JP5779877B2 - 溶接材料におけるビード領域の画像を取り込むための装置 - Google Patents
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Description
図8及び図9に示すように、溶接プロセスの前半部分F1,F2は熱発光が弱く、溶接プロセスの後半部分F3,F4は強くなっている。このように残熱発光が観察されるのは、溶接材料はもともと常温で冷え切った状態になっているので、前半部分F1,F2では、溶接用レーザで溶接を行っても溶接材料への熱逃げや時間経過による熱逃げが大きくなり、ビード領域からの残熱発光が弱くなるためである。一方、後半部分F3,F4では、溶接を開始してからある程度時間が経過しているので、溶接材料に熱が蓄積しており、溶接材料への熱逃げや時間経過による熱逃げが小さく、ビード領域からの残熱発光が強くなる。
また、本発明によれば、予備溶接部分において溶接材料が溶融しないので、溶接材料の流動がなくなる。これにより、溶接用レーザによるエネルギーが下方向に飛散することがなく、溶接材料に熱を効率的に蓄積することができる。
また、発光を観察できる時間の経過後は、モニタ部5によって取得される画像は、真っ暗になって穴欠陥の判定に使用することができなくなる。本実施形態においては、第1の閾値より小さい第2の閾値も設定し、図2に示すように、画像取込部7は、画像内の平均輝度が第2の閾値以下の場合、発光現象が終了したと判定して、画像の取り込み処理を終了する。
図3は、第1実施形態に係るビード領域の画像を取り込むための装置1の動作を示した図である。
本発明の特徴としては、レーザ照射部3(図1参照)が、本溶接部分を溶接する前に予備溶接を行うようになっている。これにより、本溶接部分を行う前に溶接材料に熱を蓄積させることができる。
また、予備溶接部分は、本溶接部分の溶接開始点Bから接線方向に延びているので、予備溶接部分から本溶接部分への接続をスムーズに行うことができる。
また、予備溶接部分の長さは、溶接開始点Bから溶接終了点Cまでの長さの半分であるので、溶接プロセスの時間の増加を最小限にしつつ、溶接材料への熱の蓄積を十分に行うことができる。
図4は、第2実施形態に係るビード領域の画像を取り込むための装置1の動作を示した図である。
本実施形態において、レーザ照射制御部4には、溶接開始点Bから溶接終了点Cまでの本溶接部分の位置情報と、予備溶接部分の位置情報と、出力低減部分の位置情報とが設定されている。図4(a)に示すように、予備溶接部分は、線分A1A2であり、出力低減部分は、線分A2Bである。なお、予備溶接部分及び出力低減部分は、本溶接部分の溶接開始点Bから溶接終了点Cに対して反対側に直線状に延びている。
図5は、第3実施形態に係るビード領域の画像を取り込むための装置1の動作を示した図であり、予備溶接部分及び本溶接部分のレーザの出力値を示した図である。
本実施形態において、図5に示すように、レーザ照射部3は、本溶接部分(図3の線分BC)において、所定の閾値以上の出力値で溶接用レーザを照射する。この閾値は、重ね合わせた溶接材料20(図1参照)が溶融して貫通溶接される閾値に設定されている。一方、レーザ照射部3は、予備溶接部分(図3の線分AB)において、所定の閾値未満の出力値で溶接用レーザを照射する。このように、予備溶接部分においてレーザの出力値を低減させることによって、予備溶接部分では、ビード領域が形成されないことになる。
また、本実施形態によれば、予備溶接部分において溶接材料20が溶融しないので、溶接材料20の流動がなくなる。これにより、溶接用レーザによるエネルギーが下方向に飛散することがなく、溶接材料20に熱を効率的に蓄積することができる。
図6は、第4実施形態に係るビード領域の画像を取り込むための装置1の動作を示した図である。
本実施形態において、図6に示すように、溶接材料には、第1の溶接部分及び第2の溶接部分の2箇所の溶接箇所が設定されている。第1の溶接部分は、線分B1C1であり、第2の溶接部分は、線分B2C2である。また、第1の溶接部分の溶接終了点C1と第2の溶接部分の溶接開始点B2とは、近接している。
また、溶接材料を溶接する場合には、通常、複数のシームラインを設けて、強度を保持する。本実施形態は、複数のシームラインを設定する場合に好適であり、1つ前の溶接箇所の近くに次の溶接箇所を設定することで、無駄にビード領域を増やさずに、溶接材料への熱の蓄積を行うことができる。
図7は、第5実施形態に係るビード領域の画像を取り込むための装置1の動作を示した図である。
本実施形態において、図7に示すように、溶接材料には、第1の溶接部分及び第2の溶接部分の2箇所の溶接箇所が設定されている。第1の溶接部分は、線分B1C1であり、第2の溶接部分は、線分B2C2である。
20 溶接材料
1 ビード領域の画像を取り込むための装置
2 ビード領域の形状を判定する装置
3 レーザ照射部
4 レーザ照射制御部
5 モニタ部
6 記憶部
7 画像取込部
Claims (4)
- 溶接材料におけるビード領域の画像を取り込むための装置であって、
前記溶接材料に溶接用レーザを照射するレーザ照射部と、
該レーザ照射部から照射される前記溶接用レーザを制御するレーザ照射制御部と、
前記溶接材料上の前記溶接用レーザを照射した部分の画像を連続的に取得するモニタ部と、
前記モニタ部によって取得された画像を記憶する記憶部と、
前記画像内の平均輝度が所定の画像取込用閾値以下の場合に前記記憶部から前記画像を取得する画像取込部と
を備え、
前記レーザ照射制御部には、溶接開始点から溶接終了点までの本溶接部分の情報と、前記溶接開始点に連続する予備溶接部分の情報とが設定されており、前記レーザ照射部は、前記溶接開始点から溶接を開始する前に、前記予備溶接部分を溶接用レーザによって照射するように構成され、前記画像取込部が、前記溶接開始点から前記溶接終了点までのビード領域の画像を取得するようになっており、
前記レーザ照射部は、予備溶接を行う際に、前記溶接材料が溶融する閾値未満の出力値で前記溶接用レーザを照射するように構成され、
前記レーザ照射部は、前記予備溶接部分と前記溶接開始点との間で前記溶接用レーザを連続して照射するように構成され、前記予備溶接部分と前記溶接開始点との間でビード領域が連続するようになっていることを特徴とする装置。 - 前記予備溶接部分の長さは、前記溶接開始点から前記溶接終了点までの長さの半分であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記レーザ照射部は、前記溶接用レーザとしてディフォーカスレーザを更に備えており、前記レーザ照射部は、前記予備溶接部分を前記ディフォーカスレーザで照射するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記溶接材料の溶接箇所が複数ある場合、前記レーザ照射制御部には、前記1つ前の溶接の溶接終了点と次の溶接開始点との間が前記予備溶接部分として設定されており、
前記レーザ照射部は、前記1つ前の溶接の溶接終了点と前記次の溶接開始点との間で予備溶接を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
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