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JP5991190B2 - 電子装置 - Google Patents

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JP5991190B2
JP5991190B2 JP2012278415A JP2012278415A JP5991190B2 JP 5991190 B2 JP5991190 B2 JP 5991190B2 JP 2012278415 A JP2012278415 A JP 2012278415A JP 2012278415 A JP2012278415 A JP 2012278415A JP 5991190 B2 JP5991190 B2 JP 5991190B2
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Description

本発明は、複数個の大型のスルーホール実装部品(以下、THDと略記)が回路基板の一面に横置きに搭載されてなり、該回路基板が筐体に固定される電子装置に関する。
THDがリードの突出し部を回路基板の一面と平行になるようにして横置きに搭載されてなり、該回路基板が筐体に固定される電子装置が、例えば、特開2008−033559号公報(特許文献1)と特開2012−129305号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献1,2に開示されている電子装置は、車両のエンジンECU(Electric Control Unit)である。該電子装置において、例えばアルミ電解コンデンサのような大型のTHDは、実装高さを抑えるため、リードの突出し部を回路基板の一面と平行になるようにして、横置きに搭載される。そして、折り曲げられたリードの先が、回路基板のスルーホールに挿入されて、回路基板に半田接合されている(スルーホール実装)。また、該THDが実装された回路基板は、筐体内に収容されて、エンジンブロックに直接取り付けられる。
特開2008−033559号公報 特開2012−129305号公報
特許文献1,2に開示されている電子装置(エンジンECU)は、振動の激しいエンジンブロックに直接取り付けられるため、十分な振動対策を施す必要がある。特に、回路基板に電解コンデンサのような大型で重量の大きいTHDが搭載される場合には、該THDが筐体や回路基板と異なる位相で振動し、リードが折れやすくなる。このため、特許文献2の電子装置では、回路基板と筐体を固定するだけでなく、回路基板に搭載されたTHDと筐体とを接着し、振動が加わったときに筐体、回路基板およびTHDの三者が一体に振動し易くして、当該三者の振動の位相差が生じ難くしている。
一方、エンジンECUの回路基板には、大型のTHDに限っても、大きさや形状の異なる種々のTHDが、複数個、縦置きや横置きの各向きで搭載される。従って、エンジンECUでは、これら複数個の全てのTHDに対して、上記した筐体、回路基板およびTHDの三者の振動の位相差を生じ難くし、振動に伴うリードの折れ等の不具合を防止する必要がある。
そこで本発明の目的は、複数個の大型のTHDが回路基板の一面に横置きに搭載されてなり、該回路基板が筐体に固定される電子装置であって、簡単で安価な振動対策により、前記複数個の全てのTHDに対して、振動に伴うリードの折れ等の不具合を確実に防止できる電子装置を提供することにある。
本発明に係る電子装置は、外方に突出するリードを有したTHDが、複数個、リードの突出し部を回路基板の一面と平行になるようにして、回路基板の一面に横置きに搭載されている。複数個のTHDは、回路基板に搭載された状態で、回路基板の一面からリードの突出し部までの高さが異なるTHDを含んでいる。該回路基板は、前記一面が箱型に形成された筐体の底面に対向するようにして、筐体に固定される。また、緩衝材が、前記複数個のTHDと筐体の底面の間に挿入されている。前記複数個のTHDのリードの中で、回路基板の一面からの最大高さを最小基準間隔とし、複数個のTHDの頂部の中で、回路基板の一面からの最小高さを最大基準間隔としたとき、緩衝材の上面が、回路基板の一面との間で、最小基準間隔より大きく、最大基準間隔より小さい間隔を有するように設定されている。
上記電子装置は、例えば車両のエンジンECUのように振動の激しいエンジンブロックに直接取り付けられても不具合無く動作できるように、以下に示すような十分な振動対策を施した構成となっている。例えば、エンジンECUの回路基板には、大型のTHDに限っても、大きさや形状の異なる種々のTHDが、複数個、縦置きや横置きの各向きで搭載される。大型のTHDの代表例として、電解コンデンサとコイルがある。
上記電子装置は、外方に突出するリードを有したTHDが、複数個、回路基板の一面に横置きに搭載されている。例えばアルミ電解コンデンサのような大型のTHDは、実装高さを抑えるため、一般的に、リードの突出し部を回路基板の一面と平行になるようにして、横置きに搭載される。そして、折り曲げられたリードの先が、回路基板のスルーホールに挿入されて、回路基板に半田接合されている(スルーホール実装)。
上記電子装置において、一面に横置きで複数個のTHDを搭載する回路基板は、前記一面が箱型に形成された筐体の底面に対向するようにして、筐体に固定される。そして、複数個のTHDと筐体の底面の間に挿入される緩衝材の上面が、前記最小基準間隔より大きく、最大基準間隔より小さい間隔を有するように設定される。
前者の最小基準間隔より大きい設定条件は、言い換えれば、前記THDの全てのリードが緩衝材と接触しない設定条件である。これによれば、振動が緩衝材を介してTHDの全てのリードに直接伝達されないため、リードを伝達する振動によってTHDの内部が損傷するのを防止することができる。
また、後者の最大基準間隔より小さい設定条件は、言い換えれば、前記THDの全ての頂部が緩衝材と接触する設定条件である。これによれば、前記THDの全てが、緩衝材を介して回路基板および筐体と共に一体となって振動し易くなるため、各THDが筐体や回路基板と異なる位相で振動することによるリードの折れ等の不具合を防止することができる。
尚、リードの突出し部が回路基板の一面と垂直になるようにして、縦置きに搭載されるTHDについては、前者の最小基準間隔が0である。このため、縦置きのTHDについては、後者の最大基準間隔より小さい設定条件だけが必要で、横置きのTHDに較べて設定条件は緩やかである。
上記電子装置においては、前記複数個のTHDの中で、特にリードの突出し部の位置や頂部が低い低背なTHDは、そのまま回路基板に搭載したのでは、前記した設定条件が満足できない場合がある。従ってこの場合には、所定の低背なTHDの頂部およびリードの最大高さを高める台座が設けられ、該THDが、台座に載せられて、回路基板の一面に搭載されてなる構成とする。これにより、該低背なTHDと他のTHDの頂部およびリードの高さが揃えられ、前記した設定条件が満足できるようになる。
また、上記電子装置においては、筐体の底面に、THDの外形に沿った窪み部が形成されてなることが好ましい。該窪み部の形成により、回路基板の一面に大きさや形状の異なる種々のTHDが搭載される場合であっても、THDと筐体の底面の間に挿入される緩衝材の厚さを、一定に保つことができる。これによって、THDの振動抑制に必要な緩衝材の量を最小限に抑えると共に、各THDの保持強度も均一化することができる。
上記した緩衝材の厚さは、THDと筐体の底面の間で、0.1mm以上、5mm以下に設定されていることが好ましい。緩衝材の厚さが0.1mmより小さい場合には、THDの振動抑制効果が不十分であり、緩衝材の厚さが5mmより大きい場合には、振動抑制効果に寄与しない部分が多くなる。
上記した緩衝材としては、シリコン樹脂が好適である。シリコン樹脂は、振動抑制のための適度な弾性を有しており、安価である。また、エポキシ樹脂のようにTHDと筐体を完全に固着しないため、THDを搭載した回路基板を筐体から脱着してもTHDが損傷することがなく、使い易い材料である。
以上のようにして、上記した電子装置は、複数個の大型のTHDが回路基板の一面に横置きに搭載されてなり、該回路基板が筐体に固定される電子装置であって、簡単で安価な振動対策により、前記複数個の全てのTHDに対して、振動に伴うリードの折れ等の不具合を確実に防止できる電子装置とすることができる。
従って、上記電子装置は、振動の厳しい車両のエンジンに搭載される、エンジン制御装置として好適である。
本発明の一例である電子装置100を模式的に示した図で、(a)は、電子装置100の要部の断面図であり、(b)は、電子装置100を斜め上方から透視した斜視図である。 電子装置100の構成要素である回路基板10を示した図で、(a)は、回路基板10の第1面S1側を斜め上方から視た斜視図であり、(b)は、第2面S2側を斜め上方から透視した斜視図である。 電子装置100の構成要素である筐体20を示した図で、(a)は、筐体20の断面図であり、(b)は、筐体20を斜め上方から視た斜視図である。 本発明に係る電子装置において、回路基板10aに横置きに搭載される複数個のTHD1f〜1hと筐体20aの底面S3aの間に挿入される緩衝材30の満たすべき設定条件を示した図である。 電子装置100をエンジンブロック200に取り付けた状態を示す概略外観図である。 回路基板10aに横置きに搭載される3個のTHD1f,1i,1hと筐体20aの底面S3aの間に挿入される緩衝材30の満たすべき設定条件を示した図である。 回路基板10aに横置きに搭載される3個のTHD1f〜1hと筐体20bの底面S3bの間に挿入される緩衝材30の満たすべき設定条件を示した図である。
以下、本発明に係る電子装置の実施形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一例である電子装置100を模式的に示した図で、(a)は、電子装置100の要部の断面図であり、(b)は、電子装置100を斜め上方から透視した斜視図である。尚、(a)の断面図は、(b)の一点鎖線A−Aでの断面に対応している。
図2は、図1の電子装置100の構成要素である回路基板10を示した図で、(a)は、回路基板10の第1面S1側を斜め上方から視た斜視図であり、(b)は、回路基板10の第2面S2側を斜め上方から透視した斜視図である。
図3は、図1の電子装置100の構成要素である筐体20を示した図で、(a)は、筐体20の断面図であり、(b)は、筐体20を斜め上方から視た斜視図である。尚、(a)の断面図は、図1(b)の一点鎖線A−Aでの断面に対応している。
図4は、本発明に係る電子装置において、回路基板10aに横置きに搭載される複数個のTHD1f〜1hと筐体20aの底面S3aの間に挿入される緩衝材30の満たすべき設定条件を示した図である。
また、図5は、電子装置100をエンジンブロック200に取り付けた状態を示す概略外観図である。
図1に示す電子装置100は、図5に示すように、エンジンブロック200に取り付けて用いられるエンジン制御装置(エンジンECU)である。図1の電子装置100においては、複数個の大型のTHD1a〜1e,2a,2bを搭載する回路基板10が、筐体20に固定されている。
図2に示すように、回路基板10の一面(第1面S1)には、大型の5個のTHD1a〜1eが横置きに、大型の2個のTHD2a,2bが縦置きにして、一つの領域にまとめられて搭載されている。回路基板10に搭載されているTHD1a〜1e,2a,2bは、スルーホール実装される大型の電子部品で、いずれも外方に突出するリードL1a〜L1e,L2a,L2bを有している。尚、(a)に示す回路基板10の第1面S1側には、大型の電子部品であるコネクタ3や、半導体素子や抵抗体等の背の低い小型の電子部品4も搭載されている。一方、(b)において図示を省略したが、回路基板10の第2面S2側には、背の低い小型の電子部品だけが搭載されている。
図2における細長い円柱形状のTHD1a〜1eは、例えばアルミ電解コンデンサで、(a)に示すように、実装高さを抑えるため、一般的に、リードL1a〜L1eの突出し部を回路基板10の一面と平行になるようにして、横置きに搭載される。そして、折り曲げられたリードL1a〜L1eの先が、回路基板10のスルーホールに挿入されて、回路基板10に半田接合されている(スルーホール実装)。また、太くて短い円柱形状のTHD2a,2bは、例えばコイルで、(b)に示すように、リードL2a,L2bの突出し部が回路基板10の一面と垂直になるようにして、縦置きに搭載される。そして、太くて短い円柱の底面から突出するリードL2a,L2bは、折り曲げられることなく回路基板10のスルーホールに挿入されて、回路基板10に半田接合されている。
図3に示すように、回路基板10を収容する筐体20は、概略形状が薄い箱型に形成されている。回路基板10は、図1(a)に示すように、大型のTHD1a〜1e,2a,2bが搭載された第1面S1が箱型に形成された筐体20の底面S3に対向するようにして、筐体20に収容される。また、回路基板10の第1面S1側に搭載されたTHD1a〜1e,2a,2bと筐体20の底面S3の間には、緩衝材30が挿入され、回路基板10が、図1(b)に示すねじNで筐体20に固定される。そして、図5に示すように、回路基板10を収容する筐体20に蓋21が取り付けられ、エンジンブロック200に取り付けられる。
ここで、図1(a)において回路基板10の第1面S1側に搭載されたTHD1a〜1e,2a,2bと筐体20の底面S3の間に挿入されている緩衝材30について、本発明に係る電子装置の緩衝材30が満たすべき設定条件を、図4の例で詳しく説明する。
図4の例では、大きさの異なる3個のTHD1f〜1hが、回路基板10aの第1面S1側に横置きに搭載され、第1面S1が筐体20aの底面S3aに対向するようにして、筐体20aに収容されている。3個のTHD1f〜1hは、それぞれ、2本のリードL1f〜L1hを有している。また、それぞれのTHD1f〜1hにおける2本のリードL1f〜L1hは、回路基板10aの第1面S1から同じ高さとなるようにして、各THD1f〜1hが回路基板10aに横置きに搭載されている。
本発明に係る電子装置の緩衝材30は、図4に例示した構成において、以下に示す設定条件を満たすようにして、回路基板10aに横置きに搭載された3個のTHD1f〜1hと筐体20aの底面S3aの間に挿入される。すなわち、3個のTHD1f〜1hのリードL1f〜L1hの中で、回路基板10aの第1面S1からの最大高さを最小基準間隔K1とし、3個のTHD1f〜1hの頂部の中で、回路基板10aの第1面S1からの最小高さを最大基準間隔K2とする。そして、緩衝材30の上面U30が、回路基板10aの第1面S1との間で、最小基準間隔K1より大きく、最大基準間隔K2より小さい間隔D30を有するように設定されている。
図1に例示した電子装置100は、車両のエンジンECUで、振動の激しいエンジンブロックに直接取り付けられても不具合無く動作できるように、図4のように設定された緩衝材30を用いて、十分な振動対策を施した構成となっている。
例えば、エンジンECUの回路基板には、大型のTHDに限っても、大きさや形状の異なる種々のTHDが、複数個、縦置きや横置きの各向きで搭載される。大型のTHDの代表例として、電解コンデンサとコイルがある。
図1に例示した電子装置(エンジンECU)100は、外方に突出するリードL1a〜L1eを有したTHD1a〜1eが、5個、回路基板10の第1面S1に横置きに搭載されている。例えばアルミ電解コンデンサのような大型のTHDは、実装高さを抑えるため、一般的に、リードの突出し部を回路基板の一面と平行になるようにして、横置きに搭載される。そして、折り曲げられたリードL1a〜L1eの先が、回路基板10のスルーホールに挿入されて、回路基板10に半田接合されている。
図1に例示した電子装置100において、第1面S1に横置きで5個のTHD1a〜1eを搭載する回路基板10は、第1面S1が箱型に形成された筐体20の底面S3に対向するようにして、筐体20に固定される。そして、5個のTHD1a〜1eと筐体20の底面S3の間には、次の設定条件を満足する緩衝材30が挿入される。すなわち、回路基板10の第1面S1に横置きで搭載された5個のTHD1a〜1eのリードL1a〜L1eの中で、回路基板10の第1面S1からの最大高さを図4に示した最小基準間隔K1とし、5個のTHD1a〜1eの頂部の中で、回路基板10の第1面S1からの最小高さを図4に示した最大基準間隔K2とする。そして、緩衝材30の上面U30が、回路基板10の第1面S1との間で、図4に示した最小基準間隔K1より大きく、最大基準間隔K2より小さい間隔D30を有するように設定される。
前者の緩衝材30の上面U30と回路基板10の第1面S1の間隔D30が最小基準間隔K1より大きい設定条件は、言い換えれば、THD1a〜1eの全てのリードL1a〜L1eが緩衝材30と接触しない設定条件である。これによれば、振動が緩衝材30を介してTHD1a〜1eの全てのリードL1a〜L1eに直接伝達されないため、リードL1a〜L1eを伝達する振動によるTHD1a〜1eの内部が損傷するのを防止することができる。
また、後者の緩衝材30の上面U30と回路基板10の第1面S1の間隔D30が最大基準間隔K2より小さい設定条件は、言い換えれば、THD1a〜1eの全ての頂部が緩衝材30と接触する設定条件である。これによれば、THD1a〜1eの全てが、緩衝材30を介して回路基板10および筐体20と共に一体となって振動し易くなるため、THD1a〜1eの全てに対して、THD1a〜1eが筐体20や回路基板10と異なる位相で振動することによるリードL1a〜L1eの折れ等の不具合を防止することができる。
尚、図1に例示した電子装置100において、リードL2a,L2bの突出し部が回路基板10の第1面S1と垂直になるようにして、縦置きに搭載されているTHD2a,2bについては、前者の最小基準間隔K1が0である。このため、縦置きのTHD2a,2bについては、後者の緩衝材30の上面U30と回路基板10の第1面S1の間隔D30が最大基準間隔K2より小さい設定条件だけが必要で、横置きのTHD1a〜1eに較べて設定条件は緩やかである。
以上のようにして、図1に例示した電子装置100は、複数個の大型のTHD1a〜1eが回路基板10の一面に横置きに搭載されてなり、該回路基板10が筐体20に固定される電子装置であって、簡単で安価な振動対策により、複数個の全てのTHD1a〜1eに対して、振動に伴うリードL1a〜L1eの折れ等の不具合を確実に防止できる電子装置となっている。
次に、上記した本発明に係る電子装置の細部について説明する。
前述したように、電子装置の回路基板には、一般的に、大型のTHDに限っても、大きさや形状の異なる種々のTHDが、複数個、縦置きや横置きの各向きで搭載される。従って、前記複数個のTHDの中で、特にリードの突出し部の位置や頂部が低い低背なTHDは、そのまま回路基板に搭載したのでは、前記した設定条件が満足できない場合がある。
従ってこの場合には、回路基板の一面に、所定の低背なTHDの頂部およびリードの最大高さを高める台座が設けられ、該THDが、台座に載せられて、回路基板の一面に搭載されてなる構成とする。
図6は、上記構成例を示す図で、回路基板10aに横置きに搭載される3個のTHD1f,1i,1hと筐体20aの底面S3aの間に挿入される緩衝材30の満たすべき設定条件を示した図である。
図6に示す構成例では、図4に示した構成例のTHD1gに代えて、より細い円筒形状の低背なTHD1iが用いられている。このため、THD1gをそのまま回路基板10aに搭載したのでは、前記した設定条件を満足することができない。このため、図6の構成例では、回路基板10aの第1面S1に、低背なTHD1iの頂部およびリードL1iの最大高さを高める台座11が設けられ、THD1iが台座11に載せられて、回路基板10aの第1面S1に搭載される構成としている。これにより、低背なTHD1iと他のTHD1f,1hの頂部およびリードの高さが揃えられ、前記した設定条件が満足されている。
図7は、別の構成例を示す図で、回路基板10aに横置きに搭載される3個のTHD1f〜1hと筐体20bの底面S3bの間に挿入される緩衝材30の満たすべき設定条件を示した図である。
図4に示した構成例では、底面S3aが平坦な筐体20aが用いられていた。これに対して、図7に示す構成例では、筐体20bの底面S3bに、THD1f〜1hの外形に沿った窪み部が形成されている。該窪み部は、この例のように円筒状のTHD1f〜1hが横置きに並んで配置される場合には、並んで配置される円筒外周の一部が連なった波形の形状となる。尚、図1に例示した電子装置100においても、筐体20の底面S3に、THD1a〜1e,2a,2bの外形に沿った窪み部が形成されている。
図7に示した構成例のように、筐体20bの底面S3bには、THD1f〜1hの外形に沿った窪み部が形成されてなることが好ましい。該窪み部の形成により、回路基板10aの第1面S1に大きさや形状の異なる種々のTHD1f〜1hが搭載される場合であっても、THD1f〜1hと筐体20bの底面S3bの間に挿入される緩衝材30の厚さを、一定に保つことができる。これによって、THD1f〜1hの振動抑制に必要な緩衝材30の量を最小限に抑えると共に、各THD1f〜1hの保持強度も均一化することができる。
上記した緩衝材30の厚さは、THDと筐体の底面の間で、0.1mm以上、5mm以下に設定されていることが好ましい。緩衝材30の厚さが0.1mmより小さい場合には、THDの振動抑制効果が不十分であり、緩衝材30の厚さが5mmより大きい場合には、振動抑制効果に寄与しない部分が多くなる。
上記した緩衝材30としては、シリコン樹脂が好適である。シリコン樹脂は、振動抑制のための適度な弾性を有しており、安価である。また、エポキシ樹脂のようにTHDと筐体を完全に固着しないため、THDを搭載した回路基板を筐体から脱着してもTHDが損傷することがなく、使い易い材料である。
また、図1に例示した電子装置100のように、複数個のTHD1a〜1e,2a,2bを搭載する回路基板10は、外周部においてねじNで筐体20に固定されると共に、回路基板10の内部においても、複数個のTHD1a〜1e,2a,2bを取り囲む位置において、ねじNaで筐体20に固定されていることが好ましい。
これによれば、THD1a〜1e,2a,2bを取り囲む位置において、振動による回路基板10の撓み共振を抑制でき、筐体20、回路基板10およびTHD1a〜1e,2a,2bの振動をより同調させることができる。このため、振動の厳しい場所に搭載しても、リードL1a〜L1e,L2a,L2bに過大なストレスが発生せず、電子装置100の耐振性をより高めることができる。
また、図1に例示した電子装置100においては、回路基板10が、外周部において破線で示した接着剤Bで筐体20に固定され、回路基板10の内部においても、複数個のTHD1a〜1e,2a,2bを取り囲む位置において、接着剤Baで筐体20に固定されている。これによっても、上記したねじN,Naによる固定と同様な効果が得られる。特に、図1に例示した電子装置100のように、ねじN,Naによる固定と併用することで、ねじN,Naの緩みを防止する効果も得ることができる。
回路基板10を筐体20に固定する接着剤B,Baは、THD1a〜1e,2a,2bと筐体20の間に挿入する緩衝材30に較べて、高い熱伝導率を有していることが好ましい。これによれば、上記した回路基板10の振動を抑える機能だけでなく、接着剤B,Baに対して、回路基板10に搭載されている発熱素子からの熱を筐体20に逃がす機能を持たせることができる。
以上のようにして、上記した電子装置は、複数個の大型のTHDが回路基板の一面に横置きに搭載されてなり、該回路基板が筐体に固定される電子装置であって、簡単で安価な振動対策により、前記複数個の全てのTHDに対して、振動に伴うリードの折れ等の不具合を確実に防止できる電子装置とすることができる。
従って、上記電子装置は、振動の厳しい車両のエンジンに搭載される、エンジン制御装置として好適である。
100 電子装置
10,10a 回路基板
S1 第1面
1a〜1i,2a,2b THD
K2 最大基準間隔
L1a〜L1i,L2a,L2b リード
K1 最小基準間隔
20,20a,20b 筐体
S3,S3a,S3b 底面
30 緩衝材
U30 上面
D30 間隔

Claims (9)

  1. 外方に突出するリード(L1a〜L1i)を有したスルーホール実装部品(以下、THDと略記。1a〜1i)が、複数個、前記リードの突出し部を回路基板(10,10a)の一面(S1)と平行になるようにして、前記回路基板の一面に横置きに搭載されてなり、
    前記複数個のTHDは、前記回路基板に搭載された状態で、前記回路基板の一面から前記リードの前記突出し部までの高さが異なる前記THDを含んでおり、
    前記一面が箱型に形成された筐体(20,20a,20b)の底面(S3,S3a,S3b)に対向するようにして、前記回路基板が前記筐体に固定される電子装置(100)であって、
    緩衝材(30)が、前記複数個のTHDと前記筐体の底面の間に挿入されてなり、
    前記複数個のTHDのリードの中で、前記回路基板の一面からの最大高さを最小基準間隔(K1)とし、
    前記複数個のTHDの頂部の中で、前記回路基板の一面からの最小高さを最大基準間隔(K2)として、
    前記緩衝材の上面(U30)が、前記回路基板の一面との間で、前記最小基準間隔より大きく、前記最大基準間隔より小さい間隔(D30)を有するように設定されてなることを特徴とする電子装置。
  2. 前記回路基板(10a)の一面に、所定の前記THD(1i)の頂部およびリード(L1i)の最大高さを高める台座(11)が設けられ、
    該THDが、前記台座に載せられて、前記回路基板の一面に搭載されてなることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記筐体(20,20b)の底面に、前記THD(1a〜1h)の外形に沿った窪み部が形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記緩衝材が、シリコン樹脂であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子装置。
  5. 前記THDが、電解コンデンサまたはコイルであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子装置。
  6. 前記回路基板が、外周部において、ねじ(N)で前記筐体に固定され、
    前記回路基板の内部においても、前記複数個のTHDを取り囲む位置において、ねじ(Na)で前記筐体に固定されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子装置。
  7. 前記回路基板が、外周部において、接着剤(B)で前記筐体に固定され、
    前記回路基板の内部においても、前記複数個のTHDを取り囲む位置において、接着剤(Ba)で前記筐体に固定されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子装置。
  8. 前記接着剤が、前記緩衝材に較べて、高い熱伝導率を有していることを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
  9. 前記電子装置が、車両のエンジンに搭載されるエンジン制御装置であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の電子装置。
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