JP5825490B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
本発明は、内部回路を備えた本体部に対して、下方に開口する箱体状のカバーが上方から外挿装着されてなる電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車等の電装系においては、ヒューズやリレー等の電気部品をスペース効率良く配設した電気接続箱が適所に用いられており、バッテリーから各種電装品への給配電や制御が効率的に行われるようになっている。このような電気接続箱として、例えば、特開2012−100476号公報(特許文献1)に記載の如き、プリント基板等により構成された内部回路を備えた本体部に対して、下方に開口する箱体状のカバーが上方から外挿装着された構造のものが知られている。
ところで、このような電気接続箱では、特許文献1の図5に示されているように、本体部の側壁に外方に向かって鍔状に突出するフランジ部が突設されており、本体部に対して上方から外挿装着されるカバーの周壁端面がフランジ部に当接することで、カバーが本体部に対して位置決め保持されるようになっている。また、このフランジ部により、カバーの周壁と本体部の側壁との対向面間に形成される開口隙間が下方から覆蓋されることとなり、下方からの本体部への水入りが有利に防止されるようになっている。
ところが、フランジ部は、本体部の側壁に直交する方向で外方に突出する形状とされていることから、例えば、水掛かり等によりカバー表面に付着した水が、上方から下方に流下する際に、下方に落下する前にフランジ部に留まり易いという問題があった。しかも、特許文献1の図1に示されているように、フランジ部とフランジ部に上方から当接するカバーの周壁端面との隙間が微小であることから、かかる微小隙間からフランジ部に留まった水が毛細管現象によりカバー内部に導かれてしまうおそれもあった。
また、カバーの上面に開口形成されたヒューズ装着部等から、カバー内部に水が浸入することも考えられるが、フランジ部とカバーの周壁端面との隙間が非常に小さいことから、カバー内部に浸入した水を、この隙間から外部に排出しようとしても、水の表面張力により排水が促されないおそれもあった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、内部回路を備えた本体部に対して、下方に開口する箱体状のカバーが上方から外挿装着されてなる電気接続箱において、本体部に設けられたフランジ部とカバーの周壁端面の隙間における排水性が向上された、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、内部回路を備えた本体部と、下方に開口する箱体状をなし前記本体部に対して上方から外挿装着されるカバーを備えており、前記本体部の側壁から外方に向かって鍔状に突出するフランジ部に対して、前記カバーの周壁端面が当接保持されるようになっている電気接続箱において、前記フランジ部には、表面の一部が下方に凹まされると共に前記フランジ部の突出端面に開口された凹部が設けられており、該凹部と前記カバーの周壁端面との間に排水穴が形成されている一方、前記排水穴の形成面が粗面部を含んで構成されていることを、特徴とする。
本発明においては、フランジ部の少なくとも一部に、表面の一部が下方に凹まされると共にフランジ部の突出端面に開口された凹部が設けられており、この凹部とカバーの周壁端面との間に排水穴が形成されるようになっている。これにより、カバーの周壁端面とフランジ部の間には、排水穴が形成された部分に大きな隙間が確保されている。それ故、カバー表面を流下してフランジ部に留まった水が、フランジ部の表面とカバーの周壁端面との微小隙間による毛細管現象により吸引された場合でも、微小隙間の周方向端部が凹部に連接されていることから、かかる水が凹部に速やかに導かれて、排水穴から外部に排水することができる。同様に、カバー内部に浸入した水も、大きな隙間を形成する排水穴から有利に外部に排水することができる。
しかも、排水穴の形成面が粗面部を含んでいることから、排水穴から外部に排水される水が、排水穴の形成面との間に発生する表面張力により、排水穴を塞いでしまい排水が促進されないことが、有利に防止されるようになっている。これにより、排水穴を設けたことによるフランジ部とカバーの開口端部の隙間における排水性が、一層確実且つ有利に向上されるのである。
なお、排水穴の形成面に設けられる粗面部は、水の表面張力を破り得るものであれば、何れの態様も採用可能であり、例えば、排水穴の形成面を構成する凹部の底面や側面、更には、カバーの周壁端面の少なくとも何れかに対して、突起や突部を形成することにより有利に構成され得る。また、フランジ部には少なくとも1つの凹部が設けられていれば良いが、排水性を考慮して、フランジ部の周方向の複数箇所に相互に離隔して複数設けることが望ましい。
ここで、本体部とは、内部回路を備えてカバーが外挿装着されるものであれば何れでもよく、内部回路を収容する単体の枠体で構成してもよいし、枠体の下方を覆蓋する下方側のカバーが取り付けられたもので構成してもよい。また、本体部に設けられるフランジ部は、枠体に形成される場合や下方側のカバーに設けられる場合の何れも含むものである。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記排水穴の粗面部が、前記凹部の底面にリブを突設することにより構成されているものである。
本態様によれば、凹部の底面にリブを突設することで、粗面部が設けられていることから、フランジ部に凹部を設けることによる強度低下の問題を補いつつ、排水性の向上を図ることができる。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記凹部の底面に突設する前記リブが、前記フランジ部の突出方向に延出しているものである。
本態様によれば、凹部の底面に設けたリブがフランジの突出方向、即ち本体部の側壁から外方に離隔する方向に延出していることから、凹部に導かれた水が、リブを伝って有利にフランジ部の外方に導かれる易くなり、更なる排水性の向上が図られている。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記フランジ部と前記カバーの周壁端面が、何れも同一の傾斜角度で斜め下方に傾斜しているものである。
本態様によれば、フランジ部とカバーの周壁端面が何れも斜め下方に傾斜していることにより、本体部とカバーの位置決め保持性を確保しつつ、フランジ部に留まろうとする水を有利に下方に導くことができる。しかも、フランジ部とカバーの周壁端面の間に形成される微小隙間も、斜め下方に傾斜していることから、毛細管現象によるカバー内部への水の引き込みが起こり難くされている。仮に、毛細管現象によりフランジ部とカバーの周壁端面の微小隙間に水が導かれても、それらが凹部に導かれて、斜め下方に傾斜して凹部を伝って排水穴から外方に速やかに排水されるのである。従って、フランジ部とカバーの周壁端面の隙間における排水性が一層有利且つ確実に向上されるのである。
本発明によれば、フランジ部に、表面の一部が下方に凹まされると共にフランジ部の突出端面に開口された凹部を設け、この凹部とカバーの周壁端面との間に排水穴が形成されている。これにより、フランジ部の表面とカバーの周壁端面との微小隙間に導かれた水を凹部に速やかに導びき、排水穴から外部に排水することができる。しかも、排水穴の形成面が粗面部を含んでいることから、排水穴から外部に排水される水と形成面との間に表面張力が発生することが有利に防止されている。それ故、排水穴からの排水が確実に行われるようになっており、フランジ部とカバーの周壁端面との対向隙間における排水性の向上が有利に図られている。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、本体部12とカバー14を備えており、本体部12に対して、下方に開口する箱体状のカバー14が上方から外挿装着されることによって、本体部12がカバー14に収容されて組み付けられるようになっている。電気接続箱10は、例えば、リレーボックス等の他の電気接続箱に収容されて、自動車等の車両に搭載される。
図2〜図6に、本体部12を示す。本体部12は、全体として長手矩形のブロック形状とされている。本体部12は、合成樹脂から形成された枠体16に内部回路としてのプリント基板18が組み付けられた構造とされている。なお、内部回路はプリント基板18に限定されることはなく、バスバー等の他の通電部材で構成されても良い。本体部12は、図3中の上下方向を鉛直上下方向として車両に搭載されるようになっている。以下の説明において、上下方向とは、図3中の上下方向を言うものとする。
枠体16は、中央に中央孔20が貫設された略長手矩形の枠形状とされており、4つの側壁22a,22b,22c,22dを有している。図1に示すように、枠体16の上面における長手方向の略半分には、後述するヒューズ端子38が整列配置されている。また、枠体16の下側部分には、後述するコネクタ端子40が挿通される複数のコネクタ部24が、枠体16の長手方向に並んで形成されている。
また、本体部12を構成する枠体16の側壁22a,22b,22c,22dの下端部分には、それぞれフランジ部26が形成されている。図1,3,4から明らかなように、フランジ部26は、枠体16の側壁22a,22b,22c,22dから外方に向かって鍔状に突出すると共に枠体16の略全周に亘って連続して形成されている。
また、枠体16の側壁22b(図3参照)と側壁22d(図4参照)には、フランジ部26のやや上方に、複数のロック爪28が形成されている。ロック爪28は、枠体16の外方に突出して形成されている。ロック爪28は、枠体16の周方向で適当な間隔を隔てて形成されており、枠体16の側壁22bに2つ、側壁22dに3つ形成されている。
さらに、枠体16の側壁22bと側壁22dに設けられたフランジ部26には、周方向に離隔した複数箇所において、フランジ部26の表面の一部が下方に凹まされると共に、フランジ部26の突出端面30に開口された凹部32が設けられている(図2および図5参照)。本実施形態では、側壁22bに設けられたフランジ部26には、2つのロック爪28の両側と長手方向両端部分の合計6箇所に、凹部32が設けられている(図3参照)。また、側壁22dに設けられたフランジ部26には、3つのロック爪28の両側の合計6箇所に、凹部32が設けられている(図4参照)。
ここで、図2および図5に拡大して示すように、各凹部32は、フランジ部26の周上の一部を、フランジ部26の突出端面30側から略矩形断面形状の凹溝状に切り欠くことで形成されている。図2に示すように、凹部32の底面34は、フランジ部26の表面よりもΔhだけ下方に位置されており、凹部32の底面34は、凹部32の両側面35,35を介してフランジ部26の表面に段差状に連接されている。なお、フランジ部26の表面と凹部32の底面34との高低差Δhは、排水性と防水性の観点から任意に設定され得るものである。
また、凹部32の底面34は、フランジ部26の突出方向の略中央部分から突出端面30に至るまでの領域において、フランジ部26の表面からの下方への離隔距離が一定とされた第一領域34aとされている一方、フランジ部26の突出方向の略中央部分から基端部に至る領域において、フランジ部26の表面からの下方への離隔距離が徐々に小さくなる第二領域34bとされている。
さらに、図6に示すように、フランジ部26は所定の傾斜角度で斜め下方に傾斜して突設されている。また、凹部32の底面34の第一領域34aは、フランジ部26と同一の傾斜角度で斜め下方に傾斜している一方、凹部32の底面34の第二領域34bは、フランジ部26よりも急傾斜で斜め下方に傾斜している。これにより、フランジ部26の基端部側に入り込んだ水が、凹部32の底面34における第二領域34bから第一領域34aに向かってそれらの傾斜を利用して速やかに導かれて、排水効率の向上が図られるようになっている。
また、各凹部32の底面34には、複数のリブ36(本実施形態では4つ)が突設されている。複数のリブ36は矩形断面形状を有しており、底面34の第二領域34bから第一領域34aに向かって、フランジ部26の突出方向に延出するように設けられている。このように、凹部32の底面34に複数のリブ36を突設することにより、後述する排水穴76の形成面としての底面34に粗面部が構成されているのである。また、凹部32の底面34に複数のリブ36を突設することにより、各凹部32やフランジ部26全体の強度を確保することができる。なお、リブ36は、フランジ部26や凹部32の底面34の第一領域34aと同一の傾斜角度で斜め下方に傾斜して延出している(図6参照)。
そして、枠体16の側壁22d(図4参照)に、プリント基板18が組み付けられている。プリント基板18は、枠体16の側壁22dの略全体に亘る長手矩形の板形状とされている。プリント基板18には、図示しないヒューズと接続される複数のヒューズ端子38、図示しないコネクタと接続される複数のコネクタ端子40が設けられている。これらヒューズ端子38、コネクタ端子40はL字の屈曲形状とされている。また、プリント基板18の中央部分には、複数のリレー42が設けられている。
プリント基板18の枠体16への組み付けは、例えば、予め枠体16の図示しないヒューズ端子挿通孔およびコネクタ部24に、ヒューズ端子38およびコネクタ端子40が挿通された状態で、リレー42が設けられたプリント基板18が枠体16の側壁22dに重ね合わされる。なお、図4に示すように、プリント基板18の周上には切欠44が形成されており、枠体16に設けられた位置決め突起46が切欠44に入り込むことでプリント基板18が枠体16に対して位置決めされるようになっている。これにより、ヒューズ端子38およびコネクタ端子40がプリント基板18の対応するスルーホールにそれぞれ挿通される。そして、プリント基板18が複数(本実施形態においては、3つ)のボルト48によって枠体16に固定された後に、ヒューズ端子38およびコネクタ端子40がプリント基板18に半田で固定される。このようにして、本体部12が構成されている。
一方、カバー14は、合成樹脂からなる一体成形品とされている。図1に示すようにカバー14は、下方に開口する長手矩形の箱体形状とされている。カバー14の上面には、複数のヒューズ装着部52が、カバー14の上面の長手方向の略半分に亘って一列に並んで形成されている。各ヒューズ装着部52には、カバー14の上面を貫通する一対の端子挿通孔54,54が対向して形成されている。
さらに、図1から明らかなように、カバー14の周壁58bの下端部において、本体部12のロック爪28と対応する位置には、カバー14を貫通する矩形のロック孔60が形成されている。本実施形態においては、カバー14において、本体部12の枠体16における側壁22bと重なる周壁58bに、2つのロック孔60が形成されている。同様に、図示は省略するが、本体部12枠体16における側壁22dと重なる周壁58bに、3つのサブロック孔60が形成されている。
また、カバー14において、長手方向で対向する周壁58a,58cの外面には、外部ロック64,64がそれぞれ形成されている。外部ロック64,64は互いに略同様の形状とされていることから、図1に示す周壁58aの外部ロック64を例に説明する。外部ロック64には、周壁58aからカバー14の長手方向の外方に突出して上方に延びる弾性片66が形成されている。弾性片66には、カバー14の長手方向の外側に突出する係合爪68が形成されている。更に、外部ロック64には、弾性片66を挟む両側に、一対の案内部70,70が形成されている。案内部70,70は、周壁58aからカバー14の長手方向の外側に突出すると共に、突出端縁部がカバー14の長手方向に直交する方向でカバー14の外側に直角に屈曲されたL字の断面形状をもって、上下方向に延出されている。案内部70,70は、下端部が弾性片66の下端部よりもやや下方に位置されていると共に、上端部が弾性片66の上端部と略等しく位置されている。また、案内部70,70の下端縁部は、下方に開口されている一方、案内部70,70の上端縁部には、当接壁72,72が形成されている。
そして、図1に示したように、カバー14が、本体部12に対して上方から外挿装着される。そして、カバー14の本体部12への外挿量は、カバー14の周壁端面74が本体部12のフランジ部26に当接保持されることで規定されるようになっている。そして、カバー14の周壁58b等に設けられた複数のロック孔60が、本体部12の対応するロック爪28とそれぞれ係合することによって、カバー14が本体部12に固定される。これにより、図7に示すように、本体部12のフランジ部26より上方の部分がカバー14に収容された状態で、本体部12とカバー14が相互に組み付けられて、電気接続箱10が形成されている。そして、本体部12に設けられた複数のヒューズ端子38(図1等参照)が、カバー14に設けられたヒューズ装着部52内に配設される。
このような構造とされた電気接続箱10は、各ヒューズ装着部52に図示しないヒューズが装着される。そして、電気接続箱10は、図示しない例えばリレーボックス等の他の電気接続箱に収容されて、カバー14に設けられた外部ロック64,64を介して固定されることにより、各コネクタ部24が他の電気接続箱に設けられたコネクタと接続されるようになっている。
本実施形態に従う構造とされた電気接続箱10においては、図8に拡大して示すように、フランジ部26に設けられた凹部32の底面34が、フランジ部26の表面よりもΔhだけ下方に位置して設けられていることから、フランジ部26とカバー14の周壁端面74との当接面間に形成される隙間寸法が、凹部32の形成領域において大きくされている。これにより、凹部32とカバー14の周壁端面74との間に排水穴76を形成することができる。それ故、カバー14の表面を流下してフランジ部26に留まった水が、フランジ部26の表面とカバー14の周壁端面74との微小隙間による毛細管現象により吸引された場合でも、当該水を微小隙間の周方向端部に連接された凹部32に速やかに導き、凹部32により形成された排水穴76から外部に確実に排水することができる。また、仮に、カバー14の内部に浸入した水がフランジ部26とカバー14の周壁端面74の対向面間に至った場合でも、それらの対向面間が大きくされた排水穴76から速やかに外部に排水することができる。
しかも、排水穴76の形成面である、凹部32の底面34に複数のリブ36が突設されて粗面部が形成されていることから、排水穴76から水が外部に排出される際に、排水穴76の形成面との間に発生する表面張力により、排水穴76を塞いでしまう不具合が、有利に解消されるようになっている。それ故、フランジ部26とカバー14の周壁端面74の対向面間における排水性の向上を確実に図ることができるのである。なお、排水穴76の形成面は、凹部32の底面34,両側面35,35およびカバー14の周壁端面74により構成されている。
特に、本実施形態では、凹部32の底面34に突設するリブ36が、フランジ部26の突出方向に延出されていることから、凹部32に導かれた水が、リブ36を伝って確実にフランジ部26の外方に導かれることとなり、更なる排水性の向上が図られている。
加えて、図9および図10に示すとおり、本実施形態では、フランジ部26とカバー14の周壁端面74が同じ傾斜角度で斜め下方に傾斜して形成されている。これにより、フランジ部26とカバー14の周壁端面74の当接による本体部12とカバー14の位置決め保持性を確保しつつ、フランジ部26に留まろうとする水を有利に下方に導くことができる。また、図10に示すように、フランジ部26とカバー14の周壁端面74の間に形成される微小隙間も、斜め下方に傾斜していることから、毛細管現象によるカバー14内部への水の引き込みも起こり難くされている。そして、毛細管現象によりフランジ部26とカバー14の周壁端面74との間の微小隙間に水が導かれた場合にも、それらが導かれる凹部32の底面34の第一領域34aも同一の傾斜角度で斜め下方に傾斜している共に、さらにフランジ部26の基端部側に位置する第二領域34bがより急な傾斜角度で斜め下方に傾斜していることから、内部に導かれた水を一層確実に排水穴76から排水することができるのである。
また、本実施形態では、ロック爪28の両側において、フランジ部26に凹部32が設けられていることから、ロック爪28に係合されるカバー14の周壁58bに貫設されたロック孔60からカバー14の内部に浸入した水を、速やかに凹部32まで導いて、排水穴76から外部に排水することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、排水穴76の形成面に設ける粗面部は、水の表面張力を破り得る構造であれば、何ら限定されない。例えば、凹部32の側面35やカバー14の周壁端面74に突起等を設けることにより粗面部を形成してもよい。
また、前述の実施形態では、本体部12の枠体16にフランジ部26を突設した例を示したが、本体部12の下方から下方側のカバーが取り付けられる場合には、下方側のカバーにフランジ部26を突設して、本発明を実施することも勿論可能である。
なお、フランジ部26に設ける凹部32の数や位置、凹部32に設けるリブ36の数や形状等は、排水性と防水性の観点から、個別の事情を考慮して任意に設定可能である。
10:電気接続箱、12:本体部、14:カバー、18:プリント基板(内部回路)、26:フランジ部、30:突出端面、32:凹部、34:底面、36:リブ、58:周壁、74:周壁端面、76:排水穴
Claims (4)
- 内部回路を備えた本体部と、下方に開口する箱体状をなし前記本体部に対して上方から外挿装着されるカバーを備えており、前記本体部の側壁から外方に向かって鍔状に突出するフランジ部に対して、前記カバーの周壁端面が当接保持されるようになっている電気接続箱において、
前記フランジ部には、表面の一部が下方に凹まされると共に前記フランジ部の突出端面に開口された凹部が設けられており、該凹部と前記カバーの周壁端面との間に排水穴が形成されている一方、
前記排水穴の形成面が粗面部を含んで構成されている
ことを特徴とする電気接続箱。 - 前記排水穴の粗面部が、前記凹部の底面にリブを突設することにより構成されている請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記凹部の底面に突設する前記リブが、前記フランジ部の突出方向に延出している請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記フランジ部と前記カバーの周壁端面が、何れも同一の傾斜角度で斜め下方に傾斜している請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
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