JP5722739B2 - 燃料電池 - Google Patents
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Description
一方、ボルト102aに掛かる引張荷重F1を大きくすると、山谷形状のボルト102aを発電時の高温環境下で強く引っ張り続けることになるため、クリープ変形やクリープ破断の問題が生じ得る。
したがって、締め部材102の締め付け力をあまり大きくすることができないため、燃料電池セル100のシール性能も頭打ちの状況になっていた。
前記締め部材は、前記積層体の積層方向の周縁部上面に対向する第1対向部と、前記積層体の積層方向の周縁部下面に対向する第2対向部と、前記第1対向部の端部と前記第2対向部の端部を一体に連結して前記積層体の側面に対向すると共に該積層体の側面と平行な方向の横幅が(W)であり、それと直交する方向の厚さが(T)である断面長方形の連結部と、中心軸が前記積層体の上面又は下面に対して略垂直になるように前記第1対向部と前記第2対向部の少なくとも一方に形成される雌貫通ネジ孔と、前記雌貫通ネジ孔に螺合すると共に前記積層体の上面又は下面に先端が当接し、前記雌貫通ネジ孔への締め込みによって前記積層体を積層方向に締め付け得るネジ部材と、を備え、
さらに、前記連結部は、前記積層体の積層方向に直交する方向における断面積(A1)が、前記ネジ部材の山径(D)を基準にした断面積(A2)より大きく設定され、前記連結部の厚さ(T)が、(A2/D)より大きく且つ前記連結部の横幅(W)より小さく設定されている燃料電池を提供する。
一方、ネジ部材に圧縮力が加わる反作用として連結部に従来型のネジ部材と同様の引張り力が加わるが、連結部は積層体の外部にあって設計自由度が高いため、連結部の断面積(A1)をネジ部材の断面積(A2)より大きく設定することができ、そうすることにより従来型のネジ部材が受けていた引張り応力より連結部に加わる引張り応力を小さくすることができる。したがって、連結部のクリープひずみも小さく抑えることができ、総合的に従来型のネジ部材に比べて締め部材のクリープの影響を軽減することができる。
これに対し本発明は、連結部の厚さ(T)の上限を横幅(W)より小さくすることにより連結部の肥大化リスクが回避可能であり、一方、連結部の厚さ(T)の下限を(A2/D)より大きくすることによりネジ部材の締め付けによる第1対向部と第2対向部の開きが抑制される。
なお、連結部の厚さ(T)の下限を(A2/D)より大きくした点は、上記の記載より、
(i)A1>A2
(ii)A1=TW
(iii)W=D ※連結部の横幅Wの理論上の最小値は、ネジ部材の山径Dである。
の関係であるため、(i)と(ii)よりTW>A2であり、これに(iii)を代入するとTD>A2だからT>A2/Dとして求められる。もちろんネジ部材の強度の基準は、最小径である谷径とするのが一般的であるが、ここでは敢えて山径(D)を基準とすることによって、強度上余裕を持たせた安全な設計が行えるようにしている。
現在、燃料電池には電解質の材質により大別して、高分子電解質膜を電解質とする固体高分子形燃料電池(PEFC)と、リン酸を電解質とするリン酸形燃料電池(PAFC)と、Li−Na/K系炭酸塩を電解質とする溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)と、例えばZrO2系セラミックを電解質とする固体酸化物形燃料電池(SOFC)の4タイプがある。各タイプは、作動温度(イオンが電解質中を移動できる温度)が異なるのであって、現時点において、PEFCは常温〜約90℃、PAFCは約150℃〜200℃、MCFCは約650℃〜700℃、SOFCは約700℃〜1000℃である。
燃料電池セル3は平面視正方形の平板状であり、図5に示したように、四角い板形態で導電性を有するフェライト系ステンレス等で形成された上(※ここでの「上」又は「下」は図面の記載を基準とするが、これはあくまでも説明の便宜上のものであって絶対的な上下を意味しない。以下同じ。)のインターコネクタ12と、同じく四角い板形態で導電性を有するフェライト系ステンレス等で形成された下のインターコネクタ13と、上下のインターコネクタ12,13のほぼ中間に位置すると共に電解質2の上のインターコネクタ12の内面(下面)に対向する面に空気極14を形成すると共に下のインターコネクタ13の内面(上面)に対向する面に燃料極15を形成したセル本体20と、上のインターコネクタ12と空気極14との間に形成された空気室16と、下のインターコネクタ13と燃料極15との間に形成された燃料室17と、空気室16の内部に配置され空気極14と上のインターコネクタ12とを電気的に接続する空気極14側の集電部材18と、前記燃料室17の内部に配置され燃料極15と下のインターコネクタ13とを電気的に接続する燃料極15側の集電部材19と、を有する。
前記電解質2は、ZrO2系セラミックの他、LaGaO3系セラミック、BaCeO3系セラミック、SrCeO3系セラミック、SrZrO3系セラミック、CaZrO3系セラミック等で形成される。
前記燃料極15の材質は、Ni及びFe等の金属と、Sc、Y等の希土類元素のうちの少なくとも1種により安定化されたジルコニア等のZrO2系セラミック、CeO2系セラミック等のセラミックのうちの少なくとも1種との混合物が挙げられる。また、燃料極15の材質は、Pt、Au、Ag、Pb、Ir、Ru、Rh、Ni及びFe等の金属でもよく、これらの金属は1種のみでもよいし、2種以上の合金にしてもよい。さらに、これらの金属及び/又は合金と、上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物(サーメットを含む。)が挙げられる。また、Ni及びFe等の金属の酸化物と、上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物等が挙げられる。
前記空気極14の材質は、例えば各種の金属、金属の酸化物、金属の複酸化物等を用いることができる。前記金属としてはPt、Au、Ag、Pb、Ir、Ru及びRh等の金属又は2種以上の金属を含有する合金が挙げられる。さらに、金属の酸化物としては、La、Sr、Ce、Co、Mn及びFe等の酸化物(La2O3、SrO、Ce2O3、Co2O3、MnO2及びFeO等)が挙げられる。また、複酸化物としては、少なくともLa、Pr、Sm、Sr、Ba、Co、Fe及びMn等を含有する複酸化物(La1−XSrXCoO3系複酸化物、La1−XSrXFeO3系複酸化物、La1−XSrXCo1−yFeO3系複酸化物、La1−XSrXMnO3系複酸化物、Pr1−XBaXCoO3系複酸化物及びSm1−XSrXCoO3系複酸化物等)が挙げられる。
前記燃料室17は、図5〜図8に示したように、集電部材19の周りを囲う状態にして下のインターコネクタ13の上面に設置された額縁形態の燃料極ガス流路形成用絶縁フレーム(以下、「燃料極絶縁フレーム」ともいう。)21と、額縁形態であって前記燃料極絶縁フレーム21の上面に設置される燃料極フレーム22と、によって四角い部屋状に形成されている。
燃料室17側の集電部材19は、例えば真空中1000℃で1時間の熱処理をして焼き鈍し(HV硬度で200以下)を行ったNiの板材で形成されており、下のインターコネクタ13に当接するコネクタ当接部19aと、セル本体20の燃料極15に当接するセル本体当接部19bと、コネクタ当接部19aとセル本体当接部19bとをつなぐU字状の連接部19cとが一連に形成され、該連接部19cのU字に曲がった部分の弾性によりコネクタ当接部19aとセル本体当接部19bがそれぞれインターコネクタ13とセル本体20に向けて付勢され、なおかつ、温度サイクルや燃料圧・空気圧などの変動によるセル本体20の変形に柔軟に追従し得る。
前記集電部材19には、図7に示したようにスペーサー58が併設されている。該スペーサー58は、セル本体20と下のインターコネクタ13の間の燃料室17内において、コネクタ当接部19aとセル本体当接部19bを隔てるように両者の間に配置され、少なくとも燃料電池作動温度域での該スペーサー58の熱膨張によってセル本体当接部19bとコネクタ当接部19aをそれぞれの当接方向、すなわちセル本体当接部19bをセル本体20に向けて、一方、コネクタ当接部19aをインターコネクタ13に向けて押圧し得るようにするべく、燃料電池作動温度域である700℃〜1000℃において、熱膨張によって拡大する前記間隔sをさらなる熱膨張によって上回る厚みと材質で形成されている。
そして、このスペーサー58を集電部材19の加工前の図12(b)に示した平板190に重ね、その状態で図11拡大部に示したように連接部19cをU字状に曲げるようにすれば、予めスペーサー58を組み込んだ集電部材19ができる。
ところで、図11拡大部では、セル本体当接部19bが左角部に位置するものから右に向かって段階的に曲げられる状態になっているが、これは専ら加工手順を説明するために描いたものであり、セル本体当接部19bの曲げ加工は全部を一斉に行ってもよいし、加工上都合の良い部分から順に行ってもよい。
前記空気室16は、図5〜図7に示したように、四角い額縁形態であって下面に前記電解質2が取着された導電性を有する薄い金属製のセパレータ23と、該セパレータ23と上のインターコネクタ12との間に設置されて集電部材18の周りを囲う額縁形態の空気極ガス流路形成用絶縁フレーム(以下、「空気極絶縁フレーム」ともいう。)24と、によって四角い部屋状に形成されている。
空気室16側の集電部材18は、細長い角材形状で、緻密な導電部材である例えばステンレス材で形成され、電解質2の上面の空気極14と上のインターコネクタ12の下面(内面)に当接する状態にして複数本を平行に且つ一定の間隔をおいて配設されている。なお、空気室16側の集電部材18は、燃料室17側の集電部材19と同じ構造にしてもよい。
空気供給部25は、四角い燃料電池セル3の一辺側中央に上下方向に開設した空気供給用の貫通孔(以下、「空気供給通孔」という。)29と、該空気供給通孔29に連通するように空気極絶縁フレーム24に開設した長孔状の空気供給連絡室30と、該空気供給連絡室30と空気室16の間を仕切る隔壁31の上面を複数個等間隔に窪ませて形成した空気供給連絡部32と、前記空気供給通孔29に挿入されたボルト400に形成されて外部から前記空気供給連絡室30に空気を供給する前記空気供給流路4と、を備えている。
空気排気部26は、燃料電池セル3の空気供給部25の反対側の一辺側中央に上下方向に開設した空気排気用の貫通孔(以下、「空気排気通孔」という。)33と、該空気排気通孔33に連通するように空気極絶縁フレーム24に開設した長孔状の空気排気連絡室34と、該空気排気連絡室34と空気室16の間を仕切る隔壁35の上面を複数個等間隔に窪ませて形成した空気排気連絡部36と、前記空気排気通孔33に挿入されたボルト500に形成されて空気排気連絡室34から外部に空気を排出する管状の前記空気排気流路5と、を備えている。
燃料供給部27は、四角い燃料電池セル3の残り二辺のうちの一辺側中央に上下方向に開設した燃料供給用の貫通孔(以下、「燃料供給通孔」という。)37と、該燃料供給通孔37に連通するように燃料極絶縁フレーム21に開設した長孔状の燃料供給連絡室38と、該燃料供給連絡室38と燃料室17の間を仕切る隔壁39の上面を複数個等間隔に窪ませて形成した燃料供給連絡部40と、前記燃料供給通孔37に挿入されたボルト600に形成されて外部から前記燃料供給連絡室38に燃料ガスを供給する管状の前記燃料供給流路6と、を備えている。
燃料排気部28は、燃料電池セル3の燃料供給部27の反対側の一辺側中央に上下方向に開設した燃料排気用の貫通孔(以下、「燃料排気通孔」という。)41と、該燃料排気通孔41に連通するように燃料極絶縁フレーム21に開設した長孔状の燃料排気連絡室42と、該燃料排気連絡室42と燃料室17の間を仕切る隔壁43の上面を複数個等間隔に窪ませて形成した燃料排気連絡部44と、前記燃料排気通孔41に挿入されたボルト700に形成されて燃料排気連絡室42から外部に燃料ガスを排出する管状の燃料排気流路7と、を備えている。
積層体8は、前記燃料電池セル3を複数枚積層すると共にその上下を一対のエンドプレート45a,45bで挟んでその周囲を複数(実施形態では各辺に2個ずつで合計8個)の締め部材9,9…で固定したものである。なお、燃料電池セル3を複数枚積層した場合において、下に位置する燃料電池セル3の上のインターコネクタ12と、その上に載る燃料電池セル3の下のインターコネクタ13は、一体にして上下の燃料電池セル3,3同士で共有する。
積層体8を固定する複数の締め部材9は、図18、図19に示したように、コ字状主体90aと、ネジ部材90bで構成される。
また、前記第1対向部91aには、中心軸が積層体8の上面に対して略垂直になる向きにして雌貫通ネジ孔95aが形成されている。
以上の積層体8に対し前記空気供給用のボルト400は、エンドプレート45a,45bの通孔(図示せず)と積層体8の前記空気供給通孔29を上下に貫く状態にして取り付けられており、管状流路の端部を閉じ前記空気供給連絡室30毎に対応させて図9に示したように空気供給流路4に通じる横孔48を設けることにより、該横孔48を介して空気供給連絡室30に空気が供給されるようになっている。
同様に燃料供給用のボルト600は、エンドプレート45a,45bの通孔(図示せず)と積層体8の前記燃料供給通孔37を上下に貫く状態にして取り付けられており、管状流路の端部を閉じ前記燃料供給連絡室38毎に対応させて図10に示したように燃料供給流路6に通じる横孔50を設けることにより、該横孔50を介して燃料供給連絡室38に燃料ガスが供給されるようになっている。
同様に空気排気流路5は図9に示したように空気排気連絡室34毎に対応させたボルト500の横孔49から空気を取り込んで外部に排出し、燃料排気流路7は図10に示したように燃料排気連絡室42毎に対応させたボルト700の横孔51から排出ガスを取り込んで外部に排出する。
上記燃料電池1の空気供給流路4に空気を供給すると、その空気は、図9の右側から左側に流れ、右側の空気供給流路4と、空気供給連絡室30と、空気供給連絡部32とからなる空気供給部25を通って空気室16に供給され、この空気室16の集電部材18同士の間のガス流路56を通り抜け、さらに空気排気連絡部36と、空気排気連絡室34と、空気排気流路5とからなる空気排気部26を通って外部に排出される。
なお、このとき集電部材19が前記のように多孔質金属又は金網又はワイヤーで形成されていると、ガス流路57の表面が凸凹になるため燃料ガスの拡散性が向上する。
また、燃料圧や空気圧も変動する場合があり、その圧力の変動でセル本体20が変形することによっても燃料室17や空気室16の間隔が拡大又は縮小する。
このような燃料室17や空気室16の拡大方向の変化に対して、実施形態では燃料室17側の集電部材19が、連接部19cの弾性と、スペーサー58の積層方向の弾性と熱膨張によってセル本体20を押圧するため電気的接続が安定的に維持される。この集電部材19によるセル本体20の押圧は空気室16側にも影響するため、空気室16の電気的接続も安定的に維持される。
また、燃料室17や空気室16の縮小方向の変化に対して、燃料室17側の集電部材19の連接部19cの弾性と、スペーサー58の収縮によってセル本体20に加わる応力が緩和される。
なお、好ましくは燃料極15にNiOペーストを塗布して接合層を形成しておくとよい。そうすることによりH2 中の通電でNiOがNiになるから集電部材19と燃料極15の接合性がさらに向上する。前記接合層は、燃料極15にPtペーストを塗布することによって形成してもよい。
図14〜図17は集電部材19の変形例を示す燃料電池セル3の中間省略縦断面図である。実施形態の集電部材19は、連接部19cをU字状に曲げてコネクタ当接部19aの上方にセル本体当接部19bを配置すると共にコネクタ当接部19aとセル本体当接部19bの間にスペーサー58を介在させるようにしたが、変形例では連接部19cを斜めにして、図14のようにコネクタ当接部19aとセル本体当接部19bの上下位置を完全に異ならせるか又は図15のように集電部材19を断面略Z字状にしてコネクタ当接部19aとセル本体当接部19bの一部が上下位置を違えて重なるように配置し、そうしてコネクタ当接部19aとセル本体20及びセル本体当接部19bとインターコネクタ13を隔てるように前記スペーサー58を配置したものである。また、図16のようにスペーサー58をコネクタ当接部19aとセル本体20を隔てるように介在させるか、或は図17のようにスペーサー58をセル本体当接部19bとインターコネクタ13を隔てるように介在させるようにすることもできる。
前記した実施形態と変形例の構成の相違は以上のとおりであり、それ以外の点については実施形態と同じであるため詳細な説明を省略する。
実施例1〜3の締め部材9について、ネジ部材90bを10N・mの締め付けトルクで締め付けて積層体8を固定し、その状態でのコ字状主体90aの開き方向の変位量(λ)(図20参照)を実測した。なお、実測に用いた積層体8は、上下のエンドプレート45a,45bに相当する厚さ10mmのステンレス板の間に、厚さ0.5mmのマイカ板41枚と、厚さ1mmのステンレス板40枚を交互に積層して全高80.5mmとした擬似的なものである。
上記実施例1〜3の締め部材9で固定した上記の擬似的積層体について、800℃の電気炉中に250時間放置し、その後室温にまで冷却した後、ネジ部材90bを緩めてその時のトルク(緩みトルク)を実測した。
比較のため、締め部材9のコ字状主体90aを次のように設定した比較例1〜4を作成し、その比較例1〜4についても上記と同様に前記変位量(λ)と緩みトルクを実測した。なお、比較例1〜4のコ字状主体90aの材質と横幅(W)と全高(H)及びネジ部材90bは、実施例1〜3と同一である。
比較例1:連結部93aと第1対向部91aと第2対向部92aの厚さ(T,T1,T2)=4mm
:断面積(A1)=120mm2
:曲面94aの半径(R)=5mm
比較例2:連結部93aと第1対向部91aと第2対向部92aの厚さ(T,T1,T2)=6mm
:断面積(A1)=180mm2
:曲面94aの半径(R)=5mm
比較例3:連結部93aと第1対向部91aと第2対向部92aの厚さ(T,T1,T2)=30mm
:断面積(A1)=900mm2
:曲面94aの半径(R)=5mm
比較例4:連結部93aと第1対向部91aと第2対向部92aの厚さ(T,T1,T2)=10mm
:断面積(A1)=300mm2
:曲面94aの半径(R)=0mm
一方、比較例3は、変位量(λ)については十分小さいものの、連結部93aの厚さ(T)が大きすぎることより熱容量が大きくなって燃料電池の起動・停止時間が長くなる、というマイナス面が大きい。
また、実施形態では、1つの締め部材9に1本のネジ部材90bを設けたが、図23に示したように、1つの締め部材9に複数本のネジ部材90b,90b…を設けるようにしてもよい。その場合、前記断面積(A2)を1つの締め部材9に対応する全ネジ部材90b,90b…の総和とするだけでよい。
また、実施形態では、コ字状主体90aの角部の曲面94aを第1対向部91aと第2対向部92aのそれぞれに形成したが、何れか一方の角部に曲面94aを設けるだけでもよい。
3 …燃料電池セル
4,5,6,7 …ガス流路
8 …積層体
9 …締め部材
91a …第1対向部
92a …第2対向部
93a …連結部
94a …曲面
95a …雌貫通ネジ孔
90b …ネジ部材
29,33,37,41 …貫通孔
400,500,600,700 …ボルト
D …山径
T …連結部の厚さ
W …連結部の横幅
A1 …連結部の断面積
A2 …山径を基準とするネジ部材の断面積
Claims (3)
- 平板状の燃料電池セルを複数枚積層してなる積層体と、
前記積層体の周縁部近傍に設けられて該積層体を積層方向に締め付ける締め部材と、を備えた燃料電池であって、
前記締め部材は、
前記積層体の積層方向の周縁部上面に対向する第1対向部と、
前記積層体の積層方向の周縁部下面に対向する第2対向部と、
前記第1対向部の端部と前記第2対向部の端部を一体に連結して前記積層体の側面に対向すると共に該積層体の側面と平行な方向の横幅が(W)であり、それと直交する方向の厚さが(T)である断面長方形の連結部と、
中心軸が前記積層体の上面又は下面に対して略垂直になるように前記第1対向部と前記第2対向部の少なくとも一方に形成される雌貫通ネジ孔と、
前記雌貫通ネジ孔に螺合すると共に前記積層体の上面又は下面に先端が当接し、前記雌貫通ネジ孔への締め込みによって前記積層体を積層方向に締め付け得るネジ部材と、を備え、
さらに、前記連結部は、
前記積層体の積層方向に直交する方向における断面積(A1)が、前記ネジ部材の山径(D)を基準にした断面積(A2)より大きく設定され、
前記連結部の厚さ(T)が、(A2/D)より大きく且つ前記連結部の横幅(W)より小さく設定されていることを特徴とする燃料電池。 - 前記第1対向部又は前記第2対向部と前記連結部とで構成される角部の内側が滑らかな曲面で形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
- 前記積層体は、
積層方向に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔に挿入されたボルトと、を有し、
前記ボルトには、前記燃料電池セルに供給される原料ガスまたは前記燃料電池セルから排出される排出ガスを流通させるガス流路が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
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