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JP6020062B2 - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、プリントジョブを、ユーザーが入力した認証情報に基づく認証の成功によりプリントアウトする画像形成装置および画像形成装置における制御の実行に使用されるプログラムに関する。
MFP(Multiple Function Peripheral)等の画像形成装置は、LAN、インターネット等のネットワークを介してユーザーPC等の外部端末と接続されて、ネットワークプリントシステムが構築されることがある。この場合には、MFPに対して外部端末からプリントジョブのプリントアウトが指示されると、プリントジョブに含まれる画像データの画像を記録シート上にプリントして、記録シートを排紙トレイ上に排出する(プリントアウト)。
このようなMFPでは、記録シートにプリントされた情報が漏洩することを防止するために、プリントジョブを、ユーザーが入力した認証情報に基づく認証が成功した場合にプリントアウトする構成が提案されている。
例えば、外部端末からユーザーが送信するプリントジョブに認証情報を付して、当該プリントジョブ(以下、認証情報を含むプリントジョブを「認証プリントジョブ」という)のプリントアウトをMFPにおいて実行する場合に、ユーザーが入力する認証情報が、プリントジョブに含まれる認証情報と一致することにより、当該認証プリントジョブがプリントアウトされる。
このような構成では、ユーザーは、MFPに対して認証情報を入力操作するためにMFPの近傍に位置する必要があることから、認証情報を入力したユーザーは、プリントアウトされた記録シートを迅速に取得することができる。これにより、排紙トレイ上にプリントアウトされた記録シートが長時間にわたって放置されるおそれがなく、記録シートにプリントされた情報が不特定の人に漏洩することを防止できる。
特許文献1には、ユーザーにより外部端末からMFPに認証プリントジョブが送信された場合に、ユーザーが入力した認証情報による認証が成功すると、ユーザーが入力した認証情報をMFPが所定時間にわたって保持し、所定時間内に認証プリントジョブが送信された場合に、当該認証プリントジョブの認証を、保持された認証情報に基づいて実行する構成が開示されている。このような構成により、ユーザーが外部端末から複数の認証プリントジョブをMFPに送信してプリントアウトする場合に、ユーザーが認証情報を入力する回数を減らすことができる。
このような構成のMFPでは、ユーザーが複数の認証プリントジョブをプリントアウトする際に、ユーザーが外部端末から複数の認証プリントジョブを連続して送信し、その後に、送信した複数の認証プリントジョブをMFPにおいて連続してプリントアウトすると、ユーザーは、全ての認証プリントジョブのプリントアウトされた記録シートを、一括して取得することができる。
特開2011−227817号公報 特開2006−146508号公報
ところが、認証プリントジョブを実行するMFPが、ネットワークを介して複数の外部端末に接続されていると、複数のユーザーが同時に使用できるために、1人のユーザーが送信した複数の認証プリントジョブのプリントアウトをMFPにおいて連続して実行する際に、認証プリントジョブを送信したユーザーとは別のユーザーが、MFPに対して、プリントジョブのプリントアウトを指示することがある。
例えば、1人のユーザー(第1ユーザーとする)が、第1認証プリントジョブと第2認証プリントジョブとを連続してMFPに送信した場合に、第1ユーザーがMFPにおいて認証情報を入力して認証が成功すると、MFPは、第1認証プリントジョブの受信が完了した時点で、第1認証プリントジョブのプリントアウトを開始する。
その後、第2認証プリントジョブの受信が開始される前に、第1ユーザーとは異なるユーザー(第2ユーザーとする)が、MFPに対して認証を必要としないプリントジョブ(以下、認証不要プリントジョブとする)のプリントアウトを指示した場合には、MFPは、第1認証プリントジョブのプリントアウトが終了すると、指示された認証不要プリントジョブのプリントアウトを優先的に実行することになる。
このように、MFPが、第1認証プリントジョブのプリントアウトを終了して、第2ユーザーが指示した認証不要プリントジョブのプリントアウトを開始すると、MFPの近傍において待機している第1ユーザーは、自身が送信した認証プリントジョブとは異なるプリントジョブがプリントアウトされるために、自身が送信した第1認証プリントジョブおよび第2認証プリントジョブの両方のプリントアウトが終了したもの、あるいは、外部端末による第2認証プリントジョブの送信が失敗したもの等と誤認して、プリントアウトされた第1認証プリントジョブの記録シートのみを取得して、MFPから立ち去るおそれがある。
この場合、MFPでは、認証不要プリントジョブのプリントアウトが終了すると、受信(取得)が完了した第2認証プリントジョブに関して、保持された認証情報によって認証が行われ、認証の成功によってプリントアウトが実行されることになる。しかし、第1ユーザーは、すでにMFPの近傍に位置していないために、第2認証プリントジョブのプリントアウトが終了して記録シートが排紙トレイ上に排出されても、その記録シートは、MFPの排紙トレイ上に放置されることになる。これにより、記録シートにプリントされた情報が、第1ユーザー以外の第三者に漏洩するおそれがある。
また、認証プリントジョブは、外部端末からサーバーに送信されて、サーバーにおいて一旦、保管される場合がある。この場合には、MFPにおいてユーザーが認証情報を入力すると、サーバーまたはMFPにおいて、入力された認証情報に基づく認証を実行し、認証が成功すると、MFPは、認証情報を入力したユーザーが送信した認証プリントジョブをサーバーから取得してプリントアウトする。
このような構成では、サーバーに、同一のユーザー(第1ユーザー)が送信した複数の認証プリントジョブが保管されている場合に、第1ユーザーが入力した認証情報に基づく認証が成功すると、それらの認証プリントジョブの全てが順番にMFPに送信されて、順番にプリントアウトされる。
MFPは、サーバーから送信される1つの認証プリントジョブ(第1認証プリントジョブとする)の受信(取得)が完了すると、その第1認証プリントジョブのプリントアウトを実行し、その間に、次の認証プリントジョブ(第2認証プリントジョブとする)を受信(取得)する。第1認証プリントジョブのプリントアウトが終了すると、受信(取得)が完了した第2認証プリントジョブのプリントアウトを実行する。
この場合も、MFPが、第1認証プリントジョブのプリントアウトが終了してから、第2認証プリントジョブの取得を開始するまでの間に、別のユーザーによって認証不要プリントジョブが指示されると、MFPは、第1認証プリントジョブが終了した時点で、指示された認証不要プリントジョブのプリントアウトを実行することになる。このため、MFPの近傍において待機している第1ユーザーは、前述の場合と同様に、自身が送信した第1認証プリントジョブおよび第2認証プリントジョブの両方のプリントアウトの終了、あるいは、第2認証プリントジョブの送信失敗等と誤認して、プリントアウトされた第1認証プリントジョブの記録シートのみを取得して、MFPから立ち去るおそれがある。
その後、MFPは、認証不要プリントジョブのプリントアウトが終了すると、受信(取得)が完了した第2認証プリントジョブのプリントアウトを実行するために、第2認証プリントジョブのプリントアウトにより排紙トレイ上に排出された記録シートは、排紙トレイ上において放置された状態になる。従って、この場合にも、記録シート上の情報が、第1ユーザー以外の第三者に漏洩するおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、同一のユーザーから送信された複数の認証プリントジョブをプリントアウトする場合に、それぞれの認証プリントジョブに含まれる情報が第三者に漏洩することを防止できる画像形成装置およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の局面に係る画像形成装置は、ネットワーク接続された外部端末から、認証情報が付された認証プリントジョブを受け付けるジョブ受付手段と、ユーザーから認証情報の入力を受け付け、当該認証情報が、前記認証プリントジョブに付された認証情報と一致した場合に、認証が成功したとして前記認証プリントジョブの実行を許可する許可手段と、前記許可された認証プリントジョブを実行するジョブ実行手段と、前記認証が成功したユーザーの認証情報を所定時間継続して保持する保持手段と、を備え、前記許可手段は、前記所定時間が経過する前に次のプリントジョブを受け付けた場合において、当該次のプリントジョブが、前記保持手段に保持されている認証情報と一致する認証情報を有する認証プリントジョブであるときには、ユーザーによる認証情報の入力を待たずに実行を許可し、前記保持されている認証情報と一致する認証情報を有していないプリントジョブのときには、上記保持手段に保持されている認証情報を破棄することを特徴とする。
また、本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、ネットワーク接続された外部端末から送信された認証プリントジョブを保管するサーバーに対して、ユーザーが入力した認証情報に基づく認証を要求し、認証が成功した場合に当該ユーザーが送信した認証プリントジョブを前記サーバーから取得してプリントアウトする画像形成装置であって、前記サーバーに複数の認証プリントジョブを送信したユーザーについて認証が成功した場合に、当該複数の認証プリントジョブを連続して送信することを前記サーバーに指示するジョブ送信指示手段と、前記サーバーから送信された1つの認証プリントジョブの取得が完了してから、次の認証プリントジョブの取得を開始するまでの間に、前記ジョブ送信指示手段により前記サーバーに送信を指示した認証プリントジョブとは異なる別のプリントジョブを受け付けた場合に、次の認証プリントジョブの取得を中止するジョブ取得中止手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第3の局面に係る画像形成装置は、ネットワーク接続された外部端末から送信された認証プリントジョブを保管するサーバーから、認証プリントジョブのデータの送信を受けてプリントアウトする画像形成装置であって、前記サーバーに複数の認証プリントジョブを送信したユーザーから認証情報の入力を受け付け、当該認証情報について認証が成功した場合に当該認証が成功したユーザーについて保管された複数の認証プリントジョブを連続して送信することを前記サーバーに指示するジョブ送信指示手段と、前記サーバーから送信された1つの認証プリントジョブの取得が完了してから、次の認証プリントジョブの取得を開始するまでの間に、前記ジョブ送信指示手段により前記サーバーに送信を指示した認証プリントジョブとは異なる別のプリントジョブを受け付けた場合に、次の認証プリントジョブの取得を中止するジョブ取得中止手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、外部端末と画像形成装置がネットワーク接続されてなるプリントシステムにおける画像形成装置のコンピュータで実行されるプログラムであって、外部端末から、認証情報が付された認証プリントジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、ユーザーから認証情報の入力を受け付け、当該認証情報が、前記認証プリントジョブに付された認証情報と一致した場合に、認証が成功したとして前記認証プリントジョブの実行を許可する許可ステップと、前記認証が成功したユーザーの認証情報を所定時間継続して保持する保持ステップと、前記許可された認証プリントジョブを実行するジョブ実行ステップと、を含み、前記許可ステップは、前記所定時間が経過する前に次のプリントジョブを受け付けた場合において、当該次のプリントジョブが、前記保持ステップにて保持されている認証情報と一致する認証情報を有する認証プリントジョブであるときには、ユーザーによる認証情報の入力を待たずに実行を許可する第1サブステップと、前記保持されている認証情報と一致する認証情報を有していないプリントジョブのときには、上記保持ステップにて保持されている認証情報を破棄する第2サブステップを含むことを特徴とする。
さらに、本発明に係るプログラムは、外部端末と、サーバーと、画像形成装置がネットワーク接続されており、外部端末から送信されてサーバーに保管された認証プリントジョブのデータを、当該サーバーから取得してプリントアウトする画像形成装置のコンピュータで実行されるプログラムであって、ユーザーから認証情報の入力を受け付けて、サーバーに認証を要求し、あるいは、自装置において認証を実行して、当該認証情報について認証が成功した場合に、当該認証が成功したユーザーについて保管された複数の認証プリントジョブを連続して送信することを前記サーバーに指示するジョブ送信指示ステップと、前記サーバーから送信された1つの認証プリントジョブの取得が完了してから、次の認証プリントジョブの取得を開始するまでの間に、前記ジョブ送信指示ステップにおいて前記サーバーに送信を指示した認証プリントジョブとは異なる別のプリントジョブを受け付けた場合に、次の認証プリントジョブの取得を中止するジョブ取得中止ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の第1の局面に係る画像形成装置では、ユーザーが連続して複数の認証プリントジョブを送信した場合に、先に送信された認証プリントジョブ(第1認証プリントジョブ)のプリントアウトが開始されてから、次に送信された認証プリントジョブ(第2認証プリントジョブ)の受信が開始されるまでの間に、新たに、他のユーザーが送信した認証プリントジョブまたは認証不要プリントジョブを受け付けると、保持された認証情報が破棄されるために、第2認証プリントジョブは、新たに入力された認証情報に基づく認証が成功しなければ、プリントアウトされない。これにより、第2認証プリントジョブに含まれる情報が第三者に漏洩することを防止できる。
また、本発明の第2および第3の局面に係る画像形成装置では、同一のユーザーによって送信された複数の認証プリントジョブの送信をサーバーに指示した場合に、サーバーから送信された認証プリントジョブのプリントアウトを実行している間に、別のプリントジョブが指示されると、その後、サーバーからの認証プリントジョブの取得が中止される。これにより、別のプリントジョブがプリントアウトされた後に、サーバーに保管された認証プリントジョブがプリントアウトされるおそれがない。その結果、別のプリントジョブが指示された後に、認証プリントジョブに含まれる情報が第三者に漏洩することを防止できる。
前記第1の局面において、好ましくは、ユーザーへのメッセージを表示する表示手段と、プリントジョブのデータを記憶する記憶手段を備え、前記許可手段は、前記保持されている認証情報と一致する認証情報を有していない次順位のプリントジョブが、別の認証情報が付された他の認証プリントジョブであるときは、その実行を許可せずに当該他の認証プリントジョブのデータを前記記憶手段に記憶させると共に、前記表示手段に当該他の認証プリントジョブのデータが保存されている旨を表示させることを特徴とする。
前記第1の局面において、好ましくは、前記許可手段は、前記保持されている認証情報と一致する認証情報を有していない次順位のプリントジョブが、認証情報が付されていない認証不要のプリントジョブであるときは、その実行を許可することを特徴とする。
前記第1の局面において、好ましくは、前記許可手段は、前記別の認証情報が付された他の認証プリントジョブのデータが保存された旨の表示から所定の待機時間が経過する前にユーザーから認証情報を受け付けると、当該認証情報に基づく認証を実行し、当該認証が成功することにより、前記保存された他の認証プリントジョブの実行を許可することを特徴とする。
前記第2および第3の局面において、好ましくは、ユーザーへのメッセージを表示する表示手段を備え、前記ジョブ取得中止手段は、前記サーバーからの認証プリントジョブの取得を中止した場合には、そのことを前記表示手段に表示させることを特徴とする。
前記第2および第3の局面において、好ましくは、前記ジョブ取得中止手段が、前記サーバーからの認証プリントジョブの取得を中止した場合に、予め設定された時間にわたって、ユーザーによる当該認証プリントジョブの取得の再開指示を受け付ける再開指示受付手段と、当該再開指示受付手段が前記再開指示を受け付けると、ユーザーが入力した認証情報に基づく認証が成功することにより、当該認証プリントジョブの送信の再開を前記サーバーに指示するジョブ送信再開指示手段と、をさらに有することを特徴とする。
前記第2および第3の局面において、好ましくは、前記ジョブ取得中止手段が、前記サーバーからの前記認証プリントジョブの取得を中止した場合に、予め設定された時間内に、ユーザーによる当該認証プリントジョブの前記サーバーからの破棄を受け付ける破棄受付手段と、当該破棄受付手段が前記破棄を受け付けると、ユーザーが入力した認証情報に基づく認証が成功することにより、当該認証プリントジョブの破棄を前記サーバーに指示するジョブ破棄指示手段と、をさらに有することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置の一例であるMFPが用いられたネットワークプリントシステムの構成を説明するための模式図である。 そのネットワークプリントシステムに設けられたMFPの構成を説明するためのブロック図である。 MFPの制御部において実行される認証ジョブプリント制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 図3のフローチャートに連続する認証ジョブプリント制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 認証ジョブプリント制御において、表示パネルに表示される認証入力画面の一例を示す模式図である。 認証ジョブプリント制御において、表示パネルに表示されるジョブ記憶画面の一例を示す模式図である。 MFPの制御部において実行される認証ジョブプリント制御の別の例における処理手順を説明するためのフローチャートである。 図7のフローチャートに連続する認証ジョブプリント制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 図8のフローチャートに連続する認証ジョブプリント制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 その認証ジョブプリント制御において、表示パネルに表示される認証入力画面の一例を示す模式図である。 認証ジョブプリント制御において、表示パネルに表示されるプリント中断画面の一例を示す模式図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について説明する。
[実施形態1]
<ネットワークプリントシステム>
図1は、本発明に係る画像処理装置の一例であるMFPが用いられたネットワークプリントシステムの構成を説明するための模式図である。
このネットワークプリントシステムは、周知の電子写真方式によって画像形成動作(プリント動作)を実行するMFP10と、MFP10とはハブ40によってネットワーク接続されたサーバー30および複数の外部端末(ユーザーPC)20とを備えている。MFP10、各外部端末20、サーバー30は、ネットワークを介して相互にデータの送受信が可能になっている。
各外部端末20は、MFP10およびサーバー30のそれぞれにプリントジョブを送信することができる。サーバー30は、各外部端末20から送信されたプリントジョブを保管する。なお、本実施形態においては、各外部端末20からサーバー30にプリントジョブが送信されずに、直接、MFP10にプリントジョブが送信される構成になっている。
MFP10は、いずれかの外部端末20から送信されるプリントジョブ、サーバー30において保管されたプリントジョブをプリントアウトする。
MFP10には、ユーザー認証を実行する認証装置50が接続されており、外部端末20から送信された認証を必要とするプリントジョブ(以下、認証プリントジョブとする)を取得した場合に、ユーザーが認証プリントジョブのプリントアウトを指示して、認証情報(本実施の形態では、ユーザーIDおよびパスワード)が入力されると、認証装置50にユーザー認証の実行を要求(指示)する。認証装置50による認証(詳細については後述する)が成功すると、認証プリントジョブに含まれる画像データの画像を記録シートにプリントして、排紙トレイ上に排出する。
<MFP>
図2は、MFP10の構成を説明するためのブロック図である。MFP10は、指示されたプリントジョブをプリントアウトするプリント部11と、ユーザーの操作によって各種情報が入力される操作パネル13と、それぞれの外部端末20およびサーバー30との間で各種データの入出力を行うためにハブ40に接続された通信I/F(インターフェース)14と、これらを制御する制御部15とを有している。
プリント部11は、各外部端末20あるいはサーバー30から、通信I/F14を介してプリントジョブが指示されると、プリントジョブに含まれる画像データに対応する画像を、周知の電子写真方式によって記録シート上にプリントして排紙トレイ上に排出(プリントアウト)する。また、MFP10には、自動原稿搬送装置(ADF)にて搬送される原稿、または、原稿読取台上に載置された原稿の画像を読み取る画像読取部11aが設けられており、画像読取部11aにて得られた画像をコピーするコピージョブも可能である。
操作パネル13は、例えば、各種情報が表示される表示パネル13a、ユーザーが直接入力操作する入力キー13b等を有している。表示パネル13aは、例えばタッチ入力式の液晶表示パネルによって構成されており、表示画面には、ユーザーのタッチ操作によって制御部15に指示を与えるタッチキーの表示が可能になっている。
制御部15は、各種制御を実行するCPU(Central Processing Unit)15aと、RAM(Random Access Memory)15bと、ROM(Read Only Memory)15cと、ハードディスク等の記憶装置15dと、タイマー15eと、を有している。
ROM15cには、制御部15のCPU15aにおいて各種制御を実行させるプログラム等が格納されている。RAM15bは、揮発性のメモリーであって、プログラム実行時のワークエリアとなる。記憶装置15dは、外部端末20等から送信されるプリントジョブ、認証情報等を記憶(保持)するようになっている。タイマー15eは、ユーザー認証に際しての認証情報の有効時間の計測等に用いられる。
MFP10は、いずれかの外部端末20から送信された認証プリントジョブの受信を完了すると、通常、記憶装置15dに記憶して保管する。なお、認証プリントジョブには、認証プリントジョブを送信したユーザー名および認証情報(ユーザーIDおよびパスワード)、画像データ等が含まれている。
記憶装置15dにて保管された認証プリントジョブは、ユーザーが、操作パネル13の操作によって、保管された認証プリントジョブのプリントアウトを指示した場合に、認証装置50による認証が成功することによりプリントアウトされる。
このように、認証プリントジョブは、ユーザーが、MFP10の近傍において、操作パネル13を操作して認証情報を入力し、認証装置50による認証が成功することによりプリントアウトされる。このために、MFP10の近傍に位置するユーザーは、MFP10の排紙トレイ上にプリントアウトされた記録シートをその場で迅速に取得できる。これにより、記録シートにプリントされた情報が、認証が成功したユーザー以外の第三者に漏洩することを防止することができる。
なお、MFP10は、ユーザー認証を必要としないプリントジョブ(コピージョブを含む。以下これらのプリントジョブを「認証不要プリントジョブ」とする)を受け付けた場合には、当該認証不要プリントジョブの取得が完了すると、当該認証不要プリントジョブをプリント部11においてプリントアウトする。
本実施形態では、MFP10におけるCPU15aは、第1ユーザーが、複数の認証プリントジョブを外部端末20からMFP10に送信した場合に、別のユーザー(第2ユーザー)によるプリントジョブの指示が割り込まれた場合に、認証プリントジョブに含まれる情報が第三者に漏洩することを防止できる認証ジョブプリント制御を実行する。CPU15aにおいて認証ジョブプリント制御を実行させるプログラムは、ROM15cに格納されている。
<認証ジョブプリント制御>
図3および図4は、MFP10における制御部15のCPU15aが実行する認証ジョブプリント制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
CPU15aは、ユーザーが、いずれかの外部端末20からMFP10へ送信した認証プリントジョブを受信すると、その時点で認証ジョブプリント制御を開始する(図3のステップS11)。なお、以下においては、第1認証プリントジョブを送信したユーザーを第1ユーザーとする。
このような第1認証プリントジョブの受信の間に、CPU15aは、操作パネル13の表示パネル13aに、受信(取得)している第1認証プリントジョブをプリントアウトするために必要なユーザー認証の認証入力画面を表示する(ステップS12)。
図5は、表示パネル13aに表示される認証入力画面の一例を示す模式図である。図5に示すように、表示パネル13aに表示された認証入力画面には、第1認証プリントジョブを送信したユーザー名(第1ユーザーの名前)等が表示されるユーザー名表示欄13nと、パスワード入力欄13pと、ユーザー認証を要求する際にタッチ操作される認証要求タッチキー13tとが表示されている。認証入力画面におけるパスワード入力欄13pには、ユーザーが操作パネル13に設けられた入力キー13b(図2参照)を操作することによって、パスワードを入力することができる。
CPU15aは、ステップS12において、表示パネル13aに認証入力画面を表示させる、パスワード入力欄13pおよび認証要求タッチキー13tのタッチ操作に基づいて、ユーザー認証が要求されたかを確認する(ステップS13)。この場合、認証画面におけるパスワード入力欄13pにパスワードが入力された状態で、認証要求タッチキー13tがタッチ操作されることにより、ユーザーが認証を要求したものとしている。
ステップS13において、ユーザーが認証を要求しない場合には(ステップS13において「NO」)、所定の表示時間が経過したかを確認する(ステップS14)。この場合の認証入力画面の表示時間は、平均的なデータ量の認証プリントジョブがMFP10に送信された場合に、その認証プリントジョブの受信が完了するために要する時間よりも長い時間(5分程度)に設定されている。
そして、ユーザー認証が要求されることなく(ステップS13において「NO」)、所定の表示時間が経過した場合には(ステップS14において「YES」)、表示パネル13aに表示された認証入力画面を消去する(ステップS19)。
この場合には、ステップS11において受信が開始された第1認証プリントジョブの受信(取得)が完了すると、取得が完了した第1認証プリントジョブを記憶装置15dに記憶して(ステップS20)、認証ジョブプリント制御を終了する。
このように、認証ジョブプリント制御は、いずれかの外部端末20から認証プリントジョブがMFP10に送信されて、MFP10において認証プリントジョブの受信を開始した当初に実行される。このために、認証ジョブプリント制御においてプリントアウトされることなく、ステップS20で記憶装置15dに記憶された認証プリントジョブは、その後、ユーザーの指示により再度認証入力画面が表示され、当該入力画面において、ユーザーによる認証情報の入力による認証の成功によって、プリント部11においてプリントアウトされる。もっとも、ユーザーによる認証入力画面の表示の指示が、所定時間(例えば、当該認証プリントジョブを受け付けた後60分)なされない場合には、後に続くプリントジョブの記憶領域の確保のため当該認証プリントジョブを破棄するようにしても構わない。
図3のステップS12において、表示パネル13に認証入力画面が表示されてから、所定の表示時間が経過する前に(ステップS14において「NO」)、ユーザー認証が要求されると(ステップS13において「YES」)、CPU15aは、入力されたパスワードに基づくユーザー認証の実行を認証装置50に指示(要求)する(ステップS15)。
認証装置50は、ユーザー認証が指示されることにより、ユーザーが入力したパスワードが、第1ユーザーのユーザーIDに対して登録されたパスワードに一致するかを判定する。そして、パスワードが一致する場合には、認証が成功したことをCPU15aに通知し、パスワードが一致しない場合には、認証が不成功であることをCPU15aに通知する。
CPU15aは、ステップS15において、認証装置50に対するユーザー認証の実行を指示すると、その後、認証装置50から認証が成功したことが通知されるかを確認する(ステップS16)。
ステップS16において、認証装置50から認証が成功したことが通知されると(ステップS16において「YES」)、ステップS18に進んで、第1認証プリントジョブを送信した第1ユーザーの認証情報を記憶装置15dに保持(記憶)する。
これに対して、ステップS16において、認証装置50から認証の不成功が通知されると(ステップS16において「NO」)、表示パネル13aにおける認証入力画面に認証が不成功であることを表示して(ステップS17)、ステップS13に戻る。
この場合、ユーザーは、表示パネル13aにおける認証入力画面において、パスワードの入力および認証要求タッチキー13tのタッチ操作により、再度、認証要求すると(ステップS13において「YES」)、CPU15aは、認証装置50にユーザー認証を指示する(ステップS15)。従って、認証装置50は、再度、入力されたパスワードに基づいてユーザー認証を行い、その認証結果をCPU15aに通知する。
その後、認証装置50による認証成功がCPU15aに通知されることなく、表示時間が経過すると(ステップS13において「NO」およびステップS14において「YES」)、表示パネル13aにおける認証入力画面の表示を消去して(ステップS19)、受信が完了した第1認証プリントジョブを記憶装置15dに記憶して(ステップS20)、認証プリント制御を終了する。
CPU15aは、認証装置50から認証成功が通知されて(ステップS16において「YES」)、認証情報を記憶装置15dに保持すると(ステップS18)、ステップS11において受信を開始した第1認証プリントジョブの取得が完了したかを確認する(図4のステップS21)。
第1認証プリントジョブの受信が完了すると(ステップS21において「YES」)、CPU15aは、プリント部11に対して第1認証プリントジョブのプリントアウトを指示する(ステップS22)。これにより、プリント部11は、第1認証プリントジョブのプリントアウトを開始する。
このとき、CPU15aは、記憶装置15dに保持された認証情報の有効時間を計測するタイマー15eをセット状態とする(ステップS23)。これにより、タイマー15eは、認証情報の有効時間の計測を開始する。
なお、タイマー15eが計測する認証情報の有効時間は、例えば、平均的なデータ量の認証プリントジョブを受信した際に、その認証プリントジョブが完了するために必要とされる時間よりも若干長い時間(3〜5分程度)に設定されている。
なお、後述のようにこの有効時間は、ユーザーの便宜を図って、同一ユーザーが発行した認証プリントジョブについて再度の認証情報の入力を省略するための認証情報の保持期間の終期を定めるものであるから、タイマーセットの時期は、上記ステップS23のように必ずしも第1認証プリントジョブのプリント指示後でなくてもよく、例えば、認証成功時(ステップ16でYESのとき)、もしくは第1認証プリントジョブの終了時に、タイマーをセットして適当な時間だけ計時するようにしても構わない。
このように、プリント部11において、第1認証プリントジョブがプリントアウトされ、また、タイマー15dによる認証データの有効時間の計測が行われている間に、CPU15aは、新たなプリントジョブの指示があるかを確認する(ステップS24)。この場合、確認される新たなプリントジョブは、いずれかの外部端末20から送信された認証プリントジョブ(第1ユーザーが送信した認証プリントジョブに限らない)あるいは認証不要プリントジョブ、ユーザーがMFP10の操作パネル13を操作して指示したコピージョブ(認証不要プリントジョブ)のいずれかである。
CPU15aは、新たなプリントジョブの受信または指示がなく(ステップS24において「NO」)、タイマー15eにセットされた有効時間が経過した場合には(ステップS25において「YES」)、ステップS35に進み、記憶装置15dに保持された認証情報を破棄して、認証ジョブプリント制御を終了する。
ステップS25において、タイマー15eにセットされた有効時間が経過するまでの間に(ステップS25において「NO」)、新たなプリントジョブが受け付けられた場合には(ステップS24において「YES」)、受け付けられた新たなプリントジョブが、認証プリントジョブであるかを確認する(ステップS26)。
ステップS26において、新たに受け付けられたプリントジョブが認証プリントジョブの場合には(ステップS26において「YES」)、ステップS27に進んで認証を実行し、新たに受け付けられた認証プリントジョブに含まれる認証情報が、ステップS18において記憶装置15dに保持された認証情報と一致するかを確認する(ステップS28)。
ステップS28において、新たに受け付けられた認証プリントジョブに含まれる認証情報が、ステップS18にて保持された認証情報と一致する場合には(ステップS28において「YES」)、第1認証プリントジョブを送信した第1ユーザーが、第1認証プリントジョブに連続して認証プリントジョブ(以下、この認証プリントジョブを第2認証プリントジョブとする)を送信していることになる。
この場合には、プリント部11において、第1認証プリントジョブのプリントアウトに連続して、第2認証プリントジョブをプリントアウトするために、第2認証プリントジョブのデータの取得を開始する(ステップS29)。その後、ステップS21に戻る。
ステップS21において、第2認証プリントジョブのデータの取得(受信)が完了したか否かを判断し、第2認証プリントジョブのデータの取得が完了すると(ステップS21において「YES」)、プリント部11に対して、新たに受信された第2認証プリントジョブのプリントアウトを指示する(ステップS22)。これにより、プリント部11は、第1認証プリントジョブが終了すると、連続して第2認証プリントジョブのプリントアウトを開始する。
この場合には、記憶装置15dに保持された認証情報の有効時間を計測するタイマー15eをリセットして、認証情報の有効時間の計測を新たに開始する(ステップS23)。これにより、認証情報の有効時間が更新され、新たに受信された第2認証プリントジョブのプリントアウトがプリント部11に指示されてから、タイマー15eにおいて設定された有効時間に達するまで、記憶装置15dにおける認証情報の保持が継続される。
その後、ステップS24に進んで、新たなプリントジョブが受け付けられたかを確認して、ステップS24以降の制御が実行される。
このように、第1認証プリントジョブのプリントアウトが指示されてから、所定の有効時間内に、新たに認証プリントジョブを受信した場合には(ステップS22→S23→S24→S26→S27)、受信した認証プリントジョブは、認証装置50によるユーザー認証を行わずに、記憶装置15dに保持された認証情報に基づく認証を行い(ステップS27→S28)、認証が成功すると、第1ユーザーが第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信したものとして、第2認証プリントジョブのプリントアウトを実行する(S28→S29→S21→S22)。
以後、同様に、所定の有効時間内に、第1ユーザーから送信された認証プリントジョブを連続して受信する場合には、記憶装置15dに保持された認証情報に基づく認証が成功することによって、受信した認証プリントジョブを、連続してプリントアウトする。そして、第1ユーザーが送信した複数の認証プリントジョブの全てがプリントアウトされると、タイマー15eにおける有効時間が経過することにより(ステップS24において「NO」およびステップS25において「YES」)、記憶装置15dに保持された認証情報を破棄して(ステップS35)、MFP10は待機状態になる。
この場合、第1ユーザーは、MFP10の近傍に位置しているために、MFP10が待機状態になることによって、第1ユーザーが送信した複数の認証プリントジョブの全てが終了したものを認知することができ、排紙トレイ上に排出された記録シートを直ちに取得することができる。従って、第1ユーザーが送信した全ての認証プリントジョブに含まれる情報が、第1ユーザー以外の第三者に漏洩するおそれがない。
ステップS26において、第1認証プリントジョブがプリントアウトされている間に受信された新たなプリントジョブが認証プリントジョブであって(ステップS26において「YES」)、新たに受信した認証プリントジョブの認証情報の認証の実行の結果、記憶装置15dに保持された認証情報と一致しない場合には(ステップS28において「NO」)、第1ユーザーとは異なる別の第2ユーザーによって認証プリントジョブ(以下、この認証プリントジョブを割り込み認証プリントジョブとする)が送信されている。
このような割り込み認証プリントジョブをプリントアウトするためには、ユーザー認証が必要であるために、ユーザーによる認証要求があるまで、一旦、記憶装置15dに保存(記憶)する(ステップS30)。
この場合には、表示パネル13aに、割り込み認証プリントジョブが記憶装置15dに保管されていることを示す画面(ジョブ記憶画面)を、所定時間にわたって表示する(ステップS31)。その後、ステップS32に進んで、記憶装置15dに保持されている認証情報を破棄して、認証ジョブプリント制御を終了する。
図6は、ステップS31において表示パネル13aに表示されるジョブ記憶画面の一例を示す模式図である。このジョブ記憶画面では、ユーザー名表示欄13nに、割り込み認証プリントジョブを送信した第2ユーザー名と、記憶装置15dに第2ユーザーが送信した割り込み認証プリントジョブが保管されていることを示す「ジョブ保管」のメッセージとが表示される。また、ジョブ記憶画面には、パスワードの入力欄13pと、ユーザー認証を要求する場合にタッチ入力される認証要求タッチキー13tとが表示される。
このように、第1認証プリントジョブに連続して割り込み認証プリントジョブをMFP10が受信した場合には、第1ユーザーが第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信していない状態、あるいは、第1ユーザーが第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信したにもかかわらず、第1認証プリントジョブの受信を終了した後に、第2認証プリントジョブの受信が開始される前に、割り込み認証プリントジョブがMFP10のCPU15aに割り込んで受信された状態のいずれかである。
第1ユーザーが、第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信していない場合には、第1認証プリントジョブのプリントアウトが終了して、MFP10が待機状態になると、第1ユーザーは、第1認証プリントジョブが終了したことを認知して、排紙トレイ上に排出された記録シートを直ちに取得することができる。従って、この場合も、第1認証プリントジョブに含まれる情報が、第1ユーザー以外の第三者に漏洩するおそれがない。
これに対して、第1ユーザーが、第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信している場合には、第1認証プリントジョブが終了すると、第1ユーザーは、第1認証プリントジョブだけでなく、第2認証プリントジョブも終了したものと誤って認識することにより、あるいは、第2認証プリントジョブの送信失敗が生じたものと誤って認識することにより、プリントアウトされた第1認証プリントジョブの記録シートだけを排紙トレイから取って、MFP10から立ち去るおそれがある。
しかし、この場合、割り込みジョブのプリントアウトが指示されることにより(ステップS35)、記憶装置15dに保持された認証情報が破棄されて(ステップS35)、認証ジョブプリント制御が終了するために、第1ユーザーが送信した第2認証プリントジョブはプリントアウトされるおそれがない。
しかも、第1ユーザーが送信した第2認証プリントジョブについては、このように、認証ジョブプリント制御が終了してCPU15aが待機状態になった後に受信を開始するために、CPU15aは、第2認証プリントジョブを受信することによって、新たに認証ジョブプリント制御(図3のステップS11からの制御)が開始されることになる。
この場合には、前述したように、表示パネル13aに表示された認証入力画面において、第1ユーザーがパスワードを入力して認証装置50対して認証要求し、認証装置50による認証が成功しないと、第2認証プリントジョブはプリントアウトされない。従って、第2認証プリントジョブに含まれる情報が、第1ユーザー以外の第三者に漏洩するおそれがない。
なお、図6に示すジョブ記憶画面は、CPU15aが待機状態になってから所定時間にわたって表示パネル13aに表示されている。従って、第2ユーザーは、認証プリントジョブを送信した直後に、その認証プリントジョブのプリントアウトをMFP10において実行する場合には、すでに、表示パネル13aに表示されたジョブ記憶画面に対してバスワードを入力して、認証要求タッチキー13tをタッチ操作するだけで、ユーザー認証を要求することができる。これにより、第2ユーザーは、認証プリントジョブのプリントアウトを実行するために、認証入力画面の読み出し、認証プリントジョブの指定等の入力操作が不要になり、入力操作の負担が軽減される。
図4のステップS26において、第1認証プリントジョブがプリントアウトされている間に受信した新たなプリントジョブが認証プリントジョブでない場合には(ステップS26において「NO」)、認証の必要がない認証不要プリントジョブの受信であるため、その取得が完了すると(ステップS33において「YES」)、CPU15aは、認証不要プリントジョブのプリントをプリント部11に指示する(ステップS35)。これにより、プリント部11は、認証不要プリントジョブのプリントアウトを実行する。
その後、CPU15aは、ステップS32に進んで、記憶装置15dに保持された認証情報を破棄して、認証プリント制御を終了する。
この場合も、第1ユーザーは、第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信していない状態、あるいは、第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信したにもかかわらず、MFP10が第1認証プリントジョブの受信を終了した後に、第2認証プリントジョブの受信を開始するまでの間に、認証不要プリントジョブが割り込んだ状態のいずれかである。
第1ユーザーが、第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信していない場合には、第1ユーザーは、第1認証プリントジョブのプリント動作が終了することにより、第1ユーザーは、送信した第1認証プリントジョブのプリントアウトが終了したことを認知して、プリントアウトされた第1認証プリントジョブの記録シートを排紙トレイ上から直ちに取得することができる。従って、この場合も、第1認証プリントジョブに含まれる情報が、第1ユーザー以外の第三者に漏洩するおそれがない。
これに対して、第1ユーザーが、第1認証プリントジョブに連続して第2認証プリントジョブを送信している場合には、第1認証プリントジョブのプリント動作が終了すると、第1ユーザーは、第1認証プリントジョブおよび第2認証プリントジョブの両方のプリントアウトが終了したもの、あるいは、第2認証プリントジョブの送信失敗が生じたものと誤認して、プリントアウトされた第1認証プリントジョブの記録シートを取得して、MFP10から立ち去るおそれがある。
しかし、この場合にも、記憶装置15dに保持された認証情報が破棄されて、認証ジョブプリント制御が終了しているために、第1ユーザーが送信した第2認証プリントジョブがプリントアウトされるおそれがない。
しかも、第1ユーザーが送信した第2認証プリントジョブについては、CPU15aが認証ジョブプリント制御を終了した後の待機状態で受信されるために、CPU15aは、第2認証プリントジョブを受信することによって、新たに認証ジョブプリント制御(図3のステップS11からの制御)を開始することになる。従って、この場合も、第2認証プリントジョブをプリントアウトするためには、表示パネル13aに表示された認証入力画面において、第1ユーザーがパスワードを入力して認証装置50に対して認証要求して、認証装置50による認証成功が必要になる。これにより、第2認証プリントジョブに含まれる情報が第三者に漏洩するおそれがない。
なお、上記の認証ジョブプリント制御では、認証要求されない認証プリントジョブ等は、ステップS20において記憶装置15dに記憶(保管)された状態になるが、このような記憶装置15dに保管された第1認証プリントジョブは、第1ユーザーが操作パネル13を操作して、第1認証プリントジョブのプリントアウトを指示することにより、プリントアウトされる。
この場合、例えば、第1ユーザーが操作パネル13を操作して認証プリントジョブのプリントアウトを指示すると、CPU15aは、記憶装置15dに保管された認証プリントジョブの一覧を表示パネル13aに表示する。第1ユーザーは、表示パネル13aに表示された一覧から、第1ユーザーが送信した1または複数の第1認証プリントジョブを選択する。これにより、表示パネル13aには、図5に示す認証入力画面が表示される。
このような状態で、ユーザーが、認証入力画面においてパスワードを入力して認証要求すると、CPU15aは、認証装置50にユーザー認証の実行を指示する。認証装置50は、入力されたパスワードに基づいてユーザー認証を実行し、認証装置50から認証成功が通知されると、CPU15aは、ユーザーが選択した認証プリントジョブのプリントアウトをプリント部11に指示する。これにより、プリント部11によって、ユーザーが選択した認証プリントジョブのプリントアウトが実行される。
以上のように、本実施形態1では、認証情報が保持されている所定時間内に、割り込み認証プリントジョブの指示があった場合には、認証が成功しないことによって、割り込み認証プリントジョブはプリントアウトされることなく記憶装置15dに保管されるとともに、保持している認証情報を破棄して、認証ジョブプリント制御を終了するために、第2認証プリントジョブはプリントアウトされない。従って、第2認証プリントジョブに含まれる情報が第三者に漏洩することを防止することができる。
さらに、第1認証プリントジョブのプリントアウトのためのプリントアウトが実行されている間に、認証情報が保持されている所定時間内に、認証不要プリントジョブが割り込みで指示された場合にも、指示された認証不要プリントジョブのプリントアウトが実行されるとともに、認証情報を破棄して、認証ジョブプリント制御を終了するために、第2認証プリントジョブがプリントアウトされない。従って、この場合にも、第2認証プリントジョブに含まれる情報が第三者に漏洩することを防止することができる。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、認証装置50を一種のオプションとしてMFP10から独立して設けたが、通常は、認証装置50が、MFP10の一部として含まれているのが望ましい。この場合には、MFP10の制御部10が認証装置の機能を果たす。
[実施形態2]
上記の実施形態1では、外部端末20からMFP10へ送信された認証プリントジョブをプリントアウトする構成であったが、本実施形態2では、外部端末20からサーバー30へ認証プリントジョブが送信されて、サーバー30側で認証プリントジョブを保管し、サーバー30にて保管されている認証プリントジョブをMFP10において取得してプリントアウトする構成になっている。
なお、本実施形態では、サーバー30がユーザー認証を実行するようになっており、従って、MFP10には、前記実施形態1とは異なり、認証装置50が接続されていない。
図7〜図9は、本実施形態2において、MFP10における制御部15のCPU15aによって実行される認証ジョブプリント制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
MFP10における制御部15のCPU15aは、ユーザーから操作パネル13を介してユーザー認証の実行が指示されると、表示パネル13aに、図10に示す認証入力画面を表示する(図7のステップS41)。この認証入力画面の表示は、例えば、認証プリントジョブの認証が成功してから、所定の表示時間(5分程度)にわたって表示される。
図10に示す認証入力画面には、ユーザー名表示欄13nと、ユーザーID入力欄13mと、パスワードの入力欄13pと、ユーザー認証を要求する場合にタッチ入力される認証要求タッチキー13tとが表示されている。
CPU15aは、表示パネル13aに図10に示す認証入力画面を表示すると、認証画面におけるユーザーID入力欄13mおよびパスワード入力欄13pにユーザーIDおよびパスワードがそれぞれ入力されて、認証要求タッチキー13tがタッチ操作されることによりユーザー認証が要求されたかを確認する(ステップS42)。
この場合、ユーザーIDおよびパスワードの入力と、認証要求タッチキー13tのタッチ操作がない状態で(ステップS42において「NO」)、予め設定された所定の表示時間が経過したかを確認する(ステップS43)。そして、ユーザーIDおよびパスワードの両方の入力および認証要求タッチキー13tのタッチ操作のいずれかあるいは全てがない状態で(ステップS42において「NO」)、所定の表示時間が経過した場合には(ステップS43において「YES」)、表示パネル13aの認証入力画面を消去して(ステップS47)、認証ジョブプリント制御を終了する。
表示パネル13aに認証入力画面が表示されてから所定の表示時間が経過する前に(ステップS43において「NO」)、認証入力画面におけるユーザーIDおよびパスワードのそれぞれの入力欄に、ユーザーIDおよびパスワードの認証情報の入力と、認証要求タッチキー13tのタッチ操作とがあった場合には、ユーザーによるユーザー認識の要求があったものとして(ステップS42において「YES」)、CPU15aは、ユーザーが入力したユーザーIDおよびパスワードのデータをサーバー30に送信して、それらのデータに基づくユーザー認証の実行をサーバー30に指示する(ステップS44)。
サーバー30は、CPU15aからユーザー認証の実行が指示されると、認証入力画面においてユーザーが入力したユーザーIDおよびパスワードに基づいて、ユーザー認証を実行する。サーバー30の記憶部(不図示)には、ユーザーIDに対応付けてパスワードが登録されており、サーバー30は認証を実行し、認証入力画面においてユーザーが入力したユーザーIDおよびパスワードが、登録されたユーザーIDおよびパスワードにそれぞれ一致する場合には、認証が成功したことをMFP10のCPU15aに通知し、ユーザーIDおよびパスワードの両方が一致しない場合には、認証が不成功であることをCPU15aに通知する。
CPU15aは、サーバー30に認証を指示すると、サーバー30から認証成功が通知されたかを確認する(ステップS45)。この場合、サーバー30から認証不成功が通知されると(ステップS45において「NO」)、表示パネル13aにおける認証入力画面に認証が不成功であることを表示して(ステップS46)、ステップS42に戻る。
認証不成功が通知されると、ユーザーは、表示パネル13aにおける認証入力画面において、再度、認証要求があれば、CPU15aは、サーバー30に対して、認証の実行を指示する(ステップS42において「YES」)。このようなサーバー30に対する認証の実行の指示が、所定の表示時間にわたって繰り返されても、サーバー30から認証成功が通知されない場合には(ステップS45において「NO」およびステップS43において「YES」)、表示パネル13aにおける認証入力画面の表示を消去して(ステップS47)、認証ジョブプリント制御を終了する。
CPU15aは、ステップS45において、サーバー30から認証成功が通知されると(ステップS45において「YES」)、図8のステップS51に進み、ステップS51以降の処理手順により、他のユーザーによるプリントジョブの割り込みがない限り、認証成功したユーザー(以下、「認証ユーザー」という)が送信してサーバー30において保管されている全ての認証プリントジョブ(以下、「プリント対象ジョブ」という)が順番に送信されて、プリント部11において、送信された認証プリントジョブを順番にプリントアウトする。
すなわち、図8のステップS51では、CPU15aは、サーバー30に対して、プリント対象ジョブの送信を指示する(ステップS51)。この場合、プリント対象ジョブは、認証ユーザーが送信してサーバー30に保管されている全ての認証プリントジョブであり、サーバー30において管理されているプリント対象ジョブが複数存在する場合には、サーバー30は受け付けた順番(サーバー30における管理時間が長い順番)でプリント対象ジョブの送信を開始する。
サーバー30から最初のプリント対象ジョブがMFP10へ送信されて、MFP10がプリント対象ジョブの受信を開始すると(ステップS52)、CPU15aは、プリント対象ジョブの受信を継続している間に、認証ユーザーとは別のユーザーから新たなプリントジョブ(割り込みジョブ)が指示されたかを確認する(ステップS53)。この場合の割り込みジョブは、認証プリントジョブ、認証不要プリントジョブのいずれであってもよい。割り込みジョブの確認は、サーバー30から送信されるプリント対象ジョブをMFP10の受信(取得)を完了するまでの間(ステップS55において「NO」)、継続する。
CPU15aは、MFP10に対する割り込みジョブを受け付けた場合には(ステップS53において「YES」)、ステップS54に進み、割り込みジョブを受け付けたことを示す割り込みフラグFをセット状態(F=1)とする。MFP10がプリント対象ジョブを受信(取得)している間に割り込みジョブの指示がなかった場合には(ステップS53において「NO」)、ステップS54をスキップして、ステップS55に進む。
ステップS55において、MFP10がサーバー30から送信されるプリント対象ジョブの受信が完了した場合には(ステップS55において「YES」)、受信が完了したプリント対象ジョブのプリントをプリント部11に指示する(ステップS56)。これにより、プリント部11は、受信が完了したプリント対象ジョブをプリントアウトする。
なお、サーバー30では、MFP10への送信が完了したプリント対象ジョブについては、データを破棄(消去)する。
プリント部11においてプリント対象ジョブがプリントアウトされている間に、CPU15aは、サーバー30に、プリント対象ジョブの全ての送信が完了して、送信する必要のある他のプリント対象ジョブがサーバー30に残っているかを確認する(ステップS57)。サーバー30にプリント対象ジョブが残っていない場合には(ステップS57において「NO」)、認証ジョブプリント制御を終了する。
ステップS57において、サーバー30に、MFP10へ送信する他のプリント対象ジョブが残っている場合には(ステップS57において「YES」)、割り込みフラグFがセット状態(F=1)であるかを確認する(ステップS58)。割り込みフラグFがセット状態でない場合(F=0)には(ステップS58において「NO」)、ステップS51に戻り、サーバー30に対して、送信されずに残っているプリント対象ジョブの送信を指示する。これにより、サーバー30は、送信されていない他のプリント対象ジョブの送信を開始する。
この場合も、サーバー30に複数のプリント対象ジョブが残っている場合には、サーバー30における管理時間が長い認証プリントジョブがMFP10に送信される。ステップS51以降の処理手順は、前述した通りである。
これに対して、ステップS58において、割り込みフラグFがセット状態(F=1)になっている場合には(ステップS58において「YES」)、その後のプリント対象ジョブの取得を中止するために、サーバー30に対してプリント対象ジョブの送信中止を指示して(ステップS59)、ステップS60に進む。
ステップS60では、割り込みジョブが認証プリントジョブであるかを確認する。この場合、割り込みジョブが認証プリントジョブでなく、認証不要プリントジョブの場合には(ステップS60において「NO」)、ユーザー認証が必要でないために、その割り込みジョブのプリントアウトをプリント部11に指示する(ステップS61)。その後、図9のステップS62に進む。
割り込みジョブが認証プリントジョブの場合には(ステップS60において「YES」)、ユーザー認証が必要であるために、ステップS61をスキップして、図9のステップS62に進む。
図9のステップS62では、割り込みジョブが受け付けられたことによって、サーバー30にプリント対象ジョブが残っているにもかかわらず、残ったプリント対象ジョブを中止する内容のメッセージが示されたプリント中止画面を、表示パネル13aに表示する。
次いで、プリント中止画面が所定の表示時間にわたって表示されたかを確認する(ステップS63)。そして、プリント中止画面が所定の表示時間が経過すると(ステップS63において「YES」)、ステップS71に進んで、プリント中止画面を消去し、認証ジョブプリント制御を終了する。
図11は、ステップS62において表示パネル13aに表示されたプリント中止画面の一例を示す図である。このプリント中止画面では、ユーザー名表示欄13nに、認証ユーザー名が表示されるとともに、プリント対象ジョブがサーバー30内に残っていることを示す「残留ジョブあり」のメッセージが示される。
また、プリント中止画面には、MFP10に送信されることなくサーバー30に残ったプリント対象ジョブのプリントアウトの再開を受け付ける再開受付タッチキー13sと、サーバー30に残ったプリント対象ジョブの破棄を受け付ける破棄受付タッチキー13hとがそれぞれ表示される。
このようなプリント中止画面が表示パネル13aに表示されている間に(ステップS63において「NO」)、再開受付タッチキー13sがタッチ操作された場合には(ステップS64において「YES」)、CPU15aは、プリント中止画面を消去すると共に(ステップS70)、図7のステップS41に戻って、それ以降のステップを繰り返し実行し、認証の成功を前提としてサーバー30に残っているプリント対象ジョブのプリントアウトを再開するための再開制御を実行する。
また、表示パネル13aにプリント中止画面が表示されている所定時間の間に(ステップS63において「NO」)、再開受付タッチキー13sがタッチ操作されることなく(ステップS64において「NO」)、プリント中止画面の破棄受付タッチキー13hがタッチ操作されると(ステップS66において「YES」)、プリント中止画面を消去し(ステップS67)、その後、認証入力画面を表示し、これにより同一のユーザーにより認証情報の入力を受け付けてサーバーに認証要求して、認証が成功すれば(ステップS68において「YES」)、CPU15aは、サーバー30に残っているプリント対象ジョブの破棄をサーバー30に指示し(破棄指示)(ステップS69)、認証ジョブプリント制御を終了する。
CPU15aが、サーバー30に対して、MFP10に送信されることなく残ったプリント対象ジョブの全てを破棄することを指示すると、サーバー30は、サーバー30に残ったプリント対象ジョブの全てを破棄する。
なお、表示パネル13aにプリント中止画面が所定時間にわたって表示されている間に、再開受付タッチキー13sがタッチ操作されることがなく(ステップS64において「NO」)、しかも、破棄受付タッチキー13hもタッチ操作されない場合には(ステップS66において「NO」)、所定の表示時間が経過することにより(ステップS63において「YES」)、プリント中止画面を消去して(ステップS71)、認証ジョブプリント制御を終了する。
このように、MFP10がサーバー30から送信されたプリント対象ジョブをプリントアウトしている間に、割り込みジョブがあると、割り込みジョブが他のユーザーの認証プリントジョブの場合には、現在認証されているプリント対象ジョブのプリントアウトが終了した後に、MFP10は待機状態(認証要求待ちの状態)になる。
また、割り込みジョブが認証不要プリントジョブの場合には、プリント対象ジョブのプリントアウトが終了すると、割り込みジョブ(認証不要プリントジョブ)のプリントアウトが実行されて、その後にMFP10は待機状態になる。
いずれの場合にも、MFP10が待機状態になると、MFP10においてユーザー認証を指示した認証ユーザーは、プリント対象ジョブの全てが終了したものと誤認して、プリントアウトされたプリント対象ジョブの記録シートを取得してMFP10から立ち去ることになる。
しかしながら、認証ユーザーがMFP10から立ち去っても、サーバー30に残っているプリント対象ジョブは、改めて認証情報が入力されない限り、MFP10に送信されないために、サーバー30に残ったプリント対象ジョブはMFP10においてプリントアウトされるおそれがない。これにより、当該プリント対象ジョブに含まれる情報が、認証ユーザー以外の第三者に漏洩するおそれがない。
また、割り込みプリントジョブの介在により、次のプリント対象ジョブの送信が禁止されると、表示パネル13aには、所定時間にわたって、プリント中止画面が表示されるために、認証ユーザーは、プリント中止画面によって、複数のプリント対象ジョブの送信が途中において中止されて、サーバー30に残った状態になっていることを知ることができる。
プリント中止画面において、認証ユーザーが再開受付タッチキー13sをタッチ操作した場合には、ユーザー認証が成功することにより、サーバー30に残っている全てのプリント対象ジョブがプリントアウトされる。これにより、MFP10の近傍に位置している認証ユーザーは、プリントアウトされたプリント対象ジョブの記録シートを直ちに取得できる。従って、この場合も、プリント対象ジョブに含まれる情報が認証ユーザー以外の第三者に漏洩するおそれがない。
また、認証ユーザーが破棄受付タッチキー13hをタッチ操作した場合には、ユーザー認証が成功することにより、サーバー30に残っている全てのプリント対象ジョブが破棄される。この場合には、サーバー30に残っているプリント対象ジョブに含まれる情報の漏洩を確実に防止することができる。
以上のように、本実施形態2では、MFP10において、認証ユーザーがサーバー30に送信した複数の認証プリントジョブ(プリント対象ジョブ)をプリントアウトする際に、いずれか1つのプリント対象ジョブの取得が完了してから、次のプリント対象ジョブの取得を開始するまでの間に、プリント対象ジョブ以外の別のプリントジョブが割り込むと、その後のプリント対象ジョブの取得が中止され、プリントアウトされるおそれがない。これにより、当該プリント対象ジョブの情報が第三者に漏洩することを防止することができる。
なお、本実施形態2では、サーバー30において認証を行う構成であったがこのような構成に限らず、実施形態1のように、MFP10に接続された認証装置50によって、もしくはMFP10で認証を行う構成としてもよい。この場合、MFP10は、認証が成功すると、当該認証が成功した認証情報をサーバー30に送信し、サーバー30は、これに基づいて当該認証情報と一致する認証情報を有するプリントジョブを検索して、その先順位のプリントジョブのデータからMFP10に送信することになる。
また、実施形態1および2のいずれにおいても、制御部15のCPU15aにおいて認証ジョブプリント制御を実行させるプログラムをROM15cに記憶させる構成としたが、このような構成に限らず、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク等などのコンピュータで読取り可能な記録媒体に記憶させる構成としてもよい。
本発明は、認証プリントジョブのプリントアウトを実行する画像形成装置において、認証プリントジョブに含まれる情報が第三者に漏洩することを防止する技術として有用である。
10 MFP
11 プリント部
13 操作パネル
13a 表示パネル
13h 破棄受付タッチキー
13s 再開受付タッチキー
15 制御部
15a CPU
15d 記憶装置
20 外部端末
30 サーバー

Claims (11)

  1. ネットワーク接続された外部端末から、認証情報が付された認証プリントジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
    ユーザーから認証情報の入力を受け付け、当該認証情報が、前記認証プリントジョブに付された認証情報と一致した場合に、認証が成功したとして前記認証プリントジョブの実行を許可する許可手段と、
    前記許可された認証プリントジョブを実行するジョブ実行手段と、
    前記認証が成功したユーザーの認証情報を所定時間継続して保持する保持手段と、
    を備え、
    前記許可手段は、
    前記所定時間が経過する前に次のプリントジョブを受け付けた場合において、
    当該次のプリントジョブが、前記保持手段に保持されている認証情報と一致する認証情報を有する認証プリントジョブであるときには、ユーザーによる認証情報の入力を待たずに実行を許可し、前記保持されている認証情報と一致する認証情報を有していないプリントジョブのときには、上記保持手段に保持されている認証情報を破棄する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. ユーザーへのメッセージを表示する表示手段と、
    プリントジョブのデータを記憶する記憶手段を備え、
    前記許可手段は、
    前記保持されている認証情報と一致する認証情報を有していない次順位のプリントジョブが、別の認証情報が付された他の認証プリントジョブであるときは、その実行を許可せずに当該他の認証プリントジョブのデータを前記記憶手段に記憶させると共に、前記表示手段に当該他の認証プリントジョブのデータが保存されている旨を表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記許可手段は、
    前記保持されている認証情報と一致する認証情報を有していない次順位のプリントジョブが、認証情報が付されていない認証不要のプリントジョブであるときは、その実行を許可する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記許可手段は、
    前記別の認証情報が付された他の認証プリントジョブのデータが保存された旨の表示から所定の待機時間が経過する前にユーザーから認証情報を受け付けると、当該認証情報に基づく認証を実行し、当該認証が成功することにより、前記保存された他の認証プリントジョブの実行を許可する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. ネットワーク接続された外部端末から送信された認証プリントジョブを保管するサーバーに対して、ユーザーが入力した認証情報に基づく認証を要求し、認証が成功した場合に当該ユーザーが送信した認証プリントジョブを前記サーバーから取得してプリントアウトする画像形成装置であって、
    前記サーバーに複数の認証プリントジョブを送信したユーザーについて認証が成功した場合に、当該複数の認証プリントジョブを連続して送信することを前記サーバーに指示するジョブ送信指示手段と、
    前記サーバーから送信された1つの認証プリントジョブの取得が完了してから、次の認証プリントジョブの取得を開始するまでの間に、前記ジョブ送信指示手段により前記サーバーに送信を指示した認証プリントジョブとは異なる別のプリントジョブを受け付けた場合に、次の認証プリントジョブの取得を中止するジョブ取得中止手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. ネットワーク接続された外部端末から送信された認証プリントジョブを保管するサーバーから、認証プリントジョブのデータの送信を受けてプリントアウトする画像形成装置であって、
    前記サーバーに複数の認証プリントジョブを送信したユーザーから認証情報の入力を受け付け、当該認証情報について認証が成功した場合に当該認証が成功したユーザーについて保管された複数の認証プリントジョブを連続して送信することを前記サーバーに指示するジョブ送信指示手段と、
    前記サーバーから送信された1つの認証プリントジョブの取得が完了してから、次の認証プリントジョブの取得を開始するまでの間に、前記ジョブ送信指示手段により前記サーバーに送信を指示した認証プリントジョブとは異なる別のプリントジョブを受け付けた場合に、次の認証プリントジョブの取得を中止するジョブ取得中止手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. ユーザーへのメッセージを表示する表示手段を備え、
    前記ジョブ取得中止手段は、
    前記サーバーからの認証プリントジョブの取得を中止した場合には、そのことを前記表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記ジョブ取得中止手段が、前記サーバーからの認証プリントジョブの取得を中止した場合に、予め設定された時間にわたって、ユーザーによる当該認証プリントジョブの取得の再開指示を受け付ける再開指示受付手段と、
    当該再開指示受付手段が前記再開指示を受け付けると、ユーザーが入力した認証情報に基づく認証が成功することにより、当該認証プリントジョブの送信の再開を前記サーバーに指示するジョブ送信再開指示手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記ジョブ取得中止手段が、前記サーバーからの前記認証プリントジョブの取得を中止した場合に、予め設定された時間内に、ユーザーによる当該認証プリントジョブの前記サーバーからの破棄を受け付ける破棄受付手段と、
    当該破棄受付手段が前記破棄を受け付けると、ユーザーが入力した認証情報に基づく認証が成功することにより、当該認証プリントジョブの破棄を前記サーバーに指示するジョブ破棄指示手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 外部端末と画像形成装置がネットワーク接続されてなるプリントシステムにおける画像形成装置のコンピュータで実行されるプログラムであって、
    外部端末から、認証情報が付された認証プリントジョブを受け付けるジョブ受付ステップと、
    ユーザーから認証情報の入力を受け付け、当該認証情報が、前記認証プリントジョブに付された認証情報と一致した場合に、認証が成功したとして前記認証プリントジョブの実行を許可する許可ステップと、
    前記認証が成功したユーザーの認証情報を所定時間継続して保持する保持ステップと、
    前記許可された認証プリントジョブを実行するジョブ実行ステップと、
    を含み、
    前記許可ステップは、
    前記所定時間が経過する前に次のプリントジョブを受け付けた場合において、
    当該次のプリントジョブが、前記保持ステップにて保持されている認証情報と一致する認証情報を有する認証プリントジョブであるときには、ユーザーによる認証情報の入力を待たずに実行を許可する第1サブステップと、前記保持されている認証情報と一致する認証情報を有していないプリントジョブのときには、上記保持ステップにて保持されている認証情報を破棄する第2サブステップを含む
    ことを特徴とするプログラム。
  11. 外部端末と、サーバーと、画像形成装置がネットワーク接続されており、外部端末から送信されてサーバーに保管された認証プリントジョブのデータを、当該サーバーから取得してプリントアウトする画像形成装置のコンピュータで実行されるプログラムであって、
    ユーザーから認証情報の入力を受け付けて、サーバーに認証を要求し、あるいは、自装置において認証を実行して、当該認証情報について認証が成功した場合に、当該認証が成功したユーザーについて保管された複数の認証プリントジョブを連続して送信することを前記サーバーに指示するジョブ送信指示ステップと、
    前記サーバーから送信された1つの認証プリントジョブの取得が完了してから、次の認証プリントジョブの取得を開始するまでの間に、前記ジョブ送信指示ステップにおいて前記サーバーに送信を指示した認証プリントジョブとは異なる別のプリントジョブを受け付けた場合に、次の認証プリントジョブの取得を中止するジョブ取得中止ステップと、
    を含むことを特徴とするプログラム。
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