JP5854874B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
(誘導加熱調理器の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の全体構成図である。
図1で示されるように、本実施の形態に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を載置するトッププレート1、及び、そのトッププレート1を上面に被せて内部構造を収納する本体筐体2によって構成されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路構成図である。
図2で示されるように、本実施の形態に係る誘導加熱調理器は、商用交流電源11から電源が供給され、ダイオードブリッジ12、リアクトル13a〜13t、平滑コンデンサー14a〜14t、駆動回路15a〜15t、インバーター回路16a〜16t、共振コンデンサー19a〜19t、内加熱コイル7a、7f、7k、7p、外加熱コイル7b〜7e、7g〜7j、7l〜7o、7q〜7t、出力電流検出手段21a〜21t、出力電圧検出手段22a〜22t、及び、制御回路3を備えている。また、インバーター回路16a〜16tは、それぞれ上側スイッチング手段17a〜17t、及び、下側スイッチング手段18a〜18tによって構成されている。ここで、例えば、内加熱コイル7aの駆動動作及び各種物理量の検出動作をするための回路部品として、リアクトル13a、平滑コンデンサー14a、駆動回路15a、インバーター回路16a、共振コンデンサー19a、出力電流検出手段21a及び出力電圧検出手段22aが対応している。これは、その他の加熱コイルである外加熱コイル7b〜7e、内加熱コイル7f、外加熱コイル7g〜7j、内加熱コイル7k、外加熱コイル7l〜7o、及び、内加熱コイル7p、外加熱コイル7q〜7tの駆動動作及び各種物理量の検出動作についても同様であり、それぞれ、リアクトル13b〜13t、平滑コンデンサー14b〜14t、駆動回路15b〜15t、インバーター回路16b〜16t、共振コンデンサー19b〜19t、出力電流検出手段21b〜21t及び出力電圧検出手段22b〜22tが対応している。また、図2で示されるように、本実施の形態においては、内加熱コイル7a、7f、7k、7pのそれぞれに対応するインバーター回路16a、16f、16k、16pを構成するスイッチング手段(上側スイッチング手段17a、17f、17k、17p及び下側スイッチング手段18a、18f、18k、18p)は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成されている。そして、その他のスイッチング手段は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)によって構成されている。
次に、図2を参照しながら、本実施の形態に係る誘導加熱調理器の一般的な加熱動作について説明する。
前述したように、商用交流電源11から出力される交流電圧は、ダイオードブリッジ12によって整流され、平滑コンデンサー14aによって平滑されて直流電圧が生成され、この直流電圧はインバーター回路16aに供給される。インバーター回路16aを構成する上側スイッチング手段17a及び下側スイッチング手段18aは、制御回路3から出力される制御信号から駆動回路15aによって生成される駆動信号によってON/OFF動作を実施する。この駆動信号によって、上側スイッチング手段17a及び下側スイッチング手段18aは交互にON/OFF動作を実施し、直流電圧を高周波電圧に変換し、内加熱コイル7aに高周波電流が流れることになる。この内加熱コイル7aに流れる高周波電流によって、内加熱コイル7a(加熱コイル群5aの加熱コイルの一部)の上方に載置された鍋等の被加熱物は誘導加熱を受けて温められる。
なお、加熱コイル群5aを構成するそのたの外加熱コイル7b〜7eについても上記の動作と同様である。
図3は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱効率を説明する図である。
内加熱コイル7aの上方に被加熱物31が載置されているものとすると、内加熱コイル7aは、等価的に、加熱コイル抵抗71a、漏れインダクタンス72a及び結合インダクタンス73aの3つの要素によって概念的に構成される。
漏れインダクタンス72aは、被加熱物31によって内加熱コイル7aが被さっていない領域から磁束が漏れ、被加熱物31の誘導加熱に寄与しない分のインダクタンスを示す。
結合インダクタンス73aは、被加熱物31によって内加熱コイル7aが被さっている領域において、被加熱物31の誘導加熱に寄与する分のインダクタンスを示す。
図4は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器において加熱口1aに被加熱物31が載置された状態の例を示す図であり、図5は、図4で示される態様で被加熱物31が載置された場合の各加熱コイルの負荷抵抗Rと閾値との関係を示す図である。このうち、図4(a)は、加熱口1aに被加熱物31が載置された状態の正面図であり、図4(b)は、その状態の平面図である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱口1aに対する加熱制御処理のフローチャートであり、図7は、同加熱制御処理のうちの負荷検出処理のフローチャートであり、そして、図8は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の各出力状態における上側スイッチング手段17及び下側スイッチング手段18のON/OFF波形図である。以下、図6〜図8を参照しながら、加熱制御処理について説明する。
制御回路3は、加熱口1aにおいて加熱制御処理を実施するためにユーザーによって操作部4aの加熱開始操作がなされたか否かを判定する。その判定の結果、加熱開始操作がなされた場合、ステップS2へ進む。
制御回路3は、以下のステップS2−1〜ステップS2−5で示される負荷検出処理を実施する。
制御回路3は、まず、以下のステップS2−1−1〜ステップS2−1−6で示される内加熱コイル7aについての負荷検出処理を実施する。
制御回路3は、駆動回路15aに対して、インバーター回路16aが所定電圧を出力するような駆動信号を出力させる。そして、ステップS2−1−2へ進む。
制御回路3は、出力電流検出手段21aによって検出された出力電流、及び、出力電圧検出手段22aによって検出された出力電圧を受信し、出力電流と出力電圧との位相差(力率)を考慮して出力電力を算出する。そして、ステップS2−1−3へ進む。
制御回路3は、この出力電流及び出力電力から、式(2)によって、負荷抵抗Rを算出する。そして、ステップS2−1−4へ進む。
制御回路3は、記憶手段(図示せず)から閾値R1を読み出し、負荷抵抗Rが閾値R1以上であるか否かを判定する。その判定の結果、負荷抵抗Rが閾値R1以上である場合、ステップS2−1−6へ進み、閾値R1未満である場合、ステップS2−1−5へ進む。
制御回路3は、「負荷無し」、すなわち、内加熱コイル7aの上方には被加熱物31がないものと判定し、内加熱コイル7aは駆動させないものと決定する。そして、ステップS2−2へ進む。
制御回路3は、「負荷あり」、すなわち、内加熱コイル7aの上方には被加熱物31が存在するものと判定し、内加熱コイル7aを駆動させるものと決定する。そして、ステップS2−2へ進む。
制御回路3は、外加熱コイル7b〜7eについても、ステップS2−1と同様の処理を実施する。そして、ステップS3へ進む。
制御回路3は、内加熱コイル7a及び外加熱コイル7b〜7eについて、いずれかが適正に負荷が検出されたか否か、すなわち、駆動させるものと決定された加熱コイル(以下、「適正負荷検出加熱コイル」という)が存在するか否かを判定する。その判定の結果、適正負荷検出加熱コイルが存在する場合、ステップS17へ進み、適正負荷検出加熱コイルが存在しない場合、ステップS1へ戻る。
制御回路3は、内加熱コイル7aが適正負荷検出加熱コイルとして判定されたか否かを判定する。その判定の結果、内加熱コイル7aが適正負荷検出加熱コイルである場合、ステップS4へ進み、内加熱コイル7aが適正負荷検出加熱コイルでない場合、加熱口1aにおいて加熱制御処理を継続させないものとして、ステップS1へ戻る。
制御回路3は、適正負荷検出加熱コイルに流す出力電流の初期の目標電流(初期目標電流)を設定する。このとき、制御回路3は、内加熱コイル7aが適正負荷検出加熱コイルとして判定されている場合の内加熱コイル7aの初期目標電流の値が、外加熱コイル7b〜7eが適正負荷検出加熱コイルとして判定されている場合の外加熱コイル7b〜7eの初期目標電流の値よりも高くなるように設定する。そして、ステップS5へ進む。
制御回路3は、適正負荷検出加熱コイルに対応する駆動回路15に対して、適正負荷検出加熱コイルに初期目標電流が流れるように、駆動信号を出力させてインバーター回路16を駆動させる。そして、ステップS6へ進む。
制御回路3は、適正負荷検出加熱コイルが含まれる回路の出力電流検出手段21によって検出された出力電流、及び、出力電圧検出手段22によって検出された出力電圧を受信する。そして、ステップS7へ進む。
制御回路3は、ユーザーによって操作部4aの加熱停止操作がなされたか否かを判定する。その判定の結果、加熱停止操作がなされた場合、ステップS16へ進み、加熱停止操作がなされていない場合、ステップS8へ進む。
制御回路3は、各適正負荷検出加熱コイルにおいて、ステップS6において検出された出力電流及び出力電圧から出力電力を算出して、その和である検出電力和を算出する。そして、制御回路3は、その検出電力和と、予め設定してある設定電力(例えば、目標とする電力)との大小比較を実施する。その比較の結果、検出電力和が設定電力よりも小さい場合、ステップS9へ進み、大きい場合、ステップS10へ進み、そして、略等しい場合、ステップS11へ進む。
制御回路3は、各適正負荷検出加熱コイルについて、出力電流検出手段21によって検出された出力電流である検出電流に所定量αを加算した値を、新たに目標電流として設定する。ここで、制御回路3は、外加熱コイル7b〜7eのうち適正負荷検出加熱コイルであるもののうちで、その新たな目標電流(以下、「外加熱コイル新目標電流」という)の値が、内加熱コイル7a(内加熱コイル7aが適正負荷検出加熱コイルであることはステップS17で確定している)の新たな目標電流(以下、「内加熱コイル新目標電流」という)よりも高いものがある場合、内加熱コイル新目標電流の値を、その外加熱コイル新目標電流の値よりも高くなるように設定する。その設定方法として、例えば、制御回路3は、外加熱コイル新目標電流のうち、その値が、内加熱コイル新目標電流の値よりも高いものに対しては、内加熱コイル新目標電流の値よりも所定値だけ低い値に再設定するものとすればよい。あるいは、次回に検出される検出電力和が設定電力よりも高くなることが許容される場合、制御回路3は、内加熱コイル新目標電流の値を、外加熱コイル新目標電流のうち、その値が最も高いものの値よりも所定値だけ高い値に再設定するものとしてもよい。そして、ステップS11へ進む。
制御回路3は、各適正負荷検出加熱コイルについて、出力電流検出手段21によって検出された出力電流である検出電流から所定量αを減算した値を、新たに目標電流として設定する。ここで、制御回路3は、外加熱コイル7b〜7eのうち適正負荷検出加熱コイルであるもののうちで、その外加熱コイル新目標電流の値が、内加熱コイル新目標電流よりも高いものがある場合、内加熱コイル新目標電流の値を、その外加熱コイル新目標電流の値よりも高くなるように設定する。その設定方法として、例えば、制御回路3は、外加熱コイル新目標電流のうち、その値が、内加熱コイル新目標電流の値よりも高いものに対しては、内加熱コイル新目標電流の値よりも所定値だけ低い値に再設定するものとすればよい。あるいは、次回に検出される検出電力和が設定電力よりも高くなることが許容される場合、制御回路3は、内加熱コイル新目標電流の値を、外加熱コイル新目標電流のうち、その値が最も高いものの値よりも所定値だけ高い値に再設定するものとしてもよい。そして、ステップS11へ進む。
制御回路3は、以下のステップS11−1〜ステップS11−5で示される内加熱コイル7aの出力制御処理を実施する。
制御回路3は、内加熱コイル7aが駆動しているか否か、すなわち、内加熱コイル7aが適正負荷検出加熱コイルであるか否か判定する。その判定の結果、内加熱コイル7aが駆動している場合、ステップS11−2へ進み、駆動していない場合、ステップS12へ進む。
なお、内加熱コイル7aが適正負荷検出加熱コイルであることは、ステップS17で確定しているので、当該ステップはスキップするものとしてもよい。
制御回路3は、出力電流検出手段21aによって検出される出力電流、すなわち、内加熱コイル7aに流れる出力電流が過大であるか否かを判定する。過大であるか否かを判定するには、出力電流に対する所定の閾値を設け、その閾値との比較によって行えばよい。その判定の結果、出力電流が過大である場合、ステップS11−5へ進み、出力電流が過大ではない場合、ステップS11−3へ進む。
制御回路3は、出力電流検出手段21aによって検出される出力電流である検出電流と、内加熱コイル7aの目標電流との大小比較を実施する。その比較の結果、目標電流が検出電流よりも大きい場合、ステップS11−4へ進み、小さい場合、ステップS11−5へ進み、そして、略等しい場合、ステップS12へ進む。
制御回路3は、駆動回路15aに対して、内加熱コイル7aに流れる出力電流が目標電流まで上がるような駆動信号を、インバーター回路16aに出力させる。具体的には、図8(a)で示されるように、制御回路3は、上側スイッチング手段17aのON/OFF動作のデューティー比が大きくなるように、かつ、下側スイッチング手段18aのON/OFF動作のデューティー比が小さくなるように駆動信号を出力すればよい。これによって、出力電圧が大きくなるので、内加熱コイル7aを流れる出力電流を増加させることができる。そして、ステップS12へ進む。
制御回路3は、駆動回路15aに対して、内加熱コイル7aに流れる出力電流が目標電流まで下がるような駆動信号を、インバーター回路16aに出力させる。具体的には、図8(c)で示されるように、制御回路3は、上側スイッチング手段17aのON/OFF動作のデューティー比が小さくなるように、かつ、下側スイッチング手段18aのON/OFF動作のデューティー比が大きくなるように駆動信号を出力すればよい。これによって、出力電圧が小さくなるので、内加熱コイル7aを流れる出力電流を低下させることができる。そして、ステップS12へ進む。
制御回路3は、以下のステップS12−1〜ステップS12−5で示される外加熱コイル7bの出力制御処理を実施する。
制御回路3は、外加熱コイル7bが駆動しているか否か、すなわち、外加熱コイル7bが適正負荷検出加熱コイルであるか否か判定する。その判定の結果、外加熱コイル7bが駆動している場合、ステップS12−2へ進み、駆動していない場合、ステップS13へ進む。
制御回路3は、出力電流検出手段21bによって検出される出力電流、すなわち、外加熱コイル7bに流れる出力電流が過大であるか否かを判定する。過大であるか否かを判定するには、出力電流に対する所定の閾値を設け、その閾値との比較によって行えばよい。その判定の結果、出力電流が過大である場合、ステップS12−5へ進み、出力電流が過大ではない場合、ステップS12−3へ進む。
制御回路3は、出力電流検出手段21bによって検出される出力電流である検出電流と、外加熱コイル7bの目標電流との大小比較を実施する。その比較の結果、目標電流が検出電流よりも大きい場合、ステップS12−4へ進み、小さい場合、ステップS12−5へ進み、そして、略等しい場合、ステップS13へ進む。
制御回路3は、駆動回路15bに対して、外加熱コイル7bに流れる出力電流が目標電流まで上がるような駆動信号を、インバーター回路16bに出力させる。具体的には、図8(a)で示されるように、制御回路3は、上側スイッチング手段17bのON/OFF動作のデューティー比が大きくなるように、かつ、下側スイッチング手段18bのON/OFF動作のデューティー比が小さくなるように駆動信号を出力すればよい。これによって、出力電圧が大きくなるので、外加熱コイル7bを流れる出力電流を増加させることができる。そして、ステップS13へ進む。
制御回路3は、駆動回路15bに対して、外加熱コイル7bに流れる出力電流が目標電流まで下がるような駆動信号を、インバーター回路16bに出力させる。具体的には、図8(c)で示されるように、制御回路3は、上側スイッチング手段17bのON/OFF動作のデューティー比が小さくなるように、かつ、下側スイッチング手段18bのON/OFF動作のデューティー比が大きくなるように駆動信号を出力すればよい。これによって、出力電圧が小さくなるので、外加熱コイル7bを流れる出力電流を低下させることができる。そして、ステップS13へ進む。
制御回路3は、外加熱コイル7c〜7eについても、ステップS12と同様の処理を実施する。そして、ステップS6へ進む。
制御回路3は、駆動回路15a〜15eの駆動信号の出力を停止させ、インバーター回路16a〜16eの動作を停止させる。そして、ステップS1へ戻る。
以上のような構成及び動作のように、負荷抵抗Rの閾値を設定して、磁気的な結合度が高く加熱効率の高い加熱コイルのみを駆動させることによって、駆動する加熱コイルの漏れインダクタンスを減少させることができ、総合的に加熱効率の高い加熱動作を実施することができる。
なお、この場合、閾値R1及び閾値R2は、それぞれ本発明の「第一閾値」及び「第二閾値」に相当する。
本実施の形態に係る誘導加熱調理器について、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。
図11は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の回路構成図である。
図11で示されるように、本実施の形態に係る誘導加熱調理器は、内加熱コイル7a、外加熱コイル7b〜7e、内加熱コイル7f、外加熱コイル7g〜7j、内加熱コイル7k、外加熱コイル7l〜7o、内加熱コイル7p及び外加熱コイル7q〜7tにそれぞれ対応するダイオードブリッジ12a〜12tを備えている。また、本実施の形態に係る誘導加熱調理器は、このダイオードブリッジ12a〜12tに入力する入力電流をそれぞれ検出する入力電流検出手段23a〜23t、及び、ダイオードブリッジ12a〜12tが整流した電圧(インバーター回路16a〜16tに印加される電圧の基となるので入力電圧というものとする)を検出する入力電圧検出手段24a〜24tを備えている。また、本実施の形態に係る誘導加熱調理器は、実施の形態1と異なり、出力電圧を検出する出力電圧検出手段22a〜22tは備えられていない。
図12は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の加熱口1aに対する加熱制御処理のフローチャートであり、図13は、同加熱制御処理のうちの負荷検出処理のフローチャートであり、そして、図14は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の負荷抵抗Rと電流調整係数との関係グラフである。以下、図12及び図13を参照しながら、加熱制御処理について説明する。なお、本実施の形態に係る加熱制御処理について、実施の形態1に係る加熱制御処理と相違する点を中心に説明する。
制御回路3は、以下のステップS2−1a〜ステップS2−5aで示される負荷検出処理を実施する。
制御回路3は、まず、以下のステップS2−1−1、ステップS2−1−2a、ステップS2−1−3a、ステップS2−1−4〜ステップS2−1−6で示される内加熱コイル7aについての負荷検出処理を実施する。
制御回路3は、出力電流検出手段21aによって検出された出力電流、入力電流検出手段23aによって検出された入力電流、及び、入力電圧検出手段24aによって検出された入力電圧を受信し、入力電流及び入力電圧から入力電力を算出する。そして、ステップS2−1−3aへ進む。
制御回路3は、この出力電流及び入力電力から、式(2)によって、負荷抵抗Rを算出する。そして、ステップS2−1−4へ進む。
制御回路3は、外加熱コイル7b〜7eについても、ステップS2−1aと同様の処理を実施する。そして、ステップS3へ進む。
制御回路3は、適正負荷検出加熱コイルが含まれる回路の出力電流検出手段21によって検出された出力電流、入力電流検出手段23によって検出された入力電流、及び、入力電圧検出手段24によって検出された入力電圧を受信する。そして、ステップS7へ進む。
制御回路3は、ユーザーによって操作部4aの加熱停止操作がなされたか否かを判定する。その判定の結果、加熱停止操作がなされた場合、ステップS16へ進み、加熱停止操作がなされていない場合、ステップS8aへ進む。
制御回路3は、各適正負荷検出加熱コイルにおいて、ステップS6aにおいて検出された入力電流及び入力電圧から入力電力を算出して、その和である検出電力和を算出する。そして、制御回路3は、その検出電力和と、予め設定してある設定電力(例えば、目標とする電力)との大小比較を実施する。その比較の結果、検出電力和が設定電力よりも小さい場合、ステップS9へ進み、大きい場合、ステップS10へ進み、そして、略等しい場合、ステップS11へ進む。
制御回路3は、以下のステップS12a−1〜ステップS12a−6で示される外加熱コイル7bの出力制御処理を実施する。
制御回路3は、外加熱コイル7bが駆動しているか否か、すなわち、外加熱コイル7bが適正負荷検出加熱コイルであるか否か判定する。その判定の結果、外加熱コイル7bが駆動している場合、ステップS12a−2へ進み、駆動していない場合、ステップS13aへ進む。
制御回路3は、出力電流検出手段21bによって検出される出力電流、すなわち、外加熱コイル7bに流れる出力電流が過大であるか否かを判定する。過大であるか否かを判定するには、出力電流に対する所定の閾値を設け、その閾値との比較によって行えばよい。その判定の結果、出力電流が過大である場合、ステップS12a−5へ進み、出力電流が過大ではない場合、ステップS12a−6へ進む。
制御回路3は、図14で示される負荷抵抗Rと電流調整係数との関係に基づいて、外加熱コイル7bの負荷抵抗Rから電流調整係数を導出し、その電流調整係数と現状の目標電流との積を調整後目標電流として算出する。ここで、電流調整係数は、負荷抵抗Rが大きくなるほど、すなわち、加熱効率が大きくなるほど大きくなる係数である。したがって、負荷抵抗Rが大きくなるほど大きくなる電流調整係数と目標電流との積を新たな目標電流(調整後目標電流)とすることによって、加熱効率が高い加熱コイルに、加熱効率が低い加熱コイルよりも大きな出力電流を流すことができるようになる。また、上記の負荷抵抗Rと電流調整係数との関係情報は、記憶手段(図示せず)に記憶されているものとし、制御回路3がこの記憶手段から関係情報を読み出すものとすればよい。ここで、制御回路3は、外加熱コイル7bの調整後目標電流が、内加熱コイル7aの目標電流よりも高い場合、その調整後目標電流の値を、内加熱コイル7aの目標電流の値よりも低くなるように設定する。そして、ステップS12a−3へ進む。
制御回路3は、出力電流検出手段21bによって検出される出力電流である検出電流と、調整後目標電流との大小比較を実施する。その比較の結果、調整後目標電流が検出電流よりも大きい場合、ステップS12a−4へ進み、小さい場合、ステップS12a−5へ進み、そして、略等しい場合、ステップS13aへ進む。
制御回路3は、駆動回路15bに対して、外加熱コイル7bに流れる出力電流が調整後目標電流まで上がるような駆動信号を、インバーター回路16bに出力させる。そして、ステップS13aへ進む。
制御回路3は、駆動回路15bに対して、外加熱コイル7bに流れる出力電流が調整後目標電流まで下がるような駆動信号を、インバーター回路16bに出力させる。そして、ステップS13aへ進む。
制御回路3は、外加熱コイル7c〜7eについても、ステップS12aと同様の処理を実施する。そして、ステップS6aへ進む。
以上のような構成及び動作により、実施の形態1における効果を有するのはもちろんのこと、外加熱コイルについては、負荷抵抗に関連付けられた電流調整係数により目標電流を設定することによって、負荷抵抗が大きい、すなわち、加熱効率が高い外加熱コイルに大きな出力電流を流すことができる。これによって、加熱効率の低い外加熱コイルの被加熱物の加熱に対する寄与の割合よりも、加熱効率の高い外加熱コイルの被加熱物の加熱に対する寄与の割合をさらに大きくすることができ、入力電力から被加熱物の加熱に寄与するエネルギーの割合を向上させることができる。
Claims (12)
- 被加熱物を載置するトッププレートと、
該トッププレートの加熱口の下方に配置された複数の加熱コイルと、
該各加熱コイルに対応して設けられ、該加熱コイルに高周波電流を供給し、該加熱コイルに前記被加熱物を誘導加熱させるインバーター回路と、
該インバーター回路の動作を制御する制御回路と、
前記各加熱コイルに対応して設けられ、該加熱コイルの加熱効率を導出するための物理量を検出する加熱効率用物理量検出手段と、
を備え、
前記加熱口の複数の前記加熱コイルは、中央部に配置された内加熱コイル、及び、該内加熱コイルの周囲に配置された複数の外加熱コイルによって構成され、
前記制御回路は、
前記加熱効率用物理量検出手段によって検出された前記物理量に基づいて前記加熱効率を導出し、
前記加熱コイルの前記加熱効率が所定の閾値よりも高い場合、該加熱コイルを適正負荷検出加熱コイルとして駆動対象とし、
前記内加熱コイルが前記適正負荷検出加熱コイルとして駆動対象とならない場合、該内加熱コイルが含まれる前記加熱口における全ての前記加熱コイルに対応する前記各インバーター回路に対して、前記被加熱物に対する誘導加熱は実施させないものとし、
前記適正負荷検出加熱コイルとして、前記内加熱コイルが駆動対象となり、かつ、複数の前記外加熱コイルのうちいずれかが駆動対象となった場合、前記内加熱コイルに流れる電流が、前記適正負荷検出加熱コイルである前記外加熱コイルに流れる電流よりも大きくなるように、前記各適正負荷検出加熱コイルに対応する前記インバーター回路を制御する
ことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記制御回路は、
前記各適正負荷検出加熱コイルの誘導加熱動作中に、該各適正負荷検出加熱コイルに流れる電流の値に基づいて、前記内加熱コイルの目標電流の値が、前記適正負荷検出加熱コイルである全ての前記外加熱コイルのそれぞれの目標電流の値よりも高くなるように、前記各適正負荷検出加熱コイルの前記目標電流の値を設定し、
前記各適正負荷検出加熱コイルに流れる電流が、それぞれの前記目標電流となるように、該各適正負荷検出加熱コイルに対応する前記インバーター回路を制御する
ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御回路は、
前記各適正負荷検出加熱コイルが誘導加熱動作を実施する前に、前記内加熱コイルの初期の前記目標電流の値を、前記適正負荷検出加熱コイルである前記各外加熱コイルの初期の前記目標電流の値よりも高くなるように、前記各適正負荷検出加熱コイルの初期の前記目標電流の値を設定し、
前記各適正負荷検出加熱コイルに流れる電流が、それぞれの初期の前記目標電流となるように、該各適正負荷検出加熱コイルに対応する前記インバーター回路の駆動を開始する
ことを特徴とする請求項2記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御回路は、
前記各適正負荷検出加熱コイルの誘導加熱動作中に、前記適正負荷検出加熱コイルである前記各外加熱コイルの前記加熱効率と関連付けが設定された電流調整係数と、該外加熱コイルの前記目標電流の値との積である調整後目標電流を新たな前記目標電流とする
ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の誘導加熱調理器。 - 前記電流調整係数は、前記加熱効率が大きくなるほど大きくなるように、負荷抵抗との前記関連付けが設定された
ことを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。 - 前記電流調整係数は、前記加熱効率が所定量大きくなるごとに、所定量大きくなるように該加熱効率との前記関連付けが設定された
ことを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルの負荷抵抗を、前記加熱コイルの前記加熱効率とみなした
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記加熱効率用物理量検出手段は、前記各加熱コイルに対応して設けられ、該加熱コイルに流れる出力電流を検出する出力電流検出手段と、前記各加熱コイルに対応して設けられた前記インバーター回路へ入力され、又は、該インバーター回路から出力される電力を検出する電力検出手段と、を備え、
前記制御回路は、前記出力電流検出手段によって検出された前記出力電流、及び、前記電力検出手段によって検出された前記電力に基づいて前記負荷抵抗を算出する
ことを特徴とする請求項7記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御回路は、
前記内加熱コイルの前記加熱効率が、前記所定の閾値としての第一閾値よりも高い場合、該内加熱コイルを前記適正負荷検出加熱コイルとして駆動対象とし、
前記外加熱コイルの前記加熱効率が、前記所定の閾値としての第二閾値よりも高い場合、該外加熱コイルを前記適正負荷検出加熱コイルとして駆動対象とし、
前記第一閾値は、前記第二閾値よりも高い
ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記インバーター回路は、スイッチング手段によって構成され、
前記各インバーター回路を構成する前記スイッチング手段の少なくともいずれかは、ワイドバンドギャップ半導体によって形成された
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記内加熱コイルに対応する前記インバーター回路を構成する前記スイッチング手段が、前記ワイドバンドギャップ半導体によって形成された
ことを特徴とする請求項10記載の誘導加熱調理器。 - 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化シリコン、窒化ガリウム又はダイヤモンドの少なくともいずれかによって形成された
ことを特徴とする請求項10又は請求項11記載の誘導加熱調理器。
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