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JP6079391B2 - 硫黄用燃焼バーナおよびこれを備える燃焼炉並びに硫黄の燃焼方法 - Google Patents

硫黄用燃焼バーナおよびこれを備える燃焼炉並びに硫黄の燃焼方法 Download PDF

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Description

本発明は、石炭及び石油の脱硫工程で発生する、硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄を燃焼する際に好適に用い得る、硫黄用燃焼バーナおよびこれを備える燃焼炉並びに硫黄の燃焼方法に関する。
従来、石炭及び石油の脱硫工程で発生する、硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄(以下、これらを「硫黄スラリー等」ともいう)を燃焼する際に用いられる燃焼炉は、図3に示す燃焼炉120のように、燃焼炉本体12の下部に冷却缶13を備えるととともに、燃焼炉本体12の上部に、点火用のパイロットバーナ11、硫黄スラリー等を空気と混合して噴射する主燃料バーナ110、および硫黄スラリー等の燃焼を補助するための助燃料を噴射する助燃料バーナ111の、3つのバーナ11、110、111をそれぞれ独立して有している。
脱硫工程で回収された硫黄スラリー等は、主燃料バーナ110内に空気とともに吹き込まれて燃焼炉本体12内へ噴霧されると点火用パイロットバーナ11で点火されるとともに、助燃料バーナ111との協働により燃焼される。燃焼炉本体12内は高温の酸化性雰囲気となり、これにより、噴霧された硫黄スラリー等は、燃焼炉本体12内で燃焼して亜硫酸ガス等が生成され、生成された高温の亜硫酸ガス等は冷却缶13に導かれ、缶内で冷却液との接触により冷却されて硫酸を製造する工程等の次工程に送られる。
特開2008−114113号公報
しかしながら、図3に示した燃焼炉120のように、パイロットバーナ11、主燃料バーナ110、および助燃料バーナ111をそれぞれ独立して設置する従来例にあっては、3つの独立したバーナ11、110、111で硫黄スラリー等を燃焼させていたため、火炎の箇所によって燃焼炉本体12内での燃焼効率に差が生じ、燃焼効率の低い箇所では未燃焼の硫黄分が発生したり、硫黄スラリー等中の水分を十分に燃焼させたりすることができないという問題があった。
また、未燃焼の硫黄分が燃焼炉本体12の炉壁に付着し、水分が存在すると燃焼炉本体12内で酸分が生成して炉壁が腐食するという問題があった。
また、前述のような燃焼炉120では、未燃焼の硫黄分を発生させないために、硫黄スラリー等の液滴径を制御していたところ、助燃料バーナ111のノズルからの助燃料の噴霧量のみにより液滴径をミクロンオーダーで制御しなくてはならず、制御可能な操業範囲が限られるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、硫黄スラリー等を燃焼する場合に、未燃焼硫黄の生成を抑制するとともに、長時間にわたって安定して燃焼を維持できる硫黄用燃焼バーナおよびこれを備える燃焼炉並びに硫黄の燃焼方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る硫黄用燃焼バーナは、硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄を燃焼させるための燃焼バーナであって、前記硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄が供給される管状の硫黄供給ノズルと、該硫黄供給ノズルの外側を囲繞して硫黄供給ノズルと自身との間隙に噴霧・燃焼用の空気が供給される管状の空気供給ノズルと、該空気供給ノズルの外側を囲繞して空気供給ノズルと自身との間隙に助燃性ガスが供給される管状の燃料ガス供給ノズルとを有する三重管ノズル構造を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る硫黄用燃焼バーナによれば、三重管ノズル構造を備え、管状の空気供給ノズルが、硫黄供給ノズルの外側を囲繞して硫黄供給ノズルと自身との間隙に噴霧・燃焼用の空気が供給されるように配置されているので、硫黄供給ノズルと空気供給ノズルとにより「二流体噴霧ノズル」が構成される。これにより、硫黄供給ノズルに供給される硫黄スラリー等に対し、その硫黄スラリー等を囲繞するように噴霧・燃焼用の空気が噴射されるので、硫黄スラリー等と空気とがノズル出口で効率良く混合された状態の硫黄スラリー等が噴霧されることで硫黄スラリー等の噴霧液滴径を微細化し、空気との混合率を高めることで燃焼効率を高め、未燃焼硫黄の生成を抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る硫黄用燃焼バーナは、上記硫黄供給ノズルと空気供給ノズルとによる「二流体噴霧ノズル」の外側に、更に管状の燃料ガス供給ノズルを囲繞して設けた三重管ノズル構造としているので、噴霧された硫黄スラリー等を囲繞するように、燃料ガス(助燃性ガス)を供給することができる。そのため、硫黄スラリー等の噴霧液と燃料ガスの反応時間を短縮して燃焼効率をより向上させ、長時間にわたって安定して燃焼を維持することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る燃焼炉は、硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄を燃焼する際に用いられ、前記硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄を噴霧する硫黄用燃焼バーナを備える燃焼炉であって、前記硫黄用燃焼バーナとして、本発明の一態様に係る硫黄用燃焼バーナを備えていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る燃焼炉によれば、本発明の一態様に係る硫黄用燃焼バーナを備えているので、上記本発明の一態様に係る硫黄用燃焼バーナに基づく作用・効果を奏する。なお、本発明の一態様に係る燃焼炉において、着火源となるパイロットバーナを、前記硫黄用燃焼バーナの近傍に備えることは好ましい。また、前記硫黄を含有するスラリーが、石炭または石油の脱硫工程で発生する硫黄を含有するスラリーであることは好ましい。また、前記助燃性ガスが、都市ガスまたはコークス炉ガスであることは好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る硫黄の燃焼方法は、本発明の一態様に係る燃焼炉を用いた硫黄の燃焼方法であって、前記空気供給ノズルから供給される前記空気の供給圧または供給量を調整することにより、前記硫黄用燃焼バーナから噴射される噴霧液の噴霧液滴径を制御することを特徴とする。
本発明の一態様に係る硫黄の燃焼方法によれば、本発明の一態様に係る燃焼炉を用いているので、上記本発明の一態様に係る燃焼炉に基づく作用・効果を奏する。さらに、本発明の一態様に係る硫黄の燃焼方法によれば、空気供給ノズルから供給される空気の供給圧または供給量を調整することにより、硫黄用燃焼バーナから噴射される噴霧液のの噴霧液滴径を制御するので、図3に示した燃焼炉120の例に比べ、噴霧液の噴霧液滴径を制御するに際し、制御可能な操業範囲をより細かく設定することができる。
以上のように、本発明によれば、硫黄を燃焼する場合に、未燃焼硫黄の生成を抑制するとともに、長時間にわたって安定して燃焼を維持することができる。
本発明の一態様に係る硫黄用燃焼バーナを備えた燃焼炉の一実施形態を説明する模式的縦断面図である。 本発明の一態様に係る硫黄用燃焼バーナの一実施形態の説明図であり、同図は、燃焼バーナの軸線を含む断面を模式的に図示している。 従来の燃焼炉の一例を説明する模式的縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図3に示した燃焼炉と同様の構成については、同一の符号を付して説明する。
図1に示すように、この燃焼炉20は、燃焼炉本体12と、この燃焼炉本体12の下部に設けられた冷却缶13とを備える。また、燃焼炉本体12の上部中央には、硫黄用燃焼バーナ(以下、単に「燃焼バーナ」ともいう)10が設けられている。また、燃焼炉本体12には、燃焼バーナ10の近傍に、着火源となる点火用のパイロットバーナ11が付設されている。
上記燃焼バーナ10は、図2に示すように、三重管構造をなしている。詳しくは、この三重管構造の燃焼バーナ10は、中心部分に設けられて最も細径の円筒管からなる硫黄供給ノズル1と、この硫黄供給ノズル1と同軸に設けられて硫黄供給ノズル1との径方向に所定距離を保って硫黄供給ノズル1を囲繞する円筒管状の空気供給ノズル2と、この空気供給ノズル2と同軸に設けられて空気供給ノズル2との径方向に所定距離を保って空気供給ノズル2を囲繞する円筒管状の燃料ガス供給ノズル3とを有する。
硫黄供給ノズル1からは、硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄である硫黄スラリー等Sが不図示の供給源から供給される。また、空気供給ノズル2からは、噴霧・燃焼用の空気Aが不図示の供給源から供給され、燃料ガス供給ノズル3からは、都市ガス、コークス炉ガスといった燃料ガスGが不図示の供給源から供給されるようになっている。なお、本実施形態の例では、空気供給ノズル2の直径(内径)は約φ45mm、燃料ガス供給ノズル3の直径(内径)は約φ90mmである。
ここで、空気供給ノズル2の先端部には、硫黄スラリー等Sの噴霧用のノズルキャップ4が締結部6により締結されている。ノズルキャップ4の先端面4sは、硫黄供給ノズル1の先端面1sよりも燃焼バーナ10の先端側(同図下側)に向けて張り出しており(同図の符号L1参照)、その張り出した内部に画成された空間が混合室7となっている。なお、上記燃料ガス供給ノズル3の先端面3sも、硫黄供給ノズル1の先端面1sよりも燃焼バーナ10の先端側に向けて張り出しているが(同図の符号L2参照)、その張り出し長さL2は、ノズルキャップ4の先端面4sの張り出し長さL1よりも小さい(L1>L2)寸法に設定されている。そして、このノズルキャップ4の先端側の面には、複数の開孔部5が穿孔されている。なお、本実施形態の例では、周方向に等配される同一形状の複数の開孔部5が数十箇所に穿孔されており、各開孔部5の径は、約φ1mmとされている。
これにより、空気供給ノズル2は、硫黄供給ノズル1の外側に同心円状に配されて硫黄供給ノズル1と自身との間隙に空気が供給されるように配置されているので、硫黄供給ノズル1と空気供給ノズル2とにより「二流体噴霧ノズル」が構成される。そして、硫黄供給ノズル1から供給された硫黄スラリー等Sと、空気供給ノズル2から供給された噴霧・燃焼用の空気Aとは、ノズルキャップ4内の混合室7で効率良く混合されるとともに、混合後の流体が噴霧・燃焼用の空気Aの圧力によってノズルキャップ4の複数の開孔部5から微細粒滴となって燃焼炉本体12内部に噴霧されるようになっている。また、上記燃料ガス供給ノズル3は、硫黄供給ノズル1と空気供給ノズル2とによる「二流体噴霧ノズル」の外側に同心円状に設けられて三重管ノズル構造を構成することにより、噴霧された硫黄スラリー等Sを囲繞するように、助燃性ガスを燃料ガスとして供給可能になっている。
次に、上述の燃焼炉20による硫黄スラリー等Sの燃焼方法および作用・効果について説明する。
上述の燃焼炉20による硫黄スラリー等Sの燃焼方法は、脱硫工程で回収された硫黄スラリー等Sを、燃焼バーナ10の硫黄供給ノズル1内に吹き込むとともに、空気供給ノズル2から空気Aが供給される。ここで、空気供給ノズル2から供給される空気Aの供給圧または供給量を調整することにより、硫黄スラリー等Sの噴霧液滴径を制御している。
硫黄供給ノズル1と空気供給ノズル2とにより「二流体噴霧ノズル」が構成されているので、硫黄スラリー等Sは、硫黄供給ノズル1を囲繞する空気供給ノズル2の先端部の混合室7にて空気Aと混合される。そして、硫黄スラリー等Sと空気Aとを混合後の流体は、噴霧・燃焼用の空気Aの圧力によってノズルキャップ4の複数の開孔部5から燃焼炉12内へ噴霧され、着火源となる点火用のパイロットバーナ11で点火して硫黄スラリー等Sが燃焼される。燃焼炉12内は高温の酸化性雰囲気となり、これにより、噴霧された硫黄スラリー等Sは、燃焼炉12内で燃焼して亜硫酸ガス等が生成され、生成された高温の亜硫酸ガス等は冷却缶13に導かれ、缶内で冷却液との接触により冷却され、硫酸を製造する工程等の次工程に搬送される。
ここで、この燃焼炉20の燃焼バーナ10は、上述のように三重管構造をなし、硫黄供給ノズル1と空気供給ノズル2とが、硫黄供給ノズル1から供給された硫黄スラリー等Sと、空気供給ノズル2から供給された空気Aとをノズルキャップ4内の混合室7で混合するという、内部混合式の二流体噴霧ノズルとなっており、硫黄スラリー等Sを囲繞するように空気が噴射される。そのため、空気供給ノズル2からの空気Aの噴霧圧力を増加させることにより、噴霧・燃焼用の空気Aを少なくして噴霧することが可能となる。また、硫黄スラリー等Sと空気Aとがノズル出口で混合されて硫黄スラリー等Sが噴霧されることで噴霧液の噴霧液滴径を微細化し、空気との混合率を高めることで燃焼効率を高め、未燃焼硫黄の生成を抑制することができる。また、上記硫黄の燃焼方法によれば、空気供給ノズル2から供給される空気Aの供給圧または供給量を調整することにより、硫黄スラリー等Sの噴霧液滴径を制御しているので、図3に示した燃焼炉120の例に比べ、硫黄スラリー等Sの液滴径を制御するに際し、制御可能な操業範囲をより細かく設定することができる。
更に、この燃焼バーナ10は、硫黄供給ノズル1と空気供給ノズル2とによる「二流体噴霧ノズル」の外側に更に燃料ガス供給ノズル3を同心円状に設けて三重管ノズル構造としているので、噴霧された硫黄スラリー等Sを囲繞するように、助燃性ガスを燃料ガスとして供給することができる。そのため、ノズルキャップ4の複数の開孔部5から噴霧される微細粒滴は、燃料ガス供給ノズル3から供給される燃料ガスとの混合がより容易になり、これにより、硫黄スラリー等Sの噴霧液と助燃性ガスの反応時間を短縮して燃焼効率をより向上させ、経済的でかつ安定した燃焼を長時間にわたって維持することができる。
(実施例1)
燃焼試験として、図1に示す燃焼炉12として、内径φ1600mm、高さ10883mmの燃焼炉を用いた。この燃焼炉12の下部には冷却缶13を設けるとともに、燃焼炉12の上部中央に、上述の燃焼バーナ10を設けた。なお、この燃焼バーナ10の近傍には、点火用のパイロットバーナ11を付設している。硫黄スラリー等Sとして140℃の溶融硫黄270kg/hを硫黄供給ノズル1から供給し、噴霧・燃焼用の空気Aとして空気135kg/hを空気供給ノズル2に供給し、さらに、燃料ガスGとして燃料ガス供給ノズル3に助燃料ガス配管からコークス炉ガス28Nm/hを供給して5時間の燃焼試験を実施した。燃焼試験終了後、燃焼バーナ10および燃焼炉本体12の状態を確認した。その結果、ノズルキャップ4内、及び燃焼炉本体12内には未燃焼分などの付着はほとんど見られず、未燃焼硫黄の生成を抑制しつつ、5時間の長時間の運転が安定して可能であることが実証できた。
(実施例2)
燃焼炉12および燃焼バーナ10は、上記実施例1と同様のものを用いた。燃焼試験は、硫黄スラリー等Sとして硫黄を含有するスラリー760kg/hを中心の硫黄供給ノズル1に供給し、噴霧・燃焼用の空気Aとして空気250kg/hを空気供給ノズル2に供給し、さらに、燃料ガスGとして燃料ガス供給ノズル3に助燃料ガス配管からコークス炉ガス198Nm/hを供給して5時間の燃焼試験を実施した。燃焼試験終了後、燃焼バーナ10および燃焼炉本体12の状態を確認した。その結果、ノズルキャップ4内及び燃焼炉本体12内には未燃焼分などの付着はほとんど見られず、未燃焼硫黄の生成を抑制しつつ、5時間の長時間の運転が安定して可能であることが実証できた。
なお、本発明に係る硫黄用燃焼バーナおよびこれを備える燃焼炉並びに硫黄の燃焼方法は、上記実施形態ないし実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、空気供給ノズル2の直径(内径)を約φ45mm、燃料ガス供給ノズル3の直径(内径)を約φ90mmとした燃焼バーナ10を例に説明したが、三重管構造の各管路の径は、適宜設定することができるし、また、管の断面形状も円形に限らず、種々の形状の管路としてよいし、また、必ずしも同心円状の配置に限定されない。また、同様に、ノズルキャップ4には、周方向に等配される同一形状の複数の開孔部5が数十箇所に穿孔され、各開孔部5の径は、約φ1mmとされている例で説明したが、これに限らず、複数の開孔部5の配置や個数、開口径を適宜設定可能である。
また、例えば上記実施形態では、空気供給ノズル2の先端部に、硫黄スラリー等Sの噴霧用のノズルキャップ4を設けた例で説明したが、これに限らず、ノズルキャップ4は必ずしも装着する必要はなく、ノズルキャップ4を設けずに、混合後の流体を噴霧空気の圧力によって燃焼炉本体12内に直接噴霧することもできる。これは、硫黄供給ノズル1と空気供給ノズル2とにより「二流体噴霧ノズル」が構成されるので、ノズルキャップ4を装着しなくとも硫黄スラリー等Sと空気Aとの混合効果が得られからである。しかし、より良き混合効果を得る上では、上記実施形態のように、空気供給ノズル2の先端部に、硫黄スラリー等Sの噴霧用のノズルキャップ4を設けることが好ましい。
1 硫黄供給ノズル
2 空気供給ノズル
3 燃料ガス供給ノズル
4 ノズルキャップ
5 開孔部
6 締結部
7 混合室
10 硫黄用燃焼バーナ(燃焼バーナ)
11 パイロットバーナ
12 燃焼炉本体
13 冷却缶
20 燃焼炉
S 硫黄スラリー等
A (噴霧・燃焼用の)空気
G 燃料ガス

Claims (6)

  1. 硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄を燃焼させるための燃焼バーナであって、
    前記硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄が供給される管状の硫黄供給ノズルと、該硫黄供給ノズルの外側を囲繞して硫黄供給ノズルと自身との間隙に噴霧・燃焼用の空気が供給される管状の空気供給ノズルと、該空気供給ノズルの外側を囲繞して空気供給ノズルと自身との間隙に助燃性ガスが供給される管状の燃料ガス供給ノズルとを有する三重管ノズル構造を備えることを特徴とする硫黄用燃焼バーナ。
  2. 硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄を燃焼する際に用いられ、前記硫黄を含有するスラリーまたは溶融硫黄を噴霧する硫黄用燃焼バーナを備える燃焼炉であって、
    前記硫黄用燃焼バーナとして、請求項1に記載の硫黄用燃焼バーナを備えていることを特徴とする燃焼炉。
  3. 着火源となるパイロットバーナを、前記硫黄用燃焼バーナの近傍に備えたことを特徴とする請求項2に記載の燃焼炉。
  4. 前記硫黄を含有するスラリーが、石炭または石油の脱硫工程で発生する硫黄を含有するスラリーであることを特徴とする請求項2または3に記載の燃焼炉。
  5. 前記助燃性ガスが、都市ガスまたはコークス炉ガスであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の燃焼炉。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載の燃焼炉を用いた硫黄の燃焼方法であって、
    前記空気供給ノズルから供給される前記空気の供給圧または供給量を調整することにより、前記硫黄用燃焼バーナから噴射される噴霧液の噴霧液滴径を制御することを特徴とする硫黄の燃焼方法。
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