JP5973907B2 - 極低温靱性に優れた厚鋼板 - Google Patents
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Di=([C]/10)0.5×(1+0.7×[Si])×(1+3.33×[Mn])×(1+0.35×[Cu])×(1+0.36×[Ni])×(1+2.16×[Cr])×(1+3×[Mo])×(1+1.75×[V])×1.115・・・(1)
式中、[ ]は、鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する、
−196℃において存在する残留オーステナイト相(残留γ)が体積分率にて2.0〜5.0%であり、
−196℃において存在する残留オーステナイト相(残留γ)中のMn濃度が1.05%以上であり、且つ
鋼中のMnおよびNiの含有量(質量%)が、下記(2)式を満たすところに要旨を有するものである。
[Mn]≧0.31×(7.20−[Ni])+0.50・・・(2)
式中、[ ]は鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する。
Lパラメータ=(L処理温度−Ac1)/(Ac3−Ac1)+0.25 ・・・(3)
λLパラメータ=9.05×(0.90×[Lパラメータ]+0.14)×[Mn]+1.46×(0.37×[Lパラメータ]+0.67)×[Cr]−41.5×(0.26×[Lパラメータ]+0.79)×[Mo] ・・・(4)
式中、[ ]は、鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する。
Di値=([C]/10)0.5×(1+0.7×[Si])×(1+3.33×[Mn])×(1+0.35×[Cu])×(1+0.36×[Ni])×(1+2.16×[Cr])×(1+3×[Mo])×(1+1.75×[V])×1.115・・・(1)
式中、[ ]は、鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する、
[Mn]≧0.31×(7.20−[Ni])+0.50・・・(2)
式中、[ ]は、残留オーステナイト中に含まれる各成分の含有量(質量%)を意味する。
まず、鋼中成分について説明する。
Cは、強度および残留オーステナイトの確保に必須の元素である。このような作用を有効に発揮させるため、C量の下限を0.02%以上とする。C量の好ましい下限は0.03%以上であり、より好ましくは0.04%以上である。但し、過剰に添加すると、強度の過大な上昇により極低温靱性が低下するため、その上限を0.10%とする。C量の好ましい上限は0.08%以下であり、より好ましくは0.06%以下である。
Siは、脱酸材として有用な元素である。但し、過剰に添加すると、硬質の島状マルテンサイト相の生成が促進され、極低温靱性が低下するため、その上限を0.40%以下とする。Si量の好ましい上限は0.35%以下であり、より好ましくは0.20%以下である。
Mnは、強度の確保と、安定な残留γの確保に有用な元素である。特にMnは、オーステナイト(γ)安定化元素として知られており、極低温での衝撃時に形成される有害なMAの微細化に有効である。このような作用を有効に発揮させるため、Mn量の下限を0.6%とする。Mn量の好ましい下限は0.7%以上である。但し、過剰に添加すると、焼戻脆化をもたらし、所望の極低温靱性を確保できなくなるため、その上限を2.0%以下とする。Mn量の好ましい上限は1.5%以下であり、より好ましくは1.3%以下である。
Pは、粒界破壊の原因となる不純物元素であり、所望とする極低温靱性確保のため、その上限を0.007%以下とする。P量の好ましい上限は0.005%以下である。P量は少なければ少ない程良いが、工業的にP量を0%とすることは困難である。
Sも、上記Pと同様、粒界破壊の原因となる不純物元素であり、所望とする極低温靱性確保のため、その上限を0.007%以下とする。後記する実施例に示すように、S量が多くなると、脆性破面率は増加し、所望とする極低温靱性(−196℃での脆性破面率≦10%)を実現できない。S量の好ましい上限は0.005%以下である。S量は少なければ少ない程良いが、工業的にS量を0%とすることは困難である。
Alは脱硫を促進し、窒素を固定する元素である。Alの含有量が不足すると、鋼中の固溶硫黄、固溶窒素などの濃度が上昇し、極低温靱性が低下するため、その下限を0.005%以上とする。Al量の好ましい下限は0.010%以上であり、より好ましくは0.015%以上である。但し、過剰に添加すると、酸化物や窒化物などが粗大化し、やはり極低温靱性が低下するため、その上限を0.050%以下とする。Al量の好ましい上限は0.045%以下であり、より好ましくは0.04%以下である。
Niは、極低温靱性の向上に有用な残留オーステナイト(残留γ)を確保するのに必須の元素である。このような作用を有効に発揮させるため、Ni量の下限を5.0%以上とする。Ni量の好ましい下限は5.2%以上であり、より好ましくは5.4%以上である。但し、過剰に添加すると、原料のコスト高を招くため、その上限を7.5%以下とする。Ni量の好ましい上限は7.0%以下であり、より好ましくは6.5%以下、更に好ましくは6.2%以下、更により好ましくは6.0%以下である。
Nは、歪時効により極低温靱性を低下させるため、その上限を0.010%以下とする。N量の好ましい上限は0.006%以下であり、より好ましくは0.004%以下である。
Crは、強度向上元素である。上記作用を有効に発揮させるためには、Cr量を0.05%以上とすることが好ましい。但し、過剰に添加すると、強度の過度な向上を招き、所望とする極低温靱性を確保できなくなるため、Cr量の上限を1.20%以下(好ましくは1.1%以下、更に好ましくは0.9%以下、更により好ましくは0.5%以下)とする。
Moは、強度向上および焼き戻し脆性抑制のために有効な元素である。このような作用を有効に発揮させるために、Mo量を0.30%以上とする。但し、過剰に添加すると、強度の過度な向上を招き、所望とする極低温靱性を確保できなくなるため、その上限を1.0%以下とする。Mo量の好ましい上限を0.85%以下(更に好ましくは0.7%以下)とする。
Cuは、Mnと同様、γ安定化元素であり、残留γ量の確保に寄与する元素である。このような作用を有効に発揮させるためには、Cuを0.05%以上含有することが好ましい。但し、過剰に添加すると、強度の過度な向上をもたらし、所望とする極低温靱性効果が得られないため、その上限を1.0%以下とすることが好ましい。Cu量の更に好ましい上限は0.8%以下であり、更により好ましくは0.7%以下である。
Ti、Nb、およびVは、いずれも炭窒化物として析出し、強度を上昇させる元素である。これらの元素は単独で添加しても良いし、二種以上を併用しても良い。上記作用を有効に発揮させるためには、Ti量を0.005%以上、Nb量を0.005%以上、V量を0.005%以上とすることが好ましい。但し、過剰に添加すると、強度の過度な向上を招き、所望とする極低温靱性を確保できなくなるため、Ti量の好ましい上限を0.025%以下(より好ましくは0.018%以下であり、更に好ましくは0.015%以下)、Nb量の好ましい上限を0.100%以下(より好ましくは0.05%以下であり、更に好ましくは0.02%以下)、V量の好ましい上限を0.50%以下(より好ましくは0.3%以下であり、更に好ましくは0.2%以下)とする。
Bは、焼入れ性向上により強度向上に寄与する元素である。上記作用を有効に発揮させるためには、B量を0.0005%以上とすることが好ましい。但し、過剰に添加すると、強度の過度な向上をもたらし、所望とする極低温靱性を確保できなくなるため、B量の好ましい上限を0.0050%以下(より好ましくは0.0030%以下、更に好ましくは0.0020%以下)とする。
Ca、およびREMは、固溶硫黄を固定し、さらに硫化物を無害化する元素である。これらの元素は単独で添加しても良いし、二種以上を併用しても良い。これらの含有量が不足すると、鋼中の固溶硫黄濃度が上昇し、靱性が低下するため、Ca量を0.0005%以上、REM量(以下に記載のREMを、単独で含有するときは単独の含有量であり、二種以上を含有するときは、それらの合計量である。以下、REM量について同じ。)を0.0005%以上とすることが好ましい。但し、過剰に添加すると、硫化物、酸化物や窒化物などが粗大化し、やはり靱性が低下するため、Ca量の好ましい上限を0.0030%以下(より好ましくは0.0025%以下)、REM量の好ましい上限を0.0050%以下(より好ましくは0.0040%以下)とする。
Zrは、窒素を固定する元素である。Zrの含有量が不足すると、鋼中の固溶N濃度が上昇し、靱性が低下するため、Zr量を0.0005%以上とすることが好ましい。但し、過剰に添加すると、酸化物や窒化物などが粗大化し、やはり靱性が低下するため、Zr量の好ましい上限を0.005%以下(より好ましくは0.0040%以下)とする。
更に本発明の厚鋼板は、−196℃において存在する残留γ相が体積分率にて2.0〜5.0%を満足するものである。
更に本発明では、鋼中成分で構成される下記(1)式に基づいて決定されるDi値が5.0超を満足するものである。
Di値=([C]/10)0.5×(1+0.7×[Si])×(1+3.33×[Mn])×(1+0.35×[Cu])×(1+0.36×[Ni])×(1+2.16×[Cr])×(1+3×[Mo])×(1+1.75×[V])×1.115 ・・・ (1)
式中、[ ]は、鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する。
このような作用を有効に発揮させるため、Di値を5.0超とする。Di値が5.0以下では、圧延後に微細な組織が十分得られず、その後の熱処理工程で十分な強度と残留γ分率の確保を両立できない。
一方、Di値の上限は、上記作用との関係からは特に限定されないが、鋼中成分の各元素量の上限などを考慮すると、好ましい上限は、おおむね、10以下である。
更に本発明の厚鋼板は、−196℃において存在する残留γ中のMn濃度が1.05%以上を満足するものである。これにより、残留γの安定性が高められ、極低温下における優れた強度−靱性バランスが達成される。
更に、本発明の厚鋼板は上記(2)式を満足するものである。これにより、残留γの安定性が一層高められるようになる。以下では、上記(2)式の要件を、「鋼中のNi−Mnバランス」または単に「Ni−Mnバランス」と呼ぶ場合がある。
Lパラメータ=(L処理温度−Ac1)/(Ac3−Ac1)+0.25 ・・・(3)
λLパラメータ=9.05×(0.90×[Lパラメータ]+0.14)×[Mn]+1.46×(0.37×[Lパラメータ]+0.67)×[Cr]−41.5×(0.26×[Lパラメータ]+0.79)×[Mo] ・・・(4)
式中、[ ]は、鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する。
Ac1点
=723−10.7×[Mn]−16.9×[Ni]+29.1×[Si]+16.9×[Cr]+290×[As]+6.38×[W]
Ac3点
=910−203×[C]1/2−15.2×[Ni]+44.7×[Si]+104×[V]+31.5×[Mo]−30×[Mn]+11×[Cr]+20×[Cu]
上記式中、[ ]は、鋼材中の合金元素の濃度(質量%)を意味する。なお、本発明には、AsおよびWは鋼中成分として含まれないため、上記式において、[As]および[W]はいずれも、0%として計算する。
更に、焼き戻し温度はAc1以下の温度、好ましい焼き戻し温度は510℃〜520℃である。
真空溶解炉(150kgVIF)を用い、表1に示す成分組成(残部:鉄および不可避的不純物、単位は質量%)の供試鋼を溶製し、鋳造した後、熱間鍛造により、150mm×150mm×600mmのインゴットを作製した。本実施例では、REMとしてCeを約50%、Laを約25%含むミッシュメタルを用いた。
各鋼板のt/4位置より、10mm×10mm×55mmの試験片を採取し、液体窒素温度(−196℃)にて5分間保持した後、リガク社製の二次元微小部X線回折装置(RINT−RAPIDI値I)にてX線回折測定を行なった。次いで、フェライト相の(110),(200),(211),(220)の各格子面のピーク、および残留γ相の(111),(200),(220),(311)の各格子面のピークについて、各ピークの積分強度比に基づき、残留γ相の(111)、(200)、(220)、(311)の体積分率をそれぞれ算出し、これらの平均値を求め、これを「残留γの体積分率」とした。
以下の手順により、残留γ相中の平均Mn量をTEM−EDXにて測定し、算出した。算出の際、残留γ相中の成分は、Fe―Mn―Niであると仮定した。実際の成分は、Fe、Mn、Ni以外に例えばC、Siなども含まれ得るが、これらの元素は少量であり、本実施例の測定方法(TEM−EDX)の測定限界未満であるため、実質的に無視できるからである。
まず、各鋼板のt/4位置より、10mm×10mm×55mmの試験片を採取し、液体窒素温度(−196℃)にて5分間保持した後、試験片を10mm×10mm×2mmのサイズに切断し、厚さtを、2mmから0.1mmまで機械研磨した後、3mmφのサイズに打抜き、電解研磨による薄膜試料を作製した。このようにして得られた薄膜試料について、日立製作所製の透過電子顕微鏡H−800を用いて、透過像と逆格子によりγ相を同定した後、堀場製作所製のEDX分析装置EMAX7000にて上記γ相中のMn濃度を測定した。EDXによる測定は、加速電圧200kV、観察倍率75000倍の条件下で行ない、各試料について5点ずつ測定を行い、その平均値を、残留γ中のMn量とした。
各鋼板のt/4位置から、C方向に平行にJIS Z2241の4号試験片を採取し、ZIS Z2241に記載の方法で引張り試験を行い、引張り強度TS、および降伏強度YSを測定した。本実施例では、TS>830MPa、YS>690MPaのものを、母材強度に優れると評価した。
各鋼板のt/4位置(t:板厚)且つW/4位置(W:板幅)、およびt/4位置且つW/2位置から、C方向に平行にシャルピー衝撃試験片(JIS Z 2242のVノッチ試験片)を3本採取し、JIS Z2242に記載の方法で、−196℃での脆性破面率(%)を測定し、それぞれの平均値を算出した。そして、このようにして算出された二つの平均値のうち、特性に劣る(すなわち、脆性破面率が大きい)方の平均値を採用し、この値が10%以下のものを、本実施例では、極低温靱性に優れると評価した。
本実施例では、上記実施例1に用いた表2Aの本発明例について、−233℃での脆性破面率を評価した。
「高圧ガス」、第24巻181頁、「オーステナイト系ステンレス鋳鋼の極低温衝撃試験」
Claims (7)
- 質量%で、
C :0.02〜0.10%、
Si:0.40%以下(0%を含まない)、
Mn:0.6〜2.0%、
P :0.007%以下(0%を含まない)、
S :0.007%以下(0%を含まない)、
Al:0.005〜0.050%、
Ni:5.0〜7.5%、
Mo:0.30〜1.0%、
Cr:1.20%以下(0%を含まない)、
N :0.010%以下(0%を含まない)
を含有し、残部が鉄および不可避不純物である厚鋼板であって、
鋼中成分で構成される下記(1)式に基づいて決定されるDi値が5.0超であり、
Di=([C]/10)0.5×(1+0.7×[Si])×(1+3.33×[Mn])×(1+0.35×[Cu])×(1+0.36×[Ni])×(1+2.16×[Cr])×(1+3×[Mo])×(1+1.75×[V])×1.115・・・(1)
式中、[ ]は、鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する、
−196℃において存在する残留オーステナイト相(残留γ)が体積分率にて2.0〜5.0%であり、
−196℃において存在する残留オーステナイト相(残留γ)中のMn濃度が1.05%以上であり、且つ
鋼中のMnおよびNiの含有量(質量%)が、下記(2)式を満たし、
[Mn]≧0.31×(7.20−[Ni])+0.50・・・(2)
式中、[ ]は鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する、
引張り強度TS>830MPa、および降伏強度YS>690MPaを満たし、
前記厚鋼板のt/4位置(t:板厚)且つW/4位置(W:板幅)、およびt/4位置且つW/2位置から、板幅方向(C方向)に平行にシャルピー衝撃試験片(JIS Z 2242のVノッチ試験片)を3本採取し、JIS Z2242に記載の方法で、−196℃での脆性破面率(%)を測定し、それぞれの平均値を算出して、算出された二つの平均値のうち、脆性破面率が大きい方の平均値が10%以下であることを特徴とする極低温靱性に優れた厚鋼板。 - 更に、
Cu:1.0%以下(0%を含まない)、
を含有する請求項1に記載の厚鋼板。 - 更に、
Ti:0.025%以下(0%を含まない)、
Nb:0.100%以下(0%を含まない)、および
V :0.50%以下(0%を含まない)
よりなる群から選択される少なくとも一種を含有する請求項1または2に記載の厚鋼板。 - 更に、
B:0.0050%以下(0%を含まない)、
を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の厚鋼板。 - 更に、
Ca:0.0030%以下(0%を含まない)、および
REM:0.0050%以下(0%を含まない)
よりなる群から選択される少なくとも一種を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の厚鋼板。 - 更に、
Zr:0.005%以下(0%を含まない)
を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の厚鋼板。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の厚鋼板の製造方法であって、
830℃以上の圧下率を50%以下、700℃以上の圧下率を85%以下で熱間圧延を行う工程と、
800〜500℃までの温度範囲を10℃/s以上の平均冷却速度で冷却する工程と、
請求項1〜6のいずれかに記載の鋼中成分を満足すると共に、
α−γ2相共存域(Ac1〜Ac3間)での熱処理(L処理)における温度(L処理温度)と、鋼中のAc1およびAc3とで構成される下記(3)式に基づいて算出されるLパラメータが0.6以上、1.1以下であり、且つ、
前記Lパラメータと、鋼中成分とで構成される下記(4)式に基づいて算出されるλLパラメータが0以下であることを満足するように、L処理温度および鋼中成分を調整する工程と、
前記L処理の後、焼戻処理(T処理)するに当たり、Ac1以下の温度で10〜60分間行なう工程と、
前記焼戻処理後、空冷を行う工程と、をこの順で含むことを特徴とする厚鋼板の製造方法。
Lパラメータ=(L処理温度−Ac1)/(Ac3−Ac1)+0.25・・・(3)
λLパラメータ=9.05×(0.90×[Lパラメータ]+0.14)×[Mn]+1.46×(0.37×[Lパラメータ]+0.67)×[Cr]−41.5×(0.26×[Lパラメータ]+0.79)×[Mo]・・・(4)
式中、[ ]は鋼中の各成分の含有量(質量%)を意味する。
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