JP5821337B2 - 走行支援装置及び走行支援方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、オーバーライド時における運転者の加減速意思とアクセルペダルの操作感との乖離度合いを減少させることが可能な、走行支援装置及び走行支援方法を提供することを課題とする。
また、反力を付与した時点の開度が反力を付与する前の開度未満であり、開度変化の変化率が予め設定した閾値以上であると判定すると、付与している反力を、予め設定した減少度合いよりも小さい減少度合いで、時間の経過に伴って減少するように補正する。
これにより、駆動力変化操作子へ反力を付与している状態において、オーバーライド時における運転者の加減速意思を、運転者が操作している駆動力変化操作子に付与する反力の大きさに反映させることが可能となる。このため、オーバーライド時における、運転者の加減速意思と駆動力変化操作子の操作感との乖離度合いを減少させることが可能となる。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本実施形態の走行支援装置1の概略構成を示す図である。
図1中に示すように、走行支援装置1は、ナビゲーションシステム部2と、反力付与部4と、ペダル反力制御部6を備える。
データベース部8は、道路種別、道路曲率、道路勾配等の情報を記憶しており、必要に応じて、これらの情報を更新可能である。
自車両位置測定部10は、例えば、GPS(Global Positioning System)による、自車量の位置測定、自車量の経路誘導、自車量の走行経路における制限車速情報の表示等を行う機能を有する。
アクセルペダル12は、例えば、オルガン式や吊り下げ式のペダルで形成し、車室内において、自車両の運転者が足で操作するために好適な位置へ配置する。
また、アクセルペダル12には、アクセルペダル12の開度を検出するアクセル開度センサ16を設ける。
アクセル開度センサ16は、アクセルペダル12の開度を検出すると、この検出した開度を含む情報信号を、ペダル反力制御部6及び駆動力制御部18へ送信する。なお、駆動力制御部18の説明は、後述する。
また、ペダル反力制御部6は、ナビゲーションシステム部2から上記の各種情報を受信可能である。これに加え、ペダル反力制御部6は、アクセル開度センサ16、距離センサ20及び車速センサ22から情報信号を受信可能である。さらに、ペダル反力制御部6は、反力付与部4との間で情報信号の送受信が可能である。
ここで、自車両の前方に存在する障害物は、自車両の走行経路上(道路上)に存在する停止車両(駐車車両)や、自車両の走行経路上で自車両の前方を走行している他車両(先行車)等である。
また、ペダル反力制御部6は、距離センサ20及び車速センサ22から受信した情報信号に基づき、アクセルペダル12へ付与する反力を算出する。そして、算出した反力を含む情報信号を、指令値として反力付与部4へ送信する。これにより、反力付与部4がアクセルペダル12へ付与する反力を制御する。
また、距離センサ20及び車速センサ22から受信した情報信号に基づいて算出するアクセルペダル12へ付与する反力は、アクセルペダル12の開度を、予め設定した開度以下とするように算出する。
また、ペダル反力制御部6は、ナビゲーションシステム部2から取得した各種情報に基づき、自車両の走行経路における道路状況に応じて、アクセルペダル12へ付与する反力を算出する。そして、算出した反力を含む情報信号を、指令値として反力付与部4へ送信する。これにより、反力付与部4がアクセルペダル12へ付与する反力を制御する。
駆動力制御部18は、例えば、ECU(Engine Control Unit)を用いて構成する。また、駆動力制御部18は、アクセルペダル12の開度に応じた駆動力を発生させるように、エンジン(図示せず)が発生する駆動力を制御する。
また、駆動力制御部18は、急加速抑制部26を有している。急加速抑制部26の構成については、後述する。
以下、図1を参照しつつ、図2から図6を用いて、ペダル反力制御部6が行う基本的な処理について、詳細に説明する。
図2は、ペダル反力制御部6が行う基本的な処理を示すフローチャートである。
図2中に示すように、ペダル反力制御部6が処理を開始(START)すると、まず、ステップS10において、運転者が操作しているアクセルペダル12に付与する反力を算出する。そして、算出した反力を含む情報信号を、指令値として反力付与部4へ送信する。これにより、算出した反力をアクセルペダル12へ付与(図中に示す「反力=ON」)する。算出した反力をアクセルペダル12へ付与する処理を行うと、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS20へ移行する。すなわち、ステップS10では、自車両の走行状況を検出し、この検出した走行状況に応じて、運転者が操作しているアクセルペダル12に反力を付与して、アクセルペダル12の開度を、予め設定した開度以下とする。
ステップS20では、ペダル反力制御部6が算出した反力をアクセルペダル12に付与した時点において、アクセル開度センサ16が検出したアクセルペダル12の開度変化率を用い、運転者の加減速意思を推定する。
一方、反力をアクセルペダル12に付与した時点のアクセルペダル12の開度が、反力をアクセルペダル12に付与する前のアクセルペダル12の開度以上である場合、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS40へ移行する。
ここで、反力をアクセルペダル12に付与した時点のアクセルペダル12の開度が、反力をアクセルペダル12に付与する前のアクセルペダル12の開度以上である場合、アクセルペダル12を操作している運転者の加減速意思が「加速意思」であると判定する。これは、以下に記載する理由による。
したがって、本実施形態では、ペダル反力制御部6が行う処理がステップS40へ移行すると、運転者の加減速意思が加速意思であると推定する。
ステップS30では、反力をアクセルペダル12に付与した時点から、予め設定した判定時間が経過するまでの間において、アクセルペダル12の単位時間当たりの開度変化率を検出する。そして、検出したアクセルペダル12の単位時間当たりの開度変化率が、予め設定した開度変化率閾値未満であるか否かを判定する。なお、図中では、アクセルペダル12の単位時間当たりの開度変化率を、「アクセル開度/Δt」と示す。
なお、判定時間は、例えば、50[msec]や100[msec]程度に設定する。これは、以降の説明についても同様とする。
一方、アクセルペダル12の単位時間当たりの開度変化率が開度変化率閾値以上である場合、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS60へ移行する。同様に、判定時間が経過するまでの間において、アクセルペダル12の開度が「0」となっていない場合、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS60へ移行する。
一方、上記の開度変化率が開度変化率閾値以上である場合、または、判定時間が経過するまでの間において、アクセルペダル12の開度が「0」となっていない場合、アクセルペダル12を操作している運転者の加減速意思が「速度維持」であると判定する。これは、以下に記載する理由による。
以上により、ステップS30では、ステップS10で運転者が操作しているアクセルペダル12に付与した反力に対する、アクセルペダル12の開度変化を検出する。これに加え、ステップS30では、検出した開度変化に基づいて、運転者の加減速意思を推定する。
ステップS50では、基準反力値に対する補正を行わず、基準反力値に対する減少補正値として、「基準反力値」を算出する。これにより、ステップS50では、アクセルペダル12へ付与する反力を、「基準反力値」と等しい値に算出(図中に示す「ペダル反力=1」)する処理を行う。基準反力値に対する減少補正値として、「基準反力値」を算出すると、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS80へ移行する。
また、ステップS40及びステップS60では、運転者の加減速意思が加速意思であると判定すると、運転者の加減速意思が速度維持意思であると判定した場合よりも、運転者が操作しているアクセルペダル12に付与した反力を減少させるための処理を行う。
これにより、ステップS70では、ステップS10でアクセルペダル12へ付与している反力(基準反力値)を、「基準反力値/3」へ向けて即座に減少させる処理(図中に示す「反力を即座に減少させる処理」)を行う。アクセルペダル12へ付与した反力を「基準反力値/3」へ向けて即座に減少させる処理を行うと、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS100へ移行する。なお、ステップS70で行う具体的な処理の説明は、後述する。
これにより、ステップS80では、アクセルペダル12へ付与した反力(基準反力値)を維持する処理(図中に示す「反力維持処理」)を行う。アクセルペダル12へ付与した反力を維持する処理を行うと、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS100へ移行する。なお、ステップS80で行う具体的な処理の説明は、後述する。
また、ステップS40からステップS60では、運転者の加減速意思が加速意思または速度維持意思であると判定すると、アクセルペダル12に付与している反力を減少させる。
また、ステップS70及びステップS90では、運転者の加減速意思が加速意思であると判定すると、運転者の加減速意思が速度維持意思であると判定した場合よりも、運転者が操作しているアクセルペダル12に付与している反力を減少させる減少速度を速くする。
ここで、運転者の今回の意思をメモリ部24に記憶する際には、ナビゲーションシステム部2が有するデータベース部8と自車両位置測定部10により、運転者の今回の意思を、道路情報(例えば、カーブ路等の道路形状)と関連付けて記憶する。
以下、上述したステップS30の処理で用いる開度変化率閾値について、説明する。
開度変化率閾値としては、アクセルペダル12の戻り速度、アクセルペダル12の戻り開度率、アクセルペダル12の踏力変化率、反力付与部4が有するアクチュエータ(モータ)の負荷変化率のうち、少なくとも一つを用いる。
ここで、アクセルペダル12の戻り速度(deg/sec)は、アクセルペダル12の単位時間当たりの位置(deg)の変化を検出し、この検出した値を用いて算出する。なお、運転者がアクセルペダル12に足を乗せていない状態では、アクセルペダル12の位置を0(deg)とする。また、以降の説明では、運転者がアクセルペダル12に足を乗せていない(足乗せ無し)状態を、「ノーマルポジション」と記載する場合がある。
また、アクセルペダル12の踏力変化率(N/sec)は、アクセルペダル12の単位時間当たりの開度(%)変化から、その開度を実現するために必要な踏力を実験値より算出し、この算出した踏力を用いて算出する。
以上の手順により算出した開度変化率閾値、すなわち、アクセルペダル12の戻り速度、アクセルペダル12の戻り開度率、アクセルペダル12の踏力変化率、モータの負荷変化率の、本実施形態で用いる具体例を、以下の表中に示す。
以下、図1及び図2を参照しつつ、図3を用いて、ステップS70で行う具体的な処理、すなわち、ステップS10でアクセルペダル12へ付与している反力(基準反力値)を、「基準反力値/3」へ向けて即座に減少させる処理を説明する。
図3は、ステップS70で行う具体的な処理を示すフローチャートである。
ステップS70で行う処理を開始(START)すると、まず、ステップS71において、加速オーバーライドのフラグを成立(図中に示す「加速Over_Flg=ON」)させる。ここで、加速オーバーライドのフラグとは、運転者の加速意思がアクセルペダル12へ反力を付与する制御よりも優先する制御のフラグである。また、ステップS71の処理は、ステップS20の判定結果に基づいて行う。
以上により、ステップS70で行う処理では、運転者の加減速意思が加速意思である場合に、アクセルペダル12へ付与している反力を速やかに減少させて、加速意思がある運転者に対し、アクセルペダル12の操作を妨げないための処理を行う。
以下、図1及び図2を参照しつつ、図4を用いて、ステップS80で行う具体的な処理、すなわち、ステップS10でアクセルペダル12へ付与している反力(基準反力値)を維持する処理を説明する。
図4は、ステップS80で行う具体的な処理を示すフローチャートである。
ステップS80で行う処理を開始(START)すると、まず、ステップS81において、減速オーバーライドのフラグを成立(図中に示す「減速Over_Flg=ON」)させる。ここで、減速オーバーライドのフラグとは、運転者の減速意思がアクセルペダル12へ反力を付与する制御よりも優先する制御のフラグである。また、ステップS81の処理は、ステップS30の判定結果に基づいて行う。
以上により、ステップS80で行う処理では、運転者の加減速意思が減速意思である場合に、アクセルペダル12へ付与している反力を維持する処理を行う。
以下、図1及び図2を参照しつつ、図5を用いて、ステップS90で行う具体的な処理、すなわち、ステップS10でアクセルペダル12へ付与している反力(基準反力値)を、「基準反力値/2」へ向けて時間の経過につれて徐々に減少させる処理を説明する。
図5は、ステップS90で行う具体的な処理を示すフローチャートである。
ステップS90で行う処理を開始(START)すると、まず、ステップS91において、速度維持オーバーライドのフラグを成立(図中に示す「速度維持Over_Flg=ON」)させる。ここで、速度維持オーバーライドのフラグとは、運転者の速度維持意思がアクセルペダル12へ反力を付与する制御よりも優先する制御のフラグである。また、ステップS91の処理は、ステップS30の判定結果に基づいて行う。
さらに、ステップS93において、急加速抑制指令値を生成し、この生成した急加速抑制指令値を、急加速抑制部26へ送信(図中に示す「急加速抑制指令値送信」)する処理を行う。
以上により、ステップS90で行う処理では、運転者の加減速意思が速度維持意思である場合に、アクセルペダル12へ付与している反力を徐々に減少させるための処理を行う。これに加え、アクセルペダル12の開度を制限して、速度維持意思がある運転者に対し、アクセルペダル12の開度を目標車速に応じた開度に維持させるための処理を行う。
以下、図1、図2及び図5を参照しつつ、図6を用いて、急加速抑制部26が行う具体的な処理を説明する。
図6は、急加速抑制部26が行う具体的な処理を示すフローチャートである。
急加速抑制部26は、ステップS93でペダル反力制御部6が出力した急加速抑制指令を受信すると、急加速を抑制するための処理を行う。ここで、急加速は、アクセルペダル12へ付与した反力を徐々に減少させる(ステップS92)ことに起因して発生する。また、急加速とは、アクセルペダル12の開度が急激に増加して、自車両が急激に加速する動作である。
次に、ステップS111において、アクセルペダル12の仮想的な開度である、バーチャルアクセル開度を算出(図中に示す「バーチャルアクセル開度算出」)する。
次に、ステップS112において、実際のアクセルペダル12の開度(実アクセル開度)が、ステップS111で算出したバーチャルアクセル開度未満であるか否かを判定する。
そして、実アクセル開度がバーチャルアクセル開度未満である場合、急加速抑制部26が行う処理は、ステップS113へ移行する。
ステップS113では、実アクセル開度に応じた駆動力を発生させるように、エンジンが発生する駆動力を制御する処理を行う。ステップS113において、実アクセル開度に応じた駆動力を発生させる処理を行うと、急加速抑制部26が行う処理を終了する。そして、図5中に示す処理へ復帰する(「RETURN」)。すなわち、ステップS113では、車速の維持に用いる駆動力として、実アクセル開度に応じた駆動力を採用する処理を行う。
以上により、急加速抑制部26が行う処理では、バーチャルアクセル開度を用いて自車両の加速度を制限することにより、急加速を抑制するとともに、目標とする車速を維持するための処理を行う。
以下、図1から図6を参照しつつ、図7を用いて、複数のカーブ路を自車両が走行する際にペダル反力制御部6が行う処理について、詳細に説明する。
ここで、複数のカーブ路を自車両が走行する際にペダル反力制御部6が行う処理は、自車両の走行経路上に、直線路または略直線路を間に挟んで連続した複数のカーブ路(連続カーブ路)が検出されると実行する。また、自車両の走行経路上に複数のカーブ路を検出する処理は、ナビゲーションシステム部2から受信した各種情報に基づいて行う。
なお、以下の説明は、自車両が、連続した複数のカーブ路のうち、二つ目のカーブ路を走行する場合を前提とする。
図7中に示すように、まず、ステップS200において、連続した複数のカーブ路のうち、これから走行するカーブ路(二つ目のカーブ路)の一つ前(前回)のカーブ路における運転者の加減速意思が、加速意思であったか否かを判定する。この判定は、例えば、データベース部8に蓄積している情報と、自車両位置測定部10が有する情報と、メモリ部24に記憶している運転者の加減速意思(ステップS100参照)を用いて行う。
そして、前回のカーブ路における運転者の加減速意思が、加速意思であった場合(ステップS40参照)、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS210へ移行する。
ステップS210では、自車両の現在位置が、前回のカーブ路における最終位置、すなわち、前回のカーブ路における湾曲度合いが最小の位置(最小カーブ)から100[m]未満の位置であるか否かを判定する。この判定は、例えば、データベース部8に蓄積している情報と、自車両位置測定部10が有する情報を参照して行う。
一方、自車両の現在位置が最小カーブから100[m]未満の位置である場合、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS230へ移行する。
ステップS220では、アクセル開度センサ16が検出したアクセルペダル12の開度変化が、増加方向への開度変化であるか否かを判定する。なお、ステップS220の処理で用いるアクセルペダル12の開度変化は、例えば、ステップS200の処理を開始してから、ステップS220の処理を開始するまでの間における、アクセルペダル12の開度変化を用いる。
ステップS240では、上述したステップS30と同様の処理を行う。そして、アクセルペダル12の単位時間当たりの開度変化率が開度変化率閾値未満であるとともに、判定時間が経過するまでの間において、アクセルペダル12の開度が「0」となっている場合、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS260へ移行する。
ステップS250では、上述したステップS40と同様の処理を行った後、ステップS280へ移行する。また、ステップS260では、上述したステップS50と同様の処理を行った後、ステップS290へ移行する。また、ステップS270では、上述したステップS60と同様の処理を行った後、ステップS300へ移行する。
ステップS310では、上述したステップS100と同様の処理を行う。そして、ペダル反力制御部6は、処理を終了(END)する。
そして、アクセルペダル12の開度変化が増加方向への開度変化ではない場合、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS320へ移行する。
ステップS320では、上述したステップS30と同様の処理を行う。そして、アクセルペダル12の単位時間当たりの開度変化率が開度変化率閾値未満であるとともに、判定時間が経過するまでの間において、アクセルペダル12の開度が「0」となっている場合、ペダル反力制御部6が行う処理は、ステップS340へ移行する。
そして、ステップS330では、アクセルペダル12への反力の付与を禁止する処理を行うことにより、連続するカーブ路を走行する際に、自車両の運転者が感じる可能性が高い、アクセルペダル12の操作に対する煩わしさを低減させる。
ステップS360では、上述したステップS80と同様の処理を行った後、ステップS310へ移行する。また、ステップS370では、上述したステップS90と同様の処理を行った後、ステップS310へ移行する。
まず、図1から図7を参照しつつ、図8から図10を用いて、反力付与部4がアクセルペダル12へ反力を付与する動作と、アクセルペダル12へ付与した反力を減少または維持する動作について説明する。
図8は、自車両の走行状態を示す図であり、図9は、自車両の走行中にペダル反力制御部6が行う処理を示すフローチャートである。すなわち、図8中に示す自車両の走行状態と図9中に示す処理は連動している。
自車両Vが走行を開始(図8中に示す「走行開始」)すると、図9中に示すように、ペダル反力制御部6は、処理を開始(START)する。
ここで、上記の反力付与警報タイミングとは、アクセルペダル12に反力を付与する制御の開始を、例えば、車室内に配置したランプを点灯させることにより、自車両Vの運転者へ警報・通知するタイミングである。
反力付与警報タイミングと反力付与作動タイミングを算出すると、ペダル反力制御部6は、上述した基準反力値を算出(図8中に示す「反力算出」)する(ステップS410)。そして、この算出した基準反力値を含む情報信号を、指令値として、反力付与作動タイミングに応じて反力付与部4へ送信する。
上述したように、自車両Vの走行中において、基準反力値に基づく反力をアクセルペダル12に付与した時点では、図10中に示すように、アクセルペダル12を運転者が操作している。なお、図10は、アクセルペダル12の動作例を示す図である。また、図10中では、アクセルペダル12の踏み込み操作を行う運転者の足を、符号「F」を付して示している。また、図10では、アクセルペダル12の動作変化と、運転者の足Fの動作変化と、運転者の加減速意思の推定を、(a)、(b)、(c)、(d)の順番で経時的に示している。
具体的には、基準反力値に基づく反力をアクセルペダル12に付与した時点(図10(a)中に示す「反力付与の瞬間」)から上述した判定時間が経過するまでの間における、アクセルペダル12の開度変化を、アクセルペダル12の開度変化率に基づいて検出する。
また、アクセルペダル12の開度が戻し方向へゆっくり変化する場合(図10(b)中に示す「ゆっくり戻る」場合)、運転者の加減速意思が「速度維持意思」であると推定する。
上記のように運転者の加減速意思を推定した後、推定した意思に応じて、アクセルペダル12に付与した反力を補正する(ステップS430)。
すなわち、運転者の加減速意思が「加速意思」であると推定した場合、基準反力値よりも小さい値の反力(図10(d)中に示す「反力小」)を、アクセルペダル12に付与する。
また、ステップS420の処理において、運転者の加減速意思が「減速意思」(図10(c)中に示す「減速」)であると推定した場合は、基準反力値に対する補正を行わない。これに加え、アクセルペダル12に付与した反力の減少度合いを算出せず、上述した基準反力値の反力がアクセルペダル12を付与する状態を維持する。
ステップS430において、上記のように推定した運転者の加減速意思に応じて、アクセルペダル12に付与する反力を補正する処理を行うと、ペダル反力制御部6及び急加速抑制部26が行う処理を終了する(「END」)。
ここで、駆動力変化操作子に付与した反力は、駆動力変化操作子の開度を予め設定した開度以下とする反力である。また、開度変化の検出は、駆動力変化操作子に付与した反力に対する駆動力変化操作子の開度変化を検出して行う。
また、ステップS10及びS410は、反力付与ステップに対応する。また、ステップS20とS30、S220とS240、S230とS320、及びS420は、アクセル開度変化検出ステップ及び加減速意思推定ステップに対応する。また、ステップS40からS90、S250からS300、S330からS370及びS430は、反力補正ステップに対応する。
本実施形態の走行支援装置1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)走行支援装置1が、アクセルペダル12に付与した反力と、アクセルペダル12に付与した反力に対するアクセルペダル12の開度変化に基づいて、運転者の加減速意思を推定する。これに加え、推定した加減速意思に応じて、アクセルペダル12に反力付与部4が付与している反力を補正する。
このため、オーバーライド時における運転者の加減速意思を、運転者が操作しているアクセルペダル12に付与する反力の大きさに反映させることが可能となる。
その結果、オーバーライド時における、運転者の加減速意思とアクセルペダル12の操作感との乖離度合いを減少させることが可能となる。
このため、オーバーライド時において、運転者の加減速意思が減速意思ではない場合、運転者が操作しているアクセルペダル12に付与する反力を減少させることが可能となる。
その結果、オーバーライド時における、運転者の加減速意思とアクセルペダル12の操作感との乖離度合いを減少させることが可能となる。
このため、オーバーライド時において、運転者の加減速意思が加速意思である場合、加減速意思が速度維持意思である場合よりも、運転者が操作しているアクセルペダル12に付与する反力を大きく減少させることが可能となる。
その結果、オーバーライド時における、運転者の加減速意思とアクセルペダル12の操作感との乖離度合いを減少させることが可能となる。
このため、オーバーライド時において、運転者の加減速意思が加速意思である場合、加減速意思が速度維持意思である場合よりも、運転者が操作しているアクセルペダル12に付与する反力を速く減少させることが可能となる。
その結果、オーバーライド時における、運転者の加減速意思とアクセルペダル12の操作感との乖離度合いを減少させることが可能となる。
このため、連続するカーブ路を走行する際に、自車両の運転者が感じる可能性が高い、アクセルペダル12の操作に対する煩わしさを低減させることが可能となる。
その結果、オーバーライド時における、運転者の加減速意思とアクセルペダル12の操作感との乖離度合いを減少させることが可能となる。
このため、オーバーライド時における運転者の加減速意思を、運転者が操作しているアクセルペダル12に付与する反力の大きさに反映させることが可能となる。
その結果、オーバーライド時における、運転者の加減速意思とアクセルペダル12の操作感との乖離度合いを減少させることが可能となる。
(1)本実施形態の走行支援装置1では、ステップS210の処理において、自車両の現在位置が最小カーブから100[m]未満の位置であるか否かを判定したが、判定に用いる距離は、これに限定するものではない。すなわち、自車両の現在位置と最小カーブとの判定に用いる距離は、例えば、連続するカーブ路間の距離や自車両の車速等に応じて、処理に好適な距離に設定すればよい。
2 ナビゲーションシステム部
4 反力付与部
6 ペダル反力制御部
8 データベース部
10 自車両位置測定部
12 アクセルペダル
14 サーボモータ
16 アクセル開度センサ
18 駆動力制御部
20 距離センサ
22 車速センサ
24 メモリ部
26 急加速抑制部
V 自車両
F 運転者の足
Claims (3)
- 開度の変化により自車両の駆動力を変化させる駆動力変化操作子に反力を付与する反力付与部と、
前記反力付与部が付与した反力に対する駆動力変化操作子の開度変化を検出する駆動力変化操作子開度変化検出部と、
前記付与した反力及び前記検出した開度変化に応じて、前記駆動力変化操作子に付与している反力を補正する反力補正部と、を備え、
前記反力補正部は、前記反力を付与した時点の前記開度が反力を付与する前の開度以上であると判定すると、前記付与している反力を予め設定した減少度合いで減少させ、前記反力を付与した時点の前記開度が反力を付与する前の開度未満であり且つ前記検出した開度変化の変化率が予め設定した開度変化率閾値以上であると判定すると、前記付与している反力を、前記予め設定した減少度合いよりも小さい減少度合いで時間の経過に伴って減少させることを特徴とする走行支援装置。 - 開度の変化により自車両の駆動力を変化させる駆動力変化操作子に反力を付与する反力付与部と、
前記反力付与部が付与した反力に対する駆動力変化操作子の開度変化を検出する駆動力変化操作子開度変化検出部と、
前記付与した反力及び前記検出した開度変化に応じて、前記駆動力変化操作子に付与している反力を補正する反力補正部と、
前記付与した反力及び前記検出した開度変化の変化率に基づいて、前記自車両の運転者の加減速意思を推定する加減速意思推定部と、
前記自車両の走行経路を検出する走行経路検出部と、
前記走行経路検出部が前記走行経路上に複数のカーブ路を検出し、さらに、前記加減速意思推定部が前記複数のカーブ路のうち既に走行したカーブ路で前記運転者の加速意思を推定している場合、前記自車両が前記加減速意思推定部が前記加速意思を推定したカーブ路から直後のカーブ路へ進入する前に前記駆動力変化操作子開度変化検出部が増加方向への前記開度変化を検出すると、前記駆動力変化操作子への反力の付与を禁止する反力付与禁止部と、を備えることを特徴とする走行支援装置。 - 走行支援装置が備える反力付与部を用いて実行する、開度の変化により自車両の駆動力を変化させる駆動力変化操作子に反力を付与する反力付与ステップと、
前記走行支援装置が備える駆動力変化操作子開度変化検出部を用いて実行する、前記反力付与ステップで付与した反力に対する駆動力変化操作子の開度変化を検出する駆動力変化操作子開度変化検出ステップと、
前記走行支援装置が備える反力補正部を用いて実行する、前記反力付与ステップで付与した反力と、前記駆動力変化操作子開度変化検出ステップで検出した前記開度変化と、に応じて、前記駆動力変化操作子に前記反力付与ステップで付与している反力を補正する反力補正ステップと、を有し、
前記反力補正ステップでは、前記反力を付与した時点の前記開度が反力を付与する前の開度以上であると判定すると、前記付与している反力を予め設定した減少度合いで減少させ、前記反力を付与した時点の前記開度が反力を付与する前の開度未満であり且つ前記検出した開度変化の変化率が予め設定した開度変化率閾値以上であると判定すると、前記付与している反力を、前記予め設定した減少度合いよりも小さい減少度合いで時間の経過に伴って減少させることを特徴とする走行支援方法。
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