JP6040540B2 - 記録媒体、転写箔及び記録媒体の製造方法 - Google Patents
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Description
図1に本発明の記録媒体1の一つの実施形態を示す。透明性基材2の一方の面に、ホログラム形成層7、金属反射層6、磁気記録層3、隠蔽層4、蛍光インキ層5が順次積層され、そのホログラム形成層7には、微細な凹凸によるホログラム画像が形成されていて、金属反射層による反射で、そのホログラム画像の視認性を高めている。この場合、透明性基材2側から目視して、透明性基材を透過して、金属反射層により反射してホログラム画像が認識できる条件である。(図示した矢印Aの方向から観察した条件である。)また、金属反射層、磁気記録層、隠蔽層、蛍光インキ層の順に積層している条件で、記録媒体1の蛍光インキ層5側から、観察すると(図示した矢印Bの方向から観察した条件である。)、磁気記録層3の黒色を隠蔽する隠蔽層4を有しているので、蛍光インキ層5の蛍光発色性が損なうことなく、蛍光輝度が高く、蛍光の認識を確実にできる。尚、磁気記録層3には、例えば、その記録媒体の所有者となる個人の生年月日、住所等の可変情報を磁気により、記録することができる。
(基材)
本発明の記録媒体における透明性を有する透明性基材2としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン,塩化ビニル等の透明性を有する合成樹脂フィルムが挙げられる。この基材の厚みは、通常3〜300μm程度であり、本発明においては、取扱い適性等を考慮し、20〜175μm程度のものを用いるのが好ましい。
磁気記録層3は、γ−Fe2O3、Co被着γ−Fe2O3、Fe3O4、CrO2、Fe、Fe−Cr、Fe−Co、Co−Cr、Co−Ni、MnAl、Baフェライト、Srフェライトなどの従来公知の磁性微粒子が適当な樹脂あるいはインキビヒクル中に分散されてなる分散物を、グラビア法、ロール法、ナイフエッジ法などの従来公知の塗布方法によって形成することができる。また、磁気記録層は、Fe、Fe−Cr、Fe−Co、Co−Crなどの金属または合金あるいはその酸化物を用いて、真空蒸着法、スパッタ法、めっき法などによって、形成することもできる。
隠蔽層4は、磁気記録層の黒色を隠蔽して、蛍光インキ層の蛍光発色性を高めるために設けるもので、顔料と、バインダーを主成分として構成される。顔料としては無機顔料が使用でき、例えば炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化珪素、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、タルク、カオリン、クレー、焼成カオリン等の無機顔料、また真鍮粉、アルミニウム粉、銅粉などの金属粉が挙げられる。尚、白色の顔料としては、例えば、シリカ、アルミナ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機充填剤、酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料が挙げられ、好ましく使用される。それは、隠蔽層を白色にして、隠蔽層の上に、蛍光インキ層による画像を形成した場合に、蛍光の画像が目立つからである。
本発明の記録媒体は、上記の隠蔽層の上に、蛍光インキ層5を設ける。その蛍光インキ層は、凸版印刷、グラビア印刷等の印刷方式で形成することができる。また、基材上に、熱転写可能な蛍光インキ層を設けた熱転写シートにより、隠蔽層の上に、可変情報である任意のパターン、画像として蛍光インキ層を熱転写により形成することが好ましく行なわれる。
ホログラム形成層7を記録媒体に形成する方法は、ロールコート、グラビアコート、コンマコート、ダイコートなどの公知のコーティング方法で塗布し乾燥して形成する方法、あるいは、ホログラム形成層が熱転写される、感熱転写箔を用いて形成することもできる。ホログラム形成層は、ホログラムの精細パターンを再現できる樹脂材料で構成することができる。一般的には、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン、エポキシ、アクリレート等の熱硬化性樹脂をそれぞれ単独、あるいは上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混合して使用することができ、さらにラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性物質、あるいはこれらにラジカル重合性不飽和基を有する単量体を加え、電離放射線硬化性樹脂としたものなどを使用することができる。このようなホログラム形成層の膜厚は、0.1〜10μmの範囲が好ましい。
また、上記のホログラム形成層と磁気記録層との間に、金属反射層6を設けることにより、ホログラム形成層におけるホログラム画像の視認性を向上させることができる。さらに基材表面の着色状態などによるホログラム画像への影響がでないように、基材表面を隠蔽することができる。金属反射層は、非磁性体の金属や非金属から構成する。これには例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、銀(Ag)、金(Au)、珪素(Si)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)やこれらの合金、あるいはこれらの酸化物、窒化物、酸化窒化物粉体を使用することができる。金属反射層は、上記の金属や非金属を、真空蒸着法、スパッタ法等の方法で、膜厚が100Å〜1μm程度で形成することができる。
転写箔から熱転写される蛍光インキ層、隠蔽層などを積層して保持して、記録媒体1の構成の一部となる被着体12は、その被着体を通して、蛍光インキ層を認識することができるように、光透過性を有する、透明フィルム、薄い紙などを使用する。透明フィルムとしては、上記に説明した透明性基材2と同様のものが使用できる。また薄い紙としては、グラシン紙、上質紙等が挙げられる。これらの被着体の厚さは、通常、5〜100μm程度が適用できる。
転写箔の基材9としては、耐熱性、機械的強度、製造に耐える機械的強度、耐溶剤性などがあれば、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6(登録商標)などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、セロファン、セルロースアセテートなどのセルロース系樹脂、などがある。好ましくは、耐熱性、機械的強度の点で、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂のフィルムで、ポリエチレンテレフタレートが最適である。該基材の厚さは、通常、2.5〜100μm程度が適用できるが、4〜70μmが転写性の点で好ましい。
本発明で使用する転写箔では、被着体と蛍光インキ層、隠蔽層等との接着性を良好にするために、接着剤層8を設ける。この接着剤層は、従来公知の粘着剤や感熱接着剤がいずれも使用できるが、ガラス転移温度(Tg)が40℃〜80℃の熱可塑性樹脂から形成することがより好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、紫外線遮断性を有する樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等の如く熱時接着性(ヒートシール性)の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。
(実施例1)
透明性基材2として、厚さが100μmの透明の硬質塩化ビニルフィルムを使用した。その基材の一方の面に、メラミン系架橋性紫外線硬化樹脂のホログラム形成層7が厚さ2.0μmになるように形成し、そのホログラム形成層の上に、酸化チタンからなる蒸着された金属反射層6が厚さ500Åになるように形成した。但し、ホログラム形成層には所定のロゴマークの凹凸形状のホログラム画像を形成した。
上記の実施例1の記録媒体の熱転写による蛍光インキ層の形成条件を、下記の条件に変更した以外は、実施例1の記録媒体と同様にして、実施例2の記録媒体を作製した。
ブルー発色蛍光剤を含有した熱転写可能な蛍光インキ層(厚さ3μm)と、レッド発色蛍光剤を含有した熱転写可能な蛍光インキ層(厚さ3μm)を面順次に形成した熱転写シートを用いて、記録媒体の隠蔽層の上に、上記の個人の顔の画像を、髪の毛、眉毛をブルー発色蛍光剤の蛍光インキ層で熱転写して形成し、その他の顔の輪郭などをレッド発色蛍光剤の蛍光インキ層で熱転写して形成し、実施例2の記録媒体を作製した。
基材9として、厚さ10μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その基材の一方の面に、ポリウレタンを主成分としたプライマー層(厚さ1μm)を介して、メラミン系架橋性紫外線硬化樹脂のホログラム形成層7が厚さ2.0μmになるように形成した。さらに、そのホログラム形成層の上に、酸化チタンからなる蒸着された金属反射層6が厚さ500Åになるように形成した。但し、ホログラム形成層には所定のロゴマークの凹凸形状のホログラム画像を形成した。
上記の実施例3の転写箔11と、厚さ175μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルムの被着体12とを、転写箔11の接着剤層8と、被着体12とが接するように重ねて、ホットスタンプにより、加圧及び加熱して、被着体12から転写箔11の基材を剥離して、被着体12の上に、接着剤層8、蛍光インキ層5、隠蔽層4、磁気記録層3、金属反射層6、ホログラム形成層7を順次積層した構成の実施例4の記録媒体を作製した。この記録媒体は、転写箔11を用いて、熱転写方式により簡単に作製することができた。
2 透明性基材
3 磁気記録層
4 隠蔽層
5 蛍光インキ層
6 金属反射層
7 ホログラム形成層
8 接着剤層
9 基材
10 熱転写可能な層
11 転写箔
12 被着体
Claims (3)
- 透明性基材の一方の面に、ホログラム形成層、金属反射層、磁気記録層、蛍光インキ層の蛍光発色性を損なうことがない隠蔽層、肉眼では認識できない前記蛍光インキ層が順次積層されていることを特徴とする記録媒体。
- 基材の一方の面に、熱転写により剥離可能に、ホログラム形成層、金属反射層、磁気記録層、蛍光インキ層の蛍光発色性を損なうことがない隠蔽層、肉眼では認識できない前記蛍光インキ層、接着剤層を順次積層したことを特徴とする転写箔。
- 被着体の上に、接着剤層、肉眼では認識できない蛍光インキ層、前記蛍光インキ層の蛍光発色性を損なうことがない隠蔽層、磁気記録層、金属反射層、ホログラム形成層を順次積層した記録媒体の製造方法であって、請求項2に記載する転写箔を用いて熱転写して積層することを特徴とする記録媒体の製造方法。
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JP2012050188A JP6040540B2 (ja) | 2012-03-07 | 2012-03-07 | 記録媒体、転写箔及び記録媒体の製造方法 |
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