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JP5525954B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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JP5525954B2
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Description

本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつに関するものである。
成人向け使い捨ておむつ(以下「おむつ」)は、おもに、展開状態からテープで固着して着用するテープタイプのものと、そのまま着脱可能なパンツタイプのおむつに大別される。
パンツタイプのおむつは、特許文献1に示すように、おむつの外装シートの背側の側端と腹側の側端を接合して、ウエスト開口部とレッグ開口部を形成したものであり、立位の状態でも装着でき、また着用者自身が装着することができるおむつである。パンツタイプのおむつは、着用者自身が容易に装着でき、かつ排泄物の漏れがないよう、高いフィット性が求められる。また、パンツタイプのおむつを着用する着用者は、テープタイプ着用者と比して、その活動が活発であることが多く、身体の動きに追従しやすくすることが求められる。そこで、外装シートのウエスト開口部周縁及びレッグ開口部周縁に、それぞれ連続的に弾性部材を配し、かつウエスト開口部とレッグ開口部の間の腰周りに複数の弾性部材を配し、全体的に伸縮性をもたせたパンツタイプおむつが多用されている(例えば特許文献2)。
パンツタイプおむつは、通常、おむつを外装シートの長手方向中央で二つ折りにし、背側と腹側の側端を接合することにより形成され、股間部からウエスト開口部までの距離は、腹側と背側でほぼ同じである。しかし、このような形態では、着用者が重度の円背である場合、着用者のおむつの背側の外装シートがずり下がりやすく、着用者の臀部上部から腰部にかけて露出しやすい、若しくはこの部分の外装シートが浮き上がることにより隙間を生じやすい。一方で、腹側の外装シートはもたつきを生じやすい。そのため、着用感や着用時の見栄えが悪く、また排泄物の漏れが生じやすい、という問題があった。
特開昭61−207605号公報 特開2009−106667号公報
そこで、本発明の主たる課題は、円背の着用者が着用した場合であっても、外装シートの腹部のもたつきや、腰部のずり下がり、浮き上がりが生じにくい構造を有する、パンツタイプおむつを提供することである。
上記課題を解決した本発明は次記の通りである。なお、本発明における「上方向」とは立位の着用時における上方向を示し、「長手方向」「幅方向」とは、おむつの外装シートの長手方向、幅方向を示すものとする。
<請求項1記載の発明>
前身頃及び後身頃を有する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記ウエスト開口部において、前記後身頃が前記前身頃より上方向に延在しており、
この後身頃の上方延在部における両側部から、ベルト部が延び出ており、
前記ベルト部の先端部が前記前身頃の外面に止着されるように構成された、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明のパンツタイプ使い捨ておむつは、ウエスト開口部において後身頃が前身頃より上方向に延在した構造を有する。このような構造とすることで、着用者の背側が広くカバーされ、臀部上部または腰部の露出を軽減することができる。しかし、後身頃を延在させたのみでは、外装シートの当該延在部分の腰部へのフィット性は高くなく、腰部に隙間を生じやすい。そこで本発明では、さらに、後身頃の上方延在部における両側部にベルト部を設け、当該ベルト部を前身頃に止着することにより、後身頃の当該延在部分を腰部に固定することができる構成とした。その結果、本発明では、円背の着用者が着用した場合であっても臀部上部及び腰部を広くカバーでき、かつ、外装シートの浮き上がりを防止し、漏れを軽減することが可能である。
<請求項2記載の発明>
前記ベルト部は、その基端部の上端が前記後身頃のウエスト開口縁近傍に位置し、基端部の下端が前記上方延在部の股間側に位置している、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
ベルト部の基端部がこのような上下範囲に位置していることで、後身頃の上方延在部分だけでなく、その股間側を含めた後身頃の上側部分を一体的に腰部にフィットさせることができる。
<請求項3記載の発明>
前記前身頃及び後身頃には、ウエスト開口部の縁部に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト部弾性部材が縦方向に間隔を空けて複数本接着され、
前記後身頃には、前記ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、幅方向に沿って延在する細長状の腰回り弾性部材が縦方向に間隔を空けて3本以上接着され、
前記前身頃は、前記ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、弾性部材を有しない、請求項1または2に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
前身頃の腰周り部に弾性部材を有しない構造とすることで、前記ベルトの止着部分が弾性部材を有しない構造となるため、表面の凹凸が少なく、ベルト先端が止着しやすくなる。
<請求項4記載の発明>
前記内装体の前端が前記前身頃のウエスト開口部より股間側に離間しており、この離間部分における幅方向中央部にミシン目で囲まれた帯状の切り取り部を有し、この切り取り部は、幅方向の長さが製品幅の30〜70%、長手方向の長さが製品長の1〜5%である、請求項3記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
外装シートの腹側の部材の一部を切り取り可能とすることで、腹側部の部材の余剰部分により生じるもたつきを軽減することができる。切り取り部からの漏れを生じづらくするため、切り取り部は吸収体から可能な限り距離をとり、ウエスト周り近傍に配する構成とした。
<請求項5記載の発明>
前記後身頃における前記上方延在部よりも股間側における両側部から副ベルト部が延び出ており、この副ベルト部の先端部が前記前身頃の外面に止着されるように構成された、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような副ベルト部を追加することにより、より、体型に合わせた止着が可能となる。
<請求項6記載の発明>
前記ベルト部が幅方向に弾性伸縮可能である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
ベルト状部材に伸縮性を持たせることで、止着がより容易となる。
以上のとおり、本発明によれば、上方向に演出した後身頃により、臀部上部から腰部を広く覆うことが可能となり、かつ、ベルト状部材の止着により、前記の延在部分を腰部に適切に固定することが可能となる。このような構成とすることで、円背の着用者が着用した場合においても、その着用感や着用時の見栄えを損なうことなく、排泄物の漏れを防止することが可能となる。
本発明に係るパンツタイプ使い捨ておむつの展開状態の平面図(内面側)である。 本発明に係るパンツタイプ使い捨ておむつの展開状態の平面図(外面側)である。 図1のC−C矢視図である。 図1のA−A矢視図である。 図1のB−B矢視図である パンツタイプ使い捨ておむつの装着状態の斜視図である。 ベルト状部材の他の形態を示す、展開状態における後身頃側端部拡大図(外側面)である。(A)各側部に副ベルト部を有する形態、(B)幅広のベルト部を有する形態。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。
図1〜図6は実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつを示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bを有する外装シート20と、この外装シート20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装シート20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤Gなどの接合手段によって固定された後に、内装体10および外装シート20が折畳み線FLの位置で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されることによって、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
(外装シートの構造例)
外装シート20は、図3〜図5に示されるように、上層不織布20A及び下層不織布20Bからなる2層構造の不織布シートとされ、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間、及び下層不織布20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状の脚回りカットライン29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。
特に、図示形態の外装シート20においては、弾性部材として、図1に示される展開形状において、ウエスト開口部回り23に配置されたウエスト部弾性部材24,24…と、後身頃Bに、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性部材群25,25…とを有するとともに、腰回り弾性部材群25,25…とは別に、前身頃Fと後身頃Bとを接合する一方側接合縁から股下側に延び、股下側を迂回して腹側部分と背側部分との他方側接合縁に到達するとともに、互いに交差することなく間隔をおいて配置された複数本の湾曲弾性部材群26…、28…を備えている。なお、本外装シート20では、脚回りカットライン29に沿って実質的に連続する、所謂脚回り弾性部材は設けられていない。
ウエスト部弾性部材24,24…は、前身頃Fと後身頃Bとが接合された脇部接合縁21、22の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数条の糸ゴム状弾性部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることによりおむつを身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性部材24は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。また、図示形態のウエスト部弾性部材24,24…は、ウエスト部における下層不織布20Bの折り返し部分20Cの不織布間に挟持されているが、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に挟持しても良い。
腰回り弾性部材群25,25…は、後身頃B側端の概ね上部から下部までの範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状の弾性部材であり、後身頃Bの腰回り部分に幅方向の伸縮力を与え、おむつを身体に密着させるためのものである。なお、ウエスト部弾性部材24、24…と腰回り弾性部材群25、25…との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、後身頃Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性部材として機能し、残りの弾性部材が腰回り弾性部材として機能していればよい。
後身頃Bにおいて、腰回り弾性部材群25,25…とは別に配設された背側湾曲弾性部材群26、26…は、所定の(一方側の脇部接合縁22からほぼ脚回りカットライン29に沿って股下部に至り、股下部を横切った後に反対側の脚回りカットライン29にほぼ沿いながら他方側の脇部接合縁22に到達する)曲線に沿って配置された複数本、図示例では9本の糸ゴム状弾性部材であり、これら背側湾曲弾性部材群26、26…は互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この背側湾曲弾性部材群26、26…は、2,3本程度の弾性伸縮部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、所定の伸縮ゾーンを形成するように所定の間隔を空けて、3以上、好ましくは5本以上配置される。
外装シート20の前身頃Fに配設された腹側湾曲弾性部材群28,28…も、所定の(一方側の脇部接合縁21から股下側に至り、股下部を横切った後に他方側の脇部接合縁21に到達する)曲線とともに、交差することなく間隔をおいて配置された複数本の、図示例では9本の糸状弾性部材であり、これら腹側湾曲弾性部材群28,28…は、互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この腹側湾曲弾性部材群28、28…も、2,3本程度の弾性伸縮部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、所定の伸縮ゾーンを形成するように所定の間隔を空けて、3本以上、好ましくは5本以上配置される。
また、上記形態例では、後身頃Bに配置された腰回り弾性部材群25,25…及び湾曲弾性部材26…、前身頃Fに配置された湾曲弾性部材28…は、吸収性本体10を横切る部分を切断し、不連続としているが、吸収性本体10上においても連続させて配置することもできる。弾性部材を吸収性本体10上で不連続とすることにより、吸収体13の縮こまりをより防止することができる。
上述した外装シート20は、例えば特開平4−28363号公報や、特開平11−332913号公報記載の技術により製造することができる。また、湾曲弾性部材26…、28…を吸収性本体10上で切断し不連続化するには、特開2002−35029号公報、特開2002−178428号公報及び特開2002−273808号公報に記載される切断方法が好適に採用される。
(前身頃)
前身頃Fは、円背の着用者の着用時においても、腹側部材のもたつき感が生じにくいよう、上下方向に後身頃よりも短くする。通常のパンツタイプおむつより、長手方向の全長が短いことが望ましく、具体的には前身頃Fの長手方向の長さが300〜700mm、特に350〜500mmであることが好ましい。さらに、胴回り弾性部材24,24…の下部にミシン目線で囲まれた帯状の切り取り部31を設けることで、必要に応じて当該部分の腹側部材を切り離し、部材の余剰部分により生じるもたつき感を軽減することができる。切り取り部31の形状は図示例のような矩形の他、楕円形等の形状を適宜選択できる。また、切り取り部31の大きさは、製品の幅方向を製品幅の30〜70%、製品の長手方向を製品長(展開状態における前身頃Fのウエスト開口部から後身頃Bのウエスト開口部までの前後方向長さ)の1〜5%とすることが好ましい。なお、図示例では切り取り部31には三層の不織布層20A,20B,20Cが存在するが、当該三層を全て切り取れる構造としてもよく、また、外側の一層または二層のみを切り取れる構造としてもよい。
前身頃Fには、後身頃Bと同様に腰周り弾性部材25,25…を配してもよいが、腹側部材のもたつきを軽減し、かつ表面を平滑として後述の止着部32の配設に適した状態とするため、前身頃Fに腰周り弾性部材を配さない形態とするのが好ましい。
前身頃Fの外側には、後述のベルト部を係止できるループテープ等の止着部32を配することが好ましい。止着部32は、切り取り部32を有する形態においては、切り取り部32の下方に配するのが好ましい。後述のベルト部の係止手段を面ファスナーのフックテープとする場合、止着部32を別体として貼付せず、上層不織布20A自体を試着部としても良く、その場合上層不織布20Aとしてフックテープを係止しやすい不織布を用いるのが好ましい。
(後身頃)
後身頃Bは、その側端部が上下方向に、前身頃Fより、好適には30〜150mm、より好ましくは40〜80mm長い構造とする。通常のパンツタイプおむつより、長手方向の全長が長いことが望ましく、具体的には後身頃Bの長手方向の長さが350〜800mm、特に400〜600mmであることが好ましい。前身頃Fと後身頃Bの脇部接合21,22は、その接合により、後身頃Bが前身頃Fよりも上方向に延在するように設けるものとする。脇部接合21,22は、その下端が両身頃の側端部下端と一致するように設けることが好ましい。
(ベルト部)
図1,2に示すように、後身頃Bの外側面には、その上方延在部の両側部から延出するように、ベルト部33がホットメルト接着剤等により固着されている。ベルト部33は、伸縮性を有していなくてもよいが、より止着を用意とするため、伸縮性を有していることが好ましい。図示例においては、ベルト部33は二層の不織布よりなり、層間に糸状の弾性部材34,34…が配されることにより、その長手方向に伸縮性を有する。ベルト部33は、伸縮性不織布、フィルム状のゴムまたはエラストマー等、それ自体が伸縮性を有する素材としてもよい。
ベルト部33は、その上端がウエスト開口縁より0〜50mm、特に0〜30mmの位置にくるように配されるのが好ましい。ベルト部33がウエスト開口縁より60mmを超える位置に配されると、後身頃の上方に延在する部分を腰部に適切に固定することが困難となる。また、ベルト部33は、外装シート幅方向中央側の端部が、外装シート側端より50〜90mmの位置にくるように配するのが好ましい。
ベルト部33の先端部の内側面には、面ファスナーのフックテープ等の係止手段35が配される。この係止手段35を、図6に示すように、前身頃Fの止着部に係止することにより、後身頃Bの上方の延在部が腰部に固定することが可能である。
ベルト部33の他の形態を図7に示す。ベルト部33以外に1本以上の副ベルト部36を配してもよく(図7(A))、また、ベルト部33を幅広の構造としてもよい(図7(B))。ベルト部33及び副ベルト部36の幅の合計は、後身頃側端の上下方向の長さの20〜90%、特に30〜80%とすることが好ましい。
(吸収性本体の構造例)
吸収性本体10は、図4及び図5に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。
吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う液透過性表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。液透過性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。液透過性表面シート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う液不透過性裏面側シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの液不透過性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
吸収体13としては、公知のもの、例えばパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができ、図示例では平面形状を略方形状として成形されたものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。この吸収体13は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の、液透過性及び液保持性を有する包装シート14によって包装することができる。吸収体13の形状は、図示形態のように長方形状とする他、背側及び腹側に対して股間部の幅が狭い砂時計形状(括れ形状)とすることもできる。
吸収性本体10の両側部には脚周りにフィットする立体ギャザーBSが形成されているのが好ましい。この立体ギャザーBSはギャザー不織布15により形成される、ギャザー不織布としては、図4に示されるように、折返しによって二重シートとした不織布が好適に用いられ、液透過性表面シート11によって巻き込まれた吸収体13の側縁部をさらにその上側から巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、ギャザー不織布15は、おむつ1の長手方向中間部では、立体ギャザーBS形成部分を残し、幅方向中間部から吸収体13の裏面側に亘る範囲がホットメルト接着剤等によって接着され、また長手方向前後端部では、幅方向中間部から一方側端縁までの区間が吸収体13の裏面側に亘る範囲で接着されるとともに、立体ギャザーBSを形成する部分を吸収体13の上面部にて折り畳むようにしながらホットメルト接着剤等により接着している。
二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布15の内部には、起立先端側部分に複数本の糸状弾性伸縮部材16、16…が配設されている。糸状弾性伸縮部材16、16…は、製品状態において図4に二点鎖線で示すように、弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
液不透過性裏面側シート12は、二重シート状のギャザー不織布15の内部まで進入し、図5に示されるように、立体ギャザーBSの下端側において防漏壁を構成するようになっている。この液不透過性裏面側シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
糸状弾性伸縮部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%、間隔は7.0mm以下として配設するのがよい。なお、糸状弾性伸縮部材に代えて、ある程度の幅を有するテープ状弾性伸縮部材を用いるようにしてもよい。
前述のギャザー不織布15を構成する素材繊維も液透過性表面シート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらにギャザー不織布15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
本発明は、上記例のような大人用パンツタイプの使い捨ておむつの他、乳幼児用の使い捨ておむつにも適用できるものである。
1…パンツ型使い捨ておむつ、10…吸収性本体、11…液透過性表面シート、12…液不透過性裏面側シート、13…吸収体、14…包装シート、15…ギャザー不織布、16…糸状弾性伸縮部材、20…外装シート、20C…外装シート折り返し部、21,22…脇部接合縁、24…ウエスト部弾性部材、25…腰回り弾性部材、26…背側湾曲弾性部材、28…腹側湾曲弾性部材、29…脚回りカットライン、31…切り取り部、32…止着部、33…ベルト部、35…係止手段、36…副ベルト部。

Claims (6)

  1. 前身頃及び後身頃を有する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記ウエスト開口部において、前記後身頃が前記前身頃より上方向に延在しており、
    この後身頃の上方延在部における両側部から、ベルト部が延び出ており、
    前記ベルト部の先端部が前記前身頃の外面に止着されるように構成された、
    ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記ベルト部は、その基端部の上端が前記後身頃のウエスト開口縁近傍に位置し、基端部の下端が前記上方延在部の股間側に位置している、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記前身頃及び後身頃には、ウエスト開口部の縁部に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト部弾性部材が縦方向に間隔を空けて複数本接着され、
    前記後身頃には、前記ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、幅方向に沿って延在する細長状の腰回り弾性部材が縦方向に間隔を空けて3本以上接着され、
    前記前身頃は、前記ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、弾性部材を有しない、請求項1または2に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記内装体の前端が前記前身頃のウエスト開口部より股間側に離間しており、この離間部分における幅方向中央部にミシン目で囲まれた帯状の切り取り部を有し、この切り取り部は、幅方向の長さが製品幅の30〜70%、長手方向の長さが製品長の1〜5%である、請求項3記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  5. 前記後身頃における前記上方延在部よりも股間側における両側部から副ベルト部が延び出ており、この副ベルト部の先端部が前記前身頃の外面に止着されるように構成された、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  6. 前記ベルト部が幅方向に弾性伸縮可能である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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