JP5990950B2 - 蓋材及び蓋材の製造方法 - Google Patents
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Description
前記付着防止層は、シーラント層表面に点在して設けられた接着層と、点在する該接着層を介して、前記シーラント層上に接着しているビーズからなり、
この接着層は200μm以内の間隔で点在して配置されており、
該ビーズは、平均粒径が1μm〜100μmの無機系または樹脂系のビーズで、該ビーズの平均半径の1/3の高さ以下で接着層に接着していることを特徴とする蓋材である。
前記付着防止層は、シーラント層表面に点在して設けられた接着層と、点在する該接着層を介して、前記シーラント層上に接着しているビーズからなり、
この接着層は200μm以内の間隔で点在して配置されており、
該ビーズは、平均粒径が1μm〜100μmの無機系または樹脂系のビーズで、該ビーズの半径の1/3の高さ以下で接着層に接着しており、
前記点在するビーズを、前記シーラント層上に点在するように前記接着層を設け、水系溶剤に分散させた前記ビーズをスプレー塗工させ、エアナイフで前記接着層のない部分の前記ビーズを取り去ることで設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の蓋材の製造方法である。
蓋材10は、外層側から基材層1、バリア層2、シーラント層3が積層され、最内層に内容物の付着を防止する付着防止層4が形成されている。
付着防止層4は、球状のビーズ6の一部を接着層5で固着している。付着防止層4の表面には、疎水性粒子を含有する撥水層7が形成されている。
基材層1として模造紙(坪量52.3g/m2)を用い、この基材層1に、バリア層2のアルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム16μmをドライラミネートして貼り合わせた。このアルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム面に、ポリエステル樹脂とイソシアネート硬化剤によるプライマー層をコートしたのち、ポリアクリレートを主成分とするラッカータイプのシーラント層3を形成した。
加水分解液との混合液をコート、その後100℃10secで乾燥させ、撥水層7を設け、付着防止層4を形成し、実施例1の蓋材を作成した。
接着層5を設けるグラビア版に、塗布層が200μm間隔に点在するようなパターンにしたグラビア版を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2の蓋材を作成した。
接着層5を設けるグラビア版に、塗布層が300μm間隔に点在するようなパターンにしたグラビア版を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1の蓋材を作成した。
接着層5を設けるグラビア版に、塗布層が500μm間隔に点在するようなパターンにしたグラビア版を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の蓋材を作成した。
接着層5を設けるグラビア版に、塗布層が100μm間隔に点在するようなパターンにし、また、ビーズ6がその半径の1/2の高さで接着するような版深にしたグラビア版を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例3の蓋材を作成した。
接着層5を設けるグラビア版に、塗布層が100μm間隔に点在するようなパターンにし、また、ビーズ6がその半径の2/3の高さで接着するような版深にしたグラビア版を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例4の蓋材を作成した。
付着防止層4として、ポリアクリレートを主成分とする樹脂を、酢酸エチルを主成分とする溶剤に溶解させ、それにビーズ6の、平均粒子20μmの架橋ポリメタクリル酸メチルビーズを混合した塗布液を、シーラント層3面にバーコートで塗布し、更に、撥水層7を設けた以外は、実施例1と同様にして、比較例5の蓋材を作成した。
実施例と比較例の蓋材を下記の方法で試験し、比較評価した。
蓋材を断面が出るように、ミクロトームでカットし、顕微鏡にて断面を観察し、ビーズ6が接着層5に埋まっている高さを測り、ビーズ6の平均半径との比を求め、ビーズ6の接着している高さとした。その結果を表1にまとめた。
蓋材の付着防止層4面を顕微鏡にて撮影し、点在するビーズ6の隣接するビーズ6どうしの間の距離を測定し、点在するビーズ6の間隔とした。その結果を表1にまとめた。
蓋材の付着防止層4面を上にして平らに置いて、その付着防止層4面にヨーグルトを0.5ml滴下し、蓋材を傾けて行き、ヨーグルトの液滴が転がり始める角度を測定した。液滴が転がりはじめる時の角度が30度以下を○とし、液滴が転がりはじめる時の角度が30度より大きく、90度以下を△とし、角度が90度になっても転がらなかったものを×
とした。その結果を表1にまとめた。
蓋材の付着防止層4面にセロテープ(登録商標)を貼り、剥がしたときにセロテープ(登録商標)に、ビーズ6の付着があるかどうかを目視で検査した。付着が認められなかったものを○とし、付着が認められたものを×とした。その結果を表1にまとめた。
付着防止層4面どうしを対向させて、ヒートシール条件210℃×0.2MPa×3.0secでヒートシールし、そのヒートシール強度を、付着防止層4を塗工していないものと比較し、付着防止層4を塗工していない場合のヒートシール強度の90%以上のものを○とし、90%未満のものを×とした。その結果を表1にまとめた。
実施例1と実施例2は、付着防止性、ビーズ密着性、ヒートシール性がいずれも良好であり、蓋材として、良好な内容物の付着防止性を有し、付着防止層のビーズが脱落する恐れもなく、ヒートシール性も良好であった。
2・・・バリア層
3・・・シーラント層
4・・・付着防止層
5・・・接着層
6・・・ビーズ
7・・・撥水層
10・・・蓋材
Claims (4)
- 少なくとも、基材層、シーラント層と付着防止層からなる積層された蓋材であって、
前記付着防止層は、シーラント層表面に点在して設けられた接着層と、点在する該接着層を介して、前記シーラント層上に接着しているビーズからなり、
この接着層は200μm以内の間隔で点在して配置されており、
該ビーズは、平均粒径が1μm〜100μmの無機系または樹脂系のビーズで、該ビーズの平均半径の1/3の高さ以下で接着層に接着していることを特徴とする蓋材。 - 前記付着防止層には、表面に疎水性粒子を含有する撥水層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
- 前記疎水性粒子の表面は、アルキルシリル基好ましくはトリメチルシリル基で疎水処理を施してあることを特徴とする請求項2に記載の蓋材。
- 少なくとも、基材層、シーラント層と付着防止層からなる積層された蓋材の製造方法であって、
前記付着防止層は、シーラント層表面に点在して設けられた接着層と、点在する該接着層を介して、前記シーラント層上に接着しているビーズからなり、
この接着層は200μm以内の間隔で点在して配置されており、
該ビーズは、平均粒径が1μm〜100μmの無機系または樹脂系のビーズで、該ビーズの半径の1/3の高さ以下で接着層に接着しており、
前記点在するビーズを、前記シーラント層上に点在するように前記接着層を設け、水系溶剤に分散させた前記ビーズをスプレー塗工させ、エアナイフで前記接着層のない部分の前記ビーズを取り去ることで設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の蓋材の製造方法。
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JP2012058528A JP5990950B2 (ja) | 2012-03-15 | 2012-03-15 | 蓋材及び蓋材の製造方法 |
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