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JP5783060B2 - プロテクタ - Google Patents

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JP5783060B2
JP5783060B2 JP2012010029A JP2012010029A JP5783060B2 JP 5783060 B2 JP5783060 B2 JP 5783060B2 JP 2012010029 A JP2012010029 A JP 2012010029A JP 2012010029 A JP2012010029 A JP 2012010029A JP 5783060 B2 JP5783060 B2 JP 5783060B2
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Description

この発明は、ワイヤーハーネスを保護するプロテクタに関する。
車両等に布設されるワイヤーハーネスを保護するため、プロテクタが用いられることがある。プロテクタは、樹脂等によって半筒状或は筺状に形成されており、前記ワイヤーハーネスを覆うことで当該ワイヤーハーネスを外部から保護する役割を有する。
上記プロテクタを車体に固定する構造として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1は、プロテクタにボルト固定部構造を形成し、車体側に設けられたボルトを前記ボルト固定部構造に挿通させる構成を開示している。
特開2011−236940号公報
ところで、プロテクタは、車体に対して複数箇所で取付けられることがある。しかしながら、取付箇所の相互位置関係等によっては、プロテクタを複数箇所で取付ける作業を同時に行うことは難しい。例えば、特許文献1に開示されるような構成においては、ボルト固定部構造に対するボルトの挿入方向は一定方向に決っている。複数のボルトが異なる方向に突設され、従って、各ボルトの挿入方向が交互に異なっていると、各ボルトを同時に各ボルト固定部構造挿入することは難しい。
そこで、本発明は、プロテクタを複数箇所で取付作業する場合に、少なくとも1つの取付作業を他の取付作業とは別作業で行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、車体に配索されるワイヤーハーネスを保護するプロテクタであって、ワイヤーハーネスの少なくとも一部を覆うプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体に設けられ、前記車体に取付可能な第1固定部と、前記プロテクタ本体に設けられ、前記車体に取付可能な第2固定部とを備え、前記第1固定部は、前記車体に突設された固定用長尺部材を挿入可能な被挿入固定部と、前記被挿入固定部を、前記固定用長尺部材を挿入可能な挿入固定位置と前記固定用長尺部材から退避させる退避位置との間で移動可能に支持する可動支持部とを含み、前記固定用長尺部材を前記被挿入固定部に挿入させた状態で、前記車体に固定可能に構成されている。
第2の態様は、第1の態様に係るプロテクタであって、前記退避位置からから前記挿入固定位置への前記被挿入固定部の移動方向が、前記第2固定部を前記車体に取付作業する際に前記第2固定部が前記車体に押付けられる方向とは異なる。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るプロテクタであって、前記可動支持部は、前記被挿入固定部の一部を移動可能に支持する。
第4の態様は、第1又は第2の態様に係るプロテクタであって、前記可動支持部は、前記被挿入固定部の周りを囲いつつ、前記被挿入固定部を移動可能に支持する。
第5の態様は、第4の態様に係るプロテクタであって、前記可動支持部に、その外側から内側に向けて前記固定用長尺部材を通過させるための側方開口が形成されている。
第6の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係るプロテクタであって、前記第1固定部に、前記被挿入固定部を前記退避位置に仮保持する仮保持凸部が設けられている。
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るプロテクタであって、前記被挿入固定部は、前記固定用長尺部材に形成された凹部に係止固定可能な係止部分を含む。
第8の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るプロテクタであって、前記被挿入固定部に、前記固定用長尺部材を遊挿可能な孔部が形成されている。
第1の態様によると、第2固定部を車体に取付けした後、被挿入固定部を挿入固定位置に向けて移動させて、固定用長尺部材を被挿入固定部に挿入することで、第1固定部が車体に取付けされる。このため、プロテクタを複数箇所で取付作業する場合に、第1固定部による少なくとも1つの取付作業を、第2固定部による他の取付作業とは別作業で行える。
第2の態様によると、第2固定部を所定の方向に押付けて車体に取付けした後、これとは異なる方向に被挿入固定部を押込んで、第1固定部を車体に取付けることができる。
第3の態様によると、プロテクタ本体からの可動支持部の突出量を小さくして、その構成をコンパクトにすることができる。
第4の態様によると、被挿入固定部をしっかりと保持できる。
第5の態様によると、前記側方開口を通って、固定用長尺部材を、可動支持部内に容易に配設することができる。
第6の態様によると、被挿入固定部を退避位置に仮保持できるため、プロテクタの取付作業を容易に行える。
第7の態様によると、固定用長尺部材を被挿入固定部に挿入することで、係止部分が被挿入固定部に挿入された状態で固定される。
第8の態様によると、固定用長尺部材を被挿入固定部の孔部に容易に挿入することができる。
第1実施形態に係るプロテクタを示す概略斜視図である。 第1固定部の概略正面図である。 第1固定部の部分斜視図である。 第1スタッドボルトを第1固定部に挿通する前の状態におけるプロテクタを示す概略斜視図である。 第1スタッドボルト及び第2スタッドボルトを、第1固定部及び第2固定部に挿通した後の状態におけるプロテクタを示す概略斜視図である。 第2実施形態に係るプロテクタの第1固定部を示す分解斜視図である。 図6のVII−VVI線における概略断面図である。 第1固定部の変形例を示す概略平面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るプロテクタについて説明する。図1は第1実施形態に係るプロテクタ20を示す概略斜視図である。
プロテクタ20は、車体に取付けられた状態で、当該車体に配索されるワイヤーハーネス18を保護するように構成されている。ここで、ワイヤーハーネス18は、複数の電線が接続先となる各種電気機器の配設位置に合せて適宜分岐されつつ結束された構成とされている。
プロテクタ20は、上記ワイヤーハーネス18の少なくとも一部(ここでは一部)を覆った状態で、車体に取付けられることで、ワイヤーハーネス18の少なくとも一部を保護する。
プロテクタ20は、樹脂等によって金型成型された部材であり、プロテクタ本体22と、第1固定部30と、第2固定部50とを備えている。なお、本実施形態では、プロテクタ20のうち後述する被挿入固定部40を除く部分が、樹脂等によって一体に金型成型された例で説明するが、必ずしもその必要はない。例えば、プロテクタ20の蓋となる部分が、他の部分とは別体とされていてもよい。
プロテクタ本体22は、ワイヤーハーネス18の少なくとも一部分を覆うように構成されている。ここでは、プロテクタ本体22は、筒状に形成されており、ワイヤーハーネス18の一部分の外周囲全体を覆うように構成されている。プロテクタ本体は、一側が開口した形状、又は、一側が開閉可能な蓋部によって閉じた構成とされていてもよい。また、プロテクタ本体22は、ワイヤーハーネス18の配設経路に沿った形状、ここでは、L字状に曲る筒状に形成されている。プロテクタ本体22は、ワイヤーハーネス18の配設経路に沿った形状であればよく、その他の屈曲形状、湾曲形状或は直線形状等であってもよい。そして、ワイヤーハーネス18の長手方向の一部分がプロテクタ本体22内に収容され、プロテクタ本体22の両端側開口から外方に向けてワイヤーハーネス18が延出するようになっている。
このプロテクタ本体22に、第1固定部30と第2固定部50とが設けられている。第1固定部30及び第2固定部50は、それぞれ車体の一部である取付対象部位10に取付可能に構成されている。ここでは、取付対象部位10の外面は、互いに交わる(ここでは直交する)2つの取付面12、14を含んでいる。一方の取付面12に固定用長尺部材として第1スタッドボルト13が垂直姿勢で立設され、他方の取付面14に固定用長尺部材として第2スタッドボルト15が垂直姿勢で立設されている。従って、第1スタッドボルト13と、第2スタッドボルト15とは、互いに異なる方向(ここでは直交する方向)に延在している。プロテクタ本体22は、上記取付面12、14に応じた形状に曲っている。そして、プロテクタ本体22の端部近傍位置であって、上記第1スタッドボルト13及び第2スタッドボルト15に対応する位置に、第1固定部30及び第2固定50が設けられている。もっとも、第1固定部30及び第1スタッドボルト13と、第2固定部50と第2スタッドボルト15との設置位置は、上記例に限られず、例えば、プロテクタ本体22の長手方向中間部に設けられていてもよい。また、プロテクタ本体22には、以下に説明する第1固定部30或は第2固定部50と同様構成の固定部、或は、他の構成の固定部が設けられていてもよい。
第1固定部30及び第2固定部50は、第1スタッドボルト13及び第2スタッドボルト15のそれぞれを第1固定部30及び第2固定部50に対して所定方向に沿って挿通させることにより、取付対象部位10に対して取付可能な状態となる。このため、第1スタッドボルト13及び第2スタッドボルト15の立設方向が異なっていると、第1固定部30を取付対象部位10に対して取付けるための作業方向A(後述する被挿入固定部40が退避位置から挿入固定位置に移動する方向参照)と、第2固定部50を取付対象部位10に対して取付けるための作業方向Bとは異なる(図1参照)。このため、プロテクタ20全体を一定方向に押付けることによっては、第1固定部30の取付作業と第2固定部50の取付作業とを同時に行うことは難しい。そこで、本プロテクタ20では、第1固定部30の取付作業と、第2固定部50の取付作業とを別々に行えるようにしている。
説明の便宜上、第2固定部50について説明してから第1固定部30について説明する。
第2固定部50は、車体に対して所定方向に押付けることにより、当該車体に対して取付可能とされている。
より具体的には、第2固定部50は、プロテクタ本体22の側部から延出する板状部材に形成されている。ここでは、第2固定部50の底面は、プロテクタ本体22の底面(取付対象部位10に接する面)に対して面一状に連続している。この第2固定部50には、上記第2スタッドボルト15を遊挿可能な挿通孔部52が形成されている。ここで、遊挿とは、第2スタッドボルト15を引っかかり無く挿通孔部52に挿通できることをいう。従って、挿通孔部52の内径は、第2スタッドボルト15の外径よりも大きい(ここでは僅かに大きい)。そして、第2スタッドボルト15を挿通孔部52に挿通すると、第2スタッドボルト15が第2固定部50より突出する。第2固定部50の突出端部にナットNを締結すると、第2固定部50が取付対象部位10に取付けられる。なお、第2スタッドボルト15が取付対象部位10の表面に対して直交する方向であることは必須ではない。また、第2固定部の構成は上記例に限られない。例えば、プロテクタ本体22に、車体に形成された係止孔に係止可能なクランプ部が突設され、このクランプ部が上記と同様方向で前記係止孔に挿通される構成であってもよい。
第1固定部30について説明する。図2は第1固定部30の概略正面図であり、図3は同第1固定部30の部分斜視図である。また、図4は第1スタッドボルト13を第1固定部30に挿通する前の状態におけるプロテクタ20を示す概略斜視図であり、図5は第1スタッドボルト13及び第2スタッドボルト15を、第1固定部30及び第2固定部50に挿通した後の状態を示す概略斜視図である。
第1固定部30は、可動支持部32と、被挿入固定部40とを備えている。そして、前記被挿入固定部40を所定方向に移動させることにより、第1スタッドボルト13が被挿入固定部40に挿通され、第1固定部30が取付対象部位10に取付可能な状態となる。
被挿入固定部40は、上記第1スタッドボルト13を挿入可能に形成されている。ここでは、被挿入固定部40は、板状、より具体的には、略方形板状に形成されている。被挿入固定部40には、第1スタッドボルト13を遊挿可能な孔部42が形成されている。ここでの遊挿も、第1スタッドボルト13を孔部42に対して引っ掛かりなく挿入可能なことをいう。従って、孔部42の内径は、第1スタッドボルト13の外径よりも大きい(ここでは僅かに大きい)。
また、被挿入固定部40のうちプロテクタ本体22に近い一対のコーナー部には、外方に向けて突出するガイド凸部44が形成されている。被挿入固定部40の一部であるガイド凸部44が可動支持部32によって移動可能に支持されることによって、本被挿入固定部40が後述するように移動可能に支持される。
可動支持部32は、上記被挿入固定部40を挿入固定位置と退避位置との間で移動可能に支持する。挿入固定位置は、第1スタッドボルト13を可動支持部32に対して挿入可能な位置であり、つまり、取付対象部位10に近づいた位置である(図2において実線で示す取付対象部位10の位置、図5参照)。退避位置は、可動支持部32が第1スタッドボルト13から退避させた位置であり、つまり、取付対象部位10から遠ざかった位置である(図2において一点鎖線で示す取付対象部位10の位置、図1、図3、図4参照)。
より具体的には、可動支持部32は、一対の支持長尺部34を備えている。一対の支持長尺部34は、プロテクタ本体22の一側面に間隔をあけて設けられている。一対の支持長尺部34の間隔は、上記被挿入固定部40の幅と同じであり、一対の支持長尺部34間に被挿入固定部40を配設できる。一対の支持長尺部34の延在方向は、プロテクタ本体22を取付対象部位10に取付けた状態で、第1スタッドボルト13の立設方向と一致している。一対の支持長尺部34の内向き部分には、その延在方向に沿ったガイド溝部34gが形成されている。各ガイド溝部34gは、上記ガイド凸部44を移動可能に配設可能な形状に形成されている。そして、一対の支持長尺部34間に被挿入固定部40を配設し、一対のガイド凸部44を一対のガイド溝部34gに配設することで、被挿入固定部40が上記挿入固定位置と退避位置との間で移動可能に支持される。
また、各ガイド溝部34gのうち取付対象部位10に対して近い側の端部は閉塞部35によって閉塞されており、各ガイド溝部34gのうち取付対象部位10に対して遠い側の端部は開口している。そして、上記一対のガイド凸部44を、取付対象部位10に対して遠い側の端部の開口から一対のガイド溝部34g内に挿入することができる。また、被挿入固定部40が取付対象部位10に近づき挿入固定位置に達すると、一対のガイド凸部44が閉塞部35に当接して、抜止め及び取付対象部位10側での位置決め規制が図られる。もっとも、本プロテクタ20では、第2固定部50によっても固定が行われているので、第1固定部30において、全ての方向に対して位置決め固定が図られている必要はない。このため、閉塞部35は必須ではない。
また、各ガイド溝部34gのうち取付対象部位10から遠い側の部分には、被挿入固定部40を退避位置に仮保持する仮保持凸部36a、36bが形成されている(図2、図3参照、図1、図4及び図5では省略)。ここでは、被挿入固定部40が退避位置に位置する状態で、その移動方向の前後からガイド凸部44を挟込むように、仮保持凸部36a、36bが形成されている。なお、仮保持凸部36a、36bは、ガイド溝部34gに対して小さい突出寸法で突出している。そして、被挿入固定部40に特別な外力が加えられてない状態では、仮保持凸部36a、36bは、被挿入固定部40を退避位置に仮保持している。一方、被挿入固定部40に対して比較的大きな力が加えられると、ガイド凸部44は仮保持凸部36a、36bを乗越えることができる。このため、被挿入固定部40を可動支持部32にセットする作業、及び、被挿入固定部40を退避位置から挿入固定位置に移動させる作業を問題なく行える。なお、被挿入固定部40の一面側でのみ、被挿入固定部40を仮保持する構成であってもよい。
そして、上記被挿入固定部40が退避位置にある状態では、被挿入固定部40のうち取付対象部位10側の面は、プロテクタ本体22のうち取付対象部位10に接する底面に対して、第1固定部30の突出寸法以上離れて配設された状態となっている。このため、被挿入固定部40に対して取付対象部位10側の空間に、第1スタッドボルト13を容易に配設することができる。また、被挿入固定部40を挿入固定位置に移動させた状態では、第1スタッドボルト13は、被挿入固定部40の孔部42に挿通され、被挿入固定部40より突出する。このため、被挿入固定部40より突出する第1スタッドボルト13にナットNを締結させることが可能な状態となり、第1スタッドボルト13を被挿入固定部40に挿入させた状態で、第1固定部30を取付対象部位10に固定することができる。
上記プロテクタ20を取付対象部位10に固定する作業について説明する。
まず、被挿入固定部40が退避位置に移動したプロテクタ20を準備する。なお、プロテクタ20内にはワイヤーハーネス18が挿通されている。
そして、プロテクタ20を車体の取付対象部位10近くに配設し、第2スタッドボルト15を第2固定部50の挿通孔部52に挿通させるように、プロテクタ20全体を作業方向Bに沿って取付対象部位10に向けて押付ける。この状態では、第1スタッドボルト13は、退避位置にある被挿入固定部40と取付面12との間に配設される(図4参照)。
次に、可動支持部32を取付対象部位10の表面に接触させた状態で、被挿入固定部40を作業方向Aに沿って退避位置から挿入固定位置に向けて押込み、第1スタッドボルト13を被挿入固定部40の孔部42に挿通させる(図5参照)。
この後、被挿入固定部40から突出する第1スタッドボルト13及び第2固定部50から突出する第2スタッドボルト15のそれぞれに、ナットNを締結すると、第1固定部30及び第2固定部50が取付対象部位10に取付けされ、プロテクタ20が取付対象部位10に取付固定される。なお、第2スタッドボルト15に対するナットNの締結は、より以前の段階で行われてもよい。
以上のように構成されたプロテクタ20によると、第2固定部50を取付対象部位10に取付けした後、被挿入固定部40を挿入固定位置に向けて移動させて、第1スタッドボルト13を被挿入固定部40に挿入することで、第1固定部30を取付対象部位10に取付けるようにすることができる。このため、プロテクタ20を複数箇所で取付作業する場合に、第1固定部30による少なくとも1つの取付作業を、第2固定部50による他の取付作業とは別作業で行える。
特に、第1固定部30の作業方向Aと第2固定部50の作業方向Bとが異なる場合において、別々の取付作業を行えるため、有効といえる。
また、可動支持部32は、被挿入固定部40の一部であるガイド凸部44を移動可能に支持する構成であるため、プロテクタ本体22からの可動支持部32の突出量を小さくして、その構成をコンパクトにすることができる。
また、ガイド溝部34gには、仮保持凸部36a、36bが形成されているため、被挿入固定部40を退避位置に仮保持した状態とすることができる。このため、プロテクタ本体22の取付け作業時には、被挿入固定部40と第1スタッドボルト13との干渉を避けて作業を行いやすく、従って、プロテクタの取付作業を容易に行える。また、被挿入固定部40をプロテクタ本体22に取付けた状態で、プロテクタ本体22の搬送等の取扱いを行うことができる。
被挿入固定部40には、第1スタッドボルト13を遊挿可能な孔部42が形成されているため、第1スタッドボルト13を容易に孔部42に挿入することができる。そして、第1スタッドボルト13を遊挿した後、第1スタッドボルト13にナットNを螺合させてよりしっかりとした取付を行える。
{第2実施形態}
第2実施形態に係るプロテクタについて説明する。なお、第2実施形態に係るプロテクタは、上記第1実施形態に係るプロテクタに対して第1固定部に関する構成が異なる。このため、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略し、第1固定部に関する構成を中心に説明する。
図6は本第2実施形態に係るプロテクタの第1固定部130を示す分解斜視図であり、図7は図6のVII−VVI線における概略断面図である。なお、図7では、被挿入固定部140が可動支持部132に対して退避位置にてセットされた状態を示している。
すなわち、第1固定部130は、可動支持部132と、被挿入固定部140とを備えている。そして、前記被挿入固定部140を所定方向に移動させることにより、第1スタッドボルト13が被挿入固定部140に挿通され、第1固定部130が取付対象部位10に取付けられる。
被挿入固定部140は、上記第1スタッドボルト13を挿入可能に形成されている。ここでは、被挿入固定部140は、第1スタッドボルト13に形成された凹部であるネジ溝13gに係止固定可能な係止部分144を含んでいる。より具体的には、被挿入固定部140は、樹脂等で形成された部材であり、底部142と、係止部分144と、囲壁部146とを備える。底部142は、方形板状に形成されると共に、第1スタッドボルト13を挿入可能な孔部142hが形成されている。係止部分144は、底部142の一主面(図6及び図4では上面)であって前記孔部142hを囲う位置から突出するように形成されている。係止部分144は、孔部142hの軸方向視において弧状に曲る一対の板状部144a、144aを含む。板状部144a、144aの内周部の間隔は、その先端側に向けて徐々に狭まっており、板状部144a、144aのうち内周部の間隔が最も狭まった部分の間隔は、第1スタッドボルト13の外径よりも小さくなっている。また、板状部144aの先端側部分の内周部には、第1スタッドボルト13のネジ溝13gに係止可能な突条部144bが形成されている。そして、第1スタッドボルト13を孔部142h側から一対の板状部144a、144a間に挿入すると、突条部144bが第1スタッドボルト13のネジ溝13gに嵌り込みように係止する。これにより、被挿入固定部140が第1スタッドボルト13に対して取付けられるようになる。
また、囲壁部146は、上記底部142の周囲四方を囲む形状に形成されている。囲壁部146のうち互いに反対側を向く一対の外側面のそれぞれには、一対の仮保持凸部146aが形成されている。各外側面において、一対の仮保持凸部146aは、被挿入固定部140の移動方向において間隔をあけて設けられている。そして、後述する仮保持片136の係止端部136aが一対の仮保持凸部146a間に配設されることで、被挿入固定部140が退避位置に仮保持される。
可動支持部132は、上記被挿入固定部140の周りを囲いつつ、当該第1固定部30を移動可能に支持する。
より具体的には、可動支持部132は、被挿入固定部40の周囲を囲う方形枠状の支持壁部134を含む。支持壁部134は、その両端側に開口しており、被挿入固定部40は、支持壁部134内でその一方側開口に近い退避位置(図7において実線で示す位置参照)と他方側開口に近い位置(図7において2点鎖線で示す位置参照)との間で移動可能に収容配置される。
また、支持壁部134のうち対向する側部の内面には仮保持片136が突設されている。ここでは、支持壁部134に補強リブ部135が突設され、その補強リブ部135に仮保持片136が延設されている。仮保持片136は、補強リブ部135の内側縁部から被挿入固定部140の移動方向に沿って延出すると共にその延出部分先端部から支持壁部134内に向けて係止端部136aが延出する構成とされている。
そして、被挿入固定部140が支持壁部134内の一方側開口近くに位置する状態で、仮保持片136の係止端部136aが、被挿入固定部140の一対の仮保持凸部146a間に配設される。これにより、被挿入固定部140が可動支持部132において、退避位置に仮保持される。一方、被挿入固定部140に対して比較的大きな力が加えられた場合には、仮保持片136は弾性変形して一対の仮保持凸部146aを乗越えることができる。このため、被挿入固定部140を可動支持部132にセットする作業、及び、被挿入固定部140を退避位置から挿入固定位置に移動させる作業を問題なく行える。
また、可動支持部132には、その外側から内側に向けて第1スタッドボルト13を通過させるための側方開口133が形成されている。ここでは、可動支持部132のうちプロテクタ本体22から最も離れた部分に側方開口133が形成されている。側方開口133の幅は、少なくとも第1スタッドボルト13の外径以上であればよい。
なお、側方開口133の位置は、プロテクタを取付対象部位に取付ける際に、第1スタッドボルト13が通過すべき位置に形成するとよい。図1に示す位置関係を考慮すると、第1スタッドボルト13は第1固定部の側方から第1固定部に向けて配設される。従って、このような位置関係である場合には、図8に示す変形例のように、第1固定部130に対応する第1固定部230において、可動支持部132に対応する可動支持部232の一側方部分に側方開口233を形成するとよい。この場合、仮保持片136に対応する仮保持片236はプロテクタ本体22側の面及びこれに対向する面に形成すればよい。
本実施形態によると、上記第1実施形態と同様作業にてプロテクタの固定作業を行うことができる。
特に、第1スタッドボルト13に対して第1固定部130を取付ける際には、被挿入固定部140を退避位置に仮保持させた状態で、第1スタッドボルト13を、側方開口133を通って可動支持部132内であって被挿入固定部140の下方位置に配設するようにする。
この状態で、被挿入固定部140を退避位置から挿入固定位置に移動させると、第1スタッドボルト13が孔部142hを通って一対の板状部144a、144a間に挿入され、突条部144bが第1スタッドボルト13のネジ溝13gに嵌り込みように係止する。これにより、被挿入固定部140が第1スタッドボルト13に対して取付けられるようになる。
なお、可動支持部132には、被挿入固定部140が挿入固定位置にある状態で、取付対象部位10側への被挿入固定部140の移動を規制する突起等を設けておくことが好ましい。もっとも、他の固定部等による固定等を考慮すると、本第2固定部50では第1スタッドボルト13の軸に対して直交する方向で位置決めできれば十分な場合もあり、かかる場合にはそのような突起部が無くてもよい。
このように構成された第1固定部130を備えたプロテクタによると、第1実施形態と同様に、プロテクタを複数箇所で取付作業する場合に、第1固定部130による少なくとも1つの取付作業を、第2固定部50による他の取付作業とは別作業で行える。
このため、特に、第1固定部130の作業方向Aと第2固定部50の作業方向Bとが異なる場合において、別々の取付作業を行えるため、有効といえる。
また、可動支持部132は、被挿入固定部140を囲いつつ移動可能に支持しているため、被挿入固定部140をしっかりと保持できる。
また、被挿入固定部140を退避位置に仮保持した状態とすることができるため、プロテクタの取付作業を容易に行える。
また、被挿入固定部140には、第1スタッドボルト13のネジ溝13gに係止可能な係止部分144が形成されているため、第1スタッドボルト13を容易に被挿入固定部140に挿入して固定することができる。
また、第1固定部130の可動支持部132には、側方開口133が形成されているため、側方開口133を通って、第1スタッドボルト13を可動支持部132内に容易に配設することができる。
{変形例}
なお、上記各実施形態において、スタッドボルト13、15に代えて、板状部のブラケットを用いてもよい。ブラケットは、金属等で形成された細長板状部材であり、車体に対して溶接等で固定されている。ブラケットには、係止孔が少なくとも1つ(通常は、複数)形成されている。このブラケットを挿入固定するための第1固定部或は第2固定部としては、前記ブラケットを挿入可能な孔が形成され、かつ、挿入状態で係止孔に係止可能な弾性突起が設けられた構成を採用することができる。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態等で説明した構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
例えば、第1実施形態において、第1固定部は、第1スタッドボルト13に対して係止固定する構成であってもよい。また、第2実施形態において、第1固定部は、最終的にナットを用いて固定される構成であってもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 取付対象部位
13 第1スタッドボルト
15 第2スタッドボルト
13g ネジ溝
18 ワイヤーハーネス
20 プロテクタ
22 プロテクタ本体
30 第1固定部
32 可動支持部
36a、36b 仮保持凸部
40 被挿入固定部
42 孔部
44 ガイド凸部
50 第1固定部
52 挿通孔部
132、232 可動支持部
133、233 側方開口
136 仮保持片
140 被挿入固定部
144 係止部分
144b 突条部
146a 仮保持凸部

Claims (8)

  1. 車体に配索されるワイヤーハーネスを保護するプロテクタであって、
    ワイヤーハーネスの少なくとも一部を覆うプロテクタ本体と、
    前記プロテクタ本体に設けられ、前記車体に取付可能な第1固定部と、
    前記プロテクタ本体に設けられ、前記車体に取付可能な第2固定部と、
    を備え、
    前記第1固定部は、
    前記車体に突設された固定用長尺部材を挿入可能な被挿入固定部と、前記被挿入固定部を、前記固定用長尺部材を挿入可能な挿入固定位置と前記固定用長尺部材から退避させる退避位置との間で移動可能に支持する可動支持部とを含み、前記固定用長尺部材を前記被挿入固定部に挿入させた状態で、前記車体に固定可能に構成されている、プロテクタ。
  2. 請求項1記載のプロテクタであって、
    前記退避位置からから前記挿入固定位置への前記被挿入固定部の移動方向が、前記第2固定部を前記車体に取付作業する際に前記第2固定部が前記車体に押付けられる方向とは異なる、プロテクタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のプロテクタであって、
    前記可動支持部は、前記被挿入固定部の一部を移動可能に支持する、プロテクタ。
  4. 請求項1又は請求項2記載のプロテクタであって、
    前記可動支持部は、前記被挿入固定部の周りを囲いつつ、前記被挿入固定部を移動可能に支持する、プロテクタ。
  5. 請求項4記載のプロテクタであって、
    前記可動支持部に、その外側から内側に向けて前記固定用長尺部材を通過させるための側方開口が形成されている、プロテクタ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のプロテクタであって、
    前記第1固定部に、前記被挿入固定部を前記退避位置に仮保持する仮保持凸部が設けられている、プロテクタ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のプロテクタであって、
    前記被挿入固定部は、前記固定用長尺部材に形成された凹部に係止固定可能な係止部分を含む、プロテクタ。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のプロテクタであって、
    前記被挿入固定部に、前記固定用長尺部材を遊挿可能な孔部が形成されている、プロテクタ。
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