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JP6075235B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本発明は、パネルの孔に挿通されるワイヤーハーネスを保護するためのグロメットに関する。
従来、自動車のエンジンルームと車室を仕切る車体パネルの孔を通してエンジンルーム側と車室側との間でワイヤーハーネスを配索する場合、ワイヤーハーネスとダッシュパネルの貫通孔との間にグロメットが配設されることで、ワイヤーハーネスと貫通孔の隙間を通しての水や埃の侵入等の防止が図られている。
この種のグロメットの中に、パネルの孔の内周縁部に嵌合する凹溝に、該孔のバーリング部の内周面に接触するシールリップを突設したものが知られている(例えば、特許文献1)。
具体的に、特許文献1のグロメットは、ワイヤーハーネスを保持する小径筒部と、該小径筒部と一体に形成されて外周に装着対象のパネルの貫通孔の内周縁に嵌合する凹溝が形成された大径筒部とを有する。そして、この凹溝の底面には、パネルの貫通孔の内周面に密着することで、パネルの隙間をシールするシールリップが突設されている。
このシールリップの突出高さは、通常の使用時において貫通孔と凹溝の底面との間の隙間が最大に開いた際にも常に貫通孔の内周面にシールリップが当接することのできる高さに設定されている。特許文献1では、このようにシールリップを設けることで、パネルの貫通孔の内周面がシールリップに押し当てられた際に、どのような状態であっても貫通孔とグロメットの隙間を封止できる、とされている。
特開2009−017682号公報
しかしながら、特許文献1のグロメットでは、大径筒部の内側が空洞であり、凹溝を裏側から支持する構造が設けられていない。このため、グロメットがパネルに取り付けられた状態では、大径筒部における周溝部分が、パネルの孔の内周縁部に押されることで、内側に歪みやすくなっている。このように周溝部分が内側に歪む場合、シールリップをパネルに十分に押し当てることができないため、パネルとグロメットの隙間を十分に封止することが困難となる場合があり、改善の余地があった。
そこで、本発明は、パネルとグロメットの隙間の封止性を高める技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、パネルに形成された孔に挿通されるワイヤーハーネスを外部から保護するためのグロメットであって、前記ワイヤーハーネスが挿通される挿通孔を形成しており、該挿通孔にて前記ワイヤーハーネスを保持する小径筒部と、前記小径筒部から外側に拡がるように形成され、前記挿通孔よりも大きい開口を形成しており、その外周面に前記パネルの前記孔の内周縁部を嵌め込むための周溝が形成されている大径筒部と、前記大径筒部における、前記周溝とは反対側の内側部分から延びており、その端部が前記挿通孔に挿通された前記ワイヤーハーネスに当接する突起部と、を備えている。前記突起部の表面には、リブが設けられている。
また、第2の態様は、第1の態様に係るグロメットにおいて、前記突起部が、前記挿通孔に挿通された前記ワイヤーハーネスを通すための貫通孔を形成する環状構造を有しており、前記貫通孔の開口の大きさが、前記挿通孔の開口の大きさと同じか若しくはそれよりも小さい。
第1又は第2の態様に係るグロメットによると、ワイヤーハーネスが挿通孔に挿通された際に、突起部がワイヤーハーネスに押されることによって、周溝部分を大径筒部の内側から支持することができる。これにより、周溝部分が、内側に歪んで変形することを抑制できる。したがって、パネルとグロメットの隙間の封止性を高めることができる。また、突起部にリブを設けることにより、突起部が変形することを抑制することができる。これにより、突起部によって、周溝部分を内側から強固に支えることができる。
また、第2の態様によると、突起部を環状構造とすることにより、周溝部分の全周について、外側方向に支持することができる。これにより、グロメットとパネルの隙間の封止性を高めることができる。
第1実施形態に係るグロメットを示す図である。 周溝周辺を拡大して示す断面図である。 第2実施形態に係るグロメットを示す図である。 第3実施形態に係るグロメットを示す図である。 第4実施形態に係るグロメットを示す図である。 第4実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。 第4実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るグロメット20を示す図である。図1では、ワイヤーハーネス18の挿通方向に沿って切断したときの断面図(上)と、大径筒部30の側から見たグロメット20の底面図(下)とが図示されている。また、図2は、周溝32周辺を拡大して示す断面図である。
グロメット20は、ワイヤーハーネス18を外部から保護する保護部材である。グロメット20は、ワイヤーハーネス18に装着された状態で、例えば、車体パネル10に形成された孔12(貫通孔)に装着される。
ここで、車体パネル10は、車両において空間を仕切る略板状の部材である。車体パネル10としては、例えば、車室とエンジンルームとを仕切るパネルが想定される。車体パネル10に形成される孔12は、ここでは真円状としているが、その他の形状(長円状、楕円状または多角形状等)であってもよい。
孔12の内周縁部14は、車体パネル10の一方主面側に向けて立ち上がっている。このように、孔12の内周縁部14を立ち上げるように加工することは、バーリング加工と呼ばれる。このようにバーリング加工を施すことで、孔12の内周縁部14に厚みを持たせることができる。もっとも、このようなバーリング加工は、必須ではない。
ワイヤーハーネス18は、結束された複数の電線を含む。このワイヤーハーネス18は、上記車体パネル10の孔12を通って配設されることで、車体パネル10によって区画される2つの空間のそれぞれに設置される電気機器どうしを電気的に接続する部材である。
グロメット20は、車体パネル10の孔12に通されるワイヤーハーネス18を外部から保護する保護部材である。グロメット20は、例えば、エラストマー(ゴムやシリコンや合成樹脂素材等の弾性素材)で形成されており、小径筒部22、大径筒部30および突起部40を備えている。
小径筒部22は、ワイヤーハーネス18が挿通される挿通孔22Hを形成する筒状体の部材である。挿通孔22Hの開口は、ワイヤーハーネス18の断面よりも若干小さく設定されている。また、挿通孔22Hの内周面は、大径部と小径部とが交互に連なる蛇腹部分を形成している。
挿通孔22Hの孔径を拡張する様に小径筒部22を弾性変形させると、挿通孔22Hにワイヤーハーネス18が挿通可能となる。ワイヤーハーネス18を挿通させた後、小径筒部22を収縮させることで、小径筒部22にワイヤーハーネス18が締め付け固定される。このようにして、小径筒部22は、挿通孔22Hにて、ワイヤーハーネス18を保持する。特に、挿通孔22Hの小径部において、ワイヤーハーネス18が強固に保持される。
小径筒部22の挿通孔22Hの一端には、先端部から挿通方向に沿って切り込まれた切り込み23が形成されている。ワイヤーハーネス18が小径筒部22に挿通されている状態で、例えば粘着テープが、小径筒部22の切り込み23が形成されている部分に巻回されることで、小径筒部22に対してワイヤーハーネス18が強固に固定される。
大径筒部30は、小径筒部22から外側に拡がるように形成されることにより、挿通孔22Hよりも広い開口30Hを形成している。本実施形態に係るグロメット20では、大径筒部30の開口30Hは、小径筒部22の挿通孔22Hの他端から、外側に拡がるようにして連なっており、開口30Hと挿通孔22Hとが連通されている。このため、挿通孔22Hに通されたワイヤーハーネス18は、開口30Hを通って、グロメット20の外部に露出することとなる。
大径筒部30の外形は、車体パネル10の孔12の形状(真円状)に対応して真円状とされている。大径筒部30の外周面には、車体パネル10の孔12の内周縁部14を嵌め込むための周溝32が形成されている。この周溝32は、大径筒部30の最も広がった真円状の外周部全体に環状の凹部である。周溝32の溝幅は、車体パネル10の孔12の内周縁部14をがたつき無くはめ込める程度の幅とされ、具体的には、車体パネル10の厚みと同じか、それよりも若干大きくなるように設定される。
突起部40は、大径筒部30における、周溝32が設けられている位置とは反対側の内側部分から、挿通孔22Hにワイヤーハーネス18を挿通したときの該ワイヤーハーネス18の位置まで延びる、平板円盤状部分である。
より詳細には、図1に示されるように、突起部40は、中央部に貫通孔40Hが形成された環状構造を有している。貫通孔40Hは、その開口面積が、挿通孔22Hに挿通されるワイヤーハーネスの断面積よりも小さくなるように、形成されている。また、貫通孔40Hの開口の大きさ(開口面積)は、挿通孔22Hの開口の大きさ(より詳細には、上述した蛇腹状部分の小径部または大径部における開口の大きさ)と同じか、若しくはそれよりも小さくなるように設定されている。
なお、貫通孔40Hの開口を、挿通孔22Hの開口と同じ若しくは小さくすることは、必須ではない。貫通孔40Hにワイヤーハーネス18を通したときに、貫通孔40Hの内周縁部が、ワイヤーハーネス18に当接すればよい。
ワイヤーハーネス18が、挿通孔22H、開口30H、及び、貫通孔40Hに通されると、突起部40における、貫通孔40Hの内周縁部42(端部)が、ワイヤーハーネス18に当接することとなる。すると、突起部40の内周縁部42が、ワイヤーハーネス18によって支持され、径方向外側に向けて押されることとなる。
一方、図2に示されるように、車体パネル10の孔12に装着された状態のグロメット20では、周溝32を構成する周溝部分に、大径筒部30の内側方向の力F1が加わる。すると、この周溝部分が、内側に歪むこととなる。しかしながら、この周溝部分は、周溝32とは反対側から、突起部40により支持されることにより、外側方向の力F2が加えられる。これにより、周溝部分が内側に歪むことが抑制されている。このため、グロメット20の周溝32の内面を、車体パネル10の孔12の内周縁部14に強固に押しつけることができる。したがって、車体パネル10とグロメット20の隙間の封止性を高くすることができる。このように、突起部40は、大径筒部30における、周溝32とは反対側の内側部分に設けられており、車体パネル10が周溝32に装着された際に、周溝32を内側部分から外側方向に支持する。
また、突起部40が環状であるため、大径筒部30の全周において、周溝部分に外側方向の力F2を加えることができる。このため、周溝32の内面全周を、車体パネル10に押し当てることができる。
また、突起部40の厚さ(ワイヤーハーネス18の挿通方向の幅)は、特に限定されるものではない。しかしながら、突起部40が、所要程度の厚みを有することで、ワイヤーハーネス18が挿通されたグロメット20を車体パネル10に装着した際に、突起部40の形状が崩れない程度の強度を備えていることが望ましい。
また、好ましくは、周溝32の近傍に突起部40が設けられ、より好ましくは、ワイヤーハーネス18の挿通方向において、少なくとも、突起部40の一部が、周溝32と重なるように、突起部40が設けられる。このように、突起部40の位置と周溝32の位置とを重ねることにより、上述した力F1と力F2とを、この重なる部分に作用させることができる。これにより、大径筒部30の周溝部分が、内側に歪んで変形することを、効果的に抑制できる。
なお、突起部40は、大径筒部30と一体に形成されていてもよいが、大径筒部30とは別体として形成されていてもよい。
また、本実施形態では、突起部30を円盤状に形成することにより、周溝部分の全周について、突起部30が外側方向に支持するように構成されている。しかしながら、突起部30が、周溝部分の全周を支持することは必須ではない。図示を省略するが、突起部30を、例えば、複数の平板の扇状部分として形成する等により、周溝部分を部分的に支持するようにすることも考えられる。
また、図示を省略するが、特許文献1と同様に、周溝32の内面に、線条に突起する環状のシールリップが設けられていてもよい。この場合、車体パネル10の孔12の内周縁部14に、シールリップが当接して変形することにより、車体パネル10とグロメット20の隙間が封止される。このとき、突起部40により、シールリップを大径筒部30の内側から外側方向に支持することができる。このため、シールリップを車体パネル10に強固に押し当てることが可能となる。したがって、車体パネル10とグロメット20の隙間の封止性を向上することができる。
また、図示を省略するが、突起部40の内周縁部42を、ワイヤーハーネス18の挿通方向に沿って延ばすことで、ワイヤーハーネス18が挿通される筒状部分を設けてもよい。この場合、突起部40が筒状部分の内周面でワイヤーハーネス18に当接するため、突起部40の位置をより安定させることができる。
<2. 第2実施形態>
図3は、第2実施形態に係るグロメット20Aを示す図である。図3では、ワイヤーハーネス18の挿通方向に沿って切断したときの断面図(上)と、大径筒部30の側から見たグロメット20Aの底面図(下)とが図示されている。なお、以下の説明において、第1実施形態に係るグロメット20の要素と同様の機能を有する要素については同一符号を付してその説明を省略する。
グロメット20Aは、突起部40の表面に複数のリブ44が設けられている点で、グロメット20と相違している。リブ44は、突起部40の表面から突出することにより、突起部40を肉厚とする部分である。図3に示される例では、リブ44は、突起部40の径方向に沿って延びる線条部である。このようなリブ44を設けることにより、突起部40を補強することができるため、周溝部分を強固に支持することが可能となる。なお、リブ44の延びる方向、形状および設置位置等は、図3に示されるものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
<3. 第3実施形態>
図4は、第3実施形態に係るグロメット20Bを示す図である。図4では、ワイヤーハーネス18の挿通方向に沿って切断したときの断面図(上)と、大径筒部30の側から見たグロメット20Bの底面図(下)とが図示されている。
グロメット20Bは、突起部40の代わりに、外環状部45と内環状部47と複数の接続部49とで構成される突起部40Bを備えている点で、グロメット20と相違する。
外環状部45は、周溝部分の内側部分から大径筒部30の内側に延びる平板の環状部分である。また、内環状部47は、その中央に貫通孔40Hが形成されている平板の環状部分である。内環状部47は、外環状部45の内側に配置されている。また、接続部49は、内環状部47の外周縁部から突起部40Bの径方向に延びて、外環状部45の内周縁部に連なる平板状の部分である。図4に示されるように、突起部40Bには、隣り合う接続部49,49の対向部分と、外環状部45と内環状部47の対向部分とにより、複数の貫通孔49Hが形成されている。
このような形状の突起部40Bを設けた場合であっても、突起部40と同様に、周溝部分を外側方向に支持することができるため、車体パネル10とグロメット20Bの隙間の封止性を高めることができる。また、外環状部45が環状であるため、周溝部分の全周について、外側方向に支持することができる。さらに、突起部40Bによると、複数の貫通孔49Hが形成される分、突起部40に比べて、材料費を抑えることが可能である。
<4. 第4実施形態>
図5は、第4実施形態に係るグロメット20Cを示す図である。図6及び図7は、第4実施形態に係るグロメット20Cを示す斜視図である。図5では、ワイヤーハーネス18の挿通方向に沿って切断したときの断面図(上)と、大径筒部30の側から見たグロメット20Cの底面図(下)とが図示されている。
グロメット20Cは、突起部40の代わりに、バネ形状部46を備える突起部40Cを備えている点で、グロメット20と相違する。
突起部40Cは、周溝側端部とワイヤーハーネス側端部との間に、大径筒部30の径方向に伸縮するバネ形状部46を備える。より具体的には、バネ形状部46は、ワイヤーハーネス18の挿通方向の小径筒部22の側に突出する環状山部51と、同側から反対側に凹む環状谷部52とが外周側から内周側に向けて交互に形成されている。もっとも、ワイヤーハーネス18の挿通方向の小径筒部22の側とは反対の方向から見ると、環状山部51と環状谷部52とは山と谷とが逆になるため、バネ形状部46の環状山部51と環状谷部52とは、ワイヤーハーネス18の挿通方向の一方側に突出、或いは、一方側から反対側に凹んでいればよい。
図5の上図に示すように、大径筒部30の軸を通る断面で、バネ形状部46を視ると、バネ形状部46は、ワイヤーハーネス18の挿通方向の小径筒部22の側に突出する環状山部51と、同側から反対側に凹む環状谷部52とが外周側から内周側に向けて交互に形成された形状を呈している。つまり、バネ形状部46は、大径筒部30の径方向に山と谷とが連続する波形状であって、波の高さ方向がワイヤーハーネス18の挿通方向である波形状をしている。
また、上記環状山部51は湾曲しつつ小径筒部22側に突出しており、環状谷部22は湾曲しつつ小径筒部22側より凹んでいる。また、ここでは、小径筒部22側に突出する環状山部51は、小径筒部22側より凹む環状谷部52よりも大きなカーブを描いている。
もっとも、環状山部51と環状谷部52とは同形状のカーブを描いていてもよい。また、環状山部及び環状谷部は、とがる形状であってもよい。また、ここでは、バネ形状部46の周溝側端部とワイヤーハーネス側端部とは両方とも環状谷部52の底の位置に設けられている。もっとも、周溝側端部及びワイヤーハーネス側端部は、環状山部51及び環状谷部52のいずれの位置に設けられてもよい。
なお、図5では、貫通孔40Hの開口は、挿通孔22Hの開口より大きくなっているが、挿通孔22Hの開口より小さいか、若しくは同じでもよい。貫通孔40Hにワイヤーハーネス18を通したときに、貫通孔40Hの内周縁部が、ワイヤーハーネス18に当接すればよい。このような形状の突起部40Cを設けた場合であっても、突起部40と同様に、周溝部分を外側方向に支持することができるため、車体パネル10とグロメット20Cの隙間の封止性を高めることができる。
また、突起部40Cがバネ形状部46を備えているため、突起部40Cをワイヤーハーネス18に当接させる際に、突起部40Cを大径筒部30の径方向に縮めやすくすることができることによって、突起部40Cをワイヤーハーネス18に容易に当接させることができる。特に、突起部40Cがその中央部に、ワイヤーハーネス18を挿通する貫通孔40Hが形成された環状構造を有している場合、バネ形状部46の収縮により貫通孔40Hが広げやすくなることによって、ワイヤーハーネス18を容易に挿通することができる。
もっとも、バネ形状部46の形状は、図5に示されるものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。以下、バネ形状部46の変形例について説明していく。
ここでは、突起部40Cは周溝側端部からワイヤーハーネス側端部にかけて径方向で全体的にバネ形状部46となっているが、突起部のうち周溝側端部からワイヤーハーネス側端部に至る部分の一部がバネ形状部に形成されていてもよい。例えば、本実施形態において、突起部のうち周溝側端部及びワイヤーハーネス側端部の少なくとも一方に円環板状部分が形成され、その他の部分に環状山部及び環状谷部が形成された構成であってもよいし、また、突起部のうち周溝側端部及びワイヤーハーネス側端部の間の部分に円環板状部分が形成され、その他の内周側及び外周側の部分のそれぞれに環状山部及び環状谷部が形成された構成であってもよい。
また、バネ形状部46は環状である必要はなく、突起部のうち大径筒部30の周方向の一部でバネ形状部が形成されていてもよい。例えば、第3実施形態で接続部49の一部または全部がバネ形状部に形成された構成でもよい。もっとも、バネ形状部46が環状であれば、周溝部分の全周について、外側方向に支持することができる。
また、バネ形状部46は波形状をしている必要はなく、例えば、コイルばねのように、大径筒部30の径方向に伸縮するものであればよい。しかしながら、バネ形状部46は大径筒部30の径方向に山と谷とが連続する波形状であることが好ましい。バネ形状部46が波形状である場合、バネ特性を容易に付与することが可能となる。
波形状として、ここでは、波の高さ方向が、ワイヤーハーネス18の挿通方向である例で説明したが、これに限られるものではない。このほかに、例えば、第3実施形態における接続部49に波形状のバネ形状部を形成する場合、その波の高さ方向は、大径筒部30の軸を中心とする平面内において、前記ワイヤーハーネス18の挿通方向に対して直交する方向に設定されていてもよい。つまり、波形状としては、大径筒部30の径方向に山と谷とが連続するものであれば、波の高さ方向は適宜変更可能である。
また、波形状の山と谷との数及び波の高さもそれぞれ適宜変更可能である。
以上により、この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 車体パネル
12 孔
14 内周縁部
18 ワイヤーハーネス
20,20A,20B,20C グロメット
22 小径筒部
22H 挿通孔
30 大径筒部
32 周溝
40,40B,40C 突起部
40H 貫通孔
42 内周縁部
46 バネ形状部
51 環状山部
52 環状谷部
F1,F2 力

Claims (2)

  1. パネルに形成された孔に挿通されるワイヤーハーネスを外部から保護するためのグロメットであって、
    前記ワイヤーハーネスが挿通される挿通孔を形成しており、該挿通孔にて前記ワイヤーハーネスを保持する小径筒部と、
    前記小径筒部から外側に拡がるように形成され、前記挿通孔よりも大きい開口を形成しており、その外周面に前記パネルの前記孔の内周縁部を嵌め込むための周溝が形成されている大径筒部と、
    前記大径筒部における、前記周溝とは反対側の内側部分から延びており、その端部が前記挿通孔に挿通された前記ワイヤーハーネスに当接する突起部と、
    を備え、
    前記突起部の表面に、リブが設けられている、グロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットにおいて、
    前記突起部が、前記挿通孔に挿通された前記ワイヤーハーネスを通すための貫通孔を形成する環状構造を有しており、
    前記貫通孔の開口の大きさが、前記挿通孔の開口の大きさと同じか若しくはそれよりも小さい、グロメット。
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