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JP5858389B2 - 水素製造装置および水素製造方法 - Google Patents

水素製造装置および水素製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、水を電気分解して水素と酸素を発生させる装置に関し、詳しくは水素ガスと酸素ガスを分離して製造する水素製造装置に関する。
水素は、化学工業及び石油精製などに使用される重要な工業ガスであり、近年では、燃料電池の燃料として、環境負荷物質を生成しないクリーンエネルギーとして注目されている。そのため、水素製造技術の開発は幅広く進められており、その製造方法は、大別して、熱化学的方法と電気化学的方法とがある。
熱化学的方法には、水蒸気改質法、部分酸化法、自己熱改質法がある。水蒸気改質法は、天然ガスやナフサなどの化石燃料を高温・触媒の存在する環境下で水蒸気と反応させて合成ガスを得る方法である。例えば、石炭等の化石燃料を流動層によりガス化を行い、シフト反応で水素ガスを生成する技術が広く知られている。また、赤熱したコークスに水蒸気を吹き付けて一酸化炭素と水素ガスの混合気体を得る方法が知られている。しかし、これらの方法は、半導体の製造工程で必要とされる高純度の水素ガス得るには適していない。
電気化学的な方法の原理を、図1を用いて説明する。図1は水の電気分解の実験装置を模式的に示す図である。電槽4の下部に取り付けられた陽極1と陰極2には直流電源3が接続されている。電槽4の内部には水酸化ナトリウムを少量含んだ水(電解液5)が満たされている。電解液5が電気分解されて、陽極1からは酸素ガス6が、陰極2からは水素ガス7が発生する。これを反応式で表すと次のようになる。
陰極2で電子は水と反応して、Hが発生する。
2HO + 2e- → H + 2OH- (1)
発生したOH-は、電解液5の中を陽極1まで移動して、陽極1で電子e-を失い、Oが発生する。
2OH- → HO + 1/2O + 2e- (2)
陰極2と陽極1の2つの反応を合わせると、全体として下式となる。
O → H + 1/2O (3)
水の電気分解は吸熱反応であり、この熱を補うためにヒーター8で電解液5が加熱されている。電気化学的方法は、従来から、アルカリ水電気分解法と固体高分子電解質水電気分解法がある。固体高分子電解質水電気分解法は固体高分子電解質膜中のプロトンの導電性を利用した方法である。
一方、アルカリ水電気分解法は、電解質に水酸化カリウム、陽極にニッケル板、陰極に鉄板、隔膜にアスベストが用いられ、電気エネルギー(電力)を化学エネルギー(水素又は酸素)に変換しているが、総合熱効率は低い(例えば、特許文献1)。
アルカリ水電気分解法は、高純度の水素ガスを得ることができる反面、製造コストが高いという問題がある。この様な問題を解決するために、水の電気分解で発生した水素ガスと酸素ガスの混合ガスから、ガス分離膜を利用して、水素ガスを分離する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。もっとも、アルカリ水電気分解法において、製造されるガスは、水素と酸素の比率が2:1となるブラウンガスであり、取り扱いに安全性の確保が必要となる(例えば、特許文献3)。
高純度の水素ガス得る方法として、固体高分子電解質膜を利用した水素ガス製造装置が提案されている(例えば、特許文献4)。この方法は、固体高分子電解質膜の両面に白金系触媒を担持した多孔質炭素電極を接合し、これを挟持する電極板に通電することにより、陽極側で純水が分解され、酸素ガスが発生する。酸素ガスと同時に生成されたH+イオンは、電場の働きによって固体高分子電解質膜内を移動して、陰極側においては電子を得て、水素ガスが発生する。この方法は熱効率が高いが、触媒や電解質膜などの高価な材料を使用するため、高コストであり、装置の大型化は難しい。
更に、特許文献5において、固体高分子電解質膜を備えた電解セルに電流を通電し、純水を電気分解して水素ガスと酸素ガスとを製造する水素・酸素発生装置が開示されている。この装置によれば、純水製造ユニットで製造される純水を電解セルの固体高分子電解質膜ユニットの陽極室に供給する。このとき陽極室の圧力を陰極室と同程度の加圧状態とし酸素ガス溶解度を高水準に維持して、これにより酸素発生量の少ない低電流負荷率運転時でも陽極室から取り出される水の酸素ガス溶解度を高水準とし、酸素分離タンク内で水に溶解する酸素ガスの量を抑え、陽極室の内圧低下を抑える技術が開示されている。
特許3035478号公報 特開2006−232649号公報 特開2002−348694号公報 特開2006−13942号公報 特許3228887号公報
熱化学的方法は、高純度の水素ガス得るには適した方法ではない。
取り扱いに安全性の確保が必要性なブラウンガスが発生することなく、水素ガスと酸素ガスを分離して、水素ガスを製造する方法として、固体高分子電解質膜を利用した方法が提案されている(例えば、特許文献3)。しかし、固体高分子電解質膜を利用した電解セルは、高コストであるばかりでなく、水素ガスと酸素ガスの圧力差が大きいと電解セルが損傷するおそれがある。特に、低負荷運転において電解セルの差圧が増大する傾向にある(例えば、特許文献4、5)。
水の電気分解による方法は、水素ガスと酸素ガスを分離するために、電極間の距離が長くなる。そのため、電気抵抗が大きくなり、電解電位が高くなり熱が発生して損失が大きくなる。また、大気圧下で電気分解すると、水素ガスと酸素ガスは大気を押す仕事を行い、エネルギーロス(熱損失)が発生する。発生する水素ガスが高圧力状態で保持されれば、水素ガスの利用に際して昇圧の必要がなく、エネルギーロスを防ぐことができる。
以上、解決しようとする課題をまとめると、次のようになる。
(1) 水素ガスと酸素ガスを分離して、安全性の確保を図りつつ高純度の水素ガスを得ること。
(2) 水素ガスと酸素ガスの使用状況(運転状況)に差が生じても、装置が損傷することがないこと。
(3) エネルギーロスが小さいこと(効率が高いこと)。
前記した目的を達成するために、本発明に係る水素製造装置は、金属製の陽極と、金属製の陰極と、前記陽極と前記陰極に間に介在するイオンは通すが電子は通さない隔離シートと、前記陽極と前記陰極と前記隔離シートと、電解液とを収納する密閉容器とを有していて、前記電解液が電気分解することにより、前記陽極から発生する酸素を前記電解液に溶存した状態で前記密閉容器から取り出し、かつ、前記電解液が電気分解することにより、前記陰極から発生する水素ガスを前記密閉容器から取り出。このとき、前記隔離シートは繊維性であってもよい。
また、本発明に係る水素製造装置は、前記密閉容器の上部に前記水素ガスを貯える空間が配されていてもよい。
この構成によれば、純度の高い水素ガスを得ることができる。また、密閉容器を用いているので、大気から遮断された状態であり、電気分解により水素ガスが発生するにつれて、密閉容器の内部圧力が大気圧よりも次第に高くなる。高い圧力は密閉容器の内部に保存されるので、電気分解により生じた圧力エネルギーが無駄に大気圧に解放されない。
本発明に係る水素製造装置は、前記陽極と前記陰極との間隔が5〜500μmである。この構成によれば、電極間の距離が短いので電気抵抗は小さく、熱損失は小さい。
本発明に係る水素製造装置は、前記陽極および前記陰極が両性金属でない。また、本発明に係る水素製造装置は、前記陽極および前記陰極の表面がニッケルで覆われている。この構成によれば、陽極および陰極が電解液等の影響を受けて腐食することを防ぐ。
本発明に係る水素製造装置は、前記電解液の圧力は、0.2MPa〜278MPaである。また、本発明に係る水素製造装置は、前記電解液に溶解している酸素の量は、0.02〜24g/Lである。
本発明に係る水素製造装置は、前記密閉容器の内面がニッケルもしくはクロムで覆われている。この構成によれば、多量の酸素を溶存して腐食性の高い電解液により、密閉容器が腐食されることを防ぐ。
本発明に係る水素製造装置は、前記水素ガスと前記電解液を分離する気液分離タンクを備えている。
本発明に係る水素製造装置は、流量調節手段を介して前記水素ガスが取り出し可能となっている。
本発明に係る水素製造装置は、前記気液分離タンクもしくは前記密閉容器に水素ガス圧力検出器が取り付けられていて、前記水素ガス圧力検出器からの信号を受けて、前記水素ガスの圧力が所望の圧力になるように、前記陽極および前記陰極に供給する電流量を調節する制御装置を備えている。この構成によれば、水素ガスの需要量に応じて、電気分解の電極に供給する電流を調節して、水素ガスの発生量を調節することが可能となる。利便性が増す。
本発明に係る水素製造装置は、前記電解液がバッファータンクに流入、前記バッファータンクの圧力を減圧することにより、酸素ガスバッファータンクから取り出。また、本発明に係る水素製造装置は、前記バッファータンクに設けた酸素ガス圧力調節手段を介して、前記酸素ガスが前記バッファータンクから取り出される。
この構成によれば、電解液の圧力を下げれば、酸素が溶存した電解液から容易に酸素ガスを取り出すことができる。取り出される酸素ガスの量は、電解液に溶存した酸素濃度とバッファータンク内の圧力に依存する。なお、酸素ガスを取り出せば、バッファータンク内の圧力は減少して、その分電解液の圧力が減少する。そうすると、電解液から酸素ガスが発生して、取り出された酸素ガスを補う。
本発明に係る水素製造装置は、前記バッファータンクには、前記電解液の濃度を調節する塩濃度調整装置が接続されていて、純水を注入することにより、前記電解液の塩濃度の調整が可能となっている。水素製造装置の運転を継続すると、電解液中の水分が減少して、電解液の塩濃度が高くなる。電解液の塩濃度を一定に保つために、塩濃度調整装置において、電解液に純水を補給する。これにより、電解液の塩濃度が高くなることによる、電解液に溶解する酸素の量の減少を防ぐことができる。
本発明に係る水素製造装置は、前記バッファータンクに取り付けた酸素ガス圧力検出器からの圧力が、前記水素ガス圧力検出器からの圧力になるように、前記酸素ガス圧力調節手段を調節する比例制御装置を備えている。この構成によれば、密閉容器から取り出される水素ガスの量に応じて、酸素ガスを取り出すことが可能となる。電気分解においては、水素と酸素は一定の割合で発生する。水素ガスの使用量に合わせて、自動制御により酸素ガスを取り出すことができるので、利便性が増す。
本発明に係る水素製造装置は、前記密閉容器には前記電解液の流入口と流出口が設けられていて、前記流出口から前記電解液が前記気液分離タンクに流入可能になっていて、前記気液分離タンクの電解液が前記バッファータンクに流入可能になっていて、前記バッファータンクの電解液が圧送ポンプにより、前記流入口に流入可能になっている。この構成によれば、酸素ガスを取り出すことにより圧力が降下したバッファータンク内の電解液を昇圧して、再び、密閉容器に戻すことができる。これにより、電解液の無駄を防ぐとともに、密閉容器内の圧力を高圧に維持することが可能となる。
本発明に係る水素製造方法は、金属製の陽極と、金属製の陰極と、前記陽極と前記陰極に間に介在するイオンは通すが電子は通さない隔離シートとを、前記陽極と前記陰極の間隔が5〜500μmとなるように配置して電極群を作成して、前記電極群と電解液と密閉容器に収納して、 前記電解液が電気分解することにより前記陽極から発生する酸素を前記電解液に溶存した状態で前記密閉容器から取り出し、かつ、前記電解液が電気分解することにより前記陰極から発生する水素ガスを前記密閉容器から取り出す。
酸素ガス圧力調節手段は、圧力が調節できる手段であればよく、特に限定されない。減圧弁であってよく流量調節弁であってもよい。流量調節弁はガスの流量を調節することにより、密閉容器中の圧力を間接的に調節する。可変ノズルであってもよい。可変ノズルはノズルの開度または形状を調節することにより流量を調節する。
酸素ガスの流量調節手段は、流量が調節できる手段であればよく、絞り弁であってよく減圧弁であってもよい。取り出す酸素ガスの量を調節することにより、バッファータンクの中の圧力を調節して、電解液から発生する酸素ガスの量を調整する。
本発明の水素製造装置によれば、安全性が高く、運転状況により損傷することがない、効率の高い水素ガスの製造装置を提供する。
水の電気分解の原理を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態の水素製造装置の機器構成系統図である。 水素製造ユニットの構成を説明するための模式図である。 図2のバッファータンクの構成を説明するための模式図である。 水素製造装置の制御装置の配線系統を示す図である。 水素製造装置の制御系統図を示すである。 図7は、本発明の第2の実施形態を示す図である。図7Aは水素製造ユニットの部分破断側面図である。 図7AにおけるA−A横断面図である。 図7AにおけるB−B横断面図である。 第2の実施形態の第1の変形例であって、図7Bに示すA−A断面に対応する横断面図である。 第3の実施形態の水素製造ユニットの部分破断側面図である。 図9におけるC−C断面を示す図である。 本発明の第2および第3の実施形態の水素製造装置の機器構成系統図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に従って説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変更が可能である。
<第1の実施形態>
本発明に係る水素製造装置の概要構成とその接続を図2に示す。本発明に係る水素製造装置の構成のうち、主要構成装置である水素製造ユニット10の構成を模式的に図3に示す。また、もう一つの主要構成装置であるバッファータンク31の構成を模式的に図4に示す。
図3において、陽極11と、陰極12とが、イオンは通すが電子は通さない隔離シート13を間に介在させて、積層されている。積層された陽極11、陰極12および隔離シート13からなる電極群80は、密閉容器14の内部に収納されている。陽極11と陰極12との間隔は50μmであるところ、5〜500μmであることが好ましい。5μm未満であるとレアショートの可能性が大きくなり、500μm以上であると電気抵抗が大きくなり、熱損失が増加する。
密閉容器14には、その上部空間を除き電解液15が満たされている。電極群80は電解液15に浸漬された状態で密閉容器14に収納され、水素製造ユニット10を構成する。
密閉容器14の上部空間は水素ガス流出口17に連通している。水素ガス流出口17は調節弁25に接続されており、調節弁25の他方の出口は水素ガスのユースポイント(図示せず)に接続されている。
密閉容器14には、電解液15の流入口が備えられているとともに、電解液15の流出口が設けられている。電解液流入口18と電解液流出口16は、それぞれフランジ24a,bを介して、他の装置と接続可能となっている。密閉容器14は、密閉された状態にあり、大気から隔離された状態を保持する。
なお、密閉容器14の内部の圧力は1MPaに保持されている。したがって取り出し可能な水素ガスの圧力はほぼ1MPaとなる。もっとも、密閉容器14の内部の圧力は1MPaの限定されるものでなく、10MPaでもよい。圧力範囲については後述する。密閉容器14は、電極群80および電解液15を内蔵した電解槽としての機能も有する。
複数の陽極11および複数の陰極12は、それぞれ、電線21pおよび電線21nにより電気的に互いに接続されて、最終的に直流電源19に接続されている。直流電源19から電極11、12に電流が供給されると、電解液15の水分が電気分解して、陽極11から酸素が発生し、陰極12から水素ガスが発生する。発生した水素ガスは密閉容器14の上部空間に貯えられる。密閉状態にある密閉容器14の内部圧力は、電気分解が進むにつれて上昇する。これに伴い、電解液15の圧力も上昇して、その圧力に応じて陽極11で発生した酸素が電解液15に溶解する。これは、ヘンリーの法則として知られている。
密閉容器14の内面および電解液15が接触する部分はニッケルメッキもしくはクロムメッキが施されている。これは酸素を溶存した電解液15は腐食性が高く、防食のためである。
ここで、上述した要素の具体例について説明する。陽極11および陰極12は導電性のある金属である必要がある。酸およびアルカリに溶解する両性金属は適さない。具体的にはニッケルメッキを施した鋼板であることが好ましい。ニッケル、金、銀もしくは白金であってもよく、これら金属を表面に被覆した導体であってもよい。陰極12には炭素が使用可能である。
電解液15としては、アルカリ系水溶液、例えば、水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、あるいは水酸化カリウム(KOH)等のアルカリ物質を一種単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。これらの電解液におけるアルカリ物質の濃度は、1〜10mol/Lであることが好ましく、3〜8mol/Lがより好ましい。
隔離シート13は、イオン(H+)を透過させるが電子を透過させない素材を使用している。隔離シート13を形成する素材としては、例えば、ポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維などのポリオレフィン系繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリフルオロエチレン系繊維、ポリアミド系繊維などを使用することができる。隔離シート13には電解液15が保持される。
調節弁25はユースポイントと水素ガスが発生する密閉容器14をつなぐ機器であり、ユースポイントに送る水素ガスの量を調節する役割を担う。したがって、調節弁25は水素ガス量の調節が可能であればよく、絞りを利用したもの、ノズルを利用したもの等、その手段は限定されない。もっとも水素ガスの流量の調節をするので何らかの調節機構は必要である。たとえば絞りの開度を調節するものやノズル形状もしくはスロート断面積を調節する方法が考えられる。これらの調節機構は人力で操作してもよく、電気や空気圧を利用して操作してもよい。
次に図4を用いてバッファータンク31について説明する。バッファータンク31は、密閉された状態にあり、大気から隔離された状態を保持する。バッファータンク31の下部には電解液流入口32と電解液流出口33とが設けられている。バッファータンク31は電解液流入口32と電解液流出口33とに取り付けられたフランジ38a、38bを介して、他の機器に接続されるようになっている。
バッファータンク31にはその上部空間を残して、電解液流入口32から流入した電解液36で満たされている。バッファータンク31の上部空間は酸素ガス流出口34に連通している。酸素ガス流出口34は調節弁35に接続されており、調節弁35の他方の出口は酸素ガスのユースポイント(図示せず)に接続されている。
調節弁35を開けると、バッファータンク31の上部空間は圧力の低いユースポイントに連通して、酸素ガスはユースポイントに流れ、バッファータンク31の上部空間の圧力は低下する。これにより電解液36の圧力も低下して、飽和状態にあった電解液中の溶存酸素は気化して気泡37となり、バッファータンク31の上部空間に貯えられる。
調節弁35は、酸素ガス量の調節が可能であればよく、調節弁25と同様、絞りを利用したもの、ノズルを利用したもの等、酸素ガスの流量を調節するものであればよく、その手段は限定されない。
次に、図2の機器構成系統図を用いて水素製造装置のプロセスについて説明する。密閉容器14の電解液流出口16とバッファータンク31の電解液流入口32とは、配管26aで接続されており、密閉容器14の電解液15はバッファータンク31に流入可能となっている。配管26aの途中には絞り27が設けられていて、定常プロセスにおいて、密閉容器14の圧力とバッファータンク31の圧力に差圧が生じるようになっている。
バッファータンク31は塩濃度調整装置41に接続されており、電解液流出口33を出た電解液36は、塩濃度調整装置41に流入可能となっている。塩濃度調整装置41は電気分解で塩濃度が高くなった電解液に純水を注水することにより、電解液の塩濃度を調整する。電解液36の塩濃度の検出器と純水を注水する装置とを組み合わせて、電解液の塩濃度を自動調整してもよい。なお、塩濃度調整装置41は、バッファータンク31の内部に敷設してもよい。電解液36の塩濃度が高くなれば、電解液に溶解する酸素の量が減少する。電解液36に純水を補給すれば、これを防ぐことができる。
塩濃度調整装置41を出た電解液は、ヒーター42で温められ、昇圧ポンプ43で加圧されて、配管26bを介して電解液流入口18から密閉容器14に戻される。ヒーター42は、吸熱反応である電気分解で低下した電解液を加熱する役割を果たす。
図5に水素製造装置の制御装置の配線系統を示す。密閉容器14には圧力計51が取り付けられていて、密閉容器14の上部空間の水素ガスの圧力が検出可能となっている。バッファータンク31には圧力計52が取り付けられていて、バッファータンク31の上部空間の酸素ガスの圧力が検出可能となっている。圧力計51,52は、それぞれ、電線51a、52aを介して制御装置50に接続されている。制御装置50は、それぞれ、電線25a、35aを介して、調節弁25、35に制御信号を送り、その開度を調節する。更に制御装置50は、直流電源19に制御信号を送り、陽極11と陰極12に供給する電流量を調節する。
図6に水素製造装置の制御系統図を示す。水素ガス圧力の設定値(Pref)が、減算器53に入力され、圧力計51からの水素ガス圧力(P)と比較されて、その差がPI制御器55に入力される。PI制御器55において、比例および積分演算が施されて、直流電源19に送られる。直流電源19は、PI制御器55からの制御信号に基づき、電極(陽極および陰極)に供給する電流を増減させる。
すなわち、水素ガス圧力Pがその設定値Prefより小さいときは、電極に送り出す電流を増やす。電気分解の電流が増加すれば、水素ガスの発生量が増加して、密閉容器14の内部圧力が増加して、圧力計51からの水素ガス圧力Pが増加する。水素ガス圧力Pがその設定値Prefより大きいときは、電気分解の電流が減少するので、水素ガスの発生量が減少して、密閉容器14の内部圧力が低下する。
一方、水素ガス圧力Pは、酸素ガス圧力の目標値として減算器54に入力され、圧力計52からの酸素ガス圧力(P)と比較されて、その差がP制御器56に入力される。P制御器56において、比例演算が施されて、酸素ガスの調節弁35に送られる。調節弁35は、P制御器56からの制御信号に基づき、調節弁35の開度を調節してユースポイントへ送る酸素ガスの量を加減する。P制御器56は、そのゲインおよびゼロ点を調節することにより、調定率を調整することができる。水素ガスの使用量(調節弁25からの水素ガスの流出量)に応じて、酸素ガスがユースポイントへ送り出される。水素ガス圧力制御系(PI制御器55)と酸素ガス圧制御系(P制御器)とは、一方がPI制御であり他方がP制御であるので、互いに干渉することなく安定に運転が行われる。酸素ガスの発生量が水素ガスの発生量の1/2となるように調定率が設定されている。
水素ガスのデマンド信号DEMANDがデマンド制御器57に送られて、調節弁25の開度が調節されて、ユースポイントに送り出される水素ガスの量が調節される。
以上のように、電解液15が電気分解することにより陽極11から発生する酸素を電解液に溶存した状態で密閉容器14から取り出し、かつ、電解液15が電気分解することにより陰極12から発生する水素ガスを密閉容器14から取り出すことにより、水素ガスを製造する。
<第2の実施形態>
第2の実施形態の水素製造ユニットを図7に示す。図7Aは部分破断側面図であり、図7B,Cは、それぞれ、図7AにおけるA−A横断面図およびB−B横断面図である。まず、図7Aを用いて水素製造ユニット110の構造について説明する。
陽極111と、陰極112と、陽極111と陰極112の間に介在してイオンは透過するが電子を透過させない隔離シート113とから構成されている電極群90が、集電体117に串刺状態で順次積み重ねられて、円管114aの軸方向(図7AのX方向)に積層して外装体114の内部に収納されている。集電体117の両端部は、蓋部材114bの中央を貫通して、ナット117aにより固定されている。蓋部材114bを貫通した集電体117は、直流電源19の陰極端子に接続され、円管114aは直流電源19の陽極端子に接続されている。円管114aと蓋部材114bは鉄でできていて外装体14を構成する。外装体14の内面にはニッケルメッキが施されている。これは、酸素が溶存した電解液による腐食を防止するのに役立つ。ニッケルの代わりにクロムメッキを施してもよい。外装体114は、電極群90および電解液を内蔵した容器として機能する。なお、電解液(図示せず)は、隔離シート113に保持されている。また、蓋部材114bと集電体117とは絶縁体(図示せず)により、電気的に絶縁されている。
陽極111、陰極112、隔離シート113はいずれも中央に穴の開いた、円盤状である。陰極112の外径は円管114aの内径よりも小さく、陰極112の外縁部と円管114aの内面は接触していない。一方、陽極111の外径は円管114aの内径より大きく、陽極111の外縁部は円管114aの内面と接触しており、陽極111と円管114aは電気的に接続されている。好ましくは、陽極111の外径は円管114aの内径より100μm大きい。
集電体17は、鉄にニッケルメッキを施した材料でできており、集電体117の軸部は、陽極111と陰極112と隔離シート113とから構成される電極群90の中央を、外装体114の軸方向に貫通している。陰極112の中央に設けられた穴の径は、集電体117の軸部の外径より小さい。したがって、陰極112の穴の周縁部は集電体117の軸部と接触して、陰極112と集電体17は、電気的に接続されている。一方、陽極111の中央に設けられた穴の径は、集電体117の軸部の外径より大きく、陽極111の穴の周縁部は集電体117の軸部と接触せず、陽極111と集電体117は、電気的に絶縁されている。
次に、陽極111、陰極112および隔離シート113の寸法と、外装体114および集電体117の寸法との関係について説明する。隔離シート113の外縁が、陽極111により覆われており、陰極112の外縁が、隔離シート113により覆われている。そして、陽極111における集電体117が貫通する穴の周縁が、隔離シート113により覆われており、隔離シート113における集電体117が貫通する穴の周縁が、陰極112により覆われている。
電極群90と外装体114の間に、電極群90の周縁部分の一部を切り欠くことにより、切欠き部119が設けられている。図7Aにおいて、上部に配置された切欠き部119pは蓋部材114bに設けられた電解液流入口116に連通している。そして、下部に配置された切欠き部119nは蓋部材114bに設けられた電解液流出口118に連通している。
電解液流入口116から流入した電解液は切欠き部119pから電極群90に供給される。この電解液は切欠き部119nを経由して、電解液流出口118から流出する。
図7Bは、図7AにおけるA−A断面図であり、陽極111についての横断面を示す。また、図7Cは、図7AにおけるB−B断面図であり、図7Aにおける陰極112についての横断面を示す。切欠き部119は、それぞれ、上部と下部に各1つ設けられているが、切欠き部119の数は4つもしくはそれ以上であってもよい。形状も半月状であってもよく、一部周囲を欠いた円形であってもよい。図7B,Cから陽極111、陰極112および隔離シート113の大きさの関係が理解できる。
陽極111と陰極112に電流を流すと、陽極111から酸素が発生し、陰極112からは水素ガスが発生する。陽極111から発生した酸素は、高圧状態に維持された電解液115に溶解する。水素ガスは気泡となり、酸素が溶存した電解液115と共に電解液流出口118から流出して、後述する気液分離タンク121に流れる(図11参照)。
図8は、第2の実施形態の第1の変形例であって、図7Bに示すA−A断面に対応する横断面図である。図8において、切欠き部119は、半円状となっており、その数は4つであることが第2の実施形態と異なる。また、外装体114の内部、軸方向に電解液流路120が設けられていることを特徴としている。上側の2つの電解液流路120pは電解液流入口116に接続されており、高圧の電解液115が、上部の切欠き部119pを経由して電極群90に供給可能になっている。電極群90を出た電解液115は下部の切欠き部119nから、下側の電解液流路120nに流れるようになっていて、下側の2つの電解液流路120nを経由して電解液流出口118から電解液115が流出可能になっている。
第2の実施形態(図7参照)において、電解液115は一か所から供給され、一か所から排出されるようになっているところ、第1の変形例(図8参照)によれば、軸方向の多くの所から電解液が供給されるとともに排出される。電極群90への電解液115の供給が均一に行われることが期待できる。
図9は、第3の実施形態の水素製造ユニット210を示す部分破断側面図である。第2の実施形態と異なるところは、外装体214を形成する円管214aと電極群91との間に金属製の発泡シート215が介在しているところである。発泡シート215として、具体的には発泡ニッケルを用いた。導電性と流体流通性を有しておれば他の金属であってもよい。
図10は、図9におけるC−C断面を示す図である。上側の2つの電解液流路220pは電解液流入口216に接続されており、高圧の電解液115が発泡シート215に供給可能になっている。発泡シート215に供給された電解液115は、発泡シート215の内部を流通して、電極群91に電解液115を供給する。電極群91を出た電解液115は、発泡シート215から、下側の電解液流路220nを経由して電解液流出口218から流出する。電解液115は圧力差によっても流れるが、イオンの動きにつれて拡散によっても移動する。
図11は、第2および第3の実施形態の水素製造装置についての機器構成系統図である。第1の実施形態の系統図(図2参照)と異なるところを中心に説明する。水素製造ユニット110、210の電解液流出口118、218は、気液分離タンク121の電解液流入口122に接続されており、水素製造ユニット110、210の電解液115は、気液分離タンク121に流れるように配置されている。水素製造ユニット110、210からの電解液115には、電気分解で発生した酸素が溶存し、かつ、水素ガスの気泡が混在している。電解液に混在した水素ガスの気泡は、気液分離タンク121で電解液と水素ガスに分離されて、水素ガスは気液分離タンク121の上部空間に貯えられる。すなわち、気液分離タンク121の内部には、その上部空間を残して酸素が溶存した電解液115が満たされることとなる。気液分離タンク121には、水素ガス流出口124を介して調節弁125が接続されている。
気液分離タンク121の電解液流出口123とバッファータンク131の電解液流入口132とが接続されていて、気液分離タンク121の電解液115はバッファータンク131に流入可能になっている。バッファータンク131の内部には、その上部空間を残して電解液115が満たされている。バッファータンク131の上部空間は、酸素ガス流出口134に連通しており、調節弁135を介してユースポイントに接続されている。更に、バッファータンク131には、電解液の電気分解で減少した水分を補うための補給水ライン136が接続されている。電気分解により塩濃度が上昇した電解液の塩濃度を正常に保つために適宜純水が補給される。
バッファータンク131の電解液流出口133と水素製造ユニット110、210の電解液流入口116、216とは、昇圧ポンプ142を介して接続されている。昇圧ポンプ142は、バッファータンク131の電解液115を水素製造ユニット110、210に送る役割と、気液分離タンク121内の電解液115の圧力を高圧力に保つ役割を果たす。第2および第3の実施形態において、電解液の圧力は1MPaに設定した。昇圧ポンプ142は、気液分離タンク121内の電解液の圧力が1MPaより少し小さい値となるように、運転制御される。
なお、昇圧ポンプ142の前段にはヒーター140が配置されており、電気分解により温度が低下した電解液を加熱する。
調節弁125、135は、図6に示した制御系統図に基づき、運転制御される。制御系統に関しては、第1の実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。昇圧ポンプ142の運転圧力を、1MPaより少し小さくすることにより、図6に示した制御系に対して昇圧ポンプ142の運転が外乱とならないように配慮した。
電解液の圧力は、0.2MPa〜278MPaであることが好ましい。このような圧力範囲にあるとき、電解液に溶解している酸素の量は、0.02〜24g/Lとなる。また、電解液の圧力は0.95MPa〜40MPaであることがより好ましい。電解液の圧力が0.2MPa未満であると、発生する水素ガスの量が少なく、水素の製造量を高めることが困難となる。また、電解液中の溶存酸素濃度を高くすることが困難となる。電解液の圧力を、278MPaを超える超高圧とすることは、水素製造装置の構造上無理が生じる。
電解液の電気分解により発生する水素ガスは、高圧力状態にある電解液中に送り出され、大気圧下で解放されることはない。このため、エネルギーロスが発生しない。更に、発生する水素ガスが高圧力状態で保持されるので、水素ガスの利用に際して昇圧の必要がなく、利用価値の高い水素ガスを得ることができる。
<エネルギー効率について>
使用されるエネルギーをΔH、取り出せるエネルギーをΔG、および発生する熱をTΔSとすると、ΔH=ΔG+TΔSの関係が成り立つ。
燃料電池を使用して水素を電気エネルギーに変換する場合、水素から得られる化学エネルギーΔHの17%が熱(TΔS)となる。この熱の発生量を低くするためには、高圧水素を燃料電池に送り込んで発電すればよい。本発明の水素製造装置によれば、電気分解は密閉空間で行われるので、電解液を電気分解することによって得られる酸素および水素は、大気圧に戻ることなく、高圧力のまま保持される。
これにより、燃料電池を利用した発電装置において、熱の発生を抑えることができ、発電効率を上げることが可能となる。
本発明の水素製造装置は、例えば、燃料電池に使用される水素ガスおよび酸素ガスの製造に使用される。また、水素ガスは半導体製造装置における洗浄装置で使用される。
1 陽極
2 陰極
3 直流電源
4 電槽
5 電解液
6 酸素ガス
7 水素ガス
8 ヒーター
10 水素製造ユニット
11 陽極
12 陰極
13 隔離シート
14 密閉容器
15 電解液
16 電解液流出口
17 水素ガス流出口
18 電解液流入口
19 直流電源
21 電線
24 フランジ
25 調節弁
26 配管
27 絞り
31 バッファータンク
32 電解液流入口
33 電解液流出口
34 酸素ガス流出口
35 調節弁
36 電解液
37 気泡(酸素ガス)
38 フランジ
41 塩濃度調整装置
42 ヒーター
43 昇圧ポンプ
50 制御装置
51 圧力計
52 圧力計
53、54 減算器
55 PI制御器
56 P制御器
57 デマンド制御器
80、90、91 電極群
110 水素製造ユニット
111 陽極
112 陰極
113 隔離シート
114 外装体
115 電解液
116 電解液流入口
117 集電体
118 電解液流出口
119 切欠き部
120 電解液流路
121 気液分離タンク
122 電解液流入口
123 電解液流出口
124 水素ガス流出口
125 調節弁
131 バッファータンク
132 電解液流入口
133 電解液流出口
134 酸素ガス流出口
135 調節弁
136 補給水ライン
140 ヒーター
142 昇圧ポンプ
210 水素製造ユニット
211 陽極
212 陰極
213 隔離シート
214 外装体
215 発泡シート
216 電解液流入口
217 集電体
218 電解液流出口
220 電解液流路


Claims (19)

  1. 金属製の陽極と、金属製の陰極と、前記陽極と前記陰極に間に介在するイオンは通すが電子は通さない隔離シートと、
    前記陽極と前記陰極と前記隔離シートと、電解液とを収納する密閉容器とを有していて、
    前記電解液が電気分解することにより、前記陽極から発生する酸素を前記電解液に溶存した状態で前記密閉容器から取り出し、かつ、
    前記電解液が電気分解することにより、前記陰極から発生する水素ガスを前記密閉容器から取り出す水素製造装置
  2. 前記隔離シートが繊維性である請求項1に記載の水素製造装置
  3. 前記密閉容器の上部に前記水素ガスを貯える空間が配されている請求項1、2のいずれか一項に記載の水素製造装置
  4. 前記電解液がバッファータンクに流入し、前記バッファータンクの圧力を減圧することにより、酸素ガスをバッファータンクから取り出す請求項1、2のいずれか一項に記載の水素製造装置水素製造装置
  5. 前記陽極と前記陰極との間隔が5〜500μmである請求項1〜4のいずれか一項に記載の水素製造装置
  6. 前記陽極および前記陰極が両性金属でない請求項1〜5のいずれか一項に記載の水素製造装置
  7. 前記陽極および前記陰極の表面がニッケルで覆われている請求項1〜6のいずれか一項に記載の水素製造装置
  8. 前記電解液の圧力は、0.2MPa〜278MPaである請求項1〜7のいずれか一項に記載の水素製造装置
  9. 前記電解液に溶存している酸素の量は、0.02〜24g/Lである請求項1〜8のいずれか一項に記載の水素製造装置
  10. 前記密閉容器の内面がニッケルもしくはクロムで覆われている請求項1〜9のいずれか一項に記載の水素製造装置
  11. 前記水素ガスと前記電解液を分離する気液分離タンクを備えている請求項4に記載の水素製造装置
  12. 流量調節手段を介して前記気液分離タンクから前記水素ガスが取り出し可能となっている請求項11に記載の水素製造装置
  13. 前記気液分離タンクに第2水素ガス圧力検出器が取り付けられていて、前記第2水素ガス圧力検出器からの信号を受けて、前記水素ガスの圧力が所望の圧力になるように、前記陽極および前記陰極に供給する電流量を調節する制御装置を備えた、請求項12に記載の水素製造装置
  14. 前記密閉容器には前記電解液の流入口と流出口が設けられていて、前記流出口から前記電解液が前記気液分離タンクに流入可能になっていて、前記気液分離タンクの電解液が前記バッファータンクに流入可能になっていて、前記バッファータンクの電解液が圧送ポンプにより、前記流入口に流入可能になっている請求項11に記載の水素製造装置
  15. 前記バッファータンクに設けた酸素ガス圧力調節手段を介して、前記酸素ガスが前記バッファータンクから取り出される請求項4に記載の水素製造装置
  16. 前記バッファータンクには、前記電解液の濃度を調節する塩濃度調整装置が接続されていて、純水を注入することにより、前記電解液の塩濃度の調整が可能となっている請求項15に記載の水素製造装置
  17. 前記密閉容器に第1水素ガス圧力検出器が取り付けられていて、前記第1水素ガス圧力検出器からの信号を受けて、前記水素ガスの圧力が所望の圧力になるように、前記陽極および前記陰極に供給する電流量を調節する制御装置を備えた、請求項4に記載の水素製造装置
  18. 前記バッファータンクに取り付けた酸素ガス圧力検出器からの圧力が、前記第1水素ガス圧力検出器からの圧力になるように、前記バッファータンクに設けた酸素ガス圧力調節手段を調節する比例制御装置を備えた、請求項17に記載の水素製造装置
  19. 金属製の陽極と、金属製の陰極と、前記陽極と前記陰極に間に介在するイオンは通すが電子は通さない隔離シートとを、前記陽極と前記陰極の間隔が5〜500μmとなるように配置して電極群を作成して、前記電極群と電解液と密閉容器に収納して、
    前記電解液が電気分解することにより前記陽極から発生する酸素を前記電解液に溶存した状態で前記密閉容器から取り出し、かつ、前記電解液が電気分解することにより前記陰極から発生する水素ガスを前記密閉容器から取り出す水素製造方法
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