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JP5791916B2 - 精米機用定量供給装置 - Google Patents

精米機用定量供給装置 Download PDF

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JP5791916B2
JP5791916B2 JP2011037127A JP2011037127A JP5791916B2 JP 5791916 B2 JP5791916 B2 JP 5791916B2 JP 2011037127 A JP2011037127 A JP 2011037127A JP 2011037127 A JP2011037127 A JP 2011037127A JP 5791916 B2 JP5791916 B2 JP 5791916B2
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Description

本発明は、精米機のホッパに投入された玄米を搗精装置で精米する前に通過させる定量供給装置関する。より詳しく言えば、定量供給装置の室内で繰出し羽根が回転する際に、異物の噛み込みを防ぐ技術に関する。
精米機では、搗精装置の搗精室内に玄米が存在しない空っぽの状態から精米を始める「初期精米」と、それに続く「連続精米」と、搗精室内に新たな玄米の供給が無くなった状態で精米する「終了精米」の三工程が基本的に行われる。
「連続精米」の工程では、搗精室から排出される糠や白米の分だけ、搗精室内に玄米を連続して供給することにより、搗精室内を玄米で満たして一定圧に保ち、その結果、一定の精白度で精米を行っている。一方、「初期精米」と「終了精米」の工程では、玄米の供給状態が「連続精米」の工程とは異なることから、「連続精米」の工程と同様な精米処理をしていたのでは、不十分な精白度となる。そこで、「連続精米」の工程と同じような精白度での精米を行うために、「初期精米」と「終了精米」の工程で特別な処理を行う技術が、公開されている(特許文献1)。
この技術においては、搗精室の前に定量供給装置を設置したことが構造上の特徴となっている。その上で、先の2工程においては、搗精室への玄米の連続供給を停止させて精米し、搗精室から糠が排出されて目減りした分だけ、必要に応じて定量供給装置から定量の玄米を供給することにより、搗精室内を玄米で満たして、所定時間精米する処理を採用している。これによって、「連続精米」の工程と同じような精白度での精米を行っている。
定量供給装置12は図7(イ)に示すように、円筒状のケース51の上部に設けられた入口52aから玄米を取り込み、ケース51の中心に配置された繰出し軸54を図示しない繰出しモータで回すことによって、繰出し軸54から放射状に突出する複数枚の繰出し羽根57を回転させるものである。繰出し羽根57の先端は、ケース51の内周面に近接して設けられており、その隙間は米一粒よりも狭い小間隔となっている。従って、隣り合う二枚の繰出し羽根57、57と、ケース51の内周面とによって、定量の収容空間59が形成される。そして、繰出しモータを一方向に回すことによって、次々と収容空間59が形成され、この収容空間59に玄米が定量、収容される。そして、繰出しモータを回す角度を制御することによって、一定時間毎に定量の玄米がケース51の下部に設けられた出口52bに導かれ、搗精装置13の搗精室31に供給されるようになっている。
特開2008−80202号公報
ところで、刈取りされた籾は、「乾燥→籾摺り→米選」の選別・調整工程を経て玄米に仕上げられる。これら工程では、選別が繰り返し行われ、籾殻や屑米の選別と共にそれ以外の異物も行程を経る毎に選別除去される。
更に、近年では、生産者である農家が石抜き機で玄米に混入している小石(石屑)を選別除去することが行われるようになってきている。
従って、精米機に投入される玄米に異物が混入していることは、以前と比べて少なくなってきている。しかしながら、玄米の中に、木片(小枝)或いは木の実や種等が混入していることがある。これら異物は、細長い又は平たい形状であるため、上記した選別で除去され難い上に、比重が玄米より軽いため、比重選別の原理を応用した石抜き機でも選別ができないものである。
また、自家消費米の貯蔵においては、玄米に寄生する害虫から守るために、鷹のつめや、ニンニク等を玄米の中に混入させる場合もある。
図7(ロ)に示すように、このような異物Aが玄米中に混入していると、定量供給装置12を通過する際に、図7(ロ)に示すように、近接した繰出し羽根57の先端とケース51の内周面の間に異物Aが噛み込まれ、場合によっては、繰出し羽根57の回転が停止し、精米処理が中断されることもある。
精米機の中でも、特にコイン精米機の場合には、大型の精米機の場合に比べると、防虫用の異物が玄米に混入していることが多く、上記した問題が発生し易い。
そこで、例え異物が混入していても、精米処理を継続して行うことができるように定量供給装置を改良することが望まれている。
直ぐに思いつく改良として、以下の第1から第3の改良が挙げられる。
第1の改良は、異物を繰出し羽根とケースとの間に噛み込んだ場合に、モータの回転に伴って繰出し羽根が曲がって変形し、噛み込みによる繰出し羽根の回転停止を回避する方法である。
この場合、噛み込みは防止できても、繰出し羽根が曲がって変形すると、隣り合う二枚の繰出し羽根とケースの内周面とで形成される収容空間の容積がそれまでの状態と変わってしまう。従って、モータを回す角度を制御しても、定量の玄米を供給することができなくなる。それ故、精白度が不安定となる。
第2の改良は、噛み込んだ異物を破砕して搗精室に取り入れる方法である。つまり、異物を噛み込んでも変形しないように繰出し羽根に強度を持たせると共に、異物を噛み込んだまま繰出し羽根を無理やり回転させるようにトルクの大きな大型のモータを採用することである。
しかしながら、モータの大型化や、繰出し羽根の材料使用量の増加によって、製造原価の大幅なアップが不可避である。
第3の改良は、繰出し羽根を柔軟性のあるゴムや樹脂系の材料や、バネ鋼板等の弾性体材料で作る方法である。この場合、異物を噛み込んでも、繰出し羽根が弓なりに撓みながらもモータの回転が継続され、そのうちに繰出し羽根が元の形状に復元するはずなので、問題がないように思える。
しかしながら、繰出し羽根は繰出し軸から放射状に延長しており、元々曲がりにくい形状である。また、通常、噛み込みが生じるのは、繰出し羽根の先端における全長の一箇所である。それにも関わらず、繰出し羽根の先端をその全長に亘って撓ませるには、繰出し羽根の肉厚を材料との関係で適切に設計しなければならず、設計が非常に難しい。その設計を誤れば、バネ鋼板であっても変形や欠損が生じるおそれがある。特に、ゴムや樹脂系の材料の場合には、それ自体が経年劣化により脆くなり易く、欠損のおそれがある。欠損すれば、玄米中に混入することになり、精米の品質面で問題となる。
本発明は、上記実情を考慮して創作されたもので、定量供給装置の本来の役割りである玄米を定量供給する機能を維持しながらも、例え玄米中に異物が混入していても、精米処理を継続して行うことができるようにすることを目的とする。その上で、望ましくは、製品設計が容易で、しかも、製造原価をできるだけ抑えることを目的とする。
本発明は、米を搗精装置に送る前に設置される精米機用定量供給装置であって、両端が塞がれた円筒の円周方向の対向箇所である上下部に玄米の入口及び出口を有するケースと、ケース内であってその中心位置に配置され回転可能に支持される繰出し軸と、繰出し軸に対してその外周方向に間隔をあけて固定される複数枚の繰出し羽根と、繰出し軸を回す繰出しモータとを備え、繰出し軸からケースの内周面に向かって突出させた各繰出し羽根の先端とケースの内周面とで形成される最も狭い隙間を米一粒よりも狭い小間隔に形成し、隣り合う二枚の繰出し羽根とケースの内周面で定量の収容空間を形成する精米機用定量供給装置を前提とする。
本発明のうち第1の態様は、繰出し羽根は金属製の板バネからなり、繰出し軸に固定する固定部と、固定部からケースの内周面に向かって突出する羽根本体部とを備え、羽根本体部は、繰出し軸の延長線方向から視て、固定部からケースの内周面に向かって突出する突出長の少なくとも一部に湾曲形状のR部を備えることを特徴とする。
羽根本体部のR部は、固定部からケースの内周面に向かって突出する突出長におけるどの範囲に設けてあっても良く、突出長全域に亘って設けてあっても良い。設計のし易さや、製造原価を抑えるには、次のようにすることが望ましい。すなわち、本発明のうち第2の態様のように、羽根本体部は、固定部に連続して湾曲する湾曲形状のR部と、R部の先端からR部の接線方向に向かって延長する直線部を備えることである。
また、羽根本体部は、R部を備えていれば、前記したスリットの有無を問わない。しかし、羽根本体部の先端部をより撓みやすくするには、次のようにすることが望ましい。すなわち、本発明のうち第3の態様のように、羽根本体部は、繰出し軸の軸長方向に延長する羽根幅全長の途中に、前記小間隔を開口幅とするスリットを、ケースの内周面に接近する先端から固定部に向かって延長してあることである。
発明によれば、繰出し羽根を金属製の板バネによって作ってあることから、異物を噛み込んだ際には変形し、その後、復元することになる。そして、繰出し羽根の羽根本体部であってケースの内周面に接近する先端に形成してある、スリットの開口幅を、米一粒よりも狭くしてあるので、定量供給装置の本来の役割りである玄米を定量供給する機能を維持できる。しかも、金属製であるので、樹脂製等に比べれば、経年劣化ということが殆ど考えられず、それ故、破損のおそれがなくなり、精米に繰出し羽根の一部が混入するという事態を避けられる
また発明によれば、繰出し羽根を金属製の板バネとした上で、羽根本体部には、固定部からケースの内周面に向かって突出する突出長の少なくとも一部に湾曲形状のR部を備えるので、羽根本体部がより撓み易くなるし、繰出し羽根の設計も容易で、且つ製造原価を抑えられる。
また本発明の第2の態様によれば、羽根本体部を、固定部側のR部とR部の先端側の直線部を備える形状とし、R部を設ける箇所を羽根本体部の中間部としてあるので、設計がし易くなり、製造原価を抑えられる。
その上、本発明の第3の態様によれば、羽根本体部については、ケースの内周面に接近する先端にスリットを設けてあるので、定量を供給するという機能を維持しながら、一段と、撓み易く、設計も容易で、且つ製造原価を抑えられる。
繰出し羽根の第1実施形態が用いられた定量供給装置を示す分解斜視図である。 (イ)(ロ)図は、繰出し羽根の第1実施形態が異物を噛み込んだ場合、撓む場合を示す正面方向から視た概略断面図である。 (イ)(ロ)図は、繰出し羽根の第2実施形態が用いられた定量供給装置の使用状態を示す正面方向から視た概略断面図、第2実施形態を示す正面図である。 規制板が用いられた定量供給装置を示す分解斜視図である。 規制板が用いられた定量供給装置の使用状態を示す正面方向から視た概略断面図である。 精米機の基本的な構成を示す説明図である。 (イ)、(ロ)図は、従来の定量供給装置の使用状態を示す説明図である。
図6には、精米機の基本的な構成が示されている。精米機は、玄米を収容するホッパ11の下に定量供給装置12、搗精装置13を順番に連続して設けたものである。
搗精装置13の基本的な構成は、以下の通りである。
搗精装置13は、定量供給装置12の下に、円筒状の搗精室31を横向きに連続して設けてある。図示の例では、この搗精室31は、先部が下がる状態に傾けて形成されており、その円筒状の周囲上部には玄米の供給口32が設けられている。供給口32から少し離れた先部側については、搗精室31の周壁は、金網状の除糠アミ33によって形成されている。除糠アミ33の先端開口端である搗精室31の排出口34には、抵抗板35が開閉可能に設けられている。抵抗板35は抵抗アーム36の一端部に支持され、抵抗アーム36の中間部は揺動可能に支持されている。そして、抵抗アーム36の他端部を一方に押圧することによって、抵抗板35が搗精室31の排出口34を。また、この押圧力を調整することによって、抵抗板35で搗精室31の排出口34を塞ぐ力を変化させる。
このような搗精室31の内部には搗精ロール41のロール本体部42が収容されており、搗精ロール41のロール軸部43を搗精室31の外部で回転可能に支持してある。また、搗精室31の外部には搗精ロール41を回転させる搗精モータ44が搗精ロール41に連結して設けられている。他方、搗精ロール41のロール本体部42は、ロール軸部43側の送出部42aと先部側の搗精部42bとから構成されている。送出部42aは、玄米を送り出すためにスクリュー状に形成されており、搗精部42bは、除糠アミ33に近接する形状となっている。
前記した搗精装置13では、搗精モータ44によって搗精ロール41を回転させると、玄米を取り込みながら、搗精ロール41によって玄米を摩擦しながら前方に送り、その過程で糠が擦り取られる。搗精室31の排出口34は抵抗板35によって弾性的に塞がれており、その閉鎖圧力は図示しない制御装置から発せられる指令に基づき設定される。抵抗板35の閉鎖圧力に逆らって排出口34から吐き出されると、所望の精白度の精米となる。また、精白の過程で生じた糠は、図示しない集糠ファンに空気とともに吸引され、糠は回収される。
前記した搗精装置13に玄米を供給するのが、定量供給装置12である。図1、図2は、繰出し羽根57の第1実施形態が用いられた定量供給装置12を示している。定量供給装置12の基本的な構成については、背景技術の欄で説明してあるが、ここで、同一の用語及び符号を用いつつ、より詳しく説明する。
定量供給装置12は、玄米を通過させるケース51を備えている。ケース51は、両端が塞がれた横向きの円筒からなるケース本体部52を主として構成されている。ケース本体部52はその円周方向の対向箇所である上下部に玄米の入口52a及び出口52bを有する。この入口52aと出口52bに玄米を導く入口用及び出口用案内部53a、53bがケース本体部52の上下に筒状に突出して設けられている。
また、ケース本体部52の内部であってその中心位置には繰出し軸54が、ケース本体部52の円筒が延長する方向に平行に配置されている。また、ケース本体部52の外部において、繰出し軸54は回転可能に支持され、繰出し軸54を回す繰出しモータ55に連結されている。他方、ケース本体部52の内部においては、繰出し軸54の外周に取付ブロック56が挿通して固定され、取付ブロック56に対して複数枚の繰出し羽根57が繰出し軸54の外周方向に等間隔をあけて固定されている。
各繰出し羽根57は、繰出し軸54側からケース本体部52の内周面に向かって突出しており、その先端とケース本体部52の内周面とで形成される最も狭い隙間58を米一粒(より詳しく言えば米一粒の横幅)よりも狭い小間隔に形成してある。これによって、この隙間58を米が通過しないことになり、しかも、繰出し羽根57が繰出し軸54を中心にしてその外周方向に等間隔毎に設けられていることから、隣り合う二枚の繰出し羽根57とケース本体部52の内周面で定量の収容空間59が形成される。この収容空間59に収容された定量の玄米は、繰出しモータ55の回し具合を制御装置で制御することによって、所望時間に定量だけ搗精室31に供給される。
例えば、「初期精米」の場合であれば、繰出しモータ55を回す角度を制御して、当初空となっている搗精室31に送る玄米の量を調整する。そして、繰出しモータ55を停止し、抵抗板35で排出口34を完全に塞いだ状態で搗精ロール41を回転させる。この状態で所望の精白度に至らない場合には、糠となって目減りした分の玄米を、定量供給装置12で更に供給して、所定の精白度となるまで精米する。その後、「連続精米」に移行し、必要に応じて抵抗板35の閉鎖力を設定し直し、定量供給装置12の繰出しモータ55を回転させる。また、ホッパ11の底部には玄米を検出するセンサ11aが設けられおり、このセンサ11aが玄米を検知しなくなった瞬間には、定量供給装置12に供給可能な玄米の量が所定量であることが分かる。この後、「終了精米」に移行する。「終了精米」では、それまでの精白度を維持した精米が継続できるように、定量供給装置12による玄米の供給量を制御しながら、「初期精米」と同様に、必要に応じて抵抗板35の閉鎖力を設定し直して、搗精ロール41を回転させ、精米を終了させる。
次に、繰出し羽根57の第1実施形態について詳述する。繰出し羽根57は、弾性変形可能な金属の板バネ、例えばバネ性のある鋼板を加工したものである。また、繰出し羽根57は、繰出し軸54に対して取付ブロック56を介して固定する固定部61と、固定部61からケース本体部52の内周面に向かって放射状に突出する複数枚の羽根本体部62とを備えている。図示の例では、羽根本体部62が4枚であり、各羽根本体部62が繰出し軸54を中心にして90度の回転角度毎に設けられている。また、2枚の羽根本体部62が1枚の固定部61の両側に屈曲しながら連続して設けられている。
固定部61は、図示の例では、長方形状に形成されている。この形状は、角柱状の取付ブロック56に対応させた形状である。固定部61は取付ブロック56にネジ留め等して固定される。
羽根本体部62には、繰出し軸54の軸長方向に延長する羽根幅62Wの全長に亘って等間隔おきにスリット63が複数形成されている。図示の例では、羽根本体部62にスリット63が2本設けられている。スリット63は、その羽根本体部62の突出方向と同様に放射状に設けられており、より詳しく言えば、ケース本体部52の内周面に接近する先端から固定部61に達するまで延長している。これによって、羽根本体部62は、複数枚の小羽根64で形成されていると言える。また、スリット63の開口幅63Wは、米一粒よりも狭い小間隔に形成してある。
前記した繰出し羽根57の第一実施形態が組み込まれた定量供給装置12の使用中に、繰出し羽根57がどのように作用するかを、図2に基づいて以下に述べる。繰出しモータ55を一方向に回転させていると、図2(イ)に示すように、玄米中に混入されている異物Aが、繰出し羽根57の先端とケース本体部52の内周面との間に噛み込まれる。しかしながら、図2(ロ)に示すように、繰出し羽根57が金属製の板バネで且つ複数枚の小羽根64で形成されていることから、繰出しモータ55の回転に伴って異物Aを噛み込んだ小羽根64が撓んで変形し、そのまま繰出し羽根57の回転が継続される。異物Aは噛み込まれたままケース本体部52の出口52bに向かうか、噛み込んだ小羽根64の前後何れかの収容空間59に移動して、最終的には、ケース本体部52の出口52bから落下し、搗精装置13の搗精室31に向かう。また、撓んだ小羽根64は、その復元力によって元通りの形状になり、以後、収容空間59に収容される玄米は定量となる。
図3は、繰出し羽根57の第2実施形態が用いられた定量供給装置12を示している。図3(イ)に示すように、この繰出し羽根57は、第1実施形態のそれと、繰出し軸54の延長方向から視た羽根本体部62の形状において相違している。羽根本体部62は、繰出し軸54の延長方向から視て、固定部61に接合する部分を湾曲形状のR部62aとし、R部62aからケース本体部52の内周面に向かう先部を直線部62bとしてある。R部62aは、繰出し羽根57の回転方向に向かって凸状に膨らんでいる。このR部62aの先端における接線方向に向かって直線部62bは延長しており、同様に、R部62aの末端における接線方向に向かって固定部61は延長している。なお、羽根本体部62は、第1実施形態のようにスリット63が形成されていてもよいし、形成されていなくても良い。
また、この繰出し羽根57は、固定部61に連続する羽根本体部62の枚数が1枚である点で相違している。従って、この場合は、4枚の繰出し羽根57がそれぞれの固定部61によって、取付ブロック56を介して繰出し軸54に固定される。なお、当然ではあるが、全ての繰出し羽根57は、その回転方向とR部62aの膨らみ方向とが一致するように、同じ向きで固定される。
このような繰出し羽根57は、組み込まれた定量供給装置12の使用中に、繰出し羽根57の先端とケース本体部52との間に、異物Aを噛み込んだ場合には、繰出しモータ55の回転を続けることによって、図3(ロ)の一点差線で示すように、板バネの弾性に加えR部62aの湾曲形状によって、直線部62bの先端が固定部61の方に向かって軽い力で撓み、異物Aが撓んだ繰出し羽根57の前後いずれかの収容空間59に移動し、その後、繰出し羽根57が元の形状に復元する。
図4は、規制板71が用いられた定量供給装置12を示す分解斜視図である。また、図5は、規制板71が用いられた定量供給装置12の正面方向の概略断面図が示されている。この規制板71も、繰出し羽根57の第一実施形態と同様に、弾性変形可能な金属の板バネから作られている。また、規制板71は、「く」の字状に屈曲しており、その一片が入口用案内部53aに取り付ける取付部72である。取付部72のために入口用案内部53aは、2分割して、上側の分割体53a1と下側の分割体53a2によって形成されている。両分割体53a1、53a2の間に取付部72を挟んだ上で、両分割体53a1、53a2をフランジ接合することによって、取付部72は入口用案内部53aに固定される。
その一方で、規制板71のもう一片は、取付部72から繰出し羽根57の先端が描く回転軌跡57aに向かって直線状に延長する規制板本体部73である。より詳しく言えば、この規制板本体部73は、繰出し軸54の延長線方向から視て、繰出し軸54の中心に向かって延長している。規制板本体部73と回転軌跡57aとの間には、前記小間隔と同じ幅の間隔74が形成される。また、この規制板本体部73には、繰出し羽根57の第一実施形態の羽根本体部62と同様に、スリット75が形成されている。つまり、このスリット75も、繰出し軸54の軸長方向に延長する板幅73Wの全長に渡って等間隔をあけて、複数形成されており、しかも、回転軌跡57a側である先端から取付部72に達するまで形成されている。従って、規制板本体部73も複数枚の小板76で形成されている。また、スリット75の開口幅75Wも、前記小間隔と同様の幅に形成されている。
この規制板71が組み込まれた定量供給装置12の使用中に、規制板71と繰出し羽根57の先端との間に、異物Aを噛み込んだ場合には、繰出しモータ55の回転を続けることによって、図5の一点差線で示すように、板バネの弾性によって規制板71が撓み、異物Aが噛み込んだ繰出し羽根57の前後いずれかの収容空間59に移動し、その後、規制板71が元の形状に復元する。また、規制板71が撓むときに、繰出し羽根57の小羽根64も撓んで、異物Aが移動した後には、同様に復元する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、繰出し羽根57は、羽根本体部62を複数枚の小羽根64で形成していたが、これに限らず、固定部61も複数枚の小片で形成しても良い。つまり、この場合、繰出し羽根57は、複数枚で構成され、繰出し軸54の軸長に亘って、スリット63を介して繰出し軸54に固定される。
また、繰出し羽根57は、固定部61に接合する部分を湾曲形状のR部62aとし、R部62aからケース本体部52の内周面に向かう先部を直線部62bとしてあったが、これに限らず、固定部61に接合する部分を直線部62bとし、直線部62bからケース本体部52の内周面に向かう部分をR部62aとしてもよい。
A 異物
11 ホッパ
11a センサ
12 定量供給装置
13 搗精装置
31 搗精室
32 供給口
33 除糠アミ
34 排出口
35 抵抗板
36 抵抗アーム
41 搗精ロール
42 ロール本体部
42a 送出部
42b 搗精部
43 ロール軸部
44 搗精モータ
51 ケース
52 ケース本体部
52a 入口
52b 出口
53a 入口用案内部
53b 出口用案内部
53a1 上側の分割体
53a2 下側の分割体
54 繰出し軸
55 繰出しモータ
56 取付ブロック
57 繰出し羽根
57a 回転軌跡
58 隙間
59 収容空間
61 固定部
62 羽根本体部
62W 羽根幅
62a R部
62b 直線部
63 スリット
63W 開口幅
64 小羽根
71 規制板
72 取付部
73 規制板本体部
73W 板幅
74 間隔
75 スリット
75W 開口幅
76 小板

Claims (3)

  1. 玄米を搗精装置に送る前に設置される精米機用定量供給装置であって、
    両端が塞がれた円筒の円周方向の対向箇所である上下部に玄米の入口及び出口を有するケースと、ケース内であってその中心位置に配置され回転可能に支持される繰出し軸と、繰出し軸に対してその外周方向に間隔をあけて固定される複数枚の繰出し羽根と、繰出し軸を回す繰出しモータとを備え、繰出し軸からケースの内周面に向かって突出させた各繰出し羽根の先端とケースの内周面とで形成される最も狭い隙間を米一粒よりも狭い小間隔に形成し、隣り合う二枚の繰出し羽根とケースの内周面で定量の収容空間を形成する精米機用定量供給装置において
    繰出し羽根は、金属製の板バネからなり、且つ繰出し軸に固定する固定部と、固定部からケースの内周面に向かって突出する羽根本体部とを備え、
    羽根本体部は、繰出し軸の延長線方向から視て、固定部からケースの内周面に向かって突出する突出長の少なくとも一部に湾曲形状のR部を備えることを特徴とする精米機用定量供給装置
  2. 羽根本体部は、固定部に連続して湾曲する湾曲形状のR部と、R部の先端からR部の接線方向に向かって延長する直線部を備えることを特徴とする請求項に記載の精米機用定量供給装置
  3. 羽根本体部は、繰出し軸の軸長方向に延長する羽根幅全長の途中に、前記小間隔を開口幅とするスリットを、ケースの内周面に接近する先端から固定部に向かって延長してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の精米機用定量供給装置
JP2011037127A 2011-02-23 2011-02-23 精米機用定量供給装置 Active JP5791916B2 (ja)

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