[go: up one dir, main page]

JP6084094B2 - 扉及び建具 - Google Patents

扉及び建具 Download PDF

Info

Publication number
JP6084094B2
JP6084094B2 JP2013073503A JP2013073503A JP6084094B2 JP 6084094 B2 JP6084094 B2 JP 6084094B2 JP 2013073503 A JP2013073503 A JP 2013073503A JP 2013073503 A JP2013073503 A JP 2013073503A JP 6084094 B2 JP6084094 B2 JP 6084094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
door
surface material
edge
covering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013073503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014196648A (ja
Inventor
久保田 誠
誠 久保田
健吾 建部
健吾 建部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2013073503A priority Critical patent/JP6084094B2/ja
Publication of JP2014196648A publication Critical patent/JP2014196648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6084094B2 publication Critical patent/JP6084094B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Special Wing (AREA)

Description

本発明は、2つの空間を仕切り開閉可能な扉及び建具に関する。
2つの空間を仕切り開閉可能な扉としては、例えば、難燃性の木材にて形成され蝶番等にて開閉自在に建て付けられたドアであって、開閉を行うための握り部材がドア本体に設けられたエスカッションプレートから突出させて設けられたドアが知られている。このようなドアは、火災によりドアの一方側にて火炎や煙が充満した場合に、僅かな隙間があると、その隙間を介して火炎や煙が他方側に伝わるおそれがある。このため、握り部材が突出されるエスカッションプレートとドア本体との隙間に熱発泡材を充填して、火災時に握り部材が挿通される貫通孔を閉塞する防火ドアが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公平7―12627号公報
近年、意匠性を向上させるために、ドアを開閉するための操作部をなすハンドルを合成樹脂にて形成することが知られている。しかしながら、合成樹脂製のハンドルは、火災等により火炎に晒されると、溶融してしまう。このため、上記のようにエスカッションプレートに熱発泡材が設けられていたとしても、合成樹脂製のエスカッションプレートとともに熱発泡材が脱落してしまうおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、合成樹脂製のハンドルを備えつつも防火性に優れた扉及び建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の扉は、2つの空間を仕切り開閉可能な扉であって、当該扉の閉止状態を維持すべく係止される係止機構と、各々の前記空間側にそれぞれ設けられ、前記係止機構を係止状態または係止解除状態に切り替え操作するための合成樹脂製のハンドルと、前記ハンドル同士を連結する連結部材と、前記ハンドルの操作を前記係止機構に伝達する伝達部材と、がともに貫通され前記ハンドルにより覆われる開口を有し、前記空間に各々臨む金属製の表面材と、前記連結部材と前記伝達部材とが貫通する、前記開口より小さな孔部を備え、少なくとも一方の前記表面材の前記開口を覆って取り付けられる金属製の開口覆部材と、前記開口覆部材に設けられ加熱されたときに、膨張して前記孔部を覆う熱膨張性部材と、を、備えていることを特徴とする扉である。
このような扉によれば、火災などにより扉が加熱されて合成樹脂製のハンドルが溶融しても、少なくとも一方の表面材の開口は、連結部材と伝達部材とが貫通する、開口より小さな孔部を備えた金属製の開口覆部材により覆われているので、表面材が有する開口の全域が貫通している場合より、火炎や煙が貫通することを抑制することが可能である。
また、金属製の開口覆部材には、加熱されたときに膨張して、孔部を覆う熱膨張性部材が設けられているので、加熱された際には、熱膨張性部材により開口覆部材が備える孔部も覆うことが可能である。このため、扉が火炎に晒されてハンドルが溶融してしまっても、表面材に設けられている開口から火炎や煙が貫通することを防止することが可能である。このとき、連結部材と伝達部材とが貫通する孔部は、表面材の開口より小さいので、熱膨張性部材の量を、開口全体を覆う場合より少なくすることが可能である。このため、扉内の狭いスペースに備えることが可能な少量の熱膨張性部材であっても、開口を閉塞することが可能である。
かかる扉であって、前記開口覆部材は、前記孔部を備え当該開口覆部材にて覆われる前記開口が設けられている前記表面材より当該扉の内側に配置される覆壁部と、前記覆壁部の周縁から、前記開口が覆われる前記表面材側に延出された延出縁部と、を有し、前記熱膨張性部材は、前記延出縁部に備えられ当該扉の面内方向に膨張するように設けられていることが望ましい。
このような扉によれば、孔部が設けられた覆壁部の周縁から表面材側に延出された延出縁部に熱膨張性部材が扉の面内方向に膨張するように設けられているので、熱膨張性部材が膨張する際には、覆壁部と表面材との間にて扉の面内方向、すなわち覆壁部の面に沿うように広がるので、覆壁部に設けられた孔部を塞ぐように熱膨張性部材を膨張させることが可能である。このように、火災時などには熱膨張性部材を効率良く膨張させて、覆壁部に設けられた孔部を閉塞することが可能である。
かかる扉であって、前記開口覆部材は、前記延出縁部と繋がるとともに当該扉の外側であって見付け方向における前記開口の側方にて、前記表面材と対向する表面材対向部を有し、前記覆壁部及び前記延出縁部は、当該扉の内側に配置されて前記開口の上下において前記表面材と対向する部位を有することが望ましい。
このような扉によれば、開口覆部材は、扉の内側に位置する延出縁部と繋がって扉の外側に位置する表面材対向部が設けられているので、開口覆部材は開口を跨ぐように取り付けられる。このため、開口覆部材は開口を跨ぐ部位を開口の縁に載置することが可能である。また、開口覆部材は、扉の外側では表面材対向部が表面材と対向し、扉の内側では覆壁部及び延出縁部が表面材と対向しているので、扉の内外方向のいずれの方向においても移動が規制されている。このため、開口覆部材は、何らの固定手段を用いることなく、表面材に取り付けることが可能である。
かかる扉であって、前記覆壁部及び前記延出縁部は、上下方向の長さが前記開口の上下方向の長さより長く形成され、前記表面材対向部より上に位置する上側部位と、前記表面材対向部より下に位置する下側部位とを有し、前記表面材対向部の上端が前記開口の上縁に当接されたときに、前記下側部位の下端が前記開口の下縁より上方に位置し、前記表面材対向部の下端が前記開口の下縁に載置された状態にて、前記下側部位と、前記上側部位の上部とが、当該扉の内側にて前記表面材と対向することが望ましい。
このような扉によれば、覆壁部及び延出縁部の上下方向の長さが開口の上下方向の長さより長く形成され、延出縁部には開口の側方にて表面材と対向する表面材対向部を有しているので、開口覆部材は、水平方向に移動して開口に取り付け、または開口から取り外すことはできない。一方、覆壁部及び延出縁部は、表面材対向部の上端が開口の上縁に当接されたときに、下側部位の下端が開口の下縁より上方に位置するので、開口覆部材の上端側から先に開口に挿入した後に、覆壁部及び延出縁部の下端部側を扉の内側に移動させると、覆壁部及び延出縁部の全体を扉の内側に配置することが可能である。また、表面材対向部の下端が開口の下縁に載置された状態にて、下側部位と、上側部位の上部とが、扉の内側にて表面材と対向するので、表面材対向部の下端が開口の下縁に載置されるように開口覆部を配置すると、表面材により、覆壁部及び延出縁部の、扉の外側への移動が規制され、表面材対向部の、扉の内側への移動が規制される。このため、開口覆部材を表面材に取り付けることが可能である。すなわち、開口覆部材は、上端側を先に開口に挿入して扉の内側に移動した後に下端側を扉の内側に移動し、表面材対向部の下端を開口の下縁に載置するように下方に移動する、所謂けんどん方式により表面材に容易に取り付けることが可能である。
また、前記扉と、前記扉を開閉自在に支持する枠体と、を備えていることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、火災などにより建具が加熱されて扉が有する合成樹脂製のハンドルが溶融しても、少なくとも一方の表面材の開口は金属製の開口覆部材により覆われているので、表面材の開口全体において室内外が連通して火炎や煙が貫通することを防止することが可能である。また、金属製の開口覆部材には、加熱されたときに膨張して、連結部材と伝達部材とが貫通する孔部を覆う熱膨張性部材が設けられているので、熱膨張性部材により開口覆部材が備える孔部も閉塞することが可能である。このため、建具が火炎に晒されて扉が有するハンドルが溶融してしまっても、表面材に設けられている開口から火炎や煙が貫通することを防止することが可能である。
本発明によれば、合成樹脂製のハンドルを備えつつも防火性に優れた扉及び建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具及び玄関ドアを屋外側から見た外観図である。 ハンドルの取り付け部を示す縦断面図である。 ハンドルの取り付け部を示す横断面図である。 表面材に設けられた開口を示す正面図である。 ハンドルが取り付けられていない玄関ドアの戸先部分を示す図である。 熱膨張性黒鉛が設けられた開口覆部材を示す正面図である。 熱膨張性黒鉛が設けられた開口覆部材を示す斜視図である。 開口覆部の取り付け方法を示す図である。 ハンドルが取り外された状態を示す斜視図である。 ハンドルが取り外された状態を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る扉及びこの扉が枠体に回動自在に設けられた建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、2つの空間を仕切り開閉可能な扉及び建具として、屋内外を仕切り開閉可能に枠体に設けられた扉としての玄関ドアを備えた建具を例に挙げて説明する。
本実施形態における建具1は、図1に示すように、枠体2と、枠体2にヒンジ3を介して回動自在に設けられた玄関ドア10とを有している。
以下の説明においては、枠体2に設けられている玄関ドア10を屋外側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。尚、枠体2及び玄関ドア10を構成する各部材は、単体として説明する場合であっても、建物等に取り付けられた状態で上下方向、見付け方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
枠体2は、躯体(不図示)に取り付けられて矩形状をなしており、屋内外を連通する出入り口を形成している。
玄関ドア10は、図1〜図3に示すように、ヒンジ3を介して固定される吊り元側及び吊り元側と反対側の戸先側にそれぞれ上下方向に沿って設けられた2本の金属製の縦フレーム11と、縦フレーム11の屋内側及び屋内側にて当該2本の縦フレーム11に渡るように設けられた金属製の2枚の表面材12と、屋内側の表面材12の屋内側及び屋外側の表面材12の屋外側にそれぞれ設けられ戸先側の縦フレーム11を挟んで連結された合成樹脂製のハンドル13と、玄関ドア10の閉止状態を維持すべく係止される係止機構をなす錠ユニット14と、を有している。
玄関ドア10は、ハンドル13の操作により、戸先側の縦フレーム11内に設けられた錠ユニット14が操作され、玄関ドア10が枠体2に係止される係止状態と係止解除状態とに切り替えることが可能である。
屋内外に設けられたハンドル13同士は、屋内外の表面材12間及び戸先側の縦フレーム11内を貫通する2本の連結部材15にて互いに連結されており、各ハンドル13の操作を錠ユニット14に伝達するための伝達部材16が各ハンドル13と錠ユニット14の間に渡るように設けられている。このため、屋内外の表面材12及び戸先側の縦フレーム11には、連結部材15及び伝達部材16が貫通される開口111、121が設けられている。
屋内外の表面材12に設けられた開口(以下、表面開口という)121は、伝達部材16と、伝達部材16の上下に位置する2本の丸棒状の連結部材15が貫通するように形成されている。このため、表面開口121は、図4に示すように、上下2本の連結部材15が貫通するための仮想丸孔121aと、伝達部材16が貫通するための仮想角穴121bとが一つに繋がった形状をなしている。より具体的には、表面開口121は、ほぼ矩形状の仮想角穴121bの上下に連結部材15が貫通する仮想丸孔121aの半円形状の切り欠き部121cが設けられた形状をなしている。以下の説明では、表面材12に設けられた表面開口121にて仮想角穴121bの上側にて水平をなす縁を上水平縁部121dといい、開口121にて下側にて水平をなす縁を下水平縁部121eという。
戸先側の縦フレーム11に設けられた開口(以下、フレーム開口という)111は、屋内外の表面材12に設けられた表面開口121より大きく形成されている。このため、ハンドル13が取り付けられる前の状態を屋外側から見たときには、図5に示すように、表面材12に設けられた表面開口121の奥に錠ユニット14が見える。
各々の表面材12に設けられた表面開口121は、屋内側にそれぞれ設けられるハンドル13が有する台座131により覆われる。しかしながら、本実施形態のようにハンドル13が合成樹脂製の場合には、火炎等に晒されてハンドル13が溶融すると、当該ハンドル13に覆われていた表面開口121が露出されてしまい、一方の表面開口121から進入した火炎により他方のハンドル13が溶融されると、火炎や煙が屋内外を貫通してしまうおそれがある。
このため、本発明の玄関ドア10には、図6、図7に示すように、屋外側の表面開口121に、連結部材15と伝達部材16とが貫通する、表面開口121より小さな孔部21、22を備えて表面開口121を覆う金属製の開口覆部材20と、膨張して孔部21、22を覆う熱膨張性部材としての熱膨張性黒鉛26とが設けられている。
開口覆部材20は、2本の連結部材15と伝達部材16とが貫通する孔部21、22が設けられてほぼ長方形の板状をなす覆壁部23と、覆壁部23の周縁から延出されて覆壁部23とともに箱状に形成されたた延出縁部24と、延出縁部24の先端に設けられ延出縁部24により囲まれる領域の外側に向かって側方に延出された表面材対向部としての側方延出部25とを有している。
覆壁部23は、表面材12に取り付けられた状態で、長手方向が上下方向に沿わされて配置される。覆壁部23の上部側には、貫通する2本の連結部材15のうちの一方が貫通する円形の上孔部21が設けられており、覆壁部23の下部側には、2本の連結部材15のうちの他方と伝達部材16が貫通する下孔部22とが設けられている。これらの上孔部21と下孔部22とを貫通する連結部材15と伝達部材16とは、表面材12の表面開口121も貫通するため、上孔部21と下孔部22とは、開口覆部材20が表面材12に取り付けられたときには、いずれも表面開口121と対向する領域の内側に配置される。すなわち、上孔部21及び下孔部22は表面開口121より小さく形成されている。
延出縁部24は、長方形状の覆壁部23にて各辺をなす縁部からそれぞれ、覆壁部23の同一面側にほぼ直角に延出されており、上下左右に設けられた4つの壁部にて覆壁部23の一方側の面を囲むように形成されている。延出縁部24の左右方向の幅は、表面材12に設けられた表面開口121の左右方向の幅より僅かに狭く形成されている。すなわち、延出縁部24は表面開口121の仮想角穴121b内に挿入可能である。
側方延出部25は、覆壁部23の長辺部をなす左右の縁から延出された延出縁部24の、延出された先端から側方、すなわち、覆壁部23と対向しない側に延出されている。側方延出部25の上下方向の長さは延出縁部24の上下方向の長さより短く形成されており、側方延出部25は延出縁部24の上下方向の中心より下側に偏らせて設けられている。そして、覆壁部23及び延出縁部24は、側方延出部25の下端252より下に設けられている下側部位202より側方延出部25の上端251より上に設けられている上側部位201方が、上下方向に長く形成されている。また、側方延出部25の上端251から下に位置する延出縁部24の下端242までの長さL1は、表面材12の表面開口121の上水平縁部121dと下水平縁部121eとの間隔L2(図4)より短く形成されており、側方延出部25の下端252から上に位置する延出縁部24の上端243までの長さL3は、表面材12の表面開口121の上水平縁部121dと下水平縁部121eとの間隔L2より長く形成されている。
開口覆部材20には、図6に示すように、上と左右の延出縁部24の内側面に熱膨張性黒鉛26が設けられている。
熱膨張性黒鉛26が設けられた開口覆部材20は、図8に示すように、開口覆部材20の上端部20a側が下端部20b側より玄関ドア10の内側に位置するように傾けた状態にて、上端部20a側を表面材12の表面開口121に挿入し、側方延出部25の上端251が表面開口121の上水平縁部121dに当接するまで挿入する。
側方延出部25の上端251が表面開口121の上水平縁部121dに当接した後に、開口覆部材20の下端部20b側を玄関ドア10の内側に移動させ開口覆部材20がほぼ鉛直に沿うように配置する。このとき、側方延出部25が表面材12における表面開口121の左右の部位と対向する。この状態にて、覆壁部23及び延出縁部24は、表面材12より玄関ドア10の内側に位置している。
側方延出部25が表面材12の屋外側の面と対向している状態にて、開口覆部材20を下方に移動し、側方延出部25の下端252を表面開口121の下水平縁部121eに載置する。この状態で、開口覆部材20は、側方延出部25が表面材12に対し玄関ドア10の外側に位置し、側方延出部25より下の覆壁部23及び延出縁部24と開口覆部材20の上端部20a側の覆壁部23及び延出縁部24が、表面材12に対し玄関ドア10の内側に位置することにより、開口覆部材20が表面材12に保持される。
開口覆部材20が表面材12に取り付けられて、ハンドル13が取り付けられる前の状態では、図9、10に示すように、上側の連結部材15が開口覆部材20の上孔部21を貫通し、下側の連結部材15と伝達部材16とが下孔部22を貫通し、表面開口121が開口覆部材20の覆壁部23と延出縁部24とによりほぼ覆われている。
熱膨張性黒鉛26が設けられた開口覆部材20が表面開口121に取り付けられた状態にて、表面材12に対し、玄関ドア10内側に覆壁部23及び延出縁部24が配置され、覆壁部23及び延出縁部24の下側部位202と、上側部位201の上部側203とが表面材12と対向している。
そして、玄関ドア10が火炎等に晒されて合成樹脂製のハンドル13が溶融しても、開口覆部材20により貫通する部位が狭められており、また、上と左右の延出縁部24の内側面の熱膨張性黒鉛26が膨張することにより、上孔部21及び下孔部22と上下の連結部材15及び伝達部材16との隙間も閉塞することが可能となる。
本実施形態の玄関ドア10によれば、火災などにより玄関ドア10が加熱されて合成樹脂製のハンドル13が溶融しても、少なくとも一方の表面材12の表面開口121は、連結部材15と伝達部材16とが貫通する、表面開口121より小さな上孔部21及び下孔部22を備えた金属製の開口覆部材20により覆われているので、表面材12の表面開口121が単に設けられている場合より火炎や煙が貫通することを抑制することが可能である。
また、金属製の開口覆部材20には、加熱されたときに膨張して、上孔部21及び下孔部22を覆う熱膨張性黒鉛26が設けられているので、開口覆部材20が備える上孔部21及び下孔部22と連結部材15及び伝達部材16との隙間も覆うことが可能である。このため、玄関ドア10が火炎に晒されてハンドル13が溶融してしまっても、表面材12に設けられている表面開口121から火炎や煙が貫通することを防止することが可能である。このとき、連結部材15と伝達部材16とが貫通する上孔部21及び下孔部22は、表面材12の表面開口121より小さいので、開口覆部材20に備える熱膨張性黒鉛26の量を、表面開口121全体を覆う場合より少なくすることが可能である。このため、玄関ドア10内の狭いスペースに備えることが可能な少量の熱膨張性黒鉛26であっても、表面開口121を閉塞することが可能である。
また、上孔部21及び下孔部22が設けられた覆壁部23の周縁から表面材12側に延出された延出縁部24に熱膨張性黒鉛26が玄関ドア10の面内方向に膨張するように設けられているので、熱膨張性黒鉛26が膨張する際には、覆壁部23と表面材12との間にて玄関ドア10の面内方向、すなわち覆壁部23の面に沿うように広がるので、覆壁部23に設けられた上孔部21及び下孔部22を塞ぐように熱膨張性黒鉛26を膨張させることが可能である。このように、火災時などには熱膨張性黒鉛26を効率良く膨張させて、覆壁部23に設けられた上孔部21及び下孔部22を閉塞することが可能である。
また、開口覆部材20は、玄関ドア10の内側に位置する延出縁部24と繋がって玄関ドア10の外側に位置する側方延出部25が設けられているので、開口覆部材20は表面開口121を跨ぐように取り付けられる。このため、開口覆部材20は表面開口121を跨ぐ延出縁部24または側方延出部25を表面開口121の下水平縁部121eに載置することが可能である。また、開口覆部材20は、玄関ドア10の外側では側方延出部25が表面材12と対向し、玄関ドア10の内側では覆壁部23及び延出縁部24が表面材12と対向しているので、玄関ドア10の内外方向のいずれの方向においても移動が規制されている。このため、開口覆部材20は、何らの固定手段を用いることなく、表面材12に取り付けることが可能である。
また、覆壁部23及び延出縁部24の上下方向の長さが、表面開口121にて覆壁部23及び延出縁部24が挿入可能な仮想角穴121bの上下方向の長さより長く形成され、延出縁部24には表面開口121の側方にて表面材12と対向する側方延出部25が設けられているので、開口覆部材20は、水平方向に移動して表面開口121に取り付けること、または表面開口121から取り外すことはできない。一方、覆壁部23及び延出縁部24は、側方延出部25の上端251が表面開口121の上水平縁部121dに当接されたときに、下側部位202の下端となる下側の延出縁部24の下端242が表面開口121の下水平縁部121eより上方に位置するので、開口覆部材20の上端となる上側の延出縁部24の上端243側から先に表面開口121に挿入した後に、覆壁部23及び延出縁部24の下端部側を玄関ドア10の内側に移動させると、覆壁部23及び延出縁部24の全体を、表面材12より玄関ドア10の内側に配置することが可能である。
また、側方延出部25の下端252が表面開口121の下水平縁部121eに載置された状態にて、下側部位202と、上側部位201の上部とが、玄関ドア10の内側にて表面材12と対向するので、側方延出部25の下端252が表面開口121の下水平縁部121eに載置されるように開口覆部材20を配置すると、表面材12により、覆壁部23及び延出縁部24の、玄関ドア10の外側方向への移動が規制され、側方延出部25の、玄関ドア10の内側方向への移動が規制される。このため、開口覆部材20を表面材12に取り付けることが可能である。すなわち、開口覆部材20は、上端側を先に表面開口121に挿入して玄関ドア10の内側に移動した後に下端側を玄関ドア10の内側に移動し、側方延出部25の下端252を表面開口121の下水平縁部121eに載置するように下方に移動する、所謂けんどん方式により表面材12に容易に取り付けることが可能である。
本実施形態の建具1によれば、火災などにより建具1が加熱されて玄関ドア10が有する合成樹脂製のハンドル13が溶融しても、少なくとも一方の表面材12の表面開口121は金属製の開口覆部材20により覆われているので、表面材12の表面開口121全体において室内外が連通して火炎や煙が貫通することを防止することが可能である。また、金属製の開口覆部材20には、加熱されたときに膨張して、連結部材15と伝達部材16とが貫通する上孔部21及び下孔部22を覆う熱膨張性黒鉛26が設けられているので、熱膨張性黒鉛26により開口覆部材20が備える上孔部21及び下孔部22も覆うことが可能である。このため、建具1が火炎に晒されて玄関ドア10が有するハンドル13が溶融してしまっても、表面材12に設けられている表面開口121から火炎や煙が貫通することを防止することが可能である。
上記実施形態においては、扉として玄関ドア10を例に挙げて説明したが、これに限らず、2つの空間を仕切り開閉可能な扉であれば構わない。
上記実施形態においては、開口覆部材が、玄関ドア10の屋外側の表面材12のみに設けた例について説明したが、屋内側の表面材にも設けられていても構わない。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 枠体、10 玄関ドア、12 表面材、13 ハンドル、
14 錠ユニット、15 連結部材、16 伝達部材、20 開口覆部材、
21 上孔部(孔部)、22 下孔部(孔部)、23 覆壁部、24 延出縁部、
25 側方延出部、26 熱膨張性黒鉛、121 表面開口(開口)、
121d 上水平縁部、121e 下水平縁部、201 上側部位、
202 下側部位、203 上側部位の上部側、
241 延出縁部、242 下側の延出縁部の下端、243 上側の延出縁部の上端、
251 側方延出部の上端、252 側方延出部の下端

Claims (5)

  1. 2つの空間を仕切り開閉可能な扉であって、
    当該扉の閉止状態を維持すべく係止される係止機構と、
    各々の前記空間側にそれぞれ設けられ、前記係止機構を係止状態または係止解除状態に切り替え操作するための合成樹脂製のハンドルと、
    前記ハンドル同士を連結する連結部材と、前記ハンドルの操作を前記係止機構に伝達する伝達部材と、がともに貫通され前記ハンドルにより覆われる開口を有し、前記空間に各々臨む金属製の表面材と、
    前記連結部材と前記伝達部材とが貫通する、前記開口より小さな孔部を備え、少なくとも一方の前記表面材の前記開口を覆って取り付けられる金属製の開口覆部材と、
    前記開口覆部材に設けられ加熱されたときに、膨張して前記孔部を覆う熱膨張性部材と、
    を、備えていることを特徴とする扉。
  2. 請求項1に記載の扉であって、
    前記開口覆部材は、
    前記孔部を備え当該開口覆部材にて覆われる前記開口が設けられている前記表面材より当該扉の内側に配置される覆壁部と、
    前記覆壁部の周縁から、前記開口が覆われる前記表面材側に延出された延出縁部と、
    を有し、
    前記熱膨張性部材は、前記延出縁部に備えられ当該扉の面内方向に膨張するように設けられていることを特徴とする扉。
  3. 請求項2に記載の扉であって、
    前記開口覆部材は、
    前記延出縁部と繋がるとともに当該扉の外側であって見付け方向における前記開口の側方にて、前記表面材と対向する表面材対向部を有し、
    前記覆壁部及び前記延出縁部は、当該扉の内側に配置されて前記開口の上下において前記表面材と対向する部位を有することを特徴とする扉。
  4. 請求項3に記載の扉であって、
    前記覆壁部及び前記延出縁部は、
    上下方向の長さが前記開口の上下方向の長さより長く形成され、
    前記表面材対向部より上に位置する上側部位と、前記表面材対向部より下に位置する下側部位とを有し、
    前記表面材対向部の上端が前記開口の上縁に当接されたときに、前記下側部位の下端が前記開口の下縁より上方に位置し、
    前記表面材対向部の下端が前記開口の下縁に載置された状態にて、前記下側部位と、前記上側部位の上部とが、当該扉の内側にて前記表面材と対向することを特徴とする扉。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の扉と、
    前記扉を開閉自在に支持する枠体と、
    を備えていることを特徴とする建具。
JP2013073503A 2013-03-29 2013-03-29 扉及び建具 Active JP6084094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013073503A JP6084094B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 扉及び建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013073503A JP6084094B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 扉及び建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014196648A JP2014196648A (ja) 2014-10-16
JP6084094B2 true JP6084094B2 (ja) 2017-02-22

Family

ID=52357618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013073503A Active JP6084094B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 扉及び建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6084094B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6914689B2 (ja) * 2017-03-28 2021-08-04 Ykk Ap株式会社 建具
JP7096104B2 (ja) * 2018-08-22 2022-07-05 Ykk Ap株式会社 建具用面材及び建具

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6001251B2 (ja) * 2011-09-30 2016-10-05 株式会社Lixil 開口部装置、防火部材
JP5960977B2 (ja) * 2011-12-06 2016-08-02 Ykk Ap株式会社 防火ドア
JP5990472B2 (ja) * 2013-01-24 2016-09-14 株式会社Lixil 錠補強材、錠装置、戸体及び開口部装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014196648A (ja) 2014-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6017307B2 (ja) 接合構造及び建具
JP6022343B2 (ja) 建具
JP6261963B2 (ja) 建具
JP2016108908A (ja) 建具
JP2015086658A (ja) 建具
JP2016142027A (ja) 樹脂サッシ
JP2014122472A (ja) 建具の取付構造及び建具
JP6084094B2 (ja) 扉及び建具
JP6017299B2 (ja) 建具
JP6001251B2 (ja) 開口部装置、防火部材
JP6251123B2 (ja) 建具
JP6556070B2 (ja) 建具
JP6093271B2 (ja) 樹脂製建具
JP6134248B2 (ja) 建具
JP5990472B2 (ja) 錠補強材、錠装置、戸体及び開口部装置
JP6785123B2 (ja) 建具
JP6336363B2 (ja) 建具
JP6309345B2 (ja) 戸体
JP5972744B2 (ja) 建具及びドア
JP6261176B2 (ja) 開口部装置及び開口部装置の製造方法
JP6756589B2 (ja) 断熱枠部材及び建具
JP2015148042A (ja) カバーユニットおよび建具
JP2017040136A (ja) 建具
JP6490119B2 (ja) 障子及び建具
JP2019085821A (ja) 建具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6084094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250