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JP5880064B2 - 試料分析素子および検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金属ナノ粒子や金属ナノ突起といった金属ナノ体を備える試料分析素子および検出装置等に関する。
局在表面プラズモン共鳴(LSPR)を利用した試料分析素子は知られる。こうした試料分析素子は例えば誘電体表面に分散する金属ナノ体すなわち金属ナノ粒子を備える。金属ナノ粒子は例えば励起光の波長よりも十分に小さく形成される。金属ナノ粒子に励起光が照射されると、全電気双極子が揃い増強電場が誘発される。その結果、金属ナノ粒子の表面で近接場光が生成される。いわゆるホットスポットが形成される。
非特許文献1では金属ナノ粒子は所定のピッチで格子状に配置される。ピッチの大きさが特定の数値に設定されると、エバネッセント波に基づき伝播表面プラズモン共鳴(PSPR)が引き起こされる。伝播表面プラズモン共鳴は局在表面プラズモン共鳴に結合する。いわゆるハイブリッドモードが確立される。こうして局在表面プラズモン共鳴は伝播表面プラズモン共鳴で増強され、金属ナノ粒子の表面で近接場光は強められる。
Yizhuo Chu外著,「Experimental study of the interaction between localized and propagating surface plasmons」,OPTICS LETTERS,米国,2009年2月1日,Vol.34,No.3,p.244−246
前述の試料分析素子は標的物質の検出装置に利用されることができる。非特許文献1に開示されるように、伝播表面プラズモン共鳴を引き起こすエバネッセント波の波長でピッチが設定されると、誘電体表面上でホットスポットの面密度が著しく低下し、標的物質がなかなかホットスポットに付着することができない。
本発明の少なくとも1つの態様によれば、ホットスポットの面密度を高めつつ局在表面プラズモン共鳴に伝播表面プラズモン共鳴を結合させることができる試料分析素子および検出装置は提供されることができる。
(1)本発明の一態様は、入射光の波長よりも小さい第1のピッチで誘電体表面に分散する金属ナノ体を含む複数の金属ナノ体群を、前記入射光に共鳴する第2のピッチで1方向に配列する試料分析素子に関する。
入射光の働きで金属ナノ体では局在表面プラズモン共鳴が引き起こされる。金属ナノ体群のピッチ(第2のピッチ)の働きでエバネッセント波に基づき伝播表面プラズモン共鳴が引き起こされる。伝播表面プラズモン共鳴は局在表面プラズモン共鳴に結合する。いわゆるハイブリッドモードが確立される。こうして局在表面プラズモン共鳴は伝播表面プラズモン共鳴で増強され、金属ナノ体の表面で近接場光は強められる。いわゆるホットスポットが形成される。しかも、個々の金属ナノ体群内には複数の金属ナノ体が配置されることから、金属ナノ体単体が入射光に共鳴するピッチで配置される場合に比べて金属ナノ体の面密度は高められる。したがって、ホットスポットの面密度は高められる。
(2)前記金属ナノ体群同士の間には、金属ナノ体を含まない領域が形成されることができる。すなわち、金属ナノ体群を挟み込む相互に平行な1対の仮想平面で仕切られる空間内では隣接する金属ナノ体群同士の間は絶縁体(空間を含む)で満たされる。言い換えると、当該空間内で隣接する金属ナノ体群同士の間から金属材料は排除される。
(3)前記金属ナノ体群内で前記金属ナノ体が前記第2のピッチよりも小さい第1のピッチで前記1方向に配列される際に、前記金属ナノ体群同士の間隔は前記金属ナノ体の配列の前記第1のピッチよりも大きく設定されることができる。こうした間隔の設定によれば、確実に伝播表面プラズモン共鳴は引き起こされることができる。
(4)前記第2のピッチは、前記金属ナノ体で生じる局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長よりも短い波長で反射率の1次極小値を確立し、かつ、前記1次極小値よりも小さい1次よりも高次の極小値を確立する大きさに設定されることができる。このように第2のピッチが設定されると、特定の波長で反射率は著しく低減される。その結果、局在表面プラズモン共鳴に確実に伝播表面プラズモン共鳴が結合する。金属ナノ体の表面で確実に近接場光は強められる。
(5)前記第2のピッチは、前記金属ナノ体で生じる局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長からレッドシフトする波長で反射率の極小値を確立する大きさに設定されることができる。こういった第2のピッチの設定によれば、反射率は一層低減される。近接場光は期待通りに増強されることができる。
(6)前記金属ナノ体群は、前記1方向に交差する第2の方向に、前記第2のピッチで配列される金属ナノ体群に細分化されることができる。こうした試料分析素子では、相互に交差する2方向にピッチが設定されることができる。その結果、2方向に伝播表面プラズモン共鳴が確立されることができる。その結果、入射光は複数の偏光面を有することができる。入射光は円偏光を有することができる。
(7)前記細分化された金属ナノ体群同士の間には、金属ナノ体を含まない領域が形成されることができる。すなわち、金属ナノ体群を挟み込む相互に平行な1対の仮想平面で仕切られる空間内では隣接する金属ナノ体群同士の間は絶縁体(空間を含む)で満たされる。言い換えると、当該空間内で隣接する金属ナノ体群同士の間から金属材料は排除される。
(8)以上のような試料分析素子は検出装置に利用されることができる。検出装置は、例えば、前記試料分析素子の金属ナノ体群に向けて光を放出する光源と、前記光の照射に応じて前記金属ナノ体群から放射される光を検出する光検出器とを備えることができる。
本発明の一実施形態に係る試料分析素子を概略的に示す斜視図である。 分散関係を示すグラフである。 シミュレーションモデルの単位ユニットを示す(a)平面図、および(b)側面図である。 シミュレーションモデルの(a)第1モデル、(b)第2モデル、(c)第3モデル、(d)第4モデル、(e)第5モデル、(f)第6モデル、および(g)第1比較モデルの平面図である。 第1比較モデルの反射率の波長依存性を示すグラフである。 第1モデルの反射率の波長依存性を示すグラフである。 第2モデルの反射率の波長依存性を示すグラフである。 第3モデルの反射率の波長依存性を示すグラフである。 第4モデルの反射率の波長依存性を示すグラフである。 第5モデルの反射率の波長依存性を示すグラフである。 第6モデルの反射率の波長依存性を示すグラフである。 図6〜図11の反射率の極小値に基づき作成された分散関係を示すグラフである。 第2〜第5モデル並びに第1比較モデルの各モデルごとに、金属ナノ突起の下側の頂点で算出された単位面積に換算した電場強度の二乗和の波長依存性を示すグラフである。 シミュレーションモデルの(a)第7モデル、(b)第8モデル、(c)第9モデル、および(d)第10モデルの平面図である。 第7〜第10モデル並びに第2比較モデルの各モデルごとに、金属ナノ突起の下側の1点で算出された電場強度の波長依存性を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る検出装置を概略的に示す概略図である。 変形例に係る試料分析素子を概略的に示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(1)試料分析素子の構造
図1は本発明の一実施形態に係る試料分析素子11を概略的に示す。この試料分析素子11は基板12を備える。基板12は例えば誘電体から形成される。誘電体には例えばガラスが使用されることができる。
基板12の表面には金属膜13が形成される。金属膜13は金属から形成される。金属膜13は例えば金から形成されることができる。金属膜13は例えば基板12の表面に一面に途切れなく形成されることができる。金属膜13の膜厚は例えば100nm程度以上に設定されることができる。
金属膜13の表面には誘電膜(誘電体)14が形成される。誘電膜14は誘電体から形成される。誘電膜14は例えばSiOといった酸化膜から形成されることができる。誘電膜14は例えば金属膜13の表面に全面に途切れなく形成されることができる。誘電膜14の膜厚は例えば40nm程度に設定されることができる。
誘電膜14の表面には金属ナノ突起(金属ナノ体)15が形成される。金属ナノ突起15は誘電膜14の表面で分散する。金属ナノ突起15は金属から形成される。金属ナノ突起15は例えば銀から形成されることができる。その他、金属ナノ突起15の形成にあたって金またはアルミニウムが用いられてもよい。個々の金属ナノ突起15は角柱に形成される。角柱の水平断面は例えば正方形に形成される。正方形の一辺の長さは例えば1〜1000nm程度に設定されることができる。角柱の高さ(誘電膜の表面から)は例えば10〜100nm程度で設定されることができる。角柱の水平断面は正方形以外の多角形に形成されてもよい。金属ナノ突起15は円柱その他の立体形状に形成されてもよい。
金属ナノ突起15は金属ナノ突起群(金属ナノ体群)16を形成する。金属ナノ突起群16は第1方向(1方向)DRに所定の長ピッチLP(第2のピッチ)で配列される。長ピッチLPの大きさは、後述されるように、エバネッセント波の波数に応じて設定される。金属ナノ突起群16同士の間には、金属ナノ突起を含まない非金属領域(金属ナノ体を含まない領域)17が形成される。すなわち、金属ナノ突起15の底面を含む仮想平面と、金属ナノ突起15の頂上面を含む仮想平面とに挟まれる空間内では隣接する金属ナノ突起群16同士の間は絶縁体(空間を含む)で満たされる。言い換えると、当該空間内で隣接する金属ナノ突起群16同士の間から金属材料は排除される。ここでは、金属ナノ突起群16同士の間では誘電膜14の表面が露出する。
個々の金属ナノ突起群16内で金属ナノ突起15同士は第1方向DRに短ピッチSP(第1のピッチ)で配置される。同時に、個々の金属ナノ突起群16内で金属ナノ突起15同士は第1方向DRに交差する第2方向(第2の方向)SDに短ピッチSPで配置される。ここでは、第2方向SDは誘電膜14の表面を含む1仮想平面内で第1方向DRに直交する。したがって、個々の金属ナノ突起群16内で複数の金属ナノ突起15は短ピッチSPで格子状に配置される。短ピッチSPは少なくとも長ピッチLPよりも小さく設定される。金属ナノ突起群16内では、隣接する金属ナノ突起15同士の間隔は、隣接する金属ナノ突起群16同士の間隔すなわち第1方向DRに特定される非金属領域17の幅よりも小さく設定される。ここでは、非金属領域17の幅は短ピッチSPよりも大きく設定される。すなわち、金属ナノ突起群16同士の間隔は短ピッチSPよりも大きく設定される。
図2は分散関係を示す。波数kは長ピッチLPに応じて特定される。直線21、22、23はそれぞれ空気(ns=1.0)、水(ns=1.33)およびガラス(ns=1.5)の分散関係を示す。これら分散関係は比例関係を示す。3本の曲線24、25、26は屈折率(ns=1.0、1.33および1.5)ごとに銀Agの伝播表面プラズモン共鳴の分散関係を示す。さらに3本の曲線27、28、29は屈折率(ns=1.0、1.33および1.5)ごとに金Auの伝播表面プラズモン共鳴の分散関係を示す。x軸(波数)に平行な直線は金属ナノ突起15の局在表面プラズモン共鳴の角周波数(=1.94eV)(波長=639nm)を示す。白プロットは、長ピッチLPごとに金属ナノ突起15で電場強度の1次ピーク(極値)を形成する入射光の角周波数を示す。黒プロットは、長ピッチLPごとに金属ナノ突起15で電場強度の2次ピークを形成する入射光の角周波数を示す。長ピッチLPは、局在表面プラズモン共鳴の角周波数から外れた角周波数の入射光で電場強度のピークを示す波数で特定される長さに設定される。
試料分析素子11では、個々の金属ナノ突起15の大きさは入射光の波長よりも十分に小さく設定される。その結果、入射光の働きで金属ナノ突起15では局在表面プラズモン共鳴(LSPR)が引き起こされる。加えて、入射光の偏光面がx軸方向に合わせ込まれると、長ピッチLPの設定に応じて、エバネッセント波に基づき伝播表面プラズモン共鳴(PSPR)が引き起こされる。伝播表面プラズモン共鳴は金属ナノ突起15の局在表面プラズモン共鳴に結合する。いわゆるハイブリッドモードが確立される。こうして局在表面プラズモン共鳴は伝播表面プラズモン共鳴で増強され、金属ナノ突起15の表面で近接場光は強められる。いわゆるホットスポットが形成される。しかも、個々の金属ナノ突起群16内では金属ナノ突起15同士の間隔は長ピッチLPよりも小さい短ピッチSPに設定されることから、金属ナノ突起15同士の間隔が長ピッチLPで設定される場合に比べて金属ナノ突起15の面密度は高められる。ホットスポットの面密度は高められる。
この試料分析素子11では、長ピッチLPは、金属ナノ突起15で生じる局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長よりも短い波長で反射率の1次極小値を確立し、かつ、反射率の1次極小値よりも小さい反射率の値で1次よりも高次の極小値を確立する大きさに設定される。このように長ピッチLPが設定されると、特定の波長で反射率は著しく低減される。その結果、局在表面プラズモン共鳴に確実に伝播表面プラズモン共鳴が結合する。金属ナノ突起15の表面で確実に近接場光は強められる。特に、長ピッチLPは、金属ナノ突起15で生じる局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長からレッドシフトする波長で反射率の極小値を確立する大きさに設定されることが望まれる。こういった長ピッチLPの設定によれば、反射率は「0(ゼロ)」を示すことができる。近接場光は期待通りに増強されることができる。
(2)電場強度の検証
本発明者は試料分析素子11の電場強度を検証した。検証にあたってFDTD(Finite−Difference Time−Domain)法のシミュレーションソフトウェアが利用された。図3(a)および図3(b)に示されるように、本発明者はYee Cellに基づきシュミレーションモデルの単位ユニットを構築した。この単位ユニットでは120nm角の金製金属膜13上にSiO製の誘電膜14が形成された。誘電膜14の膜厚は40nmに設定された。誘電膜14上に80nm角の銀製の金属ナノ突起15が形成された。金属ナノ突起15の高さ(誘電膜の表面から)は20nmに設定された。
図4(a)に示されるように、第1モデルではx軸方向に金属ナノ突起群16の長ピッチLPは240nmに設定された。1列の単位ユニットすなわち金属ナノ突起15で1つの金属ナノ突起群16が構成された。その結果、金属ナノ突起群16同士の間には1列の空隙単位ユニットで非金属領域17が形成された。空隙単位ユニットは120nm角の空隙で構成された。先頭の金属ナノ突起15で電場強度Exが算出された。周辺屈折率ns=1が設定された。直線偏光の入射光が設定された。偏光面はx軸方向に合わせられた。入射光は垂直入射に設定された。金属ナノ突起15では上側の4つの頂点および下側の4つの頂点に電場が集中した。
図4(b)〜図4(f)に示されるように、第2〜第6モデルではx軸方向に金属ナノ突起群16の長ピッチLPは360nm、480nm、600nm、720nm、840nmにそれぞれ設定された。個々のモデルでは2列、3列、4列、5列および6列の単位ユニットすなわち金属ナノ突起15で1つの金属ナノ突起群16が構成された。その結果、個々のモデルごとに金属ナノ突起群16同士の間に1列の空隙単位ユニットで非金属領域17が形成された。空隙単位ユニットは120nm角の空隙で構成された。第1モデルと同様に、個々のモデルごとに先頭の金属ナノ突起15で電場強度Exが算出された。
図4(g)に示されるように、本発明者は第1比較モデルを用意した。第1比較モデルでは非金属領域17は省略された。すなわち、金属ナノ突起群16は設定されなかった。単純に金属ナノ突起15が短ピッチSPで格子状に配置された。前述と同様に、選択された1つの金属ナノ突起15で電場強度Exが算出された。
図5〜図11は各モデルの反射率の波長依存性を示す。局所的な電場共鳴が起こると、反射率の低下が観察される。図6および図7に示されるように、第1モデルおよび第2モデルでは波長770nm付近で2次極小値が観察された。図8に示されるように、第3モデルでは770nmで3次極小値が観察された。このように波長770nm近傍では、第1モデル、第2モデルおよび第3モデルといった具合にピッチが広がると反射率は徐々に低下し、図9に示されるように、第4モデルでは波長800nmで反射率はほぼ「0(ゼロ)」を示した。さらに、図10および図11に示されるように、第5モデルおよび第6モデルでは波長770nmで1次極小値が観察された。第5モデルから第6モデルといった具合にピッチが広がっていくと、波長770nmの反射率は増加した。また、図8から明らかなように、第3モデルでは波長685nmで反射率が「0(ゼロ)」になった。
図12は各モデルの反射率の極小値から作成された分散関係を示す。長ピッチLPから生ずる波数(横軸)ごとに、反射率の極小値を示した周波数(縦軸)がプロットされた。長ピッチLPごとに高い周波数を示す極小値(1次極小値に相当)では金(Au)および銀(Ag)でダイポールの向きが同じ方向であって、長ピッチLPごとに低い周波数を示す極小値(1次よりも高い高次の極小値に相当)では金(Au)および銀(Ag)のダイポールの向きが反対向きである。図12で複数の長ピッチLPに共通に現れる波長(=770nm)は局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長に相当する。なぜならば、分散関係の傾きは伝搬プラズモンの移動速度を示し、第1モデル(LP=240nm)、第2モデル(LP=360nm)および第3モデル(LP=480nm)で高次の極小値を示す角周波数の傾きは0(ゼロ)を示し、同様に、第5モデル(LP=720nm)および第6モデル(LP=840nm)で1次極小値を示す角周波数の傾きは0(ゼロ)を示すからである。局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長は金属ナノ突起15の体積や誘電膜14の膜厚に応じて決定されることができる。また、各々の長ピッチLPごとに局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長(=770nm)以外で反射率の極小値を示す波長は主に伝搬表面プラズモン共鳴と考えられる。さらに、第2モデル(LP=360nm)および第3モデル(LP=480nm)では高次の極小値の角周波数はAu(ns=1)の分散関係曲線から低周波数側にシフトすることが観察される。これは金属ナノ突起15の並びに起因する。金属ナノ突起15の並びが増加するにつれて金属ナノ突起15間の相互作用が増加し共鳴波長がレッドシフトつまり長波長側へシフトした結果である。共鳴ピーク波長の長波長化またはレッドシフトは金属ナノ突起15群間の相互作用の強さを示す。この波長770nmと金Au(ns=1)の伝播表面プラズモン共鳴の分散関係曲線とに基づき非特許文献1と同様にAnti−Crossing Behavior(ハイブリッドモードの指標として知られる)が観察された。加えて、第3モデルの2次極小値(波長685nm)は第1モデルの1次極小値(波長682nm)とほぼ一致する波長で確立されることから、第3モデルの2次極小値は、金属ナノ突起15を含まない非金属領域17で引き起こされる局在表面プラズモン共鳴に由来することが理解される。
図13は同様に電場強度Exの波長依存性を示す。ここでは、単位面積当たりに換算された電場強度Exの二乗和が特定された。二乗和の特定にあたって金属ナノ突起15の下側の4つの頂点それぞれで電場強度Exが算出された。個々の頂点ごとに電場強度Exの二乗値が算出され、繰り返し計算の最小単位の全ての頂点の二乗値が足し合わせられた。単位面積として第1比較モデルの面積が設定された。足し合わせられた結果がその単位面積当たりに換算された。こうして単位面積当たり電場強度Exの二乗和が算出された。図13から明らかなように、長ピッチLPの設定に応じて金属ナノ突起15の電場強度Exは金属ナノ突起15全体で高められることが確認された。特に、第1比較モデルでは短ピッチSPの影響でピーク値が波長=770nmで現れることから、第2〜第5モデルで短ピッチSPの影響で局在表面プラズモン共鳴が支配的であることが考えられる。その他、長ピッチLP=480nmの第3モデルでは波長680nmおよび770nmで第1比較モデルに比べて大幅な電場強度Exの改善が観察された。長ピッチLP=600nmの第4モデルでは、波長820nmで、波長770nmの局在表面プラズモン共鳴の電場強度Exの二乗値を上回る大幅な電場強度Exの改善が観察された。波長770nmの局在表面プラズモン共鳴が金属ナノ突起15の伝搬表面プラズモン共鳴と強い相互作用を起こした結果、共鳴波長が波長820nmへレッドシフトしたと考えられる。以上のことから、本構成のモデルでは長ピッチLPが480nm〜600nmの範囲で設定されることで非常に大きな電場増強が得られることがわかった。このことは図12の分散関係からも読み取られることができる。つまり、ハイブリッドモードで局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長770nmからレッドシフトし始める長ピッチLPは480nm〜600nmの範囲であることがわかった。
さらに本発明者は角柱の単位ユニットに代えて円柱の単位ユニットを構築した。円形断面の直径は80nmに設定された。高さ(誘電膜の表面から)は20nmに設定された。いずれのモデルでもx軸方向に金属ナノ突起群16の長ピッチLPは600nmに固定された。図14(a)に示されるように、第7モデルでは4列の単位ユニットすなわち金属ナノ突起15で1つの金属ナノ突起群16が構成された。金属ナノ突起群16同士の間には1列の空隙単位ユニットで非金属領域17が形成された。図14(b)〜図14(d)に示されるように、第8〜第10モデルではそれぞれ3列、2列および1列の単位ユニットすなわち金属ナノ突起15で1つの金属ナノ突起群16が構成された。したがって、第8〜第10モデルでは金属ナノ突起群16同士の間にはそれぞれ2列、3列および4列の空隙単位ユニットで非金属領域17が形成された。金属ナノ突起15ではxz平面に接する円筒面の下端で電場強度Ezが算出された。同時に、本発明者は第2比較モデルを用意した。第2比較モデルは第1比較モデルの角柱の金属ナノ突起15が円柱に変更された。第2比較モデルでは第1比較モデルと同様に非金属領域17が省略された。
図15から明らかなように、長ピッチLP(=600nm)の設定に応じて金属ナノ突起15の電場強度Ezは高められることが確認された。しかも、金属ナノ突起群16同士の間隔すなわち非金属領域17の幅の大きさに拘わらず電場強度Ezのピーク値はほとんど等しいことが観察された。加えて、非金属領域17の幅が増大すると、ピーク値の周波数は高周波数側すなわち低波長側にシフトすることが観察された。なお、前述のように第2〜第5モデルおよび第1比較モデルではx軸方向に電場強度Exが算出された。一方で、第7〜第10モデルおよび第2比較モデルではz軸方向に電場強度Ezが算出された。こうした相違はFDTD計算のYee Cellの置き方の違いに起因するものであって、いずれも増強電場の効果を同様に捉えている。
(3)試料分析素子の製造方法
試料分析素子11は既知の製造方法で製造されることができる。すなわち、試料分析素子11の製造にあたって基板12が用意される。基板12の表面には金属膜13および誘電膜14が順番に積層される。積層にあたって例えばめっき法やスパッタリング法が用いられればよい。絶縁膜14の表面には一面に金属ナノ突起15の素材で積層膜が形成される。積層膜の表面には金属ナノ突起15を象ったマスクが形成される。マスクには例えばレジスト膜が用いられればよい。マスクの周囲で積層膜が除去されると、積層膜から個々の金属ナノ突起15は成形される。こうした成形にあたってエッチング処理やミリング処理が実施されればよい。
(4)検出装置
図16は本発明の一実施形態に係る検出装置31を概略的に示す。この検出装置31は表面増強ラマン散乱(SERS)を利用する。検出装置31は表面増強ラマン散乱に基づき例えばアデノウィルスやライノウィルス、HIVウィルス、インフルエンザウィルスといった標的物質を検出することができる。検出装置31には前述の試料分析素子11すなわちセンサーチップが組み込まれる。組み込みにあたって検出装置31には搬送路32が区画される。搬送路32には搬入口33および排出口34が形成される。搬送路32は搬入口33および排出口34の間で密閉される。搬送路32内には送風ファン35が設置される。送風ファン35は搬入口33から排出口34に向かって気流を生成する。試料(=空気の塊)は気流にのって搬入口33から排出口34まで搬送路32内を移動する。搬送路32内に前述の試料分析素子11が設置される。
検出装置31には光源36が組み込まれる。光源36には例えばレーザー光を出射するレーザー光源が用いられることができる。光源36は例えば特定の波長で光を放出する。
検出装置31には光検出器37が組み込まれる。光検出器37には例えば受光素子が用いられることができる。受光素子は例えば光の強度を検出することができる。受光素子は例えば光の強度に応じて検出電流を出力することができる。したがって、受光素子から出力される電流の大きさに応じて光の強度は特定されることができる。
光源36と試料分析素子11との間、および、試料分析素子11と光検出器37との間には光学系38が構築される。光学系38は光源36と試料分析素子11との間に光路を形成すると同時に試料分析素子11と光検出器37との間に光路を形成する。光学系38の働きで光源36の光は試料分析素子11に導かれる。試料分析素子11の反射光は光学系38の働きで光検出器37に導かれる。
光学系38はコリメーターレンズ41、偏光制御素子42、ダイクロイックミラー43、対物レンズ44、集光レンズ45およびエタロン46を備える。ダイクロイックミラー43は例えば試料分析素子11と光検出器37との間に配置される。対物レンズ44はダイクロイックミラー43と試料分析素子11との間に配置される。試料分析素子11と対物レンズ44との間で光は搬送路32の透過窓32aを通過する。透過窓32aは例えば透過材で塞がれる。透過材は光源36からの光の透過を許容する。ダイクロイックミラー43と光検出器37との間には集光レンズ45およびエタロン46が配置される。対物レンズ44および集光レンズ45の光軸は同軸に合わせ込まれる。光源36の光軸は対物レンズ44および集光レンズ45の光軸に直交する。ダイクロイックミラー43の表面はこれら光軸に45度の角度で交差する。ダイクロイックミラー43と光源36との間にはコリメーターレンズ41および偏光制御素子42が配置される。こうしてコリメーターレンズ41は光源36に向き合わせられる。コリメーターレンズ41の光軸は光源36の光軸に同軸に合わせ込まれる。
光源36から放出される光はコリメーターレンズ41で平行光に変換される。偏光制御素子42は光を直線偏光に変換する。直線偏光の光はダイクロイックミラー43で反射する。反射した光は対物レンズ44で集光されて試料分析素子11に照射される。このとき、光は基板12の表面に直交する垂直方向に入射することができる。いわゆる垂直入射が確立されることができる。光の偏光面は試料分析素子11のx軸方向に合わせ込まれる。照射された光の働きで金属ナノ突起15には局在表面プラズモン共鳴が引き起こされる。同時に、エバネッセント波に基づき伝播表面プラズモン共鳴が引き起こされる。伝播表面プラズモン共鳴は金属ナノ突起15の局在表面プラズモン共鳴(LSPR)に結合する。金属ナノ突起15の表面で近接場光は強められる。いわゆるホットスポットが形成される。
このとき、ホットスポットで金属ナノ突起15に標的物質が付着すると、標的物質からレイリー散乱光およびラマン散乱光が生成される。いわゆる表面増強ラマン散乱が達成される。その結果、標的物質の種類に応じたスペクトルで光は対物レンズ44に向かって放出される。
こうして試料分析素子11から放出される光は対物レンズ44で平行光に変換されダイクロイックミラー43を通過する。その後、光は集光レンズ45で集光される。集光された光はエタロン46に入射する。エタロン46はラマン散乱光を分光する。こうして特定の波長ごとに光検出器37は光の強度を検出する。その結果、光のスペクトルに応じて標的物質は検出されることができる。標的物質のスペクトルは予め測定され検出装置31に記憶されればよい。検出されたスペクトルは予め測定されたスペクトルに比較される。
(5)試料分析素子の変形例
図17は変形例に係る試料分析素子11aを概略的に示す。この試料分析素子11aでは、前述の第1方向DRに加えて第2方向SDに金属ナノ突起群16aは細分化される。すなわち、金属ナノ突起群16aは、第1方向DRに所定の長ピッチLPで配列されると同時に、第2方向にSDに所定の長ピッチLPで配列される。こうして第1方向DRに加えて第2方向SDに金属ナノ突起群16a同士の間には金属ナノ突起を含まない非金属領域(金属ナノ体を含まない領域)17が形成される。その他、変形例に係る試料分析素子11aの構成は前述の試料分析素子11と同様である。図中、前述の試料分析素子11と均等な構成や構造には同一の参照符号が付され、その詳細な説明は割愛される。
こうした試料分析素子11aでは、円偏光の入射光が照射されると、x軸方向およびy軸方向の長ピッチLPの設定に応じて、エバネッセント波に基づき伝播表面プラズモン共鳴が引き起こされる。伝播表面プラズモン共鳴は金属ナノ突起15の局在表面プラズモン共鳴に結合する。いわゆるハイブリッドモードが確立される。こうして局在表面プラズモン共鳴は伝播表面プラズモン共鳴で増強され、金属ナノ突起15の表面で近接場光は強められる。いわゆるホットスポットが形成される。しかも、個々の金属ナノ突起群16a内では金属ナノ突起15同士の間隔は長ピッチLPよりも小さい短ピッチSPに設定されることから、金属ナノ突起15同士の間隔が長ピッチLPで設定される場合に比べて金属ナノ突起15の面密度は高められる。ホットスポットの面密度は高められる。なお、こうした試料分析素子11aが検出装置31に組み込まれる場合には、光源36は円偏光の光を放出すればよい。
その他、1つの金属ナノ突起群16内ではいわゆる島状の金属ナノ突起15がランダムに配置されてもよい。こうした場合には、金属ナノ突起群16は直線や曲線といった幾何学的な輪郭線で仕切られることができる。金属ナノ突起群16の輪郭線同士の間に非金属領域17が確立されることができる。非金属領域17は例えば均一幅で延びればよい。こういった島状の金属ナノ突起15はスパッタリングの薄膜形成にあたって金属材料の凝集に基づき形成されることができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規な事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれる。例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えられることができる。また、試料分析素子および検出装置等の構成および動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形が可能である。
11 試料分析素子、14 誘電体(誘電膜)、15 金属ナノ体(金属ナノ突起)、16 金属ナノ体群(金属ナノ突起群)、17 金属ナノ体を含まない領域(非金属領域)、31 検出装置、36 光源、37 光検出器、LP 第2のピッチ(長ピッチ)、SP 第1のピッチ(短ピッチ)。

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成される金属膜と、
    前記金属膜上に形成される誘電体と、
    前記誘電体の表面に形成される金属ナノ体と、
    を有し、
    入射光の波長よりも小さい第1のピッチで前記誘電体表面に分散する前記金属ナノ体を含む複数の金属ナノ体群、前記入射光に共鳴する第2のピッチで1方向に配列され、
    前記金属ナノ体群同士の間には、前記金属ナノ体を含まない領域が形成され、
    前記金属ナノ体群内で前記金属ナノ体が前記第2のピッチよりも小さい前記第1のピッチで前記1方向に配列される際に、前記金属ナノ体群同士の間隔は前記金属ナノ体の配列の前記第1のピッチよりも大きく設定され、
    前記第2のピッチは、前記金属ナノ体で生じる局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長よりも短い波長で反射率の1次極小値を確立し、かつ、前記1次極小値よりも小さい1次よりも高次の極小値を確立する大きさに設定されることを特徴とする試料分析素子。
  2. 基板と、
    前記基板上に形成される金属膜と、
    前記金属膜上に形成される誘電体と、
    前記誘電体の表面に形成される金属ナノ体と、
    を有し、
    入射光の波長よりも小さい第1のピッチで前記誘電体の表面に分散する前記金属ナノ体を含む複数の金属ナノ体群が、前記入射光に共鳴する第2のピッチで1方向に配列され、
    前記金属ナノ体群同士の間には、金属ナノ体を含まない領域が形成され、
    前記金属ナノ体群内で前記金属ナノ体が前記第2のピッチよりも小さい前記第1のピッチで前記1方向に配列される際に、前記金属ナノ体群同士の間隔は前記金属ナノ体の配列の前記第1のピッチよりも大きく設定され、
    前記第2のピッチは、前記金属ナノ体で生じる局在表面プラズモン共鳴の共鳴波長からレッドシフトする波長で反射率の極小値を確立する大きさに設定されることを特徴とする試料分析素子。
  3. 請求項1またはに記載の試料分析素子において、前記金属ナノ体群は、前記1方向に交差する第2の方向に、前記第2のピッチで配列される金属ナノ体群に細分化されることを特徴とする試料分析素子。
  4. 請求項に記載の試料分析素子において、前記細分化された金属ナノ体群同士の間には、金属ナノ体を含まない領域が形成されることを特徴とする試料分析素子。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の試料分析素子と、
    前記金属ナノ体群に向けて光を放出する光源と、
    前記光の照射に応じて前記金属ナノ体群から放射される光を検出する光検出器と、
    を備えることを特徴とする検出装置。
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