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JP5870798B2 - 成形装置 - Google Patents

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JP5870798B2 JP2012065732A JP2012065732A JP5870798B2 JP 5870798 B2 JP5870798 B2 JP 5870798B2 JP 2012065732 A JP2012065732 A JP 2012065732A JP 2012065732 A JP2012065732 A JP 2012065732A JP 5870798 B2 JP5870798 B2 JP 5870798B2
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Description

本発明は、成形装置に関する。
従来、車両用内装材等に用いられる成形品として、2種類の部材からなる成形構造体を成形するための成形装置が知られている(例えば下記特許文献1)。このような成形装置を用いた成形構造体の製造方法としては、次のような方法が知られている。まず、第1の部材を、一対の成形型で保持した状態とする。次に、成形型に形成されたキャビティに対して、溶融樹脂を射出することで第2の部材を成形する。これにより、第1の部材と接合された状態で第2の部材が成形される。また、第1の部材を一対の成形型でプレス成形した後に溶融樹脂を射出して第2の部材を成形する方法も知られている。
特開2002−36285号公報
従来の成形装置において、溶融樹脂を射出するための射出装置は、一対の成形型を含む型締め装置の外部に配置されており、装置の大型化が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化が可能な成形装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の成形装置は、基材と、前記基材上に成形された成形体と、を備えた成形構造体を成形するための成形装置であって、第1固定盤と、前記第1固定盤と対向配置される第2固定盤と、前記第1固定盤と前記第2固定盤とをそれぞれ連結する複数のタイバーと、前記第1固定盤に取り付けられた固定型と、前記第1固定盤と前記第2固定盤との間に配され、前記複数のタイバーに沿って可動可能に取り付けられた可動盤と、前記可動盤に取り付けられ、前記固定型との間でプレボードをプレス成形することで前記基材を成形可能な可動型と、前記第2固定盤及び前記可動盤における互いの対向面の中心同士を連結する形で取り付けられ、前記第2固定盤に対して前記可動盤を駆動させることで、前記固定型と前記可動型とを型閉じ及び型開きすることが可能な駆動装置と、前記固定型及び前記可動型のうち、いずれか一方の型に隣接されるとともに前記複数のタイバーに囲まれた領域に設けられ、前記一方の型の内部に形成された前記成形体を成形するためのキャビティに対して溶融樹脂を射出可能な射出装置と、を備え、前記固定型の中心軸及び前記可動型の中心軸を前記可動盤の中心軸に対してシフトさせる形で、前記固定型及び前記可動型を前記可動盤の周端部寄りの位置に配することで、前記固定型と前記可動型との型閉じ状態において前記可動盤と前記第1固定盤との間に前記射出装置が収容される収容空間が形成されることに特徴を有する。
本発明によれば、固定型の中心軸及び可動型の中心軸を可動盤の中心軸に対してシフトさせる形で、固定型及び可動型を可動盤の周端部寄りの位置に配することで、型閉じ状態において、可動盤と第1固定盤との間に射出装置が収容される収容空間が形成される。これにより、射出装置を可動盤と第1固定盤との間に収容することができ、成形装置を小型化することができる。
上記構成において、前記成形構造体は、少なくとも2つの前記成形体である第1成形体及び第2成形体を備えるものとされ、前記キャビティは、前記第1成形体の形状に対応した形状をなす第1成形体キャビティと、前記第2成形体の形状に対応した形状をなす第2成形体キャビティと、を有しており、前記一方の型の内部には、前記第1成形体キャビティ及び前記第2成形体キャビティの各々へ前記射出装置から射出された溶融樹脂を流通可能とする樹脂流通路が形成されており、前記樹脂流通路は、前記射出装置と連結される主経路と、前記主経路と前記第1成形体キャビティとを連結する第1分岐路と、前記主経路と前記第2成形体キャビティとを連結する第2分岐路と、を有し、前記第1分岐路は、前記第2分岐路に比して前記射出装置から遠い位置に配されるとともに、その長さが、前記第2分岐路の長さより小さいものとすることができる。
一般的に、樹脂流通路内に射出された溶融樹脂の圧力は、溶融樹脂の供給源である射出装置から遠い箇所ほど低くなりやすい。特に、本発明のように、可動盤と第1固定盤との間の収容空間に射出装置を収容する構成においては、当該収容空間に射出装置を収めるために射出装置のサイズが小さくなる傾向があり、射出装置自体の射出圧力が小さくなりやすい。このため、射出装置から遠い箇所における成形体キャビティの圧力低下が懸念される。この点、本発明においては、射出装置に対して相対的に遠い位置に配される第1分岐路の長さが、第2分岐路の長さに比して小さいものとされる。これにより、射出装置から、第1成形体キャビティまでの溶融樹脂の経路長(主経路の一部と第1分岐路の長さの合計)をより小さくすることができる。その結果、射出装置から遠い位置に配される第1分岐路と連結される第1成形体キャビティ(つまり、射出装置から相対的に遠い箇所に配された成形体キャビティ)において射出圧力が低下する事態を抑制することができる。
また、前記固定型及び前記可動型のうち、いずれか一方における他方との対向面には、前記他方に向かって突出される突部が設けられ、前記他方における前記一方との対向面には、前記固定型と前記可動型との型閉じ状態において、前記突部が嵌合される凹部が形成されているものとすることができる。
本発明では、射出装置の収容空間を確保するために、固定型の中心軸及び可動型の中心軸を可動盤の中心軸(駆動装置の接続箇所)に対してシフトさせる構成としてある。つまり、駆動装置によって固定型及び可動型を型閉じする際には、駆動装置からの荷重が固定型の中心軸及び可動型の中心軸からずれた位置に作用する。両型の中心軸からずれた位置に荷重が作用すると、可動型又は固定型がわずかに撓んでしまい、固定型に対する可動型の位置がずれてしまう事態が懸念される。そこで、本発明では、固定型及び可動型が、突部と、突部が嵌合可能な凹部とを備える構成とした。これにより、型閉じ時には、突部と凹部が嵌合することで、固定型と可動型との位置合わせを確実に行うことができる。
本発明によれば、小型化が可能な成形装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る成形装置を示す正面図 図1の固定型を示す斜視図 図1の固定型を概略的に示す平面図 図1の固定型及び可動型を示す断面図 型閉じ状態における固定型の突部及び可動型の凹部を示す断面図(図3のA−A線で切断した図に対応)
本発明の一実施形態を図1ないし図5によって説明する。本実施形態では、車両用ドアに取り付けられるドアトリム10(成形構造体)を成形するための成形装置20を例示する。図4に示すように、ドアトリム10は、トリムボード11(基材)と、トリムボード11上に成形された取付ボス12(成形体、機能部品)を備えている。
トリムボード11は、図4に示すように、板状をなし、例えば、繊維を熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレン)で固着させることで形成された混合物(熱可塑性樹脂を含む材料)から構成されている。トリムボード11は、マット状のプレボードP1を加熱した状態とし、固定型40及び可動型50によってプレスすることで成形される(図1及び図4参照)。なお、トリムボード11に用いられる繊維としては、例えば、木材等を解織して得た木質繊維やケナフ等の靭皮植物繊維などが用いられるが、繊維の種類はこれに限定されない。
なお、トリムボード11において、ポリプロピレンは繊維を繋ぐバインダーとしての役割を果たしている。また、トリムボード11をポリプロピレンあるいは、その他の熱可塑性樹脂のみにて形成してもよい。また、もしくはポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリプロピレン以外の熱可塑性樹脂と繊維との混合物にてトリムボード11を形成してもよい。
取付ボス12は、例えば、熱可塑性樹脂であるポリプロピレンによって形成され、トリムボード11と接合されている。取付ボス12は、図4に示すように、トリムボード11の裏面(車室外側の面)から突出する形で成形されている。取付ボス12は、例えば、円筒状をなし、ドアトリム10に取り付けられる部品(例えば、ドアポケット、オーナメント、アームレストなど)の取付部として機能するものである。
取付ボス12は、トリムボード11を固定型40及び可動型50によってプレス成形した後、トリムボード11上に溶融樹脂を射出することで成形される。つまり、取付ボス12は、成形と同時にトリムボード11への接合が行われるものとされる。本実施形態では、取付ボス12は、トリムボード11上に複数個(例えば6個)形成されている。各取付ボス12は、成形装置20が備える射出装置30(図4参照)から射出された溶融樹脂によってそれぞれ成形される(詳しくは後述)。
本実施形態の成形装置20は、図1に示すように、いわゆる縦型の成形装置とされる。成形装置20は、下側に配される第1固定盤22(第1固定ダイプレート)と、第1固定盤22の上方において、第1固定盤22と対向配置される第2固定盤23(第2固定ダイプレート)と、を備えている。第1固定盤22及び第2固定盤23は、図1及び図2に示すように、例えば、平面視方形状をなしており、互いの4隅が4本のタイバー25によって、それぞれ連結されている。
第1固定盤22の上面には、固定型取付盤22aを介して固定型40が取り付けられている。第1固定盤22と第2固定盤23との間には可動盤24が配されている。可動盤24は、平面視方形状をなしており、その4隅には、タイバー25が貫通される貫通孔24Aがそれぞれ形成されている。タイバー25が貫通孔24Aに貫通されることで、可動盤24は、タイバー25に沿って可動可能に取り付けられている。
可動盤24は、油圧シリンダ27(駆動装置)を介して、第2固定盤23に取り付けられている。可動盤24における固定型40との対向面(下面)には、可動型取付盤24aを介して可動型50が取り付けられている。これにより、油圧シリンダ27によって、第2固定盤23に対して可動盤24を駆動(上昇又は下降)させることで、固定型40と可動型50とを型閉じ及び型開きすることが可能な構成となっている。なお、図1においては、固定型40と可動型50とが型開きされた状態を図示してあり、図4及び図5においては、固定型40と可動型50とが型閉じされた状態を図示してある。尚、固定型取付盤22aと、可動型取付盤24aの四隅には、エンドブロック22b,24bが設けられ、型閉じ時の型面にかかる圧力を制御している。
また、油圧シリンダ27は、その一端部が、第2固定盤23の下面23Aにおける中心に取り付けられており、他端部が、可動盤24の上面24Bにおける中心に取り付けられている。つまり、油圧シリンダ27は、第2固定盤23及び可動盤24における互いの対向面23A,24Bの中心同士を連結する形で取り付けられている。
可動型50は、固定型40との間でプレボードP1をプレス成形することでトリムボード11を成形可能な構成とされる。具体的には、固定型40における可動型50との対向面40Bの一部は、図4に示すように、トリムボード11の裏面形状に対応した成形面とされる。一方、可動型50における固定型40との対向面50Bの一部は、トリムボード11の表面形状に対応した成形面とされる。これにより、固定型40と可動型50とを型閉じした状態では、両型40,50の間にトリムボード11を成形するためのトリムボード成形空間S2(基材成形空間)が形成される。
これにより、両型40,50によって、プレボードP1をプレスすると、プレボードP1がトリムボード成形空間S2の形状に対応する形に圧縮され、トリムボード11が成形される構成となっている。また、両型40,50によって、プレボードP1をプレスすることで、プレボードP1の周端部(外周不要部分)は両型40,50のせん断によって切除される。
射出装置30は、第1固定盤22(固定型取付盤22a)において、固定型40に隣接されるとともに複数のタイバー25に囲まれた領域に設けられている。射出装置30は、ホッパー31を通じて供給された合成樹脂のペレットを、内部で加熱することで溶融樹脂とし、その溶融樹脂を内蔵された射出用スクリュー(図示せず)によって、ノズル32の先端から射出することが可能な構成とされる。
本実施形態においては、図1に示すように、固定型40及び可動型50が可動盤24の周端部寄り(図1における右側寄り)の位置に配されており、固定型40の中心軸C1及び可動型50の中心軸C2が、可動盤24の中心軸C3に対して水平方向においてシフトされている。なお、本実施形態における中心軸C1,C2,C3とは、平面視における各部材の中心を通り、垂直方向(固定型40及び可動型50の型閉じ方向及び型開き方向)に沿う軸のことを言う。
固定型40及び可動型50を可動盤24の周端部寄りの位置に配置することで、固定型40と可動型50の型閉じ状態において可動盤24と第1固定盤22との間には、射出装置30が収容される収容空間S1が形成される構成となっている(図4参照)。なお、射出装置30の高さは、固定型40の高さ(厚さ)と可動型50の高さを合計した値よりも小さいものとされる。
固定型40の内部には、図4に示すように、取付ボス12を成形するための取付ボス成形空間S3(キャビティ)が形成されている。各取付ボス成形空間S3は、取付ボス12の形状に対応した形状をなしており、トリムボード成形空間S2とそれぞれ連通される構成となっている。
固定型40の内部には、各取付ボス成形空間S3へ射出装置30から射出された溶融樹脂を流通可能とする樹脂流通路41が形成されている。樹脂流通路41は、射出装置30(ノズル32)と直接的に連結される主経路42と、主経路42から分岐され、各取付ボス成形空間S3と主経路42とをそれぞれ連結する複数の分岐路43を有している。これにより、射出装置30から、主経路42と各分岐路43を通じて、各取付ボス成形空間S3に溶融樹脂を射出可能となっている。
本実施形態では、複数の分岐路43において、射出装置30に遠い位置に配された分岐路43ほど、その長さが小さいものとされる。これについて、トリムボード11上に成形される複数の取付ボス12のうち、2つの取付ボス12A,12Bを例に挙げて具体的に説明する。取付ボス12Aは、図4に示すように、成形時において、取付ボス12Bに比して、トリムボード11上における射出装置30から相対的に遠い位置に配されるものとする。また、取付ボス12Bは、取付ボス12Aに比して、トリムボード11上において、射出装置30から相対的に近い位置に配されるものとする。
また、取付ボス12A(第1成形体)を成形するための取付ボス成形空間S3(第1成形体キャビティ、符号S31を付す)と主経路42とを連結する分岐路43を第1分岐路43Aとし、取付ボス12B(第2成形体)を成形するための取付ボス成形空間S3(第2成形体キャビティ、符号S32を付す)と主経路42とを連結する分岐路43を第2分岐路43Bとした場合において、第1分岐路43Aは、第2分岐路43Bに比して、射出装置30から遠い位置に配されるとともに、その長さが、第2分岐路43Bの長さより小さいものとされる。
固定型40における可動型50との対向面40Bには、図3に示すように、可動型50に向かって突出される突部45が複数個設けられている。これに対応して、可動型50における固定型40との対向面50Bには、図4及び図5に示すように、突部45が嵌合可能な凹部55が形成されている。
両型40,50の型閉じ時には、凹部55に突部45が嵌合されることで、両型40,50の位置決めがされる構成となっている。突部45は、例えば、図3に示すように、略直方体形状をなしており、固定型40の長辺方向における両端部にそれぞれ2つずつ設けられている。
固定型40の長辺方向における各端部に設けられた2つの突部45のうち、一方の突部45Aは、その長辺方向が、固定型40の長辺方向に沿う形で配され、固定型40の短辺方向における中心に配置されている。また、他方の突部45Bは、その長辺方向が、固定型40の短辺方向に沿う形で配置されている。
これにより、突部45A、突部45Bが各凹部55に嵌合された際には、固定型40と可動型50との長辺方向及び短辺方向における位置決めをより確実に行うことができる。また、固定型40における2つの突部45Bは、一方の突部45Bが、固定型40の短辺方向における一方側に配置され、他方の突部45Bが、固定型40の短辺方向における他方側に配置されている。
図5に示すように、突部45は、その突出端に向かうにつれて突部45の幅寸法を少しずつ狭くするような傾斜をなすテーパ面46を有している。これに対して、凹部55は、その開口端に向かうにつれて凹部55の幅寸法を少しずつ広くするような傾斜をなすテーパ面56を有している。これにより、凹部55に対して突部45が嵌合されやすい構成となっている。
また、固定型40における可動型50との対向面40Bの4隅には、可動型50に設けられたガイドピン(図示せず)が挿通可能な挿通孔40Aが形成されている。挿通孔40Aにガイドピンが挿通されることで、上述した凹部55及び突部45の嵌合と併せて、固定型40と可動型50との位置合わせがされる構成となっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の成形装置20は、トリムボード11と、トリムボード11上に成形された取付ボス12と、を備えたドアトリム10を成形するための成形装置20であって、第1固定盤22と、第1固定盤22と対向配置される第2固定盤23と、第1固定盤22と第2固定盤23とをそれぞれ連結する複数のタイバー25と、第1固定盤22に取り付けられた固定型40と、第1固定盤22と第2固定盤23との間に配され、複数のタイバー25に沿って可動可能に取り付けられた可動盤24と、可動盤24に取り付けられ、固定型40との間でプレボードP1をプレス成形することでトリムボード11を成形可能な可動型50と、第2固定盤23及び可動盤24における互いの対向面の中心同士を連結する形で取り付けられ、第2固定盤23に対して可動盤24を駆動させることで、固定型40と可動型50とを型閉じ及び型開きすることが可能な油圧シリンダ27と、固定型40に隣接されるとともに複数のタイバー25に囲まれた領域に設けられ、固定型40の内部に形成された取付ボス12を成形するための取付ボス成形空間S3に対して溶融樹脂を射出可能な射出装置30と、を備え、固定型40の中心軸C1及び可動型50の中心軸C2を可動盤24の中心軸C3に対してシフトさせる形で、固定型40及び可動型50を可動盤24の周端部寄りの位置に配することで、固定型40と可動型50との型閉じ状態において可動盤24と第1固定盤22との間に射出装置30が収容される収容空間S1が形成されることに特徴を有する。
本実施形態によれば、固定型40の中心軸C1及び可動型50の中心軸C2を可動盤24の中心軸C3に対してシフトさせる形で、固定型40及び可動型50を可動盤24の周端部寄りの位置に配することで、型閉じ状態において、可動盤24と第1固定盤22との間に射出装置30が収容される収容空間S1が形成される。これにより、射出装置30を可動盤24と第1固定盤22との間(つまり、固定型40及び可動型50を型締めするための型締め装置の内部)に収容することができ、成形装置20を小型化することができる。
また、ドアトリム10は、少なくとも取付ボス12A及び取付ボス12Bを有するものとされ、取付ボス成形空間S3は、取付ボス12Aの形状に対応した形状をなす取付ボス成形空間S31と、取付ボス12Bの形状に対応した形状をなす取付ボス成形空間S32と、を有しており、固定型40の内部には、取付ボス成形空間S31及び取付ボス成形空間S32の各々へ射出装置30から射出された溶融樹脂を流通可能とする樹脂流通路41が形成されており、樹脂流通路41は、射出装置30と連結される主経路42と、主経路42と取付ボス成形空間S31とを連結する第1分岐路43Aと、主経路42と取付ボス成形空間S32とを連結する第2分岐路43Bと、を有し、第1分岐路43Aは、第2分岐路43Bに比して射出装置30から遠い位置に配されるとともに、その長さが、第2分岐路43Bの長さより小さいものとされる。
一般的に、樹脂流通路41内に射出された溶融樹脂の圧力は、溶融樹脂の供給源である射出装置30から遠い箇所ほど低くなりやすい。特に、本実施形態のように、可動盤24と第1固定盤22との間の収容空間S1に射出装置30を収容する構成においては、収容空間S1に射出装置30を収めるために射出装置30のサイズが小さくなる傾向があり、射出装置30自体の射出圧力が小さくなりやすい。このため、射出装置30から遠い箇所における取付ボス成形空間S3(例えば、取付ボス成形空間S31)の圧力低下が懸念される。
この点、本実施形態においては、射出装置30に対して相対的に遠い位置に配される第1分岐路43Aの長さが、第2分岐路43Bの長さに比して小さいものとされる。これにより、射出装置30から、取付ボス成形空間S31までの溶融樹脂の経路長(主経路42の一部と第1分岐路43Aの長さの合計)をより小さくすることができる。その結果、射出装置30から遠い位置に配される第1分岐路43Aと連結される取付ボス成形空間S31(つまり、射出装置30から相対的に遠い箇所に配された取付ボス成形空間S3)において溶融樹脂の圧力が低下する事態を抑制することができる。
また、固定型40における可動型50との対向面40Bには、可動型50に向かって突出される突部45が設けられ、可動型50における固定型40との対向面50Bには、固定型40と可動型50との型閉じ状態において、突部45が嵌合される凹部55が形成されている。
本実施形態では、射出装置30の収容空間S1を確保するために、固定型40の中心軸C1及び可動型50の中心軸C2を可動盤24の中心軸C3(可動盤24に対する油圧シリンダ27の接続箇所)に対してシフトさせる構成としてある。つまり、油圧シリンダ27によって固定型40及び可動型50を型閉じする際には、油圧シリンダ27からの荷重が固定型40の中心軸C1及び可動型50の中心軸C2からずれた位置に作用する。
両型40,50の中心軸C1,C2からずれた位置に荷重が作用すると、可動型50又は固定型40がわずかに撓んでしまい、固定型40に対する可動型50の位置がずれてしまう事態が懸念される。これにより、プレス成形の寸法精度が低下することが考えられる。そこで、本実施形態では、固定型40及び可動型50が、突部45と、突部45が嵌合可能な凹部55とを備える構成とした。これにより、型閉じ時には、突部45と凹部55が嵌合することで、固定型40と可動型50との位置合わせを確実に行うことができ、プレス成形の寸法精度をより高くすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、可動盤24、ひいては可動型50を駆動させる駆動装置として、油圧シリンダ27を例示したが、これに限定されない。駆動装置としては、例えば、空気圧シリンダや電動モータなどを例示することができる。また、例えば、トグルリンク機構を用いて、可動型50を駆動させる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、射出装置30を固定型40に隣接させる構成を限定したが、これに限定されない。例えば、射出装置30を可動型50に隣接させる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、固定型40に突部45を設け、可動型50に凹部55を設ける構成を例示したが、これに限定されない。固定型40に凹部55を設け、可動型50に突部45を設ける構成としてもよい。しかしながら、上方を向く対向面40Bに凹部55を設けると、凹部55に異物(埃など)が溜まる可能性がある。このため、上記実施形態のように、凹部55は、下方を向く対向面50Bに形成することが好ましい。
(4)上記実施形態では、いわゆる縦型の成形装置を例示したが、これに限定されない。例えば、横型の成形装置に本発明を適用してもよい。
(5)突部45は、固定型40と一体的に形成されていてもよい。
(6)上記実施形態では、成形構造体としてドアトリム10を、基材としてトリムボード11を例示したが、これに限定されない。成形構造体としては、ドアトリム10を構成するオーナメント基材、シートのバックボード、シートの機能品を隠蔽するシールド材などの熱可塑性樹脂を含む基材と、この基材に対して溶融樹脂を射出成形することで成形された成形体とを備えるものであればよい。また、ドアトリム10には、取付ボス12以外の部品が設けられていてもよい。
(7)上記実施形態では、成形体として取付ボス12を例示したが、これに限定されない。例えば、成形体として、ドアインナパネルに取り付け可能なブラケットなどを例示することができる。
(8)取付ボス12等の成形体の個数は上記実施形態で例示した数に限定されず適宜変更可能であるとともに、それに合わせて固定型40には分岐路が成形体と同数設けられる。
(9)基材上に成形される複数の成形体の形状は、各々異なる形状であってもよい。例えば、各取付ボス12の形状は、各々異なる形状であってもよい。
10…ドアトリム(成形構造体)、11…トリムボード(基材)、12…取付ボス(成形体)、12A…取付ボス(第1成形体)、12B…取付ボス(第2成形体)、20…成形装置、22…第1固定盤、23…第2固定盤、24…可動盤、25…タイバー、27…油圧シリンダ(駆動装置)、30…射出装置、40…固定型(一方の型、固定型及び可動型のうち、いずれか一方)、40B…対向面(一方における他方との対向面)、41…樹脂流通路、42…主経路、43A…第1分岐路、43B…第2分岐路、45…突部、50…可動型(固定型及び可動型のうち、他方)、50B…対向面(他方における一方との対向面)、55…凹部、C1…固定型の中心軸、C2…可動型の中心軸、C3…可動盤の中心軸、P1…プレボード、S1…収容空間、S3…取付ボス成形空間(キャビティ)、S31…取付ボス成形空間(第1成形体キャビティ)、S32…取付ボス成形空間(第2成形体キャビティ)

Claims (2)

  1. 基材と、前記基材上に成形された成形体と、を備えた成形構造体を成形するための成形装置であって、
    第1固定盤と、
    前記第1固定盤と対向配置される第2固定盤と、
    前記第1固定盤と前記第2固定盤とをそれぞれ連結する複数のタイバーと、
    前記第1固定盤に取り付けられた固定型と、
    前記第1固定盤と前記第2固定盤との間に配され、前記複数のタイバーに沿って可動可能に取り付けられた可動盤と、
    前記可動盤に取り付けられ、前記固定型との間でプレボードをプレス成形することで前記基材を成形可能な可動型と、
    前記第2固定盤及び前記可動盤における互いの対向面の中心同士を連結する形で取り付けられ、前記第2固定盤に対して前記可動盤を駆動させることで、前記固定型と前記可動型とを型閉じ及び型開きすることが可能な駆動装置と、
    前記固定型及び前記可動型のうち、いずれか一方の型に隣接されるとともに前記複数のタイバーに囲まれた領域に設けられ、前記一方の型の内部に形成された前記成形体を成形するためのキャビティに対して溶融樹脂を射出可能な射出装置と、を備え、
    前記固定型の中心軸及び前記可動型の中心軸を前記可動盤の中心軸に対してシフトさせる形で、前記固定型及び前記可動型を前記可動盤の周端部寄りの位置に配することで、前記固定型と前記可動型との型閉じ状態において前記可動盤と前記第1固定盤との間に前記射出装置が収容される収容空間が形成され
    前記固定型及び前記可動型のうち、いずれか一方における他方との対向面には、前記他方に向かって突出される突部が設けられ、
    前記他方における前記一方との対向面には、前記固定型と前記可動型との型閉じ状態において、前記突部が嵌合される凹部が形成され、
    前記突部及び前記凹部は、前記固定型及び前記可動型の前記可動盤に対するシフト方向における両端部にそれぞれ2つずつ設けられ、
    前記両端部の各々に配された2つの前記突部のうち、一方の前記突部が前記固定型及び前記可動型の前記可動盤に対するシフト方向に長い形状とされるとともに、他方の前記突部が当該シフト方向と直交する方向に長い形状とされる構成である成形装置。
  2. 前記成形構造体は、少なくとも2つの前記成形体である第1成形体及び第2成形体を備えるものとされ、
    前記キャビティは、
    前記第1成形体の形状に対応した形状をなす第1成形体キャビティと、
    前記第2成形体の形状に対応した形状をなす第2成形体キャビティと、を有しており、
    前記一方の型の内部には、前記第1成形体キャビティ及び前記第2成形体キャビティの各々へ前記射出装置から射出された溶融樹脂を流通可能とする樹脂流通路が形成されており、
    前記樹脂流通路は、
    前記射出装置と連結される主経路と、
    前記主経路と前記第1成形体キャビティとを連結する第1分岐路と、
    前記主経路と前記第2成形体キャビティとを連結する第2分岐路と、を有し、
    前記第1分岐路は、前記第2分岐路に比して前記射出装置から遠い位置に配されるとともに、その長さが、前記第2分岐路の長さより小さいものとされる請求項1に記載の成形装置。
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