以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<外観概略構成>
まず、図1を用いて、本実施形態のラベル作成装置1(印刷装置)の外観概略構成を説明する。なお、以下の説明において、前・後方向、左・右方向、上・下方向は、図1等の各図中に適宜示す矢印の方向を表す。
図1において、ラベル作成装置1は、フロントパネル6を備えた筐体2と、上カバーユニット5とを有している。これら筐体2及び上カバーユニット5は例えば樹脂製である。上カバーユニット5は、タッチパネル部5Aと、略矩形状の液晶パネル部5Bと、操作ボタン部5Cと、を備えている。
上カバーユニット5は、後方端部において筐体2に回転軸部2a(後述の図4参照)を介して回動可能に接続されており、これにより上カバーユニット5は筐体2に対し開閉可能な構造となっている。なお、上カバーユニット5の下部には、上記筐体2の一部を構成する筐体カバー部2Aが一体に構成されており、上カバーユニット5の開閉時には、筐体カバー部2Aも一体となって開閉する(後述の図2、図3等を参照)。
液晶パネル部5Bは、後方端部においてタッチパネル部5Aに回転軸部5a(後述の図4参照)を介して回動可能に接続されており、これにより液晶パネル部5Bはタッチパネル部5Aに対し開閉可能な構造となっている。
操作ボタン部5Cは、上カバーユニット5の前方寄りの上面位置に設けられ、ラベル作成装置1の電源ボタン7Aや、周辺機器作動状態を表示させるためのステータスボタン7B、フィードボタン7C等が配置されている。
筐体2の左右の両側壁には、解除つまみ17が設けられている。この解除つまみ17を上方に押し上げることによって、筐体2への上カバーユニット5の係止が解除され、上カバーユニット5が開放可能な状態となる。
フロントパネル6には、第1排出口6Aと、当該第1排出口6Aよりも下方側の部位に位置する第2排出口6Bとが、設けられている。また、フロントパネル6のうち第2排出口6Bを備えた部分は、例えば後述の被印字テープ3Aの設置や排紙等の便宜を図るために、前方側へ回動可能な開閉蓋6となっている。
第1排出口6Aは、上カバーユニット5を閉じ状態としたときに、筐体2の前面側上縁部と上記上カバーユニット5の前面側下縁部とによって形成される。なお、上カバーユニット5の第1排出口6A側における下縁部内側には、切断刃8が下方に向けて付設されている(後述する図2、図3等も参照)。
<内部構造>
次に、図2、図3、及び図4を用いて、本実施形態のラベル作成装置1の内部構造を説明する。
図2及び図3に示すように、ラベル作成装置1は、筐体2の内部空間の後方(第1水平方向一方側に相当)に、凹状のロール収納部4を有している。ロール収納部4は、所望の幅の被印字テープ3A(被印字媒体に相当)をロール状に巻回したロール3を、被印字テープ3Aがロール上側より繰り出されるように収納する。
ロール3は、上記被印字テープ3Aの巻回の軸線を、前後方向(第1水平方向に相当)と直交する左右方向(第2水平方向に相当)となる状態で、回転可能にロール収納部4に収納されている。
<被印字テープ>
ロール3を構成する被印字テープ3Aには、図4中拡大図中に示すように、例えば値札等に使用されるラベル台紙Lが剥離材層3c上に長手方向に沿って連続配置されている。すなわち、ラベル台紙Lは、この例では2層構造となっており、印字ヘッド61によって印字が形成される被印字層3aと、粘着剤層3bと、の順で積層されている。そして、ラベル台紙Lは、上記粘着剤層3bの粘着力により所定間隔おきに剥離材層3cの一方側の面に接着されている。すなわち、被印字テープ3Aは、ラベル台紙Lが接着された部分では被印字層3a、粘着剤層3b、及び剥離材層3cの3層構造となっており(図4中拡大図参照)、ラベル台紙Lが接着されていない部分(すなわちラベル台紙L同士の間の部分)では、剥離材層3cのみの1層構造となっている。印字が完了したラベル台紙Lは、最終的に剥離材層3cより剥がされることで印字ラベルとして所定の商品等の被着体に貼り付けられる。
<支持ローラ>
ロール収納部4の底面部には、3つの支持ローラ51〜53が設けられている。支持ローラ51〜53は、プラテンローラ66(搬送手段に相当)が回転駆動されてロール3より被印字テープ3Aを引き出す際に、少なくとも2つのローラがロール3の外周面に接触することにより、従動的に回転してロール3を回転可能に支持する。これら3つの支持ローラは、ロール3に対する周方向位置がそれぞれ異なっており、前方から後方に向かって、ロール3の周方向に沿って、第1支持ローラ51、第2支持ローラ52、及び第3支持ローラ53、の順に配置されている。これら第1〜第3支持ローラ51〜53は、上記左右方向(言い換えればロール幅方向)に複数の部分に分割されており、ロール幅に応じてロール3が搭載された部分だけが回転するようになっている。
<ガイド部材>
一方、ロール収納部4にはまた、ロール3の右側の端面3Rに接触して被印字テープ3Aを左右方向(すなわちテープ幅方向。以下同様)にガイドする第1ガイド部材20Aと、ロール3の左側の端面3Lに接触して被印字テープ3Aを左右方向にガイドする第2ガイド部材20Bと、が設けられている。これら第1ガイド部材20A及び第2ガイド部材20Bは、上記左右方向に沿って進退することで互いに遠近可能となっている。そして、ロール3に対し、第1ガイド部材20Aが右側から接触するとともに第2ガイド部材20Bが左側から接触することにより、ロール3を両側から挟み込みつつ、被印字テープ3Aをガイドする。このように両ガイド部材20A,20Bは、左右方向に沿って進退可能に設けられていることから、収納したロール3の幅に応じて両ガイド部材20A,20Bを進退させ位置を調整することで、任意な幅のロール3に対し、両ガイド部材20A,20Bでロール3を挟み込み、被印字テープ3Aの幅方向をガイドすることができる。なお、このガイド部材20A,20Bを進退させるための支持構造の詳細については、後述する。
<センサユニット>
また、ロール収納部4の前方側において、被印字テープ3Aの搬送経路には、凹部載置面であるセンサ配置部102(後述の図14等参照)が設けられている。このセンサ配置部102には、上記被印字テープ3Aの所定の基準位置を光学的に検出するためのセンサユニット100がロール3(被印字テープ3A)の幅方向(すなわち上記左右方向)に沿って移動可能に設けられている。なお、このセンサユニット100の詳細構造に関しては後述する。
<プラテンローラ、印字ヘッド、及びその周辺構造>
一方、図4に示すように、上カバーユニット5の前端部下側には印字ヘッド61が設けられている。また、この印字ヘッド61に上下方向に対向するように、筐体2の前端部上側に、プラテンローラ66が設けられている。プラテンローラ66のローラ軸66Aは、軸方向両端に設けたブラケット65(図4参照)により回転自在に軸支されており、またローラ軸66Aの一方の軸端には、プラテンローラ66を駆動するギア(図示省略)が固定されている。
このとき、筐体2におけるプラテンローラ66の配置位置は、上カバーユニット5における印字ヘッド61の取り付け位置と対応している。そして、上カバーユニット5を閉じることによって、上カバーユニット5側に設けられた印字ヘッド61と、筐体2側に設けられたプラテンローラ66とで被印字テープ3Aが挟持され、印字ヘッド61による印字が可能な状態になる。また上カバーユニット5を閉じることによって、プラテンローラ66のローラ軸66Aに固定された上記ギアが、筐体2側の図示しないギア列に噛合し、ステッピングモータ等で構成される上記プラテンローラ用モータ211(後述の図28参照)によりプラテンローラ66を回転駆動する。これにより、プラテンローラ66は、ロール収納部4に収納されたロール3より被印字テープ3Aを繰り出し、被印字テープ3Aをそのテープ幅方向を左右方向とした姿勢で搬送する。
印字ヘッド61は、その中間部を軸支されると共に適宜のバネ部材(図示せず)により下方に付勢される、支持部材62(後述の図5参照)の一端に固定されている。解除つまみ17によって上カバーユニット5を開放状態にすることで、印字ヘッド61はプラテンローラ66から離間した状態となる(図3等参照)。一方、上カバーユニット5を閉じることによって、バネ部材の付勢力により印字ヘッド61は被印字テープ3Aをプラテンローラ66に押圧付勢し、印字可能な状態となる。
なお、上記ロール3は、上記ラベル台紙Lが径方向外側となるように、被印字テープ3Aがロール状に巻回されて構成されている。その結果、被印字テープ3Aはラベル台紙L側の面を上方とした状態でロール3の上側から繰り出され(図4中の波線参照)、被印字テープ3Aの上側に配置された印字ヘッド61によって印字形成される。
また、プラテンローラ66よりも前方側(第1水平方向他方側に相当)には、剥離材層3cをプラテンローラ66の下方側へ折り返すことで、剥離材層3cから上記被印字層3a及び粘着剤層3bを引き剥がすための、剥離板200が設けられている。上記剥離板200により剥離材層3cから引き剥がされた印字済みの被印字層3a及び粘着剤層3bは、剥離板200のさらに前方側に位置する上記第1排出口6Aを介し筐体2の外部へ排出される。切断刃8は、上記第1排出口6Aを介し筐体2の外部へ排出される被印字層3a及び粘着剤層3bを、操作者が所望の位置で切断するのに用いられる。
一方、プラテンローラ66の下方には、上記剥離板200により下方側へ折り返された剥離材層3cを、当該プラテンローラ66との間に挟み込んで搬送するピンチローラ201が設けられている。上記ピンチローラ201により搬送された上記剥離材層3cは、上記第2排出口6Bから、筐体2の外部へ排出される。なお、このピンチローラ201は、適宜の支持部材(図示せず)を介し、上記開閉蓋6Cに設けられている。
<被印字テープの搬送の概略>
上記構成において、上カバーユニット5が閉じられ、上記プラテンローラ用モータ211によりプラテンローラ66が回転駆動されると、被印字テープ3Aが引っ張られる。これにより、ガイド部材20A及びガイド部材20Bにより幅方向をガイドされつつ、被印字テープ3Aがロール3から繰り出される。ロール3より繰り出された被印字テープ3Aは、印字ヘッド61によって印字された後、剥離板200によりプラテンローラ66の下方側へ折り返される。このとき、腰が強い被印字層3aがこのような折返し経路に追従できないことを利用して、前述のように剥離材層3cから被印字層3a及び粘着剤層3bが引き剥がされる。このように剥離板200により引き剥がされた被印字層3a及び粘着剤層3b(言い換えればラベル台紙L)は、第1排出口6Aより筐体2の外部へ排出され、印字ラベルとして使用される。なお、図4では、ロール3より繰り出され搬送される被印字テープ3Aの搬送経路を波線又は一点鎖線で示している。
<被印字テープの押え構造>
次に、本実施形態の特徴の1つである、上記の経路で搬送される被印字テープ3Aに対する押さえ構造について、図5、図6、及び図7により説明する。
前述のように、印字ヘッド61により印字形成された後の被印字テープ3Aの剥離材層3cは、剥離板200で折り返され、被印字層3a及び粘着剤層3bが引き剥がされる。このとき、図5(a)に示すように、被印字テープ3Aが印字ヘッド61とプラテンローラ66とによる挟持位置Oから上記剥離板200による支持位置Qまでの間で弛んだ状態となっていると、上記引き剥がしが十分良好とはならない可能性がある(後述の図5(a)参照)。
そこで、本実施形態では、図5(b)、図6、及び上記図4に示すように、被印字テープ3Aの搬送経路のうち上記挟持位置Oと上記支持位置Qとの間の区間の上方に、リブ部材300が設けられる。このリブ部材300は、上記挟持位置Oと支持位置Qとの間の区間を搬送される被印字テープ3Aに対し上方から当接し、これによって、図5(b)に示すように、当該被印字テープ3Aの搬送経路を略直線状に(例えばピンと張った状態に近い状態で搬送するように)する。これにより、上記引き剥がしを最も良好かつ効率的に行うことができる。なお、リブ部材300は、図5(b)に示すように、その下端位置が、上記挟持位置Oと上記支持位置Qとを直線的に結ぶ線よりも△hだけ上方に位置するように配置されている。また、剥離板200は、上記支持位置Qの高さ方向位置が、プラテンローラ66及び印字ヘッド61による上記挟持位置Oの高さ方向位置よりも下方となるように配置されている。
また、リブ部材300は、図7(b)に示すように、略矩形トレー状のブラケット301の端部に配置され、略弓形状に突設した複数のリブ300aが上記左右方向に略等間隔に並設されている。また、ブラケット301の上記リブ部材300と反対側の端部には、揺動支持部302が突設されている。このとき、上記ブラケット301の中央開口部に矩形板状の上記印字ヘッド61が装着されている。これにより、リブ部材300と印字ヘッド61とは、これらが一体となったヘッドユニットHU(図7参照)として構成されている。この結果、図5(b)に示すように、これらヘッドユニットHU(リブ部材300及び印字ヘッド61を含む)は、上記揺動支持部302を介し全体として上記挟持位置Oを支点として揺動し、これによって柔軟に上記搬送経路に対し遠近することができる。
<ガイド部材の進退支持構造の詳細>
次に、図8〜図13を用いて、本実施形態のさらに別の特徴の1つである、上記第1〜第3支持ローラ51,52,53を用いた両ガイド部材20A,20Bの進退支持構造の詳細について説明する。
<レール部材及び案内支持部>
図8及び図9に示すように、ロール収納部4の底面には、レール部材11が設けられている。一方、これに対応して、図9及び図10に示すように、ガイド部材20A,20Bには、案内支持部24が備えられている。案内支持部24は、その下端部中央に凹状の嵌合部24Aを有している。そして、上記レール部材11は、ロール3の幅方向(すなわち上記左右方向)に沿ってガイド部材20A,20Bの上記案内支持部24の嵌合部24と嵌合し、ガイド部材20A,20Bの進退を許容しつつ案内し、その進退方向位置を保持する。なお、図10にはガイド部材20Bを例にとって詳細構造を示しているが、ガイド部材20Aについても(左右が逆となっている以外は)ほぼ同等の構造である(図11参照)。
このとき、図12及び上記図10に示すように、ガイド部材20A,20Bには、案内支持部24の嵌合部24Aに対して各片側に、ラック部材406,407が水平方向に突設されている。これらラック部材406,407は、ガイド部材20A,20Bの各案内支持部24に対して互い違いとなって対向するように設けられている。そして、図12に示すように、両ラック部材406,407はロール収納部4の下面側において中央のギア408に両側から噛合している。この結果、ガイド部材20A,20Bのうちの一方(この例ではガイド部材20A)のみをレール11に沿った一方側に移動させるだけで、これに連動してギア408を介し他方(この例ではガイド部材20B)がレールに沿った他方向へと移動する。
<案内支持部の貫通孔>
そして、本実施形態の特徴の1つとして、ガイド部材20A,20Bの案内支持部24のうち、被印字テープ3Aの搬送方向に沿った一方側(図10では左側)と他方側(図10では右側)との両側に、貫通孔400A,400Bが設けられている。これら貫通孔400A,400Bは、上記したロール収納部4の底面部に設けた前述の第2支持ローラ52及び第3支持ローラ53を上記左右方向に沿ってそれぞれ挿通し、当該ガイド部材20A,20Bの上記左右方向に沿った進退を案内する。
詳細には、図13(a)に示すように、上記案内支持部24に形成されている貫通孔400A,400Bは、第2支持ローラ52及び第3支持ローラ53が、若干のクリアランスをもって挿通されている。これにより、ガイド部材20A,20Bは、上記のような左右方向に沿った進退を円滑に行うことができる。但し、図13(b)に示すように、ガイド部材20A,20Bがある程度傾斜すると、貫通孔400A,400Bの内壁面が第2支持ローラ52及び第3支持ローラ53の外径に接触する。これにより、それ以上ガイド部材20A,20Bの傾きが増大しないように抑制される。
また、ガイド部材20A,20Bにはさらに、被印字テープ3Aの前方側(搬送方向に沿った一方側に相当)及び後方側(搬送方向に沿った他方側に相当)の端部(又はその近傍)に、リブ突起状の係合摺動部401,402がそれぞれ備えられている(図10等参照)。これら係合摺動部401,402は、上記ロール収納部4に設けた段付き形状の被係合部403,404(図9及び前述の図4参照)にそれぞれ係合するとともに、当該ガイド部材20A,20Bの上記左右方向に沿った進退時に被係合部403,404と摺動することで、当該進退を案内する。
また、ガイド部材20A,20Bの前方側の上部には、ガイド突起部405が上記左右方向に沿って突出して設けられている。このガイド突起部405は、ロール3から繰り出される被印字テープ3Aの幅方向の端部に対し上方から接触し、ガイドする。これにより、ロール収納部4内で回転するロール3から繰り出される被印字テープ3Aの両端部において当該被印字テープ3Aの上下方向のばたつきを押さえることができる。
<センサユニット>
次に、図14〜図17を用いて、本実施形態のさらに別の特徴の1つである、被印字テープ3Aの搬送経路に設けたセンサユニット100について説明する。なお、図14では、センサユニット100の位置関係を示すために、周辺部材を適宜簡略化して示している。
前述の図2、図8等に示したように、本実施形態のラベル作成装置1においては、前述したように、プラテンローラ66がロール収納部4に収納されたロール3より被印字テープ3Aを繰り出して搬送し、印字ヘッド61が被印字テープ3Aに対し所望の印字を行うことにより印字ラベルを作成する。このとき、被印字テープ3Aの搬送経路に設けられた上記センサユニット100により被印字テープ3Aの所定の基準位置が検出され、当該基準位置を用いて印字ヘッド61による印字開始位置の決定等の印字制御が行われる。このセンサユニット100は、印字ヘッド61の搬送方向上流側において、被印字テープ3Aのテープ面近傍に保持されている。
図14及び図15等に示すように、被印字テープ3Aの搬送経路におけるプラテンローラ66とロール収納部4との間に、センサ配置部102が凹部として形成されている。センサユニット100は、種々の幅を備えた複数種類の被印字テープ3Aが用いられる場合に備えて、センサ配置部102において、被印字テープ3Aの搬送方向に直交する当該被印字テープ3Aの幅方向(すなわち上記左右方向)に沿って移動可能に配置されている。
<センサユニット及びセンサ配置部の概略>
センサユニット100は、センサ本体101を備えている。センサ本体101は、発光部(図示せず)及び受光部(図示せず)とからなる公知の反射型センサである。すなわち、発光部より発光された光は、被印字テープ3Aを透過して受光部により受光される。このとき、被印字テープ3Aは、前述したようにラベル台紙Lが接着された部分では被印字層3a、粘着剤層3b、及び剥離材層3cの3層構造となっており、ラベル台紙Lが接着されていない部分(ラベル台紙L同士の間の部分)では剥離材層3cのみの1層構造となっている。この結果、例えば、上記厚みの相違による受光部での受光量の差に基づき、ラベル台紙Lの搬送方向における端部位置が基準位置として検出される。
また、センサ配置部102は、センサユニット100を配置するための略水平な載置面103と、上記左右方向に延びるように載置面103に形成された略矩形状の貫通孔104と、被印字テープ3Aの搬送方向に沿った貫通孔104の後側(一方側に相当)において、左右方向に略水平に延設されるラック部材105と、を備えている。上記センサ本体101は、載置面103の上部に左右幅方向に沿って移動可能に載置される。
貫通孔104は、幅方向に沿って延びるスライド孔部104aを備えている。スライド孔部104aの左端側には、当該スライド孔部104aの左右幅方向と直交する幅よりも広い矩形状となった、一対の差し込み孔部106a,106bが形成されている。
<センサ本体の詳細構造>
図16及び上記図15に示すように、センサ本体101の下部からは、矩形突起状の係合足部107が貫通孔104を貫通しつつ下方に突出して設けられている。係合足部107は、下端部107fと、センサ本体101と下端部107fとを接続する中間部107eと、を備えている。また中間部107eと下端部107fとの間には、4つの突起状の抜け止め部107a,107b,107c,107dが前後側に各一対となって突設されている。
このとき、上記貫通孔104のスライド孔部104aは、係合足部107の下端部107fの貫通を許容せず中間部107eの貫通を許容する。一方、上記貫通孔104の差し込み孔部106aは、下端部107f及び中間部107eの貫通を許容する。したがって、製造工程においてセンサユニット100が組み付けられるときは、スライド孔部104a端部側の差し込み孔部106aに抜け止め部107c,107dが挿入され、差し込み孔部106bに抜け止め部107a,107bが挿入される。このとき、4つの突起状の上記抜け止め部107a,107b,107c,107dが、スライド孔部104aを介して載置面103の下部に係合する(図15参照)。そして下端部107fが載置面103の下部に係合した後に、中間部107eが差し込み孔部106aからスライド孔部104aに移動される。このようにして、センサ本体101が、スライド孔部104aに対し上記左右方向に沿って移動可能に取り付けられる。
また、上記図14(上記図4も参照)に示すように、この例では、スライド孔部104aの差し込み孔部106a側の下側には、禁止部材500が、筐体2又は当該筐体2に固定される部材(この例では剥離材層3cの排出をガイドするためのカバー部材501。図4参照)に対して一体的に設けられている。この禁止部材500は、製造工程時において、上記のようにして差し込み孔部106a,106bから下端部107fが差し込まれた係合足部107がスライド孔部104aへと移動された状態となった後、図示しない中蓋の閉じ動作に連動して差し込み孔部106a側の下側に移動する。これにより、中間部107eの差し込み孔部106a位置への移動が禁止され、係合足部107(言い替えればセンサユニット100)の貫通孔104への係合が維持される。
<センサ本体の下部構造>
図16に示すように、矩形突起状の上記係合足部107の平面視における中央側領域には、上記発光部及び受光部に接続されるハーネスHが引き出される引き出し部108が備えられている。また、センサ本体101の下部には、板ばねからなるばね部材600が固定され、略水平方向から上記ラック部材105に噛合するための略水平方向の弾性付勢力を与える(図15中の太矢印参照)。すなわち、センサ配置部102にラック部材105が略水平に延設され、上記ばね部材600によって当該ラック部材105に噛合するための弾性付勢力が与えられる。これにより、使用者は、ラック部材105への噛合位置を適宜に変えつつセンサユニット100を幅方向に移動させた後、適宜の噛合位置で移動を停止することで、容易に手動でセンサユニット100の位置決めを行うことができる。
このとき、ばね部材600は、センサ本体101の引き出し部108及び係合足部107を迂回するように、平面視で略L字形状に構成されている。このとき、センサ本体101の下部には、対向する左右一対のL字枠状の挿入枠部107gが形成されている。そして、ばね部材600は、図17及び上記図16に示されるように、上記挿入枠部107gに装着固定される基端部601と、略水平方向からラック部材105に噛合するための噛合形状を備えた先端部602と、当該先端部602と基端部601とを接続するように基端部601に連設され、先端部602に対し略水平方向の弾性付勢力を与える中間部603と、を備えている。
中間部603は、センサ本体101の下方において搬送方向に沿って略水平方向に延びる水平延設部604と、この水平延設部604から下方へ屈曲して連設され、当該下方へと垂下して延びる垂下延設部605と、この垂下延設部605から上記左右方向へ屈曲して連設され、当該左右方向へと延びる幅延設部606と、を備えている。
先端部602は、ラック部材105の歯間溝形状に対応した、噛合形状としての突起形状を備えている。水平延設部604には、略コ字状に切起こした舌片部607が備えられている。上記挿入枠部107gに基端部601が挿入された際には、この舌片部607による弾撥力によって保持されることで、ばね部材600のガタ付き及び不用意なる離脱が防止される。
<タッチパネルのシートカバーの係止構造>
次に、本実施形態のさらに別の特徴の1つである、上カバーユニット5のタッチパネル部5Aに着脱可能に被着される、シートカバーの係止構造について図18〜図23を用いて説明する。
図18及び図19において、既に述べたように、上記上カバーユニット5の上部には、タッチパネル部5Aが設けられている。操作者は、タッチパネル部5Aの操作面P(図19(b)参照)に対し上方から指先等で接触することにより、所望の操作入力を行うことができる。このとき、本実施形態では、例えば上記操作入力を円滑に行えるようにするために、操作面Pの上に操作シートSが載置される。操作シートSは、複数種類が用意されており、それぞれにおいて例えばユーザのニーズや用途に応じて、互いに異なる配置で各種の操作ボタンが配置されている。そして、この操作シートSがタッチパネル部5Aの操作面Pから外れないようにするために、シートカバー700がタッチパネル部5A(あるいは筐体2でもよい)に対し着脱可能に設けられる。なお、上記タッチパネル部5Aを例えばオプション品として構成し、タッチパネル部5Aが使用されない態様では、例えば図20に示すように、蓋ユニット5′により上カバーユニット5の上部が覆われるようにしてもよい。
<シートカバー>
図21及び図22に示すように、シートカバー700は、ラベル作成装置1外方に露出する外周面702と、タッチパネル部5Aの操作面Pとの間に操作シートSを挟み込むようにしてタッチパネル部5Aの少なくとも一部を覆う内周面703と、を備えている。すなわち、図19(b)に示すように、タッチパネル部5Aの操作面P上に操作シートSを載せておき、その上から、断面略コの字形に形成されたシートカバー700が被せられる。このとき、図19(a)及び図21(b)に示すように、シートカバー700の内周面703が、操作面Pとの間に操作シートSを挟み込むようにしつつ、タッチパネル部5Aの少なくとも一部を覆う。これにより、必要に応じてシートカバー700をタッチパネル部5Aから取り外すことによって、複数種類の操作シートSを適宜に交換して使用することができる。
シートカバー700は、図22、図23(a)及び上記図21(a)に示すように、操作シートSの上部に位置する略水平部706と、略水平部706の短手方向に沿った両端部それぞれから略鉛直下方に垂下する略鉛直部707と、を備えている。略鉛直部207は、タッチパネル部5Aの側方をそれぞれ覆うように、左・右一対設けられている。
<係止爪>
このとき、本実施形態では、上記のように複数種類の操作シートSを適宜に交換して使用するために、シートカバー700がタッチパネル部5Aに対して着脱可能に構成されている。すなわち、左・右一対の略鉛直部707それぞれの内周面703に、タッチパネル部5Aの被係止部705に係止可能な複数の係止爪704が設けられている。このとき、複数の係止爪704は、図21(a)及び図23(b)に示すように、それぞれ、略鉛直部707の内周面703に連結される基端部704aと、該基端部704aよりも先端側に設けられた屈曲部704bと、該屈曲部704bよりもさらに先端側に設けられ、短手方向に沿って装置外方側へと向く先端部704cと、を備えている。そして、この略鉛直部707の撓みによって先端部704cが装置内方側へ変位することにより、被係止部705への係止が解除可能となっている。
<係止爪の配置位置>
ここで、本実施形態のラベル作成装置1では、図1等に示したように、筐体2が、長手方向(上記前後方向に対応)と短手方向(上記左右方向に対応)とを備えた、略箱形に構成されている。したがって、例えば、操作者が手で装置全体を上方から把持し、持ち運ぶ場合が考えられる。本実施形態では、前述したように、筐体2の上部のタッチパネル部5Aに対し上記シートカバー700が着脱可能である。しかしながら、上記の操作者の持ち運び時に仮に操作者がシートカバー700を把持した場合には、シートカバー700が外れないようにする必要がある。
そこで本実施形態では、図19(b)及び図22等に示すように、上記持ち運び時において操作者が自然に把持する可能性が高い上記長手方向の中央部を避け、当該中央部以外の部位に、上記係止爪704が設けられている。具体的には、上述したように、内周面703のうち、短手方向の一方側及び他方側(左側及び右側)のそれぞれにおける、長手方向(前後方向)に沿った中央部以外の部位に、複数の(この例では4つの)係止爪704が設けられている。そして、これに対応して、タッチパネル部5Aには、複数の係止爪704がそれぞれ係止される、複数の(この例では4つの)被係止部705が備えられている。このように、操作者が把持するであろう部位を回避して係止爪704及び被係止部705が配置されていることにより、操作シートSの交換時にシートカバー700を筐体2又はタッチパネル部5Aから取り外し可能としつつ、操作者の持ち運び時において誤ってシートカバー700が筐体2又はタッチパネル部5Aから外れるのを防止することができる。なお、このとき、シートカバー700における、被係止部705に対応する外周部位には、図22に示すように、当該被係止部705の存在を表す(この例では逆三角形状の)表示部708が備えられている(他の図では図示省略)。
<バッテリ電源ユニットの装着構造>
次に、本実施形態のさらに別の特徴の1つである、筐体2の底部へのバッテリ電源ユニットの装着構造について、図24〜図28を用いて説明する。なお、以下の各図(特に、図24、図26、図30、図31、図32、及び図33)においては、上記タッチパネルユニット5Aに代えて上記蓋ユニット5′が装着された状態を例にとって示している。
<筐体下部のインターフェース部>
本実施形態のラベル作成装置1は、既に述べたように、筐体2の内部に、被印字テープ3Aを搬送する上記プラテンローラ66、被印字テープ3Aに所望の印字を行う上記印字ヘッド61、等を含む複数の動作機器が内包されている。これら複数の動作機器は、外部電源装置900(ACアダプタ;後述の図28参照)からの電力が給電されて動作を行う。
このとき、図24に示すように、筐体2は、それぞれが第1側面部に相当する、前側面800a、右側面800b、左側面800c、後側面800dの合計4つを備えた略箱型形状となっている。そして、後側面800dの下側には、凹状部801が形成されている。この凹状部801内には、筐体2外に臨むように、上記給電のための接続ジャックを含む複数の接続ジャックを備えたインターフェース部IFが設けられている(後述する図28も参照)。
すなわち、インターフェース部IFには、図25(a)及び上記図24に示すように、上記右側から上記左側へ向かって、順に、第1電源接続ジャック801a(いわゆるDCジャック。第1受電端子に相当)と、例えばいわゆるRJ25タイプのシリアル接続ジャック801bと、いわゆるUSBホストとして機能するための第2USB接続ジャック801cと、例えばいわゆるネットワークRJ45タイプのLANケーブル接続ジャック801dと、いわゆるUSBファンクションとして機能するための第1USB接続ジャック801eと、が横並び状に配設されている。
通常時は、図24に示すように、上記インターフェース部IFに設けられた第1電源接続ジャック801aが開放されている(上記図25(a)も参照)。そして、外部電源装置900の外部電源接続プラグ900a(後述の図28参照)が接続されることで、当該外部電源装置900(後述の図28参照)から第1電源接続ジャック801aを経て各動作機器へと給電が行われる。
<バッテリ電源ユニット>
ここで、本実施形態のラベル作成装置1では、図26に示すように、筐体2の底部にバッテリ電源ユニット802を装着することができる。このバッテリ電源ユニット802の装着時には、当該バッテリ電源ユニット802内に備えられたバッテリ電源BT(後述の図28参照)により各動作機器への給電が行われる。すなわち、バッテリ電源ユニット802には、上記第1電源接続ジャック801aと同等の機能の、第2電源接続ジャック803(第2受電端子に相当)が設けられている。この第2電源接続ジャック803に上記外部電源装置900が接続されることで、当該外部電源装置900から第2電源接続ジャック803を経てバッテリ電源ユニット802の上記バッテリ電源BTへの給電を行い、充電することができる。
バッテリ電源ユニット802は、図27(a)、図27(b)、及び上記図26に示すように、それぞれが第2側面部に相当する、前側面802a、右側面802b、左側面802c、後側面802dの合計4つを備えている。これらバッテリ電源ユニット802の前側面802a、右側面802b、左側面802c、及び後側面802dは、上記のように筐体2の底部にバッテリ電源ユニット802が装着されたとき、上記筐体2の前側面800a、右側面800b、左側面800c、後側面800dと、それぞれ略同一平面上となる。そして、図27(b)に示すように、バッテリ電源ユニット802の後側面802dの中央に、上記第2電源接続ジャック803が設けられている。
<制御系>
次に、図28を用いて、上記外部電源装置900及びバッテリ電源ユニット802からの電力供給経路を含む、ラベル作成装置1の制御系について説明する。
図28において、ラベル作成装置1には、ラベル作成装置1の電源のオン・オフ処理を行う電源回路2151が備えられている。また、バッテリ電源ユニット802は、充電回路2011と、昇圧回路2011aと、例えば定格14[V]のリチウムイオン電池からなるバッテリ電源BTと、を備えている。
また、ラベル作成装置1は、所定の演算を行う演算部を構成するCPU2120が備えられている。CPU2120は、RAM2130の一時記憶機能を利用しつつROM2140に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによってラベル作成装置1全体の制御を行う。ROM2140には、バッテリ電源BTの充電処理やラベル作成処理を実行するための制御プログラムが記憶されている。このCPU2120は、上記プラテンローラ66を駆動する上記プラテンローラ用モータ211の駆動制御を行うモータ駆動回路2160と、上記印字ヘッド61の発熱素子の通電制御を行う印字ヘッド制御回路2170と、バッテリ検出回路2300と、に接続されている。
そして、上記インターフェース部IFの上記第1電源接続ジャック801aは、上記電源回路2151に接続されている。ACアダプタ等の外部電源装置900の外部電源接続プラグ900a(いわゆるDCプラグ。給電端子に相当)が、上記第1電源接続ジャック801aに接続されると、外部電源装置900から電源回路2151への電源供給が行われる。
一方、筐体2の底部にバッテリ電源ユニット802が取り付けられ、外部電源接続プラグ900aがバッテリ電源ユニット802の第2電源接続ジャック803に未接続の状態では、上記バッテリ検出回路2300によりバッテリ駆動であることが検出され、CPU212の制御に基づき、バッテリ駆動制御モードとなる。またこのとき、昇圧回路2011aでは、バッテリ電源BTからの定格電圧(上記の例では14[V])が所定電圧(例えば25[V])へと昇圧され、上記電源回路2151へ電源供給が行われる。
さらに、CPU2120には、上述した、液晶パネル部5B、タッチパネル部5A、シリアル接続ジャック801b、第1USB接続ジャック801c、LANケーブル接続ジャック801d、第2USB接続ジャック801e、ROM2140、及び、RAM2130が接続されている。
<給電端子の誤接続>
ここで、上述のように、筐体2側には上記第1電源接続ジャック801aが設けられており、バッテリ電源ユニット802にも上記第2電源接続ジャック803が設けられている。したがって、前述のように筐体2にバッテリ電源ユニット802を装着したとき、そのままでは、操作者が外部電源装置900の外部電源接続プラグ900aを(本来は第2電源接続ジャック803に接続すべきところ)誤って第1電源接続ジャック801aに接続する恐れがある。この接続では、バッテリ電源BTへの充電が不可になってしまう。
<遮蔽部材>
そこで、本実施形態では、バッテリ電源ユニット802に、遮蔽部材804が設けられている。すなわち、上記図26、図27(a)、及び図27(b)に示すように、バッテリ電源ユニット802の後側面802dの上縁部のうち、上記インターフェース部IFの第1電源接続ジャック801aの配置位置に対応した位置に、縦長ブロック状の遮蔽部材804が設けられている。遮蔽部材804は、上記のように筐体2にバッテリ電源ユニット802が装着されるとき、筐体2下部の上記凹状部801へ挿入される。
そして、遮蔽部材804は、上記凹状部801への挿入時に、筐体2の上記後側面802dと略同一平面上となる表面部804bと、上記表面部804bと反対側に設けられ、上記外部電源接続プラグ900aの受け入れ側に臨む裏面部804aと、を備えている。
すなわち、バッテリ電源ユニット802の上記筐体2底部への装着時には、図25(b)に示すように、遮蔽部材804が、第1電源接続ジャック801aの外部電源接続プラグ900aの受け入れ側に位置し、当該受け入れ側の少なくとも一部を遮蔽する(図25(b)の例では第1電源接続ジャック801aの上記左側端部をわずかに露出させている)。また、遮蔽部材804は、上記受け入れ側の残りの部分は露出させる。一方、バッテリ電源ユニット802が筐体2底部からの離脱した時には、図25(a)に示すように、遮蔽部材804が第1電源接続ジャック801aの外部電源接続プラグ900aの受け入れ側から離間することで、上記遮蔽が中止される。
<無線通信ユニットの着脱>
次に、本実施形態のさらに別の特徴の1つである、無線通信ユニットの着脱について、図29〜図33を用いて説明する。
本実施形態では、例えばブルートゥース(登録商標)等の相互認識無線通信(第1相互認識無線通信に相当)を行う無線通信ユニット1000(第1ユニットに相当)を筐体2に装着することで、外部機器との無線通信を行い、例えば上記印字データ等の情報送受信を実行することができる(後述の図30等を参照)。
<無線通信ユニットの詳細>
無線通信ユニット1000は、図29に示すように、裏側面1000bが前述の筐体2の上記後側面800dに略合致する曲面形状となっており、表側面1000aが筐体2の上記後側面800dの曲面と略同じ曲面形状となっている。また、無線通信ユニット1000の下縁側には、筐体2の上記インターフェース部IFの上記シリアル接続ジャック801bの位置に対応した箇所に、ユニット接続具1001が一体的に延設されている。さらに、無線通信ユニット1000の上縁側には、当該無線通信ユニット1000を筐体2の後側面800dにネジN1で固定するためのネジ孔H1を備えた、取付基部1002が備えられている。
上記ユニット接続具1001は、上記シリアル接続ジャック801bに挿入されるよう把持用爪部が下側となる向きとなったシリアル接続プラグSPLと、当該シリアル接続プラグSPLと上記無線通信ユニット1000とを接続するシリアルケーブル(図示省略)と、を備えている。
なお、上記表側面1000aには、当該無線通信ユニット1000の電源ON状態を表す例えばLEDランプ等の電源表示部1004が備えられている。また、表側面1000aの隅所には、外部機器と無線通信を行う際のスイッチON/OFFの切替を行うための通電用スイッチ1005が設けられている。
<接続ジャックでの接続>
上記構成の無線通信ユニット1000は、図30に示すように、上記ネジN1を用いて筐体2の後側面800dに装着固定される。その装着の際には、図31(b)に示すように、上記シリアル接続ジャック801bを用いてラベル作成装置1との接続が行われる。すなわち、前述したように、インターフェース部IFには、上記右側から上記左側へ向かって、第1電源接続ジャック801a、シリアル接続ジャック801b、第2USB接続ジャック801c、LANケーブル接続ジャック801d、及び第1USB接続ジャック801e、がこの順序で配設されている(図31(a)参照)。すなわち、第1USB接続ジャック801eは、水平方向においてもっとも左側の端部(略水平方向の一方側端部に相当)に配置されている。
このとき、第2USB接続ジャック801cには、長手方向が略水平方向となる向きでホスト装置からのUSB接続プラグ(図示せず)が挿入可能である。LANケーブル接続ジャック801dには、把持用爪部が上側となる向きでLAN接続プラグ(図示せず)が挿入可能である。第1USB接続ジャック801eには、長手方向が略鉛直方向となる向きで(いわゆるファンクション装置からの)USB接続プラグPLが挿入可能である(後述の図32(b)参照)。
そして、上記無線通信ユニット1000の筐体2への装着時には、上記図31(b)及び上記図30に示すように、シリアル接続ジャック801bが用いられる。すなわち、無線通信ユニット1000は、後側面800dのインターフェース部IFのある凹状部801の上側(所定部位に相当)に、当該インターフェース部IFを覆わない状態で取り付けられる。その際、シリアル接続ジャック801bに、把持用爪部が下側となる向きで、上記ユニット接続具1001の上記シリアル接続プラグSPLが挿入される。このとき、ユニット接続具1001は、当該無線通信ユニット1000とこれに対応するシリアル接続ジャック801bとを(他の上記接続ジャックを露出させつつ)接続する。この接続により、ラベル作成装置1は、無線通信ユニット1000を介し、外部機器と無線通信による情報送受信を行うことができる。
<他の無線通信ユニットの装着>
また、本実施形態では、上記したブルートゥース(登録商標)通信を行う無線通信ユニット1000とは異なる、別の無線通信ユニット1000′を装着することもできる(後述の図33等参照)。無線通信ユニット1000′(第2ユニットに相当)は、この例では、例えばWi−Fi(登録商標)等の、上記無線通信ユニット100の相互認識無線通信とは異なる相互認識無線通信(第2相互認識無線通信に相当)を行うことで、外部機器との無線通信を行い、例えば上記印字データ等の情報送受信を実行する。
無線通信ユニット1000′の構成を図32(a)に示す。上記無線通信ユニット1000と同等の部分には同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。無線通信ユニット1000′は、上記無線通信ユニット1000と同様の、裏側面1000b、表側面1000a、取付基部1002、電源表示部1004、及び通電用スイッチ1005が備えられている。
そして、無線通信ユニット1000′の下縁側には、筐体2の上記インターフェース部IFの上記第1USB接続ジャック801eの位置に対応した箇所に、ユニット接続具1001′が一体的に延設されている。
ユニット接続具1001′は、上記第1USB接続ジャック801eに挿入されるよう、長手方向が略鉛直方向となる向きとなったUSB接続プラグPLと、当該USB接続プラグPLと上記無線通信ユニット1000′とを接続するUSBケーブル(図示省略)と、を備えている。
そして、上記無線通信ユニット1000′の筐体2への装着時には、図32(b)及び図33に示すように、無線通信ユニット1000′は、後側面800dのインターフェース部IFのある凹状部801の上側(所定部位に相当)に、上記無線通信ユニット1000と同様、当該インターフェース部IFを覆わない状態で取り付けられる。その際、第1USB接続ジャック801eに、長手方向が略鉛直方向となる向きで、上記ユニット接続具1001′の上記USB接続プラグPLが挿入される。このとき、ユニット接続具1001′は、上記ユニット接続具1001と同様、当該無線通信ユニット1000′とこれに対応する第1USB接続ジャック801eとを(他の上記接続ジャックを露出させつつ)接続する。この接続により、ラベル作成装置1は、無線通信ユニット1000′を介し、外部機器と無線通信による情報送受信を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態においては、リブ部材300が、上記挟持位置Oと支持位置Qとの間の区間を搬送される被印字テープ3Aに対し上方から当接し、当該被印字テープ3Aの搬送経路を略直線状にする。これにより、上記引き剥がしを最も良好かつ効率的に行うことができる。このとき、リブ部材300を用いることにより、上記上方から被印字テープ3Aに対し当接するときの接触面積を低減することができる。この結果、上記上方からの当接を、表面が平板状の固定部材で行ったり押圧ローラで行う場合に比べ、搬送障害の発生や搬送抵抗の増大を確実に防止することができる。
また本実施形態では特に、リブ部材300の下端位置は、上記挟持位置Oと上記支持位置Qとを直線的に結ぶ線よりも△hだけ上方に位置している。これにより、前述したように、被印字テープ3Aの実際の搬送経路が、上記挟持位置Oから上記支持位置Qまで一直線となりピンと張った状態であるときには、リブ部材300は被印字テープ3Aに接触しない。この結果、無駄な搬送抵抗の増大を確実に防止することができる。
また、本実施形態では特に、剥離板200は、上記支持位置Qの高さ方向位置が、上記挟持位置Oの高さ方向位置よりも下方となるように配置されている。これには、以下のような意義がある。
すなわち、上述のように、プラテンローラ66の上部に印字ヘッド61が当接しかつプラテンローラ66の下部にピンチローラ201が当接して搬送する態様の場合、仮に上記挟持位置Qの高さ方向位置と上記支持位置Oとの高さ方向位置を同等とすると(すなわち挟持位置Qから支持位置Oまでの搬送経路を略水平とすると)、ピンチローラ201を比較的前方側へ配置する必要が生じる。その結果、筐体2内のレイアウトに制約が生じ、筐体2の前後方向への大型化を招く。
また、上述したように、筐体2のフロントパネル6のうち上記第2排出口6Bを備えた開閉蓋6Cが前方側へ回動可能であり、この開閉蓋6Cにピンチローラ201が設けられている。この構成の場合、開閉蓋6Cを閉じる操作とともにワンタッチでピンチローラ201が上記プラテンローラ66の下方に潜り込んでロックされ、所定の上記プラテンローラ66への当接位置へ位置決めされる構造が、操作性の観点からは好ましい。しかしながら、上記のようにして仮にピンチローラ201が比較的前方へ配置される場合は、上記の潜り込みかつロック構造が困難となる。
そこで本実施形態では、上述のように、印字ヘッド61及びプラテンローラ66による上記挟持位置Oの高さ方向位置よりも、上記剥離板200の上記支持位置Qの高さ方向位置を低くする。これにより、ピンチローラ201の位置を比較的後方へと配置することができるので、上記の弊害を回避して操作性を良好とすることができる。
また、本実施形態では特に、上記したように、リブ部材300は、ヘッドユニットHUとして印字ヘッド61と一体的に設けられており、印字ヘッド61を備えた当該ヘッドユニットHUが、プラテンローラ66に対し遠近可能となるように設けられている。このようにリブ部材300を印字ヘッド61と一体的に構成することにより、両者を別々に設ける場合に比べ部品点数を低減でき、また設置スペースを低減することもできる。またこのとき、印字ヘッド61がプラテンローラ66に対し遠近することから、搬送経路に対しリブ部材300が固定的な位置関係となるのではなく、搬送状態に応じてリブ部材300が柔軟に搬送経路に対し遠近することができる。これによっても、無駄な搬送抵抗の増大を確実に防止することができる。
また、本実施形態では特に、搬送経路に対しリブ部材300が固定的な位置関係となるのではなく、搬送状態に応じてリブ部材300が上記挟持位置Oを支点として揺動し、柔軟に搬送経路に対し遠近することができる。これによっても、無駄な搬送抵抗の増大を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、ロール収納部4のロール3の幅方向の端面に、ガイド部材20A,20Bが接触し、ロール3から繰り出される被印字テープ3Aを幅方向にガイドする。このガイド部材20A,20Bは、上記左右方向に沿って進退可能となっている。これにより、収納したロール3の幅に応じガイド部材20A,20Bを適宜に進退させ位置を調整することで、種々の幅のロール3に対しその端面にガイド部材20A,20Bを接触させることができる。したがって、任意な幅のロール3に対応しつつ被印字テープ3Aを確実にガイドすることができる。その際、上記のように左右方向に進退可能な構成となっているガイド部材20A,20Bにおいて、貫通孔400A,400Bが設けられている。これら貫通孔400A,400Bには、上記支持ローラ52,53がそれぞれ上記左右方向に挿通されており、これらによって上記ガイド部材20A,20Bが幅方向に進退するときのガイドが行われる。この結果、上述のように任意の幅のロール3に対応するためのガイド部材20A,20Bの位置調整を、容易かつ円滑に行うことができる。
また、本実施形態では特に、ロール3に対し、第1ガイド部材20Aが右側から接触するとともに第2ガイド部材20Bが左側から接触する。これにより、ロール3を幅方向両側から挟み込みつつ確実に被印字テープ3Aをガイドすることができる。また、ラック部材406,407とギア408との噛合により、第1ガイド部材20Aと第2ガイド部材20Bの両方を可動とし、それらガイド部材20A、20Bの進退動作をリンクさせることができる。これにより、種々の幅のロール3が用いられるときでも、各ロール3の幅方向中心位置を容易に揃えることができる。
また、本実施形態では特に、上記支持ローラ52,53によるガイド部材20A,20Bの左右方向進退の案内に加え、ガイド部材20A,20Bに設けられた案内支持部24がロール収納部4の底面に設けたレール部材11と嵌合することによっても、ガイド部材20A,20Bの幅方向進退が案内される。またその際、上記案内支持部24の両側において、各貫通孔400A,400Bに挿通された支持ローラ52,53によるガイド部材20A,20Bの幅方向進退の案内が行われる。これらにより、ガイド部材20A,20Bの位置調整をさらに容易かつ円滑に行うことができる。
また、本実施形態では特に、ガイド部材20A,20Bの係合摺動部401,402がロール収納部4の被係合部403,404に係合して摺動する。これにより、ガイド部材20A,20Bの円滑な幅方向進退をさらに確実に行うことができる。
また、本実施形態では特に、ガイド部材20A,20Bの前方側の上部には、ガイド突起部405が上記左右方向に沿って突出して設けられている。これにより、前述したようにロール3から繰り出される被印字テープ3Aの両端部において当該被印字テープ3Aの上下方向のばたつきを押さえ、確実に円滑な搬送を行うことができる。
また、本実施形態においては、センサユニット100が、下部に設けた係合足部107が載置面103の下部に係合しつつ、載置面103の上部に載置されたセンサ本体101が貫通孔104に沿って上記左右方向に移動する構造である。これにより、センサユニット100の内部にシャフト部材を左右方向に貫通させそのシャフトに沿ってセンサユニット100をスライド移動させる従来構造に比べ、簡素な構造でセンサユニット100の左右方向移動を実現することができる。また、貫通孔104の一部領域に大きな孔部分である差し込み孔部106aを設けておくことにより、上述したように、センサ配置部102及びその周囲構造を組み立ててしまった後に、差し込み孔部106aから差し込んでセンサユニット100を取り付けることができる。これにより、センサユニット100の内部にシャフト部材を幅方向に貫通させた状態の大きな組み立て体を取り付ける必要がある上記従来構造に比べて、製造工程の簡素化・合理化を図ることもできる。
一方、本実施形態では、ラック部材105に対してばね部材600が略水平方向から噛合する構成である。これには以下のような意義がある。すなわち、上述のように、使用者は、(例えばセンサユニット100を手で把持して)ラック部材105への噛合位置を適宜に変えつつセンサユニット100を幅方向に移動させた後、適宜の噛合位置で移動を停止することで、容易にセンサユニット100の位置決めを行うことができる。この結果、センサユニット100には、上記ユーザの把持時において、当該把持による下方への押圧力が作用する可能性がある。したがって、仮に、ラック部材105に対し上下方向に噛合が行われ、ばね部材600が上記噛合のための付勢力を上下方向に作用するように設けられていた場合(例えばセンサ本体101の下部で載置面103の上部、あるいは載置面103の下部で係合足部107の上部、等に設けられていた場合)には、上記押圧力がばね部材600に作用してばね部材600が破損したり、耐久性に悪影響を与えるおそれがある。
本実施形態では特に、上記に対応し、上記貫通孔104の後方側(搬送方向一方側に相当)にラック部材105を設け、そのラック部材105に対して略水平方向から噛合する構成とする。そして、ばね部材600は、センサ本体101の下部において当該噛合のための弾性付勢力を略水平方向から与える。これにより、上記のような下方への押圧力が作用した場合であっても、ばね部材600の破損や耐久性低下を防止することができる。
また、本実施形態では特に、ばね部材600は、基端部601、中間部603、先端部602を備え、先端部602がラック部材105に略水平方向から噛合する。このようにばね部材600自体がラック部材105に噛合することにより、ばね部材600とは別に噛合のための専用部材を設ける場合に比べ、部品点数を低減できると共に、センサユニット100全体を小型化することができる。
また、本実施形態では特に、基端部601と先端部602との間の中間部603が、基端部601側から先端部602側に向かって、水平延設部604→垂下延設部605→幅延設部606を備えている。このように基端部601と先端部602との間に長い経路が存在することにより、先端部602に対し、柔軟かつ十分な弾力の付勢力を与えることができる。
また、本実施形態では特に、ばね部材600が、平面視で略L字形状となるように構成されている。これにより、上記のように基端部601と先端部602との間に長い経路を設けて柔軟かつ十分な弾力の付勢力を与える構成としつつ、平面視におけるセンサユニット100全体の大型化を防止することができる。
また、本実施形態では特に、前述したように、製造工程時においてセンサ配置部102を先に組み立ててしまった後に、貫通孔104の差し込み孔部106a,106bから係合足部107を差し込みスライド孔部104aに移動させて載置面に係合させることで、センサユニット100をセンサ配置部102に取り付けることができる。また、この取り付けた後に前述のカバー部材501を組み付けることで、カバー部材501に一体に設けられた禁止部材500によって、上記スライド孔部104aに移動した係合足部107が誤って再度差し込み孔部106a,106bから離脱し係合が解除されるのが防止される。この結果、上述した従来構造に比べて、確実に製造工程の簡素化・合理化を図ることができる。
また、本実施形態においては、上述したように、シートカバー700において、」上記持ち運び時において操作者が自然に把持する可能性が高い中央部以外の部位に、上記係止爪704が設けられる。これにより、操作シートSの交換時にシートカバー700をタッチパネル部5Aから取り外し可能としつつ、操作者の持ち運び時において誤ってシートカバー700が筐体2(又はタッチパネル部5A)から外れるのを防止することができる。
また、本実施形態では特に、係止爪704が、基端部704aと、屈曲部704bと、先端部704cと、を備えている。そして、この略鉛直部707の撓みによって先端部704cが装置内方側へ変位することにより、被係止部705への係止が解除される。これにより、シートカバー700の取り外し時において、略コの字断面のシートカバー700の左・右の略鉛直部707どうしを互いに近づけるように装置内方側へ撓ませて変位させることで、係止爪704を被係止部705から容易に離脱させ、取り外すことができる。
また、本実施形態では特に、シートカバー700に、被係止部705の存在を表す表示部708が備えられている。これにより、被係止部705や係止爪704の位置を操作者に確実に視覚的に認識させることができる。この結果、持ち運び時に操作者が誤ってシートカバー700を外すのをさらに確実に防止することができる。
また、本実施形態においては、筐体2の底部に装着可能なバッテリ電源ユニット802に、遮蔽部材804が設けられている。遮蔽部材804は、筐体2にバッテリ電源ユニット802を装着したときには、上記筐体2に設けられた第1電源接続ジャック801a外部電源接続プラグ900a受け入れ側の少なくとも一部を遮蔽する。これにより、操作者が外部電源装置900の外部電源接続プラグ900aを接続しようとする際、操作者側からは第1電源接続ジャック801aが遮られて見えなくなる(あるいは見えにくくなる。図25(b)参照)。この結果、上記の誤接続を防止することができる。なお、バッテリ電源ユニット802が筐体2の底部から離脱された時には、図25(a)に示すように、遮蔽部材804の遮蔽中止により、操作者は上記外部電源接続プラグ900aを第1電源接続ジャック801aに確実に接続することができる。
また、本実施形態では特に、筐体2にバッテリ電源ユニット802を装着したときに、遮蔽部材804は、上記第1電源接続ジャック801aの給電端子受け入れ側のすべてを遮蔽することなく、部分的に露出させる(図25(b)参照)。これにより、遮蔽部材804の存在により、上記インターフェース部IFに設けられた他の接続端子(上述の例では、シリアル接続ジャック801b、第2USB接続ジャック801c、LANケーブル接続ジャック801d、第1USB接続ジャック801e)への接続が阻害されないようにすることができる。
また、本実施形態では特に、筐体2の底部にバッテリ電源ユニット802を装着したときでも、筐体2の前側面800a、右側面800b、左側面800c、後側面800dと、バッテリ電源ユニット804の前側面802a、右側面802b、左側面802c、後側面802dとが形作る、装置全体の外観形状に凹凸が生じることがない。したがって、装置全体の美観を向上することができる。
また、本実施形態では特に、筐体2の底部にバッテリ電源ユニット802が装着され、凹状部801に遮蔽部材804が挿入されたときでも、遮蔽部材804の上記表面部804bは、筐体2の後側面800dと略同一平面上となる。すなわち、遮蔽部材804が筐体2の後側面800dから凸状に飛び出すことなく、外観形状に凹凸が生じない。これにより、装置全体の美観をさらに向上することができる。
また、本実施形態においては、無線通信ユニット1000(又は無線通信ユニット1000′)が、インターフェース部IFのある凹状部801の上側に当該インターフェース部IFを覆わない状態で取り付けられる。その際、ユニット接続具1001が当該無線通信ユニット1000(又は無線通信ユニット1000′)とこれに対応するシリアル接続ジャック801b(又は第1USB接続ジャック801e)とを、それ以外の他の上記接続ジャックを露出させつつ接続する。これにより、ラベル作成装置1は、無線通信ユニット1000(又は無線通信ユニット1000′)を介し、外部機器と無線通信による情報送受信を行う。
これにより、無線通信ユニット1000(又は無線通信ユニット1000′)が装着されかつその無線通信ユニット1000(又は無線通信ユニット1000′)のユニット接続具1001がインターフェース部IFの1つの接続ジャックに接続された状態であっても、インターフェース部IFの他の接続ジャックを、さらに別の接続用途に使用することができる。この結果、ラベル作成装置1において無線通信により外部機器と情報送受信を行う場合であっても、さらにラベル作成装置1と別の外部機器(例えば操作端末や他のラベル作成装置等)とを例えば有線接続することができる。したがって、使用時における接続態様を種々拡張することができ、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、無線通信ユニット1000が筐体2に装着されるとき、シリアル接続ジャック801bに、把持用爪部が下側となる向きで上記ユニット接続具1001の上記シリアル接続プラグSPLが挿入される。この状態では、筐体2の後側面800d下部において、上方から下方に向かって、無線通信ユニット1000、シリアルケーブル、シリアル接続プラグSPL及びシリアル接続ジャック801b、の順での配列となる(図30参照)。その際、シリアル接続プラグSPLの把持用爪部は、無線通信ユニット1000やシリアルケーブル側ではなく(それらのような干渉物のない)その反対側(下側)に位置することとなる。この結果、シリアル接続プラグSPLを比較的容易にシリアル接続ジャック801bに対し挿抜することができるので、無線通信ユニット1000着脱時の作業性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、表側面1000aに電源ON状態を表す電源表示部1004が設けられている。これにより、無線通信ユニット1000が筐体の所定部位に装着されたとき、正しく電気的接続が行われて電源がON状態になったことを操作者に対し明確に認識させることができる。この結果、操作者の利便性が向上する。
また、本実施形態では特に、ブルートゥース(登録商標)通信を実行可能な無線通信ユニット1000と、Wi−Fi通信を実行可能な無線通信ユニット1000′とを、筐体2に選択的に装着し、インターフェース部IFにおいて接続することができる。この結果、それら無線通信ユニット1000及び無線通信ユニット1000′の中から、実行したい無線通信の種類に応じた適宜の1つの無線通信ユニット1000,1000′を選択し、使い分けながら用いることができる。この結果、それら複数種類の相互認識無線通信機能をすべて固定的にラベル作成装置1内に組み込んでおく場合に比べて、装置全体を小型化することができる。
また、本実施形態では特に、筐体2に着脱される無線通信ユニット1000′のユニット接続具1001′に備えられたUSB接続プラグPLは、インターフェース部IFの第1USB接続ジャック801eに接続される。このとき、上記USB接続プラグPLは、長手方向が略鉛直方向となる向き(いわゆる縦向き)で第1USB接続ジャック801eに挿抜される。これにより、インターフェース部IFの略水平方向寸法の大型化を防止し、小型化を図ることができる。また、第1USB接続ジャック801eは、すべての接続ジャック801a〜801eのうち、上記インターフェース部IFのもっとも左側の端部に配置されている。これにより、上記無線通信ユニット1000′のUSB接続プラグPLの短手方向の片側の面を、他の接続ジャック801a〜dや干渉物等のない装置外方側(この例では左方側。図33及び図32(b)参照)に臨ませることができる。この結果、USB接続プラグPLを比較的容易に第1USB接続ジャック801eに対し挿抜することができるので、無線通信ユニット1000′の着脱時の作業性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、以上ではテープ上にラベル台紙Lが連続配置された被印字テープ3Aを用いる場合を例にとって説明したが、これに限らず、テープ表面全体に被印字テープ層(感熱層や受像層)が形成された被印字テープに対し印字を行い、所定の長さに切断して印字ラベルを作成してもよく、本発明はこのようなものに対しても適用できる。また、以上では被印字テープ3Aに印字を行う方式(いわゆるノンラミネート方式)であったが、被印字テープ3Aとは別のカバーフィルムに印字を行ってこれらを貼り合わせる方式(いわゆるラミネート方式)に本発明を適用してもよい。
また以上においては、被印字テープ3Aがロール3の上側より繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限らず、ロール3の下側より繰り出される場合にも適用可能である。この場合、ロール3には、ロール3をテープ繰り出し方向側とは反対側(この例では後方側)の向きに転がそうとする力が作用するため、第3ローラ53を、第1及び第2ローラ51,52に対し、被印字テープ3Aの繰り出し方向側とは反対側に配置すればよい。
なお、図28中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。