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JP5917174B2 - 記録装置および記録ヘッドの駆動方法 - Google Patents

記録装置および記録ヘッドの駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録装置および記録ヘッドの駆動方法に関し、詳しくは、記録ヘッドにおけるインクを吐出するノズルなど、ドットを形成するための複数の記録素子を時分割で駆動する際のドットの時分割駆動ずれに起因した濃度ムラを低減する技術に関するものである。
記録ヘッドにおける複数の記録素子の時分割駆動は、上記複数の記録素子より少ない複数の記録素子毎にグループを形成して、これらの記録素子グループごとにそのグループの複数の記録素子を異なるタイミングで順次駆動してドットを形成するものである。このような時分割駆動によれば、同時に駆動する記録素子の数を少なくでき、その結果、例えば、記録装置で用いる電源の容量を小さなものとすることができる。
この時分割駆動では、基本的に、上記記録素子グループに対応した1つの画素列内で、駆動タイミングが異なることによってドットの形成位置がずれる。そして、このドット形成位置のずれは、記録を完成する単位領域であるバンドごとに位置ずれのパターンを形成することになる(以下では、この1つの画素列内でのパターンを「駆動ずれパターン」とも言う)。
ここで、時分割駆動に係る記録素子グループにおける記録素子の数(×記録素子の配列ピッチ)と記録媒体の搬送によって定まる上記バンドの幅とが、整除の関係にある場合は、バンドに対する複数の記録素子の駆動順序がバンド間で同じになる。すなわち、この整除の関係は、上記記録素子数とバンド幅のいずれか一方に対して他方が割り切れる関係であり、この場合には駆動順序がバンド間で同じになる。その結果、バンド間での駆動ずれパターンは同じものとなる。
特開2011−37016号公報 特開2009−39944号公報
しかしながら、時分割駆動に係る1つのグループにおける記録素子の数と記録媒体の搬送によって定まる上記バンドの幅とが、整除の関係にない場合は、バンドに対する複数の記録素子の駆動順序がバンド間で異なる。その結果、駆動ずれパターンがバンド間で異なったものとなり、バンド間の濃度ムラや色ムラを生じることがある。
例えば、各バンドの記録を複数回の走査で完成するマルチパス記録の場合、ある画素のドットを形成する際にその画素を記録する走査に依って駆動順序が異なる。その結果、1つの画素内でドットの形成位置がドットを形成する走査に依って異なり、上述の駆動ずれパターンの違いを生じることになる。そして、このようなバンド間の駆動ずれパターンの違いは、例えば、記録画像においてバンド間の濃度のわずかな違いとなって表れ、画像全体で濃度ムラとして認識されることがある。
また、上述した関係が整除の関係にない場合に、バンドの記録ごとに記録素子グループにおける記録素子の駆動順序をオフセットすることにより、バンドに対する複数の記録素子の駆動順序をバンド間で同じものとすることができる。このオフセットの方法自体は、例えば特許文献1に記載されている。このオフセットした駆動順序によれば、バンドに対する駆動順序はどのバンドでも同じになり、また、マルチパス記録の場合にバンドの記録を完成する複数回の走査それぞれでの駆動順序を同じものとすることができる。その結果、1つの画素内でのドット形成位置が一定となる。しかし、オフセットによる時分割駆動を行っても、バンド間で駆動ずれパターンの違いが生じ、それが画像全体において濃度ムラと認識されることがある。すなわち、オフセットを行っても、バンドを記録するための複数の記録素子に対するその駆動順序がバンドごとに異なることは解消されない。その結果、この駆動順序の違いによるバンドごとの駆動ずれパターンの違いが記録データに基づいた記録画像に反映され、濃度ムラと認識されることがある。
本発明は、時分割駆動に係るグループの記録素子の数と記録媒体搬送に係るバンド幅とが整除の関係にない記録を行う場合に、バンドごとの駆動ずれパターンの違いを低減することが可能な記録装置および記録ヘッドの駆動方法を提供することを目的とする。
そのために本発明では、複数の記録素子を配列した記録素子列を備えた記録ヘッドを、当該記録素子の配列方向と交差する方向に複数回走査し、前記記録ヘッドの複数回の走査の間それぞれで、記録媒体を前記記録素子の配列方向に、搬送手段によって前記複数の記録素子の配列長さより少ない所定量を搬送することにより、前記記録ヘッドの複数回の走査で前記所定量の幅の単位領域の画像の記録を行い、該複数の記録素子の配列方向に沿った画素列の記録を行うために、前記複数回の走査それぞれにおいて、前記複数の記録素子のうちの所定数の前記配列方向に連続する記録素子のグループ毎に、グループ内の前記所定数の記録素子の各々が予め定められた互いに異なる駆動順序で順番に駆動されるように前記複数の記録素子を駆動する駆動手段を備えた記録装置であって、前記配列方向における前記所定量に相当する数と前記異なる駆動順序が定められる記録素子の数の一方が他方に対して割り切れない第1の場合に、前記駆動手段は、前記記録素子列において、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行うことを特徴とする。
以上の構成によれば、記録媒体の搬送量と駆動順序が異なる記録素子の数の公約数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、複数の記録素子の時分割駆動が行われる。これにより、連続する記録素子の時分割駆動による駆動ずれパターンが上記記録素子単位間で似たものとなる。その結果、時分割駆動に係るグループの記録素子の数と記録媒体搬送に係るバンド幅とが整除の関係にない記録を行う場合に、バンドごとの駆動ずれパターンの違いを低減することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す平面図である。 図1に示した記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 上記インクジェット記録装置において実行される、記録ヘッドの時分割駆動を説明する図である。 (a)および(b)は、本実施形態に係る2値の記録データを生成する処理を説明する図である。 上記生成された2値記録データの記録媒体搬送方向の周期を説明する図である。 本発明の実施形態の記録装置において実行可能な記録モードを説明する図である。 紙送り量が時分割駆動に係る1つのグループのノズル数で割り切れる、本実施形態の1つの記録モードにおける時分割駆動を説明する図である。 紙送り量が時分割駆動に係る1つのグループのノズル数で割り切れない場合で、本発明の実施形態の比較例に係る時分割駆動を説明する図である。 紙送り量が時分割駆動に係る1つのグループのノズル数で割り切れない場合で、本発明の実施形態の他の比較例に係る時分割駆動を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る時分割駆動を説明する図である。 上記実施形態に係る時分割駆動による、駆動ずれパターンを示す図である。 (a)および(b)は、上記実施形態で用いる時分割駆動のテーブルを示す図である。 上記実施形態における、記録モードに応じた時分割駆動の駆動順序の設定処理を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置(以下、単に記録装置ともいう)を示す平面図である。ここに示すインクジェット記録装置は、比較的大判サイズの記録媒体に記録可能なものであり、記録媒体をY方向(搬送方向)へと搬送する不図示の搬送ユニットを含む記録装置の本体2を備える。この本体2には、ガイド軸33に沿って主走査方向に移動可能に取り付けられたキャリッジ1が設けられている。キャリッジ1はベルト34を介して不図示のキャリッジモータから伝達される駆動力によって主走査方向(X方向)に沿って往復移動可能に構成されている。このキャリッジ1にはインク滴を吐出する複数のノズル(記録素子)を備えた記録ヘッド5が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各インクに対応させて複数個搭載されている。これにより、記録ヘッド5はキャリッジ1の移動によって、ノズルの配列方向と交差する方向である主走査方向における走査を行なう。Y、M、C、Kインクにそれぞれ対応した記録ヘッド5は、図3にて後述されるノズル列(記録素子列)を備えている。そして、それぞれのインク色のノズル列は1280個のノズルによって構成され、これらノズルは図9にて後述される時分割駆動によって駆動されてインクを吐出する。また、キャリッジ1には、光学式センサ32が設けられている。この光学センサ32は、キャリッジ1と共に主走査方向へと移動しつつプラテン4上における記録媒体の存否を検出する。
また、本実施形態のインクジェット記録装置は、記録ヘッドの各ノズルのインク不吐出を検知できる投光部および受光部を有する不吐出ノズル検知ユニット36を備える。具体的には、投光部から受光部に至る光路を遮断するインク滴の有無を検知することによって各ノズルの不吐出を検出する。
また、このインクジェット記録装置には、記録ヘッド5の各ノズルの吐出性能を適正な状態に保つため、記録ヘッドの回復手段が備えられている。この回復手段は、記録ヘッド5のノズル先端に形成される吐出口をポンプに連結されているキャップで覆い、ポンプによりキャップ内に発生させた負圧によって、ノズル内の増粘インク等を吸引排出させる、いわゆる吸引回復機構30。インクの吐出安定性を高めるために、記録操作の直前に非印字領域に予備吐出動作を行うためのインク回収箱31Aと31Bによって構成される。
図2は、図1に示した記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。主制御部300は、演算、判別、制御などの処理動作を実行するCPU301と、CPU301によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM302と、記録データのバッファ等として用いられるRAM303、および入出力ポート304等を備えている。なお、CPU301は、図12にて後述する、処理もしくは記録ヘッド駆動制御を実行する。
入出力ポート304には、搬送モータ(LFモータ)312、キャリッジモータ(CRモータ)313、記録ヘッド5及び切断ユニットにおけるアクチュエータなどの各駆動回路305,306,307,308が接続されている。さらに入出力ポート304には、種々のセンサ類が接続されている。例えば、記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度センサ314、記録ヘッドの回復動作を行うホームポジションの位置を検出するホームポジションセンサ314、記録ヘッド5の吐出状態を検査する不吐ノズル検出ユニットなどが接続されている。さらに、主制御部300はインターフェース回路311を介してホストコンピュータ315に接続されている。
図3は、本実施形態に係る、記録ヘッドの基本的な時分割駆動を説明する図である。本実施形態の記録ヘッドは、図1にて上述したように、各色インクのノズル列が1280個のノズルからなる。時分割駆動の構成では、それぞれの1280個のノズルは、基本的には、ノズル配列において連続する40ノズルずつの複数のノズルグループ(ノズル群)に分割される。そして、それぞれのノズルグループの40個のノズルが異なるタイミングで順次に駆動される。これらのタイミングに関して、グループ間で同じタイミングで駆動されるノズルが、時分割駆動に係るそれぞれのブロックを構成する。換言すると、上記各ノズルグループの40個のノズルは、時分割駆動において駆動順序が異なるノズルの数ということができる。
図3は、図示および説明を簡略化するため、24個のノズル0〜23からなるノズル列について、それぞれのノズルグループが8個のノズル(0〜7)、(8〜15)、(16〜23)からなる例を示している。そして、これらグループ間で駆動順序1〜8それぞれの同じ駆動順序(同時駆動)のノズルの組(0、8、16)、(1、9、17)、(2、10、18)、(3、11、19)、(4、12、20)、(5、13、21)、(6、14、22)、(7、15、23)がそれぞれ時分割駆動のブロックを構成する。具体的には、記録ヘッド駆動回路において、ブロックイネーブル信号に基づいて駆動順序1〜8それぞれのブロックが順次選択されることにより、ブロックごとに順次そのノズルが同じタイミングで駆動される。
以上説明した時分割駆動を行うことにより、図3に示すように、ノズルグループごとに駆動ずれパターンが生じる。すなわち、駆動タイミングの違いによって吐出されるインクの着弾位置がずれて、1200dpiの画素列(カラム)内で形成されるドットの位置がずれる。そして、このずれたドットによって、駆動タイミングに応じた駆動ずれパターンが構成されることになる。なお、図に示す例は、画素列の総ての画素において記録データがインク吐出を示す(“1”)データであり、記録データがインク非吐出(“0”)である画素がある場合はそのドットが形成されないことはもちろんである。
図4(a)および(b)は、以上図3を参照して説明した、記録ヘッドの時分割駆動によって記録する、本実施形態に係る2値の記録データを生成する処理を説明する図である。
図4(a)に示すように、600dpiの画素ごとの、RGB256階調の多値画像データ(1)は、色分解処理によって、CMYKのそれぞれ256階調の多値画像データ(2)に変換される。次に、CMYK多値画像データ(2)は量子化処理によって、N値、本実施形態では4値のデータ(3)に低階調化される。そして、4値データ(3)が示す、レベル0〜4のいずれかのレベルに基づいてインデックスパターンのデータ(4)を参照し、1200dpiの2画素×2画素の2値記録データが生成される。図4(b)は、上述の4値データ(3)が示すレベルに応じて2値データを生成する処理の詳細を示している。本実施形態では、上記レベルごとに2画素×2画素のインデックスパターンが4種類(I、II、III、IV)用意されている。そして、これらのパターンは、4値データ(3)が示すレベルに応じてパターン選択マトリクステーブルを参照することにより選択され、最終的に2画素×2画素の2値データが生成される。
本実施形態では、図4(b)に示すように、パターン選択マトリクステーブルのY方向、すなわち、記録媒体(記録用紙)の搬送方向のサイズを、上述のバンド幅(バンド周期)と同じものとしている。これにより、図5に示すように、生成された2値記録データは、Y方向においてバンド幅と同じ周期を持つものとなる。このバンドは、上述したように、記録ヘッドの走査によって記録を完成する単位領域であり、マルチパス記録の場合、複数回の走査の間に搬送される記録媒体の搬送量(所定量)に対応したものである。そして、この所定量はノズルの配列長さより少なく、これにより、記録ヘッドを複数回走査することにより、上記所定量の幅(バンド幅)をもつバンドの記録を完成することができる。
本実施形態では、さらに、図6にて後述されるように、本実施形態に係る複数の記録モードに応じて記録媒体搬送量(紙送り量)が変化すると、それに応じて上述のパターン選択マトリクステーブルのY方向のサイズをその記録モードの搬送量と同じものにする。これは、例えば、特許文献2に記載されており、このパターン選択マトリクステーブルのY方向のサイズを搬送量の変化に応じて変化させることにより、マルチパス記録に用いられるマスクパターンの周期と一致させるものである。これにより、2値記録データの生成の周期をバンド幅と一致させて、形成されるドットの配列や打ち込み順序が異なることに起因した画質劣化を抑制することができる。
図6は、本実施形態の記録装置において実行可能な記録モードを説明する図である。図6において、記録モード「1」は、8回の走査で各バンドの記録を完成する8パスのマルチパス記録である。この8パス記録モードでは、各色インクの総ノズル数1280を走査回数8で割り切れることから、1280個総てのノズルを用い、また、上記1280を8で割った商160(×ノズル配列ピッチ)を紙送り量とする。一方、本実施形態の記録ヘッド駆動回路は、40ブロックの時分割駆動、つまり、1280個のノズルが1グループ40ノズルごとに1〜40番の駆動順序の時分割駆動が可能なように、ブロックイネーブル信号のデコーダや信号線が構成されている。このような記録モード1では、紙送り量が、時分割に係る各グループの40ノズルで割り切れることから、図11に示す駆動テーブル「TypeA」を用い、図7にて後述する時分割駆動を行う。
一方、記録モード「2」、「3」は、それぞれ6パスおよび7パスの記録モードである。この場合、総ノズル数1280を6および7でそれぞれ割り切れないため、それぞれ割り切れるノズル数として記録動作を行う。具体的には効率的なデータ処理を行うための単位等を考慮して6パスの場合はノズル数1248、7パスの場合はノズル数1232を使用ノズル数としている。そして、紙送り量をそれぞれ上記使用ノズル数の割り切れるときの商である208および176(×ノズル配列ピッチ)とする。そして、これらの記録モードの時分割駆動は、それぞれの紙送り量が、時分割に係る各グループの40ノズルで割り切れないことから、図11に示す駆動テーブル「TypeB」を用い、図10にて後述する時分割駆動を行う。すなわち、8ノズル単位で同じような駆動ずれパターンが繰り返されるような駆動順序とし、駆動回路の構成上では、40ノズル/グループであるところ、時分割ブロック数は40のまま、見かけ上8ノズル/グループの時分割駆動を行う。
このように、本発明の一実施形態に係る記録ヘッドの駆動制御は、時分割駆動に係る1つのグループにおけるノズルの数×ノズル配列ピッチと、記録媒体の搬送量に対応したバンドの幅とが、整除の関係にない場合に適用されるものである。ここで、バンドは、上述したように、記録ヘッドの走査によって記録を完成する単位領域であり、例えば、複数回の走査とそれぞれの走査の間に所定量の記録媒体搬送を行って記録を完成する場合に、上記所定量の幅を有した領域がバンドとなる。また、整除の関係は、上記ノズルの数×ノズル配列ピッチと上記バンドの幅のいずれか一方に対して他方が割り切れる関係である。
以下、図7〜図10を参照して、特に、本発明の一実施形態に係るTypeBを用いる記録モードの時分割駆動を説明する。
図7は、紙送り量が時分割駆動に係る1つのグループのノズル数で割り切れる、上述の記録モード「1」におけるTypeAのテーブルを用いる時分割駆動を説明する図である。なお、同図は、説明および図示の簡略化のため、時分割に係る1つのグループのノズル数が8、また、時分割のブロック数が8であり、一方、2パスのマルチパス記録で搬送量が8ノズル(×ノズル配列ピッチ)の例を示している。また、1つのインク色のノズル列の駆動について説明するが、他のインク色のノズル列の駆動も同様であることはもちろんである。
図7に示すように、1バンド目に対する1スキャン目では、ノズル8〜15によって記録を行い、その際、ノズル8〜15は「1」、「8」、「5」、「2」、「6」、「4」、「3」、「7」の順序で駆動される。この1回目のスキャンの後、1つのグループのノズル数8と同じ、8ノズル(×ノズル配列ピッチ)分の紙送りを行う。すなわち、紙送り量が時分割駆動に係る1つのグループのノズル数で割り切れる場合を示している。この紙送りの後、1バンド目に対する2スキャン目では、ノズル0〜7によって記録を行い、その際、ノズル0〜7は「1」、「8」、「5」、「2」、「6」、「4」、「3」、「7」の順序で駆動される。その後、2バンド目に対する時分割駆動も2スキャン目および3スキャン目で同様に行われる。
以上の時分割駆動は、図7に示すように、1バンド目と2バンド目との間で、駆動タイミングの違いによる駆動ずれパターンは同じものとなる。そして、入力画像データに基づいた2値記録データに従い、以上説明した時分割駆動を行うと、図7に示す、ドット配置の記録結果が得られる。例えば、紙送り方向の画素列(カラム)「1」のドット配置は、数字「1」で示され、これから明らかなように、バンド間のドット配置は同じものとなる。その結果、バンド間のドット配置の違いによる濃度ムラは生じない。
図8は、紙送り量が時分割駆動に係る1つのグループのノズル数で割り切れない場合で、本発明の実施形態の比較例に係る時分割駆動を説明する図である。同図は、説明および図示の簡略化のため、図7と同様、時分割に係る1つのグループのノズル数が8、また、時分割のブロック数が8の例であるが、2パスのマルチパス記録で搬送量が12ノズル(×ノズル配列ピッチ)の例を示している。すなわち、搬送量(12)が1つのグループのノズル数8で割り切れない場合を示している。
図8に示すように、1バンド目に対する1スキャン目では、ノズル12〜23によって記録を行い、その際、ノズル12〜23は、「6」、「4」、「3」、「7」、「1」、「8」、「5」、「2」、「6」、「4」、「3」、「7」の順序、すなわち、時分割のブロック数8の周期で駆動される。この1回目のスキャンの後、1つのグループのノズル数8で割り切れない、12ノズル(×ノズル配列ピッチ)分の紙送りを行う。この紙送りの後、1バンド目に対する2スキャン目では、ノズル0〜11によって記録を行い、その際、ノズル0〜11は「1」、「8」、「5」、「2」、「6」、「4」、「3」、「7」、「1」、「8」、「5」、「2」の順序、すなわち、周期8で駆動される。2バンド目に対する時分割駆動も、2スキャン目および3スキャン目で同様に行われる。
以上説明した時分割駆動では、図8に示すように、各バンドにおいて、そのバンドを記録する走査回が1スキャン目か2スキャン目かによって、駆動ずれ(1stと2nd)が異なる。その結果、記録結果におけるドットの形成位置(第1カラムにおける「1」のドット配置)が大きく異なることになる。結果として、走査回によってドット配置が異なり、それによるバンドごとの濃度ムラが生じることがある。
図9は、紙送り量が時分割駆動に係る1つのグループのノズル数で割り切れない場合で、本発明の実施形態の他の比較例に係る時分割駆動を説明する図である。同図は、図8にて上述した、バンドを記録する走査回によって、駆動ずれ(1stと2nd)が異なることを解消するために、駆動順序のオフセットをした例を示している。
図9に示すように、1バンド目に対する1スキャン目では、ノズル12〜23によって記録を行い、その際、ノズル12〜23は、「6」、「4」、「3」、「7」、「1」、「8」、「5」、「2」、「6」、「4」、「3」、「7」の順序で駆動される。この1回目のスキャンの後、1つのグループのノズル数8で割り切れない、12ノズル(×ノズル配列ピッチ)分の紙送りを行う。この紙送りの後、1バンド目に対する2スキャン目では、ノズル0〜11によって記録を行うが、図8に示す比較例と違い、駆動順序を4つ分オフセットする。その結果、ノズル0〜11は「6」、「4」、「3」、「7」、「1」、「8」、「5」、「2」、「6」、「4」、「3」、「7」の順序で駆動される。
同様に、2バンド目に対する2スキャン目(第1走査)では、ノズル12〜23によって記録を行い、その際、ノズル12〜23は、「1」、「8」、「5」、「2」、「6」、「4」、「3」、「7」、「1」、「8」、「5」、「2」の順序で駆動される。また、この1回目のスキャンの後、2バンド目に対する3スキャン目(第2走査)では、ノズル0〜11によって記録を行い、ノズル0〜11は、「1」、「8」、「5」、「2」、「6」、「4」、「3」、「7」、「1」、「8」、「5」、「2」の順序で駆動される。
以上説明したオフセットを適用した時分割駆動によれば、図9に示すように、走査回が1スキャン目か2スキャン目かによって、駆動ずれが異なることがなく同じ駆動ずれパターンとなる。この結果、走査回によってドット配置が異なることはなくなる。しかし、バンド間で駆動ずれパターンが異なる結果、ドット配置もバンド間で異なり、これに起因した濃度ムラを生じることがある。
図10は、本発明の一実施形態に係る時分割駆動を説明する図であり、紙送り量が時分割駆動に係る1つのグループのノズル数で割り切れない場合の、TypeBのテーブルを用いる時分割駆動を示している。また、同図は、図9にて上述した、オフセットを適用した例を示している。
図10に示すように、1バンド目に対する1スキャン目では、ノズル12〜23によって記録を行い、その際、ノズル12〜23は、「2」、「8」、「4」、「6」、「1」、「7」、「3」、「5」、「2」、「8」、「4」、「6」の順序で駆動される。この1回目のスキャンの後、時分割駆動に係る1つのグループのノズル数8で割り切れない、12ノズル(×ノズル配列ピッチ)分の紙送りを行う。この紙送りの後、1バンド目に対する2スキャン目では、ノズル0〜11によって記録を行うが、駆動順序を4つ分オフセットする。その結果、ノズル0〜11は、1スキャン目と同じ、「2」、「8」、「4」、「6」、「1」、「7」、「3」、「5」、「2」、「8」、「4」、「6」の順序で駆動される。
次に、2バンド目に対する2スキャン目(第1走査)では、ノズル12〜23によって記録を行い、その際、ノズル12〜23は、「1」、「7」、「3」、「5」、「2」、「8」、「4」、「6」、「1」、「7」、「3」、「5」の順序で駆動される。また、この1回目のスキャンの後、2バンド目に対する3スキャン目(第2走査)では、ノズル0〜11によって記録を行い、ノズル0〜11は、「1」、「7」、「3」、「5」、「2」、「8」、「4」、「6」、「1」、「7」、「3」、「5」の順序で駆動される。
以上説明した本発明の一実施形態に係る時分割駆動は、図10に示すように、駆動順序「1」、「7」、「3」、「5」の組と、駆動順序「2」、「8」、「4」、「6」の組を繰り返し用いるものである。すなわち、図11に示すように、駆動順序「1」、「7」、「3」、「5」の組と、駆動順序「2」、「8」、「4」、「6」の組は、画素内において、同図の右方向への記録ヘッドの走査に伴い、それぞれの駆動タイミングでドットを形成する。これにより、それぞれの組のドットパターンは相互に似たパターンとなる。
詳しくは、駆動順序「1」、「7」、「3」、「5」の組では、駆動順序を示す数の差の組が(「1」→「7」=6、「7」→「3」=4、「3」→「5」=2)であり、駆動順序「2」、「8」、「4」、「6」の組でも、上記差の組が(「2」→「8」=6、「8」→「4」=4、「4」→「6」=2)であり、組相互に上記差の組合せが等しい。上記の駆動順序の組合せの他に、例えば、駆動順序「1」、「3」、「7」、「5」の組と駆動順序「2」、「4」、「8」、「6」の組も用いることができる。これらの組も、駆動順序を示す数の差の組が(2、4、2)で、相互に等しい組合せである。このように、時分割駆動を行う各グループにおいて、当然駆動順序が重複しないという条件の下、駆動順序を示す数の差の組が相互に等しい、複数(図10に示す例では2つ)の駆動順序の組を設定する。これにより、バンド間でほぼ同じ駆動ずれパターンとすることができる。そして、この場合、ほぼ同じ駆動ずれパターンの周期は、4ノズルである。本明細書では、このほぼ同じ駆動ずれパターンないし駆動順序の周期をNで表す。図10に示す例は、N=4であり、図6にて上述したように、見かけ上記録素子単位を構成する4ノズルが繰り返し用いられ、時分割駆動に係る各グループのノズル数が4(図6のノズル数/グループが「8」に対応)となる。ここで、このN=4は、1ノズルグループのノズル数8と紙送り量12の最大公約数である。本実施形態は、この最大公約数をNとするが、これに限られない。例えば、駆動順序「1」、「2」、駆動順序「3」、「4」、駆動順序「5」、「6」、駆動順序「7」、「8」の、N=2とすることもできる。すなわち、1ノズルグループのノズル数8と紙送り量12の公約数であればよい。
なお、上述した駆動順序の設定は、図2にて説明したCPU301の、図13に示す処理において行われ、具体的には、ブロックイネーブル信号の設定に基づく駆動ブロックの選択によって行われる。
以上説明した本発明の実施形態によれば、バンド間で駆動ずれパターンがほぼ同じものとなる。その結果、バンド間でのドット配置もほぼ同じものとなり、濃度ムラを抑制することができる。
図12(a)および(b)は、上述した本実施形態の記録モードに応じて用いられる時分割駆動のテーブルを示す図である。詳しくは、図12(a)は、図6にて上述した記録モード「1」で用いる「TypeA」の駆動テーブルを示し、図12(b)は、記録モード「2」、「3」で用いる「TypeB」の駆動テーブルを示している。紙送り量がノズル数40/グループで割り切れない記録モードで用いられる「TypeB」の駆動テーブルは、図10にて説明した、見かけ上各グループのノズル数が8となるときのテーブルである。すなわち、見かけ上のノズル数8/グループで分けられ、それぞれのグループにおいて、ノズルの駆動(吐出)順序が図10および図11で説明したように設定されている。例えば、ノズル0〜7のグループは、駆動順序「0」、「5」、「30」、「20」、「25」、「10」、「15」であり、ノズル8〜15のグループは、上記駆動順序と同じ駆動順序を示す数の差が同じになる、駆動順序「1」、「6」、「31」、「21」、「26」、「11」、「16」である。
図13は、以上説明した本実施形態における、記録モードに応じた時分割駆動の駆動順序の設定処理を示すフローチャートである。先ず、ステップS1201で、ユーザーが選択した記録モードの情報を取得する。次に、ステップS1202で、取得された記録モードの紙送り量が、時分割駆動に係るノズル数/グループで割り切れるか否かを判断する。割り切れると判断したときは、すなわち、取得したモードが記録モード「1」のときは、ステップS1203で、TypeAの駆動テーブルを選択して設定する。
一方、割り切れないと判断したときは、ステップS1204で、取得された記録モードの紙送り量が、時分割駆動に係る見かけ上のグループのノズル数N=8で割り切れるか否かを判断する。割り切れると判断したときは、すなわち、取得したモードが記録モード「2」または「3」のときは、TypeBの駆動テーブルを選択して設定する。なお、ステップS1204で、割り切れないと判断したときは、ステップS1203で、TypeAの駆動テーブルを選択して設定する。
(他の実施形態)
上述した実施形態は、駆動順序をオフセットした例に関するものであるが、本発明の適用はこの形態に限られず、オフセットを適用しない時分割駆動にも本発明を適用することができる。すなわち、図10において、1バンド目に対する1スキャン目では、上述したように、ノズル12〜23を用い、ノズル0〜11の駆動順序は、「2」、「8」、「4」、「6」、「1」、「7」、「3」、「5」、「2」、「8」、「4」、「6」の順序で駆動される。そして、1スキャン目と2スキャン目との間に、駆動順序のオフセットをしない場合、2スキャン目で1バンド目を記録するノズル0〜11の駆動順序は、「1」、「7」、「3」、「5」、「2」、「8」、「4」、「6」、「1」、「7」、「3」、「5」となる。つまり、1スキャン目は、駆動順序「2」、「8」、「4」、「6」の組、駆動順序「1」、「7」、「3」、「5」の組、駆動順序「2」、「8」、「4」、「6」の組、の順序で駆動される。一方、2スキャン目では、駆動順序「1」、「7」、「3」、「5」の組、駆動順序「2」、「8」、「4」、「6」の組、駆動順序「1」、「7」、「3」、「5」の組、の順序で駆動される。ここで、同一の画素に関して対応する駆動順序の組同士である、駆動順序「2」、「8」、「4」、「6」の組と駆動順序「1」、「7」、「3」、「5」の組は、図10に示す実施形態のように同じではないが、上述したように、駆動ずれパターンは相互に似たパターンとなる。この結果、バンド間の駆動ずれパターンもほぼ同じものとすることができる。
また、上述した実施形態は、マルチパス記録における記録ヘッドの時分割駆動に本発明を適用した例に係るものであるが、本発明の適用はこの形態に限られない。例えば、それぞれのバンドが1回の走査で記録が完成するとともに、ノズルの一部を不使用としてバンド間で用いるノズルが異なるようにした記録モードにも本発明を適用することができる。例えば、1バンド目をノズル12〜23を用い、2バンド目をノズル0〜11を用いて、それぞれ1回の走査で記録する記録モードにも本発明を適用することができる。
さらに、本発明は、インクジェット方式の記録装置に限定されない。例えば、転写リボンを用いるなど、ドットを形成して記録を行う方式の記録装置に適用することができる。
1 キャリッジ
5 記録ヘッド
301 CPU
302 ROM
303 RAM

Claims (14)

  1. 複数の記録素子を配列した記録素子列を備えた記録ヘッドを、当該記録素子の配列方向と交差する方向に複数回走査し、前記記録ヘッドの複数回の走査の間それぞれで、記録媒体を前記記録素子の配列方向に、搬送手段によって前記複数の記録素子の配列長さより少ない所定量を搬送することにより、前記記録ヘッドの複数回の走査で前記所定量の幅の単位領域の画像の記録を行い、該複数の記録素子の配列方向に沿った画素列の記録を行うために、前記複数回の走査それぞれにおいて、前記複数の記録素子のうちの所定数の前記配列方向に連続する記録素子のグループ毎に、グループ内の前記所定数の記録素子の各々が予め定められた互いに異なる駆動順序で順番に駆動されるように前記複数の記録素子を駆動する駆動手段を備えた記録装置であって、
    前記配列方向における前記所定量に相当する数と前記異なる駆動順序が定められる記録素子の数の一方が他方に対して割り切れない第1の場合に、前記駆動手段は、前記記録素子列において、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行うことを特徴とする記録装置。
  2. 前記駆動手段は、前記単位領域の記録を完成するための複数回の走査の間で、前記複数の記録素子の駆動順序のオフセットを行い、前記単位領域における走査方向の同じ画素列を記録可能な記録素子の駆動順序を同じにすることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録装置は、所定の画素数の領域の2値記録データの配置を定めたインデックスパターンを用いて2値記録データを生成し、記録媒体の所定領域内の所定の画素数の領域毎の前記インデックスパターンを示すパターン選択マトリクスに従って、前記所定の画素数の領域に用いる前記インデックスパターンを選択し、
    記録媒体搬送の前記所定量は、前記所定領域の前記記録媒体の搬送方向のサイズに一致することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 複数の記録素子を配列した記録素子列を備えた記録ヘッドを、当該記録素子の配列方向と交差する方向において走査し、前記記録ヘッドの走査と次の走査の間に、記録媒体を前記記録素子の配列方向に、搬送手段によって搬送して画像の記録を行い、前記複数の記録素子の配列方向に沿った画素列の記録を行うために、前記走査において、前記複数の記録素子のうちの所定数の前記配列方向に連続する記録素子のグループ毎に、グループ内の前記所定数の記録素子の各々が予め定められた互いに異なる駆動順序で順番に駆動されるように前記複数の記録素子を駆動する駆動手段を備えた記録装置であって、
    前記配列方向における前記走査と次の走査の間の記録媒体の搬送の所定量に相当する数と前記異なる駆動順序が定められる記録素子の数の一方が他方に対して割り切れない第1の場合に、前期駆動手段は、前記記録素子列において、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行うことを特徴とする記録装置。
  5. 前記複数の記録素子を駆動する駆動手段は、前記第1の場合に、前記記録媒体の搬送の所定量に相当する数と前記駆動順序が異なる記録素子の数との最大公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記最大公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記複数の記録素子を駆動する駆動手段は、前記配列方向における前記記録媒体の搬送の所定量に相当する数と前記異なる駆動順序が定められる記録素子の数の一方が他方に対して割り切れる場合には、前記第1の場合と異なる駆動順序で前記複数の記録素子を駆動することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記複数の記録素子を駆動する駆動手段は、前記第1の場合であって、前記記録媒体の搬送の所定量に相当する数が、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との最大公約数で割り切れる場合に、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行い、前記所定量に相当する数が、前記最大公約数で割り切れない場合には、前記第1の場合と異なる駆動順序で前記複数の記録素子を駆動することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記記録媒体の搬送の所定量に相当する数は前記所定数の記録素子に定められる異なる駆動順序の数より大きいことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 複数の記録素子を配列した記録素子列を備えた記録ヘッドを、当該記録素子の配列方向と交差する方向に複数回走査し、前記記録ヘッドの複数回の走査の間それぞれで、記録媒体を前記記録素子の配列方向に、搬送手段によって前記複数の記録素子の配列長さより少ない所定量を搬送することにより、前記記録ヘッドの複数回の走査で前記所定量の幅の単位領域の画像の記録を行い、該複数の記録素子の配列方向に沿った画素列の記録を行うために、前記複数回の走査それぞれにおいて、前記複数の記録素子のうちの所定数の前記配列方向に連続する記録素子のグループ毎に、グループ内の前記所定数の記録素子の各々が予め定められた互いに異なる駆動順序で順番に駆動されるように前記複数の記録素子を駆動する記録装置における、前記記録ヘッドの駆動方法であって、
    前記配列方向における前記所定量に相当する数と前記異なる駆動順序が定められる記録素子の数の一方が他方に対して割り切れない第1の場合に、前記記録素子列において、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行うことを特徴とする記録ヘッドの駆動方法。
  10. 複数の記録素子を配列した記録素子列を備えた記録ヘッドを、当該記録素子の配列方向と交差する方向において走査し、前記記録ヘッドの走査と次の走査の間に、記録媒体を前記記録素子の配列方向に、搬送手段によって搬送して画像の記録を行い、前記複数の記録素子の配列方向に沿った画素列の記録を行うために、前記走査において、前記複数の記録素子のうちの所定数の前記配列方向に連続する記録素子のグループ毎に、グループ内の前記所定数の記録素子の各々が予め定められた互いに異なる駆動順序で順番に駆動されるように前記複数の記録素子を駆動する記録装置における、前記記録ヘッドの駆動方法であって、
    前記配列方向における前記走査と次の走査の間の記録媒体の搬送の所定量に相当する数と前記異なる駆動順序が定められる記録素子の数の一方が他方に対して割り切れない第1の場合に、前記記録素子列において、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行うことを特徴とする記録ヘッドの駆動方法。
  11. 前記第1の場合に、前記記録媒体の搬送の所定量に相当する数と前記駆動順序が異なる記録素子の数との最大公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記最大公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行うことを特徴とする請求項9または10に記載の記録ヘッドの駆動方法。
  12. 前記配列方向における前記記録媒体の搬送の所定量に相当する数と前記異なる駆動順序が定められる記録素子の数の一方が他方に対して割り切れる場合には、前記第1の場合と異なる駆動順序で前記複数の記録素子を駆動することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の記録ヘッドの駆動方法。
  13. 前記第1の場合であって、前記記録媒体の搬送の所定量に相当する数が、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との最大公約数で割り切れる場合に、前記記録媒体の搬送量と前記駆動順序が異なる記録素子の数との公約数の数の連続する記録素子で構成される記録素子単位の間で、前記公約数の数の連続する記録素子それぞれの駆動順序を示す数の差が同じになるように、前記複数の記録素子の駆動を行い、前記所定量に相当する数が、前記最大公約数で割り切れない場合には、前記第1の場合と異なる駆動順序で前記複数の記録素子を駆動することを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の記録ヘッドの駆動方法。
  14. 前記記録媒体の搬送の所定量に相当する数は前記所定数の記録素子に定められる異なる駆動順序の数より大きいことを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の記録ヘッドの駆動方法。
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