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JP5785502B2 - 製函検査方法および製函検査装置 - Google Patents

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JP5785502B2 JP2012014612A JP2012014612A JP5785502B2 JP 5785502 B2 JP5785502 B2 JP 5785502B2 JP 2012014612 A JP2012014612 A JP 2012014612A JP 2012014612 A JP2012014612 A JP 2012014612A JP 5785502 B2 JP5785502 B2 JP 5785502B2
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Description

本発明は、折り畳まれて端部を固着された製函用シート材の側板に連接されたフラップのジョイント部におけるギャップ間隔を間隔検出手段によって検出し、前記製函用シート材の折れ精度の検査を行う製函検査方法および製函検査装置に関する。
段ボール箱は、一般的に、一端の側板の側面に設けられた接着片が他端の側板に重合接着されてジョイント部をなして角筒状の胴体部が形成され、各側板に連設されたフラップによって底部と天部が形成されるが、通常、折り畳まれて端部を固着された製函用シート材の状態で流通・保管され、箱としての使用時に箱形状に組み立てられる。
製函用シート材10は、図1に示すように、打ち抜かれた1枚の段ボールシートから、製函手段によって必要箇所が折り曲げられ、接着片13が他端の側板42に重合接着されてジョイント部をなすよう製造される。
この時、製函用シート材10の折れ精度が低いと、ジョイント部における接着片13と他端の側板42の重なり幅が異なったり、斜めに重なったりし、箱としての使用時に意図した箱形状が得られないため、製函手段によって製造される製函用シート材10の折れ精度が安定的に維持されている必要がある。
この製函用シート材10の折れ精度は、ジョイント部における一方の側板41に連接されたフラップ21、31と他方の側板42連接されたフラップ22、32の間に形成されるそれぞれのギャップ11、12が規定通りに形成されているかどうかを検査することで推定することが可能であり、製函用シート材10の折れ精度を維持するために、当該ギャップ間隔を検出して製函用シート材10の折れ精度の検査を行う方法および装置が種々提案されている。
たとえば、間隔検出手段によって、製函用シート材のジョイント部における側板に連接されたフラップのギャップ間隔を、1枚ずつシート面側から検出することで、製函用シート材の折れ精度の検査を行うようにしたものが公知である(たとえば、特許文献1、2等参照。)。
また、製函用シート材を複数枚積み重ねられたシート材束の状態で、間隔検出手段によって、複数の製函用シート材のジョイント部における側板に連接されたフラップのギャップ間隔を、製函用シート材の端面側から検出することで、複数枚積み重ねられた製函用シート材の折れ精度の検査を同時に行うようにしたものも公知である(たとえば、特許文献3、4等参照。)。
特開昭58−205754号公報(全頁、全図) 特開平9−22464号公報(全頁、全図) 特開2003−337012号公報(全頁、全図) 特開2001−330414号公報(全頁、全図)
しかしながら、接着前にギャップ間隔を検出した場合、接着工程で位置ずれを起こす虞もあり、上記特許文献1に記載されたような公知の方法および装置では、最終的な製函用シート材の精度を正確に担保できないという問題があった。
また、製函用シート材は、製造された直後に複数枚積み重ねられて、シート材束として搬送されるのが一般的であり、たとえば、製函手段自体が製函用シート材の積み重ねまで行って排出するものであった場合、上記特許文献2に記載されたような公知の方法および装置は適用が困難であるという問題があった。
また、製函用シート材を積み重ねる前に間隔検出手段で検出するように構成可能であった場合でも、製函手段における製函用シート材の1枚あたりの製造時間(タクトタイム)以内に検査する必要があり、上記特許文献1、2に記載されたような公知の方法および装置自体がタクトタイムの短縮の障害になってしまうという問題があった。
さらに、製造直後の製函用シート材は接着剤が完全に乾燥、定着していない状態であり、折りたたみ時に不規則なストレスが掛かっていることが多く、接着剤の乾燥、定着後のジョイント部における接着片と他端の側板の重なり幅や角度が不規則に変化することもあり、上記特許文献2に記載されたような公知の方法および装置でも、最終的な製函用シート材の精度を正確に担保できないという問題があった。
これに対し、上記特許文献3、4に記載されたような公知の方法および装置では、間隔検出手段で製函用シート材のジョイント部を1枚ずつシート面側から検出することによる上記の問題はある程度解決可能である。
しかしながら、製函用シート材が段ボールであった場合、そのギャップの断面は直線の縁を持つものではないため、端面側から高速に正確にギャップ間隔を検出することが困難であるという問題があった。
また、製函用シート材の端面は潰れや変形が生じやすく、製品として問題のない程度の端面の潰れや変形であっても、シート材束の端面の情報のみでは実際のギャップ間隔を正確に検出することができず、良品を不良品、あるいは、不良品を良品と判定する可能性があった。
そこで本発明は、前述したような公知の検査方法および検査装置の問題を解決するものであって、どのような製函設備にも適用可能であり、端面の潰れや変形の影響を受けることなく、高速かつ正確にジョイント部におけるフラップのギャップ間隔を検出可能で、最終的な製函用シート材の折れ精度を正確に検査することができる製函検査方法および検査装置を提供することを目的とする。
本請求項1に係る発明は、折り畳まれて端部を固着された製函用シート材のジョイント部における側板に連接されたフラップのギャップ間隔を間隔検出手段によって検出し、前記製函用シート材の折れ精度の検査を行う製函検査方法であって、前記製函用シート材が、複数枚積み重ねられたシート材束として検査位置に搬送され、該検査位置において、前記シート材束が、上下の製函用シート材同士それぞれシート面と平行な所定の方向に所定の距離を有する状態のずれた重なりとされ、前記間隔検出手段が、ずれた重なりとなったシート材束のすべての製函用シート材の前記ギャップ間隔を、シート面側から検出することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載の製函検査方法の構成に加えて、前記検査位置がシート材束の搬送方向に2ヶ所設けられ、2ヶ所の検査位置でシート材束の製函用シート材をそれぞれ反対方向にずらすことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の製函検査方法の構成に加えて、前記検査位置において、シート材束の製函用シート材を搬送方向と直交する方向にずらすことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の製函検査方法の構成に加えて、前記検査位置において、停止手段によりシート材束の搬送が停止され、シート材束の搬送が停止した状態で、ずれた重なりとされ、間隔検出手段による検出が行われた後に、ずれた重なりが元に戻され、その後に停止手段による搬送の停止が解除されることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の製函検査方法の構成に加えて、前記シート材束の端面を、予め傾斜させた傾動押圧板で水平方向に押圧することによりずれた重なりとすることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の製函検査方法の構成に加えて、前記間隔検出手段が、シート材束の製函用シート材の枚数を検出することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、折り畳まれて端部を固着された製函用シート材を搬送する搬送手段と、該製函用シート材のジョイント部における側板に連接されたフラップのギャップ間隔を検出する間隔検出手段と、該間隔検出手段による検出を行う検査ステーションを備えた製函検査装置であって、前記搬送手段は、前記製函用シート材を複数枚積み重ねられたシート材束の状態で検査ステーション搬送するように構成され、該検査ステーションには、前記シート材束の端面を押して、上下の製函用シート材同士をそれぞれシート面と平行な所定の方向に所定の距離を有する状態のずれた重なりとする傾動手段が配置され、前記間隔検出手段は、前記検査ステーションにおいてずれた重なりとなったシート材束を、シート面側から前記ギャップ間隔を検出する位置に配置され、前記製函用シート材の折れ精度の検査を行うことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項7に記載の製函検査装置の構成に加えて、前記検査ステーションが、シート材束の搬送方向に2ヶ所設けられ、2ヶ所の検査ステーションに配置されたそれぞれの傾動手段は、シート材束の端面を反対方向にずらすことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項9に係る発明は、請求項7または請求項8に記載の製函検査装置の構成に加えて、前記検査ステーションの傾動手段が、シート材束の端面を搬送方向と直交する方向にずらすことにより、前記課題を解決するものである。
本請求項10に係る発明は、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の製函検査装置の構成に加えて、前記検査ステーションは、搬送されたシート材束を一時停止させる停止手段を有していることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項11に係る発明は、請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の製函検査装置の構成に加えて、前記傾動手段は、傾動可能な傾動押圧板と、該傾動押圧板を水平方向に往復動させシート材束の端面を押圧する傾動押圧板押圧手段とを有することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項12に係る発明は、請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の製函検査装置の構成に加えて、前記間隔検出手段が、2次元画像を撮像する撮像手段と、撮像された2次元画像を処理して1つのシート材束のすべての製函用シート材の前記ギャップ間隔を演算する画像処理手段を有することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項13に係る発明は、請求項12に記載の製函検査装置の構成に加えて、前記間隔検出手段が、前記画像処理手段が、ジョイント部の両側部の側板に連接されたフラップのそれぞれに付されたマークの間隔から前記ギャップ間隔を演算することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項14に係る発明は、請求項7乃至請求項13のいずれかに記載の製函検査装置の構成に加えて、前記間隔検出手段が、シート材束の製函用シート材の枚数を検出する枚数検出手段を有することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明の製函検査方法および本請求項7に係る発明の製函検査装置によれば、複数の製函用シート材を積み重ねたシート材束の状態で同時に検査することが可能なため、高速に検査が可能で製函手段のタクトタイム短縮の障害にならず、搬送途中のいかなる位置にも適用可能で設備レイアウトの自由度が向上し、接着が安定した状態で検査できるため、最終的な製函用シート材の精度を正確に担保できる。
また、間隔検出手段によってずれた重なりとなったシート材束をシート面側から検出するため、製函用シート材の端面から離れた位置のジョイント部におけるフラップのギャップ間隔を検出可能であり、端面の潰れや変形に影響されることなく正確にギャップ間隔を検出することができ、最終的な製函用シート材の折れ精度を正確に検査することができる。
本請求項2および本請求項8に記載の構成によれば、ジョイント部における両側部のフラップのギャップ間隔を検出することが可能となり、さらに正確に製函用シート材の折れ精度を検査することができる。
本請求項3および本請求項9に記載の構成によれば、検出すべきギャップの位置が搬送ラインの両側部に位置するため、間隔検出手段を搬送機器類と干渉の少ない位置に配置でき、間隔検出手段による検出精度が搬送機器類の振動等の影響により低下することが防止され、メンテナンスも容易となり、より正確に製函用シート材の折れ精度を検査することができる。
本請求項4および本請求項10に記載の構成によれば、停止手段によってシート材束の複数の製函用シート材が搬送方向にずれるのを防止できるため、各製函用シート材の検出すべきギャップの位置が搬送方向と直交する方向にほぼ直線上に整列され、間隔検出手段によるギャップ間隔の検出をより正確に行うことができる。
本請求項5および本請求項11に記載の構成によれば、シート材束をずれた重なりとする際に、予め傾斜させた傾動押圧板で水平方向に押圧することで、シート材束の最上部の製函用シート材から順に1枚ずつ押し出すようにずらすため、摩擦抵抗が小さく少ない力でずらすことが可能となるとともに、製函用シート材の端部に局所的に大きな力が加わることを防止し、端部の潰れ等を防止することが可能となる。
本請求項6および本請求項13に記載の構成によれば、1つのシート材束に予定された枚数の製函用シート材が存在するか否かの検査を、製函用シート材の折れ精度の検査と同時に行うことが可能となる。
本請求項12に記載の構成によれば、1枚の画像を撮像するのみで複数の製函用シート材の折れ精度の検査が可能となるため、停止位置での停止時間が短縮され、より高速に製函用シート材の折れ精度を検査することができる。
本請求項13に記載の構成によれば、フラップのギャップ側のエッジを判別する必要がないため画像処理速度が向上するとともに、万一、ギャップ側のエッジに潰れや変形、あるいは紙繊維の突出等が発生した場合でも誤検出を防止することが可能となる。
本発明の検査対象である製函用シート材の斜視説明図。 本発明の検査手順の概略説明図。 本発明の1実施形態である製函検査装置の設置状態の側面図。 本発明の1実施形態である製函検査装置の設置状態の平面図。 本発明の1実施形態である製函検査装置の設置状態の搬入側から見た搬入ステーションの正面図。 本発明の1実施形態である製函検査装置の設置状態の搬出側から見た検査ステーションの背面図。 本発明の1実施形態である製函検査装置の第1検査ステーションの搬入側から見た動作説明図。
本発明の製函検査方法および製函検査装置の検査手順について図2に示す概略説明図を基に概略的に説明する。
本発明の製函検査方法および製函検査装置が適用される設備全体は、製函用シート材10が、図1に示すように製函手段によって必要箇所が折り曲げられ接着片13が他端の側板42に重合接着されてジョイント部をなすよう製造され、該製函用シート材10が適宜の手段で複数枚積み重ねられてシート材束が形成され、以降の搬送・検査等のハンドリングがシート材束毎にバッチで処理されるように構成される。
まず、図2(a)に示すように、シート材束50が、第1の傾動手段140と間隔検出手段120が配置された第1の検査ステーション130の検査位置に搬送される。
第1の検査ステーション130の検査位置でシート材束50の搬送が一旦停止し、図2(b)に示すように、第1の傾動手段140によって、シート材束50が上下の製函用シート材10同士それぞれシート面と平行な所定の方向に所定の距離を有する状態となるようずらされる。
この時、傾動手段140がシート材束50の端部に当接した状態で傾斜させることでずらすことが可能であるが、その場合、シート材束50のすべての製函用シート材10を同時に異なる速度で水平方向に移動させるために大きな力を発生させる必要があり、製函用シート材10の端部に局所的に大きな力が加わり、潰れ等の損傷が発生する虞がある。
そこで、傾動手段140をシート材束50の端部から離れた位置で予め傾斜させておき、傾斜した状態で水平方向に移動してシート材束50の端部を押圧するのが好適である。
このことで、シート材束の最上部の製函用シート材から順に1枚ずつ押し出すようにずらすことが可能となり、大きな力を発生させることなく、製函用シート材10の端部に局所的に大きな力が加わることもない。
第1の検査ステーション130には、第1の照明手段123と第1の撮像手段121と、これらを制御し情報を処理する画像処理手段122とを有する間隔検出手段120が配置されている。
間隔検出手段120によって、ずれた重なりとなったシート材束50のすべての製函用シート材10のジョイント部における側板に連接されたフラップのギャップに対して、シート面側から第1の照明手段123により必要な照明を行い、第1の撮像手段121により平面画像として撮像し、該画像データを画像処理手段122が処理してギャップ間隔を検出することで、製函用シート材10の折れ精度の検査が行われる。
なお、シート材束50を傾動手段140によりずれのない状態に戻す際は、傾動手段140がシート材束50の端部に当接した状態で動作を行っても、上方向への分力が働くため製函用シート材10同士の摩擦抵抗は小さい。
このため、大きな力を発生させることなくシート材束50のすべての製函用シート材10を同時に異なる速度で水平方向に移動させることが可能であり、製函用シート材10の端部に局所的に大きな力が加わることもない。
第1の撮像手段121により撮像されたシート材束50は、第1の傾動手段140によって、再びずれのない重なりに戻されて、第1の検査ステーション130から第2の検査ステーション230に搬送される。
第2の検査ステーション230では、図2(c)に示すように、第2の傾動手段240によって、第1の検査ステーション130とは逆の方向にシート材束50がずらされ、反対側のフラップのギャップに対して、シート面側から第2の照明手段223により必要な照明を行い、第2の撮像手段221により平面画像として撮像し、該画像データを画像処理手段122が処理してギャップ間隔を検出することで、製函用シート材10の折れ精度の検査が行われる。
第2の撮像手段221により撮像されたシート材束50は、第2の傾動手段240によって、再びずれのない重なりに戻されて、次の適宜の工程に搬送される。
このようにして、積み重ねたシート材束50の状態で同時に複数の製函用シート材10のジョイント部における両側部のフラップのギャップ間隔を検出することで、高速、かつ、正確に製函用シート材10の折れ精度の検査を行うことができる。
シート材束50をずらす方向は、製函用シート材10の搬送方向および傾動手段140、240の配置に依存するが、製函用シート材10のフラップが搬送方向の両側部に位置に搬送され、傾動手段140、240によって搬送方向の両側部から押圧されてシート材束50が搬送方向と直交する方向にずらされるのが好適である。
そのことで、検出すべきギャップの位置が搬送ラインの両側部に位置するため、間隔検出手段120を搬送機器類と干渉の少ない位置に配置でき、間隔検出手段120による検出精度が搬送機器類の振動等の影響により低下することが防止され、メンテナンスも容易となり、より正確に製函用シート材10の折れ精度の検査を行うことができる。
製函検査前のシート材束50がフラップを前後に位置させて搬送される場合は、シート材束50を90°水平回転させる手段を製函検査直前に設けても良い。
上記した例では、図1に示す製函用シート材10のギャップ11、12が下方から撮像できるように積み重ねられており(すなわち図1に示す製函用シート材10を裏返した状態)、撮像手段121、221および照明手段123、223を下方に配置している例を示したが、当然に、製函用シート材10のギャップ11、12が上方から撮像できるように積み重ねて、撮像手段121、221および照明手段123、223を上方に配置しても良い。
様々な仕様の製函用シート材10の検査に対応するためには、撮像手段121、221および照明手段123、223を移動させる機構が必要となるため、移動機構の設置スペース等を考慮すると下方から撮像するように構成するのが好ましい。
また、上記した例では、第1の検査ステーション130および第2の検査ステーション230の2ヶ所で両側部のフラップのギャップ間隔を検出しているが、第1の検査ステーション130のみを用いて、片側のフラップのギャップ間隔を検出して製函用シート材10の折れ精度の検査を行っても良く、第1の検査ステーション130の両側部に撮像手段121、221および照明手段123、223を配置し、第1の傾動手段140によってシート材束50を反対側にもずらすようにしても良い。
1箇所での滞留時間の増加は、検査工程の高速化を阻害する要因となるため、上記した例のように2ヶ所とするのが好ましい。
画像処理手段122が画像データを処理してギャップ間隔を検出する位置は、製函用シート材10の端面の潰れや変形に影響されることがないよう、できる限り端面から離れた位置が望ましく、傾動手段140、240によってシート材束50をずらす量は、上下の製函用シート材10同士が5mm以上であることが望ましい。
なお、画像処理手段122の演算のアルゴリズムや、不良が検出された際の処理は必要に応じて公知の技術で適宜設計することができる。
また、傾動手段140、240や搬送機器類の制御は、間隔検出手段120による検査との同期を含めて公知の制御機器で行えばよく、検査ステーション130、230に配置された傾動手段140、240や搬送機器類の制御を画像処理手段122が行っても良い。
さらに、上記した例では、間隔検出手段120によるフラップのギャップ間隔の検出は、撮像手段121、221が撮像した2次元画像を処理することで行うものであり、その処理内容として、濃度情報の処理あるいは色情報の処理等、周知の画像処理技術が適用可能である。
また、間隔検出手段120によるフラップのギャップ間隔の検出を、2次元画像を一括で撮像するものに代えて、照明手段123、223をレーザー等の点光源として撮像範囲を高速でスキャンし、撮像手段121、221を時系列で反射強度や反射位置を取得するものとし、画像処理手段122によって取得した時系列データを処理するものとしても良い。
さらに、赤外線、超音波、電磁波、流体圧等を用いた非接触式の検出手段や、プローブ等を用いた接触式の検出手段を採用し、検出値から直接、あるいは、検出信号を画像情報等に変換して処理することで間接的にギャップ間隔の検出が可能なものであれば、間隔検出手段120はいかなるものであっても良い。
また、ギャップ間隔の検出は、フラップのギャップ側のエッジを判別して行っても良く、フラップのそれぞれの面に印刷等で付されたマークの間隔を判別することで演算しても良い。
また、画像処理手段122が得られた情報からシート材束50に重ねられた製函用シート材10の枚数を検出することも容易なため、1つのシート材束50に予定された枚数の製函用シート材10が存在するか否かを同時に検出しても良い。
以下に、本発明の1実施形態である製函検査装置100の具体的な構成および動作について図面に基づいて説明する。
本発明の1実施形態である製函検査装置100は、搬入ステーション110、第1検査ステーション130、第2検査ステーション230から構成され、図3、図4の設置状態の側面図、平面図に示すように、シート材束50が搬入される図示右から順に、搬入ステーション110、第1検査ステーション130、第2検査ステーション230が連接するように配置されている。
搬入ステーション110には、図3乃至図5に示すように、シート材束50を搬送する搬送路を形成するローラコンベア111が設けられ、搬送路の側方および上方には、搬入されたシート材束50を整列させる整列手段113が設けられ、搬送路の第1検査ステーション130側の端部には、搬送路に向かって下方から進出・退避可能な前方ストッパ手段160が設けられている。
ローラコンベア111は、その下方に設けられたローラ駆動ベルト112により駆動される。本実施形態では、ローラ駆動ベルト112は、搬送方向に2分割されており、それぞれ独立して駆動・停止が可能に構成されている。
整列手段113は、シート材束50を幅方向から押圧する1対の整列板114と、シート材束50を上方から押圧する上部押えローラ117とからなる。
整列板114は、流体圧で往復動する整列板押圧手段116に取付けられて所定ストローク往復動し、整列板押圧手段116は、ボールねじ等の機械的な往復動手段からなる整列板移動手段115によって、製函用シート材10のサイズに応じて幅方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
なお、図4、図5の実線で示す整列板114は、本実施形態において整列板移動手段115によって最も間隔を狭くして整列板押圧手段116によって押圧した状態、すなわち対応できる幅方向最小サイズの製函用シート材10にあわせた状態を示し、1点鎖線で示す整列板114aはその時の整列板114を整列板押圧手段116によって幅方向外側に退避した状態を示す。
また、図5の1点鎖線で示す整列板114bは、整列板移動手段115によって最も間隔を広くして整列板押圧手段116によって押圧した状態を示し、1点鎖線で示す整列板114cはその時の整列板114bを整列板押圧手段116によって幅方向外側に退避した状態、すなわち対応できる幅方向最大サイズの製函用シート材10にあわせた状態を示す。
上部押えローラ117は、上部押えローラ昇降手段118に取付けられて昇降可能に構成されている。上部押えローラ昇降手段118は、ボールねじ等の機械的な往復動手段からなる上部押えローラ移動手段119によって、製函用シート材10のサイズに応じた搬送方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
なお、図3の実線で示す上部押えローラ117は、本実施形態において上部押えローラ昇降手段118によって最上昇させた状態、すなわち対応できる最大高さのシート材束50にあわせた状態を示し、1点鎖線で示す上部押えローラ117bは、本実施形態において上部押えローラ昇降手段118によって最下降させた状態、すなわち対応できる最小高さのシート材束50にあわせた状態を示す。
第1検査ステーション130および第2検査ステーション230には、図3、図4、図6、図7に示すように、シート材束50を搬送する搬送路を形成する中央搬送コンベア131、231および2つの側方搬送コンベア132、232が設けられ、搬送路の側方には搬入されたシート材束50をずれた重なりとする傾動手段140、240が設けられ、搬送路の上方には搬入されたシート材束50を搬送方向に整列させる停止手段150、250が設けられ、搬送路の下方には製函用シート材10のギャップ間隔をシート面側から検出するための撮像ユニット124、224が設けられている。
中央搬送コンベア131、231および2つの側方搬送コンベア132、232は同期して駆動・停止が可能に構成されている。
また、2つの側方搬送コンベア132、232は、側方搬送コンベア幅方向移動手段135、235によって、製函用シート材10の幅方向サイズに応じて幅方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
傾動手段140、240は、一方の側方に設けられた傾動押圧板141、241、整列受板133、233および他方の側方に設けられた傾動受板144、244からなる。
傾動押圧板141、241は、傾動押圧板傾動手段143、243によって傾動可能に構成され、該傾動押圧板傾動手段143、243は、ボールねじ等の機械的な往復動手段からなる傾動押圧板幅方向移動手段142、242によって、製函用シート材10の幅方向サイズに応じて幅方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
整列受板133、233は、ボールねじ等の機械的な往復動手段からなる整列受板幅方向移動手段134、234によって、製函用シート材10の幅方向サイズに応じて幅方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
また、傾動押圧板幅方向移動手段142、242および整列受板幅方向移動手段134、234は、ボールねじ等の機械的な往復動手段からなる傾動押圧板搬送方向移動手段147、247によって、製函用シート材10の搬送方向サイズに応じて搬送方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
傾動受板144、244は、傾動受板傾動手段146、246によって傾動可能に構成され、該傾動受板傾動手段146、246は、ボールねじ等の機械的な往復動手段からなる傾動受板幅方向移動手段145、245によって、製函用シート材10の幅方向サイズに応じて幅方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
また、傾動受板幅方向移動手段145、245は、ボールねじ等の機械的な往復動手段からなる傾動受板搬送方向移動手段148、248によって、製函用シート材10の搬送方向サイズに応じて搬送方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
停止手段150、250は、搬送方向の前後に設けられた前方停止手段151、251と後方押え手段154、254からなる。
前方停止手段151、251は、前方停止板151、251と該前方停止板151、251を昇降させる前方停止板昇降手段153、253によって構成され、搬送路の搬送方向の端部に設けられて、下降位置で前方停止板151、251がシート材束50の端面に当接し、上昇位置でシート材束50が通過可能となるように構成されている。
後方押え手段154、254は、後方押え板155、255と該後方押え板155、255を昇降させる後方押え板昇降手段156、256と、該後方押え板昇降手段156、256を搬送方向に往復動させる後方押え板搬送方向移動手段157、257によって構成され、下降位置で後方押え板155、255がシート材束50の端面に当接し、上昇位置でシート材束50が通過可能となるように構成されている。
また、前方停止手段151、251と後方押え手段154、254は、それぞれ幅方向左右に1対で設けられており、該1対の前方停止手段151、251と後方押え手段154、254は幅方向移動手段158、258によって、製函用シート材10の幅方向サイズに応じて幅方向の任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
なお、図3の実線で示す後方押え板155、255は、本実施形態において後方押え板搬送方向移動手段157、257によって最も搬送方向上流よりに位置した状態、すなわち対応できる搬送方向最大サイズの製函用シート材10にあわせた状態を示し、1点鎖線で示す後方押え板155b、255bは、後方押え板搬送方向移動手段157、257によって最も搬送方向下流よりに位置した状態、すなわち対応できる搬送方向最小サイズの製函用シート材10にあわせた状態を示し。
撮像ユニット124、224は、撮像手段121、221および照明手段123、223を収容しており、撮像ユニット搬送方向移動手段125、225および撮像ユニット幅方向移動手段126、226によって製函用シート材10のサイズに応じて、そのギャップの位置に合わせて任意の位置に移動・位置決め可能に構成されている。
なお、図3の実線で示す撮像ユニット124、224は、本実施形態において撮像ユニット搬送方向移動手段125、225によって最も搬送方向下流よりに位置した状態を示し、1点鎖線で示す撮像ユニット124b、224bは、撮像ユニット搬送方向移動手段125、225によって最も搬送方向上流よりに位置した状態を示す。
撮像された画像を処理する画像処理手段122は、図示はしないが公知の情報処理手段を用いれば良く、また、撮像ユニット124、224に代えて、ギャップ間隔を検出可能な公知の間隔検出手段を配置しても良い。
前記搬入ステーション110、第1検査ステーション130および第2検査ステーション230における各可動手段は公知の制御機器によって制御される。
以上のように構成された本発明の1実施形態である製函検査装置100の動作について説明する。
まず、図3、図4に示す右方向から、製函用シート材10を複数枚積み重ねたシート材束50が図示しない上流の搬送手段から搬入ステーション110のローラコンベア111上に移送される。
この時、ローラコンベア111は、ローラ駆動ベルト112によって、図示しない上流の搬送手段の搬送速度とほぼ等速となるように駆動されている。
また、整列板114は整列板押圧手段116によって幅方向外側に退避した状態で、両整列板114の間隔が製函用シート材10の幅より広くなるように整列板移動手段115によって位置決めされており、前方ストッパ手段160は、搬送路に向かって下方から進出してシート材束50に当接可能な位置に固定されている。
シート材束50が搬入ステーション110のローラコンベア111により前方ストッパ手段160に当接する位置まで移送されると、上部押えローラ117が上部押えローラ昇降手段118によって下降してシート材束50の上方から当接するとともに、ローラ駆動ベルト112が停止してローラコンベア111による移送が停止し、整列板114が整列板押圧手段116によってシート材束50の両側面に当接する。
この動作によって、シート材束50に重ねられた各製函用シート材10の幅方向の端面位置が揃えられる。
次いで、前方ストッパ手段160が搬送路の下方に退避し、ローラコンベア111による移送が再開されて端面位置が揃えられたシート材束50が、隣接するローラ駆動ベルト112が再び回転してローラコンベア111駆動されて第1検査ステーション130に移送されるとともに、整列板114および上部押えローラ117は、初期位置への復帰動作を行う。
なお、上部押えローラ117がシート材束50の上方から当接した際にシート材束50が全体として厚み方向に圧縮変形するため、復帰動作の開始時の短時間、シート材束50の上面に上部押えローラ117が接触したまま移送されることとなるが、上部押えローラ117が回転可能に構成されることで、円滑にシート材束50の移送を開始することができる。
また、この移送時に、搬送方向に2分割されたローラ駆動ベルト112のうち、第1検査ステーション130側のローラ駆動ベルト112aの駆動速度を他方のローラ駆動ベルト112bより高速とすることで、次に搬入ステーション110に移送された後方のシート材束50が隣接していても、第1検査ステーション130に移送される前方のシート材束50が加速されて送り出され、2つのシート材束50の間に間隔を設けることが可能となる。
この間隔を利用して、前方ストッパ手段160を、前方のシート材束50が通過した直後、後方のシート材束50が到達する前に搬送路に向かって下方から進出させることが可能となり、上記一連の動作をシート材束50毎に確実に切り出して行うことができる。
搬入ステーション110から第1検査ステーション130に移送されたシート材束50は、引き続き中央搬送コンベア131および2つの側方搬送コンベア132によって搬送される。
この時、前方停止板151は前方停止板昇降手段153によって下降位置に待機し、後方押え板155は後方押え板昇降手段156によってシート材束50が通過可能な上昇位置で待機している。
また、シート材束50が前方停止板151に当接した際のシート材束50の後方側端部よりさらに後方に後方押え板155が位置するよう、後方押え板昇降手段156が後方押え板搬送方向移動手段157によって位置決めされている。
なお、両側方の前方停止板151および後方押え板155の間隔は、製函用シート材10の幅方向サイズに応じて幅方向移動手段158によって位置決めされている。
傾動押圧板141は、傾動押圧板傾動手段143によって傾斜した状態で、傾動押圧板幅方向移動手段142によって、傾動押圧板141の上端部が搬送されるシート材束50の製函用シート材10の端面よりわずかに外方に位置するように待機している(図7の1点鎖線で示す傾動押圧板141aの位置。)。
傾動受板144は、傾動受板傾動手段146によって垂直に立てられた状態で、傾動受板幅方向移動手段145によって、搬送されるシート材束50の製函用シート材10の端面よりわずかに外方に待機しており、整列受板133は、整列受板幅方向移動手段134によって、搬送されるシート材束50の製函用シート材10の端面よりわずかに外方に待機している。
傾動押圧板141、傾動受板144および整列受板133の搬送方向の位置は、シート材束50が前方停止板151に当接した際のシート材束50の搬送方向中央付近、かつ、検査すべきギャップが傾動受板144に隠れない位置に、傾動押圧板搬送方向移動手段147によって位置決めされている。
撮像ユニット124は、撮像ユニット搬送方向移動手段125および撮像ユニット幅方向移動手段126によって製函用シート材10のギャップの位置に合わせて位置決めされている。
シート材束50が中央搬送コンベア131および2つの側方搬送コンベア132によって搬送されて前方停止板151に当接すると、中央搬送コンベア131および2つの側方搬送コンベア132の駆動が停止する。
この位置で、後方押え板155が後方押え板昇降手段156によって下降し、後方押え板搬送方向移動手段157によってシート材束50の後方側端部に当接するように駆動され、シート材束50に重ねられた各製函用シート材10の搬送方向の端面位置が揃えられる。
このことで、シート材束50に重ねられた各製函用シート材10のギャップの搬送方向位置も揃うこととなる。
そして、傾動受板144を傾動受板傾動手段146によって傾動押圧板141と同角度まで傾斜させ(図7の実線で示す傾動押圧板144cの状態)、傾動押圧板141を傾動押圧板幅方向移動手段142によってシート材束50の側方端面に当接させて(図7の実線で示す傾動押圧板141bの位置まで)押しこむことで、シート材束50を上下の製函用シート材10同士がそれぞれシート面と平行な所定の方向に所定の距離を有する状態のずれた重なりとする。
この傾動押圧板141の押し込みにより、シート材束50の最上部の製函用シート材10から順に1枚ずつ押し出すようにずらすため、摩擦抵抗が小さく少ない力でずらすことが可能となるとともに、製函用シート材10の端部に局所的に大きな力が加わることを防止し、端部の潰れ等を防止することできる。
この位置で、撮像ユニット124に収容された照明手段123および撮像手段121が作動し、撮像された画像が図示しない画像処理手段122に転送されシート材束50の複数の製函用シート材10のギャップ間隔が同時に検出される。
なお、検出されたギャップ間隔に基づく不良品となる製函用シート材10の特定やその情報の記録、監視者への報知、他の装置等への情報伝達等の処理は、公知の情報処理手段によって行われ、不良品となる製函用シート材10が含まれるシート材束50が本製函検査装置から搬出された後に、適宜の方法、手段で当該不良品の排除等が行われる。
また、当該情報が製函手段にフィードバックされても良い。
ギャップの撮像が行われた後、傾動押圧板141を傾動押圧板幅方向移動手段142によって元の位置まで退避させ、傾動受板144を傾動受板傾動手段146によって垂直状態に戻し、整列受板133を整列受板幅方向移動手段134によって、シート材束50の側方端面に当接させることによって、シート材束50を上下の製函用シート材10同士が揃った状態の重なりとする。
そして、整列受板133を整列受板幅方向移動手段134によって、搬送されるシート材束50の製函用シート材10の端面よりわずかに外方の待機位置に復帰させるとともに、前方停止板151を前方停止板昇降手段153によってシート材束50が通過可能な上昇位置で上昇させた後、中央搬送コンベア131および2つの側方搬送コンベア132の駆動を開始して、シート材束50を隣接する第2の検査ステーション230に搬送する。
第2の検査ステーション230は、前述した第1の検査ステーション130の構成と幅方向に対称の構成であり、動作も前述した第1の検査ステーション130と左右対称で同様の動作を行うものであり、第1の検査ステーション130で検出したシート材束50の複数の製函用シート材10の反対側部のフラップに存在するギャップ間隔を検出した後、シート材束50を上下の製函用シート材10同士が揃った状態の重なりとして第2の検査ステーション230から搬出する(詳細は符号100番代を200番代に読み替えれば同様であるため省略する。)。
このことで、両側部のフラップに存在するギャップ間隔の誤差をそれぞれ判定することで不良品となる製函用シート材10を特定することに加えて、両側部のギャップ間隔の相対的な寸法差を演算することができるため、当該寸法差の大小によっても不良品を特定することが可能となり、さらに正確に不良品となる製函用シート材10を特定することができる。
本発明の製函検査方法および製函検査装置は、段ボールから製函手段によって製造された製函用シート材の折れ精度の検査を行うのに好適であるが、段ボール以外の材料の製函用シート材にも適用可能であり、製函用シート材に限らず、矩形シート状の製品を重ねてハンドリングし、端部付近の水平面を検査する用途であれば、いかなる製品の検査にも応用可能である。
また、上記実施形態は、製函検査装置100がライン中に独立して設置可能な装置として構成されているが、製造ライン中の他の装置に同様の動作を行う機構を組み込むことで構成しても良い。
10 ・・・製函用シート材
11 ・・・ギャップ
12 ・・・ギャップ
13 ・・・接着片
21、22、23、24
・・・フラップ
31、32、33、34
・・・フラップ
41 ・・・(一方の)側板
42 ・・・(他方の)側板
50 ・・・シート材束
100 ・・・製函検査装置
110 ・・・搬入ステーション
111 ・・・ローラコンベア
112 ・・・ローラ駆動ベルト
113 ・・・整列手段
114 ・・・整列板
115 ・・・整列板移動手段
116 ・・・整列板押圧手段
117 ・・・上部押えローラ
118 ・・・上部押えローラ昇降手段
119 ・・・上部押えローラ移動手段
120 ・・・間隔検出手段
121、221・・・撮像手段
122 ・・・画像処理手段
123、223・・・照明手段
124、224・・・撮像ユニット
125、225・・・撮像ユニット搬送方向移動手段
126、226・・・撮像ユニット幅方向移動手段
130、230・・・検査ステーション
131、231・・・中央搬送コンベア
132、232・・・側方搬送コンベア
133、233・・・整列受板
134、234・・・整列受板幅方向移動手段
135、235・・・側方搬送コンベア幅方向移動手段
140、240・・・傾動手段
141、241・・・傾動押圧板
142、242・・・傾動押圧板幅方向移動手段
143、243・・・傾動押圧板傾動手段
144、244・・・傾動受板
145、245・・・傾動受板幅方向移動手段
146、246・・・傾動受板傾動手段
147、247・・・傾動押圧板搬送方向移動手段
148、248・・・傾動受板搬送方向移動手段
150、250・・・停止手段
151、251・・・前方停止手段
152、252・・・前方停止板
153、253・・・前方停止板昇降手段
154、254・・・後方押え手段
155、255・・・後方押え板
156、256・・・後方押え板昇降手段
157、257・・・後方押え板搬送方向移動手段
158、258・・・幅方向移動手段
160 ・・・前方ストッパ手段

Claims (14)

  1. 折り畳まれて端部を固着された製函用シート材のジョイント部における側板に連接されたフラップのギャップ間隔を間隔検出手段によって検出し、前記製函用シート材の折れ精度の検査を行う製函検査方法であって、
    前記製函用シート材が、複数枚積み重ねられたシート材束として検査位置に搬送され、
    該検査位置において、前記シート材束が、上下の製函用シート材同士それぞれシート面と平行な所定の方向に所定の距離を有する状態のずれた重なりとされ、
    前記間隔検出手段が、ずれた重なりとなったシート材束のすべての製函用シート材の前記ギャップ間隔を、シート面側から検出することを特徴とする製函検査方法。
  2. 前記検査位置がシート材束の搬送方向に2ヶ所設けられ、
    2ヶ所の検査位置でシート材束の製函用シート材をそれぞれ反対方向にずらすことを特徴とする請求項1に記載の製函検査方法。
  3. 前記検査位置において、シート材束の製函用シート材を搬送方向と直交する方向にずらすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の製函検査方法。
  4. 前記検査位置において、停止手段によりシート材束の搬送が停止され、
    シート材束の搬送が停止した状態で、ずれた重なりとされ、
    間隔検出手段による検出が行われた後に、ずれた重なりが元に戻され、
    その後に停止手段による搬送の停止が解除されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の製函検査方法。
  5. 前記シート材束の端面を、予め傾斜させた傾動押圧板で水平方向に押圧することによりずれた重なりとすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の製函検査方法。
  6. 前記間隔検出手段が、シート材束の製函用シート材の枚数を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の製函検査方法。
  7. 折り畳まれて端部を固着された製函用シート材を搬送する搬送手段と、該製函用シート材のジョイント部における側板に連接されたフラップのギャップ間隔を検出する間隔検出手段と、該間隔検出手段による検出を行う検査ステーションを備えた製函検査装置であって、
    前記搬送手段は、前記製函用シート材を複数枚積み重ねられたシート材束の状態で検査ステーション搬送するように構成され、
    該検査ステーションには、前記シート材束の端面を押して、上下の製函用シート材同士をそれぞれシート面と平行な所定の方向に所定の距離を有する状態のずれた重なりとする傾動手段が配置され、
    前記間隔検出手段は、前記検査ステーションにおいてずれた重なりとなったシート材束を、シート面側から前記ギャップ間隔を検出する位置に配置され、
    前記製函用シート材の折れ精度の検査を行うことを特徴とする製函検査装置。
  8. 前記検査ステーションが、シート材束の搬送方向に2ヶ所設けられ、
    2ヶ所の検査ステーションに配置されたそれぞれの傾動手段は、シート材束の端面を反対方向にずらすことを特徴とする請求項7に記載の製函検査装置。
  9. 前記検査ステーションの傾動手段が、シート材束の端面を搬送方向と直交する方向にずらすことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の製函検査装置。
  10. 前記検査ステーションは、搬送されたシート材束を一時停止させる停止手段を有していることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の製函検査装置。
  11. 前記傾動手段は、傾動可能な傾動押圧板と、該傾動押圧板を水平方向に往復動させシート材束の端面を押圧する傾動押圧板押圧手段とを有することを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の製函検査装置。
  12. 前記間隔検出手段が、2次元画像を撮像する撮像手段と、撮像された2次元画像を処理して1つのシート材束のすべての製函用シート材の前記ギャップ間隔を演算する画像処理手段を有することを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の製函検査装置。
  13. 前記画像処理手段が、ジョイント部の両側部の側板に連接されたフラップのそれぞれに付されたマークの間隔から前記ギャップ間隔を演算することを特徴とする請求項12に記載の製函検査装置。
  14. 前記間隔検出手段が、シート材束の製函用シート材の枚数を検出する枚数検出手段を有することを特徴とする請求項7乃至請求項13のいずれかに記載の製函検査装置。
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