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JP5743291B2 - 切削加工方法 - Google Patents

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JP5743291B2 JP2013100748A JP2013100748A JP5743291B2 JP 5743291 B2 JP5743291 B2 JP 5743291B2 JP 2013100748 A JP2013100748 A JP 2013100748A JP 2013100748 A JP2013100748 A JP 2013100748A JP 5743291 B2 JP5743291 B2 JP 5743291B2
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Description

本発明は、切削加工方法及び切削加工装置に関する。
従来、偏光板等の光学部材の端面を切削加工する切削加工方法として、特許文献1に記載の切削加工方法が知られている。特許文献1の切削加工方法は、回転する切削刃により形成される切削領域を、光学部材の端面に接触させて切削加工を行うに際し、その切削領域の中でも所定の仮想線から離れている部分を光学部材の端面に接触させている。この方法によれば、切削刃による押し下げ作用が緩和され、光学部材の端面を良好な状態に仕上げることができると記載されている。
特許第4954662号公報
一方、近年では、液晶表示装置の薄型化に伴い、偏光板の薄型化も進んでいる。例えば、偏光子の両面に積層された保護層となるトリアセチルセルロース(TAC:TriAcetyl Cellulose)のうち一方のTACを除去した偏光板(以下、薄型偏光板と称することがある。)が開発されている。
本発明者の知見によれば、薄型偏光板を含む光学部材の端面の切削加工において、回転刃の侵入方向を変えると、光学部材の端面におけるクラックの発生状況が変わってくる場合があった。その原因は明らかではないが、薄型偏光板においては、偏光子の一方面上に積層された保護層と他方面上に積層された保護層とで互いに硬さが異なる。そこで、光学部材に対して回転刃を上側から侵入させるか下側から侵入させるかによって、偏光子が十分に保護されたり保護されなかったりして光学部材の端面におけるクラックの発生状況が変わってくることを突き止め、本発明に至った。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、光学部材の端面を良好な状態に仕上げることができる切削加工方法及び切削加工装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1)すなわち、本発明の第一の態様に係る切削加工方法は、偏光子と、前記偏光子の一方の面上に積層された第1の偏光子保護層と、前記偏光子の他方の面上に積層され、前記第1の偏光子保護層よりもヤング率の低い第2の偏光子保護層と、を含む光学部材の端面を切削する切削加工方法であって、回転軸と、前記光学部材の端面側に突出する切削刃と、を有する切削部材を準備し、前記回転軸を中心に前記切削刃を前記第2の偏光子保護層の側から前記第1の偏光子保護層の側に回転させることで、回転する前記切削刃を前記第2の偏光子保護層の側から侵入させて前記光学部材の端面に接触させることによって前記光学部材の端面を切削することを特徴とする。
(2)上記(1)に記載の切削加工方法では、1回の切削加工処理バッチが完了した後に切削加工後の光学部材の外形寸法を測定し、次バッチの切削加工処理によって得られる光学部材の外形寸法が要求される許容範囲を超えた外形寸法とならないように、前記次バッチの切削加工処理を始める前に、前記次バッチで切削加工処理される光学部材の端面と前記切削刃との相対位置を調整してもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の切削加工方法では、前記光学部材の切削加工条件をヒートショック試験の結果に基づいて決定し、前記ヒートショック試験は、切削加工後の光学部材にオートクレーブ処理を行い、前記光学部材を60℃〜90℃で1時間加熱し、前記貼合体を常温で15分〜30分放置し、前記貼合体を水温23℃〜40℃で水槽に30分浸漬させてもよい。
(4)本発明の第一の態様に係る切削加工装置は、光学部材の端面を切削する切削加工装置であって、回転軸と、前記光学部材の端面側に突出する切削刃と、を有し、前記回転軸を中心に前記切削刃を回転させ、回転する前記切削刃を前記光学部材の端面に接触させることによって前記光学部材の端面を切削する切削部材と、前記切削部材の側方を囲むように配置されたカバーと、前記カバーの内側部分を吸引することによって切削により生じた切屑を吸引する吸引装置と、を含むことを特徴とする。
(5)上記(4)に記載の切削加工装置では、前記カバーの前記切削部材を露出させる開口部の縁部に、前記切屑を付着させる飛散防止ブラシが設けられていてもよい。
(6)上記(5)に記載の切削加工装置では、前記切削部材を前記光学部材の端面に対して平行に相対移動させる移動装置をさらに含み、前記移動装置による前記切削部材と前記光学部材との相対移動により前記光学部材の端面に前記飛散防止ブラシを接触させることによって前記光学部材の端面に付着した前記切屑を剥ぎ取るよう構成されていてもよい。
本発明によれば、光学部材の端面を良好な状態に仕上げることができる切削加工方法及び切削加工装置を提供することができる。
第1実施形態に係る切削加工装置を示す斜視図である。 切削部材の側面図である。 比較例の光学部材の断面図である。 本実施形態の光学部材の断面図である。 第1実施形態に係る切削加工方法を説明するための図である。 第1実施形態に係る切削加工方法の他の例を説明するための図である。 第2実施形態に係る切削加工装置を示す斜視図である。 光学部材の長辺方向における積層体の外形寸法の変化を示す図である。 光学部材の短辺方向における積層体の外形寸法の変化を示す図である。 テスターの側面図である。 テスターの正面図である。 サンプルの説明図である。 (a)〜(e)剥離試験の説明図である。 ヒートショック試験のフローチャートである。 第3実施形態に係る第1加工装置の斜視図である。 第3実施形態に係る第1加工装置の平面図である。 吸引装置の作用を説明するための図である。 移動装置及び飛散防止ブラシの作用を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
尚、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。また、以下の説明及び図面中、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る切削加工装置1を示す斜視図である。
切削加工装置1は、光学部材の端面を切削加工するものである。本実施形態では、複数枚の光学部材の端面をまとめて切削加工するために、光学部材を複数枚重ね合わせた直方体状の積層体Wの端面Waを切削対象としている。例えば、積層体Wは、長尺状の単層シート又は積層シートの原反を矩形形状に打ち抜き加工することによって得られる。尚、切削対象は積層体Wに限らず、1枚の光学部材であってもよい。
積層体Wを構成するシートは、ポリビニルアルコール系フィルム、トリアセチルセルロースフィルムに代表されるセルロース系フィルム、エチレン−酢酸ビニル系のフィルムなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。複数層の光学フィルムから構成される偏光板は、一枚の厚さが厚いため、多量のフィルムの端面加工が可能な本発明の切削加工装置1の切削対象として好ましい。
図1に示すように、切削加工装置1は、第1加工装置2と、第2加工装置3と、移動装置4と、第1位置調整装置5と、第2位置調整装置6と、制御装置7と、を備えている。
第1加工装置2と第2加工装置3とは、移動装置4を挟んで対向して配置されている。第1加工装置2及び第2加工装置3の各々における移動装置4の側には、積層体Wの端面Waを切削する切削部材20が配置されている。第1加工装置2及び第2加工装置3の双方の切削部材20を回転させることにより、積層体Wの4つの端面Waのうち2つの端面Waを同時に一括して切削加工することができる。
以下、切削部材20の構成について説明する。
図2は、切削部材20の側面図である。
図2に示すように、切削部材20は、積層体Wの端面Wa(図1参照)の法線方向に沿って延在する回転軸21と、回転軸21を中心として回転する回転体22と、回転軸21を支持する支持台23と、回転体22に設けられた複数の切削刃(例えば本実施形態では第1切削刃24a、第2切削刃24b、第3切削刃24c、第4切削刃24d、第5切削刃24e及び第6切削刃24fの6つの切削刃)と、を備えている。以下の説明においては、第1切削刃24a、第2切削刃24b、第3切削刃24c、第4切削刃24d、第5切削刃24e及び第6切削刃24fを総称して「切削刃24」と称することがある。
回転体22は、回転軸21に固定されており、回転軸21を中心として一方向に回転する。回転体22は、回転軸21に対して垂直な設置面22aを有する。尚、回転体22は、円盤形状であるが、当該形状に限定されるものではない。
例えば、回転体22の直径は250mm程度である。直、回転体22の直径は、これに限らず、一例として150mm以上600mm以下とすることができる。
切削刃24は、回転体22の設置面22aに設けられている。切削刃24は、設置面22aから積層体Wの端面Wa(図1参照)の側に突出している。
切削刃24a〜24cは、この順に設置面22aからの突出量が大きくなっている。第1切削刃24aは、回転軸21からの距離が最も長くかつ設置面22aからの突出量が最も小さく、第3切削刃24cは、回転軸21からの距離が最も短くかつ設置面22aからの突出量が最も大きい。
第1切削刃24a、第2切削刃24b、第4切削刃24d及び第5切削刃24eは、荒削り用の切削刃であり、多結晶ダイヤモンドからなる。一方、第3切削刃24c及び第6切削刃24fは、仕上げ用の切削刃であり、単結晶ダイヤモンドからなる。尚、上記材質は切削刃の材質として好ましい形態として選定され、積層体Wの端面Wa(図1参照)を切削加工するのに適した材質であれば、これらに限定されるものではない。
尚、本実施形態では、切削刃の個数は6つであるが、これに限らず、回転軸21から切削刃までの距離等の様々な条件に応じて適宜変更することができる。ただし、加工効率の観点からは、切削刃の個数は回転軸21から切削刃までの距離が長いほど多くするのが好ましい。また、切削刃の配置は特に限定されるものではないが、加工効率の観点からは、回転軸21から等距離に複数個の切削刃が所定の間隔で配置されることが好ましい。
切削刃の形状は特に限定されるものではなく、円柱状や角柱状、断面が台形をなす柱状、半球状等であってもよい。切削刃の形状や大きさは、光学部材の寸法や要求される加工効率等によって適宜設定することができる。また、切削刃は、積層体Wの端面Wa(図1参照)の側に突出して設けられていれば、回転軸21の軸方向に対して傾斜していてもよい。
図1に戻り、移動装置4は、基台40と、基台40上に設けられた門形のフレーム41と、基台40上に設けられた円板状のテーブル42と、テーブル42上に配置された第1押さえ部材43と、フレーム41の基台40側に設けられたシリンダ44と、シリンダ44のロッドの先端に取り付けられた第2押さえ部材45と、を備えている。
移動装置4は、積層体Wを切削部材20に対して積層体Wの端面Waの長手方向と平行な方向Vに移動させる。
テーブル42は、第1押さえ部材43をテーブル42の中心軸の回りに回転可能である。シリンダ44は、第2押さえ部材45を上下移動可能である。積層体Wは、第1押さえ部材43と第2押さえ部材45との間に挟まれて固定される。
基台40は、第1加工装置2と第2加工装置3との間を通過するように移動可能である。切削に当たっては、第1押さえ部材43及び第2押さえ部材45によって積層体Wを固定する。このとき、積層体Wの両端面の法線方向と第1加工装置2及び第2加工装置3の各々の回転軸21の延在方向とを一致させる。そして、回転体22を回転させ、積層体Wが第1加工装置2と第2加工装置3との間を通過するように基台40を移動させる。基台40は、不図示の移動機構により、切削対象となる積層体Wの端面Waの長手方向と平行な方向Vに移動される。
回転体22の回転に伴い、回転体22の設置面22aに設けられた切削刃24が回転し、切削刃24が積層体Wの端面Waと接することで、端面Waを切削する。
この際、まず、回転体22の最も外側に位置する第1切削刃24a及び第4切削刃24dが積層体Wに接し、その端面Waを切削する。基台40が進行すると、続いて第1切削刃24a及び第4切削刃24dよりも内側に設けられた第2切削刃24b及び第5切削刃24eが積層体Wに接し、その端面Waを切削する。第2切削刃24b及び第5切削刃24eは第1切削刃24a及び第4切削刃24dよりも突出量が大きいので、第1切削刃24a及び第4切削刃24dにより切削された端面Waを、さらに深く切削する。このようにして、第1切削刃24a、第2切削刃24b、第4切削刃24d及び第5切削刃24eが積層体Wの端面Waを徐々に深く切削していく。最後に、仕上げ用の第3切削刃24c及び第6切削刃24fが積層体Wの端面Waを切削し、鏡面仕上げをする。このように一組の向かい合う端面Waの処理が完了した後、テーブル42を90°回転させ、他の端面Waを処理する。
第1位置調整装置5は、第1加工装置2の位置を調整するものである。本実施形態の第1位置調整装置5は、第1加工装置2を、積層体Wを構成する光学部材Fの短手方向と平行な方向Vfにのみ移動させる。
第2位置調整装置6は、第2加工装置3の位置を調整するものである。本実施形態の第2位置調整装置6は、第2加工装置3を、方向Vfにのみ移動させる。
制御装置7は、第1位置調整装置5、第2位置調整装置6を統括制御する。本実施形態の制御装置7は、第1位置調整装置5及び第2位置調整装置6の制御を行い、第1加工装置2及び第2加工装置3の各々を、方向Vfにのみ移動させる。
以下、積層体Wを構成する光学部材について図3及び図4を用いて説明する。
図3は、比較例の光学部材Fxの断面図である。図4は、本実施形態の光学部材Fの断面図である。尚、図示都合上、図3及び図4の各層のハッチングは略す。
図3に示すように、比較例の光学部材Fxは、フィルム状の光学部材本体F1xと、光学部材本体F1xの一方の面(図3では上面)に設けられた位相差板F4xと、位相差板F4xの上面に設けられた粘着層F5xと、粘着層F5xを介して位相差板F4xの上面に分離可能に積層されたセパレータF6xと、光学部材本体F1aの他方の面(図3では下面)に積層された表面保護フィルムF7xとを有する。光学部材本体F1xは偏光板として機能する。
光学部材本体F1xは、偏光子F2xと、偏光子F2xの両面に積層された保護フィルムF3xと、を有する。例えば、偏光子F2xは、ポリビニルアルコール(PVA:Poly Vinyl Alcohol)からなる。保護フィルムF3xは、トリアセチルセルロース(TAC:TriAcetyl Cellulose)からなる。
図4に示すように、本実施形態の光学部材Fは、フィルム状の光学部材本体F1と、光学部材本体F1の一方の面(図4では上面)に設けられた位相差板F4と、位相差板F4の上面に設けられた粘着層F5と、粘着層F5を介して位相差板F4の上面に分離可能に積層されたセパレータF6と、光学部材本体F1の他方の面(図4では下面)に積層された表面保護フィルムF7とを有する。光学部材本体F1は偏光板として機能する。
光学部材本体F1は、偏光子F2と、偏光子F2の一方の面(図4では下面)上に積層された保護フィルムF3と、を有する。例えば、保護フィルムF3は、TACである。
ここで、保護フィルムF3は、特許請求の範囲に記載の第1の偏光子保護層に相当する。位相差板F4は、特許請求の範囲に記載の第2の偏光子保護層に相当する。
尚、比較例における保護フィルムF3xと位相差板F4xとの貼り合わせ、及び本実施形態における保護フィルムF3と粘着層F5との間の各層の貼り合わせには、水溶液系、有機溶剤溶液系、無溶剤型など、適宜の接着剤により接着されていても良い。また、比較例における保護フィルムF3xと位相差板F4xとの貼り合わせ、及び本実施形態における偏光子F2と位相差板F4との貼り合わせには、感圧接着剤により接着されていても良い。
本実施形態における偏光子F2と位相差板F4との貼り合わせを感圧接着剤により接着する場合には、本発明の第2の偏光子保護層を感圧接着剤とすることができる。感圧接着剤におけるヤング率は、一般に剛性率として求めることが可能である。変形に対する体積変化が伴わない場合、ヤング率Eと剛性率Gの間には以下の関係式(1)が成り立つ。
E = G×3 ・・・(1)
本実施形態の光学部材本体F1は、比較例の光学部材本体F1xに対して、偏光子F2xの両面に積層された保護フィルムF3xのうち偏光子F2xの上面上に積層された保護フィルムF3xが除去された構成となっている。そのため、本実施形態の光学部材本体F1は、比較例の光学部材本体F1xよりも保護フィルムF3x枚分だけ厚みが薄くなっている。以下の説明において、本実施形態の光学部材本体F1を薄型偏光板と称することがある。
ところで、本発明者の知見によれば、薄型偏光板を含む光学部材の端面の切削加工において、回転刃の侵入方向を変えると、光学部材の端面におけるクラックの発生状況が変わってくる場合があった。その原因は明らかではないが、薄型偏光板においては、偏光子の一方面上に積層された保護層と他方面上に積層された保護層とで互いに硬さが異なる。そこで、光学部材に対して回転刃を上側から侵入させるか下側から侵入させるかによって、偏光子が十分に保護されたり保護されなかったりして光学部材の端面におけるクラックの発生状況が変わってくることを突き止め、本発明に至った。
以下、本実施形態に係る切削加工方法について説明する。
(切削加工方法)
本実施形態に係る切削加工方法は、光学部材を複数枚重ね合わせた積層体Wの端面Wa(図1参照)の切削加工方法であり、図1及び図2で示した切削加工装置1を用いて行われる。
図5は、本実施形態に係る切削加工方法を説明するための図である。
図5では、位相差板F4が偏光子F2に対して上側に配置されている場合の切削加工方法について説明する。
図5の上段は、切削部材20による積層体Wの端面Waの切削加工を示す図である。図5の中段は、図5の上段における積層体Wの端面拡大図である。図5の下段は、図5の中段における積層体Wを構成する光学部材Fの側面図である。
図5の上段に示すように、本実施形態に係る切削加工方法は、回転体22を右回りに回転させつつ積層体Wの端面Waの長手方向と平行な方向Vに移動させることにより、積層体Wの端面Waを切削する。
図5の中段に示すように、積層体Wは複数の光学部材Fが積層されてなる。図5の下段に示すように、位相差板F4は偏光子F2の上面に配置されている。図5の中段に戻り、積層体Wは、上層側から下層側に向けて、1枚の光学部材Fごとに、位相差板F4、偏光子F2及び保護フィルムF3がこの順で交互に配置されている。
Figure 0005743291
表1は、位相差板及びTAC(保護フィルム)のヤング率[N/mm2]を示す表である。表1において、MDは搬送シートの長手方向(Machine Direction)におけるヤング率であり、TDは搬送シートの短手方向(Transverse Direction)におけるヤング率である。ここで、搬送シートは、光学部材が矩形形状に打ち抜き加工される前の長尺状のシートを意味する。
ヤング率の測定方法は、JIS K 7127「プラスチックフィルム及びシートの引張試験方法」の1号試験片に基づいて行った。具体的には、位相差フィルムから、幅10mm×長さ200mmの試験片を切り出し、標線間距離を100mmとして、これを島津製作所社製の万能試験機「オートグラフAG−I」にセットし、引張速度50mm/分で引張試験を行い、ヤング率を求めた。引張試験は、長尺ロールフィルムの機械方向(長さ方向、MD)を長辺として切り出した試験片、長尺ロールフィルムの幅方向(TD)を長辺として切り出した試験片のそれぞれについて行った。
表1に示すように、位相差板のヤング率はTACのヤング率よりも低い。MDにおけるヤング率はTDにおけるヤング率よりも低い。尚、ヤング率のデータを取得するに際しては、低い方のデータ、すなわちMDにおけるヤング率が用いられる。
本発明者は、鋭意研究の結果、回転する切削刃24を保護フィルムF3よりもヤング率の低い位相差板F4の側から侵入させることにより、偏光子F2が十分に保護されて光学部材Fの端面Faにおけるクラックの発生を抑制できることを見出し、以下の切削加工方法を発明するに至った。
本実施形態に係る切削加工方法は、偏光子F2と、偏光子F2の下面上に積層された保護フィルムF3と、偏光子F2の上面上に積層され、保護フィルムF3よりもヤング率の低い位相差板F4と、を含む光学部材Fの端面Faを切削する切削加工方法であって、光学部材Fの端面Faの法線方向に沿って延在する回転軸21と、光学部材Fの端面Fa側に突出する切削刃24と、を有する切削部材20を準備し、回転軸21を中心に切削刃24を位相差板F4の側から保護フィルムF3の側に回転させることで、回転する切削刃24を位相差板F4の側から侵入させて光学部材Fの端面Faに接触させることによって光学部材Fの端面Faを切削する。
尚、回転体22の回転方向は図5に示した方向(右回り)に限らず、図6に示すように左回りであってもよい。
図6は、本実施形態に係る切削加工方法の他の例を説明するための図である。
図6では、位相差板F4が偏光子F2に対して下側に配置されている場合の切削加工方法について説明する。
図6の上段は、切削部材20による積層体Wの端面Waの切削加工を示す図である。図6の中段は、図6の上段における積層体Wの端面拡大図である。図6の下段は、図6の中断における積層体Wを構成する光学部材Fの側面図である。
図6の上段に示すように、本実施形態に係る切削加工方法は、回転体22を左回りに回転させつつ積層体Wの端面の長手方向と平行な方向Vに移動させることにより、積層体Wの端面Waを切削する。
図6の中段に示すように、積層体Wは複数の光学部材Fが積層されてなる。図6の下段に示すように、位相差板F4は偏光子F2の下面に配置されている。図6の中段に戻り、積層体Wは、下層側から上層側に向けて、1枚の光学部材Fごとに、位相差板F4、偏光子F2及び保護フィルムF3がこの順で交互に配置されている。
このように回転体22を左回りに回転させる場合であっても、回転する切削刃24を保護フィルムF3よりもヤング率の低い位相差板F4の側から侵入させることにより、偏光子F2が十分に保護されて光学部材Fの端面Faにおけるクラックの発生を抑制できる。
以上説明したように本実施形態によれば、回転する切削刃24を保護フィルムF3よりもヤング率の低い位相差板F4の側から侵入させることにより、偏光子F2が十分に保護されて積層体Wの端面Waにおけるクラックの発生を抑制できる。従って、積層体Wの端面Waを良好な状態に仕上げることができる。
尚、本実施形態では、移動装置4が積層体Wを切削部材20に対して積層体Wの端面Waの長手方向と平行な方向Vに移動させる例を挙げて説明したが、これに限らない。移動装置が切削部材を積層体の端面に対して積層体の端面の長手方向と平行な方向に移動させてもよい。すなわち、移動装置は切削部材を積層体の端面に対して積層体の端面の長手方向と平行な方向に相対移動させる構成であればよい。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る切削加工装置1の構成について説明する。図7は、本2実施形態に係る切削加工装置1を示す斜視図である。図7において、第1実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態の切削加工装置1は、第1実施形態の切削加工装置1と同じ構成である。切削加工装置1の近傍には、二次元測定機8が配置されている。
二次元測定機8は、不図示のカメラによる撮像画像とXYステージの位置情報とにより、積層体Wと非接触で、積層体Wの端面Waの二次元座標を測定するものである。本実施形態において、二次元測定機8は、積層体Wの端面Waの面内(端面Waの上部、端面Waの中央部、端面Waの下部)における光学部材Fの長辺及び短辺を測定する。
制御装置7は、二次元測定機8の測定結果に基づいて、第1位置調整装置5及び第2位置調整装置6の制御を行い、第1加工装置2及び第2加工装置3の各々を、方向Vfにのみ移動させる。
(切削加工方法)
以下、本実施形態に係る切削加工方法について説明する。
本実施形態に係る切削加工方法は、図7で示した切削加工装置1及び二次元測定機8を用いて行われる。
本実施形態に係る切削加工方法は、第1実施形態と同様、回転体22を右回りに回転させつつ積層体Wの端面Waの長手方向と平行な方向Vに移動させることにより、積層体Wの端面Waを切削する。
ところで、従来は製品規格の許容範囲が広く、例えば偏光板の外形寸法公差は±0.15mmであった。そのため、偏光板の端面の切削加工時における偏光板の外形寸法の変化幅は製品規格の許容範囲内に収まり、要求寸法を満足させる偏光板を得ることができた。
しかし、近年では、液晶表示装置の狭額縁化に伴い、偏光板の外形寸法の変化幅への要求が厳しくなっており、例えば近年要求されている偏光板の外形寸法公差は−0.05mm以上且つ+0.05mm以下である。そのため、偏光板の端面を単に切削加工するだけでは、切削加工時の偏光板の外形寸法の変化幅が製品規格の許容範囲を超えてしまい、近年の厳しい要求寸法を満足させることが困難となっている。
本発明者は、鋭意研究の結果、上記課題は、回転体22を所定の時間回転させると、回転軸21の回転駆動や回転軸21とベアリング(図示略)との摩擦等の影響による熱膨張が原因であることを突き止め、切削部材20の設定位置を所定のタイミングで移動させることにより、要求寸法を満足させる偏光板を得ることができることを見出し、以下の切削加工方法を発明するに至った。
本実施形態に係る切削加工方法は、1回の切削加工処理バッチが完了した後に切削加工後の積層体Wの外形寸法を測定し、次バッチの切削加工処理によって得られる積層体Wの外形寸法が要求される許容範囲を超えた外形寸法とならないように、次バッチの切削加工処理を始める前に、次バッチで切削加工処理される積層体Wの端面Waと切削刃24との相対位置を調整する。
ここで、1バッチとは、1つの積層体Wの4つの端面Waをそれぞれ1回ずつ切削加工する処理を意味する。例えば、積層体Wの4つの端面Waのうち2つの端面Waを同時に一括して切削加工する場合、先ず、光学部材Fの長手方向における積層体Wの2つの端面Waを切削加工し、次に、テーブル42を90°回転させ、光学部材Fの短手方向における積層体Wの残りの2つの端面Waを切削加工することにより、1バッチが完了する。
以下、バッチ数と積層体Wの外形寸法の基準値からのずれ量との関係について図8及び図9を用いて説明する。
図8は、光学部材Fの長辺方向における積層体Wの外形寸法の変化を示す図である。
図9は、光学部材Fの短辺方向における積層体Wの外形寸法の変化を示す図である。
図8及び図9において、横軸はバッチ数[回]である。図8において、縦軸は光学部材Fの長辺方向における積層体Wの外形寸法の基準値からのずれ量[mm]である。図9において、縦軸は光学部材Fの短辺方向における積層体Wの外形寸法の基準値からのずれ量[mm]である。
図8及び図9において、「上」は積層体Wの端面Waの上部の測定結果であり、「中」は積層体Wの端面Waの中央部の測定結果であり、「下」は積層体Wの端面Waの下部の測定結果である。
図8及び図9に示すように、従来の方法で、積層体Wの端面Waの切削加工をすると、バッチ数を増やすに従って光学部材Fの長辺方向及び短辺方向の各々において積層体Wの外形寸法の基準値からのずれ量が大きくなる。そのため、このままバッチ数を増やし続けたのでは、切削加工時の偏光板の外形寸法の変化幅が製品規格の許容範囲(例えば偏光板の外形寸法公差:±0.03mm)を超えてしまう。
しかし、本実施形態では、1回の切削加工処理バッチが完了した後に切削加工後の積層体Wの外形寸法として光学部材Fの長辺方向及び短辺方向の各々における積層体Wの外形寸法を測定し、次バッチの切削加工処理によって得られる積層体Wの外形寸法が要求される許容範囲(例えば偏光板の外形寸法公差:±0.03mm)を超えた外形寸法とならないように、次バッチの切削加工処理を始める前に、次バッチで切削加工処理される積層体Wの端面Waと切削刃24との相対位置を調整している。
図8及び図9では、積層体Wの端面Waの切削加工を4バッチから6バッチ程度行った後に、ずれ量を相殺する方向に切削部材20の設定位置を移動させることにより、光学部材Fの長辺方向及び短辺方向の各々において積層体Wの外形寸法の基準値からのずれ量が許容範囲を超えないようにし、要求寸法を満足させている。
以上説明したように本実施形態によれば、切削部材20の設定位置を所定のタイミングで移動させることにより、要求寸法を満足させる光学部材Fを得ることができる。
また、二次元測定機8によって積層体Wの端面Waの面内(端面Waの上部、端面Waの中央部、端面Waの下部)における光学部材Fの長辺及び短辺を測定することにより、積層体Wを構成する光学部材Fの各々において要求寸法を満足させ易くなる。
上記実施形態に係る切削加工方法によれば、積層体の端面を良好な状態に仕上げることができる。しかし、上記実施形態に係る切削加工方法は、積層体の構成部材、切削加工条件によっては積層された光学部材間で剥がれ(層間剥離)が生じる懸念がある。この層間剥離は、積層体の端面の切削加工直後に確認されるケースもあれば、製品出荷時に積層体の角部に衝撃が加わること等がきっかけで保護フィルムを剥離する際に確認されるケースもある。
このように層間剥離が生じるケースとしては色々なケースがあるが、どのような衝撃がどのように頻度で積層体に付加されるかを想定することは困難である。
本発明者は、鋭意研究の結果、切削加工処理が施された積層体を構成する光学部材に対して想定され得る以上の衝撃を付与し、その後、衝撃を付与した光学部材に対して剥離試験を行い、光学部材の層間剥離が生じる条件を見極め、その結果を切削加工方法にフィードバックさせることにより、層間剥離の発生を抑制することができる切削加工方法の条件を決定することができることを見出した。
以下、光学部材に対して衝撃を付与するためのテスターの構成について図10及び図11を用いて説明する。
図10は、テスター110の側面図である。図11は、テスター110の正面図である。
テスター110は、JIS L−1085、1096を参考規格とする「ガーレーステフネステスター(電動式)」を衝撃付与試験機に転用したものである。
図10及び図11に示すように、テスター110は、基台111と、基台111に設けられたスケール112と、基台111に設けられた支持柱113と、支持柱113に上下動可能に支持された可動アーム114と、可動アーム114に取り付けられたクランプ115と、支持柱113の支持軸113aを中心に回転可能に支持された振り子116と、振り子116の支持部116aに取り付けられた錘117と、を備えている。
クランプ115には、光学部材のサンプルFsが取り付けられる。
以下、サンプルFsの作成方法について図12を用いて説明する。
図12は、サンプルFsの説明図である。
図12に示すように、サンプルFsは、端面切削加工済みの平面視矩形の光学部材Fの4隅を、スーパーカッター等の切断機を用いて切り出すことによって作成される。例えば、サンプルFsの平面視形状は二等辺三角形であり、その底辺から頂点までの距離は22mm程度である。
以下、テスター110を用いてサンプルFsに衝撃を付与する方法について説明する。
(1)先ず、振り子116の支持部116aに200gの錘117を取り付ける(図10及び図11参照)。
(2)次に、クランプ115にサンプルFsを取り付ける。このとき、クランプ115には、二等辺三角形のサンプルFsの底辺部分を保持させる(図10及び図11参照)。
(3)次に、振り子116の先端をスケール112の目盛112aに合わせ(図11参照)、振り子116を傾斜させる。次に、振り子116をその位置から離して自重で回転させて、振り子116がスケール112の目盛112a側に戻ってきたところで振り子116を受け止める。
(4)上記(3)の工程を10回繰り返す。すなわち、振り子116を10往復させる。
以下、剥離試験について図13を用いて説明する。
図13(a)は、サンプルFsの断面図である。図13(b)は、サンプルFsの作業台120への取り付け状態を示す断面図である。図13(c)は、サンプルFsの作業台120への取り付け状態を示す平面図である。図13(d)は、ガムテープ121のサンプルFsへの取り付け状態を示す平面図である。図13(e)は、作業台120に対するガムテープ121の剥離方向を説明するための側面図である。
図13(a)に示すように、サンプルFsは、偏光板F10と、偏光板F10の一方の面(図13(a)では下面)に設けられた第1粘着層F11と、第1粘着層F11の下面に設けられた位相差板F12と、位相差板F12の下面に設けられた第2粘着層F13と、第2粘着層F12を介して位相差板F12の下面に分離可能に積層されたセパレータF14と、偏光板F10の他方の面(図13(a)では上面)に積層された表面保護フィルムF15とを有する。
先ず、図13(b)に示すように、サンプルFsのセパレータF14を剥がし、セパレータF14が剥がされたサンプルFs1を作業台120に第2粘着層F13の側から貼り付ける。例えば、作業台120はガラス板を用いる。
このとき、サンプルFs1の配置は、図13(c)に示すように、サンプルFs1の頂点を含む部分が作業台120側を向き、且つ、サンプルFs1の底辺部分が作業台120の端縁から若干はみ出るようにする。
次に、図13(d)に示すように、サンプルFs1の頂点を含む部分に、平面視長方形のガムテープ121の一端部を貼り付ける(ガムテープ貼り付け工程)。このとき、ガムテープ121の配置は、ガムテープ121の中心線121cがサンプルFs1の頂角を二等分するようにする。
次に、図13(e)に示すように、ガムテープ121を他端部121bの側から作業台120の上面に対して垂直に剥がす(ガムテープ剥離工程)。このとき、ガムテープ121は、ゆっくり剥がしていくのではなく、素早く一気に剥がす。
次に、上記ガムテープ貼り付け工程及びガムテープ剥離工程を10回繰り返す。その後、サンプルFs1において層間剥離が生じているか否かを確認する。そして、層間剥離が生じる条件を見極め、その結果を切削加工方法にフィードバックさせる。
ところで、近年では、偏光板に要求される耐久性能が厳しくなっている。例えば、偏光板の耐久性能の評価方法としては、「JIS C 60068−2−14:2011」に規格化された「温度変化試験方法」がある。以下、JIS規格の温度変化試験方法を、正規の方法と称することがある。
しかし、この方法では、冷熱衝撃を所定サイクル繰り返し行う必要があるため、評価結果が得られるまでの長時間を要する。そのため、製造条件変更時の効果確認、製品開発等において迅速な対応を取ることができない。
本発明者は、鋭意研究の結果、サンプルを水に浸漬させて結露状態を強制的に作ることにより、条件出しを促進させて試験時間を短縮させることができるとともにJIS規格の方法と同じような結果が得られることを見出し、以下の切削加工方法を発明するに至った。
本実施形態に係る切削加工方法は、光学部材の切削加工条件をヒートショック試験の結果に基づいて決定し、ヒートショック試験は、切削加工後の光学部材にオートクレーブ処理を行い、光学部材を60℃〜90℃で1時間加熱し、貼合体を常温で15分〜30分放置し、貼合体を水温23℃〜40℃で水槽に30分浸漬させる。
以下、ヒートショック試験について図14を用いて説明する。
図14は、ヒートショック試験のフローチャートである。
先ず、サンプルを準備する。サンプルは、図13(a)に示した層構造と同様のサンプル(偏光板10と、偏光板F10の下面に設けられた第1粘着層F11と、第1粘着層F11の下面に設けられた位相差板F12と、位相差板F12の下面に設けられた第2粘着層F13と、第2粘着層F12を介して位相差板F12の下面に分離可能に積層されたセパレータF14と、偏光板F10の上面に積層された表面保護フィルムF15とを有するもの)を用いることができる。例えば、サンプルの平面形状は8cm×6cmの長方形である。
次に、サンプルのセパレータを剥がし、セパレータが剥がされたサンプルをガラス板に第2粘着層の側から貼り付ける。
次に、ガラス板に貼り付けたサンプルに対し、オートクレーブ処理を行う(図14に示すステップS1)。オートクレーブ処理は、ガラス板に貼り付けたサンプルを圧力容器の中に入れて加圧する処理である。オートクレーブ処理は、試験結果に影響を与えるサンプル内部の気泡を抜くための処理である。例えば、オートクレーブ装置は、栗原製作所社製のオートクレーブ装置を用い、オートクレーブ処理の条件は、温度:50℃、圧力:0.5Mpaで処理時間:30分とする。処理時間は、昇圧時間、保圧時間、減圧時間からなる。保圧時間は、2分以上確保する。
次に、サンプルの表面保護フィルムを剥離する。次に、ガラス板に貼り付けたサンプルをオーブンに入れて加熱処理を行う(図14に示すステップS2)。例えば、加熱装置は、エスペック社製の型式「PR−2KT」を用い、加熱処理の条件は、温度:80℃、湿度:フリー、加熱時間:1時間とする。
次に、ガラス板に貼り付けたサンプルをオーブンから取り出し、常温で15分間放置する(図14に示すステップS3)。ここで、放置時間(15分)は、クラックの再現性との兼ね合いで決まる。放置時間が15分よりも短すぎたり長すぎたりすると、正規の方法で実施した結果と異なる結果となる。
次に、ガラス板に貼り付けたサンプルを水槽に浸漬させる(図14に示すステップS4)。これにより、サンプルに対してクラックを強制的に発生させることができる。例えば、浸漬の条件は、温度23℃±1℃の水道水にサンプルを完全に浸漬させた状態で浸漬時間:30分とする。
次に、ガラス板に貼り付けたサンプルを水槽から取り出し、サンプルに付着した水分を拭き取る。次に、エアーガン等でサンプルに付着して水分を完全に吹き飛ばす。そして、サンプルに発生したクラックの出現数、大きさを確認する。例えば、確認方法としては、蛍光灯の反射やルーペ等を用いることができる。
本実施形態によれば、正規の方法では通常750時間程度かかる試験時間を、2時間程度まで短縮することができる。さらに、正規の方法による試験と同様の結果を得ることができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る第1加工装置202の構成について説明する。図15は、本実施形態に係る第1加工装置202の斜視図である。図16は、本実施形態に係る第1加工装置202の正面図である。図15及び図16において、第1実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。尚、第2加工装置も同様の構成を有するものとしてその詳細説明は省略する。
図15及び図16に示すように、第1加工装置202は、切削部材20と、切削部材20の側方を囲むように配置されたカバー203と、カバー203の内側部分203sを吸引することによって切削により生じた切屑を吸引する吸引装置204と、カバー203の一部に設けられ切屑を付着させる飛散防止ブラシ205と、を備えている。
カバー203には、切削部材20を露出させる開口部203hが形成されている。開口部203hは矩形である。
飛散防止ブラシ205は、カバー203の開口部203hの4辺に沿って配置されている。尚、飛散防止ブラシ205の配置位置はこれに限らず、開口部の1辺から3辺に沿って配置されていてもよいし、開口部の各辺の一部に配置されていてもよい。すなわち、飛散防止ブラシは、カバーの開口部の縁部の少なくとも一部に配置されていればよい。
飛散防止ブラシ205は、例えば馬のたてがみを用いる。尚、飛散防止ブラシはこれに限らず、種々のブラシを用いることができる。
上述したように、移動装置4は、積層体Wを切削部材20に対して積層体Wの端面Waの長手方向と平行な方向Vに移動させる(図1参照)。本実施形態においては、移動装置4による切削部材20と積層体Wとの相対移動により積層体Wの端面Waに飛散防止ブラシ205を接触させることによって積層体Wの端面Waに付着した切屑を剥ぎ取るよう構成されている。
図17は、吸引装置204の作用を説明するための図である。図17は、第1加工装置202を積層体Wとともに示す正面図である。
図17に示すように、カバー203が切削部材20の側方を囲んでいるため、切削部材20による積層体Wの端面Waの切削により生じた切屑は、吸引装置204によりカバー203の内側部分203sが吸引されることによって吸引される。
さらに、本実施形態では、開口部203hの4辺に設けられた飛散防止ブラシ205が積層体Wの端面Waの側方を囲んでいるため、切削部材20による積層体Wの端面Waの切削により飛散した切屑は、飛散防止ブラシ205に付着される。
図18は、移動装置4(図1参照)及び飛散防止ブラシ205の作用を説明するための図である。図18は、第1加工装置202を積層体Wとともに示す平面図である。図18においては、便宜上、移動装置4の図示を省略している。
図18に示すように、移動装置4(図1参照)により積層体Wが切削部材20に対して積層体Wの端面Waの長手方向と平行な方向V(図18では上方向)に移動される。飛散防止ブラシ205がカバー203の開口部203hに設けられているため、積層体Wが上方向Vに移動する過程で、飛散防止ブラシ205が積層体Wの端面Waに接触する。そのため、積層体Wの端面Waに残存した切屑は、飛散防止ブラシ205によって剥ぎ取られる。
以上説明したように本実施形態によれば、吸引装置204がカバー203の内側部分203sを吸引するため、吸引装置204の吸引作用が狭い空間で働く。そのため、積層体Wの端面Waに作用する吸引力を高めることができ、積層体Wの端面Waに付着した切屑を効果的に吸引することができる。従って、積層体Wの端面Waを良好な状態に仕上げることができる。
さらに、飛散防止ブラシ205によって飛散した切屑が付着されるため、外部に切屑が飛散することを抑制することができる。
また、移動装置4及び飛散防止ブラシ205の作用により、積層体Wの端面Waに残存した切屑が飛散防止ブラシ205に剥ぎ取られる。従って、積層体Wの端面Waに切屑が残存することを抑制することができる。
また、上記の各実施形態においては、回転軸21が積層体Wの端面Wa(図1参照)の法線方向に沿って延在している例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、回転軸21が積層体Wの端面Waに対して斜めに傾いていてもよい。即ち、切削刃24によって積層体Wの端面Waを斜めに切削加工できるように構成されていてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本実施形態に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(サンプルの作製)
比較例及び実施例の検査対象用のサンプルとしては、図4に示した光学部材Fと同様の積層構造を有する光学部材(光学部材本体F1と、光学部材本体F1の上面に設けられた位相差板F4と、位相差板F4の上面に設けられた粘着層F5と、粘着層F5を介して位相差板F4の上面に分離可能に積層されたセパレータF6と、光学部材本体F1の下面に積層された表面保護フィルムF7とを有するもの)を用いた。光学部材本体F1は、偏光子F2と、偏光子F2の下面上に積層された保護フィルムF3と、を有する。ここで、保護フィルムF3は、特許請求の範囲に記載の第1の偏光子保護層に相当する。位相差板F4は、特許請求の範囲に記載の第2の偏光子保護層に相当する。
比較例及び実施例において、光学部材は平面視長方形のものを用い、光学部材のサイズは8cm×6cmとした。光学部材は、表面保護フィルムF7からセパレータF6を下にして偏光子F2を見たときの反時計回りを正として、平面視長方形の短辺を0°として、偏光子F2の吸収軸が10°となるように、シート状の原反からその一部を光学部材として切り出すことによって得た。切り出し方向は、保護フィルムの側から位相差板の側に向けてカットする方向とした。
(比較例1)
比較例1の光学部材は、上記切り出しによって得たものを用いた。比較例1の光学部材の端面研磨は行っていない。つまり、光学部材の端面の切削加工は行っていない。
(比較例2)
比較例2の光学部材は、上記切り出しによって得た光学部材に対し、切削部材を、回転軸を中心に保護フィルムの側から位相差板の側に回転させることで、回転する切削刃を保護フィルムの側から侵入させて光学部材の端面に接触させることによって光学部材の端面を切削したものを用いた。つまり、比較例に係る切削加工方向は、実施例に係る切削加工方向とは逆方向である。
(実施例)
実施例の光学部材は、上記切り出しによって得た光学部材に対し、切削部材を、回転軸を中心に位相差板の側から保護フィルムの側に回転させることで、回転する切削刃を位相差板の側から侵入させて光学部材の端面に接触させることによって光学部材の端面を切削したものを用いた。
(光学部材の端面のクラック数及びクラックサイズの評価)
比較例及び実施例のそれぞれについて、光学部材の端面のクラック数及びクラックサイズを評価した。光学部材の端面に対し、蛍光灯を照射し、ルーペを用いて目視でクラックを観察した。
上記評価について、結果を表2に示す。
Figure 0005743291
表2において、「ヒートショック条件」は、「冷熱衝撃試験装置 TSA-301L-W」を用いて、高温条件を85℃晒し時間30分、低温条件を―40℃晒し時間30分として行った。尚、温度移行時間を1分として温度移行時に外気を導入することにより光学部材に意図的に結露を発生させた条件(結露有り)と、温度移行時間を0分として温度移行時に外気を導入せずに光学部材に結露を発生させない条件(結露無し)のそれぞれを設定した。
「サイクル数」は、ヒートショック試験のサイクル数である。結露有りの条件では、50サイクルの1種類とし、結露無しの条件では、50サイクル、100サイクル及び400サイクルの3種類とした。
「試験n数」は、評価枚数である。
「項目」の欄のクラック数は、光学部材の端面に観察されたクラックの数である。maxサイズ[mm]は、光学部材の端面に観察されたクラックのサイズの最大長さである。比較例及び実施例のそれぞれにおける各項目(クラック数、maxサイズ)は、全試験枚数の評価結果の平均値を示している。尚、クラック数の欄において、CLはCount Lessの略であり、クラック数が600個以上を想定している。
評価の結果、実施例の光学部材によれば、比較例2の光学部材よりも、クラック数を格段に減少できることが確認された。
結露有りの条件においては、実施例の光学部材によれば、比較例1の光学部材よりも、クラック数を格段に減少することが確認された。
一方、結露無しの条件においては、実施例の光学部材と比較例1の光学部材とではクラック数が0であり、クラックが確認されなかった。また、比較例2の光学部材においては、結露無しの条件におけるものの方が結露有りの条件におけるものに比べてクラック数が格段に減少するが、クラックサイズが大きくなることが確認された。
以上の結果から、結露無しの方が結露有りよりも光学部材の端面のクラックの発生を抑制できることが分かった。また、これと反対に、結露有りの方が結露無しよりも光学部材の端面のクラックの発生を促進できることが分かった。
1…切削加工装置、4…移動装置、20…切削部材、21…回転軸、24…切削刃、203…カバー、203h…開口部、203s…内側部分、205…飛散防止ブラシ、F…光学部材、F2…偏光子、F3…保護フィルム(第1の偏光子保護層)、F4…位相差板(第2の偏光子保護層)、Fa…光学部材の端面

Claims (3)

  1. 偏光子と、前記偏光子の一方の面上に積層された第1の偏光子保護層と、前記偏光子の他方の面上に積層され、前記第1の偏光子保護層よりもヤング率の低い第2の偏光子保護層と、を含む光学部材の端面を切削する切削加工方法であって、
    回転軸と、前記光学部材の端面側に突出する切削刃と、を有する切削部材を準備し、
    前記回転軸を中心に前記切削刃を前記第2の偏光子保護層の側から前記第1の偏光子保護層の側に回転させることで、回転する前記切削刃を前記第2の偏光子保護層の側から侵入させて前記光学部材の端面に接触させることによって前記光学部材の端面を切削する切削加工方法。
  2. 1回の切削加工処理バッチが完了した後に切削加工後の光学部材の外形寸法を測定し、次バッチの切削加工処理によって得られる光学部材の外形寸法が要求される許容範囲を超えた外形寸法とならないように、前記次バッチの切削加工処理を始める前に、前記次バッチで切削加工処理される光学部材の端面と前記切削刃との相対位置を調整する請求項1に記載の切削加工方法。
  3. 前記光学部材の切削加工条件をヒートショック試験の結果に基づいて決定し、
    前記ヒートショック試験は、切削加工後の光学部材にオートクレーブ処理を行い、前記光学部材を60℃〜90℃で1時間加熱し、前記貼合体を常温で15分〜30分放置し、前記貼合体を水温23℃〜40℃で水槽に30分浸漬させる請求項1または2に記載の切削加工方法
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