JP6044241B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Description
図1は、自動二輪車100の全体構成を示す左側面図である。なお、以下の説明で用いる各図では、必要に応じて車両の前側を矢印Frにより、車両の後側を矢印Rrにより示す。また、車両の右側を矢印Rにより、車両の左側を矢印Lにより示す。
メインフレーム101にはエンジン200が搭載されている。エンジン200は、後述するように複数の懸架部を介してメインフレーム101と一体的に結合されている。本実施形態のエンジン200は、例えば4サイクル多気筒、典型的には4気筒エンジンが用いられている。
図2に示すように、エンジン200は、クランクケース201と、クランクケース201から前傾して延設されるシリンダブロック202と、シリンダブロック202の上部に配設されるシリンダヘッド203と、シリンダヘッド203を上方から閉塞するシリンダヘッドカバー204とが一体的に結合されている。
具体的には、図5に示すように、クランクケース201の後側上下には、懸架部としての軸孔210a、210bが形成されている。一方、左右のメインフレーム101には、それぞれピボット軸112を挟んだ上下に、軸孔210a、210bに連通する軸孔128a、128bが形成されている。クランクケース201の後側は、左右のメインフレーム101間に位置し、軸孔128aおよび軸孔210a、軸孔128bおよび軸孔210bにそれぞれ図示しないボルトを挿通させ締結させることで、メインフレーム101に結合される。
更に、図2に示すように、エンジン200はシリンダヘッド203と、ステアリングヘッドパイプ102からメインフレーム101の下方に分岐する懸架フレーム129とが図示しないボルトにより締結されることで、メインフレーム101に結合される。
本実施形態のクランクケース201は、上方のアッパケース201aと下方のロアケース201bとにより上下に分割して形成され、その分割面に車体幅方向(左右方向)に沿って配設されたクランクシャフト211を回転可能に軸支している。図4に示すように、クランクシャフト211の他方側(右側)には、クランクシャフト211と一体で回転するプライマリドライブギア212が軸着されている。
シリンダヘッド203には、燃焼室215と連通する吸気ポート217および排気ポート218が形成されている。吸気ポート217内には吸気バルブ219が配設され、排気ポート218内には排気バルブ220が配設されている。シリンダヘッド203の頂部にはシリンダヘッドカバー204が結合され、吸気バルブ219や排気バルブ220を含む動弁装置を被覆している。
変速装置230は、ミッション室207に配設され、カウンタシャフト231、クラッチ233、ドライブシャフト234、カウンタシャフト231とドライブシャフト234とに設けられる変速ギア235、複数の変速ギア235を操作するギアシフト機構240を有している。
ここで、カウンタシャフト231に設けられる複数の変速ギア235の一部は、カウンタシャフト231と一体で回転する(このような変速ギア235を、「一体回転ギア」という)。残りの変速ギア235は、カウンタシャフト231に対して相対的に回転可能である(このような変速ギア235を、「フリー回転ギア」という)。一体回転ギアの一部は、カウンタシャフト231の軸線方向に往復動可能である(このような変速ギア235を、「スライド回転ギア」という)。スライド回転ギアと、スライド回転ギアに隣接するフリー回転ギアとには、ドッグクラッチが設けられる。スライド回転ギアとフリー回転ギアとが近接すると、ドッグクラッチが繋がった状態になり、フリー回転ギアがカウンタシャフト231と一体で回転する。一方、スライド回転ギアとフリー回転ギアとが離れると、ドッグクラッチが切断した状態になり、フリー回転ギアは、カウンタシャフト231に対して相対的に回転可能な状態となる。
カウンタシャフト231に設けられる一体回転ギアのそれぞれと、ドライブシャフト234に設けられるフリー回転ギアのそれぞれとは、常に噛合している。同様に、カウンタシャフト231に設けられるフリー回転ギアのそれぞれと、ドライブシャフト234に設けられる一体回転ギアのそれぞれとは、常に噛合している。
乗員によるシフトチェンジペダル114を介したシフト操作に応じて、ギアシフト機構240がカウンタシャフト231またはドライブシャフト234の軸線方向にスライド回転ギアを移動する。スライド回転ギアの移動により、カウンタシャフト231からドライブシャフト234に回転を伝達する変速ギア235の組み合わせが変更される。
ギアシフト機構240は、ミッション室207に配設され、シフトシャフト241、シフトアーム242、シフトカム244、シフトカムストッパ250、シフトフォーク251を有している。
第二の伝達ギア267のシャフト268は右側に向かって延出している。シャフト268の先端には第二の伝達ギア267よりも大径な第一のアイドルギア269が軸着されている。図8に示すように、シャフト268は、ギアシフト機構240、具体的にはシフトアーム242やシフトカムストッパ250と干渉しないように配置される。本実施形態では、図9に示すように、第二の伝達ギア267と第一のアイドルギア269とは、シフトアーム242を挟んだ左右に配置される。また、図4に示すように、側面視で第一のアイドルギア269は、シフトカムストッパ250の一部が重なり合うように配置されている。第一のアイドルギア269は第一のアイドルギア269よりも大径な第二のアイドルギア270に噛合している。
図10は、エンジン200の右側断面図であり、図4と同様の図である。
まず、始動装置260のスタータモータ261はシリンダブロック202の後側に配置されている。そして、図10に示すように、クランクシャフト211の軸線Lcrと、ドライブシャフト234の軸線Ldと、スタータモータ261の出力軸262の軸線Lmとを通る四角形領域R1を想定する。本実施形態では、側面視において、ギアシフト機構240のシフトカム244の軸線Lca(回動中心)が四角形領域R1の内側に配置されている。狭小な四角形領域R1内にシフトカム244の軸線Lcaを配置することで、エンジン200の前後および上下寸法を小さくすることができ、エンジン200を小型化することができる。また、マスの集中化を図ることができるので、乗員は安定して自動二輪車を操縦することができる。
また、側面視において、始動装置260の始動ギアの第一のアイドルギア269および第二のアイドルギア270は、シフトカムストッパ250に重なり合って配置されている。なお、第一のアイドルギア269および第二のアイドルギア270の両方がシフトカムストッパ250に重なり合う場合に限られず、第一のアイドルギア269および第二のアイドルギア270の少なくとも何れか一方が重なり合ってもよい。
このように、側面視において、始動ギアがシフトアーム242やシフトカムストッパ250等に重なり合って配置されることで各部品を最適な位置に配置することができる。更に、クランクケース201内の空間を有効に利用することができるので、更にエンジン200を小型化することができる。
このとき、シャフト265とシャフト268とに軸着された第一の伝達ギア266および第二の伝達ギア267は同径であるために、伝達ギアを製造するコストを削減することができる。
また、側面視において、カウンタシャフト231の軸線Lcoは、上述した三角形領域R2の外側に配置されている。仮に、上述した三角形領域R2の内側にカウンタシャフト231の軸線Lcoを配置すると、三角形領域R2が大きくなりエンジン200が大型化してしまう。したがって、本実施形態のように、一般的にカウンタシャフト231よりも小さなシフトカム244を三角形領域R2の内側に配置することで、三角形領域R2が小さくなりエンジン200の小型化およびマスの集中化を図ることができる。
また、本実施形態の始動装置260は、クランクケース201内において変速装置230の前側に配置されている。したがって、始動装置260は、変速装置230を支持するために剛性が高められたクランクケース201で支持されるために支持剛性を容易に確保することができる。更に、始動装置260には変速装置230の潤滑に用いられるエンジンオイルが飛沫することから、始動装置260の潤滑性を向上させることができる。
定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、本実施形態では鞍乗型車両として自動二輪車を適用する場合について説明したがこの場合に限られず、自動三輪車等にも適用することができる。
また、変速装置230、ギアシフト機構240および始動装置260についても、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、適宜変更等が可能である。例えば、シフトカム244とシフトフォーク251には、公知の各種構成が適用できる。また、シフトカム244に設けられるシフトピン248の数やカム溝246の数および形状は、特に限定されない。これらは、変速ギア235の構成等に応じて適宜設定されるものである。
また、本実施形態では、始動ギアが第一のアイドルギア269と第二のアイドルギア270とを有する、2つの場合について説明したが、この場合に限られず、一つであってもよく、3つ以上であってもよい。
Claims (8)
- クランクシャフトと、
前記クランクシャフトの回転がクラッチを介して伝達されるカウンタシャフトと、
前記カウンタシャフトの回転が複数の変速ギアを介して伝達されると共に、後輪に駆動力を伝達するドライブチェーンが巻回されるドライブスプロケットが結合されたドライブシャフトと、
前記複数の変速ギアの組み合せをシフトフォークを介して変更させるシフトカムと、
前記クランクシャフト、前記カウンタシャフト、前記ドライブシャフトおよび前記シフトカムを回転可能に軸支するクランクケースと、
前記クランクケースに前傾して配設されるシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの後側に配置され、始動ギアを介して前記クランクシャフトを強制的に回転させるスタータモータと、
を有するエンジンを備えた鞍乗型車両であって、
側面視において、
前記シフトカムの軸線は、前記クランクシャフトの軸線と、前記ドライブシャフトの軸線と、前記スタータモータの出力軸の軸線とを頂点とする三角形領域の内側に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。 - 乗員によるシフト操作に応じて揺動し、前記シフトカムを回動させるシフトアームと、
前記シフトアームにより回動された前記シフトカムの回動位置を位置決めするシフトカムストッパと、を有し、
側面視において、
前記始動ギアは、前記シフトアームおよび前記シフトカムストッパの少なくとも何れか一方と重なり合うことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 側面視において、
前記始動ギアは、前記シフトアームの揺動範囲と重なり合うことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。 - 前記スタータモータと前記始動ギアとの間にはトルクリミッタを有し、
側面視において、
前記始動ギアのシャフトの軸線は、前記トルクリミッタのシャフトの軸線よりも前側に配置され、
前記始動ギアのシャフトと、前記トルクリミッタのシャフトとは、それぞれに軸着された伝達ギアによって接続されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記始動ギアのシャフトに軸着された前記伝達ギアと、前記トルクリミッタのシャフトに軸着された前記伝達ギアとは、同径であることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。
- 前記始動ギアは、第一のアイドルギアと第二のアイドルギアとを有し、
側面視において、
前記第二のアイドルギアは、シリンダブロックのシリンダ軸線方向の下方に配置されることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の鞍乗型車両。 - 側面視において、
前記カウンタシャフトは、前記三角形領域の外側に配置されることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記スタータモータと前記始動ギアとの間にはトルクリミッタを有し、
前記始動ギアは、第一のアイドルギアと第二のアイドルギアとを有し、
側面視において、
前記第一のアイドルギアのシャフトの軸線は、前記トルクリミッタと重なり合うことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の鞍乗型車両。
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