JP5789555B2 - 二重容器の製造方法 - Google Patents
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Description
その方法の一例として、特許文献1に示されるように、まず、内容器のブロー成形前の成形品である有底筒状の内プリフォーム、及び外容器のブロー成形前の成形品である有底筒状の外プリフォームをそれぞれ作製した後、外プリフォーム内に内プリフォームを挿入して重ね合わせる。次いで、両プリフォームを延伸可能な温度まで加熱した後、内プリフォームの開口部分(ゲート)から所定の圧力の高圧空気を送り込みながら、両プリフォームを延伸させてブロー成形する。このようにして、二重容器の製造を行っている。
特に、内容器の材質の熱収縮率が外容器の材質の熱収縮率よりも大きいほど、その傾向が顕著であった。
(1)本発明に係る二重容器の製造方法は、内容物が収容されると共に、下端部から下方に向けて突設された有底筒状の突起部を有し、内容物の減少に伴い減容変形する内容器と、該内容器が内装されると共に、下端部から下方に向けて突設された円筒状の導入筒部を有し、該導入筒部の開口部分が内容器との間に外気が導入される導入孔とされた外容器と、を備える二重容器の製造方法であって、前記導入筒部が形成された有底筒状の第1プリフォーム内に、該第1プリフォームを形成する材質よりも熱収縮率の大きい材質で有底筒状に形成され、前記突起部が形成された第2プリフォームをセットするセット工程と、前記第1、第2プリフォームを延伸可能な温度まで加熱する加熱工程と、前記第1プリフォームにおける前記導入孔を閉塞した状態で、前記第1、第2プリフォームを同時にブロー成形して二重容器を形成するブロー工程と、を備え、前記セット工程時、前記突起部を前記導入筒部内に挿入することで、前記第2プリフォームを利用して前記導入孔を閉塞し、前記ブロー工程時、前記突起部を前記導入筒部内に押し込むことによって、前記突起部を前記導入筒部に嵌合させることを特徴とする。
また、閉塞を行うための別個の手段を用いることなく、第1プリフォーム内にセットする第2プリフォーム自身を利用して、第1プリフォームにおける導入孔を閉塞できるので、セット工程からブロー工程に亘って効率の良い作業を行える。また、ブロー工程後、成形用金型から二重容器を速やかに離型させ易く、生産性を高めることができる。
(二重容器の構成)
図1に示すように、二重容器1は、図示しない内容物が収容されると共に、内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内容器2と、この内容器2が内装される外容器3と、を備え、内容器2が外容器3内面から離脱可能に積層された二重容器とされている。
なお、本実施形態の二重容器1は、後述する製造方法による延伸ブロー成形により作製され、内容器2及び外容器3は異なる材質の樹脂材料により形成されている。例えば、外容器3はPET(ポリエチレンテレフタレート)により形成され、内容器2はPETよりも熱収縮率が大きいPP(ポリプロピレン)により形成されている。
このように構成された二重容器1は、例えば二重容器1の口部10に、押し下げ操作可能とされ、該押し下げに操作に伴って内容器2内の内容物を吸い上げて吐出する吐出口が形成された図示しない押下ヘッドが装着され、この押し下げ操作による内容物の減少と共に内容器2が減容変形することで、内容器2が外容器3から離脱し両容器2、3間の空間が減圧され、この空間に外気が導入孔15aから流入する。
または、外容器3の導入筒部15に、導入孔15aを通じて内容器2と外容器3との間に外気を供給させる図示しない加圧装置を装着し、内容器2と外容器3との間の圧力を高めた状態で二重容器1の口部10に配置された吐出口を開放することで内容物を吐出する。
従って、外容器3の状態をそのままに、内容器2を外容器3から離脱させて減容変形させたままの状態に維持できる。
次に、上述した二重容器1の製造方法について説明する。
はじめに、図2及び図3に示すように、外容器3のブロー成形前の成形品である第1プリフォーム3A、及び内容器2のブロー成形前の成型品である第2プリフォーム2Aをそれぞれ準備する。
第1プリフォーム3Aは、図示しない成形用金型のキャビティ内に溶融した樹脂材料(PET)を射出し、この樹脂材料を固化させることで作製される。このように射出成形された第1プリフォーム3Aは、口部12を有する有底筒状に形成され、その下端部には導入筒部15が突設されている。
なお、このとき、ブロー成形用金型についても例えば50〜80℃程度まで加熱しておく。
この工程では、第2プリフォーム2Aの口部11側から所定圧力(例えば2〜3MPa)の高圧空気を第2プリフォーム2A内に供給し、且つ図示しない延伸ロッドを第2プリフォーム2A内に突き出すことで、両プリフォーム2A、3Aを延伸ブロー成形させる。
これにより、内容器2が外容器3の内面に離脱可能に積層された、図1に示す二重容器1を製造することができる。
なお、このブロー成形においては、延伸ロッドを使用しなくてもよい。
なお、突起部16と導入筒部15とは、内容器2の収縮力によって離脱しないような嵌合力となるように設計(例えば、摩擦抵抗力、凹凸嵌合など)されている。
これにより、使用前の段階で、外容器3から内容器2が剥離してしまう等の不具合を防止することができ、二重容器1としての品質を向上することができる。
但し、上記実施形態のように、第2プリフォーム2Aを利用して、第1プリフォーム3Aにおける口部12及び導入孔15aを閉塞することで、セット工程からブロー工程に亘って効率の良い作業を行えると共に、ブロー工程後、ブロー成形用金型から二重容器1を速やかに離型させて生産性を高めることができるので、より好ましい。
但し、この場合には突起部16を省略しても構わない。
また、栓体20を、導入筒部15の上方に配置した初期位置から、ブロー工程によって導入筒部15の下方に配置した閉塞位置に移動可能とし、前記初期位置においては導入孔15aが部分的に開放され、前記閉塞位置で導入孔15aが完全に閉塞されるように構成してもよい。
例えば、前記初期位置において、栓体20の外径を導入筒部15の内径より小さく形成したり、栓体20の外面または導入筒部15の内面に溝を形成したりするなどして、前記した部分的な開放状態とすることができる。
この場合、第2プリフォーム2Aが第1プリフォーム3Aより小さい場合でも、両者を隙間なく密着させることができる。
2…内容器
2A…第2プリフォーム
3…外容器
3A…第1プリフォーム
15a…導入孔
20…栓体
Claims (3)
- 内容物が収容されると共に、下端部から下方に向けて突設された有底筒状の突起部を有し、内容物の減少に伴い減容変形する内容器と、
該内容器が内装されると共に、下端部から下方に向けて突設された円筒状の導入筒部を有し、該導入筒部の開口部分が内容器との間に外気が導入される導入孔とされた外容器と、を備える二重容器の製造方法であって、
前記導入筒部が形成された有底筒状の第1プリフォーム内に、該第1プリフォームを形成する材質よりも熱収縮率の大きい材質で有底筒状に形成され、前記突起部が形成された第2プリフォームをセットするセット工程と、
前記第1、第2プリフォームを延伸可能な温度まで加熱する加熱工程と、
前記第1プリフォームにおける前記導入孔を閉塞した状態で、前記第1、第2プリフォームを同時にブロー成形して二重容器を形成するブロー工程と、を備え、
前記セット工程時、前記突起部を前記導入筒部内に挿入することで、前記第2プリフォームを利用して前記導入孔を閉塞し、
前記ブロー工程時、前記突起部を前記導入筒部内に押し込むことによって、前記突起部を前記導入筒部に嵌合させることを特徴とする二重容器の製造方法。 - 請求項1に記載の二重容器の製造方法において、
前記ブロー工程において延伸ロッドにより前記第1、第2プリフォームを軸方向に延伸する際に、前記導入孔を閉塞することを特徴とする二重容器の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の二重容器の製造方法において、
前記セット工程以前に、前記第1プリフォームにおける前記導入孔に栓体を配置し、該栓体によって前記導入孔の閉塞状態を維持することを特徴とする二重容器の製造方法。
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