JP5818166B2 - 法面補強構造及び法面補強工法 - Google Patents
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Description
〔請求項1記載の発明〕
複数枚の帯状シートが積層されてなり、相互に隣接する帯状シート同士が長手方向に間隔をおいて複数の部位で接合されてなる帯状シート束、から形成された型枠であり、前記接合部位以外の非接合部位において相互に隣接する帯状シート同士が前記積層方向に離間されることで複数のセルが形成された型枠が、法面上に設置され、
前記複数のセル内に充填材が充填された、法面補強構造であって、
前記セルの形成に伴って前記離間方向の一方に延在する部位及び他方に延在する部位が順に連続する波状とされた各帯状シートに対して、前記長手方向に沿い、かつ前記一方に延在する部位及び前記他方に延在する部位を順に通る長尺部材が取り付けられ、
当該長尺部材と連結されることで相互に隣接する長尺部材の離間距離を固定する固定部材が取り付けられ、
少なくともいずれかのセル内において前記法面に補強材が建て込まれ、この補強材の頭部に押圧板が固定され、この押圧板が前記セル内に充填された充填材を押圧する構成とされ、
前記固定部材が前記セル内に配置されたプレートからなり、当該プレートが前記補強材に固定されている、
ことを特徴とする法面補強構造。
例えば、図17の(1)に示すように、セルの形成に伴って離間方向の一方に延在する部位11x及び他方に延在する部位11yが順に連続する波状とされた帯状シート11に対して、長手方向に沿い、かつ一方に延在する部位11x及び他方に延在する部位11yを順に通る長尺部材41が取り付けられ、図17の(2)に示すように、この長尺部材41と連結されることで相互に隣接する長尺部材41の離間距離Lを固定する固定部材30が取り付けられていると、例えば、法頭側のセル内に充填材が充填されたとしても、当該充填材の重量等によって相互に隣接する帯状シート11A,11Bで形成されたセル10xが歪んだり、潰れたりするおそれがない。したがって、帯状シート11の束から形成された型枠の形状が設計通りに維持され、法面の表層崩壊等が確実に防止される。
複数枚の帯状シートが積層されてなり、相互に隣接する帯状シート同士が長手方向に間隔をおいて複数の部位で接合されてなる帯状シート束を用意し、
当該帯状シート束を接合部位以外の非接合部位において相互に隣接する帯状シート同士を前記積層方向に離間することで複数のセルを形成しつつ、法面上に設置し、
前記複数のセル内に充填材を充填する、法面補強工法であって、
前記セルの形成に伴って前記離間方向の一方に延在する部位及び他方に延在する部位が順に連続する波状とされた各帯状シートに対して、長尺部材を前記一方に延在する部位及び前記他方に延在する部位を順に通すことで前記長手方向に沿うように取り付け、
相互に隣接する長尺部材に固定部材を連結して、当該相互に隣接する長尺部材の離間距離を固定し、
少なくともいずれかのセル内において前記法面に補強材を建て込み、この補強材の頭部に押圧板を固定し、この押圧板によって前記セル内に充填された充填材を押圧し、
前記固定部材として前記セル内にプレートを配置し、当該プレートを前記補強材に固定する、
ことを特徴とする法面補強工法。
請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
〔型枠の設置〕
本形態の地盤補強工法においては、図1及び図2に示すような、複数のセル10xを有する型枠10を使用して法面を補強する。この型枠10は、複数枚の帯状シート11、すなわち、帯状シート11の束から形成されている。各帯状シート11は、可撓性を有しており、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等の合成高分子を原料とする高密度樹脂から形成されている。
本形態の法面補強工法においては、以上の型枠10の設置に先立って、又は設置に次いで、図6及び図12に示すように、補強材20を法面Gに建て込む。この補強材20の種類は特に限定されず、例えば、ロックボルトやアンカーボルト等を使用することもできるが、本形態の補強材20は、長尺状の芯材(主材)21と、円柱状の固化部22とで構成されてなる。
型枠10には、図7に示すように、第2長尺部材31を取り付ける。この第2長尺部材31は、後述する複数の(第1)長尺部材41と連結されることで、相互に隣接する長尺部材41の離間距離を固定する固定部材としての機能を発揮する。したがって、第2長尺部材は、当該固定機能を発揮する適宜の形態に変形することができ、その一変形例は後述する。
型枠10には、図8に示すように、(第1)長尺部材41も取り付ける。この長尺部材41は、例えば、鉄筋、繊維強化プラスチック(FRP)、鋼管等によって形成される。長尺部材41は、長尺であれば足り、棒状であっても、帯状等であってもよいが、通常、棒状である。長尺部材41を棒状とする場合、その直径は、例えば、9mmとすることができる。
型枠10のセル10x内には、図9に示すように、充填材61を充填する。この充填材61としては、例えば、土砂、砂利、砕石、現地発生土、植生基盤材、これらの材料を納めた土嚢、コンクリート、モルタル、各種セメント材等の中から1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
充填材61の充填から終了したら、図10に示すように、補強材20の一部である芯材21の頭部に押圧板24を取り付ける。また、押圧板24の上側において、芯材21の頭部には、図12の(2)に示すように、ナット等の締結材26を取り付ける。この締結材26の取付けによって、押圧板24が充填材61を確実に押圧するようになり、表層崩壊等の防止効果が向上する。また、本形態においては、一のセル10x内の充填材61に作用した押圧力が、帯状シート11や長尺部材41、第2長尺部材31等を介して他のセル10x内の充填材61等にも伝わることになるため、当該表層崩壊等の防止効果が広い範囲で得られる。
以上の形態においては、相互に隣接する長尺部材41の離間距離を固定する固定部材として第2長尺部材31を利用した。しかるに、本形態においては、例えば、図14に示すように、当該固定部材を平板状のプレート32で構成することもできる。
本形態の法面補強構造及び法面補強工法は、前述したように、例えば、線路脇や道路脇に存在する法面等にも適用することができる。特に、近年では、線路や道路等の敷設面積を狭めるために法面を急こう配とすることが求められる場合もあるが、本形態の法面補強構造や法面補強工法を適用することで、例えば、1:0.8〜1.0の急こう配を実現することが可能となり、本発明は極めて有用である。
Claims (2)
- 複数枚の帯状シートが積層されてなり、相互に隣接する帯状シート同士が長手方向に間隔をおいて複数の部位で接合されてなる帯状シート束、から形成された型枠であり、前記接合部位以外の非接合部位において相互に隣接する帯状シート同士が前記積層方向に離間されることで複数のセルが形成された型枠が、法面上に設置され、
前記複数のセル内に充填材が充填された、法面補強構造であって、
前記セルの形成に伴って前記離間方向の一方に延在する部位及び他方に延在する部位が順に連続する波状とされた各帯状シートに対して、前記長手方向に沿い、かつ前記一方に延在する部位及び前記他方に延在する部位を順に通る長尺部材が取り付けられ、
当該長尺部材と連結されることで相互に隣接する長尺部材の離間距離を固定する固定部材が取り付けられ、
少なくともいずれかのセル内において前記法面に補強材が建て込まれ、この補強材の頭部に押圧板が固定され、この押圧板が前記セル内に充填された充填材を押圧する構成とされ、
前記固定部材が前記セル内に配置されたプレートからなり、当該プレートが前記補強材に固定されている、
ことを特徴とする法面補強構造。 - 複数枚の帯状シートが積層されてなり、相互に隣接する帯状シート同士が長手方向に間隔をおいて複数の部位で接合されてなる帯状シート束を用意し、
当該帯状シート束を接合部位以外の非接合部位において相互に隣接する帯状シート同士を前記積層方向に離間することで複数のセルを形成しつつ、法面上に設置し、
前記複数のセル内に充填材を充填する、法面補強工法であって、
前記セルの形成に伴って前記離間方向の一方に延在する部位及び他方に延在する部位が順に連続する波状とされた各帯状シートに対して、長尺部材を前記一方に延在する部位及び前記他方に延在する部位を順に通すことで前記長手方向に沿うように取り付け、
相互に隣接する長尺部材に固定部材を連結して、当該相互に隣接する長尺部材の離間距離を固定し、
少なくともいずれかのセル内において前記法面に補強材を建て込み、この補強材の頭部に押圧板を固定し、この押圧板によって前記セル内に充填された充填材を押圧し、
前記固定部材として前記セル内にプレートを配置し、当該プレートを前記補強材に固定する、
ことを特徴とする法面補強工法。
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