JP5872442B2 - 鞍乗り型車両の車体前部構造 - Google Patents
鞍乗り型車両の車体前部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5872442B2 JP5872442B2 JP2012262431A JP2012262431A JP5872442B2 JP 5872442 B2 JP5872442 B2 JP 5872442B2 JP 2012262431 A JP2012262431 A JP 2012262431A JP 2012262431 A JP2012262431 A JP 2012262431A JP 5872442 B2 JP5872442 B2 JP 5872442B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cowl
- headlight
- mirror
- lens
- saddle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62J—CYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
- B62J6/00—Arrangement of optical signalling or lighting devices on cycles; Mounting or supporting thereof; Circuits therefor
- B62J6/02—Headlights
- B62J6/022—Headlights specially adapted for motorcycles or the like
- B62J6/026—Headlights specially adapted for motorcycles or the like characterised by the structure, e.g. casings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62J—CYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
- B62J17/00—Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
- B62J17/02—Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for shielding only the rider's front
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62J—CYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
- B62J29/00—Adaptations or arrangements of mirrors for use on cycles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62K—CYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
- B62K19/00—Cycle frames
- B62K19/30—Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories
- B62K19/40—Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories for attaching accessories, e.g. article carriers, lamps
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62J—CYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
- B62J6/00—Arrangement of optical signalling or lighting devices on cycles; Mounting or supporting thereof; Circuits therefor
- B62J6/02—Headlights
- B62J6/022—Headlights specially adapted for motorcycles or the like
- B62J6/027—Supporting means therefor, e.g. mounting brackets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両の車体前部構造において、フロントカウルの雨滴が運転者にかかることを抑制し、且つ、横風に影響され難くできるようにすることを目的とする。
本発明によれば、ヘッドライトの下方側に当たる雨滴は、フロントカウルの段部及びバックミラーの斜面に沿って左右のバックミラーの端まで流れるので、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。また、フロントカウルに沿って流れる走行風の一部がフロントカウルの段部で剥離するので、フロントカウルの表面に沿って長く走行風が流れなくなり、横風が車両に影響することを抑制できる。また、雨滴をフロントカウルからスムーズに斜め後方に流すことができ、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
本発明によれば、雨滴が左右のバックミラー側によりスムーズに流れるため、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
また、本発明は、前記バックミラー(47)は、前記フロントカウル(40)から当該バックミラー(47)のボディー(77)まで、滑らかに繋がる一体形状となっており、鏡面(76)が単独で角度調整可能であることを特徴とする。
本発明によれば、フロントカウルとバックミラーのボディーとの継ぎ目が雨滴の流れを妨げることを防止でき、雨滴がバックミラー側にスムーズに流れるため、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
本発明によれば、前端面の変極点側では、雨滴を後方に効率良く流すことができ、側部変極点側では、雨滴が水平側に流れるようになって後方に流れ易くなってからオーバーハング面に沿って左右に流れるため、雨滴をスムーズに流すことができ、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
本発明によれば、ウインカーの光が運転者の目に直接届くことを防止できる。
さらに、本発明は、前記ヘッドライト(49)は、左右に分割して配置される灯体(57)と、当該灯体(57)を覆うレンズ面(63)とを有し、左右の前記灯体(57)の間の中央部は、前記灯体(57)が配置される部分よりも上下に狭く形成されるとともに、前記レンズ面(63)のみが左右に繋がっていることを特徴とする。
本発明によれば、ヘッドライトの中央部に灯体による熱が溜まり難く、ヘッドライトが熱に影響されることを防止できる。また、レンズの中央の上端近傍のフロントカウルの部分に容易にオーバーハング面を形成できる。
また、本発明は、前記段部(54)の下部には、前記レンズ面(63)の上縁(66)に向かって側面視後下がりに傾斜するオーバーハング面(54a)を有し、このオーバーハング面(54a)が、前記左右バックミラー(47)の前下面に後下がりに形成されたミラー側オーバーハング面(80b)に滑らかに連続することにより、オーバーハングした面が前記フロントカウル(40)の前端から前記左右バックミラー(47)の外端まで連続して形成されることを特徴とする。
また、雨滴が左右のバックミラー側によりスムーズに流れるため、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
さらに、前端面の変極点側では、雨滴を後方に効率良く流すことができ、側部変極点側では、雨滴が水平側に流れるようになって後方に流れ易くなってからオーバーハング面に沿って左右に流れるため、雨滴をスムーズに流すことができ、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
また、雨滴をフロントカウルからスムーズに斜め後方に流すことができ、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
さらに、ヘッドライトの中央部に灯体による熱が溜まり難く、ヘッドライトが熱に影響されることを防止できる。また、レンズの中央の上端近傍のフロントカウルの部分に容易にオーバーハング面を形成できる。
図1に示すように、自動二輪車1は、乗員がシート10に跨るように着座する鞍乗り型車両であり、車体フレームFの前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるスイングアーム11に軸支されている。エンジンEは、シート10の前方で車体フレームFに支持される。車体フレームFの一部は、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
シート10は、上記シートフレームに支持されて後方に延びる。シート10は、運転者が着座する前側シート10aと、前側シート10aの後方で一段高く形成された後側シート10bとが一体に形成されたシートである。後側シート10bの後方には、バックレスト20が設けられる。
センターフレーム15の下方には、メインスタンド21が設けられている。
エンジンEは、車体フレームFの内側に支持されるが、クランクケース25の下部はダウンフレーム13の下端よりも下方に位置している。
排気管28の後部の側方には、排気管28の後部、集合チャンバ29及びマフラー30の前部を外側方から覆う排気管カバー28aが設けられている。排気管カバー28aを設けることで、側面視では排気管28の後部がマフラー30の前部まで連続的に繋がるように見えるため、外観性が向上する。
スイングアーム11の後部と上記シートフレームとの間には、リヤクッションユニット32が掛け渡される。
ラジエーター34は、エンジンEの前方でダウンフレーム13に沿って配置される。
図1及び図2に示すように、車体カバーCは、ヘッドパイプ12を前方から覆うフロントカウル40と、ヘッドパイプ12及びエアクリーナーボックス33を側方から左右一対に覆うフロントサイドカウル41,41と、フロントサイドカウル41,41とシート10との間でメインフレーム14を上方から覆うタンク状カバー42と、フロントサイドカウル41,41の前部の下縁から下方に延びる左右一対のシュラウド43と、上面視において上記操舵系とフロントサイドカウル41,41との間を覆う上面カバー44と、タンク状カバー42及びシート10とステップステー17との間を覆う左右一対のミドルカバー45と、シート10の下方で上記シートフレームを覆う左右一対のリアサイドカバー46とを備える。フロントカウル40には、車幅方向に突出するバックミラー47,47がそれぞれ設けられている。本実施の形態では、バックミラー47,47は、右側のバックミラー47が、内部を図示するために、後述するボディーを取り外した状態で示されている。
フロントカウル40の上部には、上縁から後上方に延びるフロントスクリーン48が取り付けられ、フロントカウル40の下縁には、前方を照らすヘッドライト49が連結される。前輪2は、フロントフェンダー50によって上方を覆われる。
図2〜図5に示すように、フロントカウル40は、走行風の抵抗が小さくなるように後上がりに傾斜するとともに、車幅方向の中央部が前上方に向かって曲面状に凸となる板状のカバーであり、ヘッドパイプ12及びフロントフォーク23等の操舵系の上部を前方から覆う。
ヘッドライト49は、フロントカウル40の形状に合わせて上面視で前方側に凸となる曲面状に形成されており、前面がフロントカウル40の下縁に連続するように取り付けられ、ヘッドパイプ12及びフロントフォーク23等の操舵系の上部を前方から覆う。すなわち、ヘッドライト49の前面は、操舵系の上部の上部を前方から覆うカバーの一部として機能する。
フロントスクリーン48は、フロントカウル40の上縁に沿った曲面形状に形成されており、フロントカウル40の上部の内側面に固定される。
フロントカウル40の上部の下方且つヘッドライト49の上方には、車速等の情報を表示するメーターユニット35(図3)が配置されている。
また、各フロントサイドカウル41,41は、外側からヘッドライト49の前面側に回り込んでヘッドライト49の下縁に連結される前方延出部41bを備える。
タンク状カバー42は、上方に凸の曲面状に形成されて燃料タンク状の外観を有するカバーであり、エンジンE及び左右のメインフレーム14を上方から覆う。タンク状カバー42の側面部は、シート10の運転者がタンク状カバー42をニーグリップし易いように、後方側ほど車幅方向に狭くなるように形成されている。
シュラウド43は、下方ほど先細る三角形状に形成され、フロントサイドカウル41,41の前部から下方に延びてラジエーター34を側方から覆う。
バックミラー47,47は、フロントカウル40の左右の縁部から車幅方向に突出して設けられ、上下方向ではヘッドライト49の上方、且つ、その上部が正面視でグリップ部22aに重なる位置に設けられ、前後方向ではフロントカウル40の後部においてフロントスクリーン48の外側方に並べてグリップ部22a及びヘッドパイプ12よりも前方に配置されている。
図6は、フロントカウル40の斜視図である。
フロントカウル40は、略扇形状に形成されており、前端側へ先細りとなり、後端側ほど幅広に形成される。フロントカウル40は、扇形状を左右に二等分する中心線L(図4)が、自動二輪車1の車幅方向の中心に略一致するように設けられるととともに、中心線Lを基準に左右の両側の部分を後方に湾曲させるようにして前上方に凸となる曲面状に形成されている。また、図3に示すように、側面視において、フロントカウル40の上面の前端の中心線Lに沿う部分は、下端から略鉛直に延びる鉛直面51a(前端面)と、鉛直面51aの上部の変極点51bから後方へ水平側に湾曲して上後方に斜めに延びる傾斜面51cとを有する。
フロントカウル40の下縁部53は、ヘッドライト49の上縁に連続する部分であり、前端延出部52の下端で車幅方向に延びる水平下縁部53aと、水平下縁部53aの左右の端から車幅方向の外側に斜め上方且つ後方へ傾斜して延びて前端延出部52の左右の側縁を構成する側縁部53b,53bと、側縁部53b,53bの上部の側部変極点53cから屈曲し、側縁部53b,53bよりも緩い傾斜で車幅方向の外側に斜め上方且つ後方へバックミラー47,47側に向けて延びる上側下縁部53d,53dとを有する。
図3の側面視では、側部変極点53cは、上下方向において鉛直面51aの変極点51bに略一致する位置にあり、前後方向においては変極点51bよりも僅かに後方に位置する。
フロントカウル40において上側下縁部53d,53cの上方には、フロントカウル40の上面を一段窪ませた段部55がそれぞれ形成されている。段部55は、側縁部53b,53bの延長線に沿うように上方に延びる側壁部55aと、側壁部55aの上端からバックミラー47,47側へ横方向に延びる上壁部55bとによって区画されている。段部55には側壁部55aに沿う通風口55cが形成されており、段部55に沿って流れる走行風の一部は通風口55cからフロントカウル40の内側に流れ、この走行風をヘッドライト49を冷却する冷却風として利用することもできる。
フロントカウル40は、上側下縁部53d,53dの外端から上方に延びてフロントカウル40の上縁に繋がるカウル側縁部56,56を有する。カウル側縁部56,56は、バックミラー47,47の基部に連続する部分である。
図5及び図7〜図10に示すように、ヘッドライト49は、中心線Lの左右にそれぞれ灯体57,57を備えた2灯式のヘッドライトであり、車幅方向に長く形成されている。
ヘッドライト49は、前後に2分割で構成されており、後部側で灯体57を収納するケース58と、ケース58の前面側を塞ぐレンズ付きカバー59とを備える。
レンズ付きカバー59は、灯体57,57を前方から覆う透明のレンズ面63と、レンズ面63の上縁66に連続し、フロントカウル40の下部によって前方から覆われるカバー上部64と、レンズ面63の側縁及び下縁に連続し、フロントサイドカウル41,41の前部によって前方から覆われるカバー下部65とを有する。カバー上部64及びカバー下部65の周縁部は、ケース58の前面の開口縁部に合わさる合わせ面である。
すなわち、レンズ面63の上縁66とフロントカウル40の下縁部53とは連続するように配置されて接続されており、この接続部には、レンズ面63の上縁66に沿って段部54が形成されている。
また、レンズ面63は、車幅方向に延びる下縁67と、下縁67の左右の端から外上方且つ後方へバックミラー47,47側に向けて延びて外側上縁部66c,66cの上端に繋がる側縁68,68とを有する。
各灯体57は、光源となるバルブ69(図4)と、バルブ69の後方に配置されて光を前方に反射させるリフレクタ70とを有している。各灯体57は、灯体収納部60に収納され、前方をレンズ面63によって覆われる。左右の灯体収納部60,60の間の連結部61には灯体は設けられていない。
本実施の形態では、レンズ発光部63b,63bが左右に分かれて配置されているが、一枚の板状のレンズ面63によって左右のレンズ発光部63b,63bのレンズを共用するため、ヘッドライト49の構造を簡単にできる。また、レンズ中央部63aの内部は上下の幅が小さく、レンズ発光部63b,63b側の内部に比して熱が溜まり易くなるが、レンズ中央部63aからは発光させないため、レンズ中央部63aに熱が溜まることを防止できる。
図2〜図5及び図11に示すように、バックミラー47,47は、フロントカウル40近傍の車両前部に設けられるミラーステー75と、ミラーステー75に支持される板状のミラー76(鏡面)と、ミラーステー75及びミラー76を収容しミラーステー75に取り付けられるボディー77と、ボディー77に設けられるウインカー79とを有している。バックミラー47,47は、ミラーステー75がボディー77で覆われているとともに、ボディー77がフロントカウル40及びフロントサイドカウル41に滑らかに連続しており、車体カバーCに対して一体的に設けられている。
フロントカウル40のカウル側縁部56,56の近傍には、ミラーステー75が取り付けられるベース78が設けられている。
ボディー77は、ミラーステー75を下方から覆う下壁部80と、ミラーステー75を上方から覆う上壁部81と、ミラーステー75の先端を車幅方向の外側から覆う側壁部82と、後方に開放し、ミラー76が配置される開放面83と、ミラーステー75が通されるとともにフロントカウル40のカウル側縁部56に接続される内壁部84(図2)とを有する。
上部傾斜面81b及びミラー側オーバーハング面80bはボディー77の前縁77aで繋がっており、これにより、前方に凸の曲面形状が形成される。上部傾斜面81bは、ボディー77の前面であるとともに上面でもあると言える。また、ミラー側オーバーハング面80bは、ボディー77の下面であるとともに前面でもあると言える。ミラー側オーバーハング面80bは、後下がりに傾斜しているとも言え、オーバーハングした面である。
図2に示すように、平面視では、ボディー77の前縁77aは、外側方側ほど後方側に位置するように傾斜して設けられており、上部傾斜面81b及びミラー側オーバーハング面80bも、外側方側ほど後方側に位置するように傾斜して設けられている。また、側壁部82は、平面視において、前縁77aよりも大きな傾斜で、外側方側ほど後方側に位置するように傾斜して設けられている。開放面83及びミラー76は、平面視において、外側方側ほど後方側に位置するように傾斜して設けられている。
ウインカーレンズ85はミラー側オーバーハング面80bに設けられており、シート10の運転者側から見えない位置にあるため、ウインカー79の発光が運転者に邪魔になることを防止できる。
図2に破線で示すように、整流通路Wは、フロントカウル40の前端からバックミラー47の外端まで、常に斜め後方へ延びる形状に形成されている。このため、走行風は、整流通路Wに沿ってスムーズに流れる。
図12及び図4に示すように、フロントカウル40において車幅方向中央の断面では、段部54は、段部54近傍のレンズ面63の上部よりも前方に突出し、オーバーハング面54aの前端も、段部54近傍のレンズ面63の上部よりも前方に位置している。段部54のオーバーハング面54aは、ヘッドライト49の水平上縁部66aに連続して上方に位置し、オーバーハング面54aと水平上縁部66aとの間は整流通路Wとなっている。すなわち、段部54が前方に突出することで、段部54とレンズ面63の上縁66との間に整流通路Wが形成される。この部分では、フロントカウル表面86の下部であるヘッドライト49に前方から付着した雨滴は、走行風によって上方に流され、雨滴の一部は整流通路Wに沿って外側方に流れ、雨滴の大部分は鉛直面51a及び傾斜面51cに沿って後上方に流れ、その後、フロントスクリーン48の上端から後上方へ剥離する。
図13及び図4に示すように、フロントカウル40における側縁部53bの断面では、段部54は、段部54近傍のレンズ面63の上部よりも前方に突出し、オーバーハング面54aの前端も、段部54近傍のレンズ面63の上部よりも前方に位置している。オーバーハング面54aは、ヘッドライト49の内側上縁部66bに連続して上方に位置し、オーバーハング面54aと内側上縁部66bとの間は整流通路Wとなっている。この部分では、整流通路Wが車幅方向の外側に斜め上方且つ後方へ傾斜しているため、ヘッドライト49に付着して上方に流れる雨滴は、整流通路Wを流れ易く、大部分の雨滴は整流通路Wに沿って車幅方向の外側に斜め上方へ流れる。
図14及び図4に示すように、フロントカウル40における上側下縁部53dの断面では、段部54は、段部54近傍のレンズ面63の上部よりも前方に突出し、オーバーハング面54aの前端も、段部54近傍のレンズ面63の上部よりも前方に位置している。オーバーハング面54aは、ヘッドライト49の外側上縁部66cに連続して上方に位置し、オーバーハング面54aと外側上縁部66cとの間は整流通路Wとなっている。この部分では、整流通路Wが車幅方向の外側に斜め上方且つ後方へ傾斜しているため、ヘッドライト49に付着して上方に流れる雨滴は、整流通路Wを流れ易く、大部分の雨滴は整流通路Wに沿って車幅方向の外側に斜め上方且つ後方へ流れる。そして、フロントカウル40の整流通路Wを流れる雨滴は、外側上縁部66cの外端に連続するバックミラー47のミラー側オーバーハング面80bに流れ、ミラー側オーバーハング面80bを伝って側壁部82へ流れ、側壁部82から後方に剥離する。側壁部82は、バーハンドル22の左右のグリップ部22aよりも外側に位置しているため、側壁部82から後方に飛んだ雨滴が運転者の腕に付着することを抑制できる。
また、フロントカウル40に対して横風が吹いた場合、この横風の一部は、段部54のオーバーハング面54aで剥離するため、横風が自動二輪車1に影響し難くなる。
また、バックミラー47,47は、フロントカウル40からバックミラー47,47のボディー77まで、滑らかに繋がる一体形状となっており、ミラー76が単独で角度調整可能であり、フロントカウル40とボディー77との継ぎ目が雨滴の流れを妨げることを防止でき、雨滴がバックミラー47,47側にスムーズに流れるため、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
また、バックミラー47,47のミラー側オーバーハング面80bは、平面視で、フロントカウル40への取り付け部から左右の側壁部82まで、常に斜め後方へ延びる形状であり、雨滴をフロントカウル40からスムーズに斜め後方に流すことができるため、運転者に雨滴がかかることを抑制できる。
さらに、ヘッドライト49は、左右に分割して配置される灯体57,57と、灯体57,57を覆うレンズ面63とを有し、左右の灯体57,57の間の中央部は、灯体57,57が配置される部分よりも上下に狭く形成されるとともに、レンズ面63のみが左右に繋がっているため、ヘッドライト49の中央部に灯体57,57による熱が溜まり難く、ヘッドライト49が熱に影響されることを防止できる。また、レンズ面63は中央部で左右に繋がって一体であるため、レンズ面63の中央の水平上縁部66a近傍のフロントカウル40の部分に容易に段部54を形成できる。
上記実施の形態では、側面視において、側部変極点53cが変極点51bよりも後方の位置に設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、側面視において、側部変極点53cは変極点51bと略一致した位置に設けられても良い。
40 フロントカウル
47,47 バックミラー
49 ヘッドライト
51a 鉛直面(前端面)
51b 変極点
53b,53b 側縁部
53c 側部変極点
54 段部
57,57 灯体
63 レンズ面
66 上縁
76 ミラー(鏡面)
77 ボディー
79 ウインカー
80b ミラー側オーバーハング面(斜面)
85 ウインカーレンズ(ウインカーのレンズ)
86 フロントカウル表面
Claims (7)
- 前面にヘッドライト(49)を備え、上部左右にバックミラー(47)が取り付けられるフロントカウル(40)を備え、前記ヘッドライト(49)のレンズ面(63)と前記フロントカウル(40)の上部はそれぞれ上後方へ傾斜した面を備え、合わせて車体前面を連続的に覆うフロントカウル表面(86)を構成する鞍乗り型車両の車体前部構造において、
前記フロントカウル(40)と前記ヘッドライト(49)のレンズ面(63)の上縁(66)との接続部に、前記レンズ面(63)より前方に突出した段部(54)を設け、この段部(54)は、前記レンズ面(63)の前記上縁(66)に沿って車幅方向外方へ、前記バックミラー(47)の基部まで延び、前記バックミラー(47)には前記段部(54)と連続的に繋がる斜面(80b)を設け、
前記斜面(80b)は、前記バックミラー(47)の下面であり、平面視で、前記フロントカウル(40)への取り付け部から左右の端部まで、常に斜め後方へ延びる形状であることを特徴とする鞍乗り型車両の車体前部構造。 - 前記ヘッドライト(49)の前記上縁(66)は、中央で低く、左右に向かって斜め上方に上がっていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
- 前記バックミラー(47)は、前記フロントカウル(40)から当該バックミラー(47)のボディー(77)まで、滑らかに繋がる一体形状となっており、鏡面(76)が単独で角度調整可能であることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
- 前記フロントカウル(40)は、側面視において、上面の形状が略鉛直の前端面(51a)から水平側に屈曲する変極点(51b)を有し、前面視において、前記段部(54)が前記前端面(51a)の側縁部(53b)から左右方向に向きを変えて延びる側部変極点(53c)を有し、前記変極点(51b)と前記側部変極点(53c)とは、側面視において、略一致した位置、または、前記側部変極点(53c)が前記変極点(51b)よりも後方の位置に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
- 前記バックミラー(47)のボディー(77)にウインカー(79)が一体化して設けられ、当該ウインカー(79)のレンズ(85)は、前記バックミラー(47)の下面の前記斜面(80b)に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
- 前記ヘッドライト(49)は、左右に分割して配置される灯体(57)と、当該灯体(57)を覆うレンズ面(63)とを有し、左右の前記灯体(57)の間の中央部は、前記灯体(57)が配置される部分よりも上下に狭く形成されるとともに、前記レンズ面(63)のみが左右に繋がっていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
- 前記段部(54)の下部には、前記レンズ面(63)の上縁(66)に向かって側面視後下がりに傾斜するオーバーハング面(54a)を有し、このオーバーハング面(54a)が、前記左右バックミラー(47)の前下面に後下がりに形成されたミラー側オーバーハング面(80b)に滑らかに連続することにより、オーバーハングした面が前記フロントカウル(40)の前端から前記左右バックミラー(47)の外端まで連続して形成されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の車体前部構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012262431A JP5872442B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 鞍乗り型車両の車体前部構造 |
EP13183476.4A EP2738072B1 (en) | 2012-11-30 | 2013-09-09 | Vehicle body front structure of saddle-type vehicle |
US14/063,306 US9440702B2 (en) | 2012-11-30 | 2013-10-25 | Vehicle body front structure of saddle-type vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012262431A JP5872442B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 鞍乗り型車両の車体前部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014108650A JP2014108650A (ja) | 2014-06-12 |
JP5872442B2 true JP5872442B2 (ja) | 2016-03-01 |
Family
ID=49165546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012262431A Active JP5872442B2 (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 鞍乗り型車両の車体前部構造 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9440702B2 (ja) |
EP (1) | EP2738072B1 (ja) |
JP (1) | JP5872442B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6240984B2 (ja) * | 2014-09-30 | 2017-12-06 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車の車体前部構造 |
JP6176859B2 (ja) * | 2015-07-15 | 2017-08-09 | 本田技研工業株式会社 | 車両のウインカ構造 |
JP6192238B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2017-09-06 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車 |
WO2017134832A1 (ja) * | 2016-02-05 | 2017-08-10 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
JP6389218B2 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-09-12 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の導風構造 |
JP6626059B2 (ja) * | 2017-09-28 | 2019-12-25 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
JP6773741B2 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-10-21 | 本田技研工業株式会社 | 車両のフロントカウル構造 |
JP7185598B2 (ja) * | 2019-07-01 | 2022-12-07 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4759620A (en) * | 1985-12-25 | 1988-07-26 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Back-mirror device for small-sized vehicles |
JP2527188B2 (ja) * | 1987-06-19 | 1996-08-21 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車の風防装置 |
JP3162418B2 (ja) * | 1991-04-23 | 2001-04-25 | 本田技研工業株式会社 | バックミラー装置 |
JP2000025519A (ja) * | 1998-07-14 | 2000-01-25 | Kayama Yuki | 車両用サイドミラー |
JP4090717B2 (ja) * | 2001-09-11 | 2008-05-28 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車 |
JP4684826B2 (ja) | 2005-09-26 | 2011-05-18 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の車体前部構造 |
US7832516B2 (en) * | 2007-01-17 | 2010-11-16 | Polaris Industries Inc. | Adjustable foot control for vehicle |
JP5207871B2 (ja) * | 2008-08-07 | 2013-06-12 | 本田技研工業株式会社 | 灯火装置一体式バックミラー |
JP2011245897A (ja) * | 2010-05-24 | 2011-12-08 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
-
2012
- 2012-11-30 JP JP2012262431A patent/JP5872442B2/ja active Active
-
2013
- 2013-09-09 EP EP13183476.4A patent/EP2738072B1/en not_active Not-in-force
- 2013-10-25 US US14/063,306 patent/US9440702B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2738072B1 (en) | 2017-04-26 |
JP2014108650A (ja) | 2014-06-12 |
US9440702B2 (en) | 2016-09-13 |
US20140152045A1 (en) | 2014-06-05 |
EP2738072A1 (en) | 2014-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5872442B2 (ja) | 鞍乗り型車両の車体前部構造 | |
TWI477419B (zh) | 機車 | |
JP5913277B2 (ja) | 鞍乗り型車両のフロントカウル構造 | |
JP2017140932A (ja) | 鞍乗り型車両の電装品配置構造 | |
JP3154590U (ja) | 自動二輪車 | |
JP5211020B2 (ja) | 鞍乗り型車両の前部灯火器構造 | |
EP1767444B1 (en) | Vehicle body rear structure of saddle-ride type vehicle | |
JP5732504B2 (ja) | 車両のテールライト構造 | |
TW201637923A (zh) | 跨坐型車輛之側蓋構造 | |
JP6129888B2 (ja) | 鞍乗り型車両の前部構造 | |
BR102016001051A2 (pt) | veículo do tipo para montar em selim | |
JP2010247818A (ja) | 自動二輪車 | |
JP2009190577A (ja) | 自動二輪車の配線保持構造 | |
TWI671224B (zh) | 跨坐型車輛之外殼構造 | |
JP6752741B2 (ja) | 鞍乗り型車両の灯火装置配置構造 | |
JP7038222B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5088087B2 (ja) | スクータ型車両の後部車体構造 | |
JP6176859B2 (ja) | 車両のウインカ構造 | |
JP2007106221A (ja) | ピリオンステップおよびマッドガードを備える自動二輪車 | |
JP6773741B2 (ja) | 車両のフロントカウル構造 | |
JP4573481B2 (ja) | 自動二輪車における操向ハンドル及び補機の取り付け構造 | |
JP7328290B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP4513464B2 (ja) | 自動二輪車のリヤフェンダ | |
JP4092094B2 (ja) | 自動二輪車のフロントウインカ装置 | |
JP3345039B2 (ja) | 自動二輪車のエンジンカバ−装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150521 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150717 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5872442 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |