JP5848419B2 - イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents
イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5848419B2 JP5848419B2 JP2014178260A JP2014178260A JP5848419B2 JP 5848419 B2 JP5848419 B2 JP 5848419B2 JP 2014178260 A JP2014178260 A JP 2014178260A JP 2014178260 A JP2014178260 A JP 2014178260A JP 5848419 B2 JP5848419 B2 JP 5848419B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- image sensor
- image
- sensor unit
- light guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 claims description 15
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 6
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 4
- 230000000644 propagated effect Effects 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 5
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 5
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 5
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000001902 propagating effect Effects 0.000 description 3
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 2
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 description 1
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 description 1
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 238000003491 array Methods 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 1
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000012780 transparent material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
- Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Facsimile Heads (AREA)
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
Description
即ち、棒状に形成される導光体の、長手方向の端面に設けられた光源が発する光を導光体内にて反射・拡散させながら導光体内を伝搬させつつ、線状化して出射面より出射することで、原稿の主走査方向に対して均一に照射する構成である。
しかしながら、光源を長手方向の端面に設けるためには、導光体の位置および形状に応じた専用の光源を用いる必要があり高価となる問題があった。
この導光体は、導光体の長手方向と異なる方向から入射させた光を、傾斜面によって導光体の長手方向に反射させた後に、光出射面から出射できる構成である。
本実施形態に係るイメージセンサユニット1について、図2、図3、図4Aおよび図4Bを参照して説明する。図2は、本実施形態に係るイメージセンサユニット1の構成を模式的に示した外観斜視図である。図3は、本実施形態に係るイメージセンサユニット1の内部における集光体と、回路基板と、光源と、イメージセンサとの配置状態を模式的に示した斜視図である。図4Aは、図2に示す(IV−A)−(IV−A)線断面図である。図4Bは、図2に示す(IV−B)−(IV−B)線断面図である。
イメージセンサユニット1の全体的な構成は、次のとおりである。図2に示すように、イメージセンサユニット1は、たとえば、密着型イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)ユニットであり、主走査方向に長い直方体の構成を有する。図2と図3に示すように、イメージセンサユニット1は、フレーム11と、導光体30と、集光体17と、回路基板18と、光源19と、イメージセンサ21と、遮光部材23と、コネクタ24とを含む。光源19は、たとえば、赤R,緑G,青Bの3色の発光波長を持つ発光素子19r,19g,19bを備え、光源19と導光体30とで照明装置が構成される。光源19とイメージセンサ21とは、回路基板18の上面に実装される。
この構成により、原稿Pの画像を読み取る場合、光源19は発光素子19r,19g,19bを順次、点灯駆動させて光を照射する。光源19からの光は、導光体30によって線状化されて原稿P(図4Aおよび図4Bを参照)の読取ラインSに向けて出射される。原稿Pからの反射光は、集光体17によってイメージセンサ21の表面に結像される。そして、イメージセンサ21は、反射光を電気信号に変換する。
コネクタ24は、後述する画像読取装置または後述する画像形成装置に電気接続される。コネクタ24は、イメージセンサユニット1と画像読取装置または画像形成装置とを電力や電気信号が送受信可能に接続できる構成であればよく、上述した構成に限定されない。
本実施形態の導光体30は、導光体30の主走査方向と異なる方向から入射された光を導光体30の主走査方向に反射させた後に光出射面38から出射させることで原稿Pを照明することができるように構成されている。
以下、導光体30の具体的な形状について説明する。
導光体30は、一端部側で湾曲して形成された曲部31と、他端部側に向かって主走査方向に延出する直線部36とが一体で成形されている。本実施形態では、曲部31の主走査方向の長さ寸法と直線部36の主走査方向の長さ寸法との比が1:40である。
また、曲部31の外周面は、光入射面32から入射された光を直線部36に向かって反射させる反射面34である。反射面34は、主走査方向に湾曲し副走査方向に円弧状に面取りされていることから、直線部36の所定の範囲に効率的に集光させる集光作用を有する。
光出射部37の表面には、光出射面38が形成される。光出射面38は、光出射部37の主走査方向に亘って設けられる細長い面であり、原稿Pの主走査方向に亘って線状の光を出射する面である。光出射面38は、図4Aおよび図4Bに示す原稿Pの読取ラインSに集光するため、たとえば、読取ラインSの方向に向けて凸の曲面に形成される。また、光出射部37に対向する面には、光拡散面39が形成される。
光拡散面39は、光出射部37の主走査方向に亘って設けられる細長い面であり、光拡散面39に入射される光を、光出射面38に向かって反射・拡散させる面である。光拡散面39は、光出射面38に対向して設けられており、たとえば、シルク印刷などによる光反射性の塗料からなる光拡散パターンが形成されている。光拡散パターンの分布密度は、境界部33から離れるにしたがって高密度に形成されるため、主走査方向に亘って均一の光が光出射面38から出射される。光出射部37の断面形状は、(VII−D)−(VII−D)断面から導光体30の他端部まで同一形状である。すなわち、図7Dに示す断面形状が、導光体30の他端部まで連続して形成される。なお、光出射部37において、光出射面38および光拡散面39以外の面42、43などはそれぞれ入射された光を反射させる反射面として機能する。
連結部40のうち上部は、境界部33の上部と光出射部37の光出射面38とを主走査方向に連続的に連結している。一方、連結部40のうち下部は、図6の正面図で見たときに、境界部33に接近した下端から主走査方向に対して下方向に向かって傾斜角度aで傾斜する部分を有する傾斜部41が形成されている。すなわち、傾斜部41は、境界部33に近接した位置から、光出射部37が光を出射する側の反対側(図6の正面図に示す下方向)に向かって傾斜する部分を有する。傾斜部41は、曲部31の光入射面32から入射して反射面34により反射された光が入射される範囲に形成されている。
図1に示すように、光源19から導光体30の曲部31に入射された光は、曲部31の反射面34おいて全反射されることで直線部36に伝搬する。曲部31から直線部36に伝搬した光は、傾斜部41に入射する。傾斜部41は主走査方向に対して下方向に向かって傾斜角度aで傾斜しているので、傾斜部41に入射する光の入射角βを大きくすることができる。すなわち、傾斜部41が形成されていない図17の入射角αと比較すると、入射角α<入射角βにすることができる。傾斜部41により入射角を大きい状態に変位した光は、傾斜部41により反射された後に、光出射面38に対して入射角が大きい状態で入射させることができる。したがって、後述する図8に示すように傾斜部41により反射された光の大部分は、光出射面38から出射されず、導光体30の主走査方向に伝搬させることができる。導光体30の主走査方向に伝搬した光は、光拡散面39の光拡散パターンにより拡散されることで、光出射面38から原稿Pに出射される。このように、傾斜部41は、傾斜部41に入射される光の入射角βを大きくすることができるので、傾斜部41により反射され、かつ、光出射面38から直接出射されない光は、導光体の長手方向に伝搬される。このため、特異な光の発生を低減でき、導光体30から出射される光の照度を主走査方向に亘って均一にすることができる。
傾斜部41に入射される光の入射角βは、傾斜部41の傾斜角度aに応じて変位する。すなわち、傾斜部41の傾斜角度aが大きい場合には、傾斜部41に入射される光の入射角βが大きくなり、傾斜部41の傾斜角度aが小さい場合には、傾斜部41に入射される光の入射角βが小さくなる。ここでは、最適な傾斜角度aについて検証する。
ここでは、傾斜角度a=0°のときのイメージセンサ21の特性線は、図18で遮光部材82を設けたときのイメージセンサ81の特性線と合致している。すなわち、傾斜角度a=0°の場合には、主走査方向の特定の位置で、導光体30の光出射面38から出射されてしまう特異な光が検出される。
一方、傾斜角度aが大きくなるにしたがって、特異な光が少なくなり、傾斜角度a=1.6°では、特異な光は検出されなかった。このように、傾斜部41の傾斜角度aを所定の角度以上にすることで特異な光の発生を低減し、導光体30の主走査方向に亘って均一に光を出射させることができる。このように傾斜部41を臨界的な傾斜角度a(ここではa=1.6°)で形成した導光体30を用いることで、イメージセンサユニット1に大幅な変更を加えることなく主走査方向に亘って均一に光を出射させることができる。
イメージセンサユニット70は、光源71、回路基板73、導光体74、イメージセンサ81を有している。ここでは、ロッドレンズアレイを省略して図示している。
導光体74は、曲部75と、直線部78とを有する。曲部75は、光源71が発する光を直線部78に導く部分である。曲部75の端面は、光源71が発する光が入射する入射面76である。また、曲部75には、入射面76から入射された光を直線部78に向かって反射させる湾曲状の反射面77が形成される。直線部78は、主走査方向に延出する棒状に形成される。直線部78の上側には、直線部78の上方向に位置する原稿Pに対して主走査方向に亘って線状化された光を出射する光出射面79が形成される。また、直線部78の下側には、曲部75により導かれた光を光出射面79側に向かって反射させる反射面80が形成される。
イメージセンサ81は、回路基板73の上面に実装され、導光体74により出射されることにより生じた原稿Pの反射光を電気信号に変換する。
図18は、遮光部材82を設けたときの原稿Pの輝度と、遮光部材を設けないときの原稿Pの輝度とを比較したグラフである。横軸は、イメージセンサ81の主走査方向の位置を示している。横軸の「0mm」の位置は、光源71側であることを示している。また、縦軸は、イメージセンサ81の出力である。すなわち、導光体74により出射された光によって原稿Pを照明されたときの反射光をイメージセンサ81が読み取り、出力した値である。この出力値は、遮光部材82を設けたときのイメージセンサ81の出力最大値で規格化した値を示している。
図18に示すように、遮光部材を設けない場合には、光源71側の出力値が最も大きく、光源71から遠ざかるにしたがって、出力値が低下している。これは、上述した漏れ光Nにより出力値が大きくなっていると考えられる。一方、遮光部材82を設けた場合には、出力値の最大値が大きく低下している。このように、遮光部材82を設けることで、漏れ光Nを原稿Pに到達するまでに遮断することができる。
その結果、主走査方向の所定の位置で導光体74から特異な光が出射されることを確認することができた。具体的には、曲部75から直線部78に伝搬した光は、直線部78の反射面80により全反射されて、直線部78の長手方向に伝搬する。このとき、曲部75から反射面80に入射する光のうち入射角が大きい光(図17に示す実線A)は、反射面80に全反射された後、直線部78の光出射面79に対して入射角が大きいまま入射される。したがって、光出射面79において全反射され、更に導光体74の長手方向に伝搬する。一方、曲部75から反射面80に入射する光のうち入射角が小さい光(図17に示す実線矢印B)は、反射面80に全反射された後、直線部78の光出射面79には入射角が小さいまま入射される。したがって、光出射面79において全反射されず光出射面79から出射され、外部に出射されてしまう。このように出射された光が特異な光となって、図18に示すように主走査方向の所定の位置で出力され、導光体74の長手方向で均一に照射させることを困難にしていた。また、このような特異な光は指向性が強いために、見開き状態の書籍のように原稿Pの一部が浮いた状態の原稿Pを読み取る場合などには局所的な照度ムラ(濃度ムラ)が発生し画質の劣化の原因になる場合があった。
次に、第2の実施形態に係るイメージセンサユニット2について説明する。第2の実施形態に係るイメージセンサユニット2の外観斜視図は、図2に示す外観斜視図と同様であるが、導光体の形状が第1の実施形態と異なる。なお、第1の実施形態と共通する構成については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図9は、本実施形態に係る導光体50の構成を示す外観図である。図9は、導光体50を上方向から見た平面図、副走査方向から見た正面図、下方向から見た底面図を示している。また、図10A〜図10Cは、それぞれ図9に示す(X−A)−(X−A)線断面図〜(X−C)−(X−C)線断面図を示し、図10Dは、図9に示す軸線C3に直交する方向に切断した(X−D1)−(X−D1)線断面図および(X−D2)−(X−D2)線断面図を示している。
以下、導光体50の具体的な形状について説明する。
導光体50は、一端部側で湾曲して形成された曲部51と、他端部側に向かって主走査方向に延出する直線部56とが一体で成形されている。本実施形態では、曲部51の主走査方向の長さ寸法と直線部56の主走査方向の長さ寸法との比が1:40である。
光出射部57の表面には、光出射面58が形成される。光出射面58は、光出射部57の主走査方向に亘って設けられる細長い面であり、原稿Pの主走査方向に亘って線状化した光を出射する面である。また、光出射部57に対向する面には、光拡散面59が形成される。
光拡散面59は、光拡散面59に入射される光を、光出射面58に向かって反射・拡散させる面である。光出射面58および光拡散面59の構成および機能は、第1の実施形態と同様である。光出射部57の断面形状は、(X−D1)−(X−D1)断面から導光体50の他端部まで同一形状である。すなわち、図10Cに示す断面形状が、導光体50の他端部まで連続して形成される。なお、光出射部57において、光出射面58および光拡散面59以外の面65〜面68はそれぞれ入射された光を反射させる反射面として機能する。
連結部60のうち境界部53に近接した上部には、主に境界部53の上部と光出射部57の光出射面58とを連結させる上側連結部61が形成される。また、連結部60の下部には、境界部53の下部と光拡散面59などとを連結させる下側連結部62が形成される。
上側連結部61と下側連結部62とを合わせた軸部の軸線C3は、図9の正面図で示すように、主走査方向の軸線Lに対して下方向に向かって角度cで傾斜して形成されている。すなわち、軸部の軸線C3は、光出射部57が光を出射する側の反対側に向かって傾斜する。更に、上側連結部61と下側連結部62とは、この軸線C3を中心にして導光体50の他端部に向かうにしたがって連結部60の断面積が大きくなるように角度dで円錐状に拡開している。ここでは、角度c>角度dになっている。また、図9の平面図および底面図に示すように、上側連結部61と下側連結部62とを合わせた軸部の軸線C3は、主走査方向の軸線Lに対して副走査方向に角度eで傾斜している。ここでは、角度b>角度eになっている。上述した円錐状に拡開する角度dは、図9の正面図に限られず、図9の平面図にも表れる。このように、連結部60の一部は、主走査方向に沿っているものの、副走査方向に角度eおよび下方向に傾斜角度cだけ傾斜した部分を有する。
図10Dは、軸線C3に直交する方向で切断した断面図であり、(X−D1)−(X−D1)線断面図を破線で示し、(X−D2)−(X−D2)線断面図を実線で示している。図10Dに示すように上側連結部61と下側連結部62によって境界部53の断面形状よりも円錐状に拡開することが確認できる。
第1の傾斜部63の形状について図10Aおよび図10Dを参照して説明する。図10Aおよび図10Dには、第1の傾斜部63が位置する範囲を二点鎖線で示している。図10Aおよび図10Dに示すように、第1の傾斜部63は円弧状に形成される。図10Dから図10Aのように、導光体50の他端部に向かうにしたがって第1の傾斜部63の範囲は、徐々に小さくなる。すなわち、図9の底面図に示すように、第1の傾斜部63は導光体50の他端部に向かうにしたがって徐々に小さくなり光拡散面59および第2の傾斜部64に遷移する。
本実施形態の導光体50の曲部51は、上下方向から見た場合に主走査方向に対して屈曲し、副走査方向から見た場合に湾曲した、捩れ形状を有しており、導光体50の光入射面52の中心位置Ceは光出射部57の中心位置Cgに対してずれて配置される。したがって、導光体50の光入射面52の中心位置Ceを光出射部57の中心位置Cgよりもイメージセンサ21側に接近させて配置することができる。第1の実施形態の導光体30を備えたイメージセンサユニット1(図4Aを参照)と比較すると副走査方向に関して、光源19をイメージセンサ21に接近して実装することができる。したがって、回路基板18の副走査方向の寸法を小さくすることができ、回路基板18の小型化および軽量化を図ることができる。回路基板18の副走査方向の寸法を小さくすることにより、イメージセンサユニット2の副走査方向寸法の小型化および軽量化を図ることができる。
図12に示すように、光源19から導光体50の曲部51に入射された光は、曲部51の反射面54において全反射されることで直線部56に伝搬する。曲部51から直線部56に伝搬した光は、第1の傾斜部63に入射する。第1の傾斜部63は主走査方向に対して下方向に向かって傾斜角度gで傾斜しているので、第1の傾斜部63に入射する光の入射角βを大きくすることができる。すなわち、第1の傾斜部63が形成されていない図17の入射角αと比較すると、入射角α<入射角γにすることができる。第1の傾斜部63により入射角を大きい状態に変位した光は、第1の傾斜部63により反射された後に、光出射面58に対して入射角が大きい状態で入射されることができる。したがって、後述する図13に示すように第1の傾斜部63により反射された光の大部分は、光出射面58から出射されず、導光体50の主走査方向に伝搬する。導光体50の主走査方向に伝搬した光は、光拡散面59の光拡散パターンにより拡散されることで、光出射面58から原稿Pに出射される。このように、第1の傾斜部63は、第1の傾斜部63に入射される光の入射角γを大きくすることができるので、第1の傾斜部63により反射され、かつ、光出射面58から直接出射されない光は、導光体の長手方向に伝搬される。このため、特異な光の発生を低減でき、導光体50から出射される光の照度を主走査方向に亘って均一にすることができる。
検証した導光体の形状は、図9に示す導光体50において以下の通りである。光入射面52の形状は、La=3.5mm、Lb=3.0mm、Ra=1.4mmである。曲部51の平均曲率半径は、Rb=6.5mmである。曲部51の角度は、b=17°である。上側連結部61と下側連結部62とを合わせた軸部の主走査方向に対する下方向に傾斜する角度は、c=4°である。第1の傾斜部63の主走査方向の長さLc=5.1mmである。また、図12に示す境界部53からイメージセンサ21までの長さLd=1.2mmである。ここでは、軸部の軸線C3と主走査方向の軸線Lとを傾斜させる角度をc=4°、e=12°にした状態で、拡開させる角度dを、それぞれ(1)d=0°、(2)d=0.5°、(3)d=1.3°、(4)d=1.5°、(5)d=1.6°、(6)d=1.7°に変更してシミュレーションを行った。角度dを変更することで、第1の傾斜部63の傾斜角度gが変更される。なお、シミュレーションでは、遮光部材23を設け、漏れ光による影響を排除した。
図13に示すように、角度d=0°の場合には、主走査方向の特定の位置で、導光体50の光出射面58から出射されてしまう特異な光が検出される。
一方、角度dが大きくなるにしたがって、特異な光が少なくなり、角度d=1.7°では、特異な光は検出されなかった。このように、第1の傾斜部63の傾斜角度gを所定の角度以上にすることで特異な光の発生を低減し、導光体50の主走査方向に亘って略均一に光を出射させることができる。このように第1の傾斜部63の傾斜角度g(ここでは角度d=1.7°+傾斜角度c=4°)で形成した導光体50を用いることで、イメージセンサユニット2に大幅な変更を加えることなく導光体50の主走査方向に亘って均一に光を出射させることができる。
また、第2の実施形態の導光体50では、第1の傾斜部63を形成するために、連結部60を境界部53から主走査方向に角度dで断面積が大きくなるように円錐状に拡開させた。このとき、連結部60(上側連結部61と下側連結部62とを合わせた軸部)は、軸線方向を主走査方向に対して角度c(角度c>角度d)で下方向に傾斜させたことにより、光出射部57の位置が低くなり、導光体50の小型化を図ることができる。また、第1の傾斜部63から逆に上方向に傾斜する第2の傾斜部64を形成したことにより、光出射部57の断面積を小さくすることができ、導光体50を小型化することができる。
次に、本実施形態に係る画像読取装置100について、図14を参照して説明する。本実施形態に係る画像読取装置100には、第1の実施形態に係るイメージセンサユニット1と第2の実施形態に係るイメージセンサユニット2の一方が適用される。図14は、本実施形態に係る画像読取装置100の外観斜視図である。図14に示すように、画像読取装置100は、フラットベッド方式のイメージスキャナーであり、上述したイメージセンサユニット1またはイメージセンサユニット2が組み込まれる。画像読取装置100は、筐体101と、ユニット台102と、ユニット台駆動機構とを有する。ユニット台102は、イメージセンサユニット1、2を搭載できる部材である。ユニット台駆動機構は、イメージセンサユニット1、2が搭載されるユニット台102を、副走査方向に移動させるための機構である。たとえば、ユニット台駆動機構は、駆動モータ103と、駆動モータ103の動力をユニット台102に伝達するワイヤー104とを含む。なお、ユニット台102およびユニット台駆動機構の構成は、特に限定されず、従来公知の構成が適用できる。また、筐体101の上面には、原稿支持体105が設けられる。原稿支持体105には、たとえば、透明のガラス板が適用される。さらに、筐体101の副走査方向の端部には、圧板106がヒンジなどによって開閉可能に取付けられる。圧板106は、原稿支持体105の上面に載置された原稿Pを押さえる機能を有する。
次に、本実施形態に係る画像形成装置110について、図15と図16を参照して説明する。本実施形態に係る画像形成装置110には、第1および第2の実施形態に係るイメージセンサユニット1、2が適用される。図15は、画像形成装置110の外観斜視図である。図16は、画像形成装置110の筐体の内部に設けられる画像形成部111を抜き出して示した斜視図である。図15と図16に示すように、画像形成装置110は、フラットベッド方式のイメージスキャナーとインクジェットプリンタとの複合機の一例としての多機能プリンタ(MFP;Multi Function Printer)であり、画像を読取る画像読取部119と、画像を形成する画像形成部111とを有する。そして、画像形成装置110の画像読取部119には、イメージセンサユニット1、2が組み込まれる。なお、画像形成装置110の画像読取部119は、上述した画像読取装置100と共通の構成が適用できる。したがって、画像読取装置100と共通の構成については同じ符号を付して示し、説明は省略する。
また、図16に示すように、画像形成装置110の筐体の内部には、画像形成部111が設けられる。画像形成部111は、搬送ローラ112と、ガイドシャフト113と、インクジェットカートリッジ114と、モータ115と、一対のタイミングプーリ116とを有する。搬送ローラ112は、駆動源の駆動力によって回転し、記録媒体としての印刷用紙Rを副走査方向に搬送する。ガイドシャフト113は棒状の部材であり、その軸線が印刷用紙Rの主走査方向に平行となるように画像形成装置110の筐体に固定される。インクジェットカートリッジ114は、ガイドシャフト113に上をスライドすることによって、印刷用紙Rの主走査方向に往復動できる。一対のタイミングプーリ116の一方は、モータ115の回転軸に取り付けられる。そして、一対のタイミングプーリ116は、印刷用紙Rの主走査方向に互いに離れた位置に設けられる。タイミングベルト117は、一対のタイミングプーリ116に平行掛けに巻き掛けられ、所定の箇所がインクジェットカートリッジ114に連結される。
また、第2の実施形態では、境界部53から直ぐに主走査方向に対して下方向に向かって傾斜させる場合について説明したが、この場合に限定されず、境界部53に近接した位置から下方向に向かって傾斜させてもよい。
また、光源19と導光体30とからなる照明装置を、原稿Pに対する反射用光源として用いたが、透過用光源として用いても構わない。
Claims (9)
- 被照明体である読取対象物を読み取るイメージセンサユニットであって、
光を発する光源と、
読取対象物に前記光源からの光を導く導光体と、
前記読取対象物からの光を集光する集光体と、
前記集光体によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサと、
前記光源と前記イメージセンサを実装したセンサ基板と、
前記光源、前記導光体、前記集光体、前記イメージセンサおよび前記センサ基板を収容するフレームと、
を備え、
前記導光体は、
前記光源からの光が入射する光入射面を備えた曲部と、
前記読取対象物に光を出射する光出射面と、該光出射面に対向して設けられ入射した光を拡散する拡散面と、を備えた直線部と、
を有し、
前記曲部は前記光入射面から入射された光を前記直線部に反射させ、
前記直線部は前記曲部に連結され前記導光体の長手方向に延出すると共に、前記曲部との境界部から前記光出射面とは反対側へ傾斜する傾斜面を有する
ことを特徴とするイメージセンサユニット。 - 前記傾斜面は、前記長手方向の曲部が備えられた側とは反対の方向へ向かうにしたがって範囲が減少する
ことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサユニット。 - 前記拡散面は、前記長手方向の曲部が備えられた側とは反対の方向へ向かうにしたがって範囲が増加する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のイメージセンサユニット。 - 前記直線部のうち前記傾斜面が設けられている部分は、円錐状に拡開する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のイメージセンサユニット。 - 前記導光体のうち前記傾斜面が設けられている部分の軸線は、前記長手方向に対して前記読取対象物に光を出射させる光出射面の側と反対側に傾斜する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のイメージセンサユニット。 - 前記直線部のうち前記傾斜面が設けられている部分が前記軸線に対して拡開する角度は、前記軸線が前記長手方向に対して前記光出射面が前記読取対象物に光を出射する側と反対側に傾斜する角度よりも小さい
ことを特徴とする請求項5に記載のイメージセンサユニット。 - 前記長手方向から見て、前記導光体は、前記光入射面の中心位置が前記光出射面の中心位置に対してずれて配置されるように屈曲または湾曲している
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のイメージセンサユニット。 - 被照明体である読取対象物を読み取ることができる画像読取装置であって、
請求項1ないし7のいずれか1項に記載のイメージセンサユニットを備え、
前記イメージセンサユニットと前記読取対象物とを相対的に移動させながら、前記読取対象物の画像を読み取る
ことを特徴とする画像読取装置。 - 被照明体である読取対象物を読み取ることができると共に読み取った前記読取対象物の画像を記録媒体に形成できる画像形成装置であって、
請求項1ないし7のいずれか1項に記載のイメージセンサユニットを有する画像読取部と、
前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014178260A JP5848419B2 (ja) | 2012-03-30 | 2014-09-02 | イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012081882 | 2012-03-30 | ||
JP2012081882 | 2012-03-30 | ||
JP2014178260A JP5848419B2 (ja) | 2012-03-30 | 2014-09-02 | イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013062386A Division JP5612717B2 (ja) | 2012-03-30 | 2013-03-25 | 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015035809A JP2015035809A (ja) | 2015-02-19 |
JP5848419B2 true JP5848419B2 (ja) | 2016-01-27 |
Family
ID=52544006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014178260A Active JP5848419B2 (ja) | 2012-03-30 | 2014-09-02 | イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5848419B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12248165B2 (en) * | 2020-04-03 | 2025-03-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Illumination device and image scanner |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3673063B2 (ja) * | 1997-08-06 | 2005-07-20 | ローム株式会社 | 画像読み取り装置 |
JPH11185516A (ja) * | 1997-12-25 | 1999-07-09 | Canon Inc | 画像照明装置とこれを用いる画像読取装置 |
JP2009117186A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Rohm Co Ltd | 導光体、およびこれを用いたイメージセンサモジュール |
JP5251328B2 (ja) * | 2008-07-22 | 2013-07-31 | ウシオ電機株式会社 | 線状光源装置 |
-
2014
- 2014-09-02 JP JP2014178260A patent/JP5848419B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015035809A (ja) | 2015-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5612717B2 (ja) | 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 | |
JP5933492B2 (ja) | 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 | |
JP5395204B2 (ja) | イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 | |
US9516186B2 (en) | Image sensor unit, paper sheet distinguishing apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus | |
US8830542B2 (en) | Illumination apparatus and image reading apparatus | |
JP2015073264A (ja) | 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 | |
JPWO2013022060A1 (ja) | イメージセンサユニット及びこれを用いた画像読取装置 | |
US9638855B2 (en) | Illumination apparatus and image sensor unit including diffusing patterns with differing intervals | |
JP2010258543A (ja) | イメージセンサユニット、及び、画像読み取り装置 | |
JP6455385B2 (ja) | 画像読取装置及び画像形成装置 | |
JP5848419B2 (ja) | イメージセンサユニット、画像読取装置、画像形成装置 | |
JP5970420B2 (ja) | 導光体及び照明装置 | |
US7760434B2 (en) | Document illuminator with surface lens | |
JP2021145347A (ja) | 照明装置、センサユニット、読取装置および画像形成装置 | |
US10091382B2 (en) | Illumination apparatus and sensor unit | |
JP6071953B2 (ja) | 照明装置、イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 | |
JP6630618B2 (ja) | イメージセンサユニット、紙葉類識別装置、画像読取装置、画像形成装置 | |
JP2007214944A (ja) | 画像形成装置 | |
US10323825B2 (en) | Light guide, illumination device, sensor unit, reading apparatus, image forming apparatus, and paper sheet distinguishing apparatus | |
JP6720022B2 (ja) | 照明装置及び画像読取装置 | |
US20060044809A1 (en) | Light reflecting structure | |
JP2018082433A (ja) | イメージセンサユニット、紙葉類識別装置、画像読取装置、画像形成装置 | |
JP2016100695A (ja) | 照明装置及びそれを備える画像読取装置 | |
JP2012142686A (ja) | イメージセンサユニット、及び、画像読取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150818 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151002 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151027 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5848419 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |