[go: up one dir, main page]

JP5900382B2 - 画像転写装置 - Google Patents

画像転写装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5900382B2
JP5900382B2 JP2013044001A JP2013044001A JP5900382B2 JP 5900382 B2 JP5900382 B2 JP 5900382B2 JP 2013044001 A JP2013044001 A JP 2013044001A JP 2013044001 A JP2013044001 A JP 2013044001A JP 5900382 B2 JP5900382 B2 JP 5900382B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller pair
image
image transfer
laminated body
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013044001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014174197A (ja
Inventor
良則 中野
良則 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2013044001A priority Critical patent/JP5900382B2/ja
Publication of JP2014174197A publication Critical patent/JP2014174197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5900382B2 publication Critical patent/JP5900382B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、画像転写装置に関する。
フィルムの表面に電子写真方式により画像を形成し、コアシートを介して2つのフィルムを互いに対面するように積層した積層体を加熱・加圧することにより、コアシートを2つのフィルムでラミネートするプラスチックシートの作製方法であって、ラミネート工程が、積層体の伸びを防止する伸び防止工程と、伸び防止工程を経た後、積層体を加熱・加圧する接着工程と、接着工程を経た後、積層体を冷却する冷却工程とを含むプラスチックシートの作製方法が知られている(特許文献1)。
画像受像層を有する基体の片面に、電子写真方式により画像形成材料からなる画像を形成する画像形成工程と、電子写真用画像形成材料転写シートを、エチレングリコール、テレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノール成分を共重合させたポリエステル樹脂を含む画像支持体の画像が転写される面と画像が形成された面とが対面するように重ね合わせて積層体とする位置決め工程と、位置決めされた積層体を加熱圧着する加熱圧着工程と、画像形成材料が冷却した後、電子写真用画像形成材料転写シートを画像支持体から剥離する剥離工程とを含む画像記録体の作製方法も知られている(特許文献2)。
特許4258398号公報 特許4525100号公報
本発明は、基材と記録媒体とを積層した積層体を加熱・加圧して記録媒体上の画像を基材に転写する場合に、基材の平面性を保ちつつ表面欠陥を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の画像転写装置は、
基材と、表面に画像が記録されたフィルムを積層した積層体を搬送しながら加熱・加圧
する第1のローラ対と、
前記積層体を搬送しながら冷却する、加熱・加圧された第2のローラ対が前記第1のロ
ーラ対の前記積層体の搬送方向における下流側に複数配列され
前記積層体の先端が前記第1のローラ対の前記積層体の搬送方向における下流側で最初
に配置された前記第2のローラ対の接触部へ突入するタイミングで、前記最初に配置され
た前記第2のローラ対の接触圧を前記第1のローラ対の接触圧よりも低くする、
ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像転写装置において、
前記積層体の先端が前記第1のローラ対の前記積層体の搬送方向における下流側で最初
に配置された前記第2のローラ対の接触部へ突入するタイミングで、前記最初に配置され
た前記第2のローラ対の搬送速度を前記第1のローラ対の搬送速度よりも高くする、
ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像転写装置において、
前記積層体の後端が前記第1のローラ対の接触部から排出されるタイミングで、前記積
層体の搬送方向における下流側で最初に配置された前記第2のローラ対の接触圧を前記第
1のローラ対の接触圧よりも低くする、
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像転写装置におい
て、
前記第1のローラ対及び前記第2のローラ対の表面が、前記フィルムの表面硬度より低
い硬度の弾性体で構成されている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、基材と記録媒体とを積層した積層体を加熱・加圧して記録媒体上の画像を基材に転写する場合に、基材の平面性を保ちつつ表面欠陥を抑制することができる。
画像転写装置30が適用される積層体の作成装置の概略構成の一例を示す断面模式図である。 (a)は画像転写装置30の構成を示す縦断面図、(b)は画像転写装置30を構成する各ローラの断面模式図である。 画像転写装置30の制御部Cが備える各機能を示すブロック図である。 画像転写装置30によりラミネートされる積層体の構成断面図である。 画像転写装置30の定着部及び冷却部の機能を説明するための断面模式図である。 画像転写装置30における冷却ローラ対33、33の温度制御例を説明するための図である。 ヒートローラ対32、32のニップ部と冷却ローラ対33、33のニップ部との間における積層体の姿勢を説明するための模式図である。 画像転写装置30の冷却部における冷却ローラ対の圧力制御の一例を説明するための図である。 比較例の画像転写装置200を示す縦断面図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(1)積層体の作成装置の全体構成及び動作
図1は本実施形態に係る画像転写装置30が適用される積層体(プラスチックシート)の作製装置100の概略構成の一例を示す断面模式図である。
積層体の作製装置100は、画像形成装置(フィルム収納部、画像形成部)10、丁合い装置20と、画像転写装置(ラミネート部)30と、から構成されている。
(1.1)画像形成装置
画像形成装置10は、例えば、フィルムトレイ11と、画像形成部12と、フィルムトレイ11から画像形成部12へ第1の媒体としての転写フィルムを搬送する搬送路13と、画像形成部12から排出口14へ画像形成後の転写フィルムを搬送する搬送路15とから構成されている。その他の構成は省略する。
画像形成部12は、図示しないが、公知の電子写真方式のカラー画像形成装置で構成されている。すなわち、媒体に黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)色のトナー像を形成するそれぞれの画像形成ユニットと、画像形成ユニットが備える感光体ドラム表面を露光して静電潜像を形成する露光装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像装置、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を媒体に転写する転写装置、媒体に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着する定着装置などを含む。
搬送路13、15は、駆動ローラ対を含む複数のローラ対やガイド(図示せず)から構成されており、さらに搬送路15には、転写フィルムの搬送方向を180°反転させる反転路16が設けられている。搬送路15と反転路16との分岐付近には、転写フィルムの案内方向を変更するゲート17が設けられている。この反転路16で転写フィルムを往復させ、再び搬送路15に戻すと、転写フィルムの搬送方向が180°反転されると共に、転写フィルムの表裏が反転して搬送される。
(1.2)丁合い装置
丁合い装置20は、カードトレイ22と、丁合いトレイ(位置決め部)25、カードトレイ22から丁合いトレイ25へ第2の媒体の一例としてのカード基材1を供給する搬送路24と、画像形成装置10の排出口14から排出された転写フィルムを、丁合いトレイ25へ供給する搬送路21と、から構成されている。
カード基材1を丁合いトレイ25へ供給する搬送路24の排出部と、転写フィルムを丁合いトレイ25へ供給する搬送路21の排出部は、高さ方向に並列して設けられている。
搬送路21としては、例えば、平滑な板状部材と、その表面を転写フィルムを搬送させるための搬送ローラが設けられた構成であってもよく、また回転するベルト状の搬送体で構成されていてもよい。そして転写フィルムが画像形成装置10から排出されるタイミングで搬送ローラやベルトが回転し、転写フィルムを丁合いトレイ25に搬送する。
カードトレイ22には、通常の給紙装置に備えられているようなピックアップローラや給紙ローラが備えられており、丁合いトレイ25がカードトレイ22の排出口の位置に移動した直後のタイミングで給紙ローラ等が回転し、丁合いトレイ25にカード基材1を搬送する。
丁合いトレイ25は、搬送路24の排出部と搬送路21の排出部からカード基材1及び転写フィルムがそれぞれ供給されるように、それぞれの排出部の間で昇降する構成されている。また、積層されたカード基材1及び表面用転写フィルム3、裏面用転写フィルム5の端部を揃えて、位置決めする手段(不図示)が設けられている。
丁合いトレイ25には、カード基材1を介して2つの転写フィルムを積層した積層体を仮止めする仮止め装置26が設けられている。仮止め装置26は、例えば、ヒータなどにより加熱されるよう金属からなる一対の突片で構成されており、この加熱された一対の突片により積層体の端部を挟むことで、積層体の端部が熱溶着されて仮止めされる。
なお、仮止め装置26は、丁合いトレイ25から画像転写装置30への積層体の搬送路上に設けられる場合には、仮止め時のみ丁合いトレイ25の端部に配置され、それ以外のときは搬送路から退避できる構造とされている。
(1.3)画像転写装置
図2(a)は本実施形態に係る画像転写装置30の構成を示す縦断面図、図2(b)は画像転写装置30を構成する各ローラの断面模式図、図3は画像転写装置30の制御部Cが備える各機能を示すブロック図である。以下、図面を参照しながら画像転写装置30の構成と動作について説明する。
画像転写装置30は、定着部と冷却部とから構成されている。定着部は一対のプレヒートローラ対31、31と、プレヒートローラ対31、31に対して媒体の搬送方向の下流側に配置された一対のヒートローラ対32、32からなる。
冷却部は、定着部に対して媒体の搬送方向の下流側に、複数(本実施形態においては4対)の冷却ローラ対33、33が配置されてなる。
また、プレヒートローラ対31、31とヒートローラ対32、32との間、ヒートローラ対32、32と冷却ローラ対33、33との間、及び各冷却ローラ対33、33の間には媒体の検出部材としてのシートセンサS1、S2、S3、S4,S5が配置されている。
プレヒートローラ対31、31、ヒートローラ対32、32及び冷却ローラ対33、33の各ローラは、金属製の芯金Bの外側表面に転写フィルムの表面硬度よりも低硬度の弾性層Rが形成されている。
具体的には、弾性層Rは、厚みが2〜3mm、硬度が10°〜30°(JIS−A)のシリコーンゴム等の耐熱性の弾性体で構成される。
画像転写装置30の制御部Cは、駆動源の駆動制御部D1や、加熱部材の加熱制御部D2、加圧調整機構Prの駆動制御部D3、その他の図示しない制御要素に接続されている。
駆動源の駆動制御部D1は、転写モータM1を介してプレヒートローラ対31、31、ヒートローラ対32、32及び冷却ローラ対33、33の駆動と駆動速度を制御する。
加熱部材の加熱制御部D2は、それぞれのローラ表面に対向して設けられた温度センサの検知結果に基づいて、それぞれのローラに収容された加熱体としてのヒータH1、H2、H3への通電制御を行う。
加圧調整機構Prの駆動制御部D3は、各ローラ対の接触圧を調整するための加圧調整機構PrをカムモータM2を介して駆動制御する。
プレヒートローラ対31、31、ヒートローラ対32、32及び冷却ローラ対33、33は、幅方向(Y方向)に延びる上下一対の円筒状のロール対により構成され、プレヒートローラ31、ヒートローラ32、及び冷却ローラ対33の内部には、それぞれ、加熱体として幅方向(Y方向)に延びるヒータH1、H2、H3が収容されている。
そして、プレヒートローラ対31、31、ヒートローラ対32、32及び冷却ローラ対33、33には、各ローラ31、32、33の表面温度を検出するための温度センサSN1、SN2、SN3が配置されている。各ローラ対の表面温度設定の具体例については後述する。
プレヒートローラ対31、31、ヒートローラ対32、32及び冷却ローラ対33、33には、各ローラ対の接触圧を調整するための加圧調整機構Prが設けられ、例えば圧縮コイルバネSの圧縮代を調整することにより接触圧を調整することができる。各ローラ対の接触圧の具体例については後述する。
冷却ローラ対33、33に対して、媒体の搬送方向の下流側には、媒体の収容部の一例としての排出トレイTrが支持され、最下流の冷却ローラ対33、33を通過した媒体が排出される。
(2)画像転写装置の機能
図4は、本実施形態に係る画像転写装置30によりラミネートされる積層体の構成断面図、図5は、画像転写装置30の定着部及び冷却部の機能を説明するための断面模式図である。
以下、本実施形態に係る画像転写装置30における積層体のラミネート機能について図面を参照しながら説明する。
(2.1)積層体
図4に示すように、積層体は、カード基材1と画像2、4が形成された転写フィルムとして表面用転写フィルム3及び裏面用転写フィルム5とが、画像2、4が形成された側の面がカード基材1と各々と対向するように重ねられ、ラミネートされてなる。
カード基材1には、ICチップが内蔵され、ICチップは、無線通信が可能なICタグにより構成されている。したがって、ICチップを介して、非接触で情報の送受信が可能に構成されている。なお、本実施形態のICチップには、カード基材1の構成材料等の
種類やカード基材1の大きさ等の媒体の情報が予め記憶されている。
カード基材1は、積層体としたときの転写フィルムに形成された画像が見えやすいよう不透明であることが好ましく、白色に着色されていることがより好ましい。
そのために、材料としてはアセテートフィルム、三酢酸セルローズフィルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、セロハンなどが挙げられる。中でもポリエステルフィルムが好ましく、特に、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好ましく用いられている。
また、カード基材1は、カード基材1としての要求に必要な強度を有する程度に厚みを有する形状であって、厚さ50〜5000μmの範囲、より好ましくは厚さ100〜1000μmの範囲のPETフィルムが用いられる。
転写フィルム3、4は、膜状の基材層3a、5aを有する。基材層3a、5aの表面には、受像層3b、5bが支持されている。なお、基材層3a、5aは、例えば、厚さが50〜500μmの範囲、より好ましくは75〜150μmの範囲のPETフィルムにより構成可能である。
基材層3a、5aは、透明性を有することが必要であり、少なくとも形成された画像2、4が、画像2、4が形成された面と反対側の面から基材層3a、5aを通して目視できる程度に透明であればよい。
(2.2)画像転写装置のラミネート
カード基材1の一面目の画像2が印刷された表面用転写フィルム3は、反転路16に搬送された後、搬送方向が前後逆転されて、受像層3bが上面となる状態で丁合いトレイ25に収容される。
次に、カードトレイ22からカード基材1が送り出され、カード基材1は、表面用転写フィルム3の上方に重ねて積載される。
次に、二面目の画像4が印刷された裏面用転写フィルム5が反転路16を通過せずに丁合いトレイ25に搬送される。したがって、二面目の画像4が印刷された裏面用転写フィルム5は、受像層5bが下方に向き、かつ受像層5bがカード基材1の上面に対面した状態で、丁合いトレイ25に積載される。
カード基材1と転写フィルム3、5が積載されると、仮止め装置26が作動してカード基材1と転写フィルム3、5とが2箇所で熱融着され、カード基材1と転写フィルム3、5とが仮止めされた一体的な積層体となる。
そして、積層体は、下流側の画像転写装置30の定着部に搬送され、プレヒートローラ対31、31でヒートローラ対32、32よりも低温で仮ラミネートされる。具体的には、プレヒートローラ対31、31の表面温度は90°C〜110°C、荷重は100N〜200Nに設定されている。
このような仮ラミネート工程を経ることにより、カード基材1と転写フィルム3、5に熱膨張係数の差があった場合であっても、熱による両者の伸びの相違を緩和し、位置ずれのないプラスチックシートを得ることができる。
プレヒートローラ対31、31を通過した積層体は、ヒートローラ対32、32のニップ部へと搬送され、加熱・加圧される。ヒートローラ対32、32は、転写フィルム3、5の受像層3b、5bが基材層3a、5aからカード基材1の面に転写される温度と圧力で積層体を加熱・加圧する。具体的には、ヒートローラ対32、32の表面温度は120°C〜130°C、荷重は1000N〜2000Nに設定されている。
ヒートローラ対32、32で加熱・加圧された積層体は、冷却部で冷却される。冷却部が設けられない場合、転写フィルム3、5とカード基材1との熱膨張率の差に伴って積層体に反りが発生する虞がある。そのために、冷却部において、積層体の温度をヒートローラ対32、32の通過後にガラス転移温度(Tg)以上からTg以下へと冷却させる。
冷却部は、本実施形態においては、積層体の搬送方向に沿って4対の冷却ローラ対33、33が直列に配置されて構成されている。4対の冷却ローラ対33、33は、それぞれヒートローラ対32、32よりもその表面温度が低温でかつ低荷重に設定されている。
一例として、それぞれの表面温度は、積層体の搬送方向に沿って上流側の冷却ローラ対33、33から順に、第1冷却ローラ対33a、33aは70〜80°C、第2冷却ローラ対33b、33bは65〜75°C、第3冷却ローラ対33c、33cは65〜70°C、第4冷却ローラ対33d、33dは50〜60°C、の範囲に設定されている。
尚、それぞれの冷却ローラ対33、33の荷重は100N〜200Nに設定されている。
冷却ローラ対33、33で冷却された積層体は排出トレイTrに排出され、積層体が得られる。ここで、積層体に個別の画像が複数形成されている場合、その各画像毎に裁断し、所定のサイズの積層体が得られる。
また、例えば数枚分のカードのパターンとなっている場合は、1枚分ずつに裁断され表裏が転写フィルムでラミネートされたカード等となる。
(3)画像転写装置の作用・効果
(3.1)圧接作用
上述した積層体のラミネート工程においては、定着部で積層体をTg以上の温度で加圧・加熱するために、積層体の表面の異物が付着した場合には、その異物の形状がカード基材1に転写されて凹みを発生させてしまう虞がある。
図9には、比較例として金属ローラに一対のステンレスベルトを架け渡したベルトニップ方式の画像転写装置200を示す。
「比較例」
比較例の画像転写装置200は、一対のベルト210、210が、一対のテンションローラ220、220と、一対のインレットローラ230、230とによりそれぞれ張架された状態で、テンションバネ240によりベルト210、210が歪みを生じないように構成されている。
そして、一対のベルト210、210内部には、テンションローラ220、220とインレットローラ230、230との間に一対の加熱加圧ローラ250、250及び冷却ローラ260、260がそれぞれベルト210、210を介して圧接して配置されている。
積層体は、一対のインレットローラ230、230の後方に配置された加熱加圧ローラ250、250により加熱・加圧され熱融着される。
一方、金属ローラである一対のテンションローラ220、220と、一対のインレットローラ230、230に架け渡された一対のベルト210、210がステンレスベルトであるために、その表面が硬くベルト表面に付着した異物が圧接されて、その異物の形状がカード基材1に転写されて凹みを発生させてしまう虞があった。
「本実施形態」
本実施形態に係る画像転写装置30においては、プレヒートローラ対31、31、ヒートローラ対32、32及び冷却ローラ対33、33のそれぞれのローラ表面には転写フィルムの表面硬度よりも低硬度の弾性層が形成されている。
すなわち、ニップ部において異物が介在しても、異物の凹凸に倣って各ローラ表面が変形することができるように、厚みが2〜3mm、硬度が10°〜30°(JIS−A)のシリコーンゴムからなる弾性層が形成されている(図2(b)参照)。
そのために、ラミネート工程において、表面に異物が付着した状態で積層体がTg以上の温度で加圧・加熱されても、その異物の形状がカード基材1に転写されて発生する凹みを抑制することができる。
(3.2)冷却制御
ヒートローラ対32、32で加熱・加圧された積層体は、積層体の搬送方向に沿って直列に配置された4対の冷却ローラ対33、33を通過する際に、ガラス転移温度(Tg)以上からTg以下へと冷却される。
図6に、本実施形態に係る画像転写装置30における冷却ローラ対33、33の温度制御例を示す。
図6に示すように、加熱制御部D2は、冷却ローラ対33、33の温度を制御する。加熱制御部D2は、温度センサSN3a、SN3b、SN3c、SN3dの検知結果に基づき、積層体がTg以上からTg以下へ冷却される際に、平面性を保つことができる冷却プロファイルで冷却されるように、各冷却ローラが予め設定された温度T1、T2、T3、T4となるように、各冷却ローラ33の内部に備えられたそれぞれのヒータH3のオン、オフを制御する。
その結果、ヒートローラ対32、32で加熱・加圧された積層体は、平面性を維持したまま各冷却ローラ33対を通過しながら、順次Tg以下へと冷却され、排出トレイTrに排出されることとなる。
尚、カード基材1の種類毎に最適な各冷却ローラ対33、33の設定温度は、予め実験等で決定され、画像転写装置30の制御部Cを構成するROMに、カード基材1の種類毎に対応づけたテーブル値として格納されている。
(3.3)圧力制御
圧力の調整機構の駆動制御部D3は、加圧調整機構Prを介して冷却ローラ対33、33の接触圧を調整する。
図7(a)に、ヒートローラ対32、32で加熱・加圧された積層体が第1冷却ローラ対33a、33aのニップ部へ突入するときの積層体の姿勢を模式的に示す。図7(b)は、ヒートローラ対32、32で加熱・加圧された積層体の後端がヒートローラ対32、32のニップ部を抜けるときの積層体の姿勢を模式的に示す。
ヒートローラ対32、32で加熱・加圧された積層体が第1冷却ローラ対33a、33aのニップ部へ突入するときに、積層体はTg以上の温度となっている。その結果、軟化した積層体には、ヒートローラ対32、32と第1冷却ローラ対33、33との間でループが形成され、第1冷却ローラ対33a、33aの表面に接触して転写フィルム表面にダメージが発生する虞がある(図7(a)参照)。
また、ヒートローラ対32、32で加熱・加圧された積層体の後端がヒートローラ対32、32のニップ部を抜ける瞬間に積層体が圧延状態から解放され、搬送速度が一時的に上昇する。そして、先行する積層体は第1冷却ローラ対33a、33a及びその下流側の冷却ローラ対にニップされた状態で搬送されている。その結果、軟化した積層体には、ヒートローラ対32、32と第1冷却ローラ対33a、33aとの間でループが形成され、第1冷却ローラ対33a、33aの表面に接触して転写フィルム表面にダメージが発生する虞がある(図7(b)参照)。
図8は、画像転写装置30の冷却部における冷却ローラ対の圧力制御の一例を説明するための図である。
加圧調整機構Prの駆動制御部D3は、各冷却ローラ対33、33の接触圧を調整するための加圧調整機構PrをカムモータM2を介して駆動制御する。具体的には、積層体の先端部が第1冷却ローラ対33a、33aのニップ部へ突入するタイミングで、第1冷却ローラ対33a、33aの接触圧を低くする。そして、第2冷却ローラ対33b、33b及びその下流側の冷却ローラ対の接触圧は、第1冷却ローラ対33a、33aよりも高く設定される(図8(a))。
その後、予め定められた時間の経過後、第1冷却ローラ対33a、33aの接触圧は、第2冷却ローラ対33b、33b及びその下流側の冷却ローラ対の接触圧と同じになるように増加される(図8(b))。
一例として、第1冷却ローラ対33a、33aの接触圧は3N〜5N、第2冷却ローラ対33b、33b及びその下流側の冷却ローラ対の接触圧は、10N〜20Nに設定することで、ヒートローラ対32、32と第1冷却ローラ対33a、33aとの間で積層体に形成されやすいループ量を減少させ転写フィルム表面のダメージを抑制することができる。
そして、積層体の後端がヒートローラ対32、32のニップ部を抜けるタイミングで、再度、第1冷却ローラ対33a、33aの接触圧を低くする(図8(c))。
その後、積層体の後端がヒートローラ対32、32のニップ部を抜けた後は、第1冷却ローラ対33a、33aの接触圧は、第2冷却ローラ対33b、33bと同じ接触圧に変更され、積層体は平面性を維持したまま各冷却ローラを通過する(図8(d))。
尚、カード基材1の種類毎に最適な各冷却ローラ対33、33の接触圧は、予め実験等で測定され、画像転写装置30の制御部Cを構成するROMに、カード基材1の種類毎に対応づけたテーブル値として格納されている。
又、積層体の先端部及び後端は、シートセンサS1〜S5によって検出され、加圧調整機構Prの駆動制御部D3へ取り込まれる。
(3.4)速度制御
駆動源の駆動制御部D1は、転写モータM1を介して、ヒートローラ対32、32及び冷却ローラ対33、33の駆動速度を制御する。具体的には、積層体が第1冷却ローラ対33a、33aのニップ部へ突入するタイミングで、第1冷却ローラ対33a、33aの搬送速度をヒートローラ対32、32対比で速くする。その結果、積層体が第1冷却ローラ対33a、33aのニップ部へ突入するときに、ヒートローラ対32、32と第1冷却ローラ対33、33との間で形成されるループを減少させ転写フィルム表面のダメージを抑制することができる。
1・・・カード基材
2、4・・・画像
3、5・・・転写フィルム
3a、5a・・・基材層
3b、5b・・・受像層
10・・・画像形成装置
11・・・フィルムトレイ
12・・・画像形成部
13、15・・・搬送路
14・・・排出口
16・・・反転路
17・・・ゲート
20・・・丁合い装置
21、24・・・カードトレイ
22・・・カードトレイ
23・・・案内部材
25・・・丁合いトレイ
26・・・仮止め装置
30、200・・・画像転写装置
31・・・プレヒートローラ
32・・・ヒートローラ
33・・・冷却ローラ
H1、H2、H3・・・ヒータ
S1、S2、S3、S4、S5・・・シートセンサ
SN1、SN2、SN3・・・温度センサ
100・・・積層体作成装置

Claims (4)

  1. 基材と、表面に画像が記録されたフィルムを積層した積層体を搬送しながら加熱・加圧
    する第1のローラ対と、
    前記積層体を搬送しながら冷却する、加熱・加圧された第2のローラ対が前記第1のロ
    ーラ対の前記積層体の搬送方向における下流側に複数配列され
    前記積層体の先端が前記第1のローラ対の前記積層体の搬送方向における下流側で最初
    に配置された前記第2のローラ対の接触部へ突入するタイミングで、前記最初に配置され
    た前記第2のローラ対の接触圧を前記第1のローラ対の接触圧よりも低くする、
    ことを特徴とする画像転写装置。
  2. 前記積層体の先端が前記第1のローラ対の前記積層体の搬送方向における下流側で最初
    に配置された前記第2のローラ対の接触部へ突入するタイミングで、前記最初に配置され
    た前記第2のローラ対の搬送速度を前記第1のローラ対の搬送速度よりも高くする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像転写装置。
  3. 前記積層体の後端が前記第1のローラ対の接触部から排出されるタイミングで、前記積
    層体の搬送方向における下流側で最初に配置された前記第2のローラ対の接触圧を前記第
    1のローラ対の接触圧よりも低くする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像転写装置。
  4. 前記第1のローラ対及び前記第2のローラ対の表面が、前記フィルムの表面硬度より低
    い硬度の弾性体で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像転写装置。
JP2013044001A 2013-03-06 2013-03-06 画像転写装置 Expired - Fee Related JP5900382B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013044001A JP5900382B2 (ja) 2013-03-06 2013-03-06 画像転写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013044001A JP5900382B2 (ja) 2013-03-06 2013-03-06 画像転写装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014174197A JP2014174197A (ja) 2014-09-22
JP5900382B2 true JP5900382B2 (ja) 2016-04-06

Family

ID=51695493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013044001A Expired - Fee Related JP5900382B2 (ja) 2013-03-06 2013-03-06 画像転写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5900382B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110962332A (zh) * 2019-12-02 2020-04-07 浙江慧诚包装材料有限公司 一种用于纸板加工的纸板覆膜装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11342537A (ja) * 1998-06-01 1999-12-14 Fuji Photo Film Co Ltd ラミネーター
JP4254566B2 (ja) * 2004-02-12 2009-04-15 富士ゼロックス株式会社 プラスチックシートの作製装置
JP4258443B2 (ja) * 2004-06-29 2009-04-30 富士ゼロックス株式会社 ラミネート装置およびこれを用いたプラスチックシート作製装置
JP4872418B2 (ja) * 2006-04-05 2012-02-08 富士ゼロックス株式会社 画像記録体の作製装置、及び画像記録体の作製方法
JP4797792B2 (ja) * 2006-05-23 2011-10-19 富士ゼロックス株式会社 画像記録体の作製装置、及び画像記録体の作製方法
JPWO2012102178A1 (ja) * 2011-01-28 2014-06-30 旭硝子株式会社 樹脂フィルムの製造方法及び製造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110962332A (zh) * 2019-12-02 2020-04-07 浙江慧诚包装材料有限公司 一种用于纸板加工的纸板覆膜装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014174197A (ja) 2014-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5794679B2 (ja) 表面処理装置
JP5900382B2 (ja) 画像転写装置
JP4258398B2 (ja) プラスチックシートの作製方法及びその装置
JP4211624B2 (ja) プラスチックシートの作製方法及びプラスチックシートの作製装置
JP5825283B2 (ja) 画像転写装置および画像形成装置
JP5428703B2 (ja) ラミネート装置、及び画像記録体の作製装置
JP5900392B2 (ja) フィルム分離装置
JP4797792B2 (ja) 画像記録体の作製装置、及び画像記録体の作製方法
JP5176796B2 (ja) 基材保持体、及び画像記録体の作製装置
JP4254566B2 (ja) プラスチックシートの作製装置
JP2014021352A (ja) 画像転写装置および画像形成装置
JP4300792B2 (ja) プラスチックシートの作製方法及びその作製装置、並びに丁合い装置
JP4239719B2 (ja) ラミネート装置、及びプラスチックシートの作製装置
JP4872418B2 (ja) 画像記録体の作製装置、及び画像記録体の作製方法
JP5970999B2 (ja) 画像転写装置および画像形成装置
JP6155881B2 (ja) 剥離装置及び剥離方法
JP4492114B2 (ja) プラスチックシートの作製方法、プラスチックシートの作製装置及びプラスチックシート
US20240369957A1 (en) Sheet laminator and image forming system incorporating the sheet laminator
JP7528553B2 (ja) ラミネート処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP5929806B2 (ja) 転写装置
JP4654718B2 (ja) 画像記録体の作製装置
JP2005169629A (ja) シート接着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2007025179A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4692653B2 (ja) プラスチックシートの作製方法及びその作製装置、並びに丁合い装置
JP2005238796A (ja) プラスチックシートの作製装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5900382

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees