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JP6005990B2 - 盛土構造物 - Google Patents

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Description

本発明は拘束型植生シート及びそれを用いた盛土構造物に関し、更に詳しくは、雨水等による種子又は肥料或いは土砂の流出を防止することができる吸い出し防止機能のある拘束型植生シート及びそれを用いた盛土構造物に関する。
土砂を所定の高さに撒き出して転圧する盛土工と、格子状や網状の補強シートを盛土層の上面に水平に敷設する補強シートの敷設工とを繰り返し行い、盛土層の間に補強シートを介在させる盛土構造物が知られている。
近年、かかる盛土構造物においては、景観性向上だけでなく、法面の表層崩壊や土砂崩れを防止するために、法面の緑化が行われている。
例えば、盛土形成部に複数段に敷設されるプラスチック網状物と、プラスチック網状物の盛土形成部の端部付近に設置される法面支持部材と、法面支持部材の法面支持部の内側に配置される透水性の盛土保持部材(植生マット)とを備えた盛土構造物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、グリッド材を使用した補強土において、グリッド材の一部の巻き込み用部分の内側に生芝マットを張り付けた補強土(盛土構造物)が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、特定の撥水性繊維を絡み合わせて形成したシート状体からなる表土保護シート(植生シート)の製造方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第2924432号公報 特開2000-80654号公報 特許第4322953号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載の盛土構造物や植生シートにおいて、用いられる植生マットは、水解性であるので、雨が降ると、発芽前の種子や肥料が流されてしまう欠点がある。これに加え、雨が降ると、法面の土砂を流出させてしまう恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、雨水等による種子又は肥料或いは土砂の流出を防止することができる拘束型植生シート及びそれを用いた盛土構造物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、植生マットを、親水性不織布と、疎水性不織布とからなるものとすることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、(1)盛土と、該盛土の斜面部分を支持固定する型枠と、盛土と型枠との間に設置される拘束型植生シートと、を備え、拘束型植生シート、植生マットと、該植生マットに添設された拘束ネットと、からなり、拘束ネットが、一辺の長さが3mm以上の空隙部を複数有する格子状であり、拘束ネットの巻き上げ方向の引張り強度が5kN/m以上であり、植生マットが、種子又は肥料が付与される親水性不織布と、該親水性不織布の裏面に積層される疎水性不織布とからなり、拘束型植生シートの植生マットが盛土側に、拘束ネットが型枠側に配置されており、拘束ネットが、型枠の頂部を挟持するように、折り畳んで配置され、拘束ネットを折り畳んだ折り畳み部が、キャップ状部材によって固定されている盛土構造物に存する。
本発明は、(2)親水性不織布と、疎水性不織布とがニードルパンチにより一体化され、疎水性不織布がスパンボンド法を用いた不織布である上記(1)記載の盛土構造物に存する。
本発明は、(3)親水性不織布が、レーヨン及びポリエステルからなり、配合割合がポリエステル:レーヨン=1:2〜3であり、疎水性不織布が、ポリプロピレンからなり、拘束ネットが、ポリエチレンからなる上記(1)又は(2)記載の盛土構造物に存する。
本発明は、(4)キャップ状部材が、金属製であり、断面U字状である上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の盛土構造物に存する。
本発明は、(5)拘束ネットがキャップ状部材を起点として盛土側に水平方向に折り曲げられている上記(4)記載の盛土構造物に存する。
本発明は、(6)拘束型植生シートが盛土によって形成された斜面に沿って一定距離下方に敷設された後、水平方向に折り曲げられている上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の盛土構造物に存する。
本発明は、(7)型枠を支持する斜体材を更に備え、該斜体材が、盛土に埋設されている上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の盛土構造物に存する。
本発明の拘束型植生シートにおいては、種子又は肥料が付与された親水性不織布を備えるので、植生を構成できる。このとき、上記拘束型植生シートにおいては、疎水性不織布が親水性不織布に積層されているので、雨が降っても、疎水性不織布が種子又は肥料或いは土砂の流出を防止できる。すなわち、上記拘束型植生シートによれば、植生マットが、種子又は肥料が付与される親水性不織布と、該親水性不織布の裏面に積層される疎水性不織布とからなるので、雨水等による種子又は肥料或いは土砂の流出を防止することができる。
本発明の拘束型植生シートにおいては、親水性不織布が、レーヨン及び/又はポリエステルからなるものである場合、十分に親水性が保持されるので、植生に好適である。
また、疎水性不織布が、ポリプロピレンからなるものである場合、雨水等による植生や土砂の流出を確実に防止することができる。
本発明の拘束型植生シートにおいて、拘束ネットが、ポリエチレンからなるものである場合、軽量であり、耐久性に優れるという利点がある。
また、拘束ネットが、空隙の一辺が3mm以上の格子状である場合、植生の発育を阻害しない。
本発明の盛土構造物は、上述した拘束型植生シートを備えるので、雨水等による種子又は肥料或いは土砂の流出を防止することができる。これにより、植生を効率良く設けることができる。
また、拘束ネットが、型枠を挟持するように、折り畳んで配置されているので、簡単な操作で、施工が極めて容易となる。
本発明の盛土構造物においては、拘束ネットを折り畳んだ折り畳み部が、キャップ状部材によって固定されている場合、拘束ネットを確実に固定できる。これにより、拘束ネットと型枠の頂部を一体化することができ、盛土内に折り返した拘束ネットの土中における引き抜き抵抗により、型枠の安定性を向上させることができる。
図1は、本発明に係る拘束型植生シートの一実施形態を示す説明図である。 図2は、本実施形態に係る拘束型植生シートの植生マットを模式的に示す断面図である。 図3の(a)は、本発明に係る盛土構造物の一実施形態を示す模式断面図であり、(b)は、(a)の拘束ネットを折り曲げる前の状態を示す模式断面図である。 図4は、他の実施形態に係る盛土構造物を示す模式断面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明に係る拘束型植生シートは、法面に設置することができ、法面の強化及び緑化をすることが可能である。
図1は、本発明に係る拘束型植生シートの一実施形態を模式的に示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係る拘束型植生シート100は、植生マット10と、該植生マット10に添設された拘束ネット20と、からなる。
植生マット10の添設された拘束ネット20は、一辺の長さが3mm以上の空隙部を複数有する格子状となっている。具体的には、拘束ネット20は、空隙を設けた織物からなっている。このため、植生の発芽及び生育を阻害しない。
拘束ネット20の材質としては、例えば、鉄等の金属、ガラス等の無機繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、セルロース、アラミド等の有機繊維が挙げられる。これらの中でも、軽量化の観点から、材質は、有機繊維であることが好ましく、汎用性、雨等に対する耐久性の観点から、ポリエチレンであることが好ましい。なお、拘束ネット20には、カーボン等の着色剤、耐候向上剤、撥水剤等が含まれていてもよい。
拘束ネット20においては、空間部の一辺の長さが3mm以上であることが好ましく、3mm〜10mmであることがより好ましい。空隙部の一辺の長さが3mm未満であると、空隙部の一辺の長さが上記範囲内にある場合と比較して、植生が十分に育成しない。
また、空隙部の一辺の長さが10mmを超えると、空隙率が上記範囲内にある場合と比較して、拘束ネット20として有機繊維を用いる場合、耐久性が不十分となり、植生マット10と、その内部にある盛土材を十分に拘束できない。
拘束ネット20の巻き上げ方向の引張り強度は、5kN/m以上であることが好ましい。
引張り強度が5kN/m未満であると、引張り強度が上記範囲内にある場合と比較して、鋼製型枠が腐食しまった場合、法面表層の変形・崩壊が発生するリスクが大きくなる。
図2は、本実施形態に係る拘束型植生シートの植生マットを模式的に示す断面図である。
図2に示すように、植生マット10は、種子又は肥料が付与される親水性不織布10aと、該親水性不織布10aの裏面に積層される疎水性不織布10bとからなる。
親水性不織布10aは、レーヨン及び/又はポリエステルからなる。特に、軽量化、強度及び親水性の観点から、レーヨン及びポリエステルからなることが好ましい。なお、親水性不織布10aには、カーボン等の着色剤、耐候向上剤、撥水剤等が含まれていてもよい。
また、このときのレーヨンとポリエステルの配合割合は、ポリエステル:レーヨン=1:2〜3であることが好ましい。
ポリエステル1に対するレーヨンの配合割合が2未満であると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、親水性が不十分となり、ポリエステル1に対するレーヨンの配合割合が3を超えると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、強度が不十分となる。
親水性不織布10aは、不織布からなる。このため、親水性不織布10aに付与された種子又は肥料は、親水性不織布10aの繊維に絡まることになる。また、盛土及び疎水性繊維10bとの密着性が優れるものとなる。
かかる不織布の製法は、特に限定されず、乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、スチームジェット法等が挙げられる。
親水性不織布10aの目付けは、30〜100g/mであることが好ましい。目付けが30g/m未満であると、目付けが上記範囲内にある場合と比較して、微細な土粒子や種子を流出させる可能性があり、目付けが100g/mを超えると、目付けが上記範囲内にある場合と比較して、植生の発芽及び生育を阻害する場合がある。
拘束型植生シート100においては、上述したように、種子又は肥料が付与された親水性不織布10aを備えるので、植生を構成できる。なお、植生とは、陸上に生育している植物の集団をいい、本発明の植生は、同一の種からなる純植生及び異種が混合する異種植生を含む。また、種子及び肥料としては、植生用の公知のものが適宜用いられる。
疎水性不織布10bは、ポリエチレン又はポリプロピレンからなる。特に、強度の観点から、ポリプロピレンであることが好ましい。なお、疎水性不織布10bには、カーボン等の着色剤、耐候向上剤、撥水剤等が含まれていてもよい。
疎水性不織布10bは、不織布からなる。このため、雨水等による侵食がより防止される。また、盛土及び親水性不織布10aとの密着性が優れるものとなる。
かかる不織布の製法は、特に限定されず、乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、スチームジェット法等が挙げられる。これらの中でも、スパンボンド法を用いた不織布であることが好ましい。この場合、強度が更に向上し、植生マット10により好適となる。
疎水性不織布10bの目付けは、30〜50g/mであることが好ましい。目付けが30g/m未満であると、目付けが上記範囲内にある場合と比較して、微細な土粒子を流出させる可能性があり、目付けが50g/mを超えると、目付けが上記範囲内にある場合と比較して、植生の発芽及び生育を阻害する場合がある。
拘束型植生シート100においては、親水性不織布10aに積層される疎水性不織布10bを備えるので、雨が降っても、疎水性不織布10bが種子又は肥料或いは土砂の流出を防止できる。なお、疎水性不織布10bは、外気側に配置され、親水性不織布10aは、盛土側に配置される。
本実施形態に係る拘束型植生シート100においては、親水性不織布10a及び疎水性不織布10bをニードルパンチで一体化されている。この場合、親水性不織布10aが盛土に接することになるので、植生をより繁殖できると共に、雨水等による種子又は肥料或いは土砂の流出を確実に防止することが可能となる。
本発明に係る盛土構造物は、上述した拘束型植生シート100が用いられる。
図3の(a)は、本発明に係る盛土構造物の一実施形態を示す模式断面図であり、(b)は、(a)の拘束ネットを折り曲げる前の状態を示す模式断面図である。
図3の(a)に示すように、本実施形態に係る盛土構造物200は、盛土5と、該盛土5の斜面部分を支持固定する型枠1と、盛土5と型枠1との間に設置される拘束型植生シート100と、拘束ネット20を折り畳んだ折り畳み部20aを固定するキャップ状部材30と、型枠1を支持する斜体材4とを備える。
型枠1は、法面に設置され、その内側に拘束型植生シート100が配置される。このとき、植生マット10が盛土5側に、拘束ネット20が型枠1側に配置される。
拘束型植生シート100は、キャップ状部材30により固定されている。
そして、拘束型植生シート100は、盛土5によって形成された斜面に沿って敷設され、一定距離下方に敷設された後、水平方向に折り曲げられ、折り曲げられた部分の植生マット(以下便宜的に「折り曲げ植生マット」という。)11に盛土5が敷設されるようになっている。
拘束ネット20は、型枠1を挟持するように、折り畳んで配置され、その折り畳み部20aがキャップ状部材30により固定されている。
そして、拘束ネット20は、図3の(b)に示すように、キャップ状部材30を基点として水平方向(盛土側)に折り曲げられ、図3の(a)に示すように、折り曲げられた部分の拘束ネット(以下便宜的に「第1折り曲げ拘束ネット」という。)21が盛土5上に敷設されるようになっている。
拘束ネット20は、植生マット10を覆うように、一定距離下方に敷設された後、水平方向に折り曲げられ、折り曲げられた部分の拘束ネット(以下便宜的に「第2折り曲げ拘束ネット」という。)22に盛土5が敷設されるようになっている。
なお、後述するように、盛土構造物200を複数段備える場合、植生マット10及び拘束ネット20が盛土によって形成された斜面に沿って敷設され、第1折り曲げ拘束ネット21、第2折り曲げ拘束ネット22及び折り曲げ植生マット11が、盛土5間に埋設されることになる。
キャップ状部材30は、拘束ネット20を折り畳んだ折り畳み部20aに嵌合される。これにより、植生マット10と、拘束ネット20とが型枠1に固定される。その結果、植生マット10及び拘束ネット20が型枠1の頂部で一体化され、盛土内に折り返した第2折り曲げ拘束ネット22の土中における引き抜き抵抗により、型枠1の安定性を向上させることができる。
キャップ状部材30は、金属製のものが用いられ、断面U字状になっている。
また、キャップ状部材30は、固定された植生マット10及び拘束ネット20が型枠1から外れないように型枠1との間で植生マット10を挟み込む構造となっている。
型枠1は、鋼製であり、市販の鉄線を格子状に組んで交点を溶接したワイヤーメッシュや鉄板にシャーリングで切込みを入れ、連続した菱形の目合いを形成した剛性のあるエキスパンドメタル等が適宜用いられる。
斜体材4は、係合によって型枠1に取り付けられ、型枠1に係合された状態で、盛土に埋設される。これにより、施工時に型枠を変形させることなく、盛土材を十分に締め固めることができる。
斜体材4の材質としては、鉄、ステンレス、強化繊維プラスチック等が挙げられる。
本実施形態に係る盛土構造物200は、型枠1、斜体材4及び拘束型植生シート100を盛土層の上面に水平に敷設する敷設工と、土砂を所定の高さに撒き出して転圧する盛土工とを行うことにより施工される。
本実施形態に係る盛土構造物200によれば、斜面を緑化することができる。このとき、盛土構造物200は、上述した拘束型植生シート100を用いているので、雨水等による種子又は肥料或いは土砂の流出を防止することができる。これにより、植生を効率良く設けることができる。
また、盛土構造物200においては、拘束型植生シート100の植生マット10が、拘束ネット20で覆われているので、種子又は肥料の流出のみならず、植生マット10の破損も抑制できる。
さらに、上述したように、拘束ネット20が、型枠1を挟持するように、折り畳んで配置されているので、簡単な操作で、施工が極めて容易となる。
さらにまた、盛土構造物200においては、第2折り曲げ拘束ネット22が盛土5間に埋設されているので、第2折り曲げ拘束ネット22の土中における引き抜き抵抗により、型枠1の安定性を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、第1及び第2実施形態に係る拘束型植生シートにおいては、親水性不織布10aが、レーヨン及び/又はポリエステルからなっており、疎水性不織布10bが、ポリエチレン又はポリプロピレンからなっているが、これらに限定されるものではない。
また、拘束ネット20は、織物となっているが、組物、編物、樹脂ネットであってもよい。
本実施形態に係る盛土構造物200は、通常、複数段に施工される。
例えば、図4に示すように、盛土構造物200が3個連続して配設されていてもよい。この場合は、型枠1、斜体材4及び拘束型植生シート100を盛土層の上面に水平に敷設する敷設工と、土砂を所定の高さに撒き出して転圧する盛土工とを繰り返し行うことにより施工される。
本実施形態に係る盛土構造物200においては、拘束ネット20を折り畳んだ折り畳み部20aにキャップ状部材30を嵌合しているが、ピン止めや鉄線による結束であってもよい。
本実施形態に係る盛土構造物200においては、型枠1を支持する斜体材4を備えているが、必ずしも備える必要はない。
本発明の拘束型植生シートは、土砂を所定の高さに撒き出して転圧する盛土工と、拘束型植生シートを盛土層の上面に水平に敷設する敷設工とを繰り返し行い、盛土層の間に介在させる盛土構造物に用いられる。かかる盛土構造物は、景観性が向上するだけでなく、地すべりや土砂崩れを防止するために、法面の緑化が行われる。
1・・・型枠
4・・・斜体材
5・・・盛土
10・・・植生マット
10a・・・親水性不織布
10b・・・疎水性不織布
11・・・折り曲げられ植生マット(植生マット)
20・・・拘束ネット
20a・・・折り畳み部
21・・・第1折り曲げ拘束ネット(拘束ネット)
22・・・第2折り曲げ拘束ネット(拘束ネット)
30・・・キャップ状部材
100・・・拘束型植生シート
200・・・盛土構造物

Claims (7)

  1. 盛土と、
    該盛土の斜面部分を支持固定する型枠と、
    前記盛土と前記型枠との間に設置される拘束型植生シートと、
    を備え、
    前記拘束型植生シート、植生マットと、該植生マットに添設された拘束ネットと、からなり、
    前記拘束ネットが、一辺の長さが3mm以上の空隙部を複数有する格子状であり、
    前記拘束ネットの巻き上げ方向の引張り強度が5kN/m以上であり、
    前記植生マットが、種子又は肥料が付与される親水性不織布と、該親水性不織布の裏面に積層される疎水性不織布とからなり、
    前記拘束型植生シートの前記植生マットが前記盛土側に、前記拘束ネットが前記型枠側に配置されており、
    前記拘束ネットが、前記型枠の頂部を挟持するように、折り畳んで配置され、
    前記拘束ネットを折り畳んだ折り畳み部が、キャップ状部材によって固定されている盛土構造物。
  2. 前記親水性不織布と、前記疎水性不織布とがニードルパンチにより一体化され
    前記疎水性不織布がスパンボンド法を用いた不織布である請求項1記載の盛土構造物。
  3. 前記親水性不織布が、レーヨン及びポリエステルからなり、配合割合が
    ポリエステル:レーヨン=1:2〜3
    であり、
    前記疎水性不織布が、ポリプロピレンからなり、
    前記拘束ネットが、ポリエチレンからなる請求項1又は2に記載の盛土構造物。
  4. 前記キャップ状部材が、金属製であり、断面U字状である請求項1〜3のいずれか1項に記載の盛土構造物。
  5. 前記拘束ネットが前記キャップ状部材を起点として盛土側に水平方向に折り曲げられている請求項4記載の盛土構造物。
  6. 前記拘束型植生シートが盛土によって形成された斜面に沿って一定距離下方に敷設された後、水平方向に折り曲げられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の盛土構造物。
  7. 前記型枠を支持する斜体材を更に備え、
    該斜体材が、前記盛土に埋設されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の盛土構造物。
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