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JP6015072B2 - 通信システム、通信装置、経路切替方法及び経路切替プログラム - Google Patents

通信システム、通信装置、経路切替方法及び経路切替プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、通信装置、経路切替方法及び経路切替プログラムに関する。
近年、各通信ユニットが自律的にルーティングを行ってマルチホップ方式でデータを無線送信する自律型マルチホップ方式のシステムが広く知られている。自律型マルチホップ方式のシステムでは、各通信ユニットが1ホップで接続される隣接ユニットと経路情報を定期的に交換して経路情報を更新する。そして、各通信ユニットは、更新された経路情報に基づき送信元の通信ユニットから最終宛先の通信ユニットまで1又は複数の通信ユニットを中継してデータを送信する。
また、自律型マルチホップ方式のシステムは、通信ユニットと、中継ユニットと、ゲートウェイ(以下、単にGWと称する)とを有する。GWは、有線ネットワークと接続すると共に、自律型マルチホップ方式のシステム内の任意の通信ユニットや中継ユニットを収容する。また、自律型マルチホップ方式のシステムは、有線ネットワークに対して冗長構成で接続すべく、複数のGWを備える。
各通信ユニットは、複数のGW宛の経路情報を備える。経路情報には、各GWの経路の優先度を示す評価値が含まれる。そして、各通信ユニットには、経路情報内の評価値に基づき、通常の運用に使用する主GWと、主GW障害時や主GW切替時に使用する副GWとがある。
GW、通信ユニット及び中継ユニットは、Helloフレームの無線電波品質やデータ送信の成功実績に応じて経路情報を更新する。GW、通信ユニット及び中継ユニットは、例えば、Helloフレームを隣接ユニットとの間で定期的に交換する。そして、GW、通信ユニット及び中継ユニットは、交換されたフレーム内の経路情報に基づきリンクテーブル及びルーティングテーブルを生成する。リンクテーブルは、隣接ユニットのアドレス及び通信品質を管理している。また、ルーティングテーブルは、最終宛先のユニット毎に中継先の隣接ユニット及び隣接ユニットの経路に関する評価値を管理している。GW、通信ユニット及び中継ユニットは、ルーティングテーブル内の評価値に基づき、評価値が良好な経路で宛先ユニットに対してデータを送信する。
GW、通信ユニット及び中継ユニットは、Helloフレーム受信時の無線電波品質やデータ送信の成功実績に応じてルーティングテーブル内の評価値を更新する。そして、データ送信の成功回数に応じて評価値が高くなる。
特開2007−235945号公報 特開2009−81854号公報 特開2008−131574号公報 特開2009−267532号公報 特開2011−9967号公報 特開2011−9969号公報
従来の通信システムでは、各ユニットが最終宛先毎に、データを中継する中継先、すなわち隣接ユニット及び評価値をルーティングテーブルで管理し、評価値に基づき最終宛先の中継先を選定してデータを送信する。しかしながら、中継先の選定に使用する評価値はデータ送信の成功回数等の実績に依存する。例えば、ユーザの意図した経路を切替えるべく、システム内に新たな通信ユニットや中継ユニットを設置したとしても、これら新規に配置されたユニットには通信実績がないため、意図した経路切替が実現できない。図23は、従来課題の一例を示す説明図である。通信ユニット201Aが、送信元GSから最終宛先GDにデータを送信する際、ルーティングテーブル内の最終宛先GDに対応した隣接宛先毎の評価値を参照し、通信ユニット201Bの評価値が高く、中継先として通信ユニット201Bを選定することになる。
この際、ユーザが通信ユニット201Aの中継先を切替えるべく、通信システム内に新規の通信ユニット201Cを配置したとする。しかしながら、新規の通信ユニット201Cには通信実績がない。従って、通信ユニット201Aが新規の通信ユニットを中継先として切替えるためには評価値を高めるべく通信実績を重ねる必要があり、多大な時間を要する。すなわち、ユーザが意図した経路切替を迅速に実現できていないのが実情である。
一つの側面では、ユーザが意図した経路切替を迅速に実現できる通信システム等を提供することを目的とする。
開示の態様は、自律型マルチホップ方式の通信で接続する複数の通信装置を有する通信システムである。前記複数の通信装置の内、第1の通信装置は、中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを送信する通信部を有する。前記複数の通信装置の内、第2の通信装置は、宛先毎に、当該宛先へのデータの中継先を記憶した記憶部と、前記記憶部を参照して当該宛先に対応した中継先にデータを送信する通信部とを有する。更に、第2の通信装置は、前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該フレームを発信した前記第1の通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように、前記記憶部を更新する更新部を有する。前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該フレーム内の前記伝播ホップ数に基づき、当該フレームの送信を制御する制御部を有する。
開示の態様では、ユーザが意図した経路切替を迅速に実現できる。
図1は、本実施例の通信システムの一例を示す説明図である。 図2は、GWのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、GWの機能構成の一例を示すブロック図である。 図4は、リンクテーブルのテーブル構成の一例を示す説明図である。 図5は、ルーティングテーブルのテーブル構成(LD1〜LD3)の一例を示す説明図である。 図6は、フレーム転送テーブルのテーブル構成の一例を示す説明図である。 図7は、通信ユニットのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図8は、通信ユニットの機能構成の一例を示すブロック図である。 図9は、中継ユニットのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図10は、中継ユニットの機能構成の一例を示すブロック図である。 図11は、中継Helloフレームの一例を示す説明図である。 図12は、リンクテーブル及びルーティングテーブルの更新の一例を示す説明図である。 図13は、リンクテーブル及びルーティングテーブルの更新の一例を示す説明図である。 図14は、ルーティングテーブルの使用の一例を示す説明図である。 図15は、ルーティングテーブルの更新の一例を示す説明図である。 図16Aは、通信システム内に中継ユニットを配置する前の経路の一例を示す説明図である。 図16Bは、通信システム内に中継ユニットを配置した際の経路の一例を示す説明図である。 図17Aは、中継ユニット配置前の通信ユニットのルーティングテーブルの一例を示す説明図である。 図17Bは、中継ユニット配置後の通信ユニットのルーティングテーブルの一例を示す説明図である。 図18は、経路切替要求処理に関わる中継ユニット側のプロセッサの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図19は、経路切替処理に関わる通信ユニット側のプロセッサの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図20は、中継制限処理に関わる通信ユニット側のプロセッサの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図21は、Hello要求受信処理に関わる中継ユニット側のプロセッサの処理動作の一例を示すフローチャートである。 図22は、経路切替プログラムを実行する通信機器の一例を示す説明図である。 図23は、従来の課題の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本願の開示する通信システム、通信装置、経路切替方法及び経路切替プログラムの実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。
図1は、本実施例の通信システムの一例を示す説明図である。図1に示す通信システム1は、有線ネットワークシステム(以下、単に有線システムと称する)2と、マルチホップネットワークシステム(以下、単にマルチホップシステムと称する)3とを有する。有線システム2は、例えば、WAN(Wide Area Network)で構築し、通信システム1全体を監視するサーバ4を有する。また、マルチホップシステム3は、自律型マルチホップ形式のアドホック通信ネットワークで構築し、通信ユニット5と、中継ユニット6と、ゲートウェイ(以下、単にGWと称する)7とを有する。尚、通信ユニット5及び中継ユニット6は、通信装置である。
通信ユニット5、中継ユニット6及びGW7は、自律型マルチホップ形式の無線通信を使用してデータを送信する。GW7は、マルチホップシステム3内の通信ユニット5及び中継ユニット6等と自律型マルチホップ形式の無線で通信すると共に、有線システム2内のサーバ4と有線で通信する。
図1に示す通信システム1は、例えば、家庭内の電力量をサーバ4側で収集して管理するシステムである。通信ユニット5は、例えば、家庭内に配置された、図示せぬ電力計に接続するユニットである。そして、サーバ4は、通信ユニット5を通じて各家庭内に配置された電力計から電力量を収集し、これら収集された家庭内の電力量を管理することになる。各通信ユニット5は、電力計から収集された電力量を定期的にGW7経由でサーバ4に送信する。更に、サーバ4は、例えば、通信ユニット5を制御する制御データをGW7経由で各通信ユニット5に送信する。尚、本システム内の電力計は、家庭内に固定配置されるため、例えば、通信ユニット5も固定配置されたものとなる。
図2は、GW7のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すGW7は、ネットワークインタフェース11と、無線インタフェース12と、補助記憶装置13と、メモリ14と、プロセッサ15とを有する。ネットワークインタフェース11は、有線システム2と接続する通信インタフェースである。無線インタフェース12は、マルチホップシステム3と接続するインタフェースである。補助記憶装置13は、後述するルーティングテーブルやリンクテーブル等の経路情報に関わる各種情報を記憶する、例えば、フラッシュメモリである。メモリ14は、各種プログラムの各種情報を記憶するものである。プロセッサ15は、GW7全体を制御するものである。
図3は、GW7の機能構成の一例を示すブロック図である。プロセッサ15は、メモリ14に格納されたプログラムに基づき各種プロセスとなる機能を構成する。図3に示すプロセッサ15は、ネットワーク通信部21と、無線通信部22と、フレーム解析部23と、データ生成部24と、データ取得部25と、設定情報取得部26と、GW情報生成部27と、経路制御部28と、記憶部29と、制御部30とを機能する。ネットワーク通信部21は、ネットワークインタフェース11を通じて有線システム2との有線通信を制御する。無線通信部22は、無線インタフェース12を通じてマルチホップシステム3との無線通信を制御する。
フレーム解析部23は、無線インタフェース12を通じてマルチホップシステム3内の通信ユニット5、中継ユニット6及びGW7のフレームを解析する。データ生成部24は、データを生成する。データ取得部25は、データを取得する。設定情報取得部26は、設定情報を取得する。経路制御部28は、自律型マルチホップ形式の通信経路を制御する。GW情報生成部27は、自GW7の負荷、例えば、収容ユニット台数及び転送トラフィック量等を含むGW情報を生成する。記憶部29は、後述するリンクテーブル31、ルーティングテーブル32及びフレーム転送テーブル33等の各種テーブルを管理するものである。
図4は、リンクテーブル31のテーブル構成の一例を示す説明図である。図4に示すリンクテーブル31は、隣接送信元(LS:Local Source)31A毎の復路の重み値31B、往路の重み値31C及び双方向の重み値31Dを管理するものである。隣接送信元(LS)は、Helloフレームを送信した隣接ユニットのIP/MACアドレスである。復路の重み値31Bは、隣接送信元(LS)との復路の信号品質に関わる値である。往路の重み値31Cは、隣接送信元(LS)との往路の信号品質に関わる値である。双方向の重み値31Dは、隣接送信元(LS)との間の双方向の信号品質に関わる値である。
図5は、ルーティングテーブル32のテーブル構成の一例を示す説明図である。図5に示すルーティングテーブル32は、最終宛先(GD:Global Destination)32A毎に隣接宛先(LD:Local Destination)32B及び評価値32Cを管理するものである。最終宛先32Aは、データの最終宛先のIP/MACアドレスである。隣接宛先32Bは、データを最終宛先に送信する際の中継する隣接ユニットのIP/MACアドレスである。評価値32Cは、データを中継する経路の優先順位を決定するのに使用するものである。尚、評価値32Cは、数値が小さくなるに連れて評価が高く、優先順位も高くなるものとする。ルーティングテーブル32は、最終宛先32A毎に、優先順位、例えば、第1位〜第3位の隣接宛先(LD1〜LD3)32B及び、隣接宛先32B毎の評価値32Cを管理するものである。
図6は、フレーム転送テーブル33のテーブル構成の一例を示す説明図である。図6に示すフレーム転送テーブル33は、転送フレームの識別情報(FID:Frame Identification)33A毎に、送信元(GS:Global Source)33B、フラグ33C及び隣接送信元(LS)33Dを管理するものである。更に、フレーム転送テーブル33は、FID33A毎に、隣接宛先1(LD1)33E、隣接宛先2(LD2)33F、隣接宛先3(LD3)33G及び最新隣接宛先(LAST)33Hを管理するものである。FID33Aは、転送フレームを識別するIDである。送信元(GS)33Bは、転送フレームの送信元を識別するIP/MACアドレスである。フラグ33Cは、転送フレームの転送を試したカウント値である。
隣接送信元(LS)33Dは、転送フレームを中継した送信元の隣接ユニットのIP/MACアドレスである。隣接宛先1(LD1)33Eは、転送フレームを最終宛先に転送する際に使用する優先順位が第1位の隣接宛先ユニットのIP/MACアドレスである。隣接宛先2(LD2)33Fは、転送フレームを最終宛先に転送する際に使用する優先順位が第2位の隣接宛先ユニットのIP/MACアドレスである。隣接宛先3(LD3)33Gは、転送フレームを最終宛先に転送する際に使用する優先順位が第3位の隣接宛先ユニットのIP/MACアドレスである。最新隣接宛先33Hは、転送フレームを最終宛先に転送する際に最後に使用した隣接宛先ユニットのIP/MACアドレスである。尚、最新隣接宛先33Hは、例えば、隣接宛先(LD1〜LD3)の何れか一つである。
図7は、通信ユニット5のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図7に示す通信ユニット5は、外部装置入力部51と、無線インタフェース52と、補助記憶装置53と、メモリ54と、プロセッサ55とを有する。外部装置入力部51は、例えば、電力量を計測する電力計等の外部装置と接続するインタフェースである。無線インタフェース52は、マルチホップシステム3と無線接続するインタフェースである。補助記憶装置53は、各種情報を記憶するフラッシュメモリである。メモリ54は、例えば、経路切替プログラム等の各種プログラムの情報を記憶するメモリである。プロセッサ55は、通信ユニット5全体を制御する。
図8は、通信ユニット5の機能構成の一例を示すブロック図である。図8に示すプロセッサ55は、メモリ54に格納されたプログラムに基づき各種プロセスとなる機能を構成する。図8に示すプロセッサ55は、無線通信部61と、フレーム解析部62と、データ生成部63と、データ取得部64と、設定情報取得部65と、経路制御部66と、記憶部67と、制御部68とを機能する。無線通信部61は、無線インタフェース52を通じてマルチホップシステム3との無線通信を制御する。
フレーム解析部62は、無線インタフェース52を通じてマルチホップシステム3内のGW7、通信ユニット5や中継ユニット6のフレームを解析する。データ生成部63は、データを生成する。データ取得部64は、データを取得する。設定情報取得部65は、設定情報を取得する。経路制御部66は、自律型マルチホップ形式の通信経路を制御する。経路制御部66は、ルーティングテーブル32を参照し、最終宛先32Aの第1位の隣接宛先(LD1)のユニットで最終宛先のデータを中継する。記憶部67は、図4に示すリンクテーブル31、図5に示すルーティングテーブル32及び図6に示すフレーム転送テーブル33を管理するものである。
制御部68は、更新部68Aと、制御部68Bとを有する。更新部68Aは、後述する中継フラグを含むHelloフレーム(以下、単に中継Helloフレームと称する)を受信した場合にルーティングテーブル32を更新する。具体的には、更新部68Aは、中継Helloフレームを発信したユニット5(6)が最終宛先32Aの第1位の隣接宛先(LD1)32Bとなるように、ルーティングテーブル32を更新する。尚、中継フラグは、自ユニットが第1位の隣接宛先(LD1)として優先的な登録を求める中継Helloフレームを識別するものである。制御部68Bは、中継Helloフレームを受信した場合に、中継Helloフレーム内の後述する最大伝播ホップ数に基づき当該中継Helloフレームの中継を制御する。尚、最大伝播ホップ数は、中継Helloフレームを受信したユニット側で当該中継Helloフレームを無線送信、すなわち中継できる最大ホップ数を示すものである。
図9は、中継ユニット6のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図9に示す中継ユニット6は、無線インタフェース71と、補助記憶装置72と、メモリ73と、プロセッサ74とを有する。無線インタフェース71は、マルチホップシステム3と無線接続するインタフェースである。補助記憶装置72は、各種情報を記憶するフラッシュメモリである。メモリ73は、経路切替プログラム等の各種プログラムの情報を記憶するメモリである。プロセッサ74は、中継ユニット6全体を制御する。
図10は、中継ユニット6の機能構成の一例を示すブロック図である。図10に示すプロセッサ74は、メモリ73に格納されたプログラムに基づき各種プロセスとなる機能を構成する。尚、説明の便宜上、中継ユニット6は、中継Helloフレームを無線送信するものとする。図10に示すプロセッサ74は、無線通信部81と、フレーム解析部82と、データ生成部83と、データ取得部84と、設定情報取得部85と、経路制御部86と、記憶部87と、制御部88とを機能する。無線通信部81は、無線インタフェース71を通じてマルチホップシステム3との無線通信を制御する。
フレーム解析部82は、無線インタフェース71を通じてマルチホップシステム3内のGW7、通信ユニット5や中継ユニット6のフレームを解析する。データ生成部83は、データを生成する。データ取得部84は、データを取得する。設定情報取得部85は、設定情報を取得する。経路制御部86は、自律型マルチホップ形式の通信経路を制御する。経路制御部86は、ルーティングテーブル32を参照し、最終宛先32Aの第1位の隣接宛先(LD1)のユニットで最終宛先のデータを中継する。記憶部87は、図4に示すリンクテーブル31、図5に示すルーティングテーブル32及び図6に示すフレーム転送テーブル33を管理するものである。
制御部88は、付加部88Aと、制御部88Bとを有する。付加部88Aは、Helloフレーム内に中継フラグ及び最大伝播ホップ数を付加して中継Helloフレームを制御するものである。図11は、中継Helloフレームの構成の一例を示す説明図である。図11に示す中継Helloフレーム90は、PHYヘッダ91と、MAC(Media Access Control Access)ヘッダ92と、IP(Internet Protocol)ヘッダ93と、UDP(User Data Program)ヘッダ94とを有する。Helloフレーム90は、アドホックヘッダ95と、ペイロード96と、FCS(Frame Check Sequence)97とを有する。PHYヘッダ91は、物理層のアドレスである。MACヘッダ92は、データリンク層のアドレスである。IPヘッダ93は、ネットワーク層のアドレスである。UDPヘッダ94は、トランスポート層のアドレスである。アドホックヘッダ95は、アドホック通信のヘッダである。
アドホックヘッダ95は、パケット長95Aと、シーケンス番号95Bと、タイプ95Cと、TTL(Time to Live)95Dと、ホップ数95Eとを有する。パケット長95Aは、パケットの長さを示すものである。シーケンス番号95Bは、コネクションを識別する情報である。TTL95Dは、パケットの有効期間を示すものである。タイプ95Cは、データフレーム、Helloフレーム又は、中継Helloフレームを識別するものである。尚、中継Helloフレーム及びHelloフレームは、他のユニットに転送しないため、アドホックヘッダ95内のTTL95D及びホップ数95Eは「1」となる。
また、ペイロード96内の最大伝播ホップ数96Aは、中継Helloフレームを受信したユニット側で当該中継Helloフレームを無線送信(中継)できる最大ホップ数を示すものである。FCS97は、誤り検出に使用するものである。
つまり、付加部88Aは、図11に示す中継Helloフレーム90内のタイプ95Cに、中継フラグ、すなわち、中継Helloフレームを識別するタイプを付加するものである。更に付加部88Aは、ペイロード96内の最大伝播ホップ数96A内に最大伝播ホップ数を付加するものである。制御部88Bは、データフレーム、Helloフレームや中継Helloフレームを無線送信すべく、無線通信部81を制御する。更に、制御部88Bは、リンクテーブル31及びルーティングテーブル32等を制御するものである。制御部88Bは、中継Helloフレームに対して応答を受信した場合、応答した通信ユニット5、中継ユニット6やGW7の隣接送信元(LS)31Aのリンク状態を更新すべく、リンクテーブル31を更新する。制御部88Bは、リンクテーブル31内の隣接送信元(LS)31Aの台数が上限数に到達したか否かを判定する。制御部88Bは、送信元(LS)の台数が上限数に到達した場合、中継Helloフレームの無線送信を停止すると共に、リンクテーブル31の更新を停止する。
図12は、リンクテーブル31及びルーティングテーブル32の更新の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、通信ユニット5Bは、定期的にHelloフレームを自分の無線エリア内で無線送信する。無線エリア内のユニット、例えば、GW7A、通信ユニット5C及び5Fは、通信ユニット5BからHelloフレームを受信する。その結果、通信ユニット5は、Helloフレームを受信した際のRSSIに基づき、Helloフレームを送信したユニットとの間の復路の重み値31Bを算出する。尚、RSSIは、無線環境に大きく左右されるものである。
例えば、Helloフレームを受信した通信ユニット5Cは、LS31Aが“5B”及び復路の重み値31Bが“20”のリンクテーブル31を生成する。更に、通信ユニット5Cは、GD32Aが“5B”、LD32Bが“5B”、評価値32Cが“E”のルーティングテーブル32を生成する。また、Helloフレームを受信した通信ユニット5Fは、LS31Aが“5B”及び、復路の重み値31Bが“15”のリンクテーブル31を生成する。更に、通信ユニット5Fは、GD32Aが“5B”、LD32Bが“5B”、評価値32Cが“E”のルーティングテーブル32を生成する。尚、評価値“E”は未評価を示す。
また、Helloフレームを受信したGW7Aは、LS31Aが“5B”及び、復路の重み値31Bが“10”のリンクテーブル31を生成する。更に、GW7Aは、GD32Aが“5B”、LD32Bが“5B”、評価値32Cが“E”のルーティングテーブル32を生成する。
図13は、リンクテーブル31及びルーティングテーブル32の更新の一例を示す説明図である。図13に示す通信ユニット5Cは、Helloフレームを自分の無線エリア内に無線送信する。この際、通信ユニット5Cは、隣接する通信ユニット5Bの経路情報を管理しているため、通信ユニット5Bに関わる経路情報を含むHelloフレームを送信する。その結果、無線エリア内の隣接するユニット、例えば、通信ユニット5B、5D及び5Eは、通信ユニット5CからのHelloフレームを受信する。
Helloフレームを受信した通信ユニット5Bは、LS31Aが“5C”、復路、往路及び双方向の重み値31B〜31Dが“20”のリンクテーブル31を生成する。尚、通信ユニット5は、往路のRSSIに基づき往路の重み値31Cを算出すると共に、先に取得した復路の重み値31Bと往路の重み値31Cに基づき双方向の重み値31Dを算出する。更に、通信ユニット5Bは、GD32Aが“5C”、LD32Bが“5C”、評価値32Cが“25”のルーティングテーブル32を生成する。
また、Helloフレームを受信した通信ユニット5Dは、LS31Aが“5C”、復路の重み値31Aが“30”のリンクテーブル31を生成する。更に、通信ユニット5Dは、GD32Aが“5C”、LD32Bが“5C”、評価値32Cが“E”の他に、GD32Aが“5B”、LD32Bが“5C”、評価値32Cが“E”のルーティングテーブル32を生成する。また、Helloフレームを受信した通信ユニット5Eは、LS31Aが“5C”、復路の重み値31Bが“20”のリンクテーブル31を生成する。通信ユニット5Eは、GD32Aが“5C”、LD32Bが“5C”及び評価値32Cが“E”の他に、GD32Aが“5B”、LD32Bが“5C”及び評価値32Cが“E”のルーティングテーブル32を生成する。
つまり、GW7、通信ユニット5及び中継ユニット6は、隣接ユニットからのHelloフレームを受信し、受信されたHelloフレームに基づき、ルーティングテーブル32及びリンクテーブル31の内容を更新する。GW7、通信ユニット5及び中継ユニット6は、ルーティングテーブル32及びリンクテーブル31の内容に基づきマルチホップシステム3内の通信経路をルーティングする。
図14は、ルーティングテーブル32の使用の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、通信ユニット5Cは、最終宛先(GD)32A毎に最大3個までの第1位〜第3位の隣接宛先(LD)32B及び評価値32Cを管理するものである。図14に示す例では、例えば、最終宛先(GD)32Aが“5B”の場合、隣接宛先(LD)32Bが“5B”、“5D”及び“5E”である。その評価値32Cは“5”、“50”及び“60”である。通信ユニット5Cが最終宛先(GD)32Aの“5B”に対してデータを送信する場合、ルーティングテーブル32を参照し、評価値32Cが最良、すなわち小さい“5”の隣接宛先“5B”のルートを選択する。その結果、通信ユニット5Cは、“5B”の通信ユニット5にデータを送信する。
図15は、ルーティングテーブル32の更新の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、通信ユニット5Bは、通信ユニット5Cに対してGW7Aからのデータを通信ユニット5Cに中継する。更に、通信ユニット5Cは、データに対する応答の“ACK”を通信ユニット5Bに送信する。尚、通信ユニット5Bは、最終宛先(GD)32Aの通信ユニット5Gに対して隣接宛先32Bの“5C”、”5F”及び“7A”のルーティングテーブル32を管理している。
通信ユニット5Bは、GW7Aから通信ユニット5G宛のデータを受信し、ルーティングテーブル32の評価値32Cを参照し、隣接宛先32Bの通信ユニット5Cを中継先に決定し、隣接宛先32Bである通信ユニット5Cにデータを送信する。その結果、通信ユニット5Bは、当該転送フレームの最新隣接宛先33Hを“5C”としてフレーム転送テーブル33に更新登録する。
更に、通信ユニット5Bは、転送フレームに対する応答(ACK)を通信ユニット5Cから受信した場合、隣接宛先32Bの“5C”に該当する評価値32Cを“10”に高めて、ルーティングテーブル32の内容を更新する。つまり、ルーティングテーブル32は、Helloフレームを受信した際のRSSIだけでなく、データ転送の実績に応じて評価値32Cを動的に更新する。
図16Aは、通信システム1内に中継ユニット6を配置する前の経路の一例を示す説明図である。図16Aに示す通信システム1は、GW7を最終宛先(GD)とし、通信ユニット5A〜5Uが評価値に基づき経路構築を行っているものとする。この際、通信ユニット5Tに負荷が集中している。
そこで、通信システム1の保守者が、例えば、通信ユニット5Tの負荷を分散すべく、中継ユニット6を新規に配置したとする。図16Bは、通信システム1内に中継ユニット6を配置した際の経路の一例を示す説明図である。この場合、中継ユニット6は、最終宛先のGW7との経路が構築されると、中継Helloフレームを無線送信する。中継Helloフレームを受信した各通信ユニット5は、最終宛先(GD)の第1の隣接宛先(LD1)に中継ユニット6となるようにルーティングテーブル32を更新する。
また、中継Helloフレーム内には、最大伝播ホップ数96Aが含まれている。例えば、通信ユニット5Nは、中継ユニット6から最大伝播ホップ数96Aが「2」の中継Helloフレームを受信したとする。通信ユニット5Nは、最終宛先(GD)の第1位の隣接宛先(LD1)を中継ユニット6に更新する。そして、通信ユニット5Nは、中継Helloフレーム内の最大伝播ホップ数96Aが「2」であり、最大伝播ホップ数96Aを−1デクリメントし、「1」となるため、中継Helloフレームを1ホップ伝播できる。従って、通信ユニット5Nは、最大伝播ホップ数96Aが「1」の中継Helloフレームを無線送信する。また、通信ユニット5Uは、通信ユニット5Nからの中継Helloフレームを受信した場合、最終宛先の第1位の隣接宛先(LD1)に更新する。この際、通信ユニット5Uは、中継Helloフレーム内の最大伝播ホップ数96Aが「1」であり、最大伝播ホップ数96Aを−1デクリメントし、「0」となるため、中継Helloフレームのこれ以上の伝播を禁止する。従って、中継ユニット6は、最大伝播ホップ数96Aに基づき中継Helloフレームの伝播を制御する。
図17Aは、中継ユニット6配置前の通信ユニット5Mのルーティングテーブル32の一例を示す説明図である。中継ユニット6を配置する前、通信ユニット5Mは、図17Aのルーティングテーブル32を参照し、最終宛先のGW7の第1位の隣接宛先(LD1)として通信ユニット5Tを選定する。その結果、通信ユニット5Mは、第1位の隣接宛先(LD1)として、通信ユニット5Tを経由して最終宛先のGW7にデータを送信する。
図17Bは、中継ユニット6配置後の通信ユニット5Mのルーティングテーブル32の一例を示す説明図である。中継ユニット6を配置した場合、中継Helloフレームを受信した通信ユニット5Mは、図17Bに示す通り、ルーティングテーブル32内の最終宛先のGW7の第1の隣接宛先(LD1)を優先的に中継ユニット6に設定する。その結果、通信ユニット5Mは、第1位の隣接宛先(LD1)として中継ユニット6を経由して最終宛先のGW7にデータを送信する。従って、例えば、通信ユニット5Tの負荷が分散できる。
次に本実施例の通信システム1の動作について説明する。図18は、経路切替要求処理に関わる中継ユニット6側のプロセッサ74の処理動作の一例を示すフローチャートである。図18に示す経路切替要求処理は、例えば、新規に配置された中継ユニット6が周辺の通信ユニット5等に対して、自分を最終宛先の第1位の隣接宛先(LD1)とするように経路切替を要求する処理である。
図18において中継ユニット6のプロセッサ74の付加部88Aは、中継Helloフレームを生成する(ステップS11)。尚、付加部88Aは、中継Helloフレーム90のアドホックヘッダ95内のタイプ95Cを、中継フラグが付加されたことを示すタイプに変更する。更に、付加部88Aは、中継Helloフレーム90内のペイロード96の先頭に最大伝播ホップ数96Aを付加する。
プロセッサ74内の無線通信部81は、生成された中継Helloフレームをブロードキャストで無線送信する(ステップS12)。尚、中継ユニット6は、最終宛先までの経路が確立した後、中継Helloフレームをブロードキャスト送信する。無線通信部81は、例えば、中継ユニット6周辺の通信ユニット5から中継Helloフレームに対する応答を受信したか否かを判定する(ステップS13)。
プロセッサ74内の制御部88Bは、中継Helloフレームに対する応答を受信した場合(ステップS13肯定)、応答した通信ユニット5に関してリンクテーブル31を更新する(ステップS14)。尚、制御部88Bは、応答した通信ユニット5を隣接送信元(LS)31Aに登録し、更に、そのリンク状態(復路31B、往路31C及び双方向31D等の重み値)を登録して、リンクテーブル31を更新する。制御部88Bは、リンクテーブル31内の隣接送信元(LS)を参照し、中継Helloフレームに応答した通信ユニット5の台数が上限値に到達したか否かを判定する(ステップS15)。尚、上限値は、適宜設定変更可能である。
制御部88Bは、中継Helloフレームに応答した通信ユニット5の台数が上限値に到達した場合(ステップS15肯定)、中継Helloフレームのブロードキャスト送信を停止し(ステップS16)、図18に示す処理動作を終了する。その結果、ユーザは、上限値を調整することで中継ユニット6を中継先とする通信ユニット5の台数を調整できる。
また、制御部88Bは、中継Helloフレームに応答した通信ユニット5の台数が上限値に到達しなかった場合(ステップS15否定)、中継Helloフレームの送信タイミングであるか否かを判定する(ステップS17)。付加部88Aは、中継Helloフレームの送信タイミングの場合(ステップS17肯定)、中継Helloフレームを生成すべく、ステップS11に移行する。
また、制御部88Bは、中継Helloフレームの送信タイミングでない場合(ステップS17否定)、中継Helloフレームの応答を受信したか否かを判定すべく、ステップS13に移行する。また、制御部88Bは、中継Helloフレームの応答を受信していない場合(ステップS13否定)、応答した通信ユニット5の台数が上限値に到達したか否かを判定すべく、ステップS15に移行する。
図18の経路切替要求処理では、例えば、新規に配置された中継ユニット6が中継Helloフレームをブロードキャストで無線送信したので、新規に配置された中継ユニット6への経路切替を中継ユニット6周辺の通信ユニット5に要求できる。
また、中継ユニット6は、中継Helloフレーム内に最大伝播ホップ数96Aを付加したので、利用者は、最大伝播ホップ数96Aの数値を設定変更することで、中継Helloフレームの伝播範囲を調整できる。
また、中継ユニット6は、リンクテーブル31内に中継Helloフレームに応答した通信ユニット5の台数を管理し、通信ユニット5の台数が上限値に到達した場合、中継Helloフレームのブロードキャストを停止する。その結果、利用者は、上限値を変更して、経路切替の通信ユニット5の台数を調整して負荷を調整できる。
また、中継ユニット6は、中継Helloフレームに応答した通信ユニット5の台数が上限値に到達していない場合、中継Helloフレームのブロードキャストを定期的に継続する。その結果、中継ユニット6は、経路切替の通信ユニット5の台数が上限値に到達するまで中継Helloフレームのブロードキャスト送信を継続できる。
また、中継ユニット6は、最終宛先までの経路が確立されるまで中継Helloフレームの無線送信を停止する。その結果、中継ユニット6は、経路が切替えられた通信ユニット5の最終宛先までのデータを確実に中継できる。
尚、上限値を無限にした場合、中継Helloフレームのブロードキャスト送信は停止することなく、継続するものである。
図19は、経路切替処理に関わる通信ユニット5側のプロセッサ55の処理動作の一例を示すフローチャートである。図19に示す経路切替処理は、中継Helloフレームに応じてルーティングテーブル32内の最終宛先の第1位の隣接宛先(LD1)を、中継Helloフレームを発信した中継ユニット6に切替設定する処理である。
図19において通信ユニット5側のプロセッサ55内の無線通信部61は、中継Helloフレームを受信したか否かを判定する(ステップS21)。更新部68Aは、中継Helloフレームを受信した場合(ステップS21肯定)、中継Helloフレームを発信した中継ユニット6を最終宛先(GD)の第1位の隣接宛先(LD1)としてルーティングテーブル32を更新する(ステップS22)。その結果、通信ユニット5は、最終宛先(GD)の第1位の隣接宛先(LD1)を中継ユニット6に経路切替したことになる。
無線通信部61は、中継Helloフレームを発信した中継ユニット6に対して中継Helloフレームに対する応答をユニキャストで無線送信し(ステップS23)、図19に示す処理動作を終了する。
無線通信部61は、中継Helloフレームを受信していない場合(ステップS21否定)、通常のHelloフレームを受信したか否かを判定する(ステップS24)。更新部68Aは、通常のHelloフレームを受信した場合(ステップS24肯定)、ルーティングテーブル32を更新する(ステップS25)。尚、更新部68Aは、通常のHelloフレームを受信した場合、Helloフレームの隣接宛先の評価値32Cを更新する。無線通信部61は、Helloフレームを発信したユニットに対してHelloフレームに対する応答をユニキャストで無線送信し(ステップS26)、図19に示す処理動作を終了する。
無線通信部61は、Helloフレームを受信していない場合(ステップS24否定)、Hello要求に対する応答を受信したか否かを判定する(ステップS27)。尚、Hello要求とは、隣接する対向側のユニットから定期的なHelloフレームが受信できない場合に、当該対向側のユニットに対して死活を確認するためのフレームである。
更新部68Aは、Hello要求に対する応答を受信した場合(ステップS27肯定)、ルーティングテーブル32を更新する(ステップS28)。尚、更新部68Aは、Hello要求応答で中継Helloフレームを発信した中継ユニット6との経路情報を維持する。無線通信部61は、Hello要求に対する応答を受信していない場合(ステップS27否定)、図19に示す処理動作を終了する。
図19に示す経路切替処理では、通信ユニット5が中継Helloフレームを受信した場合に、最終宛先の第1位の隣接宛先(LD1)を、中継Helloフレームを発信した中継ユニット6に切替えた。その結果、通信ユニット5は、中継Helloフレームを発信した中継ユニット6側への経路切替が簡単に行える。
図20は、中継制限処理に関わる通信ユニット5側のプロセッサ55の処理動作の一例を示すフローチャートである。図20に示す中継制限処理は、中継Helloフレームを受信した場合、中継Helloフレーム内の最大伝播ホップ数96Aに基づき、当該中継Helloフレームの中継を制限する処理である。
図20において通信ユニット5側のプロセッサ55内の無線通信部61は、中継Helloフレームを受信したか否かを判定する(ステップS41)。プロセッサ55内の制御部68Bは、中継Helloフレームを受信した場合(ステップS41肯定)、中継Helloフレーム内の最大伝播ホップ数96Aを抽出する(ステップS42)。更に、制御部68Bは、最大伝播ホップ数96Aを−1デクリメントし(ステップS43)、最大伝播ホップ数96Aが「1」以上であるか否かを判定する(ステップS44)。
制御部68Bは、最大伝播ホップ数96Aが「1」以上の場合(ステップS44肯定)、中継Helloフレーム内の最大伝播ホップ数96Aをデクリメント後のホップ数に書換える(ステップS45)。更に、制御部68Bは、最大伝播ホップ数96Aを書換えた中継Helloフレームを1ホップ分無線送信(中継)し(ステップS46)、図20に示す処理動作を終了する。尚、中継Helloフレームを受信した通信ユニット5は、中継Helloフレームを他の通信ユニット5に伝達する。
また、制御部68Bは、最大伝播ホップ数96Aが「1」以上でない場合(ステップS44否定)、中継Helloフレームの中継を禁止し(ステップS47)、図20に示す処理動作を終了する。その結果、中継Helloフレームを受信した通信ユニット5は、中継Helloフレームの他の通信ユニット5への中継(伝播)を禁止する。また、無線通信部61は、中継Helloフレームを受信しなかった場合(ステップS41否定)、図20に示す処理動作を終了する。
図20に示す中継制限処理では、通信ユニット5が中継Helloフレームを受信した場合、中継Helloフレーム内の最大伝播ホップ数96Aを抽出する。更に、通信ユニット5が最大伝播ホップ数96Aを−1デクリメントして「1」以上の場合、中継Helloフレームを中継する。その結果、中継Helloフレームを受信した通信ユニット5は、隣接する通信ユニット5に中継Helloフレームを中継できる。
また、通信ユニット5は、最大伝播ホップ数96Aを−1デクリメントして「0」の場合、中継Helloフレームの中継を禁止する。その結果、中継Helloフレームを受信した通信ユニット5は、最大伝播ホップ数96Aに基づき、隣接する通信ユニット5への中継Helloフレームの中継、すなわち伝播範囲を制限できる。
図21は、Hello要求受信処理に関わる中継ユニット6側のプロセッサ74の処理動作の一例を示すフローチャートである。図21に示すHello要求受信処理では、中継Helloフレームに応答した通信ユニット5からのHello要求に応じて当該通信ユニット5に関わるリンク状態を更新する処理である。
図21において中継ユニット6側のプロセッサ74の無線通信部81は、周辺の通信ユニット5からHello要求を受信したか否かを判定する(ステップS31)。制御部88Bは、Hello要求を受信した場合(ステップS31肯定)、Hello要求を発信した通信ユニット5がリンクテーブル31内の隣接送信元(LS)にあるか否かを判定する(ステップS32)。制御部88Bは、リンクテーブル31内の隣接送信元(LS)にある場合(ステップS32肯定)、Hello要求の通信ユニット5が中継Helloフレームに応答した通信ユニット5と判定する。そして、無線通信部81は、Hello要求の通信ユニット5に対してHello要求応答をユニキャストで無線送信する(ステップS33)。
制御部88Bは、リンクテーブル31を更新し(ステップS34)、図21に示す処理動作を終了する。尚、制御部88Bは、通信ユニット5との経路情報を維持する。無線通信部81は、周辺の通信ユニット5からHello要求を受信したのでない場合(ステップS31否定)、図21に示す処理動作を終了する。また、制御部88Bは、Hello要求を発信した通信ユニット5がリンクテーブル31内の隣接送信元(LS)にない場合(ステップS32否定)、Hello要求の通信ユニット5が中継Helloフレームに応答した通信ユニット5ではないと判定する。そして、制御部88Bは、Hello要求を無視し、図21に示す処理動作を終了する。
図21に示すHello要求受信処理では、中継ユニット6が通信ユニット5からHello要求を受信し、Hello要求を発信した通信ユニット5がリンクテーブル31内の隣接送信元31A内にあるか否かを判定する。中継ユニット6がHello要求を発信した通信ユニット5がリンクテーブル31内にある場合、Hello要求を発信した通信ユニット5に対してHello要求応答を送信する。その結果、中継ユニット6は、中継Helloフレームに応答した通信ユニット5に対して死活確認して経路情報を維持できる。
実施例では、新たに配置された中継ユニット6が中継Helloフレームを無線送信し、中継ユニット6周辺の通信ユニット5が中継Helloフレームを受信する。そして、中継Helloフレームを受信した通信ユニット5は、最終宛先の第1位の隣接宛先(LD1)を、中継Helloフレームを発信した中継ユニット6に切替更新する。その結果、新たな中継ユニット6が配置された場合、中継ユニット6を中継経路とする経路切替が迅速に行える。すなわち、ユーザが意図した経路切替を迅速に実現できる。
実施例では、新規に配置された中継ユニット6が中継Helloフレームをブロードキャストで無線送信する。その結果、新規に配置された中継ユニット6への経路切替を中継ユニット6周辺の通信ユニット5に要求できる。
また、中継ユニット6は、中継Helloフレーム内に最大伝播ホップ数96Aを付加したので、利用者は、最大伝播ホップ数96Aの数値を設定変更することで、中継Helloフレームの伝播範囲を調整できる。すなわち、経路切替の範囲を調整しながら、ユーザが意図した経路切替を迅速に実現できる。
また、中継ユニット6は、リンクテーブル31内に中継Helloフレームに応答した通信ユニット5を管理し、応答した通信ユニット5の台数が上限値に到達した場合、中継Helloフレームのブロードキャストを停止する。その結果、利用者は、上限値の数値を設定変更することで、経路切替の通信ユニット5の台数を調整して負荷を調整できる。すなわち、利用者は、上限値の数値を設定変更することで、負荷の分散率を調整できる。
また、中継ユニット6は、中継Helloフレームに応答した通信ユニット5の台数が上限値に到達していない場合、中継Helloフレームのブロードキャストを継続する。その結果、中継ユニット6は、経路切替の通信ユニット5の台数が上限値に到達するまで中継Helloフレームのブロードキャスト送信を継続できる。
また、中継ユニット6は、最終宛先までの経路が確立されるまで中継Helloフレームの無線送信を停止する。その結果、中継ユニット6は、経路が切替えられた通信ユニット5の最終宛先までのデータを確実に中継できる。
また、実施例では、中継ユニット6を通信システム1内に新規配置した場合を例に挙げて説明したが、中継ユニット6を使用して、例えば、通信システム1内の通信負荷の分散や、通信ユニットの保守時の経路の片寄せに有用である。
尚、上記実施例では、中継Helloフレームを発信するユニットとして中継ユニット6を例示したが、中継ユニット6に限定されるものではなく、通信ユニット5等でも良い。
また、上記実施例では、中継Helloフレームを受信するユニットとして通信ユニット5を例示したが、通信ユニット5に限定されるものではなく、中継ユニット6等でも良い。
また、通信ユニット5は、中継Helloフレームを複数受信した場合、最初に受信したフレームに基づき、当該フレームを発信したユニットを最終宛先の第1位の隣接宛先に更新し、2回目以降に受信した中継Helloフレームを無効にしても良い。この場合、通信システム1内の経路切替時の乱れを最小限にできる。
また、上記実施例では、中継Helloフレームを受信した通信ユニット5内のルーティングテーブルの最終宛先の第1の隣接宛先(LD1)に、中継Helloフレームを発信したユニットを切替設定して経路切替を実現した。しかし、第1位の隣接宛先(LD1)を直接切替えるのではなく、中継Helloフレームを発信した通信ユニット5の評価値を調整して最終宛先の隣接宛先の評価値を最高位にし、経路切替を実現するようにしても良い。
また、上記実施例では、通信システム1内の全通信ユニット5が中継Helloフレームを受信した場合に最終宛先の第1位の隣接宛先を切替変更した。しかし、中継Helloフレームを理解しない通信ユニットが混在した通信システムの場合には、中継Helloフレームを理解する通信ユニット5単位での切替変更が可能になる。
また、上記実施例では、アドホック通信として、自律型マルチホップ方式の無線通信を採用した通信システム1を例示して説明したが、無線通信に限定されるものではなく、赤外線通信や有線通信等にも適用可能である。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを通信機器で実行することで実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行する通信機器の一例を説明する。図22は、経路切替プログラムを実行する通信機器の一例を示す説明図である。
図22に示す経路切替プログラムを実行する通信機器100は、通信インタフェース111と、RAM(Random Access Memory)112と、ROM(Read Only Memory)113と、プロセッサ114とを有する。通信インタフェース111は、自律型マルチホップ形式で無線通信する。プロセッサ114は、通信機器100全体を制御する。
そして、ROM113には、上記実施例と同様の機能を発揮する経路切替プログラムが予め記憶されている。尚、ROM113ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に経路切替プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。経路切替プログラムとしては、図22に示すように、判定プログラム113A、更新プログラム113B及び制御プログラム113Cである。尚、プログラム113A〜113Cについては、適宜統合又は分散してもよい。
そして、プロセッサ114が、これらのプログラム113A〜113CをROM113から読み出し、これら読み出された各プログラムを実行する。そして、プロセッサ114は、図22に示すように、各プログラム113A〜113Cを、判定プロセス114A、更新プロセス114B及び制御プロセス114Cとして機能することになる。RAM112には、宛先毎に、当該宛先へのデータの中継先が記憶されている。
プロセッサ114は、他の通信装置から中継フラグ及び最大伝播ホップ数が付加されたフレームを受信したか否かを判定する。プロセッサ114は、フレームを受信した場合に、当該フレームを発信した通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるようにRAM112を更新する。更に、プロセッサ114は、フレームを受信した場合に、当該フレーム内の最大伝播ホップ数に基づき、当該フレームの無線送信を制御する。その結果、各通信機器100は、経路切替の範囲を調整しながら、ユーザが意図した経路切替を迅速に実現できる。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)自律型マルチホップ方式の通信で接続する複数の通信装置を有する通信システムであって、
前記複数の通信装置の内、第1の通信装置は、
中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを送信する通信部
を有し、
前記複数の通信装置の内、第2の通信装置は、
宛先毎に、当該宛先へのデータの中継先を記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照して当該宛先に対応した中継先にデータを送信する通信部と、
前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該フレームを発信した前記第1の通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように、前記記憶部を更新する更新部と、
前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該フレーム内の前記伝播ホップ数に基づき、当該フレームの送信を制御する制御部と
を有することを特徴とする通信システム。
(付記2)前記第1の通信装置は、
前記通信部によって前記フレームを送信した後、前記第2の通信装置から前記フレームに対する応答を受信した場合に、当該応答した前記第2の通信装置毎に、当該第2の通信装置とのリンク状態を記憶するリンク記憶部と、
前記リンク記憶部に記憶された前記第2の通信装置の台数が上限数に到達した場合に、前記応答した前記第2の通信装置の前記リンク記憶部への追加記憶を停止すると共に、前記フレームの送信を前記通信部に停止させる制御部と
を有することを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記3)前記更新部は、
前記フレームを複数受信した場合に、最初に受信したフレームに基づき、当該フレームを発信した第1の通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように、前記記憶部を更新すると共に、2回目以降に受信したフレームを無効にすることを特徴とする付記1又は2に記載の通信システム。
(付記4)前記第2の通信装置は、
前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該第1の通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように、前記記憶部を更新する第3の通信装置と、
前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該第1の通信装置の当該宛先の中継先の評価値を算出して、前記記憶部を更新する第4の通信装置と
を有することを特徴とする付記1〜3の何れか一つに記載の通信システム。
(付記5)前記第1の通信装置内の前記通信部は、
前記宛先の通信装置との経路が確立されるまで前記フレームの送信を停止することを特徴とする付記1〜4の何れか一つに記載の通信システム。
(付記6)前記記憶部は、
前記宛先毎に、前記中継先及び、前記中継先を選定する評価値を記憶しておき、
前記更新部は、
前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該第1の通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように当該中継先としての当該第1の通信装置に対応する評価値を調整して前記記憶部を更新することを特徴とする付記1〜5の何れか一つに記載の通信システム。
(付記7)自律型マルチホップ方式で通信する通信部と、
宛先毎に、当該宛先へのデータの中継先を記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照して当該宛先に対応した中継先にデータを送信するように前記通信部を制御する制御部と、
他の通信装置から中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを受信した場合に、当該フレームを発信した通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように前記記憶部を更新する更新部と、
前記他の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該フレーム内の前記伝播ホップ数に基づき、当該フレームの送信を制御する制御部と
を有することを特徴とする通信装置。
(付記8)前記更新部は、
前記フレームを複数受信した場合に、最初に受信したフレームに基づき、当該フレームを発信した通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように、前記記憶部を更新すると共に、2回目以降に受信したフレームを無効にすることを特徴とする付記7に記載の通信装置。
(付記9)前記記憶部は、
前記宛先毎に、前記中継先及び、前記中継先を選定する評価値を記憶しておき、
前記更新部は、
前記フレームを受信した場合に、当該フレームを発信した通信装置が当該宛先の最優先の中継先と選定されるように当該中継先としての通信装置の評価値を調整して前記記憶部を更新することを特徴とする付記7又は8に記載の通信装置。
(付記10)自律型マルチホップ方式で通信する通信部と、
フレーム内に中継フラグ及び伝播ホップ数を付加する付加部と、
前記通信部によって前記中継フラグ及び前記伝播ホップ数が付加された前記フレームを送信した後、他の通信装置から前記フレームに対する応答を受信した場合に、当該応答した前記通信装置毎に、当該通信装置とのリンク状態を記憶するリンク記憶部と、
前記リンク記憶部に記憶された前記通信装置の台数が上限数に到達した場合に、前記応答した前記通信装置の前記リンク記憶部への追加記憶を停止すると共に、前記フレームの送信を前記通信部に停止させる制御部と
を有することを特徴とする通信装置。
(付記11)前記通信部は、
最終宛先の通信装置との経路が確立されるまで前記中継フラグが付加された前記フレームの送信を停止することを特徴とする付記10に記載の通信装置。
(付記12)自律型マルチホップ方式の通信で接続する複数の通信装置を有する通信システムの経路切替方法であって、
前記複数の通信装置の内、第1の通信装置は、
中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを送信し、
前記複数の通信装置の内、第2の通信装置は、
前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該フレームを発信した前記第1の通信装置が宛先の最優先の中継先となるように、宛先毎のデータの中継先を記憶した記憶部を更新し、
前記第1の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該フレーム内の前記伝播ホップ数に基づき、当該フレームの送信を制御する
各処理を実行することを特徴とする経路切替方法。
(付記13)自律型マルチホップ方式で通信する通信部と、宛先毎に、当該宛先へのデータの中継先を記憶した記憶部と、プロセッサとを備えた通信機器によって実行される経路切替プログラムであって、
前記プロセッサに、
他の通信装置から中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを受信したか否かを判定し、
前記フレームを受信した場合に、当該フレームを発信した通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように前記記憶部を更新し
前記フレームを受信した場合に、当該フレーム内の前記伝播ホップ数に基づき、当該フレームの送信を制御する
各処理を実行させることを特徴とする経路切替プログラム。
1 通信システム
5 通信ユニット
6 中継ユニット
31 リンクテーブル
32 ルーティングテーブル
32A 最終宛先
32B 隣接宛先
32C 評価値
61 無線通信部
68A 更新部
68B 制御部
81 無線通信部
88A 付加部
88B 制御部
100 通信機器
111 通信インタフェース
112 RAM
113 ROM
114 プロセッサ
114A 判定プロセス
114B 更新プロセス
114C 制御プロセス

Claims (10)

  1. 自律型マルチホップ方式で通信する複数の通信装置を有する通信システムであって、
    前記複数の通信装置の内、第1の通信装置は、
    宛先毎に、データの中継先を記憶した記憶部と、
    前記記憶部を参照して宛先に対応した中継先にデータを送信する通信部と、
    前記通信システムに新たに加わった第2の通信装置から該第2の通信装置を優先的に中継先とすることを示す中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを受信した場合に、当該フレームを発信した前記第2の通信装置が、受信した当該フレームの宛先の最優先の中継先となるように、前記記憶部を更新する更新部と、
    前記更新部による更新後に、前記第2の通信装置から前記フレームを受信した場合に、信した該フレーム内の伝播ホップ数に基づき、信した該フレームの送信を制御する制御部と
    を有することを特徴とする通信システム。
  2. 前記第2の通信装置は、
    前記フレームを発信した後、前記第1の通信装置から前記フレームに対する応答を受信した場合に、当該応答した前記第1の通信装置毎に、当該第1の通信装置とのリンク状態を記憶するリンク記憶部と、
    前記リンク記憶部に記憶された前記第1の通信装置の台数が上限数に到達した場合に、前記応答した前記第1の通信装置の前記リンク記憶部への追加記憶を停止すると共に、前記フレームの発信を停止させる制御部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記更新部は、
    前記フレームを複数受信した場合に、最初に受信したフレームに基づき、当該フレームを発信した第2の通信装置が、受信した当該フレームの宛先の最優先の中継先となるように、前記記憶部を更新すると共に、2回目以降に受信したフレームを無効にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記第1の通信装置は、
    前記第2の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該第2の通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように、前記記憶部を更新する第3の通信装置と、
    前記第2の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該第2の通信装置の当該宛先の中継先の評価値を算出して、前記記憶部を更新する第4の通信装置と
    を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の通信システム。
  5. 前記第2の通信装置は、
    前記宛先の通信装置との経路が確立されるまで前記フレームの送信を停止することを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の通信システム。
  6. 前記記憶部は、
    前記宛先毎に、前記中継先及び、前記中継先を選定する評価値を記憶しておき、
    前記更新部は、
    前記第2の通信装置から前記フレームを受信した場合に、当該第2の通信装置が当該宛先の最優先の中継先となるように当該中継先としての当該第2の通信装置に対応する評価値を調整して前記記憶部を更新することを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の通信システム。
  7. 自律型マルチホップ方式で通信する通信部と、
    宛先毎に、データの中継先を記憶した記憶部と、
    前記記憶部を参照して宛先に対応した中継先にデータを送信するように前記通信部を制御する制御部と、
    通信システムに新たに加わった他の通信装置から該他の通信装置を優先的に中継先とすることを示す中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを受信した場合に、当該フレームを発信した前記他の通信装置が、受信した当該フレームの宛先の最優先の中継先となるように前記記憶部を更新する更新部と、
    前記更新部による更新後に、前記他の通信装置から前記フレームを受信した場合に、信した該フレーム内の伝播ホップ数に基づき、信した該フレームの送信を制御する制御部と
    を有することを特徴とする通信装置。
  8. 自律型マルチホップ方式で通信する通信部と、
    フレーム内に、通信システムに新たに加わった自装置を優先的に中継先とすることを示す中継フラグ及び伝播ホップ数を付加する付加部と、
    前記通信部によって前記中継フラグ及び前記伝播ホップ数が付加された前記フレームを発信した後、他の通信装置から前記フレームに対する応答を受信した場合に、当該応答した前記通信装置毎に、当該通信装置とのリンク状態を記憶するリンク記憶部と、
    前記リンク記憶部に記憶された前記通信装置の台数が上限数に到達した場合に、前記応答した前記通信装置の前記リンク記憶部への追加記憶を停止すると共に、前記フレームの発信を前記通信部に停止させる制御部と
    を有することを特徴とする通信装置。
  9. 自律型マルチホップ方式で通信する複数の通信装置を有する通信システムの経路切替方法であって、
    前記複数の通信装置の内、第1の通信装置は、
    前記通信システムに新たに加わった第2の通信装置から該第2の通信装置を優先的に中継先とすることを示す中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを受信した場合に、当該フレームを発信した前記第2の通信装置が、受信した当該フレームの宛先の最優先の中継先となるように、宛先毎のデータの中継先を記憶した記憶部を更新し、
    前記記憶部の更新後に、前記第2の通信装置から前記フレームを受信した場合に、信した該フレーム内の伝播ホップ数に基づき、信した該フレームの送信を制御する
    処理を実行することを特徴とする経路切替方法。
  10. 自律型マルチホップ方式で通信する通信部と、宛先毎に、データの中継先を記憶した記憶部と、プロセッサとを備えた通信機器によって実行される経路切替プログラムであって、
    前記プロセッサに、
    通信システムに新たに加わった他の通信装置から該他の通信装置を優先的に中継先とすることを示す中継フラグ及び伝播ホップ数が付加されたフレームを受信したか否かを判定し、
    前記フレームを受信した場合に、当該フレームを発信した通信装置が、受信した当該フレームの宛先の最優先の中継先となるように前記記憶部を更新し、
    前記記憶部の更新後に、前記他の通信装置から前記フレームを受信した場合に、信した該フレーム内の伝播ホップ数に基づき、信した該フレームの送信を制御する
    処理を実行させることを特徴とする経路切替プログラム。
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