JP6056028B2 - 粉粒体運搬船 - Google Patents
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Description
[1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る粉粒体運搬船の構造を示す側方断面図である。また、図2は、この粉粒体運搬船の構造を示す上方平面図である。図3は、この粉粒体運搬船の幅方向断面図、図4はその拡大断面図である。本実施形態に係る粉粒体運搬船1は、例えば粉粒体運搬船1の船倉であるホールド2内に積載されたセメント、フライアッシュ、炭酸カルシウム(タンカル)、スラグ、クリンカー等の無機材の粉粒体や、穀物等を含む有機材の粉粒体等の貨物(以下、単に粉粒体と呼ぶ。)を揚荷する揚荷装置100と、この粉粒体をホールド2に積荷する積込装置150を有する。更に、粉粒体運搬船1は、揚荷、積込及び粉粒体運搬中のエアレーションに用いられる第1の空気供給手段310及び第2の空気供給手段320(図7)を有する。尚、本明細書において、エアレーションとはホールド2内の粉粒体に空気を供給して粉粒体を流動化させることであり、エアレーションを行う事によって粉粒体の硬化を抑制することが可能である。また、本実施形態に係る粉粒体運搬船1は、船底を構成する船殻底板3の上に配置されたバラストタンク4と、このバラストタンク4の上板であるホールド2の底板4aとを備え、船首部6と船尾部7との間に、例えば船体前後方向に4つ、及び船体幅方向に2つずつ区画された8つのホールド2を備えている。これらホールド2は、隔壁2bにより船体の前後方向及び幅方向に水密状態で区画されている。
図1〜図4に示すように、揚荷装置100は、粉粒体等の貨物を垂直方向に移送する垂直移送手段のバケットエレベータ110を備える。また、粉粒体運搬船1は、ホールド2の底部中央2cに粉粒体運搬船の船体前後方向に貫通するように配置されると共にバケットエレベータ110と接続され、粉粒体等の貨物をバケットエレベータ110の下端側に向かって水平方向に移送する水平移送手段のフローコンベヤ120を備える。
粉粒体運搬船1の積込装置150は、例えばホールド2内に積載する貨物(積荷)を陸上から粉粒体運搬船1に受け入れる図示しない受入エアスライドを介して接続された中央分配タンク152と、この中央分配タンク152に接続された分配エアスライド153と、この分配エアスライド153から分岐するホールド積込部154などを備えて構成されている。
本実施形態に係る粉粒体運搬船1は、粉粒体の運搬中に、ホールド2を水密に保持したままホールド2内に空気を供給してエアレーションを行う事が可能に構成されている。又、エアレーションは複数のホールド2のうちの一部のホールド2に選択的に順次空気を供給することによって行う。例えば、まず右側に配置されたホールド2について、船首側に配置されたホールド2から船尾側に配置されたホールド2に向けて順次エアレーションを行い、次に左側に配置されたホールド2についても同様に、船首側に配置されたホールド2から船尾側に配置されたホールド2に向けて順次エアレーションを行う事が考えられる。以下同様に、左右交互にエアレーションを行っても良い。
第1の空気供給手段310においては、ルーツブロワ311及び312がルーツブロワ吐出弁311a及び312aを介して第1の空気配管314に空気を供給する。第1の空気配管314に供給された空気は、ホールド2内のエアレーション圧力を調整するための第1のエアレーション弁315を介してエアスライダ141に供給される。第1の空気配管314からエアスライダ141に供給される空気は、エアスライダ141のエアスライダボックス411内に供給され、エアスライダキャンバス412を通してホールド2内に吹き出される。
第2の空気供給手段320においては、ターボブロワ321が例えば空気式バタフライバルブなどからなる積込時に開操作される積弁322を介して分配エアスライド153に空気を供給することが可能であり、更に粉粒体運搬中のエアレーション時に開操作される第2のエアレーション弁323を介して第2の空気配管324に空気を供給することが可能である。第2の空気配管324に供給された空気は第3のエアレーション弁325及び空気供給口211aを介してエアスライダ421に供給される。第2の空気配管324から供給される空気は、エアスライダ421の、斜面板211及びキャンバス213によって形成される空間内に供給され、エアスライダキャンバス213を通してホールド2内に吹き出される。エアスライダ421に供給された圧縮空気は、キャンバス213を膨らませると共に、キャンバス213の全体から吹き出される。尚、第2の空気配管324の第2のエアレーション弁323と第3のエアレーション弁325との間の部分には第1の空気配管314が、配管接続弁316を介して接続されている。
本実施形態に係る粉粒体運搬船1は、粉粒体の積荷時や運搬時に船倉内においてエアレーションを行う事により、粉粒体の硬化を抑制することが可能である。ここで、流動化した粉粒体が所定量以上フローコンベヤ120上に堆積すると、揚荷時にフローコンベヤ120を動作させることが困難になる恐れがあるが、本実施形態に係る粉粒体運搬船1においてはフローコンベヤ120及びエアスライダ141の接続部に、接続部を水密に閉塞可能な水密抜出ゲート130が設けられている。従って、流動化した粉粒体のフローコンベヤ120への流出を防止することが可能である。更に、水密抜出ゲート130は第1の空気供給手段310及び第2の空気供給手段と独立して動作可能であり、当然揚荷時には上記水密手段を開き、空気供給手段を用いて粉粒体を船倉内から水平移送手段に払い出す事が可能である。
次に、本発明の第二の実施形態に係る粉粒体運搬船について説明する。本実施形態に係る粉粒体運搬船は基本的には第一の実施形態に係る粉粒体運搬船と同一であるが、図8及び9に示す通りホールド2の配置が異なっており、バケットエレベータ110は各ホールド2に設けられている。この様な構造の粉粒体運搬船においても、第一の実施形態と同様に粉粒体運搬中等におけるエアレーションが可能であり、粉粒体の硬化を抑制することが可能である。尚、バケットエレベータ110は、図10に示す通り2つ又はそれ以上のホールド2によって共有することも可能である。この場合には、ホールド2とバケットエレベータ110との連結部に水密抜出ゲート130を設けることが考えられる。
次に、本発明の第三の実施形態に係る粉粒体運搬船について説明する。本実施形態に係る粉粒体運搬船は基本的には第一の実施形態に係る粉粒体運搬船と同一であるが、図11及び図12に示す通り山型の粉粒体溜まり防止142に設けられたエアスライダ422の構成が異なっている。即ち、本実施形態においては矩形状のエアチャンバ212´が斜面板211´の下面、即ちホールド2の外側に設けられる。また、斜面板211´に複数の空気供給口211a´が設けられる。第一の実施形態においてはエアチャンバ212が斜面板211の上面に設けられ、その上をキャンバス213によって覆っていた。従って、キャンバス213にエアチャンバ212による凹凸が形成されてしまい、粉粒体の居付きの原因となる恐れがある。この様な問題に対し、本実施形態においては、キャンバス213が平面となるため、より粉粒体の居付きを減少させることが可能となる。
バケットエレベータ110の代わりに、縦型スクリューコンベヤ等の垂直移送手段を採用したり、フローコンベヤ120としてチェーンコンベヤや横型スクリューコンベヤ等を採用することも可能である。また、揚荷に際しては、水密抜出ゲート130をその開度に応じて粉粒体のフローコンベヤ120への流量を調整する流量調整弁として動作させたり、エアスライダ141のエアレーションを制御してこの流量を調整したりすることも可能である。
Claims (6)
- 粉粒体を複数に区画された船倉内に積載して運搬する粉粒体運搬船であって、
隔壁により内部が水密となるように区画された前記船倉内の粉粒体を前記船倉の底部において前記船倉の外部まで移送する船倉内移送手段、及び、前記船倉内移送手段と接続され前記船倉の外部に搬出された粉粒体を移送する移送手段を含み、前記船倉内から粉粒体を搬出する揚荷装置と、
前記船倉内移送手段に空気を供給する空気供給手段と、
前記空気供給手段と独立して動作可能であり、前記移送手段及び前記船倉内移送手段の接続部に設けられ、前記接続部を水密状態で閉塞可能な水密手段と
を備えた
ことを特徴とする粉粒体運搬船。 - 粉粒体を複数に区画された船倉内に積載して運搬する粉粒体運搬船であって、
隔壁により内部が水密となるように区画された前記船倉内から搬出された粉粒体を垂直方向に移送する垂直移送手段と、
前記船倉の底部中央に前記粉粒体運搬船の船体前後方向に貫通するように配置されると共に前記垂直移送手段と接続され、前記船倉内の粉粒体を前記垂直移送手段の下端側に向けて水平方向に移送する水平移送手段と、
前記船倉の底部に前記底部中央に向けて傾斜するように配置され、前記船倉内の粉粒体を前記水平移送手段に向けて移送する船倉内移送手段と、
前記船倉内移送手段に空気を供給する空気供給手段と、
前記空気供給手段と独立して動作可能であり、前記水平移送手段及び前記船倉内移送手段の接続部に設けられ、前記接続部を水密状態で閉塞可能な水密手段と
を備えたことを特徴とする粉粒体運搬船。 - 前記空気供給手段は、前記水密手段が前記接続部を閉塞した状態で前記船倉内移送手段に空気を供給する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の粉粒体運搬船。 - 前記空気供給手段は、複数の船倉のうちの一部の船倉に選択的に空気を供給することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項記載の粉粒体運搬船。
- 前記空気供給手段は、複数の前記船倉のうち船倉毎に順次空気を供給することを特徴とする請求項4記載の粉粒体運搬船。
- 前記船倉内移送手段は、
前記船倉の底部の前記水平移送手段の両側に前記水平移送手段に沿って所定間隔で複数設けられると共に、堆積された粉粒体を前記水平移送手段に移送する船体幅方向に延びる払い落し移送手段と、
前記払い落し移送手段に沿って設けられ前記払い落し移送手段の両側に前記払い落し移送手段に向かって傾斜する斜面板を備えた山型の粉粒体溜まり防止手段と
を備え、
前記粉粒体溜まり防止手段の前記斜面板には、前記粉粒体溜まり防止手段の傾斜面に堆積された粉粒体を払い落す払い落し手段が設けられ、
前記払い落し手段は、
前記斜面板に複数形成された空気供給口と、
前記斜面板の下面に設けられ、前記空気供給手段から供給された空気を複数の前記空気供給口に供給するエアチャンバと、
前記斜面板の上面を覆うキャンバスと
を備えた
ことを特徴とする請求項2記載の粉粒体運搬船。
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