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JP5888219B2 - 通信機および通信方法 - Google Patents

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JP5888219B2
JP5888219B2 JP2012272374A JP2012272374A JP5888219B2 JP 5888219 B2 JP5888219 B2 JP 5888219B2 JP 2012272374 A JP2012272374 A JP 2012272374A JP 2012272374 A JP2012272374 A JP 2012272374A JP 5888219 B2 JP5888219 B2 JP 5888219B2
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Description

本発明は、通信機および通信方法に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の通信では、入力信号をサブキャリア変調し、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:逆高速フーリエ変換)を行い、ベースバンド信号を生成する。そのため、サブキャリアの数が増え、FFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)サイズが大きくなると、大きなピークを持つベースバンド信号が生成され、PAPR(Peak-to-Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)が高くなるという性質を持っている。PAPRが高くなると、信号を歪みなく伝送するために広範囲において線形性を有する増幅器が必要となる。そこでPAPRを低減するための技術が開発されている。
特許文献1の直交周波数分割多重通信装置では、PAPRを低減するため、IFFTを行う前に逐次決定法により算出した最適位相に基づきサブキャリア変調信号の位相を制御する。
特開2006−165781号公報
OFDM方式の通信では、PAPRを低減することが課題となっている。特許文献1の直交周波数分割多重通信装置では、PAPRを低減する最適位相を算出するために繰り返し計算処理を行い、サブキャリアごとに位相を制御する必要がある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、OFDM方式の通信において、PAPRを低減し、さらにPAPRを低減するための処理を簡易化することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る通信機は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成する変調手段と、
前記変調信号の各要素の直前または直後に前記変調信号の各要素が取り得る値と異なる所定の複素数を挿入し、要素数が高速フーリエ変換のサイズに一致する挿入後データを生成する挿入手段と、
前記挿入後データの逆高速フーリエ変換を行う第1のIFFT手段と、
前記挿入後データの要素の順序を逆にして生成した反転データを所定の方向に、2の倍数である所定の回数シフトしてシフトデータを生成するシフト手段と、
前記挿入後データに前記シフトデータを加算したデータの逆高速フーリエ変換を行う第2のIFFT手段と、
前記第1のIFFT手段の演算結果および前記第2のIFFT手段の演算結果のそれぞれに基づくベースバンド信号のピーク対平均電力比を算出し、該ピーク対平均電力比が所定の基準に合致するか否かを判定する判定手段と、
前記ピーク対平均電力比が所定の基準に合致する前記第1のIFFT手段の演算結果または前記第2のIFFT手段の演算結果を検出するまで、前記反転データをシフトする前記所定の回数を変えて前記シフト手段の処理を行って前記シフトデータを生成し、該シフトデータについて、前記第2のIFFT手段および前記判定手段の処理を繰り返し行う繰り返し手段と、
前記所定の基準に合致する前記第1のIFFT手段の演算結果または前記第2のIFFT手段の演算結果に基づきベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記挿入手段は、前記所定の複素数を0とし、前記変調信号の各要素の直前または直後に0を挿入する。
好ましくは、前記挿入手段は、前記変調信号の各要素の直後に前記所定の複素数を挿入する。
本発明の第2の観点に係る通信機は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信手段と、
前記ベースバンド信号を直並列変換し、高速フーリエ変換を行って変換後データを生成するFFT手段と、
前記変換後データの奇数番目の要素から成る第1のデータおよび前記変換後データの偶数番目の要素から成る第2のデータに基づき、前記第1のデータおよび前記第2のデータの定めた一方を基準データとし、他方の要素の順序を逆にして反転受信データを生成する分解手段と、
前記基準データと所定の方向に所定の回数シフトした前記反転受信データとの間の相関関係の有無を判定することを前記所定の回数を変えて繰り返し行い、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データが存在する場合には、前記基準データの各要素および該反転受信データの各要素の平均値から所定の複素数を減算した値を各要素とするデータを復元データとし、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データが存在しない場合には、前記基準データを復元データとする相関分析手段と、
前記復元データを所定の変調方式で復調する復調手段と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記相関分析手段は、前記所定の複素数を0とし、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データがある場合には、前記基準データの各要素および該反転受信データの各要素の平均値を各要素とするデータを前記復元データとする。
好ましくは、前記分解手段は、前記第1のデータを前記基準データとし、前記第2のデータの要素の順序を逆にして前記反転受信データを生成する。
本発明の第3の観点に係る通信方法は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成する変調ステップと、
前記変調信号の各要素の直前または直後に前記変調信号の各要素が取り得る値と異なる所定の複素数を挿入し、要素数が高速フーリエ変換のサイズに一致する挿入後データを生成する挿入ステップと、
前記挿入後データの逆高速フーリエ変換を行う第1のIFFTステップと、
前記挿入後データの要素の順序を逆にして生成した反転データを所定の方向に、2の倍数である所定の回数シフトしてシフトデータを生成するシフトステップと、
前記挿入後データに前記シフトデータを加算したデータの逆高速フーリエ変換を行う第2のIFFTステップと、
前記第1のIFFTステップの演算結果および前記第2のIFFTステップの演算結果のそれぞれに基づくベースバンド信号のピーク対平均電力比を算出し、該ピーク対平均電力比が所定の基準に合致するか否かを判定する判定ステップと、
前記ピーク対平均電力比が所定の基準に合致する前記第1のIFFTステップの演算結果または前記第2のIFFTステップの演算結果を検出するまで、前記反転データをシフトする前記所定の回数を変えて前記シフトステップの処理を行って前記シフトデータを生成し、該シフトデータについて、前記第2のIFFTステップおよび前記判定ステップの処理を繰り返し行う繰り返しステップと、
前記所定の基準に合致する前記第1のIFFTステップの演算結果または前記第2のIFFTステップの演算結果に基づきベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記挿入ステップにおいて、前記所定の複素数を0とし、前記変調信号の各要素の直前または直後に0を挿入する。
好ましくは、前記挿入ステップにおいて、前記変調信号の各要素の直後に前記所定の複素数を挿入する。
本発明の第4の観点に係る通信方法は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信ステップと、
前記ベースバンド信号を直並列変換し、高速フーリエ変換を行って変換後データを生成するFFTステップと、
前記変換後データの奇数番目の要素から成る第1のデータおよび前記変換後データの偶数番目の要素から成る第2のデータに基づき、前記第1のデータおよび前記第2のデータの定めた一方を基準データとし、他方の要素の順序を逆にして反転受信データを生成する分解ステップと、
前記基準データと所定の方向に所定の回数シフトした前記反転受信データとの間の相関関係の有無を判定することを前記所定の回数を変えて繰り返し行い、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データが存在する場合には、前記基準データの各要素および該反転受信データの各要素の平均値から所定の複素数を減算した値を各要素とするデータを復元データとし、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データが存在しない場合には、前記基準データを復元データとする相関分析ステップと、
前記復元データを所定の変調方式で復調する復調ステップと、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記相関分析ステップにおいて、前記所定の複素数を0とし、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データがある場合には、前記基準データの各要素および該反転受信データの各要素の平均値を各要素とするデータを前記復元データとする。
好ましくは、前記分解ステップにおいて、前記第1のデータを前記基準データとし、前記第2のデータの要素の順序を逆にして前記反転受信データを生成する。
本発明によれば、OFDM方式の通信において、PAPRを低減し、さらにPAPRを低減するための処理を簡易化することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る通信機の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る通信機の異なる構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る通信機が行う送信側での演算処理の例を示す図である。 実施の形態に係る通信機が行う送信制御の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る通信機が行う受信側での演算処理の例を示す図である。 実施の形態に係る通信機が行う受信側での演算処理の例を示す図である。 実施の形態に係る通信機が行う受信制御の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る通信機におけるベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。 実施の形態に係る通信機におけるBER特性を示す図である。 シミュレーションに用いた伝送路の遅延プロファイルの概略図である。 実施の形態に係る通信機におけるBERと移動速度の関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。以下の説明において、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:逆高速フーリエ変換)は、IFFTとIDFT(Inverse Discrete Fourier Transformation:逆離散フーリエ変換)を含む概念とする。したがって本発明の実施の形態においては、IFFTの代わりに、IDFTを行うよう構成してもよい。同様にFFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)は、FFTとDFT(Discrete Fourier Transformation:離散フーリエ変換)を含む概念とする。またIDFTおよびDFTを行う場合は、以下の説明におけるFFTサイズとは、DFTサイズを意味する。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信機の構成例を示すブロック図である。通信機1は、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の無線通信により他の機器と通信を行う。通信機1は、アンテナ10、変調部11、直並列変換部12、挿入部13、IFFT部14、反転部15、シフト部16、判定部17、送信部18およびコントローラ20を備える。
コントローラ20は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)21、RAM(Random Access Memory)23、およびROM(Read-Only Memory)24を備える。複雑化を避け、理解を容易にするために、コントローラ20から各部への信号線が省略されているが、コントローラ20は通信機1の各部にI/O(Input/Output)22を介して接続しており、それらの処理の開始、終了、処理内容の制御を行う。
RAM23には、例えば送信フレームを生成するためのデータが記憶されている。ROM24は、コントローラ20が通信機1の動作を制御するための制御プログラムを格納する。コントローラ20は、制御プログラムに基づいて、通信機1を制御する。
図2は、実施の形態に係る通信機の異なる構成例を示すブロック図である。上述の通信機1に受信機能をもたせるため、図2に示す通信機1はさらに復調部31、並直列変換部32、相関部33、分解部34、FFT部35、受信部36、および送受信切替部37を備える。送信機能および受信機能を備える図2に示す通信機1を用いて、通信機1が行う通信方法について以下に説明する。
変調部11は、入力信号を所定の変調方式で変調し、変調信号を生成し、直並列変換部12に送る。所定の変調方式は、例えばQPSK(Quadrature Phase-Shift Keying:四位相偏移変調)である。直並列変換部12は、変調信号を直並列変換し、挿入部13に送る。挿入部13は、直並列変換された変調信号の各要素の直前または直後に、変調信号の各要素が取り得るいずれの値とも異なる所定の複素数を挿入し、要素数がFFTサイズに一致する挿入後データを生成する。変調方式がQPSKの場合に、変調信号の各要素の絶対値をAとすると、変調信号の各要素が取り得る値は、A・ei(π/4)、A・ei(3π/4)、A・ei(−π/4)、およびA・ei(−3π/4)である。したがって変調方式がQPSKの場合には、所定の複素数は前述のいずれの値とも異なる複素数である。挿入部13は、挿入後データをIFFT部14および反転部15に送る。
ここで一例として、挿入部13は、例えば所定の複素数を0とし、直並列変換された変調信号の各要素の直後に0を挿入するものとする。直並列変換された変調信号dは下記(1)式で表され、挿入後データfは下記(2)式で表される。FFTサイズをNとすると、式中のM=N/2である。また式中の添え字のTは、行列を転置表示していることを示す。これは以下の説明においても同様である。
Figure 0005888219
Figure 0005888219
反転部15は、挿入後データの要素の順序を逆にして反転データを生成し、シフト部16に送る。上記(2)式で表される挿入後データfに基づき生成した反転データgは、下記(3)式で表される。
Figure 0005888219
シフト部16は、反転データを所定の方向に、2の倍数である所定の回数シフトして、シフトデータを生成し、IFFT部14に送る。上記(3)式で表される反転データgを例えば上方向にk回シフトして生成したシフトデータg(k)は、下記(4)式で表される。添え字の括弧内のkは、シフト回数を表し、k=2iが成り立つ。なおiは0以上、M未満の整数である。反転データgをシフトする方向は上方向に限られず、任意である。
Figure 0005888219
挿入後データfにシフトデータg(k)を加算したデータである演算後データhは、下記(5)式で表される。IFFT部14は、挿入後データfおよび演算後データhについてそれぞれIFFTを行い、演算結果を判定部17に送る。
Figure 0005888219
図3は、実施の形態に係る通信機が行う送信側での演算処理の例を示す図である。変調信号の要素数を8とし、FFTサイズを16とした。横軸が要素であり、縦軸が要素の値である。説明を容易にするために、各要素の実部のみを表した。挿入部13は、図3(a)に示す変調信号dの各要素の直後に0を挿入して、図3(b)に示す挿入後データfを生成する。反転部15は挿入後データfの要素の順序を逆にして、図3(c)に示す反転データgを生成する。シフト部16は例えばk=6として、反転データを上方向に6回シフトして、図3(d)に示すシフトデータg(k)を生成する。図3(e)は、挿入後データfにシフトデータg(k)を加算して生成した演算後データhである。IFFT部14は、図3(b)に示す挿入後データfのIFFTを行い、また図3(e)に示す演算後データhのIFFTを行う。
判定部17は、IFFT部14における挿入後データfの演算結果に基づくベースバンド信号およびIFFT部14における演算後データhの演算結果に基づくベースバンド信号のPAPRをそれぞれ算出し、PAPRが所定の基準に合致するか否かを判定する。挿入後データfおよび演算後データhのいずれについてもIFFT部14での演算結果に基づくPAPRが所定の基準に合致しない場合には、判定部17はその旨をシフト部16に通知する。そしてシフト部16は、反転データgのシフト回数を変えて、新たなシフトデータg(k’)を生成する。シフト部16が新たなシフトデータg(k’)を生成し、IFFT部14および判定部17が、新たなシフトデータg(k’)に基づき上述の処理を行うことを、PAPRが所定の基準に合致する演算結果を検出するまでシフト回数を変えて繰り返す。
PAPRが所定の基準に合致する演算結果を検出するまで上述の処理を繰り返すことで、ベースバンド信号のPAPRを低減することが可能になる。なお上述の繰り返し処理においては、IFFT部14、および判定部17は、新たなシフトデータg(k’)に基づく演算後データhについてのみ処理を行い、挿入後データfについての処理は繰り返し行わないように構成することができる。
コントローラ20は、シフト部16、IFFT部14、および判定部17が上述の処理を繰り返すよう制御し、繰り返し手段としての動作を行う。
PAPRが所定の基準に合致する演算結果を検出した場合には、判定部17は、所定の基準に合致するIFFT部14での演算結果を送信部18に送る。判定部17は、シフト部16における反転データgのデータのシフトが一巡するまで上述の処理を繰り返し、最もPAPRが低いIFFT部14での演算結果を検出するように、またはPAPRが所定の値より小さいIFFT部14での演算結果を検出するように構成することができる。
送信部18は、受け取った所定の基準に合致するIFFT部14での演算結果に基づきベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号から送信信号を生成し、送受信切替部37およびアンテナ10を介して他の機器に送信信号を送る。
図4は、実施の形態に係る通信機が行う送信制御の動作の一例を示すフローチャートである。変調部11は、入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成し、直並列変換部12は、変調信号を直並列変換する(ステップS110)。挿入部13は、直並列変換された変調信号の各要素の直前または直後に所定の複素数を挿入し、要素数がFFTサイズに一致する挿入後データfを生成する(ステップS120)。IFFT部14は、挿入後データfのIFFTを行う(ステップS130)。反転部15は、挿入後データfの要素の順序を逆にして反転データgを生成する(ステップS140)。
シフト部16は、反転データgを所定の方向に、2の倍数である所定の回数シフトして、シフトデータg(k)を生成する(ステップS150)。例えばシフト回数を0とすると、シフトデータg(k)=gである。IFFT部14は、挿入後データfにシフトデータg(k)を加算したデータである演算後データhのIFFTを行う(ステップS160)。判定部17は、IFFT部14における挿入後データfの演算結果に基づくベースバンド信号およびIFFT部14における演算後データhの演算結果に基づくベースバンド信号のPAPRをそれぞれ算出し、PAPRが所定の基準に合致するか否かを判定する(ステップS170)。
PAPRが所定の基準に合致する演算結果を検出しなかった場合には(ステップS180;N)、シフト回数に1を加算して(ステップS190)、ステップS150に戻り、新たなシフト回数に基づき新たなシフトデータg(k’)を生成して、上述の処理を繰り返す。PAPRが所定の基準に合致する演算結果を検出した場合には(ステップS180;Y)、送信部18は、所定の基準に合致する演算結果に基づきベースバンド信号を生成し、ベースバンド信号からから送信信号を生成し、送受信切替部37およびアンテナ10を介して他の機器に送信信号を送る(ステップS200)。ステップS200の送信処理が完了すると、処理を終了する。なお上述の繰り返し方法は一例であり、シフト回数の変更の方法は任意である。
受信側での処理を以下に説明する。受信部36は、アンテナ10および送受信切替部37を介して送信信号を受信し、ベースバンド信号を生成し、直並列変換して、FFT部35に送る。FFT部35は、直並列変換されたベースバンド信号のFFTを行って変換後データを生成し、変換後データを分解部34に送る。
分解部34は、変換後データの奇数番目の要素から成る第1のデータおよび変換後データの偶数番目の要素から成る第2のデータに基づき、第1のデータおよび第2のデータの定めた一方を基準データとし、他方の要素の順序を逆にして反転受信データを生成する。分解部34は基準データおよび反転受信データを相関部33に送る。例えば送信側の挿入部13において直並列変換された変調信号の各要素の直後に所定の複素数を挿入した場合には、分解部34は、第1のデータを基準データとし、第2のデータの順序を逆にして反転受信データを生成する。また例えば送信側の挿入部13において直並列変換された変調信号の各要素の直前に所定の複素数を挿入した場合には、分解部34は、第2のデータを基準データとし、第1のデータの順序を逆にして反転受信データを生成する。受信側では予め送信側での所定の複素数の挿入位置についての情報を保持しているものとする。
相関部33は、基準データと所定の方向に所定の回数シフトした反転受信データとの間の相関関係の有無を判定することを所定の回数を変えて繰り返し行う。相関部33は、基準データとシフトした反転受信データとの相関値が閾値以上であれば、基準データとシフトした反転受信データとの間に相関関係があると判定する。閾値は、相関値が取り得る最大値に応じて決定され、例えば正規化された相関分析を行う場合には、閾値を3/4とする。
基準データと相関関係を有するシフトした反転受信データが存在する場合には、相関部33は、基準データの各要素および基準データと相関関係を有するシフトした反転受信データの各要素の平均値から所定の複素数を減算した値を各要素とするデータを復元データとする。所定の複素数とは、送信側の挿入部13で用いた所定の複素数と同一であり、受信側では所定の複素数についての情報を予め保持しているものとする。基準データの各要素および基準データと相関関係を有するシフトした反転受信データの各要素の平均値をとることで、データに含まれる雑音成分を小さくすることが可能となる。
上記(2)式に表されるように、挿入部13は、例えば所定の複素数を0とし、直並列変換された変調信号の各要素の直後に0を挿入するものとする。基準データと相関関係を有するシフトした反転受信データが存在する場合には、相関部33は、基準データの各要素および基準データと相関関係を有するシフトした反転受信データの各要素の平均値を各要素とするデータを復元データとする。
基準データと相関関係を有するシフトした反転受信データが存在しない場合には、相関部33は、基準データを復元データとする。相関部33は、復元データを並直列変換部32に送る。
図5は、実施の形態に係る通信機が行う受信側での演算処理の例を示す図である。横軸が要素であり、縦軸が要素の値である。説明を容易にするために、各要素の実部のみを表した。送信側で図3に示す演算処理が行われ、図3(e)に示す演算後データhに基づくベースバンド信号が送信されたとする。図5(a)が変換後データである。図5(b)が第1のデータであり、図5(c)が第2のデータである。分解部34は、第1のデータを基準データとし、図5(d)に示すように、第2のデータの順序を逆にして反転受信データを生成する。
相関部33は、基準データと所定の方向に所定の回数シフトした反転受信データとの間の相関関係の有無を判定することをシフトする所定の回数を変えて繰り返す。図5(d)に示す並列信号である反転受信データを上方向に3回シフトしたデータは、基準データに一致するため、相関値が閾値以上となる。相関部33は、基準データの各要素および上方向に3回シフトした反転受信データの各要素の平均値を各要素とするデータを復元データとする。
図6は、実施の形態に係る通信機が行う受信側での演算処理の例を示す図である。図の見方は、図5と同様である。送信側で図3に示す演算処理が行われ、図3(b)に示す挿入後データfに基づくベースバンド信号が送信されたとする。図6(a)が変換後データである。図6(b)が第1のデータであり、図6(c)が第2のデータおよび反転受信データである。
相関部33は、基準データと所定の方向に所定の回数シフトした反転受信データとの間の相関関係の有無を判定することをシフトする所定の回数を変えて繰り返す。いずれのシフトした反転受信データも基準データとは相関関係を有さない。基準データと相関関係を有するシフトした反転受信データが存在しないため、相関部33は、基準データを復元データとする。
図5および図6のいずれの場合にも、復元データは図3(a)に示す変調信号に一致する。並直列変換部32は、復元データを並直列変換し、復調部31に送る。復調部31は、並直列変換された復元データを所定の変調方式で復調し、入力信号を復元する。
図7は、実施の形態に係る通信機が行う受信制御の動作の一例を示すフローチャートである。受信部36は、アンテナ10および送受信切替部37を介して送信信号を受信し、ベースバンド信号を生成し、直並列変換する(ステップS310)。FFT部35は、直並列変換されたベースバンド信号のFFTを行って変換後データを生成する(ステップS320)。分解部34は、変換後データの奇数番目の要素から成る第1のデータおよび変換後データの偶数番目の要素から成る第2のデータに基づき、第1のデータおよび第2のデータの定めた一方を基準データとし、他方の要素の順序を逆にして反転受信データを生成する(ステップS330)。
相関部33は、シフト回数を0で初期化する(ステップS340)。相関部33は、基準データと上方向に0回シフトした反転受信データとの間の相関関係の有無を判定する(ステップS350)。基準データとシフトした反転受信データとの間に相関関係がある場合には(ステップS360;Y)、相関部33は、基準データの各要素および該シフトした反転受信データの各要素の平均値から所定の複素数を減算した値を各要素とするデータを復元データとする(ステップS370)。
基準データとシフトした反転受信データとの間に相関関係がない場合には(ステップS360;N)、ステップS380に進む。上述の例ではシフト回数は0であり、N−1ではないため(ステップS380;N)、シフト回数に1を加算して(ステップS390)、ステップS350に戻り、上述の処理を繰り返す。上述の処理を繰り返し、シフト回数がN−1に達した場合には(ステップS380;Y)、相関部33は基準データを復元データとする(ステップS400)。並直列変換部32は、復元データを並直列変換し、復調部31は、並直列変換された復元データを所定の変調方式で復調し、入力信号を復元する(ステップS410)。ステップS410の復元処理が完了すると、処理を終了する。なお上述の繰り返し方法は一例であり、シフト回数の変更の方法は任意である。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態に係る通信機1によれば、OFDM通信方式において、変調信号に所定の演算処理を施し、所定の基準を満たすIFFT部14での演算結果を検出するまで処理を繰り返すことで、PAPRを低減することが可能となる。また上述のようにシフト部16、IFFT部14、および判定部17の処理を繰り返すことは、逐次決定法による計算処理の繰り返しと比べてより簡易な方法であり、本発明の実施の形態に係る通信機1によれば、PAPRを低減する処理を簡易化することが可能となる。
また受信側で基準データの各要素および基準データと相関関係を有するシフトした反転受信データの各要素の平均値に基づき復元データを生成する場合には、データに含まれる雑音成分を小さくすることが可能となる。
(具体例)
次に、シミュレーションにより本実施の形態に係る発明の効果を説明する。入力信号にランダム信号を用いて、従来技術と本実施の形態に係る発明について、ベースバンド信号を生成し、PAPRの算出を繰り返すシミュレーションを行った。変調方式をQPSKとし、FFTサイズを2048として、従来技術と本実施の形態に係る発明のPAPRのCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function:相補累積分布関数)、すなわちPAPRの発生確率の特性を比較した。従来技術とは、上述のような演算処理を行わずに、入力信号を所定の変調方式で変調した信号を直並列変換し、IFFTを行ってベースバンド信号を生成する方法である。
ここで一例として、挿入部13が、要素数が1024である直並列変換された変調信号の各要素の直後に0を挿入して生成した挿入後データfを用いてシミュレーションを行う。図8は、実施の形態に係る通信機におけるベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。横軸はPAPR(単位:dB)、縦軸はPAPRのCCDFである。従来技術のPAPRのCCDF特性が細い実線のグラフであり、本実施の形態に係る発明のPAPRのCCDF特性が太い実線のグラフである。本実施の形態に係る発明のPAPRは従来技術と比べて低減されている。
所定の変調方式で変調した信号の各要素の位相が一致する、例えば要素の値が全て0である同一信号を入力信号としてシミュレーションを行った。従来技術のPAPRが33.11dBであるのに対し、本実施の形態に係る発明のPAPRは30.10dBであった。入力信号が同一信号である場合についても、本実施の形態に係る発明のPAPRは、従来技術と比べて低減されている。
BER(Bit Error Rate:符号誤り率)について同様にシミュレーションを行った。図9は、実施の形態に係る通信機におけるBER特性を示す図である。横軸はEb/No(Energy per Bit to NOise power spectral density ratio:ビットエネルギー対雑音電力密度比)、縦軸はBERである。Eb/Noの単位はdBである。従来技術のBERはプロット点を四角で表したグラフであり、本実施の形態に係る発明のBERはプロット点を三角で表したグラフである。図9に示すように、特に雑音レベルが高い範囲において、本実施の形態に係る発明のBERは従来技術と比べて改善している。
次に伝送路中におけるフェージングの影響についてシミュレーションを行った。マルチパスの数を6とし、受信側のアンテナに到来する素波の数を32とした。また素波により構成される遅延波の遅延時間とアンテナでの所定の数の波長を含む所定の区間での受信電力の平均である平均電力との関係を示す遅延プロファイルとして表1に示す値を用いた。図10は、シミュレーションに用いた伝送路の遅延プロファイルの概略図である。
Figure 0005888219
ドップラーシフトに関しては、基準となるサブキャリアの周波数を5.6GHzとし、送信側の通信機の移動速度を可変とした。シミュレーションで用いたOFDM通信方式においては、インターリーブを用いず、誤り訂正を行わなかった。またパイロット信号として要素の値が全て1の信号を用い、受信側では0次補間をし、ゼロフォーシングを用いて等化を行った。
シミュレーションしたBERの変化について説明する。図11は、実施の形態に係る通信機におけるBERと移動速度の関係を示す図である。横軸はEb/No、縦軸はBERである。Eb/Noの単位はdBである。従来技術のBERはプロット点を四角で表したグラフであり、本実施の形態に係る発明のBERはプロット点を三角で表したグラフである。移動速度を変えてBERのシミュレーションを行った。図11(a)が移動速度が0km/hである場合、図11(b)が移動速度が50km/hである場合、図11(c)が移動速度が100km/hである場合のBERである。移動速度が速くなるにつれて、BERが劣化しており、また移動速度が遅い方が本実施の形態に係る発明によるBERの改善の程度が大きいことがわかる。
上述のシミュレーションにより、本実施の形態においては、変調信号に所定の演算処理を施し、所定の基準を満たすベースバンド信号を検出するまで処理を繰り返すことで、PAPRを低減でき、またBERを向上させることができることがわかった。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。変調部11の変調方式は、QPSKに限られず、QPSK以外のPSK(Phase Shift Keying:位相偏移変調)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調)などを用いることができる。上述の実施の形態においては、直並列変換部12で直並列変換した変調信号の各要素の直前または直後に、所定の複素数を挿入したが、直並列変換部12と挿入部13との順序を変えてもよい。すなわち、入力信号を所定の変調方式で変調して生成した変調信号の各要素の直前または直後に、所定の複素数を挿入して挿入後データを生成し、直並列変換部12で挿入後データを直並列変換するように構成してもよい。
上述の実施の形態においては、挿入部13は所定の複素数として0を用いたが、所定の複素数は0に限られない。挿入部13が所定の複素数αを用いる場合には、上記(2)、(3)、(4)式の0をαに置き換えたデータがそれぞれ挿入後データf、反転データg、シフトデータg(k)である。また演算後データhは、下記(6)式で表される。
Figure 0005888219
上記(6)式で表される演算後データhに基づくベースバンド信号が送信された場合には、受信側の相関部33は、基準データの各要素および反転受信データの各要素の平均値から所定の複素数を減算した値を各要素とするデータを復元データとする。また相関部33は、基準データの各要素から所定の複素数を減算したデータと、反転受信データの各要素から該所定の複素数を減算したデータの、各要素の平均値を各要素とするデータを復元データとしてもよい。
IFFT部14は、IFFTの代わりにIDFTを行うよう構成してもよいし、FFT部35は、FFTの代わりにDFTを行うよう構成してもよい。
1 通信機
10 アンテナ
11 変調部
12 直並列変換部
13 挿入部
14 IFFT部
15 反転部
16 シフト部
17 判定部
18 送信部
20 コントローラ
21 CPU
22 I/O
23 RAM
24 ROM
31 復調部
32 並直列変換部
33 相関部
34 分解部
35 FFT部
36 受信部
37 送受信切替部

Claims (12)

  1. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
    入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成する変調手段と、
    前記変調信号の各要素の直前または直後に前記変調信号の各要素が取り得る値と異なる所定の複素数を挿入し、要素数が高速フーリエ変換のサイズに一致する挿入後データを生成する挿入手段と、
    前記挿入後データの逆高速フーリエ変換を行う第1のIFFT手段と、
    前記挿入後データの要素の順序を逆にして生成した反転データを所定の方向に、2の倍数である所定の回数シフトしてシフトデータを生成するシフト手段と、
    前記挿入後データに前記シフトデータを加算したデータの逆高速フーリエ変換を行う第2のIFFT手段と、
    前記第1のIFFT手段の演算結果および前記第2のIFFT手段の演算結果のそれぞれに基づくベースバンド信号のピーク対平均電力比を算出し、該ピーク対平均電力比が所定の基準に合致するか否かを判定する判定手段と、
    前記ピーク対平均電力比が所定の基準に合致する前記第1のIFFT手段の演算結果または前記第2のIFFT手段の演算結果を検出するまで、前記反転データをシフトする前記所定の回数を変えて前記シフト手段の処理を行って前記シフトデータを生成し、該シフトデータについて、前記第2のIFFT手段および前記判定手段の処理を繰り返し行う繰り返し手段と、
    前記所定の基準に合致する前記第1のIFFT手段の演算結果または前記第2のIFFT手段の演算結果に基づきベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信機。
  2. 前記挿入手段は、前記所定の複素数を0とし、前記変調信号の各要素の直前または直後に0を挿入することを特徴とする請求項1に記載の通信機。
  3. 前記挿入手段は、前記変調信号の各要素の直後に前記所定の複素数を挿入することを特徴とする請求項1または2に記載の通信機。
  4. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
    送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信手段と、
    前記ベースバンド信号を直並列変換し、高速フーリエ変換を行って変換後データを生成するFFT手段と、
    前記変換後データの奇数番目の要素から成る第1のデータおよび前記変換後データの偶数番目の要素から成る第2のデータに基づき、前記第1のデータおよび前記第2のデータの定めた一方を基準データとし、他方の要素の順序を逆にして反転受信データを生成する分解手段と、
    前記基準データと所定の方向に所定の回数シフトした前記反転受信データとの間の相関関係の有無を判定することを前記所定の回数を変えて繰り返し行い、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データが存在する場合には、前記基準データの各要素および該反転受信データの各要素の平均値から所定の複素数を減算した値を各要素とするデータを復元データとし、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データが存在しない場合には、前記基準データを復元データとする相関分析手段と、
    前記復元データを所定の変調方式で復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とする通信機。
  5. 前記相関分析手段は、前記所定の複素数を0とし、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データがある場合には、前記基準データの各要素および該反転受信データの各要素の平均値を各要素とするデータを前記復元データとすることを特徴とする請求項4に記載の通信機。
  6. 前記分解手段は、前記第1のデータを前記基準データとし、前記第2のデータの要素の順序を逆にして前記反転受信データを生成することを特徴とする請求項4または5に記載の通信機。
  7. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
    入力信号を所定の変調方式で変調して変調信号を生成する変調ステップと、
    前記変調信号の各要素の直前または直後に前記変調信号の各要素が取り得る値と異なる所定の複素数を挿入し、要素数が高速フーリエ変換のサイズに一致する挿入後データを生成する挿入ステップと、
    前記挿入後データの逆高速フーリエ変換を行う第1のIFFTステップと、
    前記挿入後データの要素の順序を逆にして生成した反転データを所定の方向に、2の倍数である所定の回数シフトしてシフトデータを生成するシフトステップと、
    前記挿入後データに前記シフトデータを加算したデータの逆高速フーリエ変換を行う第2のIFFTステップと、
    前記第1のIFFTステップの演算結果および前記第2のIFFTステップの演算結果のそれぞれに基づくベースバンド信号のピーク対平均電力比を算出し、該ピーク対平均電力比が所定の基準に合致するか否かを判定する判定ステップと、
    前記ピーク対平均電力比が所定の基準に合致する前記第1のIFFTステップの演算結果または前記第2のIFFTステップの演算結果を検出するまで、前記反転データをシフトする前記所定の回数を変えて前記シフトステップの処理を行って前記シフトデータを生成し、該シフトデータについて、前記第2のIFFTステップおよび前記判定ステップの処理を繰り返し行う繰り返しステップと、
    前記所定の基準に合致する前記第1のIFFTステップの演算結果または前記第2のIFFTステップの演算結果に基づきベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信ステップと、
    を備えることを特徴とする通信方法。
  8. 前記挿入ステップにおいて、前記所定の複素数を0とし、前記変調信号の各要素の直前または直後に0を挿入することを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  9. 前記挿入ステップにおいて、前記変調信号の各要素の直後に前記所定の複素数を挿入することを特徴とする請求項7または8に記載の通信方法。
  10. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
    送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信ステップと、
    前記ベースバンド信号を直並列変換し、高速フーリエ変換を行って変換後データを生成するFFTステップと、
    前記変換後データの奇数番目の要素から成る第1のデータおよび前記変換後データの偶数番目の要素から成る第2のデータに基づき、前記第1のデータおよび前記第2のデータの定めた一方を基準データとし、他方の要素の順序を逆にして反転受信データを生成する分解ステップと、
    前記基準データと所定の方向に所定の回数シフトした前記反転受信データとの間の相関関係の有無を判定することを前記所定の回数を変えて繰り返し行い、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データが存在する場合には、前記基準データの各要素および該反転受信データの各要素の平均値から所定の複素数を減算した値を各要素とするデータを復元データとし、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データが存在しない場合には、前記基準データを復元データとする相関分析ステップと、
    前記復元データを所定の変調方式で復調する復調ステップと、
    を備えることを特徴とする通信方法。
  11. 前記相関分析ステップにおいて、前記所定の複素数を0とし、前記基準データと相関関係を有するシフトした前記反転受信データがある場合には、前記基準データの各要素および該反転受信データの各要素の平均値を各要素とするデータを前記復元データとすることを特徴とする請求項10に記載の通信方法。
  12. 前記分解ステップにおいて、前記第1のデータを前記基準データとし、前記第2のデータの要素の順序を逆にして前記反転受信データを生成することを特徴とする請求項10または11に記載の通信方法。
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