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JP6061218B2 - パッドタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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JP6061218B2
JP6061218B2 JP2012170439A JP2012170439A JP6061218B2 JP 6061218 B2 JP6061218 B2 JP 6061218B2 JP 2012170439 A JP2012170439 A JP 2012170439A JP 2012170439 A JP2012170439 A JP 2012170439A JP 6061218 B2 JP6061218 B2 JP 6061218B2
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Description

本発明は、パッドタイプ使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつとしては、パッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の形態のものが提供されている。また、パッドタイプの一形態として、表裏両面から吸収可能な補助吸収性物品も提供されている。
パッドタイプ使い捨ておむつ(特許文献1,2参照)は、インナーとしてテープタイプやパンツタイプ等のアウター使い捨ておむつの内面に敷いて使用されることが想定されている。これらインナー及びアウターとなる一般的な使い捨ておむつは、いずれも表面の両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在しているものが一般的であるため、アウターの内面にインナーを敷く場合、インナーはその立体ギャザーを含む全体がアウターの立体ギャザーの間に収められる。
しかし、このような使用形態において軟便の排泄があると、軟便は尿と異なりある程度の時間はインナー表面に残留するため、この表面残留軟便が、体を動かしたときやおむつ交換の際に生じる隙間からインナーの立体ギャザーを越えて漏れ出し、アウターの立体ギャザーまで汚してしまうことがある。このような事態が発生すると、インナーだけでなくアウターも交換が必要となり、使用コストが嵩むだけでなく、おむつ交換の労力も増加する。
特開平9−99007号公報 特開2009−195309号公報 特許3722849号公報 特開平8−224272号公報
そこで、本発明の主たる課題は、アウター使い捨ておむつの立体ギャザーの汚れを防止することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
表面を形成する透液性トップシートと、裏面側に位置する液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、表面の両側部を付け根部分として表側に突出するインナー立体ギャザーとを備え、
表面の両側部を付け根部分として表側に突出するアウター立体ギャザーを備えたアウター使い捨ておむつの内面に敷いて使用される、パッドタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記インナー立体ギャザーの突出部分より側方に延在するアウター立体カバー部を備えており、
前記アウター立体カバー部は、当該パッドタイプ使い捨ておむつを前記アウター使い捨ておむつの内面に敷いて使用する際、前記アウター立体ギャザーの内面から前記アウター立体ギャザーの先端を回り込んで折れ曲がり前記アウター立体ギャザーの外面まで被覆する部分である
ことを特徴とするパッドタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、インナーとなるパッドタイプ使い捨ておむつに、アウター立体ギャザーの内面から先端を回り込んで外面までを被覆するアウター立体カバーを装備することにより、インナー立体ギャザーから排泄物が漏れ出しても、インナーのアウター立体カバー部が汚れるだけであるため、アウター立体ギャザーの汚れを防止でき、インナー交換だけでおむつ交換作業が済むようになる。
<請求項2記載の発明>
前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの先端を回り込む部位となる部分に、先端側細長状弾性部材が前後方向に沿って伸長状態で固定されている、請求項1記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような先端側細長状弾性部材を設けることで、アウター立体カバー部が前記アウター立体ギャザーの先端を回り込むように折れ曲がりやすくなり、またアウター立体カバー部がアウター立体ギャザーとともに弾性伸縮するようになるため、アウター立体カバー部がアウター立体ギャザーのフィット性を損ね難くなる。
<請求項3記載の発明>
前記先端側細長状弾性部材が、幅方向に間隔を空けて複数本設けられている、請求項2記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように先端側細長状弾性部材を複数本並び設けることで、より一層、アウター立体カバー部がアウター立体ギャザーの先端を回り込むように折れ曲がりやすくなる。また、アウター立体カバー部の先端が面的に身体表面に接するようになり、フィット性が向上する。
<請求項4記載の発明>
前記アウター立体カバー部は幅方向中央側の端部に、基端側細長状弾性部材が前後方向に沿って伸長状態で固定されている、請求項2又は3記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように基端側細長状弾性部材を設けると、アウター立体カバー部の基端側がアウター立体ギャザーの内面に沿って立ち上がり易くなる。また、先端側細長状弾性部材とともに、基端側細長状弾性部材を設けると、両弾性部材間、つまりアウター立体カバー部におけるアウター立体ギャザーの内面を被覆する部分の剛性が高くなり、アウター立体カバー部がアウター立体ギャザーから外れ難くなる。
<請求項5記載の発明>
前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの外面を被覆する先端側部分は、前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの内面を被覆する基端側部分の前後方向中間から側方に突出する部分により形成され、かつその前後方向長さが側縁に向かうにつれて短くなる形状とされている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
アウター立体カバー部をこのような凸形状とすることにより、アウター立体ギャザーの内側から外側へ回り込ませることが容易となる。また、アウター立体カバー部における先端側部分の形状を上記の形状とすることにより、アウター立体カバー部(特に先端側部分)の折れや捲れが発生し難くなり、アウター立体ギャザー外面の適切な被覆状態が維持され易くなる。
<請求項6記載の発明>
前記吸収体の両側に延在するサイドフラップ部を備えており、このサイドフラップ部は前記吸収体側に位置し、前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの内面を被覆する基端側部分と、その前後方向中間から側方に突出し、前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの外面を被覆する先端側部分とを有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
アウター立体カバー部は別途専用のシートを追加することにより形成しても良いが、殆どのパッドタイプ使い捨ておむつは製造上の理由によりサイドフラップ部を備えているため、その寸法を拡大してアウター立体カバー部を形成することが望ましい。
以上のとおり本発明によれば、アウター使い捨ておむつの立体ギャザーの汚れを効果的に防止できるようになる、等の利点がもたらされる。
展開状態のテープタイプ使い捨ておむつの平面図(内面側)である。 ファスニングテープ部分の断面図である。 図1のX−X線断面図である。 図1のW−W線断面図である。 展開状態のテープタイプ使い捨ておむつの平面図(外面側)である。 テープタイプ使い捨ておむつの装着状態の斜視図である。 パッドタイプ使い捨ておむつの展開状態の内面側を示す平面図である。 要部のみを示す平面図である。 図7のY−Y断面図である。 図7のZ−Z断面図である。 アウターに対する装着状態を概略的に示す断面図である。 製品状態を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。なお、本発明の用語のうち「股間部」とは使用時に身体の股間と対応させる部分を意味し、製品によって、図示形態のように物品の前後方向中央若しくはその近傍から前側の所定部位までの範囲であったり、物品の前後方向中央の所定範囲であったりするものである。物品の前後方向中間あるいは吸収体の前後方向中間に幅の狭い括れ部分を有する場合は、いずれか一方又は両方の括れ部分の最小幅部位を前後方向中央とする所定の前後方向範囲を意味する。また、「前側部分(腹側部分)」は股間部よりも前側の部分を意味し、「後側部分(背側部分)」は股間部よりも後側の部分を意味する。
<アウター使い捨ておむつの例>
本発明のパッドタイプ使い捨ておむつを組み合わせる使い捨ておむつは、立体ギャザーを有するものである限り、特に限定されず、パンツタイプ使い捨ておむつとしたり、より大きなパッドタイプ使い捨ておむつとしたりすることができるが、テープタイプ使い捨ておむつにおいて前述の問題点が顕著となるため、テープタイプ使い捨ておむつと組み合わせて使用することが望ましい。そこで以下では、テープタイプ使い捨ておむつの一例について説明する。
図1〜図6は、テープタイプ使い捨ておむつの一例100を示しており、この使い捨ておむつ100は、裏面側に位置する液不透過性シート1と肌に接触する透液性のトップシート2との間に、吸収体3が介在されているものであり、装着者の腹側から股間を通り背側までを覆うように構成されているものである。ここで、腹側部分(前側部分)Fは前後方向中央よりも前側の部分を意味し、背側部分(後側部分)Bは前後方向中央よりも後側の部分を意味する。
吸収体3としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。また、必要に応じて、吸収体3はクレープ紙(図示せず)により包むことができる。また、吸収体3の形状は適宜定めることができるが、図示のような砂時計形状の他、長方形等のように、股間部の前側から後側まで延在する形状が好適である。吸収体3におけるパルプ目付けは100〜500g/m2程度、厚みは1〜15mm程度であるのが望ましい。また、高吸水性樹脂の目付けは0〜300g/m2程度であるのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が少な過ぎると、十分な吸収能を与えることができず、多過ぎるとパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、ヨレや割れ等が発生し易くなる。
バックシート1は、吸収体3の周囲より外側に延在しており、吸収体3に吸収された排泄物の裏面側への移動を遮断するものである。バックシート1としては、ポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムの他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。バックシート1の単位面積あたりの重量は13〜40g/m2であるのが好ましく、厚みは0.01〜0.1mmであるのが好ましい。
バックシート1の裏面は外装シート12で覆われており、この外装シート12の両側部は液不透過性シート1の側縁よりも外側に延在している。外装シート12としては各種の不織布を用いることができるが、スパンボンド不織布が好適である。外装シート12は省略することもでき、その場合、液不透過性シート1が外装シート12と同形状に形成される。
トップシート2は、吸収体3の周囲より外側に延在しており、吸収体3側縁より外側に延在する部分が液不透過性シート1にホットメルト接着剤等により固着されている。なお、図中の斜線模様は固着部分を表しているものである。トップシート2としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。透液性トップシート2に用いる不織布の繊維目付けは15〜30g/m2であるのが好ましく、厚みは0.05〜1mmであるのが好ましい。
図3及び図4にも示されるように、おむつ内面の両側部(図示形態ではトップシート2の側縁部表面からその側方に延在する外装シート12の表面)には、ギャザーシート4sの幅方向外側の部分4xが前後方向全体にわたり貼り付けられている。ギャザーシート4sは、各種不織布(スパンボンド不織布が好適である)の他、液不透過性シートに用いられるものと同様のプラスチックフィルム、又はこれらの積層シートを用いることができるが、肌への感触性の点で、撥水処理を施した不織布が好適である。ギャザーシート4sの幅方向中央側の部分4cは、前後方向両端部では倒伏状態で物品内面(図示形態ではトップシート2表面)にホットメルト接着剤等の手段により固着されているが、これらの間の中間部は非固定の自由部分となっており、この自由部分の先端部(展開状態における幅方向中央側の端部)には、細長状弾性伸縮部材4Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この細長状弾性伸縮部材4G(他の細長状弾性伸縮部材も同様)としては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。この自由部分は、細長状弾性伸縮部材4Gの収縮力が作用する結果、図4に示されるように、おむつの表面(図示形態ではトップシート2表面)における両側部から突出するアウター立体ギャザー4を構成する。この起立部分の基端4bはギャザーシート4sにおける幅方向外側の固定部分4xと内側の部分4cとの境に位置する。
使い捨ておむつ100の前後方向両端部では、液不透過性シート1、外装シート12、トップシート2およびバリヤーシート4が吸収体3の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在され、吸収体3の存在しないエンドフラップ部101が形成されている。
一方、使い捨ておむつ100の左右両側部では、液不透過性シート1、外装シート12、トップシート2およびギャザーシート4sが吸収体3の側縁よりも側方にそれぞれ延在され、吸収体3の存在しないサイドフラップ部が形成されており、各サイドフラップ部におけるシート間(図示例では液不透過性シート1及びトップシート2間)には、腹側部分Fのウエスト側部分から背側部分Bのウエスト側部分まで、複数本の細長状弾性伸縮部材30が間隔を空けて平行に且つそれぞれ長手方向に伸張した状態で挟持固定されている。
サイドフラップ部のうち腹側部分Fのウエスト側部分及び背側部分Bのウエスト側部分にそれぞれ位置する部分は、それらの間の中間部分よりも側方に延出されており、これらの部分が、おむつの胴回り部分となるウエスト側サイドフラップ部WSをそれぞれ構成し、その下縁が脚周りに沿う縁を形成している。腹側部分Fのウエスト側サイドフラップ部WSの側縁の縦方向長さは背側部分Bのそれよりも短く形成されている。
背側部分Bの両ウエスト側サイドフラップ部WSには、側縁のウエスト側の端部及び脚周り側の端部から幅方向外側にそれぞれ突出するようにファスニングテープ5が取り付けられている。また、腹側部分Fの胴回り部表面に幅方向に沿ってターゲットテープ7が貼着されており、身体への装着に際しては、図6に示すように、おむつ100を身体にあてがった状態で、両側のファスニングテープ5を腰の各側から腹側外面に回してターゲットテープ7に止着する。ターゲットテープ7は省略することもでき、その場合にはファスニングテープ5はおむつ外面(図示形態の場合外装シート12)に直に止着される。
ファスニングテープ5は、背側部分Bの側部にホットメルト接着剤等により固定された付根部8Bと、背側部分Bの側縁よりも幅方向外側に突出する本体部8Cとを有するものであり、図示例では、これら全体を構成する基材8B,8Cと、本体部8Cの幅方向中間部の内面に設けられた係止部9とから構成されている。基材8B,8Cとしては、不織布や樹脂シート、これらの積層体等の公知の素材を使用することができ、図示例の係止部9はメカニカルファスナー(面ファスナー)のフックテープ(雄材)を用いているが、粘着剤を用いることもできる。
<パッドタイプ使い捨ておむつの例>
図7〜図12は、本発明に係るパッドタイプ使い捨ておむつ200を示している。このパッドタイプ使い捨ておむつ200は、股間部C2と、その前後両側に延在する前側部分F2及び後側部分B2とを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、物品全長(前後方向長さ)Lは350〜700mm程度、全幅W1は130〜400mm程度(ただし、おむつの吸収面の幅より広い)とすることができ、この場合における股間部C2の前後方向長さは10〜150mm程度、前側部分F2の前後方向長さは50〜350mm程度、及び後側部分B2の前後方向長さは50〜350mm程度とすることができる。
パッドタイプ使い捨ておむつ200は、液不透過性シート21の内面と、液透過性のトップシート22との間に、吸収体23が介在された基本構造を有している。
吸収体23の裏面側には、液不透過性シート21が吸収体23の周縁より若干食み出すように設けられている。液不透過性シート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。なお、液不透過性シート21の外面は、不織布からなる外装シートにより覆うこともできる。
吸収体23の表面側は、トップシート22により覆われている。図示形態ではトップシート22の側縁から吸収体23の前後端部が一部食み出しているが、吸収体23の前後端部の側縁が食み出さないようにトップシート22の幅を広げることもできる。トップシート22としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
トップシート22と吸収体23との間には、中間シート25を介在させるのが望ましい。この中間シート25は、吸収体23により吸収した尿の逆戻りを防止するために設けられるものであり、保水性が低く、且つ液透過性の高い素材、例えば各種の不織布やメッシュフィルム等を用いるのが望ましい。トップシート22の前端を0%としトップシート22の後端を100%としたとき、中間シート25の前端は0〜11%の範囲に位置しているのが好ましく、中間シート25の後端は92〜100%の範囲に位置しているのが好ましい。また、中間シート25の幅W4は後述する吸収体23の幅W2の50〜90%程度であるのが好ましい。
パッドタイプ使い捨ておむつ200の前後方向両端部では、液不透過性シート21およびトップシート22が吸収体23の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、吸収体23の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。パッドタイプ使い捨ておむつ200の両側部では、液不透過性シート21が吸収体23の側縁よりも外側にそれぞれ延在され、この延在部からトップシート22の側部までの部分の内面には、インナー立体ギャザー24を構成するギャザーシート24sの幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり貼り付けられ、吸収体23の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。部材相互の貼り合わせ部分は、図7では斜線模様で示されており、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。
ギャザーシート24sの素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
ギャザーシート24sの幅方向中央側の部分24cはトップシート22上にまで延在しており、その幅方向中央側の端部には、細長状弾性部材24Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この細長状弾性部材24Gとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
また、ギャザーシート24sは、幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり液不透過性シート21に貼り合わされて固定されるとともに、幅方向中央側の部分24cは、前後方向の両端部では倒伏状態で物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に貼り合わされて固定され、かつ前後方向の両端部間では物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に固定されていない。この非固定部分は、図4に二点鎖線で示されるように、物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に対して起立可能なバリヤ部となる部分であり、その起立基端24bはギャザーシート24sにおける幅方向外側の固定部分24xと内側の部分24cとの境に位置する。
本発明では、後述するようにアウター立体カバー部27がアウター立体ギャザー4により起立し、あたかもインナー立体ギャザー24の外側に追加の立体ギャザーが設けられたのと同様になるため、インナー立体ギャザー24の起立高さ(幅方向中央側の部分24cの幅)は、アウター立体ギャザー4の起立高さ(幅方向中央側の部分4cの幅)と同じか、又はそれよりも高くすることが望ましい。
吸収体23としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて粒子状等の高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子を混合する場合等、必要に応じて、吸収体23はクレープ紙等の包装シート26(断面図中には図示せず)により包むことができる。
吸収体23における繊維目付け及び高吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは100〜600g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付け0〜400g/m2程度とするのが好ましい。
吸収体23は、股間部C2を含む前後方向中間の所定部分が幅の狭い括れ部分23nとして形成されている。この括れ部分23nの最小幅W5は、括れ部分23nの前後に位置する非括れ部分の幅W2の50〜65%程度であるのが好ましい。また、物品前端を0%とし物品後端を100%としたとき、括れ部分23nの前端は10〜25%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分23nの後端は40〜65%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分23nの最小幅W5となる部位(最小幅部位)は25〜30%の範囲に位置しているのが好ましい。
(アウター立体カバー部)
特徴的には、図7、図8及び図10に示すように、本パッドタイプ使い捨ておむつ200は、インナー立体ギャザー24の突出部分より側方に延在するアウター立体カバー部27を備えており、図11に示すようにアウター使い捨ておむつ100の内面に敷いて使用する際、アウター立体カバー部27が、アウター立体ギャザー4の内面から先端を回り込んで外面まで被覆するようになっている。このように、インナーとなるパッドタイプ使い捨ておむつ200に、アウター立体ギャザー4の内面から先端を回り込んで外面までを被覆するアウター立体カバー部27を装備することにより、インナー立体ギャザー24から排泄物が漏れ出しても、インナーのアウター立体カバー部27が汚れるだけであるため、アウター立体ギャザー4の汚れを防止でき、インナー交換だけでおむつ交換作業が済むようになる。
アウター立体カバー部27は別途専用のシートをインナー立体ギャザー24の突出部分より側方に付加することにより形成しても良いが、殆どのパッドタイプ使い捨ておむつ200は製造上の理由によりサイドフラップ部SFを備えているため、その寸法を拡大して図示形態のようにアウター立体カバー部27を形成することが望ましい。
アウター立体カバー部27の形状は適宜定めることができる。図示形態のように、アウター立体カバー部27を、アウター立体ギャザー4の内面の略全体(一部とすることもできる)を被覆する基端側部分27bと、その前後方向中間から側方に突出し、アウター立体ギャザー4の外面の前後方向中間部を被覆する先端側部分27aとを有する凸形状とすると、アウター立体ギャザー4の内側から外側へ回り込ませることが容易となるため好ましいが、先端側部分27aの前後方向長さを基端側部分27bに合わせる、つまりサイドフラップ部SF全体を側方に延長したり、延長した上で図示例の先端側部分27aの前後縁に沿う切り込みを入れる、又は先端側部分27aの前後を切り取るためのミシン目を設けたりする等しても良い。
特に、アウター立体カバー部27が図示形態のような凸形状の場合、アウター立体カバー部27は、先端側部分27aにおける前後方向長さが側縁に向かうにつれて短くなる略台形状とされていると、アウター立体カバー部27(特に先端側部分27a)の折れや捲れが発生し難くなり、アウター立体ギャザー4外面の適切な被覆状態が維持され易くなる。
アウター立体カバー部27の寸法は適宜定めることができるが、通常の場合、基端側部分27bの幅は吸収体幅W2の40〜50%程度(又はアウター立体ギャザー4の自由部分4cの幅の100〜120%程度)とすることができ、また先端側部分27aの幅は吸収体幅W2の30〜50%程度(又はアウター立体ギャザー4の自由部分4cの幅の100〜120%程度)とすることができ、全体では吸収体幅W2の70〜100%程度(又はアウター立体ギャザー4の内側部分4cの幅の200〜240%程度)とすることができる。一方、アウター立体カバー部27の先端側部分27aの前後方向長さL2は、パッドタイプ使い捨ておむつ200の全長Lの30〜50%程度(又はアウター立体ギャザー4の内側部分4cにおける前端部の固着部分と後端部の固着部分との前後方向離間距離の30〜50%程度)とすることができる。
他方、図示形態のように、アウター立体カバー部27におけるアウター立体ギャザー4の先端に当接する部位に、先端側細長状弾性部材28を前後方向に沿って伸長状態で固定するのは一つの好ましい形態である。このような先端側細長状弾性部材28を設けることで、アウター立体カバー部27がアウター立体ギャザー4の先端を回り込むように折れ曲がりやすくなり、またアウター立体カバー部27がアウター立体ギャザー4とともに弾性伸縮するようになるため、アウター立体カバー部27がアウター立体ギャザー4のフィット性を損ね難くなる。この観点から、先端側細長状弾性部材28の固定状態の伸長率は、アウター立体ギャザー4の細長状弾性部材4Gの固定状態の伸長率と同じか又はその近傍とすることが望ましい。先端側細長状弾性部材28は省略することもできる。
先端側細長状弾性部材28は単数とすることもできるが、図示形態のように幅方向に間隔を空けて複数本設けられていると、より一層、アウター立体カバー部27がアウター立体ギャザー4の先端を回り込むように折れ曲がりやすくなる。また、アウター立体カバー部27の先端が面的に身体表面に接するようになり、フィット性が向上する。
また、先端側細長状弾性部材28とともに、アウター立体カバー部27における幅方向中央側の端部に基端側細長状弾性部材29を設けると、両弾性部材間、つまりアウター立体カバー部27におけるアウター立体ギャザー4の内面を被覆する部分の剛性が高くなり、アウター立体カバー部27がアウター立体ギャザー4から外れ難くなる。さらに、このように基端側細長状弾性部材29を設けると、アウター立体カバー部27の基端側がアウター立体ギャザー4の内面に沿って立ち上がり易くなる。この作用は、先端側細長状弾性部材28を設けなくても発揮されるため、先端側細長状弾性部材28を設けずに、基端側細長状弾性部材29のみ設けても良いが、両者を設ける方が望ましい。
先端側細長状弾性部材28及び基端側細長状弾性部材29としては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、使い捨ておむつの分野で通常使用される素材を用いることができる。
アウター立体カバー部27は、製品状態で図7に示すように展開されていたり、任意の箇所で折り畳まれていても良いが、図12に示すように、予め基端側部分27bの基端部で幅方向中央側に折り返されるとともに、先端側部分27aと基端側部分27bのとの境界部で幅方向外側に折り返された状態に折り畳まれていると、折り癖がつくこともあって、使用時にアウター立体カバー部27が適切な形状となり、使用者が意識しなくてもアウター立体ギャザー4を確実にカバーできるようになる。
本発明は、パッドタイプ使い捨ておむつに利用できるものである。
SF…サイドフラップ部、4…アウター立体ギャザー、21…液不透過性シート、22…トップシート、23…吸収体、24…インナー立体ギャザー、24s…ギャザーシート、25…中間シート、26…包装シート、27…アウター立体カバー部、27a…先端側部分、27b…基端側部分、28…先端側細長状弾性部材、29…基端側細長状弾性部材、 100…アウター使い捨ておむつ、200…パッドタイプ使い捨ておむつ。

Claims (6)

  1. 表面を形成する透液性トップシートと、裏面側に位置する液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、表面の両側部を付け根部分として表側に突出するインナー立体ギャザーとを備え、
    表面の両側部を付け根部分として表側に突出するアウター立体ギャザーを備えたアウター使い捨ておむつの内面に敷いて使用される、パッドタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記インナー立体ギャザーの突出部分より側方に延在するアウター立体カバー部を備えており、
    前記アウター立体カバー部は、当該パッドタイプ使い捨ておむつを前記アウター使い捨ておむつの内面に敷いて使用する際、前記アウター立体ギャザーの内面から前記アウター立体ギャザーの先端を回り込んで前記アウター立体ギャザーの外面まで被覆する部分である
    ことを特徴とするパッドタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの先端を回り込む部位となる部分に、先端側細長状弾性部材が前後方向に沿って伸長状態で固定されている、請求項1記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記先端側細長状弾性部材が、幅方向に間隔を空けて複数本設けられている、請求項2記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記アウター立体カバー部は幅方向中央側の端部に、基端側細長状弾性部材が前後方向に沿って伸長状態で固定されている、請求項2又は3記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
  5. 前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの外面を被覆する先端側部分は、前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの内面を被覆する基端側部分の前後方向中間から側方に突出する部分により形成され、かつその前後方向長さが側縁に向かうにつれて短くなる形状とされている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
  6. 前記吸収体の両側に延在するサイドフラップ部を備えており、このサイドフラップ部は前記吸収体側に位置し、前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの内面を被覆する基端側部分と、その前後方向中間から側方に突出し、前記アウター立体カバー部における前記アウター立体ギャザーの外面を被覆する先端側部分とを有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパッドタイプ使い捨ておむつ。
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