に回転する。このとき、スリット上部32と一体であるラッチアーム29L、29Rも下に回転し、ラッチ30L、30Rの先端の位置が下に移動する。
即ち図3に示すように、ロック部29は板形状の側部27L、27Rにおける板の厚さ方向ではなく、板の厚さ方向と直交する板の幅方向(図では上下方向)に弾性変形する。また、スリット28L、28Rはロック部29の弾性変形を許容する変形許容部の役目をし、ロック部29の弾性変形許容空間となる。
次に、レセプタクル5について図4−6を参照して説明する。図示したように、レセプタクル5は、金属製のシェル51に設けられた開口52に、相手側ハウジング53を収容した構造を有し、例えば樹脂を射出成形して製造する。相手側ハウジング53の板状部53P上には複数の相手側コンタクト54が並べて配置されている。説明の便宜上、開口52がある方をレセプタクル5の前方とし、図4において奥側をレセプタクル5の右側部とし、同図手前側をレセプタクル5の左側部とする。
相手側ハウジング53はその前方左右両端にアーム部55L、55Rを備える。アーム部55Lはその前端部に、下向きに突出した突出部と突出部の後方に形成された凹部とからなる被係合部(以下ラッチ受けという)57Lを備える。ラッチ受け57Lは、プラグ2とレセプタクル5の嵌合をロックする際にプラグ2のラッチ30Rを受け入れ、係合する。同様に、アーム部55Rはその前端部に、下向きに突出した突出部と突出部の後方に形成された凹部とからなる被係合部(以下ラッチ受けという)57Rを備える。ラッチ受け57Rは、プラグ2とレセプタクル5の嵌合をロックする際にプラグ2のラッチ30Lを受け入れ、係合する。
次に、図7−9を参照して、未嵌合の状態にあるプラグ2とレセプタクル5とを嵌合してロックするまでの過程について説明する。
今、プラグ2とレセプタクル5は互いに分離し、未嵌合の状態にあるものとする。ユーザは、例えば2本の指でプラグ2の左右側面、または上下面をつまみ、レセプタクル5に接近させていき、図7に示すように、プラグ2のラッチ30Rと、レセプタクル5のラッチ受け57Lとを互いに接触させる。このときプラグ2の左側部ではラッチ30Lとレセプタクル5のラッチ受け57Rとが互いに接触する。
この状態から、更にプラグ2に対して矢印71の方向に力を加える。前述のように、プラグ2のラッチ30L、30Rは前方から上方にかけて円弧状になっている。また、レセプタクル5のラッチ受け57L、57Rの突出部は前方から下方にかけて円弧状になっている。このため、矢印71の方向に加えられた力、即ち、水平方向の力は、ラッチ30Rとラッチ受け57Lとの接触位置、及び、ラッチ30Lとラッチ受け57Rとの接触位置において、その一部が垂直方向の力に変換され、矢印72のような方向の力がラッチ30L、30Rに作用する。フード21は弾性変形可能な材料からなり、スリット28L、28Rを有するため、スリット上部32は矢印72のような方向の力によって弾性変形し、プラグ2をレセプタクル5に押し込むにつれて、スリット上部32は押し下げられていく。ラッチ30L、30Rはラッチ受け57L、57Rによって下方に押し下げられて、ラッチ受け57L、57Rの下に潜り込んでいく。即ち、アーム部29R、29Lとラッチ30R、30Lはフ−ド21の側面に沿うようにして移動する。
更にプラグ2を矢印71の方向に押し込んでいくと、図8に示すように、ラッチ30Rはラッチ受け57Lの突出部を乗り越えて、ラッチ受け57Lの凹部の位置まで進む。同様に、ラッチ30Lはラッチ受け57Rの突出部を乗り越えて、ラッチ受け57Rの凹部の位置まで進む。すると、ラッチ受け57L、57Rによる下向きに抑える力が消失するので、弾性により、ラッチ30L、30Rが矢印73の方向に移動して、即ち、フ−ド21の側面に沿うように移動してフード21は元の形状に戻ろうとする。
その結果、図9に示すように、ラッチ30Rはラッチ受け57Lの凹部に係合し、ラッチ30Lはラッチ受け57Rの凹部に係合することにより、プラグ2とレセプタクル5の間の嵌合がロックされる。このとき、プラグ2のコンタクト23と、レセプタクル5の相手側コンタクト54は互いに接触している。
尚、図8において、ラッチ30Rがラッチ受け57Lの突出部を乗り越えた後でもフード21の変形が維持されているが、これは説明の便宜を図るためのものであり、実際にはラッチ受け57Lの突出部を乗り越えた直後、ラッチ30Rはラッチ受け57Lの突出部の後方の面を滑るように上向きに移動して、図9に示す状態になる。
次に、図10−12を参照して、プラグ2がレセプタクル5に嵌合してロックした状態から、プラグ2を抜去する過程について説明する。
今、図10に示すように、プラグ2がレセプタクル5に嵌合し、ラッチ30Rがラッチ受け57Lに嵌り、ラッチ30Lがラッチ受け57Rに嵌った状態にあるとする。プラグ2を抜去するには、ユーザは例えば指74で凸部31を矢印75の方向に押し下げる。すると、スリット上部32は弾性変形し、スリット28L、28Rの前方が閉じられて、スリット上部32が矢印76の方向に動く。
これに伴い、ラッチアーム29L、29Rは押し下げられ、その先端部に設けられたラッチ30L、30Rもフ−ド21の側面に沿うようにして下に動く。その結果、ラッチ30Rはラッチ受け57Lから外れ、ラッチ30Lはラッチ受け57Rから外れて、ロックが解除される。図11に示すように、力75を加え続けてラッチ30L、30Rを押し下げたまま、ユーザはプラグ2を矢印77の向きに引っ張って、プラグ2とレセプタクル5とを分離する。
プラグ2とレセプタクル5が分離した後、ユーザは、凸部31から指74を離す。フード21の弾性により、スリット上部32は上に動き、ラッチ30L、30Rは元の位置に戻る。
プラグ2をレセプタクル5に嵌合した状態における、シールド部材22によるシールド効果に関して説明する。プラグ2をレセプタクル5に嵌合したとき、図13のようになっている。このとき、フード21の中では図14に示すようになっている。同図から分かるように、プラグ2のコンタクト23と、レセプタクル5の相手側コンタクト54の接触部(図示せず)の周囲は、シールド部材22によってほぼ完全に覆われている。シールド部材22に覆われていないのは、シールド部材22の前端部、即ち、シールド部材22と相手側ハウジング53の接触部と、シールド部材22の後端部、即ち、ケーブル24が通過する引出部22Cの穴のみである。
ここで、シールド部材22の前方及び後方の面には開口があるものの、両側面、上面及び下面には開口が全く存在しないことに注目されたい。このように、本発明のロック付きコネクタ1は、シールド部材22の両側面、上面及び下面に、ロック機構の一部として開口を設けることがない。このため、シールド部材に穴を開けてロック機構を実現し、従来の小型化したロック付きコネクタと比較して、高いシールド性能を得ることができる。
以上、本発明を実施の形態に即して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上述のロック付きコネクタ1では、図6に示したレセプタクル5のように、プラグ2のラッチ30L、30Rを係合するため、例えば射出成形等により一体成形した相手側ハウジング53の一部として、また、ロック機構の一部として、アーム部55L、55R、ラッチ受け57L、57Rを設けている。
しかし、レセプタクル側のロック機構はハウジングではなく、図15のレセプタクル8のように、シェル81の開口82の上側左右にそれぞれラッチ受け85L、85Rを設けることとしてもよい。この場合、シェル81は例えば金属板を折り曲げて成形したものであり、ラッチ受け85L、85Rは、シェル81の上面から下ろした板を内側に丸めて成形することが考えられる。
別の例としては、レセプタクルにはラッチ受けを設けず、その代わりに、図16に示すように、レセプタクル9を実装する筐体10に設けることとしてもよい。筐体10はレセプタクル9を実装する不図示の電気機器の筐体である。同図では筐体10は単なる長方形の板に穴が開いた形状として図示されているが、これは筐体の一部である。筐体10はレセプタクル9の開口92とほぼ同じサイズの開口102を有し、その左右両脇に、プラグ2のラッチ30L、30Rと係合するためのラッチ受け103L、103Rを有する。
また、上述のロック付きコネクタ1では、プラグ2にてラッチ30L、30Rの前方から上方にかけて丸みを有すると共に、レセプタクル5にてラッチ受け57L、57Rの前方から下方にかけて丸みを有することにより、ユーザは、プラグ2を単にレセプタクル5に押し付けるだけで、その力の一部がラッチ30L、30Rを押し下げる力として働くので、プラグ2とレセプタクル5とを嵌合する際には凸部31を押し下げる操作をする必要がない。しかし、ラッチ30L、30R、ラッチ受け57L、57Rに丸みを持たせる代わりに、これらラッチにテーパーを持たせても同様を得ることができる。プラグ2のラッチ30L、30Rには、プラグ2の前方から後方に向かって上り傾斜になるテーパーを設ける一方、レセプタクル5のラッチ受け57L、57Rには、レセプタクル5の前方から後方に向かって下り傾斜となるテーパーを設ける。
また、上述のプラグ2では、フード本体部の一対の側部27L、27Rの両方の側部にスリット28L、28Rを設けたが、スリットは一方の側部のみに設けロック部29は片側のみでもよい。更に、変形許容部はスリット28L、28R形状ではなく、側部27L、27Rのスリット下部33を取り除いた形状でもよい。
1 ロック付きコネクタ
2 プラグ
5、8、9 レセプタクル
10 筐体
21 フード
22、22A、22B シールド部材
22C、26 引出部
23 コンタクト
24 ケーブル
25 開口
27 フード本体部
27L 左側部
27R 右側部
28L、28R スリット(変形許容部)
29 ロック部
29L、29R ラッチアーム
30L、30R ラッチ(係合部)
31 凸部(操作部)
32 スリット上部
33 スリット下部
34、71、72、73 矢印
41 ハウジング
51、81 シェル
52、82、92、102 開口
53 相手側ハウジング
54 相手側コンタクト
55L、55R アーム部
57L、57R、85L、85R、103L、103R ラッチ受け(被係合部)

Claims (10)

  1. レセプタクルと接続し、前記レセプタクルとの嵌合状態をロックするロック部を備えたプラグにおいて、
    コンタクトと、前記コンタクトを保持するハウジングと、前記ハウジングの少なくとも一部を覆うフード本体部を有するフードを備え、
    前記プラグの前記レセプタクルと接続する嵌合側を前記プラグの前方とするとき、前記フード本体部は、前記前方を向く側に開口を有する中空の四角柱の形状を有し、前記フード本体部の対向する側部のうち、少なくとも一方の側部は、前記側部を切り欠いて形成された変形許容部を有し、
    前記ロック部は、前記フード本体部に前記変形許容部と隣接形成され、かつ前記フード本体部から前記前方に向かって突出するラッチアームを備え、
    前記ラッチアームに設けられた係合部は、前記レセプタクル、或いは、前記レセプタクルを実装する筐体に設けられた被係合部と係合することにより、前記プラグ及び前記レセプタクルの間の嵌合をロックし、
    前記ロック部は、前記側部の厚さ方向と直交する前記側部の幅方向に弾性変形し、前記変形許容部は前記ロック部の弾性変形を許容し、前記変形許容部を前記ロック部の弾性変形許容空間とした、
    ことを特徴とするプラグ。
  2. 前記変形許容部は、前記フード本体部の前記開口側から後方に向けて延びたスリットによって構成されることを特徴とする請求項1に記載のプラグ。
  3. 前記変形許容部は、前記フード本体部の対向する前記側部の両方に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のプラグ。
  4. 前記開口側の前記フード本体部の上部に、ロックを解除する際に押し下げる位置を示す操作部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプラグ。
  5. 前記係合部の前記前方が丸みを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のプラグ。
  6. 前記係合部の前記前方側に、前記前方から後方に向かう上り傾斜を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のプラグ。
  7. 前記ハウジングを覆うシールド部材を更に備え、
    前記シールド部材はロック機構の一部としての穴を有していないことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のプラグ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のプラグと接続するレセプタクルにおいて、前記係合部と係合するための前記被係合部が設けられた相手側ハウジングを備えることを特徴とするレセプタクル。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のプラグと接続するレセプタクルにおいて、前記係合部と係合するための前記被係合部が設けられたシェルを備えることを特徴とするレセプタクル。
  10. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のプラグと接続するレセプタクルを実装した電気機器において、前記筐体に、前記係合部と係合するための前記被係合部を設けたことを特徴とする電気機器。
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