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JP6075250B2 - 蓄電装置の温度調節構造及び温度調節方法 - Google Patents

蓄電装置の温度調節構造及び温度調節方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓄電装置の温度調節構造及び温度調節方法に関する。
組電池は、複数の電池を積層して構成することができる。このとき、電池とスペーサとを交互に積層することで、積層配置される電池間に冷却風を流すための空間を形成することができる。スペーサによって形成された空間を冷却風が流れることで、組電池が冷却される(例えば、特許文献1)。
特開2012−238603号公報 特開2013−030348号公報
特許文献1の冷却構造は、積層方向に隣り合う電池間にスペーサを配置して冷却風が流れる空間を設けるので、組電池が大型化してしまう。そこで、スペーサを設けずに電池を密接して積層して組電池を構成することができる。この場合、組電池の周囲、例えば、側面に冷却風を接触させて、組電池を冷却することができる。
しかしながら、単に組電池の積層方向に延びる側面に冷却風を流しても、効率良く冷却することができない。例えば、組電池の積層方向に一様に冷却風を流して冷却する場合、冷却風が流れる方向の下流側で冷却効率が低下してしまう。つまり、上流側に位置する電池と熱交換を行った冷却風がそのまま下流側の電池と熱交換を行うと、電池間で上流側の冷却風の温度上昇の影響を受けてしまう。
このように、積層方向に一様に流して組電池の側面に冷却風を接触させて冷却すると、冷却風が流れる方向に冷却風と接触する表面(冷却長)が長いため、温度境界層が下流に向かうにつれて厚くなり、組電池の冷却効率が低減してしまう。そこで、積層方向に直交する組電池(電池)の側面の長手方向に沿って一様に冷却風を流すことが考えられるが、冷却風が流れる方向に冷却長が長くなるので、上述した同様の理由から、効率良く冷却することができない。
そこで、本発明は、充放電を行う発電要素を収容するケースを備えた蓄電素子が複数積層された蓄電装置において、蓄電素子のケース側面に温度調節用の空気を接触させて蓄電素子の温度調節を効率良く行い、蓄電装置を小型化することができる温度調節構造を提供することにある。
本願第1の発明の蓄電装置の温度調節構造は、充放電を行う発電要素がケース内に収容された蓄電素子が所定の方向に複数並んで配置される蓄電装置の温度調節構造である。温度調節構造は、ケースの底面と底面に対向する面とが向かい合う方向に長手方向を有し、所定の方向から蓄電装置を見たときの水平方向両側に対応するケースの側面に設けられ、ケースとの間で熱交換を行う温度調節用の空気を長手方向に導く流通経路と、流通経路に流入する空気に、長手方向を回転軸として旋回する渦流を発生させる渦流生成部と、を有する。
本願第1の発明によれば、蓄電装置を構成する複数の各蓄電素子の側面に温度調節用の空気を接触させると共に、側面の長手方向を回転軸として旋回する空気の渦流を発生させる。したがって、旋回する渦流が、長手方向に直交する側面の幅方向を第1接触長として側面に接触するので接触長(冷却長)が短くなり、かつ長手方向に進む旋回する渦流が、ケース側面の長手方向における第2接触長の温度境界層の増加を抑制する。このため、積層される蓄電素子間に空気を接触させなくても、蓄電素子のケース側面で効率良く蓄電素子の温度調節を行うことができ、蓄電装置を小型化できる。
流通経路は、水平方向において側面と対向し、長手方向に延びる第1壁部と、水平方向と直交する幅方向において側面と第1壁部との間のスペースを覆い、長手方向に延びる第2壁部とを備えるように構成することができる。そして、渦流生成部は、流通経路内に空気を流入させる吹き出し口を備えることができる。吹き出し口は、流通経路の水平方向における流路断面の幅方向の長さ及び水平方向の長さそれぞれよりも幅方向に短い幅を有するように構成することができる。
このように構成することで、流通経路の水平方向における流路断面の幅方向の長さ及び水平方向の長さそれぞれよりも幅方向に短い幅を有する空気の層流が吹き出し口から流通経路内に流入し、長手方向を回転軸としてケースの側面の幅方向を接触長とする旋回渦流れを発生させることができる。
上記温度調節構造は、長手方向に沿って流通経路を区画する隔壁をさらに備えることができる。そして、吹き出し口は、隔壁によって区画された長手方向に延びる各流通経路それぞれに設けられるように構成することができる。このように構成することで、ケースの側面に対して長手方向を回転軸とした複数の旋回渦流れを発生させて、1つの旋回渦流れに対するケース側面との間の第1冷却長をより短くすることができ、冷却効率をさらに向上させることができる。
また、上記温度調節構造は、空気がケースの底面に対して略垂直な方向から供給されるように、空気を底面に導く供給通路と、供給通路から流入して底面と熱交換を行う空気を、底面に沿って流通させるガイド面と、をさらに備えることができる。そして、ガイド面によって底面を流通した空気を、渦流生成部を介して流通経路に供給されるように構成することができる。このように構成することで、蓄電装置の小型化を実現しつつ、効率良く蓄電素子の温度調節を行うことができる。
本願第2の発明の蓄電装置の温度調節方法は、充放電を行う発電要素がケース内に収容された蓄電素子が所定の方向に複数並んで配置される蓄電装置の温度調節方法である。温度調節方法は、ケースの底面と底面に対向する面とが向かい合う方向に長手方向を有し、所定の方向から蓄電装置を見たときの水平方向両側に対応するケースの側面に設けられ、ケースとの間で熱交換を行う温度調節用の空気を長手方向に導く流通経路を流れる空気に、長手方向を回転軸として旋回する渦流を発生させて、空気の渦流を側面に接触させることを特徴とする。本願第2の発明によれば、上記本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
実施例1において、電池パックの概略上面図である。 実施例1において、温度調節構造を備えた組電池の一例を示す概略斜視図である。 実施例1において、温度調節構造を構成するガイド部材の外観斜視図である。 実施例1において、ガイド部材を備えた単電池の積層方向視正面図であり、単電池の側面の温度調節方法を説明するための図である。 実施例1において、図4のA−A断面図である。 実施例1において、旋回渦流れを発生させる吹き出し構造を説明するための図である。 実施例1において、図4のB−B断面図である。 実施例1において、渦流生成部の第1変形例を示す図である。 実施例1において、渦流生成部の第2変形例を示す図である。 実施例2において、組電池(単電池)の側面及び底面の温度調節構造を備えた電池パックの一例を示す概略斜視図である。 実施例2において、単電池及びガイド部材の外観斜視図である。 実施例2において、ガイド部材の上面図である。 実施例2において、図12のC−C断面図である。 実施例2において、単電池の底面に対して第1ガイド部材によって空気が吸気される態様を示した一例である。 実施例2において、組電池(単電池)の底面の温度調節構造を示す図である。 実施例2において、図12のD−D断面図であり、組電池(単電池)の底面の温度調節構造から側面の温度調節構造への空気の流れを説明するための図である。 実施例2において、第1ガイド部材から供給(排気)された空気が第2ガイド部材によって旋回渦流れとなる温度調節構造を説明するための図である。 実施例2において、組電池底面の温度調節構造の第1変形例を示す図である。 実施例2において、組電池底面の温度調節構造の第2変形例を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図1から図9は、本発明の第1実施例を示す図である。図1は、電池パックの温度調節構造の一例を示す概略上面図である。図1等において、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸である。X軸、Y軸およびZ軸の関係は、他の図面においても同様である。本実施例では、鉛直方向に相当する軸をZ軸としている。
電池パック1は、車両に搭載することができる。電池パック1は、車両のフロアパネル(ボディ)に固定され、例えば、車室内のフロントシートやリアシート等のシート下のスペース、フロントシートのシート間のスペース、リアシート後方に位置するラゲッジスペースなどに、配置することができる。
電池パック1は、車両の走行に用いられるエネルギを出力する。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車とは、車両を走行させるための動力源として、電池パック1に加えて、燃料電池や内燃機関といった他の動力源を備えた車両である。電気自動車は、車両の動力源として、電池パック1だけを備えた車両である。
電池パック1は、モータ・ジェネレータに接続されている。モータ・ジェネレータは、電池パック1からの電力を受けることにより、車両を走行させるための運動エネルギを生成することができる。モータ・ジェネレータは、車輪に接続されており、モータ・ジェネレータによって生成された運動エネルギは、車輪に伝達される。車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータは、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換する。モータ・ジェネレータによって生成された電気エネルギは、電池パック1に蓄えることができる。
電池パック1およびモータ・ジェネレータの間の電流経路には、DC/DCコンバータやインバータを配置することができる。DC/DCコンバータを用いれば、電池パックの出力電圧を昇圧して、モータ・ジェネレータに供給したり、モータ・ジェネレータからの電圧を降圧して電池パック1に供給したりすることができる。また、インバータを用いれば、電池パック1から出力された直流電力を交流電力に変換でき、モータ・ジェネレータとして、交流モータを用いることができる。
図1に示すように、組電池100は、本発明の蓄電装置に相当する。組電池100は、複数の単電池10を有しており、複数の単電池10は、所定の方向(X方向)に並んでいる。単電池10は、本発明の蓄電素子に相当する。複数の単電池10は、バスバーによって電気的に直列に接続されている。なお、組電池100には、電気的に並列に接続された複数の単電池10が含まれていてもよい。
単電池10としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。
本実施例では、複数の単電池10が一方向に並んでいるが、これに限るものではない。具体的には、2つ以上の単電池によって1つの電池モジュールを構成し、複数の電池モジュールをX方向に並べることができる。1つの電池モジュールに含まれる複数の単電池は、電気的に直列に接続することができる。
複数の単電池10が並んで配置される配置方向(X方向)の組電池100の両端には、一対のエンドプレート101が配置されている。一対のエンドプレート101は、組電池100を構成する複数の単電池10を挟んでおり、複数の単電池10に対して拘束力を与えるために用いられる。拘束力とは、X方向において、単電池10を挟む力である。単電池10に拘束力を与えることにより、単電池10の膨張を抑制することができ、単電池10の入出力特性が劣化するのを抑制することができる。
具体的には、X方向に延びる拘束バンド102の両端が、一対のエンドプレート101に接続されている。これにより、一対のエンドプレート101は、複数の単電池10に対して拘束力を与えることができる。拘束バンド102は、組電池100の左右側面(Y方向側面)に、後述するガイド部材50を介して配置されている。拘束バンド102を配置する位置及び数は、適宜設定することができ、拘束バンド102の両端が一対のエンドプレート101に接続されていればよい。例えば、Z方向おける組電池100上側面に、拘束バンド102を配置することができる。
図2は、本実施例のガイド部材50を備えた組電池100の外観斜視図である。組電池100を構成する各単電池10に対し、電池パック1の温度調節構造を構成するガイド部材50が配置されている。
図2に示すように、単電池10は、発電要素20が収容される電池ケース11を有する。単電池10は、いわゆる角型電池であり、電池ケース11は、直方体に形成されている。電池ケース11は、例えば、金属で形成することができる。
電池ケース11の上面11aは、内部に収容される発電要素20と接続される正極端子12及び負極端子13が設けられている。上面11aは、例えば、電池ケース11が発電要素20の収容空間を形成するケース本体と蓋とで構成されている場合、発電要素20を組み込むためのケース本体の開口部を上方から塞ぐ蓋に相当する。蓋およびケース本体は、例えば、溶接によって固定することができ、電池ケース11の内部は、密閉状態となる。
なお、上面11aには、電池ケース11の内部でガスが発生したときに、電池ケース11の外部にガスを排出するための弁を設けることができる(不図示)。また、上面11aには、注液口を設けることもできる(不図示)。注液口は、電池ケース11の内部に電解液を注入するために用いられ、注液栓によって塞がれている。
発電要素20は、正極素子と、負極素子と、正極素子および負極素子の間に配置されるセパレータとを有する。正極素子は、集電板と、集電板の表面に形成された正極活物質層とを有する。負極素子は、集電板と、集電板の表面に形成された負極活物質層とを有する。セパレータ、正極活物質層および負極活物質層には、電解液がしみ込んでいる。なお、電解液の代わりに、固体電解質を用いることもできる。
本実施例の単電池10において、正極端子12及び負極端子13が設けられる面が単電池10の上面11aであり、Z方向において発電要素20を挟んで上面11aと対向する下面が底面11bである。また、底面11bと底面11bに対向する上面11aとが向かい合うZ方向に長手方向を有し、配列方向(X方向)から組電池100を見たときの水平方向(Y方向)両側に対応する各面が、電池ケース11の側面11cである。水平方向両側に離間する2つの側面11cに対してY方向に延び、隣り合う他方の単電池10と向かい合う面が積層面11dである。
また、本実施例の単電池10は、Y方向に長尺状に形成されており、Y方向に長さL、X方向に幅D、及びZ方向に高さHを有する形状に形成されている。単電池10の上面11a及び底面11bそれぞれは、Y方向に長さL及びX方向に幅Dを有し、側面11cは、X方向に幅D及びZ方向に高さHを有している。積層面11dは、Y方向に長さL及びZ方向に高さHを有している。
また、図2の例において、組電池100を構成する各単電池10に設けられるガイド部材50は、単電池10の配列方向に直交する積層面11dに接触し、積層方向(X方向)において単電池10同士を電気的に絶縁する。本実施例では、隣り合って配置される2つの単電池10の間が、ガイド部材50によって塞がれおり、単電池10間に温度調節用の空気が流通するスペースが設けられていない。本実施例の組電池100を構成する各単電池10は、積層方向においてガイド部材50を介して密接して配置されている。ガイド部材50は、樹脂等の絶縁材で構成することができる。
図1に戻り、ブロア400は、電池パック1内に温度調節用の空気を供給する。ブロア400の流出口には、吸気ダクト401が接続されている。吸気ダクト401は、Y方向に2つに分岐しており、一方の分岐ダクト401aは、組電池100の一方の側面に配置され、積層方向に延びている。また、他方の分岐ダクト401bは、組電池100の他方の側面に配置され、積層方向に延びている。
各分岐ダクト401a,401bは、各単電池10に設けられるガイド部材50に接続されている。ブロアモータを駆動することにより、ブロア400は、車室内の空気を吸気口から取り込み、吸気ダクト401を通じて各ガイド部材50に供給する。
温度調節用の空気は、単電池10の外面、すなわち、電池ケース11の表面に接触し、空気および発電要素が収容される電池ケース11の間で熱交換を行う。例えば、単電池10が充放電等によって発熱しているときには、冷却用の空気を単電池10に接触させることにより、単電池10の温度上昇を抑制することができる。また、単電池10が過度に冷却されているときには、加温用の空気を単電池10に接触させることにより、単電池10の温度低下を抑制することができる。
車室内の空気は、車両に搭載された空調装置等によって、単電池10の温度調節に適した温度となっている。したがって、車室内の空気を単電池10に供給すれば、単電池10の温度調節を行うことができる。単電池10の温度を調節することにより、単電池10の入出力特性が劣化してしまうのを抑制することができる。
本実施例の電池パック1は、不図示のアッパーケースおよびロアーケースを有しており、組電池100が、アッパーケースおよびロアーケースによって囲まれた収容スペースに、ガイド部材50と共に配置される。収容スペース内に組電池100が収容された電池パック1に対してブロア400から延設される吸気ダクト401が接続される。ブロア400から供給される空気が電池パック1内を流通する。電池パック1内を流れる空気は、ガイド部材50により各単電池10の側面11cに導かれる。側面11cに導かれた空気は、単電池10との間で熱交換を行い、電池パック1外に排気される。
図3は、本実施例のガイド部材50の外観斜視図である。ガイド部材50は、単電池10の側面11cとY方向において対向する面を形成し、側面11cの長手方向(Z方向)に延びる第1壁部51と、単電池10の積層面11dとY方向に略平行に延びる2つの第2壁部52と、単電池10の底面11bと接触する底部53と、を含んで構成される。
第1壁部51及び第2壁部52は、単電池10の高さHと同じ高さを有する。第2壁部52は、単電池10において積層方向に並んで配置される2つの積層面11dに対応して設けられ、積層面11dのY方向端部に位置する側面11cよりもY方向外側に距離L1分長く形成されている。一対の第2壁部52は、X方向において単電池10(ケース11)の幅Dに対応する距離離間しており、第2壁部52において側面11cよりも外側に延設された端部に、第1壁部51が設けられている。
本実施例の第2壁部52は、単電池10の積層面11dのY方向長さLよりも、長さL1×2分長く形成されている。本実施例のガイド部材50は、側面11cと第1壁部51との間にのみ単電池10に対して空気が流通するスペース(流通経路S1)が形成されるように、上面11a以外の単電池10の周囲を覆う形状に形成されている。
流通経路S1に対応して、底部53も単電池10の積層面11dのY方向長さLよりも長さL1×2分長く形成されている。流通経路S1は、単電池10の底面11b側の端部が底部53によって塞がれており、上面11a側の端部が空気の排気口として開口している。
そして、ガイド部材50は、流通経路S1に空気を供給する供給部54をさらに備えている。供給部54は、底部53によって閉塞している流通経路S1の一端に設けることができる。供給部54から流通経路S1内に流れ込んだ空気は、第1壁部51によってガイドされ、流通経路S1上方の他端側の開口、すなわち、流通経路S1の排気口に向かって流れ、排気される。
図3に示すように、供給部54は、例えば、側面11cに沿ってZ方向に延びる流通経路S1に対してY方向に延びる空気の供給経路S2を形成する。供給部54は、流通経路S1内と連通する空気の流入口54aと、ブロア400から延びる吸気ダクト401(401a又は401b)と接続される接続口54bと、を有する。供給部54の供給経路S2と流通経路S1とは、YZ平面視において略L字状に形成されており、流通経路S1(側面11c)に対してY方向から略鉛直に空気が供給される。
そして、本実施例の供給部54は、流通経路S1に流入する空気に、側面11cの長手方向を回転軸として旋回する渦流を発生させる渦流生成部55を備えている。渦流生成部55は、流入口54aに2つの吹き出し口541a,541bを形成し、吹き出し口541a,541bによって形成される流通経路S1への空気の吹き出し構造によって、空気の旋回渦流れを生じさせる。
図4は、ガイド部材50を備えた単電池10の積層方向視正面図であり、単電池10の側面11cの温度調節方法を説明するための図である。図4に示すように、供給部54は、Z方向に延びる流通経路S1に対し、Y方向から略鉛直に空気を供給する。供給部54から流通経路S1内には、吹き出し口541a,541bを介してZ方向に高さH1を有する空気の層流が流れ込む。流通経路S1内に流れ込む空気は、流通経路S1に対する吹き出し口541a,541bによる吹き出し構造によって旋回渦流れとなり、側面11cの長手方向を回転軸として側面11cと接触しながら、単電池10の上面11a側の排気口に向かって流れる。
供給部54は、例えば、第2壁部52及び底部53の一部を第1壁部51よりもY方向外側に所定長さ延設して形成することができる。そして、吹き出し口541a,541bのZ方向上端に対応する位置において第1壁部51から略鉛直にY方向に突出した壁部51aを設けることで、供給経路S2を形成することができる。
図5は、図4のA−A断面図である。図3及び図4に示したように、吹き出し口541a,541bは、流通経路S1の底面11b側の端部から高さH1、X方向に所定の幅を有する矩形状の開口である。吹き出し口541a,541bは、供給経路S2から流通経路S1への流入口54aを構成し、図5に示すように、各吹き出し口541a,541bそれぞれの開口端から空気が供給される供給経路S2の上流側に向かって、第1ガイド面542及び第2ガイド面55aが設けられている。
第1ガイド面542は、供給部54の供給経路S2を形成する第2壁部52で構成することができる。第2壁部52は、上述のように供給部54の供給経路S2を形成するために、第2壁部52の一部をY方向外側に延設することで形成することができる。そこで、各吹き出し541a,541bに空気を導く第1ガイド面542とし、第2壁部52を用いることができる。
第2ガイド面55aは、渦流生成部55における第1ガイド面542とX方向において向かい合う面である。渦流生成部55は、供給経路S2から流通経路S1への流入口54aとして吹き出し口541a,541bを形成するとともに、接続口54bから流入する空気を分岐させてX方向に離間する2つの吹き出し口541a,541bに導く分岐部として構成される。分岐部における第1ガイド面542とX方向において対向する面が、第2ガイド面55aとなる。第2ガイド面55aは、第1ガイド面542から側面11cのX方向(幅方向)内側に位置している。
図5の例のように、本実施例の渦流生成部55は、供給部54の供給経路S2を形成する一対の第1ガイド面542間に配置され、供給経路S2の上流側に向かって凸状に形成することができる。例えば、図5の例のように、渦流生成部55は、供給部54の接続口54bから吹き出し口541a,541bに向かって空気の供給経路が狭くなるように、テーパ状の傾斜面を有する台形形状に形成することができる。
吹き出し口541a,541bの開口面と同一のXZ平面において流通経路S1内に面し、側面11cと対向する面は、流通経路S1を構成する第1壁部51のガイド面51bである。ガイド面51bは、X方向に略平行に延びており、吹き出し口541a,541bの開口以外を流通経路S1と区画している。XZ平面内において第1壁部51と同一平面内に位置するガイド面51bは、吹き出し口541a,541bよりも側面11cのX方向内側に配置されている。つまり、ガイド面51bは、X方向において第1壁部51の幅Dよりも短い幅を有しており、ガイド面51bのX方向両端に、各吹き出し口541a,541bが形成されている。
第2ガイド面55aは、ガイド面51bから流通経路S1への空気の供給経路S2の上流側に向かって延びるように一体的に構成することができる。本実施例では、1つの側面11cにおいて、2つの吹き出し口541a,541bによって2つの旋回渦流れが形成されるように構成されている。
図5に示すように、吹き出し口541a,541bに対し、流通経路S1を側面11cの長手方向に沿ってX方向に区画する隔壁56が設けられている。隔壁56は、渦流生成部55と一体的に設けることができ、ガイド面51bから側面11cに向かって延びている。
ここで、本実施例の吹き出し構造による旋回渦流れの発生原理について説明する。図5に示すように、XY平面視において、流通経路S1は、隔壁56によって2つの流路S1a,S1bに区画され、区画された各流通流路S1a,S1bに対して吹き出し口541a,541bがそれぞれ設けられている。
図6は、旋回渦流れを発生させる吹き出し構造を説明するための図であり、区画された流通経路S1aと吹き出し口541aの拡大図である。図6に示すように、区画された流通流路S1aは、Y方向に長さw1、X方向に幅d1を有する空間である。X方向の幅d1は、例えば、側面11cの幅Dの1/2に相当する。吹き出し口541aは、X方向に幅d2を有し、第1ガイド面542及び第2ガイド面55aで形成される供給経路S2と接続されている。
このとき、吹き出し口541aの開口の幅d2は、区画された流路S1aの長さw1及び幅d1よりも短く形成されている(d2<w1,d2<d1)。なお、流通流路S1aの長さw1及び幅d1の大小関係は、任意である。
つまり、図6に示すように、XY平面視において、吹き出し口541aの流路断面(開口面)は、流通経路S1aの流路断面よりも小さく形成され、吹き出し口541aから流通経路S1aの長さw1及び幅d1よりも短い幅d2(及び高さH1)の層流の空気が、流通経路S1a内に流入する吹き出し構造が形成されている。
そして、本実施例の吹き出し構造は、流通経路S1aを形成する側面11c、第1壁部51(51b)及び第2壁部52において、第2壁部52に沿って流通経路S1a内に流入させつつ、Z方向に高さH1を有し、かつ流通経路S1aのY方向における流路断面のX方向の長さd1及びY方向の長さw1それぞれよりも短いX方向の幅d2を有する層流を流通経路S1aに流入させる。
吹き出し口541aから第2壁部52に沿って流れる層流は、側面11cに到達すると側面11cに沿ってX方向に向きを変え、隔壁56に向かって流れる。隔壁56に到達した層流は、さらに隔壁56に沿ってY方向に向きを変え、ガイド面51b(第1壁部51)に向かって流れる。ガイド面51bに到達した層流は、ガイド面51bに沿って第2壁部52に向かって流れる。このように、流通経路S1aの内面に沿って層流の空気を旋回させて、側面11cの長手方向を回転軸とし、側面11cのX方向を冷却長とする旋回渦流れを発生させることができる。
吹き出し口541bも同様の吹き出し構造であり、流通経路S1bを形成する側面11c、第1壁部51(51b)、第2壁部52及び隔壁56において、第2壁部52に沿って流通経路S1b内に流入させつつ、Z方向に高さH1を有し、かつ流通経路S1bのY方向における流路断面のX方向の長さd1及びY方向の長さw1それぞれよりもX方向の幅d2を有する層流を流通経路S1bに流入させる。流通経路S1bの内面に沿って層流の空気が旋回し、側面11cの長手方向を回転軸として側面11cのX方向を冷却長とする旋回渦流れを発生させることができる。
図7は、図4のB−B断面図である。図7に示すように、Z方向に高さH1、X方向に幅d2を有する吹き出し口541a,541bから流通経路S1a,S1bそれぞれに吹き出された層流の空気は、隔壁56によって区画されて独立した旋回渦流れを形成する。側面11cのX方向の幅Dに対してZ方向を回転軸とする2つの旋回渦流れが形成される。
なお、隔壁56は、図7の例のように、側面11cの長手方向において、吹き出し口541a,541bの高さH1よりも高くなっており、流通経路S1のZ方向端部まで延びていない。2つの吹き出し口541a,541bそれぞれから吹き出される層流の空気が互いに混ざり合わずに独立した旋回渦流れを形成する高さとなるように、隔壁56の高さを任意に設定することができる。なお、流通経路S1のZ方向端部まで延設して高さHを有する隔壁56を設けることもできる。
各吹き出し口541a,541bによって形成された旋回渦流れそれぞれは、側面11cの長手方向(Z方向)を回転軸として旋回し、側面11cの長手方向に直交する幅方向を第1冷却長(D/2)として側面11cに接触しながら、側面11cの長手方向に沿ってZ方向に流れる。
したがって、旋回して流れる渦流れの空気は、側面11cのX方向を第1冷却長として接触するため、側面11cの長手方向に沿って空気を流すよりも冷却長が短くなり、効率良く温度調節を行うことができる。さらには、側面11cの長手方向に進む旋回渦流れは、X方向に旋回しながら側面11cの長手方向(Z方向)に延びる第2冷却長を進む。このため、第2冷却長の長さ方向に対する温度境界層を乱し、側面11cの長手方向に沿った温度境界層の増加を抑制することができ、効率良く温度調節を行うことができる。
特に、本実施例の渦流生成部55(吹き出し口541a,541b)は、乱流によって形成される渦流れではなく、Z方向に高さH1及びX方向に幅d2を有する層流を旋回させて渦流れを形成し、側面11cの長手方向を回転軸として側面11cのX方向を冷却長とする旋回渦流れを発生させることで、側面11cと空気との熱交換を効率良く行えるようにしている。
このように本実施例の温度調節構造は、積層される単電池10間に空気を接触させなくても、単電池10のケース11の側面11cを効率良く温度調節することができる。このため、電池パック1のX方向(単電池10が並ぶ方向)の小型化を図ることができる。また、ガイド部材50への空気の供給経路が、電池パック1の側面に位置するため、電池パック1のZ方向(高さ)の小型化も図ることができる。なお、図7等の例のように、本実施例では、側面11cのX方向(幅方向)においてZ方向を回転軸とする2つの旋回渦流れを発生させているため、各旋回渦流れの側面11cのX方向における第1冷却長は、1/2となり、さらに効率良く温度調節を行うことができる。
また、ブロア400から供給される温度調節用の空気が、ガイド部材50によって、組電池100を構成する各単電池10それぞれの側面11cに対して並列に(個別に)吸排気される。このため、下流側の冷却風が上流側の冷却風の温度上昇の影響を受けることがない。したがって、各単電池10それぞれの冷却効率を均一化することができ、単電池10間での温度バラツキを抑制することができる。
図8及び図9は、本実施例の温度調節構造の吹き出し構造の変形例を示す図である。図8の例は、流通経路S1を隔壁56で区画せずに、流通経路S1に対して1つの吹き出し口541cを設け、側面11cの長手方向(Z方向)を回転軸として旋回し、側面11cの長手方向に直交する幅Dを第1冷却長として側面11cに接触しながら、側面11cの長手方向に沿ってZ方向に流れる吹き出し構造である。
図8の変形例においても、図6に示したように、吹き出し口541cの開口の幅d3が、XY平面における流通経路S1の流路断面の長さ(w1×2)及び幅(d1×2)よりも短く形成されている。そして、Z方向に高さH1及びX方向に幅d3を有する層流の空気が、流通経路S1を形成する側面11c、第1壁部51(51b)及び第2壁部52において、第2壁部52に沿って流通経路S1内に流入するので、流通経路S1の内面に沿って層流の空気が旋回し、側面11cの長手方向を回転軸として側面11cのX方向を冷却長とする旋回渦流れを発生させることができる。
次に、図9に示す変形例は、流通経路S1を区画する隔壁56に沿って吹き出し口541a,541bから層流の空気を、流通経路S1a,S1bに流入させる吹き出し構造の一例である。
上述したように、流通経路S1aは、側面11c、第1壁部51(51b)、第2壁部52及び隔壁56によって囲まれているので、隔壁56を第1壁部51bよりも供給経路S2の上流側に延設し、隔壁56側に吹き出し口541aを形成することができる。
つまり、図9の例において、図5に示した隔壁56によって区画される流通経路S1a,S1bに対して吹き出し口541a,541bの位置関係が、X方向において隔壁56を挟んで隣り合うように配置されている。そして、隔壁56が、図5に示した吹き出し構造の第2壁部52に相当し、隔壁56によって流通経路S1が区画される場合、流通経路S1aにおいて、側面11cと第1壁部51との間のスペースを覆う第2壁部52は、Y方向に長さL1延設された部分と、隔壁56とで構成されることになる。
このように図9の変形例では、隔壁56に沿って流通経路S1a内に流入させつつ、Z方向に高さH1を有し、かつ流通経路S1aのY方向における流路断面のX方向の長さd1及びY方向の長さw1それぞれよりもX方向の幅d2を有する層流を流通経路S1aに流入させる。流通経路S1aの内面に沿って層流の空気が旋回し、側面11cの長手方向を回転軸とし、かつ側面11cのX方向における第1冷却長を1/2とする旋回渦流れを発生させることができる。吹き出し口541bについても同様である。
なお、本実施例において、矩形状の流通経路S1を一例に説明しているが、これに限るものではない。例えば、XY平面の断面形状が曲線を有する円弧状の流通経路であってもよい。また、第1ガイド面542、第2ガイド面55aは、吹き出し口541a,541bそれぞれに対して、Y方向に略平行なガイド面として構成することもできる。つまり、吹き出し口541a,541bの開口の幅と同じ幅を有し、Y方向外側に延びる各供給経路S2を設けるように構成してもよい。また、第1ガイド面542は、第2壁部52に対してX方向外側に傾斜して設けることも可能である。
また、供給部54及び渦流生成部55は、流通経路S1に対して別体で構成することもできる。この場合、例えば、吹き出し口541a,541bが形成される流入口54aを第1壁部51に形成しておき、供給部54及びガイド面51bを有する渦流生成部55を流入口54aに接続することで、吹き出し口541a,541bによる吹き出し構造を形成することができる。
また、吹き出し口541a,541bは、第2壁部52に設けることもできる。すなわち、供給経路S2は、流通経路S1に対してY方向と略平行に空気を供給するように流通経路S1と接続することができる。この場合、吹き出し口541a,541bを介して流通経路S1に流入する層流の空気は、ガイド面51b(第1壁部51)又は側面11cに沿って流通経路S1内に流入することになる。
なお、本実施例のガイド部材50は、1つの単電池10の2つの積層面11dに対応して一対の第2壁部52が設けられており、側面11cの長手方向に延びる流通経路S1は、X方向において、ガイド部材50の2つの第2壁部52で塞がれているが、X方向に隣り合う他方の単電池10のガイド部材50の第2壁部52を利用して、側面11cの長手方向に延びる流通経路S1を形成することができる。
例えば、図3の例では、隣接する各単電池10に対応して設けられるガイド部材50の第2壁部52それぞれが、X方向に積層配置される単電池10間に2重に配置されているが、2つの第2壁部52のうち1つの第2壁部52を省略して、単電池10の積層面11dとY方向に略平行に延びる1つの第2壁部52のY方向両端側に、第1壁部51が形成されるように、ガイド部材50を構成することができる。
この場合、X方向に単電池10と共に挟まれて積層される一方の単電池10のガイド部材50の第2壁部52が、X方向に隣り合う他方の単電池10の積層面11dに配置され、積層方向に隣り合う一方の単電池10及び他方の単電池10が、一枚の第2壁部52を隔てて(挟んで)密接して配置されるようになる。そして、1つの単電池10の側面11cと第1壁部51との間のスペースが、X方向において、ガイド部材50の第2壁部52と、X方向に隣り合う他の単電池10におけるガイド部材50の第2壁部52とで塞がれるように構成することができる。したがって、側面11cの長手方向に延びる流通経路S1を形成することができる。
なお、本実施例の底部53は、単電池10の底面11b全体を覆う形状でなくてもよい。例えば、少なくとも流通経路S1に対応した単電池10の底面11b側の端部を塞ぐように、底面11bのY方向端部から外側に長さL1の底部53を各側面11cに対応して設けることができる。また、第2壁部52は、単電池10の高さHよりも高く形成し、単電池10の上面11aからZ方向に突出するように設けることができる。このように構成することで、単電池10間の絶縁性をより向上させることができる。
また、1つの単電池10それぞれに設けられる複数のガイド部材50は、一体に構成することもできる。つまり、本実施例のガイド部材50は、組電池100を構成する複数の単電池10に対応して積層方向に複数設けたり、積層方向に複数設けられる各ガイド部材50を一体に構成することもできる。
(実施例2)
図10から図19は、本発明の第2実施例を示す図である。本実施例は、上記実施例1の側面11cの温度調節構造に加えて、ケース11の底面11bの温度調節構造をさらに備えており、組電池100を構成する単電池10の底面11b及び側面11cに空気を接触させて温度調節を行う。
図10は、本実施例の電池パック1の温度調節構造の概略斜視図である。ガイド部材500は、組電池100の底面(下面)側とロアーケース300との間に配置される第1ガイド部材50Aと、単電池10が並んで配置されるX方向から組電池100を見たときのY方向(水平方向)両側に対応する側面に設けられる第2ガイド部材50Bとで構成されている。
本実施例において、第2ガイド部材50Bが、上記実施例1のガイド部材50に相当する。以下の説明において、第2ガイド部材50Bについては、上記実施例1で示した各図と同じ符号を付して説明を省略する。また、本実施例のガイド部材500は、一例として、第1ガイド部材50A及び第2ガイド部材50Bが一体的に構成された態様を示しているが、個別に各ガイド部材を組み合わせて構成することもできる。
ブロア400は、X方向において組電池100と隣り合って配置することができる。ブロア400の流出口に接続される吸気ダクト402は、ガイド部材50Aによって形成される組電池100の底面側の吸気経路Pに接続される。吸気経路Pは、X方向に延びている。なお、ブロア400は、X方向に組電池100と並んで配置しなくてもよい。例えば、Y方向に並んで配置することもできる。この場合、ブロア400の流出口や吸気ダクト402がX方向に延びる吸気経路Pの端部に接続されるように、任意の形状に構成することができる。
図11は、本実施例のガイド部材500の一例を示す図である。本実施例のガイド部材500は、組電池100を構成する1つの単電池10それぞれに対して設けられる。なお、図10等の例では、1つの単電池10それぞれに設けられる複数のガイド部材500を個別に複数設けているが、各ガイド部材500を一体に構成することもできる。
図11に示すように、ガイド部材500を構成する第1ガイド部材50Aは、単電池10の底面11bの幅Dと略同一の幅を有するとともに、単電池10(底面11b)のY方向の長さLに対応して長尺状に形成されている。ガイド部材50Aは、底面11b側に設けられるガイド部本体71と、ガイド部本体71とロアーケース300との間に配置される一対の脚部77と、を備える。
脚部77は、ガイド部本体71からロアーケース300に向かって延び、端部がロアーケース300の上面に接触する。脚部77は、ガイド部本体71と一体的に又は個別に設けることができる。脚部77は、ロアーケース300とガイド部本体71との間に空気が流通する空間を形成する。一対の脚部77は、Y方向において所定距離離間して配置されている。一対の脚部77の間の空間は、単電池10(組電池100)のX方向に向かう温度調節用の空気の吸気経路Pとなる。
図12は、ガイド部材500の上面図である。図13は、図12のC−C断面図である。ガイド部本体71は、組電池100を構成する各単電池10の底面11bに空気を供給する供給通路72と、供給通路72から供給された空気をX方向において底面11bに沿って単電池10の外側に導くガイド面73と、底面11bと熱交換を行った空気の排出通路74と、底面11bの少なくとも一部が接触する設置面75と、を備えている。
設置面75は、ガイド部本体71の上面に設けられ、単電池10の底面11bのY方向端部の一部が接触する領域である。設置面75は、ガイド部本体71の上面におけるY方向端部それぞれに、底面11bの各端部に対応する位置に設けられている(図14参照)。
供給通路72は、一対の脚部77によって形成される吸気経路Pを流れる空気を、底面11bに導く通路である。供給通路72は、離間した一対の壁部73aによって形成することができ、ガイド部本体71においてZ方向に吸気経路Pから底面11bに向かって挿通する通路である。供給通路72は、Y方向に延びており、底面11bと略同一の長さを有する。
ガイド面73は、底面11bと対向する面であり、底面11bよりもZ方向下方に位置する壁部73aの上面である。ガイド面73は、Y方向に延びる供給通路72を挟んでX方向にそれぞれ設けられている。図13に示すように、供給通路72は、底面11bのX方向中央付近に設けられ、Y方向に延びる供給通路72から底面11bに導かれた空気は、ガイド面73によって底面11bのX方向両側に導かれる。
ガイド面73は、Y方向に延びる供給通路72と略同一の長さを有し、かつX方向に底面11bの幅Dに応じた幅を有している。本実施例では、Y方向に長尺状の底面11bに対して、長さが短い幅方向に沿って供給通路72から導かれた空気を接触させて単電池10の温度調節を行う。
つまり、単電池10の底面11bに対して長さLの幅を有する空気が供給通路72から供給されて底面11bの幅方向に流れる。このため、長さLを有する一様な空気の流れが底面11bに沿ってX方向に流れて底面11bと接触するので、底面11bのY方向の長さ方向に空気を流すよりも冷却長が短くなり、冷却効率が向上する。
排出通路74は、底面11bと熱交換を行う空気を排出する通路であり、互いに離間した壁部73aと壁部74aとによって形成される。排出通路74は、供給通路72とX方向において隣り合う位置に、壁部73aによって供給通路72と区画して設けられる。ガイド部材50Aの排出通路74は、ガイド面73を介して供給通路72と接続されており、X方向両側に2つ配置されている。
ガイド面73は、供給通路72から底面11bに流入して底面11bと熱交換を行った空気を、底面11bに沿って供給通路72とX方向で隣り合う排出通路74に向かって導く。このとき、供給通路72と排出通路74とは壁部73aによって区画され、排出通路74のZ方向下側は、壁部74aによって塞がれており、吸気経路Pに対して区画されている。
排出通路74は、Y方向両端部において、第2ガイド部材50Bの流通経路S1それぞれと接続されている。つまり、本実施例のガイド部材500は、第1ガイド部材50AのY方向端部両側に、単電池10の側面11cそれぞれに対応して第2ガイド部材50Bが設けられている。
第2ガイド部材50Bは、排出通路74を空気の供給経路(S2)として、単電池10の側面11cにZ方向に延びる流通経路S1に、底面11bと熱交換を行った空気を流入させる。各排出経路74は、Y方向端部において左右の第2ガイド部材50Bに接続されており、排出経路74のY方向端部の開口が、流通経路S1に対する吹き出し口541a,541bとして構成される。
ここで、ガイド部本体71のガイド面73及び設置面75の位置関係について説明する。ガイド面73は、図11に示すように、単電池10の底面11bが接触する設置面75よりもZ方向下方に位置し、底面11bとガイド面73との間に空気がX方向に流れる空間が形成されている。このため、設置面75とガイド面73との間にはZ方向において段差が形成されており、設置面75は、ガイド面73のY方向端部の領域に設けられている。
また、図13に示すように本実施例の供給通路72は、ノズル状に構成することができる。つまり、供給通路72は、底面11bに向かってZ方向に延びる通路の幅(X方向の幅)が、底面11bに近づくほど、狭くなるように形成することができる。供給通路72が吸気経路Pから単電池10の底面11bに向かってノズル状に形成されることで、底面11bに供給される空気の流速を高めることができ、底面11bに対して空気を衝突させるように供給することができる。このような構成により、底面11bに接触する空気の熱交換が促進され、冷却効率が向上する。なお、ノズル先端の幅(底面11bに面する供給通路72のX方向における開口幅)は、任意の設定することができる。
次に、第1ガイド部材50Aの温度調節構造における空気の流れについて説明する。図14は、単電池10の底面11bに対して第1ガイド部材50Aによって空気が吸気される態様を示した一例である。ブロア400から供給された空気は、一対の脚部77とロアーケース300とで形成される吸気経路PをX方向に流れる。吸気経路PをX方向に流れる空気は、吸気経路PからZ方向上方に流れ、X方向に平面状の底面11bに対してZ方向から略垂直に接触する。
図15は、吸気経路Pを流動する空気がガイド部材50Aによって組電池100を構成する各単電池10に導かれる態様を示した図である。
X方向に並んで配置される組電池100の各単電池10には、ガイド部材500がそれぞれ設けられているので、X方向に流れる空気が、ガイド部材50Aによって吸気経路PのZ方向上側に位置する各供給通路72に並列に流れ込む。このため、吸気経路Pの上流側と下流側とで空気の温度は同じとなり、吸気経路Pの下流側で供給通路72に流れ込む空気は、上流側の単電池10との熱交換によって温められた空気の影響を受けない。
供給通路72は、単電池10の底面11bに対して開口しており、底面11bに対して空気を略垂直な方向に導く。図15に示すように、空気は、吸気経路PからZ方向上方に流れ、X方向に平面状の底面11bに対してZ方向から略垂直に接触する。
底面11bに対して略垂直に接触した空気は、略90度向きを変え、供給通路72のX方向両側のガイド面73と底面11bとの間の空間を、底面11bの幅方向に流れる。ガイド面73によって底面11bを幅方向に流れたY方向に長さLを有する空気は、ガイド面73を介して供給通路72のX方向両側に設けられた排出通路74それぞれに導かれる。
図16は、単電池10の底面11bに接触した空気が排出通路74によって排気されて、第2ガイド部材50Aの流通経路S1に流入する態様を示した一例である。図16に示すように、ガイド面73から排出通路74に流入する空気は、ガイド面73に対してZ方向下方に流れ、単電池10のY方向端部(Y方向外側)に向かって流れる。排出通路74のY方向端部には、側面11cに対する空気の流通経路S1が設けられているので、第1ガイド部材50Aから排気される空気は、排出通路74を流れて流通経路S1に流入する。
このように本実施例では、単電池10の底面11bに対してZ方向から略垂直に空気が吸気され、さらに底面11bに対してZ方向下方に空気が排気される。ガイド部材50Aは、1つの単電池10に対して供給通路72、ガイド面73及び排出通路74それぞれが底面11bに対応して設けられ、単電池10に対する温度調節用の吸排気が、1つの底面11bで行われることを可能にしている。
つまり、本実施例では、単電池10の底面11bに対してZ方向から略垂直に空気が吸気され、かつ底面11bに対してZ方向下方に流れてY方向に空気が排気されるので、吸排気が1つの底面11bに対して完結している。
また、ガイド部材50Aの排出通路74は、側面11cに設けられる第2ガイド部材50Bの流通経路S1と連通しており、排出通路74を流れる空気は、流通経路S1を排気経路として、側面11cのZ方向上方の排気口から排気される。
したがって、単電池10の底面11bそれぞれに導かれた空気が、吸気経路Pを流れる空気との接触がない区画された流通経路S1に流れ、1つの単電池10に対して独立した吸排気が構成される。このため、吸気経路Pの下流側で単電池10の底面11bに導かれる空気は、例えば、上流側で単電池10の底面11bに導かれる空気と略同一の温度となる。ブロア400から供給される温度調節用の空気が、組電池100を構成する各単電池10それぞれの底面11bに対して並列に(個別に)吸排気される。
図17は、排出通路74を供給経路S2とした第2ガイド部材50Bの温度調節構造を説明するための図である。図17に示すように、排出通路74のY方向端部と流通経路S1とが連通しており、流通経路S1に対して排出通路74の開口が吹き出し口541a,541bとして構成されている。
排出通路74のY方向端部の開口として形成される吹き出し口541a、541bは、第1ガイド部材50AのY方向端部の側面に設けられ、排気通路74のX方向の幅に対応する幅d4及びZ方向の高さH2に対応する大きさの開口である。上記実施例1の図6等で示したように、隔壁56によって区画された流通経路S1の各流通経路S1a,Sの長さ及び幅よりも、各吹き出し口541a,541bの幅d4が短く形成されている。
本実施例の吹き出し構造においても、流通経路S1aを形成する側面11c(ガイド面51b)、第1壁部51及び第2壁部52において、第2壁部52に沿って流通経路S1a内に流入させつつ、Z方向に高さH2を有し、かつ流通経路S1aのY方向における流路断面のX方向の長さ及びY方向の長さそれぞれよりも短い幅d4を有する層流を流通経路S1aに流入させる。なお、図17の例において、第1ガイド部材50AのY方向端部の側面が、上記実施例1のガイド面51bに相当する。
第1ガイド部材50Aの排出通路74のY方向端部の開口である吹き出し口541aから第2壁部52に沿って流れる層流は、第1壁部51に到達すると第1壁部51に沿ってX方向に向きを変え、隔壁56に向かって流れる。隔壁56に到達した層流は、さらに隔壁56に沿ってY方向に向きを変え、ガイド面51b(側面11c)に向かって流れる。ガイド面51bに到達した層流は、ガイド面51bに沿って第2壁部52に向かって流れる。このように、流通経路S1aの内面に沿って層流の空気を旋回させて、側面11cの長手方向を回転軸とし、側面11cのX方向を冷却長とする旋回渦流れを発生させることができる。吹き出し口541bについても同様である。
本実施例の電池パック1の温度調節構造は、単電池10の底面11bに空気を接触させて温度調節を行う第1温度調節構造と、単電池10の側面11cに空気を接触させて温度調節を行う第2温度調節構造と、を有し、第1温度調節構造の排気経路(排出通路74)が第2温度調節構造の供給経路(S2)となっている。
そして、組電池100の底面に形成されるX方向に延びる吸気経路Pから各単電池10の底面11bそれぞれに対して略鉛直に供給される空気は、隣り合う他の単電池10間を流れることなく、各々独立して単電池10の底面11b及び側面11cを流れて単電池10との間で熱交換を行う。
本実施例によれば、単電池10に接触する温度調節用の空気が、単電池10の底面11bと接触しつつ、底面11bと接触した空気がさらに側面11cと接触して熱交換を行うので、側面11cのみに空気を接触させる場合に比べて、単電池10をさらに効率良く温度調節することができる。また、電池パック1のX方向(単電池10が並ぶ方向)の小型化も図ることができる。
図18及び図19は、本実施例の変形例を示す図である。図18は、第1ガイド部材50Aの供給通路72の変形例を示す断面図である。図18に示すように、X方向における供給通路72の配置を変更し、供給通路72が、単電池10の底面11bのX方向における中央付近ではなく、底面11bのX方向端部側に配置されている。供給通路72は、単電池10の底面11bのX方向の一端側に設けられ、排出通路74は、ガイド面73を介して他端側に設けられている。供給通路72から底面11bに導かれた空気はX方向の一端側から他端側に向かって流れる。この場合であっても、長さLを有する一様な空気がX方向に流れて熱交換を行う経路長が短くなり、効率良く単電池10を冷却することができる。
なお、図18に示した底面11bの温度調節構造には、上記実施例1の図8に示した側面11cの温度調節構造の変形例を適用することができ、本実施例のガイド部材500を構成することができる。
次に、図19は、上述した底面11bの温度調節構造の変形例を示す図である。図19の変形例では、単電池10の底面11に対してZ方向から略垂直に供給される空気が、単電池10の長さ方向(Y方向)に流通して単電池10と接触する。
図19の変形例のガイド部材500は、左右対称の2つのガイド部材で構成することができる。例えば、図11で示したガイド部材500を、一対の脚部77間の領域で第1ガイド部50A(ガイド部本体71)をX方向に切り離し、それぞれの第1ガイド部材50Aを単電池10の底面11bに対してY方向に間隔を開けて配置することができる。
また、Y方向に互いに離間して配置される2つのガイド部材50Aの各脚部77間に、吸気経路Pが形成され、2つのガイド部材50A間の単電池10の底面11bに対する開口が、供給通路72を形成している。また、ガイド面73は、X方向において単電池10の底面11bと略同一の幅を有し、Y方向に延びている。各ガイド面73のY方向端部には、排出通路74が設けられおり、Y方向を単電池10の底面11bに沿って流通した空気が排出経路74に導かれる。
また、ガイド面73は、設置面75よりもZ方向下方に位置し、底面11bとガイド面73との間に空気がY方向に流れる空間が形成されている。設置面75とガイド面73との間にはZ方向において段差が形成されており、設置面75は、ガイド面73のY方向端部の領域に設けられている。
図19に示すように、空気は、吸気経路PからZ方向上方に流れ、X方向に平面状の底面11bに対してZ方向から略垂直に接触する。底面11bに対して略垂直に接触した空気は、略90度向きを変え、供給通路72のY方向両側の各ガイド面73と底面11bとの間の空間を、底面11bの長さ方向に流れる。ガイド面73によって底面11bを長さ方向に流れたX方向に幅Dを有する空気は、単電池10のY方向端部に向かって流れる。各ガイド部材50AのY方向端部それぞれには、第2ガイド部材50Bの流通経路S1に対する吹き出し口541a,541bを有する排出通路74が設けられているので、図11の例と同様に、空気は、ガイド面73を流れた後に側面11cを流れて流通経路S1の排気口から排気される。なお、図19に示した底面11bの温度調節構造には、上記実施例1の図5又は図8に示した側面11cの温度調節構造を適用することができる。
1:電池パック、10:単電池、11b:底面、11c:側面、50,500:ガイド部材、51:第1壁部、52:第2壁部、53:底部、54:供給部、541a,541b,541c:吹き出し口、55:渦流生成部、56:隔壁、72:供給通路、73:ガイド面、74:排出通路、S1:流通経路、S2:供給経路、P:吸気経路、100:組電池

Claims (5)

  1. 充放電を行う発電要素がケースに収容された蓄電素子が所定の方向に複数並んで配置される蓄電装置の温度調節構造であって、
    前記ケースの底面と前記底面に対向する面とが向かい合う方向に長手方向を有し、前記所定の方向から前記蓄電装置を見たときの水平方向両側に対応する前記ケースの側面に設けられ、前記ケースとの間で熱交換を行う温度調節用の空気を前記長手方向に導く流通経路と、
    前記流通経路に流入する前記空気に、前記長手方向を回転軸として旋回する渦流を発生させる渦流生成部と、
    を有することを特徴とする蓄電装置の温度調節構造。
  2. 前記流通経路は、前記水平方向において前記側面と対向し、前記長手方向に延びる第1壁部と、前記水平方向と直交する幅方向において前記側面と前記第1壁部との間のスペースを覆い、前記長手方向に延びる第2壁部と、を備え、
    前記渦流生成部は、前記流通経路内に前記空気を流入させる吹き出し口を備え、
    前記吹き出し口は、前記流通経路の前記水平方向における流路断面の前記幅方向の長さ及び前記水平方向の長さそれぞれよりも前記幅方向に短い幅を有することを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置の温度調節構造。
  3. 前記長手方向に沿って前記流通経路を区画する隔壁をさらに備え、
    前記吹き出し口は、前記隔壁によって区画された前記長手方向に延びる各流通経路それぞれに設けられることを特徴とする請求項2に記載の蓄電装置の温度調節構造。
  4. 前記空気が前記ケースの底面に対して略垂直な方向から供給されるように、前記空気を前記底面に導く供給通路と、
    前記供給通路から流入して前記底面と熱交換を行う前記空気を、前記底面に沿って流通させるガイド面と、を備え、
    前記ガイド面によって前記底面を流通した前記空気が、前記渦流生成部を介して前記流通経路に供給されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電装置の温度調節構造。
  5. 充放電を行う発電要素がケース内に収容された蓄電素子が所定の方向に複数並んで配置される蓄電装置の温度調節方法であって、
    前記ケースの底面と前記底面に対向する面とが向かい合う方向に長手方向を有し、前記所定の方向から前記蓄電装置を見たときの水平方向両側に対応する前記ケースの側面に設けられ、前記ケースとの間で熱交換を行う温度調節用の空気を前記長手方向に導く流通経路を流れる前記空気に、前記長手方向を回転軸として旋回する渦流を発生させて、前記空気の渦流を前記側面に接触させることを特徴とする蓄電装置の温度調節方法。
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